JPH10511561A - 蓋を釜本体上に締付けジョーでロック/ロック解除する装置 - Google Patents

蓋を釜本体上に締付けジョーでロック/ロック解除する装置

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JPH10511561A JP8503708A JP50370895A JPH10511561A JP H10511561 A JPH10511561 A JP H10511561A JP 8503708 A JP8503708 A JP 8503708A JP 50370895 A JP50370895 A JP 50370895A JP H10511561 A JPH10511561 A JP H10511561A
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Abstract

(57)【要約】 蓋を釜本体上に締付けジョーでロック/ロック解除する装置、具体的には、蓋(1)を釜(2)本体上にロック/ロック解除して圧力調理容器を形成する装置を開示している。本装置は蓋(1)上に半径方向に移動可能な少なくとも2つの締付けジョー(15a,15b)と、締付けジョー(15a,15b)の移動を制御する部分(50)と、締付けジョー(15,15b)に連結され、少なくとも1つのロック穴(25a,25b,250)を備えた駆動部材(20a,20b)と、蓋(1)上に装着され、ロック穴(25a,25b,250)とかみ合って締付けジョー(15a,15b)をロックする上方位置に移動可能な少なくとも1つのロック弁(10)とを備えている。本装置は、少なくとも締付けジョーがロック位置にあるとき、一方が他方の上に位置することが可能な2つの駆動アーム(20a,20b)と結合されたロック弁(10)を備え、該駆動アームは前記ロック位置と一致するように配置された、それぞれのロック穴(25a,25b)をもっていることを特徴としている。本発明は圧力調理容器に応用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 蓋を釜本体上に締付けジョーで ロック/ロック解除する装置 技術分野 本発明は、一般的には、蓋を釜本体上にロック/ロック解除して調理容器、好 ましくは圧力調理容器を形成する装置の技術分野に属するものである。 本発明は、蓋を釜本体上にロック/ロック解除して調理容器、好ましくは、圧 力調理容器を形成する装置に関し、具体的には、蓋のロック位置とロック解除位 置との間で蓋上を向き合うように半径方向に移動可能に装着された少なくとも2 つの締付けジョーと、該締付けジョーが一定のロック位置またはロック解除位置 の一方または他方に固定されるように締付けジョーの移動を制御する手段とを備 えた装置に関する。 従来の技術 特許出願WO-92/03080によれば、蓋内に半径方向に移動可能に装着された締付 けジョーを備えたロック/ロック解除装置を利用した圧力調理容器は、すでに知 られている。2つの締付けジョーは、容器の長軸に対して直径方向に向き合って おり、釜本体の周縁を閉位置に締め付けて容器を気密状態に閉じるようにしてい る。これとは逆に、締付けジョーをロック解除位置にすると、容器を開くことが 可能になっている。締付けジョーの移動の制御は制御手段、つまり、蓋上の中央 位置に軸方向に移動可能に装着されたボタンによって行われている。この制御手 段はかみ合い面を備え、このかみ合い面は、特に、制御ボタンを移動したとき、 締付けジョーと一体になった傾斜面に作用して締付けジョーが半径方向に移動す るようになっている。従って、このような制御システムは軸方向の運動を、閉位 置と開位置の間で締付けジョーを移動させる半径方向の運動に変換しているが、 これは従来の方法と同じである。 以上から理解されることは、この種の装置によれば、特に、蓋と釜本体間を割 出して、相対的位置付けを正確に行わなくても、圧力調理容器を閉位置にロック するシステムの改善に貢献していることである。これに反して、明らかなように 、この種のシステムは相対的に、特に半径方向に移動可能な一連の部品を利用し て、締付けジョーの切離しの制御を行っている。そこで提案されている構成によ れば、平行移動や回転運動といったように、運動の組合せが複雑化しているため に摩耗が大になるおそれがあり、製造コストが上昇し、最適な作動信頼性が得ら れないという問題がある。 さらに注目すべきことは、提案されている制御メカニズムと部品の相対的移動 は、使用者側に相対的に大きな操作力を要求することである。 さらに、従来の装置は、締付けジョーが完全なロック位置にあることを確認し 、従って容器が正しく閉じていることを確認するためのシステムを備えていない 。事実、締付けジョーまたはその移動を確実にする部品の拘束が部分的であるた めに、あるいはその移動が不完全であるために、締付けジョーは蓋を釜本体上に 部分的にしかロックできないことが明らかになっている。従って、圧力調理容器 の場合には、締付けジョーが完全にかつ正しく閉じていることを検出することは 、使用者の安全上非常に重要なことである。 発明の概要 以上に鑑みて、本発明の目的は上述した問題点を解消することにあり、そのた めに、単純化と高信頼化、締付けジョーの正しい位置付け、および釜本体上の蓋 の完全かつ安全な閉塞を可能にする、調理容器の新規なロック/ロック解除装置 を提案することである。 本発明の別の目的は、締付けジョーの移動を特に容易化すると共に、強固で単 純化した新規なロック/ロック解除装置を提供することである。 本発明の別の目的は、全体の剛性と組立て性とを改善した新規なロック/ロッ ク解除装置を提案することである。 本発明の別の目的は、締付けジョーが常時ロック位置に付勢されている新規な ロック/ロック解除装置を提供することである。 本発明によれば、上記目的は、蓋を釜本体上にロック/ロック解除して圧力調 理容器を形成する装置、具体的には、 蓋を釜本体上にロックする位置とロック解除位置との間で蓋上に向き合うよう に半径方向に移動可能に装着された少なくとも2つの締付けジョーと、 締付けジョーがロック位置またはロック解除位置の一方または他方に固定する ように該締付けジョーの移動を制御する手段と、 各締付けジョーに連結され、各締付けジョーと一体になった駆動アームで形成 された駆動要素であって、該駆動アームの少なくとも一方はロック穴を備えてい るものと、 蓋上に装着され、容器内に発生した圧力の作用を受けて上方位置と下方位置を 占めるようになった少なくとも1つのロック弁であって、該ロック弁と前記ロッ ク穴は、締付けジョーがロック位置にあるとき、該ロック弁が上方位置でロック 穴とかみ合って、締付けジョーをロック位置にロックするように相対的に配置さ れているものとを備えた装置において、2つの駆動アームに連結されたロック弁 を備え、該駆動アームは少なくとも締付けジョーのロック位置で重なり合うよう になっており、該駆動アームの各々はロック位置と一致するように配置されたロ ック穴を備えていることを特徴とする装置によって達成されている。 図面の簡単な説明 本発明の他の特徴と利点は、以下に添付図面を参照して詳しく説明する実施例 に示すとおりであるが、これらの実施例は例示的なもので、これらの実施例に限 定されるものではない。添付図面において、 図1は、本発明によるロック/ロック解除装置を備えた調理容器の上部を示す 概略横断面図である。 図2は、本発明によるロック/ロック解除装置を備えた調理容器を示す上面図 であり、締付けジョーがロック位置にある状態を示している。 図3は、図2と同じ上面図を示し、本発明によるロック/ロック解除装置の締 付けジョーがロック解除位置にある状態を示している。 図4は、本発明によるロック/ロック解除装置がロック位置にあるときの詳細 を示す一部拡大横断面図である。 図5は、図4と同一の図であり、本発明によるロック/ロック解除装置がロッ ク解除位置にあるときの一部断面を示す図である。 図6は、本発明による装置の制御手段の詳細を示す一部断面図である。 図7および図8は、本発明の変形実施例を示す図である。 本発明の好適実施例の説明 本発明によるロック/ロック解除装置は、蓋1を釜本体2上にロックによって 閉じて調理容器、好ましくは圧力釜などの圧力調理容器を形成することを目的と している。調理容器は、例えば、回転軸x−x′をもつほぼ円筒形状の釜本体で 構成され、蓋1は、例えば、リップ気密ジョイント3によって気密に保持されて いる。 釜本体2は、従来と同じように、ステンレス金属(inox)などの金属材料で作ら れており、例えば、加熱鍛造によって釜本体2と一体になった熱伝導底を備えて いる。釜本体は、さらに、添接板6とねじ7で釜本体2の側壁に固着されたつま み5のようなグリップ手段を備えている。 蓋1は一定断面の閉塞円板8を備え、閉塞円板8はその周縁に溝9形状のゾー ンを備えている。このゾーンは、リップ気密ジョイント3を受け入れる座の働き をし、リップ気密ジョイントと共に蓋1の閉塞時の気密を保持する。 閉塞円板8は少なくとも1つの開口10aを備えている。この開口は、下方の ストップ位置(例えば、図5に示す位置)と上方のストップ位置(例えば、図4 に示す位置)の間を軸方向にスライド自在に装着されたロック弁10がその開口 を通り抜けるよう取り付けるためのものである。ロック弁10は、従来公知であ るように、安全フィンガで構成することが可能であり、その主な働きは、圧力下 に置かれた容器内に発生した圧力の視覚情報を提供することである。ロック弁 10と開口10a間の蒸気の気密性は、ジョイント11を介装すると改善される という利点がある。つまり、このジョイントは、ロック弁10の下方で外側に半 径方向に突出した部分を形成するフランジ12に圧接して定位置に保持されてい る。 さらに、蓋1は少なくとも2つの締付けジョー15a,15bを備え、締付け ジョーは、釜本体2上の蓋1のロック位置(図2と4)とロック解除位置(図3 と5)との間で閉塞円板8上を半径方向に移動可能に装着されている。締付けジ ョー15a,15bは、従来と同じように、容器の形状に適合したU字断面形状 になっており、図示の例では、一定の長さの円弧形状になっている。各締付けジ ョーは上縁17と下縁16とを備え、それぞれ釜本体2の周縁と溝9の上部境界 を締め付けるようになっている。各締付けジョー15a,15bは駆動要素を介 して蓋上に移動可能に装着されている。この駆動要素は直径方向に向き合ってお り、例えば、溶接によって上縁17の端部21によって一体になった関連の駆動 アーム20a,20bを含んでいる。図1ないし図5に示す本発明の好適実施例 では、各駆動アーム20a,20bは例えば、直線の金属型鋼の形状で、その断 面形状は閉塞円板8の断面およびU字断面に適合するようになっており、そのウ ェブは容器の外側に向き、そのウィング22も容器の外側に突出している。 本発明の好適実施例によれば、駆動アーム20a,20bは、半径方向に移動 したとき、少なくとも一部が重なり合うだけの長さになっている。駆動アーム2 0a,20bは、特に、少なくとも締付けジョーのロック位置で重なり合うよう になっている。この変形実施例によれば、駆動アーム20a,20bは一方が他 方に自動的に半径方向に案内されるという利点があり、アーム20aは雄側アー ムとなり、アーム20bは雌側アームとなって、雄側アームは雌側アームに滑り 込むようになっている。アーム20a,20bの相対的案内は、アーム20a, 20bの各々のウィング22の共同作用と摩擦によって行なわれる。このような 構造にすると、明らかに、アーム20a,20bの各々が半径方向にスライドす るとき起こる変形のおそれが減少し、各締付けジョー15a,15bの直線移動 を完全に制御することができる。 本発明のこの好適実施例によれば、各駆動アーム20a,20bは少なくとも 1つのロック穴25a,25bを備えており、このロック穴は各アームのウェブ を貫通している。各ロック穴25a,25bの位置は各アーム20a,20bの 長さとの関連で決められ、締付けジョー15a,15bがロック位置にあるとき ロック穴25a,25bが一致するようになっている。同時に、ロック穴25a ,25bの位置は、開口10a、従って弁10の位置と共に、締付けジョー15 a,15bがロック位置にあるとき、ロック穴25a,25bが開口10aと共 に一致するように選定されている。このような構成にすると、ロック弁10は、 容器内に発生した圧力に対応して一定位置を占めることになり、特に、ロック弁 10がロック穴25a,25bの各々とかみ合って締付けジョーをロック位置に ロックする上方位置(図4)を占めることになる。このような位置が得られるの は、締付けジョー15a,15bがそのロック位置を正確に占めたときだけであ ることはもちろんであり、その位置にあるときだけ弁10が同時にロック穴25 a,25bを通過することができる。閉じようとしたときロック穴25a,25 bが一致していない場合には、ロック弁10は上昇できないので、蒸気が容器か ら漏れて圧力が上昇しないことになる。 駆動アーム20a,20bが直線的に半径方向に移動するのを案内することを 蓋1と一体になった補助的ガイド手段で行うと利点がある。 本発明の好適変形実施例によれば、ガイド手段はその全長の大部分にわたって 駆動アーム20a,20bを締め付ける支持部品30によって形成されている。 本発明の好適実施例によれば、支持部品30は駆動アーム20a,20bを締 付けて取り囲んでいるU字形横断面のプレートで形成され、U字形ウェブの内面 は閉塞円板8側に向いている。支持プレート30は、支持プレート30の長軸の 両側に位置する2つのアンカ点31,32を介して閉塞円板8と一体にすると利 点がある。アンカ点31,32は、ねじなどの固定手段で構成することができる が、圧力調整手段を通過させる座の役割をもたせることも可能である。 変形実施例として、支持プレート30の取付けを逆にすることも可能である。 つまり、支持プレート30の内面を容器の外側に向け、アーム20a,20bを 一方が他方に滑り込むと同時に、支持プレートにも滑り込むようにすることも可 能である。この位置にあるとき、支持プレート30はアーム20a,20bを締 め付けて支持することになる。 別の変形実施例によれば、ガイド手段は、閉塞円板8と一体に、あるいはその 一部としてのランプ(rampe)または同等手段で構成することができる。 いずれの場合も、特にU字形断面の支持プレート30が使用される場合には、 ガイド手段は、駆動アーム20a,20bの直線スライドを助ける補助的機能の 他に、締付けジョー15a,15bの半径方向の移動を行う機械的機構を補強す るという補助的機能も果たしている。 締付けジョー15a,15bの開位置と閉位置に対応する、そのストップ位置 の各々間の駆動アーム20a,20bの移動行程は、好ましくは雄側アーム20 aに設けられたスリット40によって制限され、そこでは、雌側アーム20bと 一体になったつめ41が移動可能になっている。従って、アーム20a,20b の移動行程は、つめ41がスリット40の両端の一方または他方に突き当たるこ とにより制限される。 本発明の特定実施例によれば、支持プレート30はロック穴25a,25b並 びに開口10aと一致する開口を備え、ロック弁10の、下部に対して縮小した 断面の上部を介してロック弁10を懸架して取り付けることを可能にしている。 このように取り付けると、ロック弁10がその下方位置にあるとき、駆動アーム 20a,20bが相対的にスライドするので、締付けジョー15a,15bが同 時に自由に移動することになる。 駆動アーム20a,20bは、例えば、それぞれが駆動アーム20a,20b の各々と一体になった2つの脚間に介装されたスプリング45でなる弾性復帰手 段によって常時ロック位置に保持するようにすると利点がある。 本発明によるロック/ロック解除装置は、締付けジョー15a,15bの移動 を制御する手段50も備え、各締付けジョーを一定のロック/ロック解除位置の 一方または他方に導くようにしている。 本発明の好適実施例によれば、図4および図6に示すように、制御手段50は 蓋1のグリップ手段を形成し、蓋1上をほぼ半径方向に移動可能に装着され、蓋 1上にほぼ軸方向に移動可能に装着された制御ボタン52と連動するように連結 された制御デバイス56で構成されている。 制御手段50は、蓋1と一体になったグリップ51と、グリップ51内に復帰 スプリング52aによって軸方向に弾性的に移動可能に装着された制御ボタン5 2とで構成されている。復帰スプリング52aは制御ボタン52aを図4および 図6に示す上方位置に保持している。制御ボタン52はその下部に作用フィンガ 53を備え、作用フィンガ53は制御ボタン52を押し込んだとき、制御デバイ ス56に設けた補助かみ合い面55とかみ合うようにした傾斜かみ合い面54を 備えている。制御デバイス56は一定の行程に沿って蓋1上に取り付けられ、そ の行程の境界となる2つのストッパ間を移動するとき、駆動アーム20a,20 bとかみ合うように導かれて、その半径方向の移動を制御している。 本発明の好適実施例によれば、制御デバイス56は駆動アーム20a,20b に作用して、駆動アームを外側に向かう半径方向に、つまり、締付けジョー15 a,15bが徐々に離れていく方向に半径方向に移動させ、終端のロック解除位 置まで到達させる。本発明のこの好適実施例によれば、制御デバイス56は制御 ボタン52と連動するように連結され、前述したほぼ軸方向に制御ボタンが移動 すると、駆動アーム20a,20bが内側に向かう半径方向に、つまり、締付け ジョーがロック位置方向へ移動する方向に移動するように制御される。この目的 のために、制御デバイス56はグリップ51の下に取り付けられた押しボタンで 形成されている。押しボタン56は突出し、使用者が手操作でアクセスできる制 御ゾーン57と、駆動アーム20a,20bと一体になった作用手段とかみ合う ようになった三角作用ゾーン58とをもっている。 本発明の好適変形実施例によれば、作用手段は、駆動アーム20a,20bと 一体になったつめ41および類似の41bによって構成されている。三角ゾーン 58が半径方向に両方向に移動すると、つめ41、41bも半径方向に、押しボ タン56の移動方向に対して90°の方向に移動することになる。三角ゾーン5 8は傾斜しているので、押しボタン56は駆動アーム20a,20bとかみ合っ て作用し、使用者が制御ゾーン57を押したとき駆動アームが徐々に引き離され ていく。ガイド手段が駆動アーム20a,20bを包み込む支持プレート30か らなる場合は、支持プレート30は該プレートのウェブに設けられた2 つの開口40a,40bを備え、つめ41,41bがそれぞれ開口を通過して半 径方向に移動することを可能にしている。開口40a,40bは、つめ41,4 1bのストッパとなって各アーム20a,20bの個々の移動行程を制限して、 締付けジョー15a,15bが蓋1から外れるのを防止する二次的機能をもって いる。 三角作用ゾーン58は、例えば、半円形であって、どの場合にも、つめ41, 41bの形状を補足する形状の2つの溝60a,60bを備えていると、締付け ジョーの安定した固定位置を、該つめが対応する溝60内で拘束される位置に対 応づけることができるという利点がある。 制御ボタン52を押し込むと、作用フィンガ53は、締付けジョー15a,1 5bがロック解除位置にあるとき、補助的かみ合い面55とかみ合って、押しボ タン56の解放を制御するようになっている。この解放が行われると、つめ41 ,41bが溝60a,60bの外に出るので、作用フィンガ53は解放手段とな り、溝60は拘束手段となっている。 本発明の好適実施例によれば、図1ないし図4に示すように、制御デバイス5 6と制御ボタン52は蓋の中央位置に取り付けられ、蓋のグリップ部を構成して いる。 変形実施例として、蓋のグリップ部を制御デバイス56および制御ボタン52 から切り離すことが可能であることはもちろんである。 別の変形実施例として、本発明の範囲から逸脱しない限り、単一の制御デバイ ス56だけで、駆動アーム20a,20bの半径方向の移動を2方向に制御する ことも可能であることはもちろんである。この変形実施例によれば、制御デバイ ス56は、前述したように駆動アーム20a,20bに作用して、外側に向かう 半径方向と内側に向かう半径方向に移動させることができる。従って、制御デバ イス56は単純な押しボタンで構成され、その外形は使用者が押したり、引き出 すだけで締付けジョー15a,15bが引き離れたり、収縮するようになってい る。 蓋1は、機構全体を被覆する外装プレート65を備えることができ、外挿プレ ートは支持プレート30とグリップ51の間に挟まれている。 次に、本発明によるロック/ロック解除装置の作用について説明する。 蓋1を釜本体2上に置くためには、締付けジョー15a,15bを開き、押し ボタン56を半径方向に操作する必要がある。これにより、三角作用ゾーン58 がスライドして、その側面がつめ41,41bと徐々にかみ合うようになる(図 2)。押しボタン56が徐々に移動すると、駆動要素、特に駆動アーム20a, 20bが徐々に引き離され、これと同時に締付けジョー15a,15bが引き離 される。押しボタン56を半径方向に平行移動させると、2つの締付けジョー1 5a,15bが平行移動する。平行移動の終端は各つめ41,41bが関連の溝 60a,60b内に入り込むことにより規制されている(図3)。この平行移動 より先の締付けジョー15a,15bの終端位置も、つめ41がスリット40の 端に突き当たることにより規制されている。このようにして到達した位置では、 締付けジョー15a,15bは安定したロック位置になるので、蓋1が釜本体2 の縁上に中心合わせされることになる(図5)。 容器を閉じること、つまり、締付けジョー15a,15bをロック位置にする ことは、手の平をグリップのボタン52に押し付けると、ボタンが軸方向に作用 することにより得られる。グリップ51を押し込むと、かみ合い面54が押しボ タン56に設けた補助面55とかみ合うので、押しボタンは外側に向かう半径方 向に徐々に後退していく。反対方向に平行移動していく過程で、つめ41,41 bはまず溝60a,60bから解放され、次に、締付けジョー15a,15bは 相互に向かって戻されるようにロック位置に徐々に近づいていく。このロック位 置に近付くことは、スプリング45の復帰作用によって、各締付けジョー15a ,15bが蓋1と釜本体2の縁2aの下の間に位置付けられることにより行われ る。 容器がこのようにして気密に閉じられると、圧力は上昇し、上方位置にあるロ ック弁10はロック穴25a,25bを通り抜ける。これらのロック穴は、締付 けジョー15a,15bが完全に閉じた位置にあるとき中心が一致してる。ロッ ク弁10がロック穴25a,25bを通り抜けてかみ合うと(図4)、駆動アー ムの各々は定位置にロックされ、これと同時に対応する各締付けジョーがロック される。 本発明によるロック/ロック解除装置によれば、ロック弁がロック穴25a, 25bを通り抜けることは、駆動アーム20a,20bが、従って締付けジョー 15a,15bが完全なロック位置にあるときだけ行われるので、圧力上昇は完 全かつ安全に行われることになる。さらに、ロック弁10は、締付けジョー15 a,15bが半径方向に移動するのを防止する。また、駆動アーム20a,20 bの半径方向の直線移動は、内部アームが相互に滑り込むことにより、また支持 プレート30によって形成された一連の案内手段が存在するために、変形のおそ れなく行われる。 別の変形実施例として、相互に対して重なり合うように装着されていない駆動 アーム20a,20bを使用することも可能であることはもちろんである。この 場合には、ロックは駆動アーム20a,20bの各々に関連するロック弁10に よって行われる。 さらに別の変形実施例によれば(図7)、駆動要素は、2つのリンクロッドを 介して締付けジョー15a,15bの反対側の端まで延長した各駆動アーム20 a,20bによって形成されており、リンクロッドは2対25′a,25′bが 同一軸を中心に関連アーム上を回転自在に取り付けられている。対のリンクロッ ド25′a,25′bは相互間にピボット可能に装着され、制御手段50に連結 されたワット・リンク(変形可能な平行四辺形)を形成している。締付けジョー 15a,15bはスプリング45により弾性的に相互に向かうように戻されてい る。ワット・リンクの収縮または伸張により締付けジョー15a,15bの半径 方向の移動が制御される。この変形実施例によれば、ロック弁10を1つだけ設 けて、例えば、駆動アーム20a,20bの一方の駆動要素に、および/または 各対25′a,25′bのリンクロッドの一方に設けた1つのロック穴250に 関連づけることが可能である。なお、各リンクロッドにロック穴250を設けて 、ロック弁10に関連づけることも可能である。他の変形実施例と同じように、 ロック穴250を各アーム20a,20bの中央部分に設けると、ロック位置で 少なくともその一部が重なり合うことが可能になる。 別の実施例によれば、図8に示すように、駆動要素は、蓋上に、好ましくは容 器の回転軸Oxを中心に回転可能に装着された共通の中央バー260に、例 えばクランク状の作用バー250a,250bを介して連結された駆動アーム2 0a,20bによって形成されている。中央バー250は制御手段50に連結さ れ、回転軸Oxを中心に矢印f1,f2方向に回転することにより、駆動アーム 20a,20bの半径方向の移動f3,f4を制御している。この目的のために 、各関連駆動アーム20a,20bを延長する作用バー250a,250bは、 それぞれオリフィス261a、261b内に滑り込んで、中央バー260の各端 に設けたスライダを形成している。この実施例によれば、駆動アーム20a,2 0bも、ロック位置で少なくとも一部が重なり合うようになっている。 産業上の利用可能性 本発明は、圧力調理容器、特に圧力釜の製造に応用できる産業上の利用可能性 をもっている。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.蓋(1)を釜本体(2)上にロック/ロック解除して圧力調理容器を形成す る装置であって 蓋(1)を釜本体(2)上にロックする位置とロック解除位置との間で蓋(1 )上に向き合うように半径方向に移動可能に装着された少なくとも2つの締付け ジョーと(15a,15b)と、 前記締付けジョー(15a,15b)がロック位置またはロック解除位置の一 方または他方を固定するように該締付けジョーの移動を制御する手段(50)と 、 各締付けジョー(15a,15b)に連結され、各締付けジョー(15a,1 5b)と一体になった駆動アームで形成された駆動要素(20a,20b)であ って、該駆動アーム(20a,20b)の少なくとも一方はロック穴(25a, 25b,250)を備えているものと、 蓋(1)上に装着され、容器内に発生した圧力の作用を受けて上方位置と下方 位置を占めるようになった少なくとも1つのロック弁(10)であって、該ロッ ク弁(10)と前記ロック穴(25a,25b,250)は、締付けジョー(1 5a,15b)がロック位置にあるとき、該ロック弁(10)が上方位置でロッ ク穴(25a,25b,250)とかみ合って、締付けジョー(15a,15b )をロック位置にロックするように相対的に配置されているものとを備えた装置 において、該装置は、2つの駆動アーム(20a,20b)に連結されたロック 弁(10)を備え、該駆動アームは少なくとも締付けジョーのロック位置で重な り合うようになっており、該駆動アームの各々はロック位置と一致するように配 置されたロック穴(25a,25b)を備えていることを特徴とする装置。 2.前記駆動アーム(20a,20b)は、例えば、一方が他方の中にスライド によって自動案内されるように、半径方向に案内されることを特徴とする請求項 1に記載の装置。 3.駆動アーム(20a,20b)は、相互間で移動可能かつピボット回転可能 な一対のリンクロッドをその両端の各々に備え、制御手段(50)に連結された 変形可能平行四辺形(ワット・リンク)を形成していることを特徴とする請求項 1または2に記載の装置。 4.前記リンクロッドの一方に設けられた1つのロック穴(250)を備えてい ることを特徴とする請求項3に記載の装置。 5.駆動アーム(20a,20b)は、蓋(1)上に回転可能に装着され、制御 手段(50)に連結された中央バー(260)を介して相互に連結されているこ とを特徴とする請求項1または2に記載の装置。 6.中央バー(260)は容器の回転軸(Ox)を中心に回転可能であり、スラ イダを形成する2つのオリフィス(261a,261b)を備え、中央バー(2 60)を回転させると、前記オリフィス内で作用バー(250a,250b)が スライドして、各駆動アーム(20a,20b)を延長させて駆動アーム(20 a,20b)の半径方向の移動を制御するようにしたことを特徴とする請求項5 に記載の装置。 7.駆動アーム(20a,20b)の半径方向の運動のガイド手段を備え、該ガ イド手段は蓋(1)と一体になっていることを特徴とする請求項1ないし6のい ずれかに記載の装置。 8.ガイド手段は駆動アーム(20a,20b)を締め付ける支持部品(30) で形成されていることを特徴とする請求項7に記載の装置。 9.支持部品(30)は駆動アーム(20a,20b)を包み込んでいることを 特徴とする請求項8に記載の装置。 10.ガイド手段はU字状横断面のプレートで形成され、駆動アーム(20a, 20b)を締め付けて支持していることを特徴とする請求項8または9に記載の 装置。 11.駆動アーム(20a,20b)は雌側アーム(20b)と、雌側アーム内 に滑り込む雄側アーム(20a)とで形成され、該アームの相対的行程は、一方 のアーム、好ましくは雄側アーム(20a)に設けられたスリット(40)によ って制限され、該スリット内において、他方のアーム、好ましくは雌側アーム( 20b)と一体になったつめ(41)が、一定のロック位置とロック解除位置に 対応する2つのストップ位置間を移動可能になっていることを特徴とする請求項 1ないし10のいずれかに記載の装置。 12.駆動アーム(20a,20b)の相対的行程は、支持プレート(30)に 設けられ、前記つめ(41)と雌側アーム(20b)と一体になったつめ(41 b)がそれぞれ通り抜けるようにした2つの開口(40a,40b)によって制 限されていることを特徴とする請求項11に記載の装置。 13.駆動アーム(20a,20b)は、弾性復帰手段(45)によって常時ロ ック位置に付勢されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記 載の装置。 14.前記弾性復帰手段(45)は駆動アーム(20a,20b)の各々の間に 介装されたスプリングであることを特徴とする請求項13に記載の装置。 15.締付けジョー(15a,15b)の開閉を制御する装置において、該開閉 制御装置は、蓋(1)上をほぼ半径方向に、あらかじめ決めた行程上を移動可能 に装着された制御手段(56)を備え、該制御手段(56)はその移動時に駆動 アーム(20a,20b)とかみ合ってその半径方向の移動を制御するようにし たことを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の装置。 16.前記制御手段(56)は駆動アーム(20a,20b)に作用して、外側 に向かう半径方向と内側に向かう半径方向に移動させることを特徴とする請求項 15に記載の装置。 17.前記制御手段(56)は駆動アーム(20a,20b)に作用して、外側 に向かう半径方向に移動させ、該制御手段(56)は、蓋(1)上に移動可能に 装着された制御ボタン(52)と連動するように連結されて、内側に向かう半径 方向の駆動アーム(20a,20b)の移動を制御するようにしたことを特徴と する請求項15に記載の装置。 18.前記制御手段(56)は、駆動アーム(20a,20b)をロック解除位 置に拘束する手段(60)を備え、前記制御ボタン(52)は、該拘束手段(6 0)の解除を制御する解放手段(53,54)を備えていることを特徴とする請 求項17に記載の装置。 19.前記制御手段は手操作で制御される押しボタン(56)であることを特徴 とする請求項15ないし18のいずれかに記載の装置。 20.前記押しボタン(56)は、三角ゾーン(58)を介して駆動アーム(2 0a,20b)とかみ合って駆動アーム(20a,20b)を引き離すように作 用することを特徴とする請求項19に記載の装置。 21.前記拘束手段(60)は三角ゾーン(58)に設けられたくり抜き(60 )によって形成され、駆動アーム(20a,20b)と一体になったつめ(41 ,41b)と共同作用することを特徴とする請求項20に記載の装置。 22.前記制御ボタン(52)は押込み作用によって軸方向に移動可能であるこ とを特徴とする請求項17または18に記載の装置。 23.前記解放手段(53,54)は制御ボタン(52)を軸方向に押し込んだ とき押しボタン(56)とかみ合うようになっている作用フィンガ(53)を備 えていることを特徴とする請求項18ないし22のいずれかに記載の装置。 24.制御手段(56)と制御ボタン(52)は蓋(1)の中央位置に装着され 、蓋のグリップを形成していることを特徴とする請求項17ないし23のいずれ かに記載の装置。
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