JPH10511527A - 分散ビデオデータを観察するためのvcrのようなトリック・モード機能を提供するための方法ならびにその装置 - Google Patents

分散ビデオデータを観察するためのvcrのようなトリック・モード機能を提供するための方法ならびにその装置

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JPH10511527A JP8520592A JP52059296A JPH10511527A JP H10511527 A JPH10511527 A JP H10511527A JP 8520592 A JP8520592 A JP 8520592A JP 52059296 A JP52059296 A JP 52059296A JP H10511527 A JPH10511527 A JP H10511527A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポーズ、早送り、巻戻しなどのVCR様「トリック・モード」を分散ビデオ・オンデマンド・プログラム環境で提供するための方法ならびにその装置を開示する。トリック・モードは当該機能を要求する各々のユーザが見る速度をローカルに変更することで、集中データ・ソースの動作に何らかの影響を与えることなくサポートされる。本発明によれば、事実上無制限の視聴者が、事実上連続したトリック・モード機能を含め、ビデオ・プログラムへのランダム・アクセスを楽しむことができるようになり、既存の電話回線およびケーブル配信インフラストラクチャで動作可能な方法で実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】 分散ビデオデータを観察するためのVCRのようなトリック・モード機能を 提供するための方法ならびにその装置 発明の分野 本発明は、オンデマンドにビデオ・プログラムを提供することに関し、特にポ ーズ、早送り、巻戻しなどのVCRのような「トリック・モード」を分散ビデオ ・オンデマンド・プログラム環境で提供するための方法ならびにその装置に関す る。 発明の背景 米国の市民は、都合に合わせた私的再生(playback)のための映画の貸出やその 他の記録済みビデオ・プログラムに毎年75億ドルを支出している。このような ビデオ・プログラムは、たとえばビデオ・カセットテープ・レコーダ(VCR) を用いて再生するためのビデオ・カセットテープやビデオディスク・プレーヤで 再生するビデオディスク、またはパーソナル・コンピュータやその他の形のCD −ROMプレーヤを用いて再生するためのCD−ROMなど多様な形態で賃貸で きる。このような形態のビデオ・プログラムの賃貸は、多くの理由の中でも、ユ ーザが所望の速度でどちらの方向にでもビデオ・プログラムの好きな部分を見る ことができることから、望ましいものである。たとえば、ユーザはプログラムの ある部分を見て、次に所望の中断時間(即ち見る速度をゼロにセットする)にわ たってプログラムを「ポーズ」し、また中断の後プログラムの残りを見ることが できる。更に、ユーザはプログラムの所望の部分の見る速度をスローモーション または早送りに変更したり、見る速度を実効的にマイナスにすることでプログラ ムを巻き戻すこともできる。このような、見る速度を変更するための機能は、本 明細書で「トリック・モード」視聴機能と呼ぶことにする。VCRがこれらトリ ック・ モード機能をサポートしているため、ユーザは伝統的なネットワークおよびケー ブルテレビ・プログラムの直線的な時間的制約から好都合に開放されることにな る。 ケーブルテレビや直接放送衛星(direct broadcast satellite:DBS)の企 業は、ユーザにビデオレンタルによる同様の使用の自由度を提供することで、こ の分野で競合しようとしている。このサービスは「ビデオ・オンデマンド」とし て知られる。これらの企業はユーザがビデオ・プログラムのコピーを賃借するた めに自宅の安楽から去らなくとも良い(また終ってから返却しなくとも良い)こ とから、こうしたサービスの提供においてビデオレンタル業に対して明らかに利 点がある。しかし、これらの企業は既存の再生および配信技術によってこれまで 制約されて来た。 ケーブルテレビ企業が現在知られている技術を用いてビデオ・オンデマンドを 提供するのは考えられない程高価になる。ビデオレンタルと家庭内再生の利点を 再現するためには、企業は各々のケーブル加入者に専用の再生資源を提供する必 要があり、加入者が専用の資源で再生するプログラムを選択できるようにするた めに、ビデオ・プログラムのライブラリを含む高価なメモリ・アレイを合わせて 提供しなければならない。更に、ネットワークに接続された各々の加入者へ異な るビデオ・プログラム、または少なくともビデオ・プログラムの異なる再生を配 信するために、十分なバンド幅をケーブル配信のインフラストラクチャが有して いる必要がある。当然技術的な飛躍と現在の配信インフラストラクチャの交換な しにはこれは困難である。 ひとつの考えられる妥協策は、同一のビデオ・プログラムの多重、重複再生( 即ち提示)を作成して、たとえばプログラムの新しい提示が5分毎に始まるよう にすることである。2時間のビデオ・プログラムの場合、プログラムの重複提示 合計24個を加入者が利用できるようにする。各々の加入者は24個の提示のい ずれかひとつを選択的に受信できる受信機を保有する。加入者は完全なビデオ・ オンデマンドを楽しめないが、加入者はプログラムの視聴を始めるまでに最大で も5分以上待たなくとも良い。親の出願はこのアプローチを実現するための新規 な技術の詳細な説明を提供する。 親の出願に開示し説明しているようなこのアプローチの制約は、加入者は重複 提示の別のひとつにアクセスすることによって、プログラム内の所望の点にアク セスできるが、重複提示がアクセスしようとする所望の点に到達するまで加入者 が5分間(即ち時間間隔の長さ)待たなければならないことである。したがって 、更なる拡張なしには、親出願のアプローチでは、ポーズ、早送り、巻き戻しな どVCRユーザが期待するような事実上連続した形の「トリック・モード」を加 入者が楽しめるようにはならない。 各々がメモリ内に数千本のビデオ・プログラムを記憶し各々が200までの加 入者にサービスできるような複合ディスクドライブ・アレイまたはビデオ・サー バが最近提案された。5700万の現行のケーブル加入者にビデオ・オンデマン ド・システムを実現する費用は、こうした先進技術を実現できたと仮定して、推 定200億ドルの投資額(加入者あたり約350ドル)が必要になる。更に、こ のような提案されたサーバ技術に基づくサービスの完全な実現には、現行のケー ブルおよび電話配信ネットワークのインフラストラクチャを再構成し、今後数年 に渡ってバンド幅を増大するため毎年更に20億ドルの経費でアップグレードす る必要がある。VCR様のトリック・モード機能を実現するのはサーバの複雑さ が増大する以外にも、各々の加入者が専用のサーバへ戻る命令を通信できる必要 があるため利用可能なバンド幅で干渉が起こる。これら「戻りチャンネル」は既 存のDBSシステムの状況や、既存のケーブル配信システムの多くでも利用でき ない。 今日まで、ケーブルテレビやDBS企業は、ユーザが提供されたビデオ・プロ グラムを有料で要求できる(電話でまたは直接ケーブルネットワークを経由して のどちらかで)ペイ−パー−ビュー・サービス(pay-per-view service)を提供し ている。企業側は加入者に選択したビデオ・プログラムの送信を受信できるよう にする。しかし、これらのサービスはビデオ・オンデマンドからは程遠く、また その他の制約の中でも、VCRなどの家庭内視聴資源のトリック・モード機能に 関連した自由を加入者に提供していない。 したがって、既存の電話およびケーブル配信インフラストラクチャで動作でき る方法で、事実上連続したトリック・モード機能を含め、ビデオ・プログラムへ の事実上のランダム・アクセスを事実上無制限の観察者に提供できる新規技術が 必要とされている。 発明の要約 本発明は、ポーズ、早送り、巻戻しなどのVCRのような「トリック・モード 」を分散ビデオ・オンデマンド・プログラム環境で提供するための方法ならびに その装置を開示する。トリック・モードは、当該機能を要求する各々のユーザが 見る速度をローカルに変更することで、集中データ・ソースの動作に何らかの影 響を与えることなくサポートされる。本発明によれば、事実上無制限の視聴者が 、事実上連続したトリック・モード機能を含め、ビデオ・プログラムへのランダ ム・アクセスを楽しむことができるようになり、既存の電話回線およびケーブル 配信インフラストラクチャで動作可能な方法で実現できる。 これらおよびその他の目的は、集中データ・ソースからユーザへ送信される分 散プログラム・データとともに使用する新規な方法および装置によって満たされ る。受信されるプログラム・データの一部はユーザのローカル記憶媒体に書き込 まれる。所望のプログラムについてのプログラム・データはローカル記憶媒体か ら読み込まれ、一般に通常の見る速度でユーザに表示される。特定のユーザがた とえば速度ゼロ(即ちポーズ)、マイナス速度(即ち巻き戻し)、通常速度より 速い速度(即ち早送り)または通常速度の数分の一の速度(即ちスローモーショ ン)などの変更速度(即ちトリック・モード)を要求した場合、プログラム・デ ータがローカル記憶媒体から読み込まれて所望の変更速度でそのユーザに表示さ れる。他のユーザは通常の速度で、または別の変更速度でビデオ・データを読み 取って、見ることができる。 この方法および装置は、所定の間隔で集中データ・ソースから複数のコンポー ネント・データ・ストリームにそってプログラム・データの複数コピーを反復送 信することによってサポートされるのが望ましい。時間とともに、特定のコンポ ーネント・ストリームからのプログラム・データが、要求されたトリック・モー ド機能をサポートするのに必要とされるため、かつ本明細書に開示した好適 なルールにしたがってローカル記憶媒体への記憶のために選択される。本発明の 別の特徴において、複数の書き込みポインタの各々がコンポーネント・データ・ ストリームの異なるものに関係し、書き込みポインタはどのプログラム・データ を時間とともにローカル記憶媒体へ書き込むべきかを指定する。 本発明の更に別の好適な側面において、ローカル記憶媒体に記憶されたプログ ラム・データをアドレスするためのテーブルが提供され、プログラム・データは ランダム・アクセス式にローカル記憶媒体から読み込まれる。本明細書で詳細に 説明するように、ローカル記憶媒体とアドレス変換テーブルはリング状に構成す るのが望ましい。 図面の簡単な説明 図1は、従来技術によるビデオ・プログラムのケーブル配信用「セット−トッ プ」ボックス・アーキテクチャを示す。 図2aは、本発明の「統合型」アーキテクチャを示す。 図2bは、本発明の「セパレート・ボックス」アーキテクチャを示す。 図3は、本発明によるビデオ・プログラム・データを符号化するのに適したデ ータ・インタリーブ技術を要約したものである。 図4は、本発明による好適な装置の更に詳細なアーキテクチャである。 図5は、本発明の好適実施例によるデジタル記憶媒体(DSM:digital stor age medium)の基本的アーキテクチャを示す。 図6aは、「ポーズ」トリック・モード命令の実行中のDSMのひとつの状態 を示す。 図6bは、「ポーズ」トリック・モード命令の実行中のDSMの別の状態を示 す。 図7は、「ポーズ」トリック・モード命令の実行中のDSM読み取りポインタ およびDSM書き込みポインタの動作を説明する状態遷移図を提供する。 図8は、「スローモーション」トリック・モード命令の実行中のDSMを示す 。 図9は、「スローモーション」トリック・モード命令の実行中のDSM読み取 りポインタおよびDSM書き込みポインタの動作を説明する状態遷移図を提供す る。 図10aは、早送りトリック・モードを実行するための簡略化した多領域(mul ti-region)実施例を示す。 図10bは、早送りトリック・モードを実行するための簡略化した例の別の側 面を示す。 図11は、早送りおよび巻き戻しトリック・モードを実行するのに適した好適 実施例を示す。 図12は、本発明のDSMの機能図を示す。 図13は、本発明のDSMの第2の機能図を示す。 図14は、本発明のDSMの第3の機能図を示す。 発明の詳細な説明 アーキテクチャ概要 図1はビデオ・プログラムのケーブル配信用の代表的な従来技術の「セット− トップ」ボックス・アーキテクチャを示す。セット−トップ・ボックス10は加 入者のテレビ・セット(ここではディスプレイ・ユニット18として図示してあ る)に接続される物理的に独立した箱で、以下に簡単に説明するように到着する ビデオ・プログラムを処理するために用いられることからこのように呼ばれてい る。このようなシステムでは、ビデオ・プログラムはケーブル回線上を、本明細 書ではデータ・ストリーム16で表わされている電気信号の形で、配信される。 従来のシステムでは、データ・ストリーム16は一般にアナログ・データを含む が、技術的に進歩したことでデータ・ストリーム16はまもなくデジタルデータ を含むようになると広く仮定できるようになった。いずれにせよ、データ・スト リーム16はセット−トップ・ボックス10に供給され、データ・ストリーム1 6の所望のプログラム・チャンネルが選択されてチューナ/復調器12により復 調され、復号器14により復号(および/または暗号解読)される。セット− トップ・ボックス10はディスプレイ・ユニット18に適したビデオ信号を出力 し、加入者は所望のプログラム・チャンネルを視聴できる。データ・ストリーム 16がデジタル符号化したビデオ・データから構成される場合、復号器14はM PEGやDigiCipherなどの方式を使用して圧縮されたデジタルデータ を展開するための論理を含むのが望ましい。 図2aは本発明によるひとつの考えられる高レベル・アーキテクチャを示す。 本明細書ではこのアーキテクチャを統合型アプローチと称するが、これは本発明 を実施するハードウェアがこのアプローチにしたがってセット−トップ・ボック ス10内部に統合されているためである。特に、図2aに図示してあるように、 記憶・制御ブロック22はセット−トップ・ボックス10内部に配置され、チュ ーナ/復調器12と復号器14の間に挿入することができる。記憶・制御ブロッ ク22は、以下で詳しく説明するように、本発明の機能を実現するハードウェア またはソフトウェアの論理を含む。手持ちリモコン装置の性質を備えるユーザ・ インタフェース24は、ポーズ、早送りなどのトリック・モード機能のための命 令を選択的に加入者が発行できるようにする手段として提供される。記憶・制御 ブロック22は、更に以下で詳しく説明するように本発明にしたがって、こうし たトリック・モード命令を実現する。 図2bは本発明の別の高レベル・アーキテクチャを示す。このアーキテクチャ は、既存のセット−トップ・ボックス10へ物理的に独立したボックス25を接 続することを仮定しているため、セパレート・ボックス・アプローチと呼ぶこと ができる。図2bに図示してあるように、データ・ストリーム16は、セパレー ト・ボックス25内部でチューナ/復調器ユニット26によって最初に処理され る。データは、ユーザ・インタフェース24からの要求に応答して本発明のトリ ック・モード機能を提供する役割を担っている、記憶・制御ボックス22により 更に処理される。データは、変調器ユニット28により割り当て済みチャンネル (たとえばチャンネル3)へ変調され、セパレート・ボックス25から従来のセ ット−トップ・ボックス10へ渡されて、ここで更に従来の方法で処理される。 図2aおよび図2bに図示してあるように、データ・ストリーム16はユーザ へ集中データ・ソース20から送信される。集中データ・ソース20は、全ての ユーザが視聴するプログラム・データの集中供給源である。ひとつの例として、 集中データ・ソース20はファイル・サーバなどのシステムを含むことができる 。データ・ストリーム16は、集中データ・ソース20から送信され、衛星リン ク、ケーブルテレビ回線、電話回線、電力回線、またはプログラム・データを配 信するのに適した何らかの回線などの通信回線を含む送信手段21経由で、ユー ザへ分配されるのが望ましい。 本発明の好適実施例の目的では、データ・ストリーム16は、親の特許出願で すでに説明したように、インタリーブ技術にしたがって符号化されているデジタ ルビデオ・プログラム・データを含む。好適なデータ・インタリーブ技術の詳細 な説明については読者が親の特許出願を参照すべきだが、図3にはこの目的での 幾つかの基本的な点を要約してある。データ・ストリーム16は、図3のストリ ーム30〜40などの複数のデータ・ストリームを含むのが望ましい。これらの コンポーネント・ストリーム30〜40は時間線48で示してあるように、時間 とともに送信される。各々のコンポーネント・ストリームは注目しているビデオ ・プログラム全体を含むのが望ましく、またシーケンシャルなセグメントに時分 割され、各々のセグメントがプログラム全体の次の数分だけを表わすのが望まし い。特定のビデオ・プログラムがL秒の長さであり、セグメントの長さがT秒で あると仮定すると、各々のコンポーネント・ストリームはL/T=M個のビデオ ・データの独立したセグメントを含むことになる。望ましくはM個のストリーム が送信される。M個のストリームが全部同じビデオ・プログラムのコピーを含む が、ストリームは図3に図示したような時間的にインタリーブした方法で送信さ れ、ビデオ・プログラムのセグメントnに対応するビデオ・データがストリーム 34の一部として送信されているのと時間的に同じ瞬間に、ビデオ・プログラム のセグメントn+1がストリーム36の一部として同時に送信されるようにする 。合計M個のストリームが送信されているので、ビデオ・プログラム全体のM個 のセグメント全部からの情報が全ての時間に送信されている。 したがって、T秒毎に完全なビデオ・プログラムが全部再送信されることにな る。たとえば、図面に示してあるように、プログラムのセグメント1内部の点 42は、時間的に特定の瞬間にコンポーネント・ストリーム40の一部として送 信され、正確にT秒後に、全く同じデータが、時間線48の範囲46で示したよ うに、コンポーネント・ストリーム38の内部で送信される。親の特許出願にお いて詳しく説明しているように、このインタリーブ技術によってビデオ・プログ ラム内のどの点も送信されてからT秒以上離れないように基本的に保証すること で、機能的にビデオ・オンデマンドを可能にする。たとえば、加入者はビデオ・ プログラムの視聴を始めから、また望む時には事実上何時でも完全に始めから開 始できる。大抵、加入者は、M個のコンポーネント・データ・ストリームのひと つで送信されるビデオ・プログラムのセグメント1の開始(またはビデオ・プロ グラム内の他の所望の点)を最大T秒間待たなければならない。 図4は、本発明の好適実施例にしたがった装置の更に詳細なアーキテクチャを 示す。図4において、データ・ストリーム16はすでに(図2aまたは図2bの ような)復調を通過しており、処理のために記憶・制御ブロック22へ渡されて いる。記憶・制御ブロック22は、データ・ストリーム16をこれの構成コンポ ーネントであるストリーム1〜M(図3に詳細に図示した)に分割するデマルチ プレクサ52を含むのが望ましい。ユーザ・インタフェース24を用いて、たと えば注目する映画の再生を開始するように要求するなどの命令を加入者が入力で きる。命令は記憶制御装置56で受信処理され、バッファ兼セレクタ54に対し て所望のビデオ・プログラムの最初のセグメント(セグメント1)を含むデータ のM個のコンポーネント・ストリームの特定のひとつを選択させる。デジタル記 憶媒体(“DSM”)50とアドレスポインタ・メモリ58は、以下に説明する ように、トリック・モード視聴機能をサポートするために使用される。 DSM50は、以下に説明する使用を満たすのに適した容量と応答時間のラン ダム・アクセス・メモリ論理として、またはハードディスク装置として、実現す るのが望ましい。この目的では市販のハードウェアで十分である。図5はDSM 50の基本的アーキテクチャを示す。図面で示唆されるように、(簡略にまた説 明の目的で)リング状の時計回りの処理として描かれているDSM50に、デー タ・ストリームが記憶され、読み出される。データは、DSM50に順次書き込 まれ、書き込みポインタ62が現在の挿入点を示しながら時計回りの方向に移動 する。同時に、DSM50から同様の時計回りにデータが読み出され、読み取り ポインタ60が読み取っている現在の点を示している。これらのポインタはアド レス・ポインタ・メモリ58で実現する。何らかのレートで、データがDSM5 0から読み出されると、図4、図2aおよび図2bに示してあるように、そのデ ータはバッファ兼セレクタ54経由で復号器14または変調器ユニット28へ送 信される。図5に示した例では、ビデオ・プログラムのセグメント(n個)の最 初のt2秒分がDSM50の部分66にすでに書き込まれている。書き込みポイ ンタ62は、残りのセグメント(n)の書き込みを継続するように動作し、処理 中が進むと、セグメント(n−1)(DSM50の部分64に位置する)の残り の部分を上書きする。読み取りポインタ60は、点t1で後ろに続き、セグメン ト(n)読み取りの半ばである。一般に、書き込みポインタ62と読み取りポイ ンタ60が互いに交差しない限り、互いを追い越さずにDSM50の周囲を時計 回りに回転し続ければ、受信ビデオ・データのスムーズな処理とその加入者への ビデオ・データの表示が連続する。 どのようにトリック・モード機能を実現するかについてのはっきりとした枠づ けができる。たとえば、ポーズまたはスローモーションなどのトリック・モード 命令を実現するため、読み取りポインタ60が所定位置で保持されているかまた は速度低下されている場合、書き込みポインタ62は最終的には読み取りポイン タ60と交差し追い越すことになる。結果として、通常の再生へリジュームした 時に、未だ読み取りポインタ60によって読み込まれておらず、視聴加入者に未 だ表示されていない必要なプログラム・データが、書き込みポインタ62によっ て永久に上書きされていることになる。同様に、早送りなどのトリック・モード 命令を実現するために読み取りポインタ60がスピードアップされると、読み取 りポインタ60は書き込みポインタ62に追いつき、最終的にこれを追い越すこ とになる。この時点で、読み取りポインタ60は、書き込みポインタ62が未だ 更新する機会を持たなかったシーケンスはずれの古いデータを読み取ることにな る。では、VCRユーザが使い慣れた連続的な方法で、プログラム・データを失 うことなく、トリック・モード機能をどのように実現できるだろうか?答えは、 図3に図示してあるビデオ・プログラム・データ・ストリームがオーバラップす る性質の優れた新規な使用法を作り出すことにある。本技術は、後述するように DSM50の優れた使用方法も作り出している。 「ポーズ」の実現 「ポーズ」トリック・モード機能を実現するのに適した技術を最初に記載する 。(一般性を失うことなく)図5がポーズ命令が発行された時間的瞬間のDSM 50と読み取りおよび書き込みポインタの一般的状態を表わしているものと仮定 する。図6a〜図6bはポーズ命令の実施中のDSM50の様々な後続の状態を 表わし、一方、図7は読み取りポインタ60と書き込みポインタ62の動作を表 わす状態遷移図を提示している。図7の状態80(“ポーズ開始”状態)で、読 み取りポインタ60はすぐに停止する。「ポーズ」が有効な間はディスプレイの 内容は変更されない。しかし、状態80の間にも、書き込みポインタ62はDS M50へデータ・ストリーム16の選択したコンポーネントの書き込みを継続し ている。この状態は、書き込みポインタ62が読み取りポインタ60の位置に追 い付くまで、即ちT−(t2−t1)秒の間、継続する。この時点でのDSM5 0の図示が図6aに示されている。つまり、図示した例では、読み取りポインタ 60が位置t1−−セグメント(n)の残りとセグメント(n+1)の始めのt 1秒分に相当する−−に停止していても、書き込みポインタ62は、DSM50 に、適当なシーケンスでプログラム・データの記憶を継続している。 注意すべきは、状態80が未だ動作している時にユーザがポーズを終了した場 合に、通常再生のリジュームのため、読み取りポインタ60が停止した位置から 読み取りポインタ60の動作を単純にリジュームすることにより、状態86(“ 安定状態リジューム”(Steady-State Resume))への直接遷移が起こる。この流れ が図7の遷移線88で表わしてある。しかし、ポーズ命令が少なくともT−(t 2−t10)秒に渡って有効な場合、即ち書き込みポインタ62が読み取りポイ ンタ60と交差しようとする時点でまだポーズが有効なら、この瞬間に図7の状 態82(“安定状態ポーズ”(Steady-State Pause))への遷移が行なわれる。状 態82では、読み取りポインタ60と書き込みポインタ62のどちらも これ以上進まず、状態82の間にデータ・ストリーム16の一部として受信した データはどれもDSM50に記憶されず、ディスプレイ・ユニット18にも表示 されない。 本発明によれば、プログラム内容の何らかの損失なしに、また何らかの目だっ た遅延なしに、通常再生のリジュームが可能である。特に、ユーザがリジューム 命令を発行することでポーズを終了した時、図7の状態82から状態84(“リ ジューム開始”(initiate Resume))への遷移が起こる。状態84では、書き込み ポインタ62は停止したままだが、読み取りポインタ60はまた通常速度で前進 を開始し、ポーズ命令の前および/または状態80の間にDSM50へ書き込ま れたデータを読み取る。図6bはこの状態の間のDSM50と関連ポインタを示 す。図6bに図示した例では、読み取りポインタ60はt3と標記してある点ま で前進しており、一方書き込みポインタ62はt1に留まったままである。つま り、状態84の間、ポーズを開始したビデオ・プログラムの点にすぐに後続する (各々DSM50の部分72と70に記憶されている)セグメント(n)とセグ メント(n+1)のこれらの部分に対応するビデオ・プログラムの連続した通常 の視聴のリジュームをユーザがすぐに見られることになる。 プログラム・データの何らかの損失やシーケンス誤りを避ける方法で書き込み ポインタ62を再開するためには、書き込みポインタ62が停止した時点から正 確にT秒の整数倍の後に書き込みポインタ62を再開する。書き込みポインタ6 2が停止する前に書き込みポインタ62が占有していたプログラム・セグメント を、現在送信している特定のコンポーネント・ストリームからデータを書き込み ポインタ62に供給すれば、書き込みポインタ62は、停止したところを正確に ピックアップすることができる。 ここで、図7に図示したように、書き込みポインタ62は状態82と84に渡 ってポーズしたままである。状態82が有効なままの持続時間は、一般に(p* T)+tdで表わすことができる。ここでpは整数>=0、およびtdはTより 小さい数(即ち、残り)である。したがって、状態84が開始してから正確にT −td秒後の瞬間に書き込みポインタ62が再開すると、言い換えれば、状態8 4がT−td秒後に正確に終了すると、状態82および状態84(即ち書 き込みポインタ62がポーズしている持続時間全体)は、合計でTの整数倍であ る(p+1)*T秒でともに終る。状態84について持続時間(T−td)は、 本明細書で説明している他の持続時間と同様に、記憶制御装置56の論理を用い てリアルタイムで簡単に計算できる。 図7の状態86(“安定状態リジューム”(Steady-State Resume))への遷移が 起こり、読み取りと書き込み両方のポインタが通常の前向き移動をリジューム( 回復)する。しかし、記憶制御装置56はバッファ兼セレクタ54に対してM個 のコンポーネント・データ・ストリームの異なるコンポーネントから書き込みポ インタ62へデータを提供するように指示する。さらに詳しくは、コンポーネン ト・ストリーム(n)がポーズ命令の直前にDSM50へ書き込まれる処理中だ と、書き込みポインタ62がプログラム・データのp+1セグメントに対応する 合計で正確に(p+1)T秒のあいだ停止していたので、状態86で書き込みが リジューム(回復)されるとコンポーネント・ストリーム(n−(p+1))の 内容を選択すべきである。これにより、状態86に入り書き込みをリジュームし た時点で、状態82に入り書き込みポインタ62がもともとポーズした瞬間に、 コンポーネント・ストリーム(p)で送信されていたのと同じプログラム・デー タをコンポーネント・ストリーム(n−(p+1))が正確に送信する。つまり 、ポーズした時またはリジュームした時のどちらかでユーザが遅延を知覚しない ような連続的方法でポーズが実現され、ビデオ・プログラムは正しいシーケンス で見られる。 状態84は、読み取りポインタ60と書き込みポインタ62がともに図6aに 図示したような位置で始まることに注意すべきで、状態84では読み取りポイン タ60が前進し書き込みポインタ62が止まっている必要があり、状態84はT 秒までの時間的長さであるT−td秒間続く。この後、読み取りポインタ60が 状態84の間に書き込みポインタ62と交差しないように保証するために、DS M50はプログラム・データの少なくともひとつのセグメントに等しいものを保 持する必要がある。この方法では、ビデオ・プログラムの表示は連続的にまた「 リジューム」を要求した瞬間からのシーケンスで進む。これはプログラム・セグ メントの長さ=T=120秒(即ち2分間)で、かつ(Mコンポーネント・ セグメントの各々について)平均データ伝送レートが毎秒1.5メガビットと仮 定すれば、少なくとも22.5メガバイトのDSM50の記憶容量要求というこ とになる。T=300秒と仮定すると、DSM50は55.125メガバイト保 持する必要がある。ハードディスク・ドライブ装置は広く利用可能でこの容量要 求を満たしており、毎秒1.5メガビットまたはそれ以上のデータアクセス・レ ートもサポートしている。 「スローモーション」の実現 図9は、「スローモーション」トリック・モード機能を実現するための好適な 技術による、読み取りポインタ60と書き込みポインタ62の動作を説明する状 態遷移図を提示する。ユーザがスローモーション命令を発行すると、命令の実行 は状態90の“スローモーション開始”(Initiate Slow Motion)から始まり、読 み取りポインタ60は通常速度の数分の一で移動し始め(これによって要求され たように表示視聴レートを遅くする)、一方で書き込みポインタ62は通常速度 での移動を続ける。一般に、変更した速度をXで表わし、読み取りと視聴が通常 速度のX倍で行なわれることを表わす。スローモーション開始状態90は、読み 取りポインタ60よりX-1倍速く移動する書き込みポインタ62が読み取りポイ ンタ60に追い付くまで動作し続ける。スローモーションの開始状態はすでに説 明したポーズの開始状態と類似している。また、図6aはt1で書き込みポイン タ62が読み取りポインタ60に追い付く瞬間でのDSM50の図示を提示する 。 ポーズ機能について正しかったように、開始状態90がまだ動作している時に ユーザがポーズを終了すると、読み取りポインタ60の移動を通常速度で単純に リジュームすることによって、通常再生のリジュームにあたる安定状態リジュー ム(ここでは状態102)への直接遷移が行なわれる。簡略化するため、この流 れは図9では明示的に表わしていない。この場合、書き込みポインタ62は停止 または遅延しておらず、ポインタどうしも互いに交差することがないことから、 連続的なシーケンシャル観察が保証される。 しかしスローモーションが十分に長く作用し続けると、書き込みポインタ62 が読み取りポインタ60に追い付く瞬間に、図6aに図示したように、状態92 (“スローモーション安定状態”(Steady-State Slow Motion))に入る。状態9 2は実際にはスローモーション安定状態の下に更に2つの下位状態またはモード 、即ち状態94(モード“A”)と状態96(“B”)を含む。両方のモードで 、読み取りポインタ60は通常レートのX倍で前進を続ける。しかし、初期状態 であるモードAでは、書き込みポインタ62は完全に停止する。モードAは正確 にT秒に渡って作用する。正確にT/(X-1−1)秒に渡って動作するBモード では、書き込みポインタ62は通常速度で前進する、即ち読み取りポインタ60 のスローモーション・レートよりX-1倍速く前進する。モードBが完了するとす ぐに、モードAがまたリジュームされる。この周期的処理は、安定状態スローモ ーション状態92が作用している間、即ちユーザが通常再生のリジュームを要求 するまで反復される。しかし、各々の後続サイクルの状態96の間、バッファ兼 セレクタ54は、直前のサイクルで状態96の間に使用したコンポーネント・ス トリームより正確に1セグメント後のコンポーネント・ストリームに対応するデ ータを書き込みポインタ62に供給する。 状態94と状態96を含むこの安定状態サイクルを用いるのが望ましいのは、 シーケンシャルに正しい方法でビデオ・プログラムの連続的視聴を保証するよう にスローモーション機能を実現するためである。状態94/状態96のサイクル は幾つかの理由でこれを実現する。第1に、書き込みポインタ62は、各サイク ルの状態94の間に正確にT秒の期間必ず停止するため、書き込みポインタ62 は、最後に使用したセグメントから正確に1セグメントだけオフセットしている コンポーネント・ストリームからのデータを単純に書き込むことにより、ビデオ ・プログラム内部の正確に正しい位置で状態96の書き込みをリジュームできる 。また、状態96は合計で正確にT/(X-1−1)秒間続くので、書き込みポイ ンタ62は各サイクルの間に合計でT/(X-1−1)秒分のデータを書き込む。 読み取りポインタ60は状態94と状態96を通してスローモーション・レート で前進し、各サイクルの間に(T+T/(X-1−1))*X秒分のデータを書き 込み、これは代数的にT/(X-1−1)に等しい。つまり、状態94/状態96 サイクル各々の終りで、書き込みポインタ62は読み取りポインタ60に ちょうど追い付くことになり、ポインタどうしは互いに交差しない。これに続け て、安定状態スローモーション状態92の全体でビデオ・プログラムのシーケン シャルで正確な観察が保証される。 図8は状態94の間のDSM50を示す。書き込みポインタ62は現在のセグ メントでt1秒分のプログラム・データを処理してから停止したままになる。し かし読み取りポインタ60は通常レートのX倍の速度で進む。図8は通常速度の 1/2のスローモーション(即ちX=1/2)を仮定しており、DSM50は合 計で正確にT秒分のプログラム・データを保持すると仮定する。この例では、図 8は状態94の開始後T秒の瞬間(即ち状態94のちょうど終り)でのDSM5 0の状態を示す。読み取りポインタ60はDSM50の半分まで前進しており、 セグメント(n)の残りと、セグメント(n+1)から初めのt1−(T/2) 秒分のプログラム・データを処理している。 安定状態スローモーションの状態92の間の何らかの時点で、ユーザは最終的 に通常再生をリジュームする命令を発行する。これを取り扱う方法は、状態94 (モードA)または状態96(モードB)のどちらの間にリジュームが要求され たかによる。図9に図示してあるように、状態96(モードB)の間に、即ち書 き込みポインタ62がすでに通常速度で前進している間に、リジュームが要求さ れた場合、通常速度での読み取りポインタ60の前進を単純にリジュームするこ とによって安定状態リジューム(ステップ102)に直接入る。 一方で、書き込みポインタ62が停止している状態94(モードA)の間にリ ジュームが要求された場合、リジューム開始状態100(Initiate Resume)に入 らなければならない。状態100では、読み取りポインタ60は通常速度にすぐ 復旧し、ユーザは要求にしたがった連続前向き再生を経験することになる。しか し、書き込みポインタ62は状態94で進行中の現在のT秒遅延区間が完了する まで待ち続けなければならない。この時点で、状態102(安定状態リジューム )に入り、書き込みポインタ62は通常速度にリジュームする。当然、状態10 2へ状態100から入る時、書き込みポインタ62には最後の直前状態96の間 に使用したコンポーネント・ストリームの正確に1セグメント分後ろにオフセッ トしているコンポーネント・ストリームに対応するビデオ・データが供給さ れる。これは書き込みポインタ62が正確にT秒間の中断を行なったためである 。この方法では、プログラム・データは正しいシーケンスでDSM50に書き込 まれる。 読み取りポインタ60が前進しても、状態94の間に合計T秒間に渡って書き 込みポインタ62が停止していることに注意する。したがって、ポーズ機能に関 して正しかったように、DSM50は状態94の間に読み取りポインタ60が書 き込みポインタ62と交差しないことを保証するため、ビデオ・プログラム・デ ータの少なくとも1セグメント(即ちT秒分)に等しい分を保持する必要がある 。ここでも、市販されているハードディスクはこの容量要求と関連するデータ・ アクセス・レート要求を満たしている。また、DSM50の1セグメント分の容 量は、読み取りポインタ60が状態100の間に通常速度へ加速した場合でも、 読み取りポインタ60が書き込みポインタ62と交差しないことを保証すること に注意すべきである。すでに議論したように、読み取りポインタ60と書き込み ポインタ62は状態94の先頭で同期していることに準じるもので、読み取りポ インタ60は書き込みポインタ62に追い付くまでにT秒分のデータを処理しな ければならないことを意味する。書き込みポインタ62は、通常の動きにリジュ ームする前に、リジュームが要求されて特定のサイクルの間に状態100にはい ったかどうかと関係なく、正確にT秒間ポーズしていること、および、読み取り ポインタ60は最大速度の数分の一でT秒間の少なくとも一部を消費しているこ とから、読み取りポインタ60は書き込みポインタ62が最大速度で前進をリジ ュームする前に書き込みポインタ62に追い付かないことになる。これにより、 連続しシーケンシャルな正しい方法でプログラム・データがDSM50へ書き込 まれ、ここから読み込まれることを保証している。 早送りと巻戻しの実現 早送りでは、通常速度のX倍の速さでプログラムを表示する。ここで、Xは1 より大きな正の数である。つまり、早送りモードでは、読み取りポインタ60( つまり見ること)は、各々のT秒“サイクル”または期間毎にプログラム・デー タのXセグメント分のレートでビデオ・プログラムを前向きに進んでいる。逆に 、巻戻しは通常速度のY倍に等しい大きさの負の速度(即ち逆転シーケンス)で プログラムを表示する。巻戻しは高速なことがあり、たとえばYが1より大きな 数でも良く、またはYが1の数分の一のスローモーション巻戻しであることもあ る。後述する等式や方程式ではYを正の数として扱う、即ち単純に速度の大きさ の尺度として扱うが、Yは「負の」速度で(即ち逆転方向に)プログラム再生を 表わすことに注意すべきである。 早送りおよび巻戻し機能を実現するためには、複数の独立した書き込み処理を 用いて、複数のプログラム・セグメントから即ちデータ・ストリーム16の複数 のコンポーネント・ストリームから、DSM50へデータを同時に記憶する。好 適実施例による基本的な規則は次の通りである: 最大速度Xの早送りと最大速度Yの巻戻しをサポートするため、好適実施例で はX+Yの合計の論理書き込みポインタ(以下w(i)と称する)を提供する。 任意の時刻では、各論理書き込みポインタはプログラム・データの特定セグメン トと関連している。特に、(一般性を失わずに)読み取りポインタ60が時刻t 1でプログラム・セグメント(n)へd1秒入った点でプログラム・データを読 み込んでいると仮定する。当然d1<Tである。さらに、時刻t1で、図3に 関連してすでに説明したように、データ・ストリーム16は、各々かつ全てのプ ログラム・セグメントについて、各セグメントヘd2秒入った点でインタリーブ したプログラム・データを伝送している(ここでも、d2<T)。表Iで述べた データを記憶するための基本的ルールを実現するため、好適実施例は次のように 動作する: つまり、異なるX+Yセグメントからのプログラム・データはDSM50へ常 に同時に記憶されている。特に、前向き再生の場合、処理すべき次のXセグメン トからのプログラム・データは、最近読み込んだYセグメントからのプログラム ・データと一緒に書き込まれる。逆に、逆転再生の場合、処理すべき次のYセグ メントからのプログラム・データは最近読み込んだXセグメントからのプログラ ム・データと一緒に書き込まれる。 記憶すべきデータはX+Y個の論理書き込みポインタによって指定する。この ような書き込みポインタw(i)の各々は、任意の瞬間に、書き込もうとするX +Yプログラム・セグメントの関連するひとつに対応するデータ・ストリーム1 6の特定のコンポーネント・ストリームと関連している。各書き込みポインタw (i)は、これに現在割り当てられているプログラム・セグメントから通常の前 向き再生の速度で前進する。X+Y個の論理書き込みポインタは同時に動作する ため、データ・スループットはポーズおよびスローモーション・トリック・モー ドに関連してすでに説明した速度(即ちX=1でY=0)よりX+Y倍大きくな る。DSM50にすでに記憶されているデータを書き換えないことで、幾らかス ループット要件を減少することを当業者は選択できよう。しかし、ここで は、表Iおよび表IIの規則にしたがって、DSM50にすでにデータのいくらか が存在している場合でも、書き込みポインタで指定された全てのデータを必ず書 き込むことにより、書き込みポインタの論理制御を簡略化する方を選択している 。 前述の規則にしたがう場合、および更にDSM50が少なくとも X+Y2/(Y+1)セグメント分のプログラム・データについて連続記憶を提 供する場合、早送りおよび巻戻しトリック・モード機能は原理的に一般にサポー トされることを当該技術の熟練者は代数的に確認できよう。啓蒙目的で大まかな 代数的証明は次のように提供される: I.前向き再生 記憶装置の図が図12に示してある。書き込みポインタW(i)の各々はセグ メント時間間隔あたり正確に1セグメントのレートで前進し、各書き込みポイン タは次の最も近い書き込みポインタW(i−1)およびW(i+1)と正確に1 セグメントだけはなれている。書き込みポインタとは異なり、読み取りポインタ はセグメント時間間隔あたり0からXセグメントの範囲の何らかの速度で時計回 りに移動できる。読み取りポインタは書き込みポインタよりX倍速く移動できる ので、かつ、最も離れた書き込みポインタW(X)はXセグメント以上離れてい ないので、読み取りポインタは、1セグメント時間間隔以内でこれより現在先に あるX書き込みポインタの現在位置に到着できないことになる。これは、各書き 込みポインタの現在位置に先行する記憶装置のセクションに次の書き込みポイン タが到達できる以前に読み取りポインタが到達できることを表わす。したがって 、これらの、図12で斜線で示してあるセクションは、読み取りポインタが速度 Xで前向きに移動を開始する前に、かならず有効データを含まなければならない 。それ以外の場合、取り出されるデータは最新のものではなく、表示されるビデ オは正しくないことになる。 表Iの基本ルールの第1部では、読み取りポインタよりXセグメント先までに ある現在利用可能な全てのデータを記憶すべきであると述べている。このルール にしたがう場合、図12の読み取りポインタは最大速度Xで時計回りに回転する 場合でも連続的に有効データを取り出すことができることを示すことができる。 最初に、時刻t0で、読み取りポインタは図12に図示した位置にある。読み取 りポインタは速度Xで時計回りに前進を開始し、時刻t1に対応する割り込み点 1でW(1)を越える。この時点で、W(1)はデータ書き込みを停止し、代わ りに、W(X+1)が読み取りポインタよりXセグメントだけ先にあることから データ書き込みを開始する。この動作は表Iに規定した基本ルールに準拠してい る。重要な点は、W(X+1)の現在位置が割り込み点Xと一致していることで ある。これは速度Xで移動し続けた場合に正確に1セグメントの間隔でW(1) とW(X+1)を隔てているXセグメントを読み取りポインタが進むことができ ることによる。同じセグメント間隔の間、W(X)はW(X)の現在位置とW( X+1)の現在位置の間の距離に対応する正確に1セグメントだけ前進する。し たがって、W(X+1)の位置は、記憶装置へデータ書き込みを開始した時点で 、読み取りポインタがW(X)を越えた位置と同じである。 W(1)を越えてから、読み取りポインタは時刻t2で割り込み点2にあり次 のW(2)を越えている。この時点で、表1の基本ルールの第1部に述べたよう に、W(2)はオフになりW(X+2)がオンになる。また、先に述べたのと同 じ理由から、記憶装置へデータ書き込みを開始するこの時点でのW(X+2)の 位置は、読み取りポインタがW(X+1)を越える位置と一致することが分かる 。この点は割り込み点X+1として表わし図13に図示してある。同様に、読み 取りポインタは時刻t3でW(3)を追い越すが、この時点でW(3)はオフに なりW(X+3)がオンになる。この時、W(X+3)は割り込み点X+3にあ る。最終的に、時刻txで、読み取りポインタは割り込み点XのW(X)を追い 越し続けて記憶装置は図13の斜線領域で示された有効データを含むことになる 。明らかに、全ての時刻で、読み取りポインタと次の書き込みポインタの間の記 憶装置の領域には、図12に図示した初期開始条件が与えられると有効データを 含むことが保証されるので、t0からtxまでの間隔の間に読み取りポインタと 遭遇したデータの全部が有効である。また読み取りポインタおよび書き込みポイ ンタと時刻t0における図12の有効データ・セグメントの相対位置は1セグメ ント間隔後で図13に図示した位置と同一である。唯一の相違点は適用可能な 書き込みポインタと割り込み点のインデックスがXだけ増加したことである。し たがって、通常速度のX倍での再生は無限に保持されると結論できる。同様に、 同じ論理を用いることで、表Iの基本ルールが適用される限り0からXまでの範 囲のあらゆる速度も無限に保持できることが結論できる。 以上の議論から、通常再生速度のX倍で早送り機能を実現するのに必要な連続 記憶の量が、読み取りポインタと、Xセグメント以上にはならない最も離れた書 き込みポインタとの間に含まれるデータ量に等しいことが明らかなはずである。 これは図12または図13のどちらかの第1の斜線部分の初めから最後の斜線部 分の終りまでの間の距離に対応し、各々の割り込み点と先行する書き込みポイン タの間のギャップを含む。明らかにこの距離は読み取りポインタが書き込みポイ ンタと交差するたびに最大になるが、これはこのような時点で記憶領域の終りを 定義する書き込みポインタが記憶領域の始まりを定義している読み取りポインタ から正確にXセグメントだけ離れているためである。したがって、記憶装置はX セグメントのデータを含むだけ十分に大きくなければならない。当該技術の熟練 者は、図12および図13に示した様々な斜線領域の間のギャップに含まれるデ ータを記憶しないことによってXセグメント以下のデータを記憶することが理論 的に可能であると理解されよう。しかし、これには更に複雑なメモリ管理法が必 要であり好適実施例より実現が難しくなる。 II.逆転再生 この場合、読み取りポインタは最大速度Xで時計回りに前進しないだけではな く、反時計回りに最大速度Yで進むことがあると仮定する。これは通常の再生速 度のX倍を越えない何らかの速度の前向き再生と通常再生速度のY倍を越えない 何らかの速度の逆転再生に対応する。これらの最大速度を維持するのに必要とさ れる総連続記憶量を計算する。 表Iの基本ルールの第2部では、読み取りポインタより後ろでYセグメントま での全ての利用可能なプログラム・データが記憶されなければならないと述べて いる。このルールが必要なのは、このルールに基づいて可能となる各書き込みポ インタが1セグメントの時間間隔以内で読み取りポインタにより追い付かれるこ とがあるためであると推論できる。したがって、次の書き込みポインタが1セグ メントの時間間隔遅れて到着する前に読み込むために必要であることからこれら の書き込みポインタからのデータを記憶しなければならない。逆に、このルール によって有効にならない先行する書き込みポインタ各々は、1セグメントの時間 間隔以内で読み取りポインタが到達できず、したがって、次の書き込みポインタ が正確に1セグメントの時間間隔後に到着するため記憶する必要がない。 このルールと図13の例に基づき、書き込みポインタに先行する最も近いY個 の書き込みポインタを可能にする。これらは書き込みポインタW(0)からW( −Y+1)である。最も離れた書き込みポインタであるW(Y)は読み取りポイ ンタが後向きに移動してW(0)と交差するまで可能とならない。この瞬間に、 W(X)は基本ルールの第1部に基づいて不能となり、W(Y)は第2部に基づ いて可能となる。書き込みポインタより先にある側で1セグメントだけ記憶要求 がすぐに減少し、同時に読み取りポインタより後ろにある側で1セグメントだけ 増加する。したがって総記憶要求量はd1の連続関数として考えることができ、 d1はセグメント間隔内の読み取りポインタの位置に依存して0から1の間で変 化する。記憶要求を最大にするd1の値を求められる。 すでに求めたように、前向き再生は読み取りポインタの現在位置と読み取りポ インタより先にあるがXセグメント以上離れていない最も離れた書き込みポイン タの間の全データの記憶を必要とする。図14に図示してあるように、この量は セグメントの項で表わされ、 逆転再生に必要とされる追加記憶は読み取りポインタに先行する必要があり、 図14に図示してあるように、割り込み点Yで始まる。これは読み取りポインタ が最大速度Yで後向きに移動した場合に読み取りポインタがW(−Y)と交差す る記憶装置内部の位置である。割り込み点Yより先行する領域は記憶に存在する 必要がないが、これは読み取りポインタが割り込み点に到着する前にW(−Y) によってデータを埋めることができるためである。書き込みポインタW(−1) からW(−Y+1)までの現在位置で始まり、これらに対応する割り込み点で終 る同様の、しかしもっと小さいギャップが連続記憶領域内に存在することに注意 すべきである。しかし、図14に示してあるように、読み取りポインタに先行す る連続記憶の総量は、 ここでd2を決定する必要がある。総記憶要求量はS-とS+の和に等しい。 W(−Y)が割り込み点Yに到着するまでに必要な時間は、これの距離と速度 の比に等しく、これは同じ時間間隔の間の読み取りポインタの距離対速度比と等 価である: d2について解くと (4)を(2)に代入して 総記憶要求量は (1)と(5)を(6)に代入すると これは次と同じである 明らかにこの関数の最大値はd1が1に近付くと発生する。この極限で、 簡略化すると X以下またはXに等しく、通常再生速度の−Y倍以上または−Y倍と等しい全 ての前進速度はこの記憶量に対応できる。前述のように、データが連続的に記憶 されず、書き込みポインタとこれに対応する割り込み点の間のギャップは記憶装 置から破棄される場合、この記憶要求を減少することが理論的に可能である。 この最小記憶要求量は理論的に実現可能であるが、実施に特有のオーバヘッド に対応するためDSM50に何らかの追加用量を追加する方が望ましいと当業者 は思われるであろう。 表Iおよび表IIに述べたルールは方向(正転または逆転)と無関係に、また再 生が速いか遅いかとも無関係に適用される。これらのルールにしたがう場合、ト リック・モードをシーケンシャルかつ連続的な方法でサポートできる。 簡略化した例 読者が前述の概念を分かり易くできるようにするため早送り機能をサポートす るための非常に簡略化した理論的実施例の一例を示す。この例では、通常速度の 4倍まで(X=4)の早送りトリック・モードをサポートする。しかし、巻戻し トリック・モードはサポートしない(Y=0)。図10aに図示してあるように 、DSM50は4セグメント分のプログラム・データの記憶を提供する。図示だ けの目的で、DSM50を4つの(即ち、X)独立した領域に分割し、図面にお いて領域(0)から領域(3)とラベルをつけて表わしてある。各々の領域は1 セグメント分(即ちT秒)のプログラム・データを保持する。後述するように、 このような分割は実際には必要ではないが、こうすると以下の説明をいくらか分 かり易くできる。 図10aの例では、最初に領域(0)がプログラム・セグメント(n)の全デ ータを含み、更に一般的には領域(i)がプログラム・セグメント(n+i)の データを全部含むと仮定する。図10aは時刻t1で、この仮定した初期状態か らいくらか短い時間の後のポインタとDSM50の状態を示している。時刻t1 では、読み取りポインタ60はDSM50の領域(0)からプログラム・セグメ ント(n)のデータ読み取りを開始したばかりである。読み取りポインタ60が 早送りモードで動作すると仮定すると、(通常速度で必ず移動する)書き込みポ インタはすでにいくらか後方に遅れており、各々が関連するセグメント内にある 。表Iと表IIにすでに記載した規則にしたがうと、書き込みポインタはセグメン ト(n+1)からセグメント(n+4)で現在送信されているプログラム・デー タを記憶している。つまりw(0)はセグメント(n+4)のデータを記憶し、 他のポインタw(i)は各々関連するセグメント(n+i)の既存のデータを書 き直している。 図10bは、読み取りポインタ60が最大速度でずっと移動したものと仮定し て、正確にT/2秒後のポインタとDSM50の状態を示している。時刻t1+ T/2では、読み取りポインタ60は現在のサイクルの半分にあり、プログラム ・セグメント(n+2)のデータ読み取りを始めたばかりである。表Iおよび表 IIに規定したルールにしたがうと、書き込みポインタはセグメント(n+2)か らセグメント(n+5)までの現在利用可能なデータを書き込むべきで、実際に そうしている。W(0)は通常速度でセグメント(n+4)の新規データ書き込 みを継続しセグメントの半分まで来ている。ポインタw(2)とw(3)は各々 セグメント(n+2)とセグメント(n+3)の書き直しを 継続した。ポインタw(1)は図10の割り込み点で読み取りポインタ60がw (1)に追い付いてからセグメント(n+5)のプログラム・データを書き込ん でいる。 つまり、図10aと図10bの例では、書き込みポインタw(i)がセグメン ト(n+i)のプログラム・データを書き込んだ場合、読み取りポインタ60が w(i)に追い付くまで書き込みを続け、w(i)の現在位置を越えるセグメン ト(n+i)のデータに到達する。この割り込み点の後、w(i)は(図3にし たがって)正確にXコンポーネント・ストリーム前方に切り換わり、プログラム ・セグメント(n+i+X)からのデータを記憶する。この技術によれば、見る ことのためにユーザが要求する前進速度によらず(通常速度のX倍の速度まで) プログラムの観察は連続的かつシーケンシャルな方法で進むことが簡単に分かる 。これは単純に、割り込みを受けたいずれかのポインタw(i)は、読み取りポ インタ60が最大速度Xで移動しても、読み取りポインタ60がw(i)にまた 交差するまでに何時でも少なくともT秒、即ち領域(i)で読み込むべき次のセ グメントのデータを完全に記憶するのに十分なだけの時間を有するためである。 当然、ユーザがサイクルの間に観察速度を低下した場合、1つまたは2つ以上の 書き込みポインタは次のサイクルで読み取りポインタ60によって割り込みを受 ける前に新規セグメントの記憶を完了する。その場合、これらの書き込みポイン タは割り込みの瞬間まで単に既存のセグメントデータを書き直している。つまり 、(i)図3のオーバラップするコンポーネント・データ・ストリームと、(i i)DSM50の記憶容量の用途は明らかである。 好適実施例 上記の簡略化した例では、個々の書き込みポインタ各々がDSM50の対応す る領域に書き込む責任があるような理論的アーキテクチャを使用した。このマル チ領域アプローチは、議論を簡略化し明確にするために用いたものである。しか し実際には、好適実施例では、可能な論理書き込みポインタの全部が、DSM5 0へ回転する挿入点で単一の物理的書き込みポインタを介して、インタリーブ方 式でデータを書き込む単一領域アーキテクチャを使用する。読み取りポインタ 60はランダム・アクセス能力を有しているので、実際のプログラム・シーケン スを復元するために必要とされれば、非シーケンシャルなインタリーブ/データ を読み取り処理することができる。データのインタリーブ化は、ビット毎、バイ ト毎、またはパケット毎にインタリーブ化するなど、当該技術の熟練者に理解さ れるように多くの便利な方法のいずれかひとつで実行できる。ここで「パケット 」は特定の用途またはデータ圧縮方式について当業者が恣意的に定義できる。 図11は単一領域アーキテクチャを実現し、通常速度のX倍までの早送り再生 と通常速度のY倍の巻戻しをサポートできる好適な実施を示す。すでに説明した ように、全ての書き込みは、書き込みポインタ62によって示されるDSM50 の現在の単一の挿入点で行なわれる。多数の書き込みポインタから同時に受信し たデータはDSM50へ書き込まれる前にインタリーブ化される。記憶装置の物 理的境界に達すると、書き込みポインタ62は先頭に戻り、このリング状の方法 で書き込みを継続する。 書き込みはシーケンシャルに行なわれるが、読み取りはDSM50にランダム ・アクセスすることで行なわれる。望ましくは、アドレス変換テーブルを用いて 読み取るべき現在データの実際のDSM50アドレスを識別する。この変換機能 は図11でアドレス変換テーブル110として図示した小型で安価なランダム・ アクセス・メモリ装置を用いると簡単に実現される。 図11に図示したようにアドレス変換テーブル110はDSM50とほぼ同様 にリング状バッファとして構成できる。 読み取りポインタ112は、ユーザが要求した観察速度と同期して、前向き再 生の間時計回りに回転し巻戻し再生の間は反時計回りに回転する。“アクセス・ ポイント”(即ちDSM50へのアドレス)の先頭と末尾の間の境界114も、 読み取りポインタ112と一定の関係を維持するように回転する。読み取りポイ ンタ112によって読み込まれるアクセスポイントまたはアドレスは、読み取り ポインタ60にDSM50内部の適当なデータを読み取り処理するように指示す るためにリアルタイムで使用される。同様に、書き込みポインタ62により新規 データがDSM50に書き込まれると、新規データに対応するアクセスポイント がアドレス変換テーブル110内で適宜更新される。 アドレス変換テーブル110のサイズはプログラム・データへの各々可能なア クセス・ポイントについてDSM50内部のアドレスを含むのに十分でなければ ならない。提供される別個のアクセスポイントの個数は使用するビデオ圧縮アル ゴリズムに依存する。たとえば、MPEGビデオ圧縮では3種類の画像フレーム 、Iフレーム、Pフレーム、Bフレームを識別する。PとBの2種類のフレーム 種別はどちらも時間的予測を使用し、デコーダ・メモリにすでに存在しているは ずの画像フレームに対して発生した変化を表わす情報を含んでいる。圧縮ビット 列がランダムに入力された場合、デコーダは前提となるフレームの知識がないの で、PおよびBフレームに含まれる情報は有用ではない。一方、Iフレームは直 前のフレームの間に受信したはずの情報の知識を有していないデコーダでうまく 再構成することができる。したがって、アドレス変換テーブル110にはIフレ ームのアドレスを記憶することだけが必要で、これは非シーケンシャルな順序で ビット列を再構成すべき場合にだけテーブルへのアクセスを必要とすることによ る。たとえば、何らかの速度での巻戻し再生は非シーケンシャルな順序を構成す ることになり、この場合にはIフレームだけが有用である。非シーケンシャルな アクセスも、展開および表示ハードウェアが通常の再生速度より大きいレートで フレームのシーケンス全体を再構成し表示することができないと仮定するのが妥 当であることから、早送りトリック・モードを実施する場合に必要とされること がある。したがって、この場合、幾つかのフレームが省略される。一般に、Pお よびBフレーム種別はどちらも破棄されるが、ある程度限定された早送り速度で はPフレームを保存することが可能である。しかし、この場合でもこれらの再生 速度でDSM50からフレーム全部を取り出して表示されないフレームを破棄す ることが可能なことがあるので、アドレス変換テーブル110にPフレームのロ ケーションを記録することは必要とされない。巻戻し再生と同様に、これらの破 棄されないフレームは、所望の表示レートを実現するために必要であれば反復で きる。 この例では、アドレス変換テーブル110に記憶する必要がないアクセスポイ ントの個数はDSM50に含まれるIフレームの個数を越えない。代表的な応用 において、Iフレームは毎秒2のレートで送信できる。つまり、各々のビデオ・ セグメントの持続時間が5分(即ち300秒)であれば、たとえば1秒ごとに2 つのアクセスポイントを提供し、各ビデオ・プログラム・セグメントのアクセス ポイント数は600となる。すでに説明したように、DSM50は少なくともX +Y2/(Y+1)セグメント分のデータを記憶するので、たとえばX=4でY =2の場合には合計で少なくとも3200アクセスポイントが記憶される。この うち読み取りポインタ112の“前方に”2400アクセスポイント、また境界 114で区切られて読み取りポインタ112の“後方に”800アクセスポイン トがある。 DSM50とアドレス変換テーブル110は、視聴者が最初にプログラムに合 せた時にどちらも初期化される。DSM50の先頭から始めて開始点の直前と直 後にある書き込みポインタを有効にすることでデータが記録され始める。これと 同時に、記憶するデータについてのDSM50内部のアドレスが別個のアクセス ポイントとしてアドレス変換テーブル110へ入力される。アクセス・ポイント はアドレス変換テーブル110内で読み取りポインタ112がシーケンシャルに 読み取り処理できるように配置される。読み取りポインタ112の方向と速度は ユーザが要求した見る速度によって直接決定される。 ひとつのプログラム・セグメント(即ちT秒)の持続時間に対応する第1の再 生間隔の間、トリック・モード機能の使用に対していくらかの制約を加えるのが 望ましい。これらの制約はアクセス・ポインタによって識別されるデータが実際 のDSM50に存在するかを検出することで簡単に実現される。存在しないデー タが検出された場合には、要求されたデータが利用可能になるまで、またはユー ザが再生モードを変更して利用できないデータの必要性がなくなるまで、現在の 画像を凍結するのが望ましい。たとえば、初期化の直後に早送り再生を試みた場 合、ユーザは書き込みポインタ62の前に進むことを実効的に試みており、応答 データはDSM50で未だ利用できない。したがって第1のセグメント間隔が経 過する後まで、読み取りポインタ60が書き込みポインタ62に追い付かないこ とを保証するように、前向き再生は一般に最大で通常速度に制限される。MPE Gデコーダは次のフレームが表示すべき時刻に受信されなければ現在の画 像を自動的に凍結するようにできる。 DSM50に有効データが存在するかどうかを検出するひとつの方法は、DS M50のサイズの2倍の仮想アドレス空間を作成することである。これはアドレ ス変換テーブル110に記録される記憶装置アドレスに付加ビットを追加するこ とで行なえる。これは最上位ビット(“MSB”)として用いられDSM50が 実際にアドレスされる場合には無視される。しかし、テーブルから得られた仮想 読み取りアドレスと現在の仮想書き込みアドレスの差が記憶装置のサイズを越え る場合には、データが存在しないものと仮定できる。記憶されるセグメント数に 対応するにはDSM50が小さすぎる場合にこの結果が得られ、または初期化中 に得られる。アドレス変換テーブル全体が0の仮想アドレスで初期化される場合 に初期化中の検出が実現され、書き込みに使用される現在の仮想アドレスは1の MSBと0のDSM50アドレスを組み合せることによって初期化される。この ようにして、アドレス変換テーブルに挿入される新規エントリは1のMSBを含 み、これによって未だセットされていないテーブル・エントリから区別される。 好適実施例の単一領域アプローチは多くの利点を提供する。アーキテクチャは 各種のハードウェアおよびソフトウェアによる実現に簡単に適合する。更に、好 適な単一領域アプローチが複数領域での各種の非シーケンシャルな挿入点の間で 交互にではなく、単一の回転する挿入点でシーケンシャルに全データを書き込む ことから、比較的高いデータ・スループットに対応できる。特に、現在利用可能 なハードディスクは、適用可能なデータ圧縮比、セグメントの持続時間、および XとYの値が全部代表的な範囲に収まるものと仮定すれば、得られるデータ・ス ループット条件を容易にサポートできる。 ハンドリング・ジャンプ Xの前向き速度とYの逆転速度は、説明した図面で連続的に保持することので きる最大速度である。しかし望ましくは、ユーザはプログラムの任意の点へのジ ャンプも選択できる。ユーザが前向きにXセグメントまでまたは後向きにY2/ (Y+1)セグメントまでジャンプすることを選択する場合、読み取りポ インタ112は適当なアクセスポイントへすぐにリセットされる。しかし幾つか の時間的なトリック・モードの制約は未だ必要である。たとえば、正確に1セグ メントだけ前向きに(Xは1より大きいとして)ジャンプすることをユーザが選 択する場合には、読み取りポインタ112は1セグメント(直前の例では600 )に対応するアクセスポイントの個数だけ前向きに進む。同時に、先頭と末尾の アクセスポイントの間の境界114も、アクセスポイントの1セグメント分だけ 前向きに進む。境界114が交差する各アクセスポイントは適当な値、即ちDS M50の合計サイズと少なくとも同じ大きさの量だけ現在の仮想書き込みアドレ スより小さい値に、初期化する必要がある。このようにすると、システムは有効 なアドレスを記憶する前にアドレス変換テーブル110のこの部分に記憶された アドレスが取り出されればこれが無効であることを検出する。このような無効化 は、たとえば、ユーザが保留時間間隔で通常の再生速度のX−1倍以上の早送り を選択した場合に、前述のジャンプの後で第1のセグメント間隔の間に発生する ことがある。ユーザがXセグメント以上に前向きにまたはY2/(Y+1)セグ メント以上に後向きにジャンプすることを選択する場合、要求されたジャンプは 最も近い書き込みポインタによって書き込まれるプログラム内の点に“丸める” 必要がある。更に、トリック・モードの使用での時間的制約も初期化時と同様に 加える必要がある。 その他の変化 本明細書で開示したような代表的なハードウェアおよびアルゴリズムへの更な る変化およびこれに代わるものを含め、本明細書の教示に鑑みて当該技術の熟練 者は本発明の趣旨においてその他の実施例および変更を行なえるであろう。この ような実施例および変化は本発明の範囲内に収まるものであって以下の請求項に よってのみ制限されるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年11月25日 【補正内容】 ケーブルテレビ企業が現在知られている技術を用いてビデオ・オンデマンドを 提供するのは考えられない程高価になる。ビデオレンタルと家庭内再生の利点を 再現するためには、企業は各々のケーブル加入者に専用の再生資源を提供する必 要があり、加入者が専用の資源で再生するプログラムを選択できるようにするた めに、ビデオ・プログラムのライブラリを含む高価なメモリ・アレイを合わせて 提供しなければならない。更に、ネットワークに接続された各々の加入者へ異な るビデオ・プログラム、または少なくともビデオ・プログラムの異なる再生を配 信するために、十分なバンド幅をケーブル配信のインフラストラクチャが有して いる必要がある。当然技術的な飛躍と現在の配信インフラストラクチャの交換な しにはこれは困難である。 ひとつの考えられる妥協策は、同一のビデオ・プログラムの多重、重複再生( 即ち提示)を作成して、たとえばプログラムの新しい提示が5分毎に始まるよう にすることである。2時間のビデオ・プログラムの場合、プログラムの重複提示 合計24個を加入者が利用できるようにする。各々の加入者は24個の提示のい ずれかひとつを選択的に受信できる受信機を保有する。加入者は完全なビデオ・ オンデマンドを楽しめないが、加入者はプログラムの視聴を始めるまでに最大で も5分以上待たなくとも良い。 親の出願に開示し説明しているようなこのアプローチの制約は、加入者は重複 提示の別のひとつにアクセスすることによって、プログラム内の所望の点にアク セスできるが、重複提示がアクセスしようとする所望の点に到達するまで加入者 が5分間(即ち時間間隔の長さ)待たなければならないことである。したがって 、更なる拡張なしには、親出願のアプローチでは、ポーズ、早送り、巻き戻しな どVCRユーザが期待するような事実上連続した形の「トリック・モード」を加 入者が楽しめるようにはならない。 各々がメモリ内に数千本のビデオ・プログラムを記憶し各々が200までの加 入者にサービスできるような複合ディスクドライブ・アレイまたはビデオ・サー バが最近提案された。5700万の現行のケーブル加入者にビデオ・オンデマン ド・システムを実現する費用は、こうした先進技術を実現できたと仮定して、推 定200億ドルの投資額(加入者あたり約350ドル)が必要になる。更に、こ のような提案されたサーバ技術に基づくサービスの完全な実現には、現行のケー ブルおよび電話配信ネットワークのインフラストラクチャを再構成し、今後数年 に渡ってバンド幅を増大するため毎年更に20億ドルの経費でアップグレードす る必要がある。VCR様のトリック・モード機能を実現するのはサーバの複雑さ が増大する以外にも、各々の加入者が専用のサーバへ戻る命令を通信できる必要 があるため利用可能なバンド幅で干渉が起こる。これら「戻りチャンネル」は既 存のDBSシステムの状況や、既存のケーブル配信システムの多くでも利用でき ない。 今日まで、ケーブルテレビやDBS企業は、ユーザが提供されたビデオ・プロ グラムを有料で要求できる(電話でまたは直接ケーブルネットワークを経由して のどちらかで)ペイーパー−ビュー・サービス(pay-per-view service)を提供し ている。企業側は加入者に選択したビデオ・プログラムの送信を受信できるよう にする。しかし、これらのサービスはビデオ・オンデマンドからは程遠く、また その他の制約の中でも、VCRなどの家庭内視聴資源のトリック・モード機能に 関連した自由を加入者に提供していない。 米国特許第5,371,532 号は情報サービスを分配するための通信アーキテクチャ ならびにその方法を開示している。このアーキテクチャは3つの部分に分割でき る。第1の部分は複数の情報書庫(information warehouses)で、多数のサービス ・ベンダーから多数の情報プログラムのアーカイブを受信して高速バーストで第 2の部分−複数の集中オフィス−ヘセグメントとして情報プログラムを分配する 。集中オフィスはサービスに対する加入者の要求を管理し加入者の対話的制御の 下にリアルタイムで加入者へ配信する情報プログラムのセグメントをバッファリ ングする。そのためにどの第2の部分も複数の宅内装置と接続することができる 。この宅内装置は第3の部分で、情報プログラムの対話的な呼出(play-out)のた めに加入者の要求および制御信号を生成し、情報プログラムを加入者が使用する ために受信する。このシステムでは、バッファ手段は宅内機器から離れた第2の 部分に組み込まれている。 ヨーロッパ特許第EP-A-0,605,115号では双方向テレビジョン・システムのため のプログラム・サーバを開示している。このため、サーバは要求プロセッサ、プ ログラム・ライブラリ、ビデオ・データを複数のユーザへ配信するための分散イ ンタフェースに接続されている。要求プロセッサは、データリンク経由でユーザ からの要求を受信して、プログラム・ライブラリの一部とサーバを制御する。プ ログラム・ライブラリから取り出されたデータは、サーバに内蔵されたデータ・ メモリに記憶できる。サーバから制御可能な方法で、ユーザへとデータを供給で きる。サーバ、要求プロセッサ、およびプログラム・ライブラリは、用途によっ て同一のまたは異なる地理的ロケーションに配置することができる。このシステ ムのバッファ手段は、サーバ内に配置されユーザの装置には置かれていない。更 に、オーバラップする時間間隔の間に異なるチャンネルを経由するデータ・ブロ ックの反復送信も開示されている。 米国特許第5,371,532 号とヨーロッパ特許第EP-A-0,605,115号のシステムでは 、バッファ手段が宅内装置から離れて配置されている。そのため、限られた多数 のユーザだけが同時に集中オフィスからのデータ配信を要求できる。どちらの参 考文献もサーバによるプログラム供給システムに関連している。これらの参考文 献の技術は、プログラム・データが無制限の数の受信者に所定のレートでブロー ドキャスト・パラダイムの下で供給されるようなビデオ・プログラム“ブロード キャスト”シナリオでの各種プログラム再生モードのために実現することができ ない。このようなプログラム供給アプローチでは、受信者は集中データソースへ の命令指示を提供して受信者へのプログラム情報の供給レートを制御することは できない。 米国特許第4,949,187 号では、ビデオおよびオーディオ・データの遠隔制御集 中ソースを有するビデオ通信システムを開示している。このシステムでは、家庭 内の視聴者が大量のアーカイブ・ライブラリからデジタル・フォーマットで映画 をダウンロードすることができる。集中ソースから取り出した完全なデジタル映 画ファイル・データは、たとえばユーザ装置に内蔵されたディスク記憶システム などにローカルにバッファリングされる。したがって、何時でも便利な時間に映 画を鑑賞することができる。プログラム・ソースのデジタル化によって画質の損 失や歪みなしに各種速度での再生、またポーズが可能になる。 つまり米国特許第4,949,187 号は、ユーザが要求を送出してダウンロードする 映画を選択するような、サーバによる環境を説明している。しかしエンド・ユー ザは集中データソースへ命令指示を送出して、プログラム供給の変更を行なわせ ることができない場合が多い。第2に、ローカルに鑑賞する前に映画全体をダウ ンロードし、バッファリングする必要がある。したがって、このシステムでは、 視聴者の受信機に必要な望ましくないほど相当量のメモリが要求される。 したがって、既存の電話およびケーブル配信インフラストラクチャで動作でき る方法で、事実上連続したトリック・モード機能を含め、ビデオ・プログラムへ の事実上のランダム・アクセスを事実上無制限の観察者に提供できる新規技術が 必要とされている。 発明の要約 本発明は、ポーズ、早送り、巻戻しなどのVCRのような「トリック・モード 」を分散ビデオ・オンデマンド・プログラム環境で提供するための方法ならびに その装置を開示する。トリック・モードは、当該機能を要求する各々のユーザが 見る速度をローカルに変更することで、集中データ・ソースの動作に何らかの影 響を与えることなくサポートされる。本発明によれば、事実上無制限の視聴者が 、事実上連続したトリック・モード機能を含め、ビデオ・プログラムへのランダ ム・アクセスを楽しむことができるようになり、既存の電話回線およびケーブル 配信インフラストラクチャで動作可能な方法で実現できる。 これらおよびその他の目的は、集中データ・ソースからユーザへ送信される分 散プログラム・データとともに使用する新規な方法および装置によって満たされ る。受信されるプログラム・データの一部はユーザのローカル記憶媒体に書き込 まれる。所望のプログラムについてのプログラム・データはローカル記憶媒体か ら読み込まれ、一般に通常の見る速度でユーザに表示される。特定のユーザがた とえば速度ゼロ(即ちポーズ)、マイナス速度(即ち巻き戻し)、通常速度より 速い速度(即ち早送り)または通常速度の数分の一の速度(即ちスローモーショ ン)などの変更速度(即ちトリック・モード)を要求した場合、プログラム・デ ータがローカル記憶媒体から読み込まれて所望の変更速度でそのユーザに表示さ れる。他のユーザは通常の速度で、または別の変更速度でビデオ・データを読み 取って、見ることができる。 データは、変調器ユニット28により割り当て済みチャンネル(たとえばチャン ネル3)へ変調され、セパレート・ボックス25から従来のセット−トップ・ボ ックス10へ渡されて、ここで更に従来の方法で処理される。 図2aおよび図2bに図示してあるように、データ・ストリーム16はユーザ へ集中データ・ソース20から送信される。集中データ・ソース20は、全ての ユーザが視聴するプログラム・データの集中供給源である。ひとつの例として、 集中データ・ソース20はファイル・サーバなどのシステムを含むことができる 。データ・ストリーム16は、集中データ・ソース20から送信され、衛星リン ク、ケーブルテレビ回線、電話回線、電力回線、またはプログラム・データを配 信するのに適した何らかの回線などの通信回線を含む送信手段21経由で、ユー ザへ分配されるのが望ましい。 本発明の好適実施例の目的では、データ・ストリーム16は、インタリーブ技 術にしたがって符号化されているデジタルビデオ・プログラム・データを含む。 好適なデータ・インタリーブ技術の詳細な説明については読者が親の特許出願を 参照すべきだが、図3にはこの目的での幾つかの基本的な点を要約してある。デ ータ・ストリーム16は、図3のストリーム30〜40などの複数のデータ・ス トリームを含むのが望ましい。これらのコンポーネント・ストリーム30〜40 は時間線48で示してあるように、時間とともに送信される。各々のコンポーネ ント・ストリームは注目しているビデオ・プログラム全体を含むのが望ましく、 またシーケンシャルなセグメントに時分割され、各々のセグメントがプログラム 全体の次の数分だけを表わすのが望ましい。特定のビデオ・プログラムがL秒の 長さであり、セグメントの長さがT秒であると仮定すると、各々のコンポーネン ト・ストリームはL/T=M個のビデオ・データの独立したセグメントを含むこ とになる。望ましくはM個のストリームが送信される。M個のストリームが全部 同じビデオ・プログラムのコピーを含むが、ストリームは図3に図示したような 時間的にインタリーブした方法で送信され、ビデオ・プログラムのセグメントn に対応するビデオ・データがストリーム34の一部として送信されてい るのと時間的に同じ瞬間に、ビデオ・プログラムのセグメントn+1がストリー ム36の一部として同時に送信されるようにする。合計M個のストリームが送信 されているので、ビデオ・プログラム全体のM個のセグメント全部からの情報が 全ての時間に送信されている。 したがって、T秒毎に完全なビデオ・プログラムが全部再送信されることにな る。たとえば、図面に示してあるように、プログラムのセグメント1内部の点4 2は、時間的に特定の瞬間にコンポーネント・ストリーム40の一部として送信 され、正確にT秒後に、全く同じデータが、時間線48の範囲46で示したよう に、コンポーネント・ストリーム38の内部で送信される。このインタリーブ技 術によってビデオ・プログラム内のどの点も送信されてからT秒以上離れないよ うに基本的に保証することで、機能的にビデオ・オンデマンドを可能にする。た とえば、加入者はビデオ・プログラムの視聴を始めから、また望む時には事実上 何時でも完全に始めから開始できる。 特に、現在利用可能なハードディスクは、適用可能なデータ圧縮比、セグメント の持続時間、およびXとYの値が全部代表的な範囲に収まるものと仮定すれば、 得られるデータ・スループット条件を容易にサポートできる。 ハンドリング・ジャンプ Xの前向き速度とYの逆転速度は、説明した図面で連続的に保持することので きる最大速度である。しかし望ましくは、ユーザはプログラムの任意の点へのジ ャンプも選択できる。ユーザが前向きにXセグメントまでまたは後向きにY2/ (Y+1)セグメントまでジャンプすることを選択する場合、読み取りポインタ 112は適当なアクセスポイントへすぐにリセットされる。しかし幾つかの時間 的なトリック・モードの制約は未だ必要である。たとえば、正確に1セグメント だけ前向きに(Xは1より大きいとして)ジャンプすることをユーザが選択する 場合には、読み取りポインタ112は1セグメント(直前の例では600)に対 応するアクセスポイントの個数だけ前向きに進む。同時に、先頭と末尾のアクセ スポイントの間の境界114も、アクセスポイントの1セグメント分だけ前向き に進む。境界114が交差する各アクセスポイントは適当な値、即ちDSM50 の合計サイズと少なくとも同じ大きさの量だけ現在の仮想書き込みアドレスより 小さい値に、初期化する必要がある。このようにすると、システムは有効なアド レスを記憶する前にアドレス変換テーブル110のこの部分に記憶されたアドレ スが取り出されればこれが無効であることを検出する。このような無効化は、た とえば、ユーザが保留時間間隔で通常の再生速度のX−1倍以上の早送りを選択 した場合に、前述のジャンプの後で第1のセグメント間隔の間に発生することが ある。ユーザがXセグメント以上に前向きにまたはY2/(Y+1)セグメント 以上に後向きにジャンプすることを選択する場合、要求されたジャンプは最も近 い書き込みポインタによって書き込まれるプログラム内の点に“丸める”必要が ある。更に、トリック・モードの使用での時間的制約も初期化時と同様に加える 必要がある。 1.集中データ・ソース(20)から所定のレートで供給される分散ビデオ・プ ログラム・データを、ユーザによって選択された所望の見る速度で前記ユーザに 並列的に提示するための方法において、 前記ユーザのローカル記憶媒体(22)へ前記分散ビデオ・プログラム・デー タの隣接する部分を一時的に書き込むステップと、 前記ユーザが、前記所望の見る速度を指定するステップと、 前記集中データ・ソース(20)から供給される前記ビデオ・プログラム・デ ータの所定のレートを何ら変更することなく受信しながら、前記ローカル記憶媒 体(22)から連続的かつ前記所望の見る速度で、前記ビデオ・プログラム・デ ータを読み取り提示するステップと を備えることを特徴とする方法。 11.集中データ・ソース(20)から所定のレートで供給される分散ビデオ・ プログラム・データを、ユーザによって選択された所望の見る速度で前記ユーザ に並列的に提示するための装置において、 ローカル記憶媒体(22)と、 前記ユーザのローカル記憶媒体(22)へ前記分散ビデオ・プログラム・デー タの隣接する部分を一時的に書き込む手段と、 前記ユーザが、前記所望の見る速度を指定するユーザ・インタフェース装置( 24)と、 前記集中データ・ソース(20)から供給される前記ビデオ・プログラム・デ ータの所定のレートを何ら変更することなく受信しながら、前記ローカル記憶媒 体(22)から連続的かつ前記所望の見る速度で、前記ビデオ・プログラム・デ ータを読み取り提示する手段と を備えることを特徴とする装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 トム,アダム,エス. アメリカ合衆国 92037 カリフォルニア 州 ラジョラ トーレイ パインズ ロー ド 2610 ナンバーシー−23 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ユーザに、集中データ・ソースから提供された分散プログラム・データを、 前記ユーザによって選択された所望の速度で提示するための方法において、 前記ユーザのローカル記憶媒体へ前記分散プログラム・データの一部を書き込 むステップと、 前記ユーザが、前記所望の速度を指定するステップと、 前記ローカル記憶媒体から連続的かつ前記所望の速度で、前記集中データ・ソ ースの動作を何ら変更することなく、前記プログラム・データを読み取り提示す るステップと を備えることを特徴とする方法。 2.前記分散プログラム・データは、前記集中データ・ソースから複数の所定の 間隔で多数のデータ・ストリームで反復送信されることを特徴とする請求項1に 記載の方法。 3.前記プログラム・データの一部をローカル記憶媒体に書き込む前記ステップ は、複数の書き込みポインタによって制御され、前記書き込みポインタの各々は 、前記多数のデータ・ストリームの異なるひとつと関連することを特徴とする請 求項2に記載の方法。 4.前記プログラム・データの一部をローカル記憶媒体に書き込む前記ステップ は、記憶のために前記多数のデータ・ストリームの1つまたは2つ以上を選択す るステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。 5.最大限保持可能な前向き速度および最大限保持可能な逆転速度が許容される ことと、記憶のために前記多数のデータ・ストリームから1つまたは2つ以上を 選択する前記ステップは、どのプログラム・データが前記ローカル記憶媒体から 現在読み取られているかを評価することと、前記最大限保持可能な前向き速度と 前記最大限保持可能な逆転速度を評価することを含むことを特徴とする請求項4 に記載の方法。 6.前記所望の速度がゼロであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 7.前記所望の速度がマイナスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 8.前記所望の速度が通常の見る速度より大きいことを特徴とする請求項1に記 載の方法。 9.前記所望の速度が通常の見る速度の数分の一に等しいことを特徴とする請求 項1に記載の方法。 10.前記プログラム・データを前記ローカル記憶媒体から読み取るステップは 、ランダム・アクセス式に実行されることと、前記方法は更に前記ローカル記憶 媒体に記憶される前記プログラム・データにアドレス・テーブル経由でアドレス するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 11.ユーザに、集中データ・ソースから提供された分散プログラム・データを 、前記ユーザが選択した所望の速度で提示する装置であって、 ローカル記憶媒体と、 前記ユーザの前記ローカル記憶媒体へ前記分散プログラム・データの一部を書 き込む手段と、 前記所望の速度を指定するためのユーザ・インタフェース装置と、 前記ローカル記憶媒体から連続的かつ前記所望の速度で、前記集中データ・ソ ースの動作を何らの変更することなく、前記プログラム・データを読み取り提示 する手段と、 を備えることを特徴とする装置。 12.前記分散プログラム・データは前記集中データ・ソースから複数の所定の 間隔で多数のデータ・ストリームで反復送信されることを特徴とする請求項11 に記載の装置。 13.前記プログラム・データの一部をローカル記憶媒体に書き込む手段は複数 の書き込みポインタを含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。 14.前記プログラム・データの一部をローカル記憶媒体に書き込む手段は記憶 のために前記多数のデータ・ストリームの1つまたは2つ以上を選択する手段を 含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。 15.最大限保持可能な前向き速度および最大限保持可能な逆転速度が許容され 、記憶のために前記多数のデータ・ストリームの1つまたは2つ以上を選択する 手段は、どのプログラム・データが前記ローカル記憶媒体から現在読み取られて いるかを評価する手段と、前記最大限保持可能な前向き速度と前記最大限保持可 能な逆転速度を評価する手段とを含むことを特徴とする請求項14に記載の装置 。 16.前記装置は所望の速度をゼロに指定するように動作可能であることを特徴 とする請求項11に記載の装置。 17.前記装置はマイナスの所望の速度を指定するように動作可能であることを 特徴とする請求項11に記載の装置。 18.前記装置は通常の見る速度より大きい所望の速度を指定するように動作可 能であることを特徴とする請求項11に記載の装置。 19.前記装置は通常の見る速度の数分の一に等しい所望の速度を指定するよう に動作可能であることを特徴とする請求項11に記載の装置。 20.前記ローカル記憶媒体に格納された前記プログラム・データにアドレスす るためのテーブルを更に含み、前記プログラム・データを読み取るための前記手 段はランダム・アクセスに動作することを特徴とする請求項11に記載の装置。
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