JPH10511062A - 自動車用シートにおける多数の反射型の抑制構造部材の調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 少なくとも１つのヘッドレスト（１）の高さがセンサ分析部を用いて検出される自動車用シート（５）上に座る人の頭部位置に応じて電動的に調整可能である自動車用シート（５）における複数の反射型の抑制構造部材の調整装置を開示する。その上この装置は、追加の反射型の抑制構造部材として同様に高さが電動的に移動可能であるサイド・エア・バッグ（２）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用シートにおける多数の反射型の抑制構造部材の調整装置 本発明は、少なくとも１つのヘッド・レストの高さがセンサ分析部により検出 された車両用シート上に座る人の頭部位置に応じて調整可能である自動車用シー トにおける多数の反射型の抑制構造部材の調整装置に関するものである。 安全ベルトが自動車用シート上に座る人の座高に自動的に適合されるこの種の 装置が、例えばドイツ連邦共和国特許第３４２７４６６Ａ号明細書から公知であ る。 この装置にあっては自動車用シート上に座る人の安全性は、例えば他の車両と 衝突した場合、そのヘッド・レストおよび安全ベルトの高さが最適に調整され、 したがってできる限りこれらの場合に危惧される「鞭打ち症」の状態にならない ことによって向上される。 近年自動車構造ではサイド・バッグまたはサイド・エア・バッグが頻繁に装備 されている。この反射型の抑制構造部材は、側面衝突の場合に車両乗客を特にそ の頭部および／または胸部の負傷から保護するために設けられたものである。 上記したドイツ連邦共和国特許明細書によると、安全性のためサイド・バッグ を装備する構想は、確かにこのドイツ連邦共和国特許明細書には開示されていな い。 したがって本発明の目的は、複数の自動車の乗客の安全性が個々に最適に確保 されるようこの明細書の冒頭に述べた種類の装置を提供することにある。 この目的を達成するため本発明は、追加の反射型の抑制構造部材としてその高 さが電動的に移動可能であるサイド・エア・バッグを備える調整装置を特徴とす るものである。公知の高さ調整可能なヘッド・レストに対し本発明によると自動 車用シート当り少なくとも１つの、その高さが電動的に移動可能であるサイド・ エア・バッグが設けられる。 そのサイド・バッグは、移動可能であるので乗車する人の体格と無関係にその 正しい高さを保持することができる。これは、特にいわゆる自動車用非電動シー トの場合も適用可能である。その際自動車用電動シートとは、そのシート位置、 特にその座高が電気サーボ・モータを用いてシート上に座る人のそれぞれの体格 に調整されるか、または座高に適宜調整されるようなシートをいう。それに対し て自動車が本発明による装置を装備する場合、自動車用シート上に座る人がサー ボ・モータにより移動されるのではなく、そのシートに座る人へ適合させるため にその反射型の抑制構造部材の高さ位置が変動されるものである。 好ましい構成によると自動車用シートに組み合わされる安全ベルトの上部変更 ローラの高さがさらに別の反射型の抑制構造部材として移動可能のように設けら れる。この特徴は前記したドイツ連邦共和国特許第３４２７４６６Ａ号明細書か ら公知であるが、しかし反射型の抑制構造部材として高さ移動可能なサイド・エ ア・バックと関連しない。その構成により自動車乗客の障害危険は、さらに減少 される。何故ならばその限りでは安全ベルトの公知の長所が安全措置をとるから である。 前記センサ分析部は、その装置によって、その装置を装備する自動車用シート 上に座る人の頭部または肩部の位置を検出する。その分析部は、ヘッド・レスト とサイド・エア・バッグおよび場合によっては安全ベルトの上部変更ローラに対 する最適高さを表す制御信号が使用できるように評価回路により評価する信号を 発生する。 この装置は、全て別の反射型の抑制構造部材がそのヘッド・レストと、しかも それらの高さがそのヘッド・レストの高さ調整と共に調整されるように動作的に 結合されることによって構成されるのが好ましい。このため、人がそれぞれ自動 車用シート上へ座った後に、一度の調整過程によりその人の最適位置にその反射 型の抑制構造部材を調整することができる。この構成による装置は、先ず第１に そのセンサ分析部がシート上に座る人の頭部の高さを検出し、その評価回路が核 センサ分析部の信号から制御信号を発生し、この信号がその反射型の抑制構造部 材に対するサーボ・モータを付勢し、したがってすべての構成部材を同時または 順次に最適位置へ移動させるように装備される。 全ての調整可能な部材が駆動ケーブルを介して該センサ分析部により付勢され るモータによって駆動可能であるような実施態様は、特に好ましい。この場合そ の装置上および構造上の経費は特に少なく抑えられる。それらの構成部材は、例 えばシートベルトを介して、場合によっては複数ギヤを介してそのモータと接続 し、したがってそれら個々の構造部材の行程が必然的に１／１の比率にならない のである。 この好ましい構成は、シートと一体として組み立てるこが特に好ましいが、そ れは別として別体の構成として説明される。 他の実施態様では安全ベルトの上部変更ローラが、例えば車体のＣ字状支柱ま たはＢ字状支柱で支持され、また同様に例えばサイド・エア・バッグが該支柱に 移動可能に支特させることができる。 本発明による装置の場合、前記センサ分析部には特別の意味がある。このため 前記分析部が実施態様によると乗客の頭部位置を検出するため容量型コンデンサ ーを備えるように提案される。この容量型コンデンサーの複数のプレート間に電 圧を印加した後に電場が形成される。それらのコンデンサープレートは、乗客が 取り得る頭部の高さの範囲に配設される。さて人が当該シート上へ座ると、前記 電場は、その人の頭部を通して印加され、予め実験的に検出された関係式に応じ て実際の頭部の高さを推定し、かつその後に個々の反射型の抑制構造部材に対す る１つまたは複数個の電気モータが適宜制御される。 前記センサ分析部が頭部または肩位置を検出する赤外線センサおよび赤外線レ シ−バを備えるように変形または改良して設けることができる。 この実施態様は、赤外線伝送器がシート上に座る人の頭部の方向に赤外線を向 けかつ反射して受信される信号から頭部高さを推定することにより頭部の位置を 検出するため補完的または単独に使用することができる。伝送器およびレシーバ は、人が着座する前方に設けられる。その検出は、最初からスタートする。 同様に頭部の高さの検出は、そのセンサが好ましい構成によると評価電子装置 を有するＣＣＤセンサを備えることを前提とするデジタル画像処理により最初か らスタートすることができる。 以下実施例に基づいて本発明を説明する。 図１は、この場合シート・フレームにより略示される自動車用シート５を概略 的に示す図である。 頭部高さでヘッド・レスト１が配設される。そのシートは、上部変更ローラ３ を介してシート・ベルト・ローラ（図示せず）と接続される安全シート・ベルト ４を備える。自動車用シート５上に座る人は、自動車用シート上に座る人の胸部 および／または頭部範囲に配設されるサイド・エア・バッグ２により側方からの 衝撃に対して保護される。ヘッド・レスト１、安全シート・ベルト４の上部変更 ローラ３ならびにサイド・エア・バッグ２は、駆動ケーブル（図示せず）を介し て電気モータと接続され、このモータによりそれら部材の高さが調整可能である 。前記電気モータは、評価回路（図示せず）からその制御信号を受け、該評価回 路自体は、自動車用シート５上に座る人の頭部の検出値を表す信号をセンサ分析 部から供給される。前記評価に応じてヘッド・レスト１、上部変更ローラ３およ びサイド・エア・バッグ２がそれぞれの高さに移動し、したがってそれら部材は 、それぞれの人に対して個々に最適高さへ移動し、事故の場合にそれらの人に対 する障害危険を減少させるようになる。 場合によっては前記センサ分析部および前記評価回路は、１つの構造ユニット で形成することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つのヘッド・レスト（１）の高さをセンサ分析部を用いて検 出して自動車用シート（５）上に座る人の頭部位置に応じて電動的に調整可能で ある自動車用シート（５）における複数の反射型の抑制構造部材の調整装置にお いて、追加の反射型の抑制構造部材として高さが電動的に移動可能であるサイド ・エア・バッグ（２）を有することを特徴とする調整装置。 ２．前記自動車用シート（５）に組み合わされる安全シート・ベルト（４）の 上部変更ローラ（３）の高さがさらに追加の反射型の抑制構造部材として電動的 に移動可能であることを特徴とする請求項１記載の調整装置。 ３．追加の複数の反射型の抑制構造部材（２、３）がヘッド・レスト（１）と 動作的に結合され、前記構造部材の位置は、ヘッド・レスト（１）の高さ調整と 共に調整可能であることを特徴とする請求項１または２記載の調整装置。 ４．全ての調整可能な反射型の抑制構造部材（１、２、３）が駆動ケーブルを 介して前記センサ分析部によって制御されるモータ（６）によって駆動可能であ ることを特徴とする請求項３記載の調整装置。 ５．全ての調整可能な反射型の抑制構造部材（１、２、３）が車両用シート（ ５）と一体に構成されて配設されることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１ 項記載の調整装置。 ６．前記センサ分析部が前記頭部位置を検出するため容量型コンデンサーを備 えることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項記載の調整装置。 ７．前記センサ分析部が前記頭部位置を検出するため赤外線センサおよび赤外 線レシーバを有することを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項記載の調整装 置。 ８．前記センサ分析部が前記頭部位置を検出するため評価電子装置を有するＣ ＣＤセンサを有することを特徴とする請求項１〜７のいずれか１項記載の装置。