JPH1051061A - 狭帯域エキシマレーザ装置 - Google Patents

狭帯域エキシマレーザ装置

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JPH1051061A
JPH1051061A JP20023296A JP20023296A JPH1051061A JP H1051061 A JPH1051061 A JP H1051061A JP 20023296 A JP20023296 A JP 20023296A JP 20023296 A JP20023296 A JP 20023296A JP H1051061 A JPH1051061 A JP H1051061A
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prisms
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Terushi Tada
昭史 多田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な狭帯域エキシマレーザを実現するこ
と。 【解決手段】 励起ガスが封入されたレーザ放電管を挟
んで出射ミラーと全反射ミラーとが配置され、前記レー
ザ放電管と全反射ミラーとの間にレーザ光を狭帯域化す
るための狭帯域化手段が設けられる狭帯域エキシマレー
ザ装置において、前記狭帯域化手段が、複数の拡大プリ
ズムと、入射角度と出射角度がほぼ等しいブリュースタ
ー型プリズムと、エタロンから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は狭帯域ArFエキシ
マレーザに関する。
【0002】
【従来の技術】狭帯域エキシマレーザ装置として、例え
ば、図4に示すような構成を有する特開平5−1526
67号公報に開示されたものがある。
【0003】図4に示される狭帯域エキシマレーザ装置
は、レーザガスが封入された放電管401と、放電管4
01の出射側に設けられた出力ミラー402と、放電側
401の反出射側に設けられた全反射ミラー403と、
放電管401と全反射ミラー403との間に順に配置さ
れた、拡大プリズム404、405、エタロン407、
408とから構成されている。
【0004】狭帯域エキシマレーザ装置では放電管から
出射されるレーザ光のスペクトル線幅を狭帯域化するた
めの光学素子が放電管外部に配置される。図4に示す装
置は、拡大プリズム404、405における分散効果を
利用して狭帯域化を図るものであり、拡大プリズム40
4、405をレーザ光の偏向方向が同一となるように配
置することにより放電管401から出射されるスペクト
ル線幅約400pm程度のレーザ光を10〜20pmの
スペクトル線幅のレーザ光とし、さらに、エタロン40
7、408を通過させることにより数pm程度のスペク
トル幅まで狭帯域化している。
【0005】上記の構成では狭帯域化を図るために拡大
プリズム404、405によってビームを拡大している
が、このとき、光のエネルギー密度も低下するためにエ
タロン407、408が損傷することを抑制できるもの
となっている。また、拡大プリズム404、405の偏
向方向が同一方向であるため、これによる波長選択効果
も得られるため、エタロン407、408に求められる
精度が高くないものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の狭帯域
エキシマレーザ装置では、エタロンを2個使用してさら
に狭帯域化を図っているが、エタロンが高価であること
から装置価格が高くなるという問題がある。
【0007】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、安価な狭帯域
化素子を用いることにより安価な狭帯域エキシマレーザ
を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の狭帯域エキシマ
レーザ装置は、励起ガスが封入されたレーザ放電管を挟
んで出射ミラーと全反射ミラーとが配置され、前記レー
ザ放電管と全反射ミラーとの間にレーザ光を狭帯域化す
るための狭帯域化手段が設けられる狭帯域エキシマレー
ザ装置において、前記狭帯域化手段が、複数の拡大プリ
ズムと、入射角度と出射角度がほぼ等しいブリュースタ
ー型プリズムと、エタロンから構成されることを特徴と
する。
【0009】この場合複数の拡大プリズムと、ブリュー
スター型プリズムと、エタロンが放電管と全反射ミラー
との間に順に設けられてもよい。
【0010】また、全てのプリズムにおけるレーザ光の
偏向方向が等しくなるように配置されてもよい。
【0011】さらに、励起ガスをArFとしてもよい。
【0012】「作用」プリズムにおける波長選択効果
は、入射ビーム幅が一定の条件では、透過距離に比例す
る(例えばBorn&Wolf著「光学の原埋」)。ま
た、1個のプリズムだけを用いる場合は、入射角度と出
射角度がほぼ等しいブリュースター型プリズムの方が拡
大プリズムよりも波長選択効果が大きい。例えば、拡大
プリズムとブリュースター型プリズムの入射角が同じ場
合は、ブリュースター型プリズムの方が拡大プリズムの
2倍の波長選択効果を有している。
【0013】次に、2個のプリズムをその偏向方向が同
じとなるように並べた場合を考える。1個目のプリズム
に拡大プリズムを使用し、2個目のプリズムにブリュー
スター型プリズムを用いると、1個目の拡大プリズムに
よりビーム幅が拡大されることから2個目のプリズムに
おける透過距離が長くなる。この透過距離が長くなるこ
とはいずれの形態のプリズムにおいても同様に生じる
が、上述したようにブリュースター型プリズムは拡大プ
リズムよりも波長選択効果が大きなことから、2個目に
ブリュースター型を用いることにより波長選択をより効
果的に行うことができる。
【0014】図2は拡大プリズム201の基準透過距離
と拡大プリズム201と人射角が同じブリュースター型
プリズム202の基準透過距離を示す図である。
【0015】図2に示すように、拡大プリズム201の
基準透過距離をTとするとブリュースター型プリズム2
02の基準透過距離は2Tとなる。そして拡大プリズム
201の拡大倍率を2とすると、2個のプリズムを様々
に組み合わせた場合の総透過距離は、以下の第1表に示
すものとなる。なお、第1表中ではブリュースター型プ
リズムをBPRとし、拡大プリズムをEPRとしてい
る。
【0016】
【表1】 図3は最も総透過距離が長くなるように、1個目に拡大
プリズム201、2個目にブリュースター型プリズムを
組み合せて使用する状態を示す図であるが、この場合に
最大の波長選択効果が得られ、従来のように拡大プリズ
ムを2個用いる場合に比較すると1.67倍の波長選択
効果が得られる。
【0017】同様に、3個以上のプリズムを用いる場合
も、拡大プリズムでビ−ムを拡大した後にブリュースタ
ー型プリズムを1個配置することで、そのプリズム個数
に対する最大の波長選択効果が得られる。
【0018】従って、拡大プリズムの後にブリュースタ
ー型プリズムを1個使用することにより、プリズムにお
ける波長選択効果を最大限利用出来る。また、ArFエ
キシマレーザ波長193nm領域では、合成石英等の硝
材の分散が高いため、エタロンの個数を2個から1個に
減らすことが可能となる。
【0019】以上の結果、狭帯域化性能を維持したまま
高価なエタロンの数を1個に減らすことが可能となっ
た。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1は、本発明の一実施例の構成を示す図
である。本実施例は、レーザガス(ArF)が封入され
た放電管1、放電管1の出射側に設けられた出力ミラー
2、放電側1の反出射側に設けられた全反射ミラー3、
放電管1と全反射ミラー3との間に順に配置された、拡
大プリズム4,5、ブリュースター型プリズム6、エタ
ロン7とから構成されている。
【0022】放電管1で発生した光は、出力ミラー(ハ
ーフミラー)2と全反射ミラー3の間で往復し、レーザ
光として出力ミラー2から出力される。拡大プリズム
4、5およびブリュースター型プリズム6は、各素子を
通過するレーザ光の偏向方向が同一となるように設けら
れている。また、上記のような配置とすることにより、
放電管2からの光は、拡大プリズム4,5で拡大された
後にブリュースター型プリズム6を通過する。
【0023】上記のように構成される本実施例において
は、プリズム配置が波長選択性が最大となるものとさ
れ、また、プリズム硝材の屈折率が短波長ほど高いこと
から、波長193nmArFエキシマレーザを発振させ
たときに、拡大プリズム4,5、ブリュースター型プリ
ズム6だけの構成だけでもスペクトル線幅にして十数p
m程度まで狭帯域化することが可能となっており、さら
に、エタロン7をプリズム6と全反射ミラーの間に挿人
して共振器の発生可能波長を制限することにより、出力
光を数pmまで狭帯域化することが出来るものとなって
いる。
【0024】なお、拡大プリズムは、図に示すような
4、5の2個の場合だけでなく、さらに狭帯域化を図る
ために3個以上用いてもよい。
【0025】さらに使用される励起ガスをArFとして
説明したが、本発明は波長が短いエキシマレーザ装置に
適用できるものであり、例えば、Ar2、ArCl、K
rCl等の励起ガスを用いることができ、その種類は特
に限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0027】高価なエタロンを1個に減らしても充分な
狭帯域化が図られるため、安価な狭帯域ArFエキシマ
レーザ装置を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による狭帯域エキシマレーザ装置の一実
施例の構成を示す図である。
【図2】拡大プリズムとブリュースター型プリズムの基
準透過距離を説明するための図である。
【図3】拡大プリズム1個とブリュースター型プリズム
1個を用いた場合における最大波長選択効果を得る配置
を説明するための図である。
【図4】従来の狭帯域エキシマレーザ装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 放電管 2 出力ミラー 3 全反射ミラー 4、5 拡大プリズム 6 ブリュースター型プリズム 7、8 エタロン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起ガスが封入されたレーザ放電管を挟
    んで出射ミラーと全反射ミラーとが配置され、前記レー
    ザ放電管と全反射ミラーとの間にレーザ光を狭帯域化す
    るための狭帯域化手段が設けられる狭帯域エキシマレー
    ザ装置において、 前記狭帯域化手段が、複数の拡大プリズムと、入射角度
    と出射角度がほぼ等しいブリュースター型プリズムと、
    エタロンから構成されることを特徴とする狭帯域エキシ
    マレーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の狭帯域エキシマレーザ装
    置において、 複数の拡大プリズムと、ブリュースター型プリズムと、
    エタロンが放電管と全反射ミラーとの間に順に設けられ
    ていることを特徴とする狭帯域エキシマレーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の狭帯域エ
    キシマレーザ装置において、 全てのプリズムにおけるレーザ光の偏向方向が等しくな
    るように配置されていることを特徴とする狭帯域エキシ
    マレーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の狭帯域エキシマレーザ装置において、 励起ガスがArFであることを特徴とする狭帯域エキシ
    マレーザ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006049839A (ja) * 2004-07-06 2006-02-16 Komatsu Ltd 高出力ガスレーザ装置
CN1299406C (zh) * 2001-03-02 2007-02-07 康宁股份有限公司 高重复频率准分子激光系统
KR101053372B1 (ko) 2008-09-26 2011-08-01 김정수 외부 공진기를 이용한 파장 가변형 반도체 레이저
JP2011215540A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Mitsubishi Electric Corp 波長変換装置及びこれを用いた波長変換レーザ装置

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