JPH10510604A - ピストンポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明はピストンポンプに関し、特に偏心体（１３）にポンプピストン（９）を支持するためのベアリングリングの配置に関する。ポンプベアリング（１５）はベアリングリング（１７）と複数のベアリングニードル（１６）を有する。偏心体（１３）の外周面は、シャフトの外周面に対し，径方向内方にオフセットされている。２つの段付き移行部（１９，２０）は、ベアリングニードル（１６）のための停止面を提供する。ベアリングリング（１７）は、メインベアリングの内部リング（２１）に支持される一方、他方では．端部閉塞ボア（４）における第２の領域（７）と第３の領域（１０）との間の段付き移行部に直接又は間接的に支持されている。さらに，補助ベアリング（４０）は、摩耗性の高い度合いの性質を有する材料により形成されたベアリングリング（４１）が設けられている。ピストンポンプの駆動に使用する電気モータ（３）のテストは、ポンプピストンが組立てられる前に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】 ピストンポンプ 本発明は請求項１の前提部に記載された構成によるピストンポンプに関する。 このタイプのポンプは、例えば欧州特許第４３６，５６４号に開示されている 。 ベアリングリング及び単独のベアリングニードルを有するベアリングは、偏心 部とポンプピストン間に設けられている。ベアリングニードル及びベアリングリ ングの軸方向における移動を防ぐために、ニードルの端面及びリングが支えてい る偏心部に対し，横方向に２つのカラーが設けられている。 このタイプの組立は取付けが難しい。 そこで，本発明においては、少なくとも１つのベアリングリングがシャフト用 ベアリングのインナーリングに支持されるように，ベアリング組立体を設計する ことを提案するものである。 本発明の他の実施例は従属クレームに示されている。さらに，ベアリングニー ドルの軸方向可動性は、ベアリングリング上のカラーによって提供されているの ではなく、むしろシャフトの外周面に対し，内方にオフセットする偏心部の外周 面によってなされていていることが重要である。シャフトと偏心部間に段状に設 けられた移行部がベアリングニードルの軸方向接触面として活用される。好まし くは．偏心部が設けられたシャフトは偏心部の両側をベアリングによって支持さ れる。シャフト自体は、電気モータのアーマチャ軸の延長部にあり、自由な浮動 タイプとすることができ、これはシャフトのアーマチャ側端部はベアリングによ って支持されていないことを意味する。 しかしながら，この組立体の不利点は、ピストンポンプを駆動する電気モータ の機能チェックが、ポンプに関係なく，即ちポンプの組立に先立って行えないこ とにある。 従って，本発明においては、ピストンポンプを駆動する電気モータのハウジン グに補助ベアリングを設けることを提案する。この補助ベアリングは、アーマチ ャに近い側のシャフトの端部に設けられる。このタイプの補助ベアリングの最も 簡単な構成は大きな摩耗に屈する(yield)材料によって形成されたスライドベア リングリングである。かくして，シャフトは、ポンプ上に電気モータを設置する に先立ち，補助ベアリング及びメインベアリングにより支持される。このタイプ のベアリングは、電気モータの操作性をチェックするために好適である。電気モ ータ及びポンプの組立後、上記メインのベアリングは、ポンプの作動時に，ポン プハウジング内に向けて生じる増大する力を受ることができるように、ポンプハ ウジング内に収容される。 操作の初期において，補助ベアリングは、上記材料が上述の説明したように．大 きな摩耗を被るので、ベアリング力により破壊される。最終的には，補助ベアリ ングの作用は取り除かれ、その結果，フリーな浮動シャフトとなる。 本発明は２つの図面に示されている。 第１図はモーターポンプ組立体の断面図、第２図はモータハウジングにモータ軸 を支持するための異なる構造を示すものである。 先ず．第１図を参照する。 第１図は、ポンプ全体を示すものではなく、偏心部が位置する領域のみを示し ている。ポンプはフランジ面２を有するハウジング１に収容されている。電気モ ータ３は上記面２にねじ止めされ、ポンプハウジング１は、ベアリングプレート として使用される。 ポンプハウジング１は、複数回段状に形成され上記フランジ面２において開放 するブラインドボア４を有する。フランジ面２に直接的に連続するブラインドボ アの第１領域５は、メインベアリング６を収容するために使用される。 第１領域５に続く第２領域にはボア８が直角方向に開口している。ポンプピス トン９はボア８にガイドされる。段付きボア４の第３領域１０は補助ベアリング １１を収容するために使用されている。 メインベアリング６及び補助ベアリング１１はシャフト２を支え、該シャフト は電気モータの延出するアーマチャ軸として形成されている。第２領域７に隣接 して，シャフト２にはシャフト２よりも小さない直径を有する偏心部１３を備え ている。偏心部１３はシャフト１２に配置されており、偏心部１３の外周面はシ ャフト１２の外周面に対し，全外周よりも径方向内方にオフセットされている。 これによって，偏心部１３はシャフト１２に対し凹所のように設けられている。 ポンプベアリング１５は、ポンプピストン９と偏心部１３との間に設けられて おり、ポンプベアリング１５は、偏心部１３の外周面に直接的に転がる複数のロ ーラ又はニードル１６を有する。ニードル１６はベアリングリング１７に抱持さ れ、ベアリングリング１７の内径は偏心部１３の外径の総和に対応し、かつニー ドル１６の２倍の径に対応する。 シャフトと偏心部との外周面の最大離間量は上記ニードルの径を超えないから 、ベアリングリング１７の内周面は、シャフト１２の外周面と常時離間している 。 ベアリングリング１７は、ニードル１６の軸方向への動きを防ぐためのカラー を内側方に有していない。むしろ，シャフト１２は、偏心部の径方向を超えて， 偏心部１３の両側に延出しており、それによってニードル１６のための停止面１ ９及び２０が偏心部１３とシャフト１２間の段付き移行部によって設けられてい る。 他の停止面がベアリングリング１７の軸方向への動きを防止するために設けら れている。 上記停止面はメインベアリング６の一方向における内側ベアリングリング２１ によって提供される。ベアリングリング２１は、シャフト１２における偏心部１ ３に直接的に隣接して設置され、それによってベアリングリング１７の端面２２ は内側リング２１に接触して移動することができる。 ベアリングリング１７の他側においては．平坦なリング２３が接触面として使 用される。リング２３は図面の右半分について示されているが、全周面に亘って 延出するように形成されている。リング２３は端部閉塞ボア４の第２及び第３領 域間の段付き面に接触する。リング２３がない場合は、ベアリングリング１７の 端面は、段付き面自体、或いは補助ベアリング１１のベアリングブッシュ２４の 内方に曲げられた端部上に接触していずれにも動き得る。 上記説明した通り，偏心部１３を有するシャフト１２は、電気モータ３の延出 されたアーマチャ軸であり、電気モータ３は、その内側筒状面に取付けられた永 久磁石３１を有するわん状のハウジング３０を具備する。 シャフト１２に取付けられたアーマチャ３２はブラシ集電組立体によって交流電 源が供給される巻線３３を有する。この構成は例えば自動車の制御装置に使用さ れる直流電源モータが代表的である。わん状ハウジング３０の開放端部は支持プ レート３５で閉じられている。支持プレート３５は、ブラシ集電組立体３４のブ ラシ及びメインベアリング６の一部を保持する。 ハウジング３０のわん状底部に設けられている補助ベアリング４０は、アーマ チャに近いシャフト１２の端部を支持している。 電気モータ３及びポンプの組立て後、補助ベアリング４０は、 シャフト１２に作用する力が、通常メインベアリング６及び補助ベアリング１１ によって受け取られ、ポンプハウジング１内に導入されることが、次ぎに重要で ある。むしろ，補助ベアリング４０の目的はポンプの組立に先立ち，電気モータ ３をテストすることにある。これは、組立てに先立って，シャフト１２が、ブラ シ支持プレート３５に一部取付けられているメインベアリング６に支持され、ま た，補助ベアリング４０によって支持されているからである。 ブラシ支持プレート３５におけるメインベアリング６の取付け支持及び補助ベア リング４０の構成は、 補助ベアリング４０は、例えばスライドベアリングとして形成され、わん状底 部の凹所に挿入されるスライドリング４１はシャフ１２を抱持する。スライドリ ングを形成する材料は、大きな摩耗に屈するような材料をもって選ばれる。ポン プを駆動する電気モータの作動時，補助ベアリング又はスライドリング４１は速 やかに破壊され、それによってシャフト１２はアーマチャから離れた端部でベア リングにより支持され、所謂，自由な浮動シャフトとなる。 第２図の補助ベアリングの構成は、第１図のスライドリングの変形であり、第 ２図において、アーマチャに近いシャフト１２の端部は、ボールベアリング５１ によって保持され、ボールベアリング５１は、わん状ハウジングの底部の凹所に 配置され、シャフト端部のピン５０に取付けられている。 参照番号の表示 １ ハウジング ２ フランジ面 ３ 電気モータ ４ 端部閉塞ボア ５ 第１の領域 ６ メインベアリング ７ 第２の領域 ８ ボア ９ ポンプピストン １０ 第３の領域 １１ 補助ベアリング １２ シャフト １３ 偏心体 １５ ポンプベアリング １６ ニードル １７ ベアリングリング １９ 停止面 ２０ 停止面 ２１ 内部ベアリングリング ２２ 端面 ２３ リング ２４ ベアリングブッシュ ３０ ハウジング ３１ 永久磁石 ３２ アーマチャ ３３ 巻線 ３４ ブラシ集電組立体 ３５ ブラシ支持プレート ４０ 補助ベアリング ４１ スライドリング ５０ ピボット ５１ ボールベアリング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナルツ、 ハンス − ディーター ドイツ連邦共和国、デー − 60439 フ ランクフルト・アム・マイン、イン・デ ア・レーマーシュタット 169 (72)発明者 ディンケル、 ディーター ドイツ連邦共和国、デー − 65817 エ ップシュタイン アドルフ − グッケス − ベーク ２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シャフトとに形成された偏心体に支持される少なくとも１つのポンプピスト ンを有し、ベアリングは、偏心体とポンプピストン間に設けられたベアリングリ ングとベアリングニードル、及び少なくとも１つの他のベアリングとを有し、そ れによってシャフトを回転させるポンプピストンにおいて、 第２のベアリング（６）とポンプベアリング（１７）は、ポンプベアリング（１ ５）のベアリングリング（１７）の端面（２２）が、第２ベアリング（６）の内 部リング（２１）に接触して移動可能であるように、相互の関係をもって配置さ れていることを特徴とするピストンポンプ。 ２．シャフト（１２）の外周面に対する偏心体（１３）の外周面が、シャフト（ １２）の全外周、又は偏心体の外周に対し径方向内方にオフセットしていること を特徴とする請求項１に記載のピストンポンプ。 ３．前記外周面の最大オフセットがベアリングニードル（１６）の直径を超えな いことを特徴とする請求項２に記載のピストンポンプ。 ４．ベアリングリング（１７）の第２の端面が、ポンプハウジング（１）内の段 部と接触して間接的或いは直接的に移動可能であることを特徴とする請求項３に 記載のピストンポンプ。 ５．ベアリングリング（１７）が内方に向くカラーを有しないことを特徴とする 請求項１に記載のピストンポンプ。 ６．偏心体（１３）が、ポンプを駆動する電気モータ（３）のアーマチャ軸とし て形成されたシャフト（１２）に配置されていることを特徴とする請求項１に記 載のピストンポンプ。 ７．アーマチャに近いシャフト（１２）の端部が、補助ベアリング（４０）に支 持されていることを特徴とする請求項６に記載のピストンポンプ。 ８．補助ベアリング（４０）が、摩耗抵抗の低い材料で形成されたベアリングリ ング（４１）を有することを特徴とする請求項７に記載のピストンポンプ。