JPH10508495A - Dna配列およびそれらの使用 - Google Patents

Dna配列およびそれらの使用

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JPH10508495A JP8515676A JP51567696A JPH10508495A JP H10508495 A JPH10508495 A JP H10508495A JP 8515676 A JP8515676 A JP 8515676A JP 51567696 A JP51567696 A JP 51567696A JP H10508495 A JPH10508495 A JP H10508495A
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リユデイガー ハイン,
レギナ フイシヤー,
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バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規DNA配列、ならびにベクター、宿主生物体、および植物を形質転換させるため、かつ雄性不稔でありそして変化した花色を呈する新規植物を産生するためのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】DNA配列およびそれらの使用 本発明は、新規DNA配列、ならびにそのベクター、宿主生物体、および植物 を形質転換するため、そして雄性不稔でありかつ変化した花色を呈する新規植物 を産生するための使用に関する。 雄性不稔植物は植物育種、特に雑種育種において重要な役割を演ずる。雄性不 稔植物を産生するための多種多様な方法が既に開示されており、これらの方法は 例えば、一例では葯で特異的に細胞損傷を誘導すること、ミトコンドリアの機能 を妨害すること、化学物質が不稔効果を発揮させるための機会を生じるようにア ンチセンスDNAを用いること、もしくはカルコン合成を阻害することを必要と する(国際公開第90/08830号、国際公開第90/08831号、国際公 開第89/10396号、欧州特許出願公開第0 329 308号、および欧 州特許出願公開第0 335 451号を参照されたい)。しかしながら、従来 雄性不稔植物を産生するのに利用されてきた方法は多くの場合、完全に満足のゆ く結果をもたらしはしない。これに加え、真菌性病原体に対してかなり亢進した 感受性を示す植物が取得されることがしばしばで、このことにより植物を実際に 取り扱うことが実質的に一層困難となっている。 従ってこのような欠点を被ることなく雄性不稔植物を産生する他の方法に対する 大きな必要性が存在する。 変化した花色を呈する植物の産生は観賞植物育種にとっては特別な目的となる ところであり、その結果この分野においても事情は同様で、新方法にはかなりの 関心が寄せられている。 配列が以下の構成成分(これらの構成成分は5’−3’方向に順に並んでいる )からなる新規DNA配列(これは今後DNA配列Iと命名される)が今回見い だされ、それらは: a) 構成成分b)に関しては異種であり、植物内では活性が強く、および/ま たは葯特異的もしくはタペータム特異的であり、そして適切な場合には増幅用因 子(エンハンサー)の下流に位置するプロモーター; b) スチルベンシンターゼをコードするDNA配列;ならびに c) 3’ポリアデニル化配列; であり、用語「DNA配列I」は更に、本発明を実施するのに必須である特徴を 依然として呈する誘導DNA配列を包含する。 更に、ゲノム内にDNA配列Iを宿す植物は驚くべきことに雄性不稔であり、 そしてそれに加え、そのDNA配列Iを含まない対応植物と比較すると変化した 花色を呈することも見いだされた。 さらに、これら新規植物は、微生物性植物病原体、特に植病原性真菌類に対す る向上した耐性を有している。多くの場合、変化した花色によって混合集団中で 雄性不稔植物を容易に同定することができ、このことは驚くべきことに、実用上 にはかなり重要な意味のあることであり得る。 その結果本発明は、ゲノム内にDNA配列Iを宿し、かつ雄性不稔であり、そ して/またはそのDNA配列Iを宿さない対応植物と比較して変化した花色を呈 する新規植物(これには、それらの植物の部分および複製物質(例えば、プロト プラスト、植物細胞、カルス、種子、塊茎、もしくは挿木などが包含される)に も関する。 植物内で強い活性を示し、かつDNA配列Iの構成成分a)として本発明に従 い用いることができるプロモーターが開示されている。リブロ ース−1,5−ビスリン酸カルボキシラーゼ(rbcS)の小サブユニットの遺 伝子のプロモーターが一例として挙げられる(例えば、EMBO Journa l、Vol.5、No.9、2063−2071(1986)を参照されたい) 。それに加え、植物内で強い活性を示す植物ウイルスプロモーターを利用してよ い。このようなプロモーターは開示されており、そしてCaMV 35Sプロモ ーター(例えば、Science 250:959−960(1990)を参照 されたい)も例として挙げられる。 葯特異的および/またはタペータム特異的プロモーターをDNA配列Iの構成 成分a)として用いてもよい。葯、もしくはタペータムと称される葯部位で特に 強力に活性を示すこのようなプロモーターが開示されている。TA29プロモー ターを一例として挙げることができる(例えば、Nature 347、737 −741(1990)を参照されたい)。TA26遺伝子およびTA13遺伝子 の既知の葯特異的プロモーター(これはタバコから単離されている)も本発明に 従う使用に適する。 本発明に従うと、CaMV 35SプロモーターがDNA配列Iの構成成分a )として用いられることが好ましい。 適切な増幅用因子(エンハンサー)をプロモーターの所望の効果を増幅させる 目的でそのプロモーターの上流に設置することは有利であり得る。このようなエ ンハンサー/プロモーター構築物が開示されている。例えば既知のCaMV 3 5Sエンハンサーが前記エンハンサーとして用いるのに特に有利であろう。 本発明に従うと、CaMV 35SプロモーターがそのDNA配列Iの構成成 分a)として用いられることが特に好ましい。CaMV 35 Sエンハンサーからなり、かつ5’−3’方向で言うとそのエンハンサーがCa MV 35Sプロモーターの次に来る構築物が特に好ましく利用される。 本発明に従って使用される予定のプロモーターは構成成分b)に関しては異種 であり、すなわち天然のスチルベンシンターゼ遺伝子において見いだされるプロ モーターとは異なる。 適切なプロモーターおよびエンハンサーの単離は開示されているか、もしくは 既知の方法および当業者が熟知している方法を用いて実施することができる。 酵素スチルベンシンターゼをコードするいずれかのDNAをDNA配列Iにお ける構成成分b)として用いてよい。スチルベンシンターゼは、スチルベンを産 生することが可能な(適切な環境下、特に植物細胞において)いずれかの酵素を 意味するものと理解されている。用語「スチルベン」は、植物内に見いだされ、 かつ共通の基本構造としてのスチルベン骨格(トランス−1,2−ジフェニルエ チレン)を含む一群の化学物質をいう。この基本骨格は別の基の付加により増大 することもできる。2つの重要かつ好ましいスチルベンは、3,5−ジヒドロキ シ−スチルベン(ピノシルビン)および3,4’,5−トリヒドロキシ−スチル ベン(レスベラトロール)である。 例えば、欧州特許出願公開第0 309 862号、欧州特許出願公開第0 464 461号、および欧州特許出願公開第0 533 010号にスチルベ ンシンターゼをコードするDNA配列が開示されている。これらの特許出願明細 書は、スチルベンシンターゼ遺伝子の単離、および病原体に対する耐性が増大し ているトランスジェニック植物を産 生するためのそれらの使用を記述している。これらの特許出願明細書に記述され るスチルベンシンターゼをコードするDNA配列は本発明に従って利用されるこ とが好ましく、レスベラトロールシンターゼをコードする配列が特に好ましい例 として挙げられる。それに加え、アメリカホドイモ(アラキス ヒポガエア( rachis hypogaea))およびブドウ(ビティス ビニフェラ( itis vinifera))からのスチルベンシンターゼをコードするDN A配列を利用することが好ましい例として挙げられ、これは前記欧州特許出願明 細書に開示されている。スチルベンシンターゼをコードするDNA配列は、存在 してもよい非コーディング領域(例えば、イントロン)を初めとする対応天然植 物遺伝子として含まれる形態(「ゲノム形態」)でか、あるいは逆転写酵素/ポ リメラーゼを用いてmRNAから取得されかつもはやいずれのイントロンも含ま ないcDNA(コピーDNA)に対応する形態で存在してよい。これらの配列は 部分的もしくは完全な合成物という形態で存在するか、あるいは異なる起源の部 分から組み立てられていてもよい。 プラスミドpGS828.1(欧州特許出願公開第0 309 862号)、 プラスミドpin5−49(欧州特許出願公開第0 533 010号)、なら びに特に非常に好ましくはプラスミドpVst1、pVst2、およびpVst 12t3(欧州特許出願公開第0 464 461号)内に含まれるスチルベン シンターゼをコードするDNA配列が本発明に従って利用されることが特に好ま しく、これらのDNA配列(これらはプローブとして用いられる)の助けを借り て植物から単離することができるスチルベンシンターゼをコードする追加的DN A配列も同様に好ましい。プラスミドpVst1(欧州特許出願公開第0 46 4 461号)内に含まれるスチルベンシンターゼをコードするDNA配列を特 に強調される例として挙げられる。 DNA配列Iの構成成分b)として用いることができるDNA配列の単離が開 示されており、そして/またはこの単離は当業者に知られておりかつ当業者が熟 知している過程および方法を用いて実施することができる。スチルベンシンター ゼをコードする領域は例えばプラスミドpVst1、pVst2、pVst12 t3、およびpGS828.1からポリメラーゼ連鎖反応技術(PCR技術)を 用いて単離されてもよい。 増幅は、例えば以下のプログラムを用いるPCRにより実施することができる : 1× 95℃ 180秒 72℃で保持(ポリメラーゼの添加) 25× 95℃ 45秒 55℃ 45秒 72℃ 90秒 1× 95℃ 45秒 55℃ 45秒 72℃ 100秒。 ビティス ビニフェラ(Vitis vinifera)(バル.オプティス (varoptima))からのVst1およびVst2 スチルベンシンターゼ遺伝子、ならびにアラキス ヒポガエア(Arachis hypogaea)(hyp.)からのスチルベンシンターゼ遺伝子を 以下のプライマーを用いて増幅することができる: プライマー1 Vst1:配列番号1を参照されたい プライマー2 Vst2:配列番号2を参照されたい プライマー1 hyp.:配列番号3を参照されたい プライマー2 Vst1:配列番号4を参照されたい プライマー2 Vst2:配列番号5を参照されたい プライマー2 hyp.:配列番号6を参照されたい。 個々の遺伝子の、このようにして増幅された全コーディング領域を通常のベク ターの適切な制限開裂部位内に連結することができる。 それに加え、コーディング配列および停止配列も、酵素EcoRIおよびPs I、ならびに更にEcoRIおよびSphIを用いてpSSVst1(以下を 参照されたい)から一緒に単離することができる。 DNA配列Iに構成成分c)として含まれる3’ポリアデニル化配列はかなり の程度にまで変化してもよく、その結果、植物におけるスチルベンシンターゼの 発現に有害な影響を与えることのない全ての適切な配列を用いることができる。 都合のよいことに幾つか(例えば2つ)のポリアデニル化配列を利用することが でき、適切な場合にはこれらの配列は異なる起源のものであり、これらの配列は 順々に挿入されるが、この挿入は特に配列番号7における特別な場合(部分c参 照)に用いられる 技術の結果として生じる。簡素化させるためには、天然のスチルベンシンターゼ 遺伝子内に含まれる3’ポリアデニル化配列の使用を行うことが好ましく、この 配列は都合のよいことにスチルベンシンターゼをコードする配列と一緒にスチル ベンシンターゼ遺伝子から単離される。したがって、本発明に従えば、天然のプ ロモーターのみが除去されているスチルベンシンターゼ遺伝子を構成成分b)お よびc)として利用してもよい。この場合、DNA配列Iの構成成分a)(これ は異種プロモーターであり、かつ適切な場合にはエンハンサーである)を上流に 添加することのみが必要となる。 適切な3’ポリアデニル化配列を、一般慣習でありかつ当業者が熟知している 過程および方法を用いて単離することができる。 配列番号7に従うDNA配列は(個別にかもしくは既存の組み合わせ物かのい ずれかとして)DNA配列Iの構成成分a)〜c)として用いられることが特に 非常に好ましい。配列番号7ではヌクレオチド1〜720は二重の35S Ca MV RNAプロモーター(これはCaMV 35SエンハンサーおよびCaM V 35Sプロモーター(構成成分a))でできている)を構成する。ヌクレオ チド721〜730は合成リンカー配列である。配列番号7のヌクレオチド73 1〜2265はスチルベンシンターゼ(構成成分b)をコードする部分でありか つヌクレオチド2266〜2485はスチルベンシンターゼ遺伝子のポリA部分 (構成成分c)である。ヌクレオチド2486〜2728は構成成分c)の部分 を表し、これはCaMV 359 RNAに由来しており、その上ポリリンカー 配列が末端に存在する。 用語「DNA配列I」は、本発明を実施するのに必須である特徴を依 然として呈し、その配列が結果としては植物における雄性不稔を誘発し、そして 花色の変化を誘発することのできる全ての誘導DNA配列も含む。このような誘 導配列では、個々のDNA、コドン、および/または構成配列が欠損していても よく(例えば、制限酵素の使用に起因する)、ならびに/あるいは他のDNA、 コドン、および/または構成配列により置換されてもよい。これらの改変が遺伝 子コードの縮重に起因して存在するか、あるいはDNA配列の操作中に生じても よい。新規DNA配列、および/またはそれらの構成成分a)〜c)も、それら の取り扱いを一層簡単にさせるDNAおよび/またはDNA配列を含んでよく、 それらは例えば操作(例えば、制限酵素での切断)後に残存するいわゆるリンカ ーもしくはそれらリンカーの配列である。DNA配列Iの構成成分a)〜c)は 、天然起源のものであるか、あるいは部分的にかもしくは全てが合成された形態 で存在することができる。 一般慣習でありかつ当業者が熟知している過程および方法を用いて構成成分a )〜c)を連結させてDNA配列Iを形成させることができる(これは「キメラ 遺伝子」ともみなされ得る)。 本発明の特定の態様ではDNA配列Iは、後述の3’ポリアデニル化配列[プ ラスミドpVst1(欧州特許出願公開第0 464 461号)内に存在する ような]とともに、(a)いわゆるCaMV 35S二重プロモーター(これは CaMV 35S プロモーターおよび従属するCaMV 35Sエンハンサー でできている)、ならびに(b)スチルベンシンターゼ(レスベラトロールシン ターゼ)をコードする配列からなる。 このDNA配列は新規プラスミドpSSVst1内に含まれ、その構 築法が図1に示される。スチルベンシンターゼ遺伝子Vst1のコーディング領 域は従って、4.9kBのEcoRI断片として完全なスチルベンシンターゼ遺 伝子(Vst1遺伝子)を含むプラスミドpVst1からの2.1kBのMun I断片として単離することができる。しかしながらこのMunI断片はそのコー ディング領域の5’末端の最初4つのコドンを欠失している。精製されたMun I断片はその後には制限酵素NruIで消化され、そして得られる1.7kBのNru I/MunI断片を最初の4つのアミノ酸をコードするオリゴヌクレオチ ドリンカーに融合させると都合がよい。EcoRIおよびMunI制限開裂部位 の突き出し末端は同一であり、かつMunI/EcoRI融合を回避することが 必要であるため、このオリゴヌクレオチドリンカーはそのEcoRI開裂部位が 後続の制限消化によってのみ形成されるように設計される。得られるNruI/Eco RI断片をシャトルベクターpSSのSmaI開裂部位とEcoRI開裂 部位との間に連結させ、その結果、Vst1スチルベンシンターゼ遺伝子の完全 なコーディング領域はその二重35Sプロモーターの制御下に置かれる。しかし ながら対応構築物は、常法を用い、専門家としての知識および本文に含まれる情 報に基づき当業者により調製され得、そしてこれを使用に付すことができる。 大腸菌(Escherichia coli)株RH pSSVst1はプラ スミドpSSVst1を宿している。この大腸菌(coli)株RH p SSVst1は、特許手続上の微生物の国際寄託に関するブダペスト条約の規定 に従い、the Deutsche Sammlung von Mikro− organismen(DSM)[German collection of microorga nisms]、Mascheroder Weg 1B、D−38124 Br aunschweig、Federal Republic of Germa ny、に1994年10月19日に寄託し、そして寄託番号第DSM 9501 号を付与された。 プラスミドpSSVst1および大腸菌(coli)株RHpSSVs t1、ならびに本発明を実施するのに必須である寄託株の特徴を依然として呈す るその突然変異体は同様に本発明の一部である。 大腸菌(coli)株RH pSSVst1は一般慣習である方法を用 いて複製させることができる。プラスミドpSSVst1は同様にこの大腸菌(coli)株から一般慣習である方法を用いて単離することができる。当 業者にとってはプラスミドpSSVst1内に含まれるDNA配列Iを単離する ことは容易い事柄でもある。従ってプラスミドpSSVst1内に含まれるDN A配列Iを、例えばこのプラスミドから約2700bp(塩基対)のサイズのD NA断片として制限酵素SphIおよびPstIを用いて単離することができる 。 慣習であり、かつ当業者が熟知している方法を用いてDNA配列Iを一回もし くはそれを上回る回数(例えば、並列アレンジメント)、好ましくは一回、「外 来性」DNAとして原核生物(好ましくは細菌)もしくは真核生物(好ましくは 植物)のDNA内に組込ませることが可能である。そのように「改変」され、か つ一例では植物もしくは植物細胞を形質転換させるのに用いることができ、かつ その形質転換後には植物もしくは植物細胞内に含まれる組換えDNAは本発明の 構成部分である。 DNA配列Iおよび組換えDNAは「外来性」DNAとして形質転換微生物( 好ましくは細菌、特にグラム(Gram)陰性細菌(例えば、 大腸菌(coli))内のベクター(具体的には、プラスミド、コスミド、 もしくはファージ)内、ならびに更には形質転換させた植物細胞および植物内も しくはそれらのDNA内に含まれ得る。このようなベクター、形質転換微生物( これは更にそれ自体のベクターを宿してもよい)、ならびに更には形質転換させ た植物細胞および植物、ならびにそれらのDNAは本発明の構成部分である。既 に暗示されるように、DNA配列Iは本発明に従うと、天然の植物ゲノム内に一 回もしくは一回を上回る回数(そのゲノム内の同一もしくは異なる部位に)組み 込まれる。 その結果、本発明はトランスジェニック植物細胞(これにはプロトプラストが 包含される)およびトランジェニック植物(これには植物の部分および種子が包 含される)を調製するための方法にも関し、これらの植物は雄性不稔であり、か つ異なる花色を呈してよく、この方法は、 (a)DNA配列Iおよび/または新規組換えDNAを、一回および一回を上回 る回数で植物細胞(これにはプロトプラストが包含される)のゲノム内に挿入し 、そして適切な場合には、 (b)形質転換させた完全な植物をその形質転換植物細胞(これにはプロトプラ ストが包含される)から再生し、そして適切な場合には、複製させ、そして適切 な場合には、 (c)所望の植物部分(これには種子が包含される)を親世代もしくはそれから 得られる他の世代のトランスジェニック植物から単離する、 ことを特徴とする。 処理段階(a)、(b)、および(c)は慣習的様式で既知の処理および方法 を用いて実施することができる。 一回もしくは一回を上回る回数のDNA配列Iを「外来性」DNAと して宿すトランスジェニック植物細胞(これにはプロトプラストが包含される) およびトランスジェニック植物(これには植物の部分および種子が包含される) 、ならびにそれらの子孫、ならびに先の処理を用いて得ることができる形質転換 させた植物細胞および植物、ならびにそれらの子孫も同様に本発明に属する。 以下の事柄も本発明の部分である: (a)植物細胞(これにはプロトプラストが包含される)および植物(これには 植物部分および種子が包含される)を形質転換させるためのDNA配列Iおよび /または新規組換えDNAおよび/または新規組換えベクターおよび/または新 規形質転換微生物の使用、 (b)複製性物質を産生するため、ならびに更には新規植物およびそれらの複製 性物質を産生するための新規トランスジェニック植物細胞(これにはプロトプラ ストが包含される)および新規トランスジェニック植物(これには植物の部分お よび種子が包含される)の使用、 (c)植物における雄性不稔および適切な場合には変化した花色を産生するため の新規DNA配列Iおよび/または新規組換えDNAの使用、 (d)植物におけるDNA配列Iの存在を検出するため、および更には(一般的 には)トランスジェニック植物細胞(これにはプロトプラストが包含される)お よびトランスジェニック植物(これには植物の部分および種子が包含される)の 産生の際のDNA配列I(これはプラスミドpSSVst1内に含まれる)の使 用、ならびに更には、 (e)スチルベンシンターゼをコードするDNA配列の、雄性不稔であり、およ び/またはゲノム内にこのDNAを宿さない対応植物と比較した際に変化した花 色を呈するトランスジェニック植物を産生するための 使用。 DNA配列Iを「外来性」DNAとして植物もしくは植物細胞の遺伝子物質内 に組み込ませるためには多数の異なる方法が利用可能である。遺伝子輸送は一般 慣習である既知の方法を用いて実施することができ、そして当業者にとっては各 事例における適切な方法を難無く突き止めることが可能である。 アグロバクテリウム ツメファキエンス(Agrobacterium tu mefaciens )のTiプラスミドが、外来性DNAを双子葉性および単子 葉性の植物のゲノム内に輸送するための特に好ましくかつ広く適用されるベクタ ーとして利用可能である。このためにはDNA配列Iを適切な様式で適切なTi プラスミド(例えば、Zambryski et al.、1983)のT−D NA内に挿入し、そしてその植物を感染させること、植物部分もしくは植物組織 (例えば、葉のディスク型標本(leaf disc)、茎、胚軸、子葉、もし くは分裂組織)、ならびにそれらに由来する組織(例えば、二次胚芽およびカル ス)を感染させることによるか、あるいはプロトプラストをアグロバクテリウム ツメファキエンス(Agrobacterium tumefaciens) と同時培養することにより移送させる。 別法は、DNA配列Iもしくは組換えDNAを、ポリカチオンもしくはカルシ ウム塩、およびポリエチレングリコールの存在下で植物プロトプラストと一緒に インキュベートすることである(例えば、Hain et al.、1985; Krens et al.、1982;Paszkowski et al.、 1984)。 DNA取り込みは追加的には、電場によっても援助され得る(電気穿 孔)(例えば、Fromm et al.、1986)。 DNAは更に、既知の方法では植物の花粉によって、例えば花粉もしくは植物 組織を、そのDNAを保持する物理的に加速させた粒子で「砲撃」することによ り組込ませることもできる(例えば、欧州特許出願公開第0 270 356号 )。 植物は適切な栄養培地を用いる既知の方法で再生される(例えば、Nagy and Maliga 1976)。 新規方法の好ましい態様では(欧州特許出願公開第116 718号に従う) 、プラスミドpSSVst1内に含まれるDNA配列Iは適切な媒介用大腸菌(coli)ベクター(例えば、pGV700もしくはpGV710(欧州特 許出願公開第116 718号を参照されたい))、あるいはそれらの好ましい 誘導体(これは例えばnptII(Herrera−Estrella et al.、1983)もしくはhpt(Van den Elzen et al .、1986)のようなレポーター遺伝子を追加的に含む)内にクローン化され る。 この方法で構築されたプラスミドを、常法(例えば、Van Haute e t al.、1983)を用いて、例えばpGV3850もしくはその誘導体( Zambryski et al.、1983)を宿すアグロバクテリウム ツ メファキエンス(Agrobacterium tumefaciens)内に 移送させる。別法では、DNA配列Iを例えばPCV001もしくはPCV00 2(例えば、Koncz and Schell 1986)のようなシャトル ベクター内にクローン化させ、そして先に記載の要領で適切なアグロバクテリウ ム(Agrobacterium)株内に移送させる(Koncz and S chell 1986)。得られるアグロバクテリウム(Agrobacter ium )株は植物に移送できる形態のDNA配列Iを宿し、その後にはこの株を 植物の形質転換のために用いる。プラスミドpSSVst1は更に、適切なA. ツメファキエンス(A.tumefaciens)株内に直接組込ませることが できる(例えば、Koncz and Schell(1986)を参照された い)。 もう一つの好ましい態様では植物細胞のためのカナマイシン耐性レポーター遺 伝子(例えば、Harrera−Estrella et al.、1983) が慣習様式では直接移送により植物のプロトプラスト内に移送される(例えば、 Hain et al.、1985)。プラスミドpSSVst1はこの目的の ためには環状であることができる一方で、直線形態が好ましい。このレポーター 遺伝子を含むpSSVst1が用いられる際には、その後にカナマイシン耐性プ ロトプラストをスチルベンシンターゼの発現について調査する。 形質転換させた(トランスジェニック)植物もしくは植物細胞を既知の方法に 従い、例えば、葉のディスク型標本を形質転換させることによるか(例えば、H orsch et al.、1985)、アグロバクテリウム ツメファキエン ス(Agrobacterium tumefaciens)と共に再生性植物 プロトプラストもしくは細胞培養物を同時培養することによるか(例えば、Ma rton et al.、1979、Hain et al.、1985)、あ るいはDNAでの直接トランスフェクションにより産生される。得られる形質転 換植物は、レポーター遺伝子の発現のための選択によるか(例えば、インビトロ での硫酸カナマイシンのリン酸化による)(Reiss et al.、 1984;Schreier et al.、1985)、あるいはノザン(N orthern)ブロット分析およびウエスタン(Western)ブロット分 析によるノパリンシンターゼ(Aerts et al.、1983、に従う) もしくはスチルベンシンターゼの発現のためのスクリーニングによるかのいずれ かで検出される。スチルベンシンターゼおよびスチルベンは形質転換させた植物 内でも、既知の様式で、特異的抗体の助けを借りて検出することもできる。スチ ルベンシンターゼは酵素活性検査によっても検出できる(Rolfs et a l.、Plant Cell Reports 、83−85、1981)。 形質転換させた植物細胞の培養および完全な植物内への再生は、一般的常法に 従い、各事例に適する栄養培地を用いて実施される。 新規DNA配列Iを宿し、かつ本発明の構成部分である、形質転換植物細胞お よび形質転換植物の両方は、病原体、特に植物病原性真菌に対する実質的に高目 の耐性を呈する。 本発明に関連する際には用語「植物」は、完全な植物、植物部分(例えば、葉 、茎、もしくは根)、ならびに複製性物質(例えば、種子、塊茎、挿木など)を 意味する。「植物細胞」は、プロトプラスト、細胞株、植物カルスなどを包含す る。 既に説明されているように、新規DNA配列Iをゲノム内に宿す植物は雄性不 稔を呈し、かつ更に、そのDNA配列Iを宿さない対応植物と比較すると変化し た花色を呈してもよい。 観葉植物および切り花用の花(例えば、バラ、カーネーション、フリージア、 ガーベラなど)の場合には、花色は商業上でかなり重要なものである。特異的様 式で花色に影響を及ぼすことおよび安定な花色を達成 することは困難かつ精巧な作業であることがしばしばである。本発明は比較的簡 便な様式で、色つきの花を有し、かつ花色素(特にアントシアニン)を保持する 全ての植物の花色を変化させることを可能にする。DNA配列Iの組込みの結果 としては、概して花は明るめの色になり、そして完全に白色になることがしばし ばである。一般的に変化は同定できないか、もしくは色付きの花を有さない植物 の場合には苦労の末にやっと同定され得るに過ぎない。 植物の雄性不稔は雑種株および雑種種子の産生に関する植物育種の上では非常 に重大な役割を演ずる。不運なことに多くの雑種株は植物病原性真菌類に対する 感受性が非常に高く、そこのことによりそれらの利用性が非常に限定されている 。雄性不稔植物は本発明の助けを借りて非常に単純に産生することができる。こ れらの植物は追加的に微生物性植物病原体(例えば、植物病原性真菌類、細菌、 および/またはウイルス)に対する、特には植物病原性真菌類に対する耐性が亢 進しており、かつその結果、他の方法を用いて取得される雄性不稔植物よりも優 れている。 実質的に全ての植物は新規DNA配列Iの組込み(形質転換)により雄性不稔 を付与され得る。本来、例えば食物および原材料を供給する植物(一例では、穀 類用植物(特に、小麦、ライ麦、大麦、カラス麦、キビ、米、およびトウモロコ シ)、芋類、豆類(例えば、豆類の穀物、そして特にアルファルファおよびダイ ズ)、野菜類(特に、様々なキャベツ類およびトマト)、果物(特に、リンゴ、 ナシ、サクランボウ、ブドウ、カンキツ類、パイナップル、およびバナナ)、ギ ネアアブラヤシ、紅茶、ココア、およびコーヒーノキ、タバコ、サイザル、およ び綿花)のような栽培植物の場合、そして更には医療用植物(例えば、インドジ ャ ボクおよびジギタリス)の場合には、この雄性不稔に関する特別な必要性が存在 する。米、小麦、大麦、カラス麦、トウモロコシ、サトウキビ、ナタネ、および ダイズが特に好ましいとして挙げられてよい。 以下の例示的態様は本発明を明確にすることが意図される: I)植物の形質転換 1. ベクターpSSVst1の構築および記述 プラスミドpSSVst1の構築は既に先に詳細に記載されており、かつそれ は当業者により容易に理解され得るような様式で図1に示されている。 プラスミドpSSVst1はpSSの誘導体である。pSSはPCV001( Koncz and Schell、1986)の誘導体であ 987)を基にする発現カセットを含み、かつpSSではCaMV 35S R NAエンハンサーは、DdeI/EcoRV断片のHincII開裂部位内への クローニングにより重複させてある。pSSVst1はVst1スチルベンシン ターゼのコーディング配列およびポリA配列を含む(図1を参照されたい)。p SSVst1は植物性カナマイシン耐性および細菌性アンピリシン耐性を含む。 それに加え、pSSVst1はアグロバクテリウム ツメファキエンス(Agr obacterium tumefaciens)Ti−プラスミドからのボー ダー配列(border sequence)、ならびにA.ツメファキエンス (tumefaciens)および大腸菌(coli)のための複製 起点を含む(Koncz and Schell、1986)。プラスミドpS SVst1は、大腸菌(coli)株RH pSS Vst1を用いて適切なアグロバクテリウム ツメファキエンス(Agroba cterium tumefaciens)株(例えば、Koncz and Schell 1986)内に直接組み込ませることができる。 2. タバコの形質転換 a)タバコ若枝の栽培およびタバコプロトプラストの単離 ニコチアナ タバクム(Nicotiana tabacum)(Petit Havana SR1)をホルモン非含有性LS培地(Linsmaier and Skoog 1965)上での滅菌若枝栽培物として複製させる。約6 〜8週間の間隔で若枝切片を新鮮なLS培地に移す。この若枝培養物を12時間 まで露光させながら24〜26℃の培養室内に維持する。 葉のプロトプラストを単離する目的では約2gの葉(長さ約3〜5cm)を新 しいレーザーブレードを用いて小片(0.5cm×1cm)に切断する。この葉 材料を室温で14〜16時間、K3培地(Nagy and Maliga 1 976)、0.4m スクロース、pH5.6、2% R10セルラーゼ(Se rva社)、0.5% R10マセロザイム(Macerozyme)(Ser va社)からなる20mlの酵素溶液中でインキュベートする。その後にはこの プロトプラストを、0.30mmおよび0.1mmの鋼製網ふるいを通す濾過に より細胞残渣から分離させる。この濾液を100×gで10分間の遠心分離にか ける。この遠心分離中、無傷のプロトプラストはこの酵素溶液の上端のバンド内 に浮遊および集積する。細胞残渣からなるペレットおよび酵素溶液をガラス製毛 細管を用いて吸引除去する。予備精製されたプロトプラ ストを新鮮なK3培地(浸透物質としての0.4Mスクロース)で10mlにメ スアップし、そして再度浮遊させる。この洗浄培地を吸引除去し、そしてプロト プラストを、培養およびその後のアグロバクテリウムでの感染(同時培養)のた め、1〜2×105/mlになるよう希釈する。プロトプラスト濃度は計測用チ ャンバー内で決定する。 b)アグロバクテリウム ツメファキエンス(Agrobacterium tumefaciens )による再生性タバコプロトプラストの形質転換: 次には、Marton et al.、1979、の方法を僅かな改変を加え て用いる。プロトプラストを記載される要領で単離し、そして26℃およびK3 培地(0.4m スクロース、0.1mg/l NAA、0.2mgのキネチン )中1〜2×105/mlの密度で暗所で2時間、次いで弱光(500ルクス) 下で1〜2日間インキュベートする。プロトプラストの第一分裂が出現したら直 ぐ、最少A(Am)培地中の30μlのアグロバクテリウム懸濁物(これはそれ らのT−DNA中に配列Iを宿すかもしくはプラスミドpSSVst1を宿す) (約109アグロバクテリウム/mlの密度)を3mlの再生性プロトプラスト に添加する。20℃および暗所での同時培養期間は3〜4日間である。その後に タバコ細胞を12mlの遠心管に入れ、海水(600mOsm/kg)で10m lに希釈し、そして60×gで10分間ペレット形成させる。大部分のアグロバ クテリウムを除去する目的で、この洗浄手順を更に1〜2回反復させる。この細 胞培養物を、リットル当たり1mgのNAA(ナフチル−1−酢酸)、リットル 当たり0.2mgのキネチン、およびリットル当たり500mgのセファロスポ リン抗生物質セフォタ キシムを含むK3培地(0.3m スクロース)中、5×104/mlの濃度で 培養する。各週毎に細胞懸濁物を新鮮なK3培地で希釈し、そして培地の浸透値 を毎週0.05m スクロース(約60 mOsm/kg)づつ徐々に減少させ る。カナマイシン(100mg/l 硫酸カナマイシン(Sigma社)、66 0mg/gの活性Km)での選択を、その同時培養後2〜3週間目に、アガロー スビーズタイプ(agarose bead−type)培養物(Shilli to et al.、1983)中で開始する。選択開始後3〜4週間目には、 発育が阻止されるコロニーのバックグラウンドからカナマイシン耐性コロニーを 識別することが可能となる。 c)DNAでのタバコプロトプラストの直接形質転換。硝酸カルシウム/PE G形質転換 180μLのK3培地中約106のプロトプラストを注意深く、20μLのD NA水溶液(これは、μL当たりに0.5μgのプラスミドpSSVst1もし くはpSSVst1からの単離されたDNA配列1をDNA断片として含む)お よびμL当たり0.5μlのpLGVneo2103(Hain et al. 、1985)と共にペトリ皿内で混合する。その後に200μlの融合用溶液( 0.1mの硝酸カルシウム、0.45M マニトール、25% ポリエチレング リコール(PEG6000)、pH9)を注意深く添加する。15分後には5m lの洗浄用溶液(0.275M 硝酸カルシウム、pH6)を添加し、そして更 にそれから5分後にはそのプロトプラストを遠心管内に入れ、そして60×gで ペレット形成させる。このペレットを少量のK3培地内に溶かし、そして次の項 に記載される要領で培養する。別法ではそのプロトプ ラストを、Hainら、1985、により記載される要領で形質転換させること ができる。 pSSVst1からのDNA配列Iでの形質転換は、μL当たり0.5μgの pLGVneo2103を添加せずに実施することができる。この事例ではレポ ーター遺伝子が一切利用されないため、得られるカルスをドットブロットハイブ リダイゼーションを用いてDNA配列I遺伝子単位の存在について調査すること ができる。pSSVst1からのコーディング配列をハイブリダイゼーションプ ローブとして用いることができる。本来は他の検出法(例えば、抗体を用いる検 査、もしくはスチルベンシンターゼについての酵素検査)も利用することができ る。 d)DNAと共にインキュベートさせたプロトプラストの培養およびカナマイ シン耐性カルスの選択: 改変させたビーズタイプ(bead−type)培養技術(Shillito et al.、1983)を以下に記載されるカナマイシン耐性コロニーの培 養および選択のために用いる。DNAでプロトプラストを処理した一週間後に( すなわち、c)、3mlの細胞懸濁物を5cmのペトリ皿内で3mlのK3培地 (0.3M スクロース+ホルモン;1.2%(Seaplaque) LMT アガロース(低融解性アガロース、Marine colloids))と共に 混合する。この目的のためにはアガロースを乾燥状態でオートクレーブにかけ、 そしてK3培地が添加された後にはアガロースを電子レンジ内で短時間沸騰させ る。アガロースが固化した後には、包埋されたタバコマイクロカルス(micr ocalli)を含むアガロースビーズを更に進んだ培養および選択のために1 0cmのペトリ皿に移し、そして各事例において1 0mlのK3培地(0.3M スクロース、1mg/l NAA、0.2mg/ l キネチン)ならびに100mg/lの硫酸カナマイシン(Sigma社)を 添加する。この液体培地は毎週交換する。この作業に伴い、培地の浸透値を段階 的に引き下げる。 交換用培地(K3+Km)内のスクロース濃度を毎週0.05m(約60mO sm)づつ減少させる。 DNA形質転換後のカナマイシン耐性タバココロニーの選択のためのスキーム: U=DNA取り込み E=アガロース内の包埋 S=カナマイシンでの選択(100mgの硫酸カナマイシン/L) K=カナマイシン耐性コロニーをバックグラウンドから明白に識別することがで きる。 e)カナマイシン耐性植物の再生: カナマイシン耐性コロニーが約0.5cmの直径に達したら直ぐにそれらのコ ロニーの内の半分を再生用培地(LS培地、2% スクロース、0.5mg/l のベンジルアミノプリン BAP)上に乗せ、そして12時間露光(3000〜 5000ルクス)させながら培養室内で24℃ に維持する。残り半分のコロニーは、1mg/lのNAA、0.2mg/lのキ ネチン、0.1mg/lのBAP、および100mg/lの硫酸カナマイシンを 含むLS培地上のカルス培養物として継代する。再生されてきた若枝が約1cm のサイズになる時点でそれらを切り落とし、そして発根のために、成長調節剤を 含まない1/2 LS培地(1% スクロース、0.8% アガー)上に乗せる 。これらの若枝を、100mg/lの硫酸カナマイシンを含む1/2 MS培地 上で発根させ、そしてその後に土壌に移植する。 f)アグロバクテリウム ツメファキエンス(Agrobacterium tumefaciens )での葉のディスク型標本の形質転換 葉のディスク型標本の形質転換(Horsch et al.、1985)の ためには滅菌若枝培養物からの長さ約2〜3cmの葉を穴あけ機でパンチして直 径1cmのディスク型標本にし、そして約5分間、適切なアグロバクテリウム( これはプラスミドpSSVst1もしくはそれらのT−DNA内にこのプラスミ ドからのDNA配列Iを宿す)の懸濁物(約109/ml)(bを参照されたい )と共にAm培地中でインキュベートする(以下を参照されたい)。感染させた 葉細片を約24℃下で3〜4日間、ホルモンを含まないMS培地(以下を参照さ れたい)に維持する。この期間中、アグロバクテリウム(Agrobacter ium )はその葉細片上に生いかぶさる。その後にそれらの葉細片をMS培地( 0.5mg/ml BAP、0.1mg/ml NAA)中で洗浄し、そして、 500g/mlのセフォタキシムおよび100g/mlの硫酸カナマイシン(S igma社)を含む同一培地(0.8% アガー)上に乗せる。この培地は2週 間後には再生するはずである。形 質転換させた若枝は更に2〜3週間すると可視できる。形質転換を検出するための生化学的方法 ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPT II)酵素検査: かつSchreierら(1985)により改変された要領でカナマイシンのイ ンサイチューリン酸化により検出し、その領域を以下に示す。50mgの植物組 織を氷上、および添加されたガラス粉末の存在下、50μlの抽出用緩衝液(1 0% グリセロール、5% 2−メルカプトエタノール、0.1% SDS、0 .025% ブロモフェノールブルー、62.5 mM トリス(Tris)、 pH6.8)中でホモジネートさせ、そして4℃で10分間、エッペンドルフ( Eppendorf)遠心機内で遠心分離させる。50μlの上清を本来のポリ アクリルアミドゲル(145×110×1.2mm;分解用ゲル:10% アク リルアミド、0.33% ビスアクリルアミド、0.375 M トリス、pH 8.8、スタッキングゲル:5% アクリルアミド、0.165% ビスアクリ ルアミド、0.125M トリス、pH6.8)上に乗せ、そして一晩、4℃か つ60Vで泳動させる。ブロモフェノールブルーマーカーがゲルを貫通したら直 ぐに後述のゲルを蒸留水で2度、10分間ずつ、次いで反応用緩衝液(67mM トリス(Tris)−マレエート、pH 7.1、42mM MgCl2、4 00mM 塩化アンモニウム)で一度、30分間洗浄する。このゲルを同一サイ ズのガラスプレート上に被せ、そして反応用緩衝液(これは基質である硫酸カナ マイシン(20g/ml)および20〜200Ciの32P ATP(Amers ham社)を含む)中の40mlの1% アガロースを重層す る。このサンドウィッチゲルを室温で30分間インキュベートし、そしてその後 にホスホセルロース P81ペーパー(Whatman社)1枚をそのアガロー ス上に被せる。その上に4層の3mm濾紙(Whatman社)および数枚のペ ーパータオルを重ねる。インサイチューでリン酸化させた放射活性リン酸カナマ イシンのP81ペーパーへの転移は3〜4時間後に停止させる。このP81ペー パーを60℃で30分間、プロテイナーゼKおよび1% ドデシル硫酸ナトリウ ム(SDS)の溶液中でインキュベートさせ、そしてその後に250mlの10 mMリン酸緩衝液、pH7.5中、80℃で3〜4回洗浄し、その後に−70℃ で1〜12時間のオートラジオグラフィーにかける(Kodak XAR5フィ ルム)。 先の実施例に従って得られた植物細胞および植物(タバコ)においてスチルベ ンシンターゼをコードするDNA配列の存在がサザン(Southern)ブロ ット分析により確認された。スチルベンシンターゼをコードする配列の発現はノ ザン(Northern)ブロット分析により示され、一方でスチルベンシンタ ーゼおよびレスベラロトロール(resveratrol)が特異的抗体の助け を借りて確認された。形質転換植物および非形質転換植物(比較用)を温室内で 開花するまで栽培した。形質転換植物は変化した花色(非形質転換比較用植物と 比較する際)を呈し、かつ雄性不稔であった。 植物および植物細胞を形質転換させるのに利用される培地は、中でも欧州特許 出願公開第0 309 862号に記載される。 先の実施例および今後の実施例における全パーセンテージ値は、他に特に指示 がない限りは重量によるパーセンテージを意味する。 II)変化した花色および雄性不稔についてのトランスジェニク植物の検査。 実施例A 先の実施例により取得されたトランスジェニックタバコ植物を組織培養物中で 予備栽培させ、そしてその後に開花するまでずっと23℃および70〜80%の 相対的大気湿度下の温室中で栽培する。これらには肥料および水を必要に応じて 供給する。 実施例I)に従って形質転換される全植物は白色もしくは白味ががったピンク 色の花色を呈し、これは野生型との戻し交雑後にさえもF1世代で保持された一 方で、対応する対照植物(これは形質転換されていない)は鮮明な赤色、濃いピ ンク色、もしくは深紅色を呈した。 形質転換植物は全て雄性不稔でもあり、この不稔性はF1世代でも同様に保持 される。 以下の刊行物を植物の形質転換に関して引用することができる: それに加え、公開されている以下の特許出願も列挙することができる: 欧州特許出願公開第116 718号 欧州特許出願公開第126 546号 欧州特許出願公開第159 418号 欧州特許出願公開第164 597号 欧州特許出願公開第120 515号 欧州特許出願公開第175 966号 欧州特許出願公開第120 516号 国際公開第84/02913号 欧州特許出願公開第172 112号 国際公開第84/02919号 欧州特許出願公開第140 556号 国際公開第84/02920号 欧州特許出願公開第174 166号 国際公開第83/01176号 欧州特許出願公開第122 791号 欧州特許出願公開第0 309 862号 欧州特許出願公開第0 464 461号 欧州特許出願公開第0 533 010号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,HU,JP,KR,KZ,LK,M X,NO,NZ,PL,RO,RU,SK,UA,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)構成成分b)に関して異種であり、植物内で強い活性を示し、そし て/または葯特異的もしくはタペータム特異的であり、かつ適切な場合には増幅 用因子(エンハンサー)の下流に位置する一つのプロモーター; b)スチルベンシンターゼをコードする一つのDNA配列;ならびに c)一つの3’ポリアデニル化配列; からなり、5’−3’方向に順に連続しているDNA配列I; ならびにそれに由来するDNA配列。 2. 一つの植物ウイルスプロモーター、および適切な場合には一つのエンハ ンサーが構成成分a)として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 3. 一つの葯特異的もしくはタペータム特異的プロモーターが構成成分a) として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 4. 一つのCaMV 35Sプロモーターが構成成分a)として用いられる 、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 5. CaMV 35Sエンハンサーの下流に置かれるCaMV 35Sプロ モーターが構成成分a)として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I 。 6. CaMV 35SプロモーターおよびCaMV 35Sエンハンサーか らなる構築物が構成成分a)として用いられ、この構築物がプラスミドpSSV st1上に存在する、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 7. CaMV 35SプロモーターおよびCaMV 35Sエンハンサーか らなる構築物が構成成分a)として用いられ、この構築物が配列番号7に従うヌ クレオチド1〜720もしくはそれに由来する配列からなる、請求の範囲1に記 載のDNA配列I。 8. レスベラトロールシンターゼをコードするDNA配列が構成成分b)と して用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 9. アラキス ヒポゲア(Arachis hypogea)からか、もし くはビティス ビニフェラ(Vitis vinifera)からのレスベラト ロールシンターゼをコードするDNA配列あるいはそのcDNAが構成成分b) として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 10. ビティス ビニフェラ(Vitis vinifera)からのレスベ ラトロールシンターゼをコードするDNA配列あるいはそのcDNAが構成成分 b)として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 11. プラスミドpSSVst1上に存在するレスベラトロールシンターゼを コードするDNA配列あるいはそれに由来する配列が構成成分b)として用いら れる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 12. 配列番号7に従うヌクレオチド731〜2265もしくはそれに由来す る配列からなるレスベラトロールシンターゼをコードするDNA配列が構成成分 b)として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 13. 適切な天然のスチルベンシンターゼ遺伝子内に存在する3’ポリアデニ ル化配列が構成成分c)として用いられる、請求の範囲1に記 載のDNA配列I。 14. プラスミドpSSVst1内に存在する3’ポリアデニル化配列が構成 成分c)として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 15. 配列番号7に従うヌクレオチド2266〜2485、もしくは2266 〜2728か、あるいはそれらに由来する配列からなる3’ポリアデニル化配列 が構成成分c)として用いられる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 16. 構成成分a)〜c)の組み合わせ物(その組み合わせ物はプラスミドp SSVst1上に存在する)からなる請求の範囲1に記載のDNA配列I、ある いはそれらに由来する配列。 17. 配列番号7に従うヌクレオチド1〜2728あるいはそれに由来する配 列からなる、請求の範囲1に記載のDNA配列I。 18. 請求の範囲1に記載のDNA配列を含む、原核生物もしくは真核生物の 組換えDNA。 19. 植物もしくは植物細胞内に存在し、かつ請求の範囲1に記載のDNA配 列を含む組換えDNA。 20. 請求の範囲1に記載のDNA配列もしくは請求の範囲18に記載の組換 えDNAを含むベクター。 21. ベクタープラスミドpSSVst1。 22. DNA配列Iもしくは請求の範囲18に記載の組換えDNAを宿す、形 質転換させた微生物。 23. 大腸菌(Escherichia coli)株 RH pSSVst 1(DSM 9501に従う)、および更には本発明を実施す るのに必須である特色を依然として呈するその突然変異体。 24. ゲノム内にDNA配列Iを宿し、かつ雄性不稔であり、そして/または DNA配列Iを宿さない対応植物と比較した際には変化した花色を呈するトラン スジェニック植物(それらには、それら植物の部分、および例えば、プロトプラ スト、植物細胞、カルス、種子、塊茎、もしくは挿木などのような再生性物質が 包含される)、ならびに更にはその植物の子孫。 25. DNA配列IとしてプラスミドpSSVst1上に存在するか、もしく はそれに由来するDNA配列Iを宿す、請求の範囲24に記載のトランスジェニ ック植物。 26. DNA配列Iとして配列番号7に従うヌクレオチド1〜2728からな るか、もしくはそれに由来するDNA配列Iを宿す、請求の範囲24に記載のト ランスジェニック植物。 27. 植物細胞(これにはプロトプラストが包含される)および植物(これに は植物の部分および種子が包含される)を形質転換させるための、請求の範囲1 に記載のDNA配列I、および/または請求の範囲18に記載の組換えDNA、 および/または請求の範囲20に記載のベクター、および/または請求の範囲2 2に記載の形質転換させた微生物の使用。 28. (a)請求の範囲1に記載のDNA配列Iおよび/または請求の範囲4 に記載の組換えDNAが植物細胞(これにはプロトプラストが包含される)のゲ ノム内に挿入され、かつ適切な場合には、 (b)完全な形質転換植物をそのトランスジェニック植物細胞(これに はプロトプラストが包含される)から再生させ、そして適切な 場合には複製させ、そして適切な場合には、 (c)所望の植物部分(これには複製性物質が包含される)を親世代も しくはそこから取得される他の世代である、得られるトランスジェニック植物か ら単離する、 ことを特徴とする、請求の範囲24に記載のトランスジェニック植物を調製する ための方法。 29. 複製性物質を産生させるため、ならびに請求の範囲1に記載のDNA配 列Iもしくは請求の範囲18に記載の組換えDNAを宿す新規植物を産生させる ための、請求の範囲24に記載のトランスジェニック植物の使用、ならびにそれ らの複製性物質。 30. DNA配列Iの含有物、もしくはこの含有物について調査される予定の DNA中のその構成成分の含有物を検出するためのプローブとしての、DNA配 列IとしてプラスミドpSSVst1上にDNA配列として存在するDNAと、 完全にかもしくは部分的に同じとなるDNA配列の使用。 31. スチルベンシンターゼをコードするDNA配列の、雄性不稔であり、そ して/またはゲノム内にこのDNAを宿さない対応植物と比較すると変化した花 色を呈するトランスジェニック植物を産生するための使用。
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