JPH1050848A - 集積回路の配置配線設計方法 - Google Patents

集積回路の配置配線設計方法

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JPH1050848A
JPH1050848A JP8204017A JP20401796A JPH1050848A JP H1050848 A JPH1050848 A JP H1050848A JP 8204017 A JP8204017 A JP 8204017A JP 20401796 A JP20401796 A JP 20401796A JP H1050848 A JPH1050848 A JP H1050848A
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JP8204017A
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Yoshikazu Odawara
良和 小田原
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路の配置配線設計において、本来の回
路の機能を優先し、かつテスト機能を有する集積回路の
設計を行う。 【解決手段】 ステップS11でテスト機能を有するス
キャンフリップフロップ(以下、S−FFという)を含
むネットリストSNETを生成する。ステップS12
で、ネットリストSNET中のS−FFをテスト機能の
削除された疑似FFに置き換えて、ネットリストFNE
Tを生成する。ステップS13〜S15で、ネットリス
トFNETに基づいて配置配線を行い、本来の回路の機
能に基づく暫定レイアウトを生成する。ステップS16
で、ネットリストSNETとFNETの相違箇所、即ち
テスト機能追加による変更箇所を抽出する。ステップS
17〜S19で、前記暫定レイアウトに対して前記変更
箇所に基づくレイアウト変更処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、特定用途
向け集積回路(Applicasion Specific Integrated Circ
uit、以下、「ASIC」という)等の集積回路の配置配
線設計方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のASICの配置配線設計
方法を示すフローチャートである。従来のASICの配
置配線設計では、ワークステーションやパーソナルコン
ピュータ等のコンピュータシステムを使用し、次のよう
にして実行される。まず、ステップS1において、論理
設計が完了したASICの回路図に対応した回路図情報
(以下、これを、「ネットリスト」という)の生成が行
われる。ネットリストは、ASICを構成する複数の回
路素子と、これらの回路素子の端子間の接続関係を示す
情報で構成された表である。このネットリストに従い、
次のステップS2における配置処理が行われる。ステッ
プS2は、ネットリストで与えられた回路素子を、図示
しない回路素子ライブラリを参照しながら平面上に重な
らないように配置位置を決定する処理である。ステップ
S2が終了すると、次のステップS3のクロック配線処
理へ進む。ステップS3は、ネットリストにおけるクロ
ック信号の配線経路を決定する処理である。クロック信
号は、ASIC内各部の動作タイミングの基準となる信
号であり、クロック信号源からクロック信号の各供給先
までの遅延時間がほぼ等しくなるように配線する必要が
ある。このため、その他の信号に優先してクロック配線
処理が行われる。ステップS3が終了すると、ステップ
S4の配線処理へ進む。ステップS4は、クロック信号
以外のデータ信号や制御信号等の配線経路を決定する処
理である。ステップS4の後、ステップS5のレイアウ
ト検証処理へ進む。
【0003】ステップS5は、ステップS4までの処理
で決定された配置及び配線の状態が、ASIC製造上の
制約に違反していないかどうかを検証する処理である。
ステップ5のレイアウト検証処理の結果、問題が無けれ
ば次のステップS6の実配線シミュレーション処理へ進
む。ステップS6は、入力信号やクロック信号等のテス
トデータを入力して、ASICの動作をコンピュータ上
で模擬的に実行し、論理動作の状態を求める処理であ
る。この実配線シミュレーションでは、回路素子間の配
線に起因する信号の伝搬遅延時間も計算されて、ASI
Cの論理動作が解析される。ステップ6の実配線シミュ
レーションによって、所期の論理動作が行われることが
確認されると、このASICの設計は終了する。また、
図示していないが、各ステップS2〜S5の処理で、不
都合が生じた場合には、前のステップへ戻って配置や配
線の一部を変更し、再度処理を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ASICの大規模化に
伴い、ASCIの目的とする本来の機能の他に、製造段
階での製品検査のためのテスト回路を予めこのASIC
内に組み込んで設計する方法が採られるようになってき
た。図3(1),(2)は、テスト回路の概念を説明す
るためのASICの概略の構成図であり、同図(1)は
テスト回路を持たないASIC、及び同図(2)はテス
ト回路を有するASICの構成図である。図3(1)の
ASICは、入力信号INが入力されるフリップフロッ
プ(以下、「FF」という)1を有している。FF1の
出力側には、ユーザロジック回路2の入力側が接続され
ており、このユーザロジック回路2の出力側には、FF
3の入力側が接続されている。FF3の出力側には、更
にユーザロジック回路4の入力側が接続され、このユー
ザロジック回路4の出力側にはFF5の入力側が接続さ
れている。そして、FF5の出力側には、出力信号OU
Tが出力される。一方、図3(2)のASICには、図
3(1)のASICにおける通常のFF1,3,5に代
えて、スキャン機能付きFF(以下、「スキャンFF」
という)1A,3A,5Aが設けられている。スキャン
FF1A,3A,5Aは、通常のFFにテスト入力端子
SDとモード選択端子SSとを付加したFFであり、モ
ード選択端子SSにテストモード信号TMが印加された
場合には、テスト入力端子SDに与えられたテストデー
タTDを入力信号とするFFである。
【0005】更に、図3(2)のASICでは、スキャ
ンFF1Aの出力側と、スキャンFF3Aのテスト入力
端子SDとの間が、スキャンパス2Aで接続されてい
る。また、スキャンFF3Aの出力側と、スキャンFF
5Aのテスト入力端子SDとの間は、スキャンパス4A
で接続されている。図3(2)のASICでは、テスト
モード信号TMを与えることにより、スキャンFF1
A、スキャンパス2A、スキャンFF3A、スキャンパ
ス4A、及びスキャンFF5Aを順次接続するスキャン
経路が構成される。そして、初段のスキャンFF1Aの
テスト入力端子SDにテストデータTDを入力すると、
図示しないクロック信号に従って、このテストデータT
Dは、スキャンFF3A,5Aに順次送られ、出力信号
OUTとして出力される。この出力信号OUTをテスト
データTDと比較することにより、ASIC内のスキャ
ンFF1A,3A,5Aの動作をチェックすることがで
きる。図3(2)のASICについて、従来の方法で配
置配線設計を行う場合、この図3(2)のASICに対
応するネットリストを生成し、その生成されたネットリ
ストに基づいて配置配線設計が行われる。しかしなが
ら、従来のASICの配置配線設計方法では、次の
(1),(2)のような課題があった。
【0006】(1) スキャンFF1A等を回路素子と
して使用することによって、ゲート規模が増加し、更に
スキャンパス2A等の追加による配線数が増加するの
で、配置配線設計の困難度が増加する。即ち、レイアウ
ト検証等における基準を満たす配置配線設計が完成する
までに、回路素子の配置変更等を繰り返す場合が多くな
り、結果的に、基準を満たす設計が不可能になる場合も
生ずる。 (2) テスト用のスキャンパス2A等の配線と、本来
の機能を実現するための通常動作における機能パスの配
線とを、区別せずに配置配線処理を行っている。このた
め、機能パスが長くなり、配置配線終了後の実配線シミ
ュレーション時に不具合が発生する場合がある。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、通常の機
能動作を優先して配置配線を行い、かつテスト回路の組
み込みを可能とするASIC等の集積回路の配置配線設
計方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の内の第1の発明は、ASIC等の集積回路
の配置配線設計方法において、次のような処理を実行し
ている。まず、所定の論理動作を行う複数の第1の回路
素子、及び所定の論理動作にテスト機能が追加された複
数の第2の回路素子を有する集積回路における、該第1
の回路素子間、該第2の回路素子間、及び該第1、第2
の回路素子間の接続関係を表す第1のネットリストを生
成する回路図情報生成処理を行い、前記第1のネットリ
スト中の前記第2の回路素子を、該第2の回路素子と寸
法、形状、及び端子位置が同一であり、かつテスト機能
が削除された第3の回路素子に置換えて第2のネットリ
ストを生成する置換処理を行う。
【0008】次に、ライブラリに登録された回路素子情
報を参照し、前記第2のネットリストに基づき、該第2
のネットリスト中の前記第1及び第3の回路素子の配置
と、該第1の回路素子間、該第3の回路素子間、及び該
第1、第3の回路素子間の配線との暫定レイアウトを決
定する暫定配置配線処理と、前記第2のネットリストと
前記第1のネットリストとを照合して該第2のネットリ
ストに対する該第1のネットリストの回路素子及び接続
関係の相違を検出し、その相違する箇所を変更箇所デー
タとして抽出する変更箇所抽出処理とを行う。そして、
前記変更箇所データに基づき、前記暫定配置配線処理で
得られた暫定レイアウトに対して、回路素子の位置を変
更せずに配線のみを変更する配線変更、または回路素子
の相対的位置関係を維持しつつ接続関係の変更に伴う最
小限度の配置配線変更を行うレイアウト変更処理を実行
する。第2の発明では、第1の発明の第2の回路素子
を、通常入力端子、出力端子、テスト入力端子、及びテ
ストモードまたは非テストモードを選択するためのモー
ド選択端子を有し、該テストモード時には該テスト入力
端子に与えられる信号に従って出力信号を該出力端子に
出力し、該非テストモード時には該通常入力端子に与え
られる信号に基づいて出力信号を該出力端子に出力する
FFを対象としている。本発明によれば、以上のように
集積回路の配置配線設計方法を構成したので、次のよう
な作用が行われる。
【0009】所定の論理動作を行う複数の第1の回路素
子と所定の論理動作にテスト機能が追加された複数の第
2の回路素子(例えば、FF)を有する集積回路の回路
図が与えられると、回路図情報生成処理によって、第1
のネットリストが生成される。次に、置換処理により、
第1のネットリスト中の第2の回路素子は、この第2の
回路素子と寸法、形状、及び端子位置が同一で、かつテ
スト機能が削除された第3の回路素子に置換えられて、
第2のネットリストが生成される。更に、暫定配置配線
処理によって、ライブラリに登録された回路素子情報が
参照され、第2のネットリストに基づいて、このネット
リスト中の回路素子の配置と、回路素子間の配線とによ
る暫定レイアウトが決定される。一方、変更箇所抽出処
理において、第2のネットリストを基準にして第1のネ
ットリストが照合され、第2のネットリストに対する第
1のネットリストの回路素子及び接続状態の相違が検出
されてその相違する箇所が変更箇所データとして抽出さ
れる。そして、レイアウト変更処理によって、この変更
箇所データに基づき、暫定配置配線処理で得られた暫定
レイアウトに対して、回路素子の位置を変更せずに配線
のみを変更する配線変更、または回路素子の相対的位置
関係を維持しつつ接続関係の変更に伴う最小限度のレイ
アウト変更が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の実施形態の方法
で用いられる集積回路(例えば、ASIC)の配置配線
設計装置の構成図である。この配置配線設計装置は、回
路図を入力するための入力装置11を有している。入力
装置11には、ネットリスト生成部12の入力側が接続
されている。ネットリスト生成部12は、入力された回
路図から、設計対象のASICを構成する複数の回路素
子と、それらの回路素子の端子間の接続関係を示す情報
で構成されたネットリストを生成する機能を有してい
る。このネットリスト生成部12では、所定の機能の他
にテスト機能を有する回路素子(例えば、スキャンF
F)を含む回路図から生成された第1のネットリスト
(例えば、スキャン付きネットリスト)SNETを出力
する。更に、このスキャン付きネットリストSNET中
のスキャンFFを、このスキャンFFと寸法、形状、及
び端子位置が同一であり、かつテスト機能が削除された
回路素子(例えば、疑似スキャンFF、以下「疑似F
F」という)に置換えて第2のネットリスト(例えば、
機能ネットリスト)FNETを出力する。ネットリスト
生成部12の出力側には、スキャン付きネットリストS
NETを格納するためのSNETファイル13と、機能
ネットリストFNETを格納するためのFNETファイ
ル14とが接続されている。
【0011】この配置配線設計装置は、ネットリスト中
の各回路素子の形状、寸法、端子の種類、端子の位置、
配線禁止領域、電気的特性等のデータが予め格納された
回路素子ライブラリ15を有しており、この回路素子ラ
イブラリ15とFNETファイル14とが、レイアウト
処理部16に接続されている。レイアウト処理部16
は、回路素子ライブラリ15に格納された各回路素子の
寸法等のデータを参照して、FNETファイル14中の
各回路素子が重ならないように、平面上にこれらの回路
素子の配置位置を決定する機能を有している。レイアウ
ト処理部16の出力側には、クロック配線処理部17の
入力側が接続されている。クロック配線処理部17は、
平面上に配置された各回路素子のクロック信号端子に対
して、クロック信号源からクロック信号を供給するため
の配線経路を決定する機能を有している。クロック配線
処理部17の出力側には、配線処理部18が接続されて
いる。配線処理部18は、クロック信号以外のデータ信
号や制御信号等の配線経路を決定して、暫定レイアウト
を生成する機能を有している。一方、SNETファイル
13とFNETファイル14は、変更抽出部19に接続
されている。変更抽出部19は、FNETファイル14
とSNETファイル13とを照合して、FNETファイ
ル14に対するSNETファイル13の回路素子と接続
関係の相違箇所を検出するものである。変更検出部19
で検出された相違箇所は、変更箇所データとして変更フ
ァイル20に出力される。
【0012】配線処理部18と変更ファイル20の後段
には、変更処理部21が接続されている。変更処理部2
1は、ECO(Engineering Change Order)とも呼ば
れ、レイアウト設計が完了したネットリストに対して、
そのネットリストの一部が変更された場合に、変更され
た箇所の変更箇所データに基づいて、配置及び配線の変
更を行う機能を有している。この変更処理部21は、配
線処理部18から与えられる暫定レイアウトに対して、
変更ファイル20に従って回路素子の位置を変更せずに
配線のみを変更する配線変更、または回路素子の相対的
位置関係を維持しつつ接続関係の変更に伴う最小限度の
配置配線変更を行う。変更処理部21の処理結果は、A
SICの配置配線設計結果OUTとして出力されるとと
もに、レイアウト検証部22へ与えられる。レイアウト
検証部22は、変更処理部21の処理で決定された配線
の長さ等が、ASIC製造上の制約に違反していないか
どうかを判断する機能を有している。レイアウト検証部
22の出力側には、更に、実配線シミュレーション部2
3が接続されている。実配線シミュレーション部23
は、入力信号やクロック信号等のテストデータに基づい
て、配置配線設計の終了したASICの動作を模擬的に
実行し、そのASICの出力信号の状態を求める機能を
有している。実配線シミュレーション部23からは、シ
ミュレーション結果が出力される。
【0013】図1は、本発明の実施形態を示すASIC
の配置配線設計方法の処理手順のフローチャートであ
る。また、図5(1)〜(3)は、図4中の回路素子ラ
イブラリ15に登録された通常のFF、スキャンFF、
及び疑似FFの形状、端子位置等の一例を示す構成図で
ある。以下、これらの図1、図4及び図5を参照して、
配置配線設計方法を説明する。図4の入力装置11から
設計対象のASICの回路図が入力されると、ネットリ
スト生成部12では、この回路図に基づいて、図1のス
テップS11におけるネットリスト生成処理が行われ
る。このステップS11では、スキャンFF等によるテ
スト機能を有する回路図に基づいて、スキャン付きネッ
トリストSNETが生成され、SNETファイル13へ
格納される。ステップS11の処理が終了すると、ステ
ップS12の置換処理へ進む。ステップS12におい
て、ネットリスト生成部12は、スキャン付きネットリ
ストSNET中に存在する図5(2)のスキャンFF
を、図5(3)に示す疑似FFに置換える。
【0014】図5(2)に示すように、スキャンFF
は、図5(1)の通常のFFと同様の、データ入力端子
D、リセット端子R、クロック端子CLK、及び出力端
子QA,QNを有するほか、更にテスト入力端子SD及
びモード選択端子SSを有するFFである。一方、図5
(3)の疑似FFは、論理動作が通常のFFと同一であ
り、寸法、形状、及び端子位置がスキャンFFと同一の
FFである。即ち、疑似FFは、通常のFFと同様の、
データ入力端子D、リセット端子R、クロック端子CL
K、及び出力端子QA,QNを有するほか、更にスキャ
ンFFのテスト入力端子SD及びモード選択端子SSと
同じ位置に、疑似入力端子PD及び疑似モード選択端子
PSを有するFFである。但し、これらの疑似入力端子
PD及び疑似モード選択端子PSは、実際には使用され
ておらず、これらの端子PD,PSへの配線は禁止され
ている。
【0015】ステップS12の置換処理によって生成さ
れた機能ネットリストFNETは、FNETファイル1
4へ格納されて、ステップS13のレイアウト処理へ進
む。ステップS13において、機能ネットリストFNE
T上の各回路素子は、レイアウト処理部16によって、
回路素子ライブラリ15を参照しながら平面上に重なら
ないように配置位置が決定される。ステップS13のレ
イアウト処理が終了すると、ステップS14のクロック
配線処理へ進む。ステップS14は、クロック配線処理
部17で行われる処理であり、機能ネットリストFNE
Tにおけるクロック信号の配線経路を決定する処理であ
る。クロック信号は、ASICの動作のタイミングの基
準となる信号であり、クロック信号源からクロック信号
の各供給先までの遅延時間がほぼ等しくなるように配線
する必要がある。このため、その他の信号に優先してス
テップ14のクロック配線処理が行われる。ステップS
14が終了すると、ステップS15の配線処理へ進む。
【0016】ステップS15は、クロック信号以外のデ
ータ信号や制御信号等の配線経路を決定して暫定レイア
ウトを生成する処理であり、配線処理部18で行われ
る。ステップS15の後、ステップS16の変更箇所抽
出処理へ進む。ステップS16は、変更抽出部19で行
われる処理で、FNETファイル14を基準にしてSN
ETファイル13を照合し、回路素子及び接続関係の相
違を検出して、その相違箇所を変更箇所データとして抽
出する処理である。変更箇所データは、変更ファイル2
0に格納される。ステップ16の後、ステップS17の
レイアウト変更処理へ進む。ステップS17は、変更処
理部21で行われる処理であり、ステップS16で抽出
された変更箇所データに基づいて、ステップS15で生
成された暫定レイアウトに対して、最小限度のレイアウ
ト変更処理が行われる。この場合、SNETファイル1
3とFNETファイル14との回路素子の相違は、スキ
ャンFFか疑似FFかの相違だけである。そして、スキ
ャンFFと疑似FFとでは、寸法及び形状が全く同一で
あるので、ステップ17での配置変更は不要となる。ス
テップS17の後、ステップS18のクロック配線処理
へ進む。
【0017】ステップS18では、SNETファイル1
3のスキャン付きネットリストSNETに基づいてクロ
ック信号の配線経路が決定される。この場合において
も、スキャン付きネットリストSNETと機能ネットリ
ストFNETとのクロック信号配線の相違はないので、
ステップS14で決定されたクロック配線経路がそのま
ま使用される。ステップS18の後、ステップS19の
再配線処理へ進む。ステップS19では、ステップS1
5で生成された暫定レイアウトに対して、変更箇所デー
タに基づいて、配線の削除、追加等の変更が行われる。
この場合、スキャンFFのテスト入力端子SDとモード
選択端子SSとに対する配線が追加される。ステップS
15で生成された暫定レイアウトには、スキャンFFの
テスト入力端子SDとモード選択端子SSとに対応する
位置に、疑似FFの疑似入力端子PDと疑似モード選択
端子PSとが配置されており、それらの端子PD,PS
への配線は行われていないので、比較的簡単に配線を追
加することができる。ステップS19の後、ステップS
20のレイアウト検証処理へ進む。ステップ20は、ス
テップS19までの処理で決定された配置及び配線の状
態が、ASIC製造上の制約に違反していないかどうか
を判断する処理であり、レイアウト検証部22で行われ
る。レイアウト検証の結果問題が無ければ、次のステッ
プS21の実配線シミュレーション処理へ進む。
【0018】ステップS21は、配置配線設計が一応終
了したASICに対して、入力信号やクロック信号等の
テストデータを入力し、そのASICの動作を模擬的に
実行して論理動作の状態を確認する処理であり、実配線
シミュレーション部23で行われる。この実配線シミュ
レーションでは、回路素子間の配線に起因する信号の伝
搬遅延時間も計算されて、ASICの論理動作が解析さ
れる。ステップS21の実配線シミュレーションによっ
て、所期の論理動作が行われることが確認されると、こ
のASICの設計は終了する。また、図示していない
が、各ステップS13〜S20の処理で、不都合が生じ
た場合には、前のステップへ戻って配置や配線の一部を
変更し、再度処理を行うようになっている。この様に、
本実施形態の配置配線設計方法は、ステップS12でス
キャン付きネットリストSNET中のスキャンFFを疑
似FFに置き換えて機能ネットリストFNETを生成
し、ステップS13〜S15で、この機能ネットリスト
FNETに基づいて配置配線処理を行っている。そし
て、ステップS16〜S19で、機能ネットリストFN
ETからスキャン付きネットリストSNETへの変更に
伴う最小限の再配置再配線処理を行っている。このた
め、本来のASICの機能を優先した配置配線処理が行
われ、その配置配線結果に対してテスト機能用の配線が
追加されたASICを設計することができるという利点
がある。
【0019】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。 (a) テスト機能を有する回路素子として、スキャン
FFを用いる集積回路の配置配線設計方法を説明した
が、このスキャンFFに限らず、その他のテスト機能を
有する回路素子を使用するASICに対しても同様に適
用することができる。 (b) 図4の配置配線設計装置は、ネットリスト生成
部12等の個別の処理部で構成されているが、ワークス
テーションやパーソナルコンピュータ等のコンピュータ
システムを使用して、ソフトウエア制御によって各部の
処理を行うようにしても良い。ソフトウエア制御によ
り、処理内容に対する拡張性を持たせることができる。 (c) 上記実施形態では、ASICの配置配線設計方
法について説明したが、ASICに限らず、どの様な集
積回路に対しても適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、置換処理により、設計対象の集積回路におけ
る第1のネットリスト中の第2の回路素子を、テスト機
能が削除された第3の回路素子に置換えて第2のネット
リストが生成される。次に暫定配置配線処理によって暫
定レイアウトが決定され、この暫定レイアウトに対し
て、第1と第2のネットリストの相違に基づく変更箇所
データに従って、最小限度の配置配線変更のレイアウト
変更処理が行われる。このため、本来の機能を優先し、
かつテスト機能を有する集積回路の設計ができる。第2
の発明によれば、テスト機能が追加された第2の回路素
子として、テスト機能付きのFFを対象としている。こ
のテスト機能付きFFは、テスト機能が単純なため、レ
イアウト変更処理における変更が極めて少ないので、効
果的な集積回路の設計ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す配置配線設計方法のフ
ローチャートである。
【図2】従来の配置配線設計方法のフローチャートであ
る。
【図3】ASICの概略の構成図である。
【図4】本発明の実施形態の方法で用いられる配置配線
設計装置の構成図である。
【図5】図4中の回路素子ライブラリ15に登録された
通常のFF、スキャンFF及び疑似FFの形状、端子位
置等の構成図である。
【符号の説明】
12 ネットリスト生成部 13 SNETファイル 14 FNETファイル 15 回路素子ライブラリ 16 レイアウト処理部 17 クロック配線処理部 18 配線処理部 19 変更抽出部 20 変更ファイル 21 変更処理部 S11 ネットリスト生成処理 S12 疑似FFへの置換処理 S13 レイアウト処理 S14,S18 クロック配線処理 S15 配線処理 S16 変更箇所抽出処理 S17 レイアウト変更処理 S19 再配線処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/04 T

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の論理動作を行う複数の第1の回路
    素子、及び所定の論理動作にテスト機能が追加された複
    数の第2の回路素子を有する集積回路における、該第1
    の回路素子間、該第2の回路素子間、及び該第1、第2
    の回路素子間の接続関係を表す第1の回路図情報を生成
    する回路図情報生成処理と、 前記第1の回路図情報中の前記第2の回路素子を、該第
    2の回路素子と寸法、形状、及び端子位置が同一であ
    り、かつテスト機能が削除された第3の回路素子に置換
    えて第2の回路図情報を生成する置換処理と、 ライブラリに登録された回路素子情報を参照し、前記第
    2の回路図情報に基づき、該第2の回路図情報中の前記
    第1及び第3の回路素子の配置と、該第1の回路素子
    間、該第3の回路素子間、及び該第1、第3の回路素子
    間の配線との暫定レイアウトを決定する暫定配置配線処
    理と、 前記第2の回路図情報と前記第1の回路図情報とを照合
    して該第2の回路図情報に対する該第1の回路図情報の
    回路素子及び接続関係の相違を検出し、その相違する箇
    所を変更箇所データとして抽出する変更箇所抽出処理
    と、 前記変更箇所データに基づき、前記暫定配置配線処理で
    得られた暫定レイアウトに対して、回路素子の位置を変
    更せずに配線のみを変更する配線変更、または回路素子
    の相対的位置関係を維持しつつ接続関係の変更に伴う最
    小限度の配置配線変更を行うレイアウト変更処理とを、 実行することを特徴とする集積回路の配置配線設計方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2の回路素子は、通常入力端子、
    出力端子、テスト入力端子、及びテストモードまたは非
    テストモードを選択するためのモード選択端子を有し、
    該テストモード時には該テスト入力端子に与えられる信
    号に従って出力信号を該出力端子に出力し、該非テスト
    モード時には該通常入力端子に与えられる信号に基づい
    て出力信号を該出力端子に出力するフリップフロップで
    あることを特徴とする請求項1記載の集積回路の配置配
    線設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002312410A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Fujitsu Ltd 論理設計された集積回路に対するレイアウト設計及びタイミング調整の方法及び装置並びにこの方法を実行するためのプログラム及びこのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002312410A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Fujitsu Ltd 論理設計された集積回路に対するレイアウト設計及びタイミング調整の方法及び装置並びにこの方法を実行するためのプログラム及びこのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4512934B2 (ja) * 2001-04-13 2010-07-28 富士通セミコンダクター株式会社 論理設計された集積回路に対するレイアウト設計及びタイミング調整の方法及び装置並びにこの方法を実行するためのプログラム及びこのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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