JPH10506761A - 多気筒内燃機関のための点火コイル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 狭い組込空間状態でも容易に設けられる少なくとも１つのコイル装置（１１）を有する多気筒内燃機関のための点火コイル装置に関する。そこでは、１つの１次コイル（１２）と、２つの点火プラグ（１３）に接続される１つの２次コイル（１４）とを含むコイル装置（１１）が、コイル（１２、１４）の内部で分割されて機械的に分離された構成を有している。それぞれ１つの１次側部分コイル（１７）とそれぞれ１つの２次側部分コイル（１８）とが１つの部分コイル（２１、２２）にまとめられ、部分コイル（２１、２２）が１次接続線（２４）および２次接続線（２６）を介して電気的に直列に接続され、スイッチ素子（１６）を介して共通に制御される。この点火装置は有利には自動車に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 多気筒内燃機関のための点火コイル装置 技術分野 本発明は、複式点火コイルの形式の少なくとも１つのコイル装置から成り、コ イル装置が１つの１次コイルと、２つの点火プラグに接続される１つの２次コイ ルとを含んでおり、制御信号に基づいて１次コイルの電流を制御するために少な くとも１つのスイッチ素子を有する多気筒内燃機関のための点火コイル装置に関 する。そのような点火コイル装置は、ドイツ特許第３６１００６７号明細書から 公知である。 点火コイル装置は、複式点火コイルの形式で、複数の、それぞれ出力段によっ て制御されるコイル装置から成る。それぞれのコイル装置は、１つの１次コイル と、２つの点火プラグに接続される１つの２次コイルとから形成される。全ての コイル装置は、１つの共通のケーシングを用いて１つの構成装置にまとめられる 。このことにより、点火コイル装置は大きな構造を有し、従って、内燃機関のモ ータスペースにおける狭い組込空間状態では、そのような点火コイル装置の組込 みには困難が生じる。 発明の利点 それに対して、請求項１に記載の特徴を有する本発 明の点火コイル装置は、上述の難点を満足な程度に回避できる利点を有する。そ のため、点火コイル装置は複式点火コイルとして少なくとも１つのコイル装置を 有しており、このコイル装置の１次コイルと２次コイルがそれぞれ分けられて機 械的に分離された構成を有している。それぞれ１つの１次側部分コイルとそれぞ れ１つの２次側部分コイルとが１つの部分コイルにまとめられ、複数の部分コイ ルは電気的に直列に接続されている。 このようにして、点火コイル装置は複数の小さな装置から成り、これらの小さ な装置のそれぞれが、それ自体僅かな構造容積により、特に棒状コア形態で、ま た狭い組込空間状態でも設けられる。従って、この点火コイル装置は種々に用い られ、それ故製造個数が多量にコストも安くできる。 １次コイルと２次コイルをそれぞれ、それぞれ１つの１次コイルの部分と対応 する２次コイルの部分とを含む電気的に直列接続された部分コイルに分割するこ とにより、さらに材料を節約できる。 従属請求項に記載の構成により、請求項１に記載の点火コイル装置の有利な実 施形態及び改善が可能である。 図面 次に本発明の実施の形態を図を用いて詳細に説明する。図１は、コイル装置の 回路略図である。 実施形態の説明 多気筒内燃機関のための点火コイル装置は、ダブルイグニッションコイルとし て実現される複式点火コイルの形式で複数の同一形態のコイル装置１１から形成 されており、その一例が図１に示されている。 コイル装置１１はそれぞれ、１つの１次コイル１２と、２つの点火プラグ１３ に接続される１つの２次コイル１４とを含んでおり、ここではトランジスタの回 路記号で示された、出力段を形成するスイッチ素子１６によって制御される。 １次コイル１２も２次コイル１４も、機械的にも空間的にも、２つの１次側部 分コイル１７ないし２つの２次側部分コイル１８にそれぞれ分けられている。そ れぞれ１つの１次側部分コイル１７と１つの２次側部分コイル１８は、１次側部 分コイル１７と２次側部分コイル１８の中に設けられた鉄心１９と共に、第１の 部分コイル２１または第２の部分コイル２２にまとめられる。部分コイル２１、 ２２はケーシング２３の中に設けられている。 ２つの１次側部分コイル１７の一方の端部はそれぞれ、共通の１次側接続線２ ４に接続されており、２つの２次側部分コイル１８の一方の端部はそれぞれ、共 通の２次側接続線２６に接続されている。 ２つの２次側部分コイル１８の他方の端部はそれぞれ、各１つの点火プラグ１ ３に接続されており、第１ の部分コイル２１の１次側部分コイル１７の他方の端部は、自動車の給電装置の プラス極に接続されており、第２の部分コイル２２の１次側部分コイル１７の他 方の端部は、アース電位に接続されているスイッチ素子１６に接続されている。 代替方法として、スイッチ素子１６を有するコイル装置１１は、同様の構成で 、直列接続された３つ以上の、１次側部分コイル１７ないし２次側部分コイル１ ８から構成することもできる。 コイル装置１１を、電気的に直列に接続されている部分コイル２１、２２に機 載的にも空間的にも分離することによって、狭いスペース状態でも容易に設けら れる小さな構造の装置が形成される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複式点火コイルの形式で少なくとも１つのコイル装置（１１）から成り、 前記コイル装置（１１）が１つの１次コイル（１２）と、２つの点火プラグ（１ ３）に接続される１つの２次コイル（１４）とを含んでおり、制御信号に基づい て１次コイル（１２）の電流を制御するために少なくとも１つのスイッチ素子（ １６）を有する多気筒内燃機関のための点火コイル装置において、 １次コイル（１２）及び２次コイル（１４）は、それぞれ分けられて機械的に 分割されており、それぞれ１つの１次側部分コイル（１７）とそれぞれ１つの２ 次側部分コイル（１８）とが１つの部分コイル（２１、２２）にまとめられ、複 数の部分コイル（２１、２２）は電気的に直列に接続されていることを特徴とす る点火コイル装置。 ２．部分コイル（２１、２２）が、出力段として形成されたスイッチ素子（１ ６）によって共通に制御されることを特徴とする請求項１に記載の点火コイル装 置。 ３．それぞれの部分コイル（２１、２２）が１つの点火プラグ（１３）に対応 して設けられている事を特徴とする請求項２に記載の点火コイル装置。 ４．コイル装置（１１）が複式点火コイルの形式で ダブルイグニッションコイルとして実現されていることを特徴とする請求項１か ら３までのいずれか１項記載の点火コイル装置。