JPH10505827A - D▲下2▼o含有医薬組成物 - Google Patents

D▲下2▼o含有医薬組成物

Info

Publication number
JPH10505827A
JPH10505827A JP8510013A JP51001396A JPH10505827A JP H10505827 A JPH10505827 A JP H10505827A JP 8510013 A JP8510013 A JP 8510013A JP 51001396 A JP51001396 A JP 51001396A JP H10505827 A JPH10505827 A JP H10505827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
glutamic acid
suspension
pharmaceutical composition
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8510013A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョージ スチーブン ファーミンガー,イアン
ジェームズ サイザー,フィリップ
Original Assignee
メデバ ユアロプ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メデバ ユアロプ リミテッド filed Critical メデバ ユアロプ リミテッド
Publication of JPH10505827A publication Critical patent/JPH10505827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/02Inorganic compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、D2Oを含有する稀釈剤中の生物学的作用剤の溶液または懸濁液からなり、この溶液または懸濁液は、当該作用剤の安定性を増大させるのに充分な量の糖、リン酸塩、グルタミン酸またはその生理学的に許容される塩、および場合により、無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種または3種以上のアミノ酸の混合物を含有する医薬組成物に関する。代表的に、本発明による組成物は1,2および3型ポリオウィルスのそれぞれの生きている弱毒化したポリオウィルスまたは不活性化したポリオウィルスの懸濁液である。好ましくは、これらの溶液または懸濁液は、安定化量の糖、KH2PO4、K2HPO4、L−グルタミン酸またはグルタミン酸ナトリウムおよびヒト血清アルブミンを含有する(SPGA)。

Description

【発明の詳細な説明】 D2O含有医薬組成物 本発明は安定化された医薬組成物およびそれらの製造方法に関する。 蛋白質、核酸および生きている弱毒化したウィルスまたは不活性化したウィル スなどの生物学的作用剤は、医薬用途に多くの方法で調剤することができる。こ れらの作用剤は水性溶液または分散液として調剤することができる。しかしなが ら、このような溶液または分散液は、製造時点と使用時点との間で経過すること がある期間を考慮して、数か月または好ましくは数年あるいはそれ以上の期間に わたる保存寿命を有していなければならない。 かなり多くの生物学的作用剤の溶液または分散液は、室温で延長された期間に わたり、変質することなく保存することはできない。この問題は、幾つかの場合 には、凍結乾燥による凍結乾燥物の生成によって克服される。この凍結乾燥物は 次いで、使用に先立ち再構成しなければならず、これはそれ自体が困難であるこ とがある。別法として、溶液または分散液は、劣化を減少させるために冷蔵庫内 などの低下させた温度で保存することもできる。 本発明によりここに、生物学的作用剤の溶液または分散液を、一連の別種の成 分と組合わせて、主要稀釈剤として酸化ジューテリウム(重水)により良好に安 定化することができることが見出された。特に、生きているウィルスのワクチン を良好に安定化することができる。 従って、本発明は、Diを含有する稀釈剤中の生物学的作用剤の溶液または懸 濁液からなり、この溶液または懸濁液が、当該作用剤の安定性を増大させるのに 充分な量の糖、リン酸塩、グルタミン酸またはその生理学的に許容される塩、お よび場合により、無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種または 3種以上のアミノ酸の混合物を含有する医薬組成物を提供する。 本発明は、蛋白質および核酸などの生物学的高分子物質に適用することができ る。組換え蛋白質に適用することもできる。この蛋白質は、サイトカイン類、酵 素類または抗体類、例えばインターフェロン類、インターロイキン類、抗原類お よび酵素類であることができる。この蛋白質は、エリトロポエチン、血液凝固V III因子、インシュリン、ヒト成長ホルモンまたは別種の成長因子であること ができる。核酸は、DNAまたはRNAであることができる。 本発明はまた、ウィルス、特に生きている弱毒化したウィルスまたは不活性化 したウィルスに適用することもできる。このようなウィルスはワクチンに使用す ることができる。従って、これらのウィルスはビルレントではない。本発明は特 に、生きているウィルスのワクチンに適用することができる。 これらのウィルスはRNAウィルスまたはDNAウィルスであることができる 。これらのウィルスはインフルエンザウィルスまたはポリオウィルスであること ができる。従って、本発明は生きている弱毒化したまたは不活性化した1、2ま たは3型ポリオウィルスに適用することができる。本発明による好適組成物は、 1、2または3型のそれぞれの生きている弱毒化したポリオウィルスまたは不活 性化したポリオウィルスの懸濁液である。 ポリオウィルスのワクチン株のいずれをも使用することができる。従って、こ のワクチン株はサビン(Sabin)株の1、2または3型ポリオウィルスであ ることができる。このサビン株は生きている弱毒化したポリオウィルスである。 さらにまた、弱毒化したポリオウィルスは遺伝学的変異により、例えばポリオウ ィルスゲノムの5´非コード領域の遺伝学的変異により構築することができる。 別法として、本発明は、サルク(Salk)1、2または3型ポリオウィルスに 適用することができる。サルク ワクチンは不活性化したポリオウィルスを含有 するポリオウィルスワクチンである。 本発明の医薬組成物中の糖は代表的に、一糖類、二糖類または三糖類であり、 例えばグルコース、フラクトース、スクロース、ラクトース、マルトースまたは セロビオースである。好ましくは、スクロースである。 リン酸塩は代表的に、オルトリン酸塩である。これはオルトリン酸二水素カリ ウム、KH2PO4、および(または)オルトリン酸一水素ジカリウム、K2HP O4、であることができる。このリン酸塩は緩衝剤として作用し、例えば本発明 による溶液または懸濁液が6.2〜7.2のpH、例えばpH6.5〜7.0を 有することを確実にする。 好ましくは、グルタミン酸はL−グルタミン酸である。好適塩はモノナトリウ ム塩である。 任意の成分である無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種また は3種以上のアミノ酸の混合物は一般に、アルブミンである。このアルブミンは ウシ血清アルブミンまたは好ましくはヒト血清アルブミンである。 生物学的作用剤を、D2O含有稀釈剤中に溶解または分散させる。従って、こ の稀釈剤は基本的にD2Oからなる。D2Oは主要稀釈剤である。D2Oと混和性 の別種の生理学的に許容される稀釈剤、代表的にはH2Oを少量で存在させるこ とができる。一例として、H2Oなどの別種の稀釈剤を組成物の30重量%まで の量、例えば20重量%までの量で、一例として1重量%からまたは5重量%か ら10重量%までまたは15重量%までの量で存在させることができる。 生物学的作用剤の量は、この作用剤の種類およびこの作用剤の所望の最終濃度 に依存して変わる。この作用剤は、1〜20重量%、例えば5〜10重量%の量 で、本発明による医薬組成物中に存在させることができる。 ウィルスの場合に、存在量は力価により表わすことができる。従って、適当な 力価は106.5〜107.5/ml例えば106.8〜107.2/mlさらに特に約106.9 /mlであることができる。このような力価は、ポリオウィルスの場合に特 に適している。 本発明の利点は、別の場合に比較して、少ない量の活性剤を組成物中に含有さ せることができることにある。製造時点と使用時点との間の経過時間における活 性剤の劣化を考慮すれば、初期には、過剰量のまたは「制限を越えた量」(ov erage)の作用剤を組成物中に存在させることがある。本発明による組成物 は増大した安定性を示すことから、この制限を越えた量を減少させることができ る。 本発明による組成物中のD2Oの量は、例えば存在する生物学的作用剤の量に 応じて変えることができる。代表的には、D2Oの量は組成物の70〜95重量 %、例えば75〜90重量%または75〜85重量%である。D2Oそれ自体が 本発明による組成物の安定性を増大させる効果を有する。 本発明による組成物の安定性を増大させるのに充分な量の(a)糖、(b)リ ン酸塩、(c)グルタミン酸またはその生理学的に許容される塩、および場合に より、(d)無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種または3種 以上のアミノ酸の混合物が必要である。各成分の適当な安定化量は、下記のとお りである: (a)0.5〜3重量%、好ましくは0.8〜1.5重量%、例えば約1重量 %; (b)0.5〜1.5重量%、好ましくは0.7〜1重量%、例えば約0.8 重量%; (c)0.2〜1重量%、好ましくは0.3〜0.5重量%、例えば約0.4 重量%;および (d)0.5〜3重量%、好ましくは1〜2重量%、例えば約1.5重量%。 (c)がグルタミン酸である場合には、本発明による組成物は好ましくは、約 1:0.76:0.37:0.46の(a):(b):(c):任意の(d)の 重量比でこれらの成分を含有する。この比は、(a)がスクロースであり、(b )が(b´)KH2PO4および(b´´)K2HPO4であり、(c)がL−グル タミン酸であり、そして(d)がヒト血清アルブミンである場合に、特に採用さ れる。この場合に、(a):(b´):(b´´):(c):任意の(d)の好 適重量比は、約1:0.40:0.36:0.37:0.46である。 (c)がグルタミン酸ナトリウムの場合には、好ましくは本発明の組成物は約 1:0.76:0.49:0.46の(a):(b):(c):任意の(d)の 重量比を有する。この比は、(a)がスクロースであり、(b)が(b´)KH2 PO4および(b´´)K2HPO4であり、(c)がグルタミン酸ナトリウムで あり、そして(d)がヒト血清アルブミンである場合に、特に採用される。この 場合に、(a):(b´):(b´´):(c):任意の(d)の好適重量比は 、約1:0.40:0.36:0.49:0.46である。 相乗効果が本発明の組成物の安定性を増加させる作用をすることができるもの と信じられる。従って、好ましくは(a)〜(c)および任意の(d)、実際に は、D2Oおよび(a)〜(c)および任意の(d)はそれぞれ、相乗的安定化 効果を提供する量で存在させる。 本発明による特に有用な組成物は、D2O SPG溶液またはD2O SPGA 溶液中に溶解または分散されている生物学的作用剤からなる。D2O SPG溶 液またはD2O SPGA溶液は下記の溶液である:SPG溶液 スクロース 1.09w/v%、例えば1.085w/v%、 KH2PO4 0.43w/v%、例えば0.432w/v%、 K2HPO4 0.39w/v%、例えば0.392w/v%、 および L−グルタミン酸 0.40w/v%、例えば0.403w/v%または グルタミン酸ナトリウム 0.53w/v%、例えば0.539w/v%、 のD2O溶液;SPGA溶液 スクロース 1.09w/v%、例えば1.085w/v%、 KH2PO4 0.43w/v%、例えば0.432w/v%、 K2HPO4 0.39w/v%、例えば0.392w/v%、 L−グルタミン酸 0.40w/v%、例えば0.403w/v%または グルタミン酸ナトリウム 0.53w/v%、例えば0.529w/v%、 および ヒト血清アルブミン 0.50w/v%、 のD2O溶液。 SPG溶液は別様には、D2O中の0.218M スクロース、0.0038 M KH2PO4、0.0072M K2HPO4および0.0049Mグルタミン 酸モノナトリウムであると定義することができる。同様に、SPGA溶液は、D2 O中の0.218M スクロース、0.0038M KH2PO4、0.007 2M K2HPO4、0.0049Mグルタミン酸モノナトリウムおよび1重量% ヒト血清アルブミンであると定義することができる。 本発明による組成物は、上記定義のとおりの一単位強度(single−st rength)D2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液であることができ る。別の態様では、一単位強度溶液より以上のまたは以下の溶液であるこ とができる。半単位強度から5単位強度であることができ、例えば1〜4単位強 度であることができる。従って、種々の強度のD2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液を存在させることができる。 本発明による組成物は追加の成分を含有することができる。一例として、ポリ オウィルスワクチンは1種または2種以上の抗生物質を含有することができる。 代表的には、このワクチンは痕跡量のポリミキシンおよび(または)ネオマイシ ンを含有することができる。ポリオウィルスワクチンはポリオウィルスの3種全 部の型の生きている弱毒化したウィルス株またはポリオウィルスの3種全部の型 の不活性化したウィルス株を必ず含有する。 本発明による組成物は本発明に従い、生物学的作用剤を上記量で糖、リン酸塩 、グルタミン酸またはその塩および任意に無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタ ミン酸以外の2種または3種以上のアミノ酸の混合物をD2O溶液中に溶解また は分散させることからなる方法によって製造する。 これはいずれか適当な手段で達成することができる。生物学的作用剤がポリオ ウィルスである場合には、このポリオウィルスを先ず、ヒト二倍体細胞またはサ ル腎臓細胞などの組織培養培地で増殖させる。この組織培養液を採取し、フィル ターに通して殺菌する。この方法で得られた1,2および3型ポリオウィルス株 のそれぞれで得られた濃縮物は次いで、一緒に配合することができる。次いで、 生成する配合物を本発明によるD2O溶液中に溶解または分散させる。このD2O 溶液は先ず、例えば殺菌フィルターを通すことによって殺菌することができる。 本発明の方法により得られる溶液または分散液は一般に、殺菌フィルターを通 すことによって殺菌する。この殺菌した溶液または分散液を次いで、ガラス製ま たはプラスティック製の容器に分配し、次いでシールする。この容器は代表的に 、単位用量または多回用量容器、例えばアンプルまたはバイアルであることがで きる。 これらの容器は適当な条件の下に保存することができる。生物学的作用剤の種 類に応じて、これらは4〜8℃で、例えば冷蔵庫内で保存することができ、また は室温で、例えば棚の上に保存することができる。しかしながら、これらの容器 内の溶液または分散液は増大された安定性を示し、従って従来のものに比較して 、従来使用されていた条件などの同一条件の下に長期間保存することができる。 換言すれば、従来の溶液が保存されていた冷蔵庫内に保存する必要がないことが ある。 以下の例は本発明を説明するものである。添付図面において、図1、図2およ び図3は、H2O中およびD2O中におけるポリオウィルスの0日目および7日目 の平均log10力価を示すグラフであり、安定剤を添加しない場合(図1)、安 定剤としてSPGAを添加した場合(図2)および安定剤としてMgCl2を添 加した場合(図3)を示している。例1:稀釈溶液の調製 下記の稀釈溶液を調製した。D2Oはシグマ社(Sigma)の製品No.D −4501であり、これは99.9%Dであると記されている。MgCl2はフ ィソン社(Fisons)の製品No.M/0600/53であった。アルブミ ンはヒトアルブミン20%B.P.(英国薬局方)であった。溶液には抗生物質 は添加しなかった。これらの溶液は殺菌フィルターを通すことによって殺菌した 。s.s=一単位強度および4x=4倍単位強度を表わす。 (a)4xSPG KH2PO4 0.173g K2HPO4 0.157g スクロース 0.434g L−グルタミン酸 0.161g 注射用水(WFI)またはD2O 全量を10mlにする量 (b)s.s.SPGA KH2PO4 0.432g K2HPO4 0.392g スクロース 1.085g L−グルタミン酸 0.403g アルブミン(pH調整および殺菌の後に添加した)7.5ml WFIまたはD2O 全量を100mlにする量 4M KOHを添加して、pHを6.6に調整した。 (c)IM MgCl2 MgCl2・6H2O 20.3gをWFIまたはD2O 100mlに溶解し た。 (d)3M MgCl2 MgCl2・6H2O 6.1gをWFI 10mlに溶解した。例2:製剤の調製 3型ソビン株ポリオウィルスの製剤を調製した。106.1/0.15ml用量 の目標力価が必要である。これは106.92/mlの力価に相当する。ポリオウィ ルスのバッチをヒト二倍体細胞培地でほぼ108.0の力価にまで増殖させた。こ の培養物を殺菌フィルターに通して殺菌した。下記の製剤が得られた: 製剤3および4は実際に、一単位強度SPGAであった。配合物の完全混合は 、最低撹拌により確保した。D2O含有溶液をできるだけ短時間、空気にさらし て大気中H2Oからの水素イオンとの交換を防止した。各製剤について、溶液は 表に示されている順序で混合した。50ml注射充填用具を備えたエッペンドル フ連発ピペットを使用して、これらの製剤をビジョウ(bijou)ビン内に1 ml試料づつ充填した。各製剤について80の試料を作成した。各製剤のそれぞ れから、0日目に試料採取し、4℃、37℃および45℃で保存し、下記の未来 日数の時点で試料を採取した: これらの試料を次いで、−20℃で保持し、分析に付した。ウィルス力価は、 感染性力価試験(Infectivity Titre test)により測定 した。この感染性力価試験はWHO TRS800として承認されている。これ らの結果を下記に示す:0日目 4℃で7日目 37℃で7日目 45℃で7日目 これらの結果は下記のとおりにまとめることができる: これらの結果は、添付図面の図1、図2および図3にグラフで示されている。 安定剤を含有していない製剤の0日目の初期力価は低かった。これは多分、ウィ ルス株が配合前に室温で保存された経過時間によるものである。106.92/ml の目標力価はSPGAおよびMgCl2配合物の場合に、7日後に4℃で達成さ れたが、安定剤を含有していない配合物では達成されなかった。37℃および4 5℃のより高い温度において、試料にD2Oを添加すると、ウィルスの安定性が 改善された。この力価の損失を初期抗原含有量の対数パーセンテージとして以下 に示す: 若干の抗原が検出された場合でも、明らかに100%が失われることから、パ ーセンテージはいずれも、ほとんど完全数まで端数を切り捨てた。カッコ内の数 値は初期(0日目)力価よりも高かった。この明白な増加は、分析変動によるも のであった。これらの結果はSPGAおよびD2Oの両方を含有する製剤の優秀 性を明白に示している。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年10月2日 【補正内容】 請求の範囲 1.主要成分としてD2Oを含有する稀釈剤中のウィルスの懸濁液からなり、 この懸濁液が、当該ウィルスの安定性を増大させるのに充分な量の糖、リン酸塩 、グルタミン酸またはその生理学的に許容される塩、および場合により、無毒性 蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種または3種以上のアミノ酸の混 合物を含有するワクチン。 2.1,2および3型ポリオウィルスのそれぞれの生きている弱毒化したポリ オウィルスまたは不活性化したポリオウィルスの懸濁液である請求項1に記載の ワクチン。 3.懸濁液が、糖0.5〜3重量%、リン酸塩0.5〜1.5重量%、グルタ ミン酸またはグルタミン酸ナトリウム0.2〜1重量%および場合により、無毒 性蛋白質、ペプトンまたは上記アミノ酸混合物0.5〜3重量%を含有する請求 項1または2に記載のワクチン。 4.懸濁液が、糖として(a)スクロース、リン酸塩として(b´)KH2P O4および(b´´)K2HPO4、(c)L−グルタミン酸またはグルタミン酸 ナトリウムおよび場合により、無毒性蛋白質として(d)ヒト血清アルブミンを 含有しており、上記(a):(b´):(b´´):(c):任意の(d)の重 量比は、(c)がグルタミン酸である場合には、約1:0.40:0.36:0 .37:0.46であり、あるいは(c)がグルタミン酸ナトリウムである場合 には約1:0.40:0.36:0.49:0.46である前記請求項のいずれ か1項に記載のワクチン。 5.ウィルスおよびD2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液からなる懸 濁液であって、このD2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液が下記の組成 を有する前記請求項のいずれか1項に記載のワクチン:SPG スクロース 1.09w/v%、 KH2PO4 0.43w/v%、 K2HPO4 0.39w/v%、および L−グルタミン酸 0.40w/v%または グルタミン酸ナトリウム 0.53w/v%、 のD2O溶液;SPGA スクロース 1.09w/v%、 KH2PO4 0.43w/v%、、 K2HPO4 0.39w/v%、 L−グルタミン酸 0.40w/v%または グルタミン酸ナトリウム 0.53w/v%、および ヒト血清アルブミン 0.50w/v%、 のD2O溶液。 6.請求項1に記載のワクチンの製造方法であって、ウィルスの安定性を増大 させるのに充分な量の糖、リン酸塩、グルタミン酸またはその生理学的に許容さ れる塩、および場合により、無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の 2種または3種以上のアミノ酸の混合物を含有するD2O溶液中にウィルスを分 散させることからなる製造方法。 7.生成する懸濁液を殺菌フィルターに通すことによって殺菌し、単位用量ま たは多回用量の容器中に分配し、次いでこれらの容器をシールする請求項6に記 載の方法。 8.主要成分としてD2Oを含有する稀釈剤中のウィルスの懸濁液からなり、 この懸濁液は、ウィルスが安定であるpHにリン酸塩緩衝剤によって緩衝されて おり、かつまた当該ウィルスの安定性を増大させるのに充分な量の糖、グルタミ ン酸またはその生理学的に許容される塩、および場合により、無毒性蛋白質、ペ プトンまたはグルタミン酸以外の2種または3種以上のアミノ酸の混合物を含有 するワクチン。 9.D2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液のウィルスの懸濁液の安定 化への使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 サイザー,フィリップ ジェームズ イギリス国 ケイティー22 7ピーキュー サーレイ,レザーヘッド,キングストン ロード,リージェント パーク,エバン ス ハウス (番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.D2Oを含有する稀釈剤中の生物学的作用剤の溶液または懸濁液からなり 、この溶液または懸濁液が、この作用剤の安定性を増大させるのに充分な量の糖 、リン酸塩、グルタミン酸またはその生理学的に許容される塩、および場合によ り、無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種または3種以上のア ミノ酸の混合物を含有する医薬組成物。 2.生物学的作用剤がウィルスである請求項1に記載の医薬組成物。 3.1,2および3型ポリオウィルスのそれぞれの生きている弱毒化したポリ オウィルスまたは不活性化したポリオウィルスの懸濁液である請求項1に記載の 医薬組成物。 4.溶液または懸濁液が、糖0.5〜3重量%、リン酸塩0.5〜1.5重量 %、グルタミン酸またはグルタミン酸ナトリウム0.2〜1重量%および場合に より、無毒性蛋白質、ペプトンまたは上記アミノ酸混合物0.5〜3重量%を含 有する前記請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物。 5.溶液または懸濁液が、糖として(a)スクロース、リン酸塩として(b´ )KH2PO4および(b´´)K2HPO4、(c)L−グルタミン酸またはグル タミン酸ナトリウムおよび場合により、無毒性蛋白質、ペプトンまたは上記アミ ノ酸混合物として(d)ヒト血清アルブミンを含有しており、上記(a):(b ´):(b´´):(c):任意の(d)の重量比が、約1:0.40:0.3 6:0.37[(c)がグルタミン酸である場合]または:0.49[(c)が グルタミン酸ナトリウムである場合]:0.46である前記請求項のいずれか1 項に記載の医薬組成物。 6.生物学的作用剤およびD2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液から なる溶液または懸濁液であって、このD2O SPG溶液またはD2O SPGA 溶液が下記の組成を有する前記請求項のいずれか1項に記載の医薬組成物:SPG スクロース 1.09w/v%、 KH2PO4 0.43w/v%、 K2HPO4 0.39w/v%、および L−グルタミン酸 0.40w/v%または グルタミン酸ナトリウム 0.53w/v%、 のD2O溶液;SPGA スクロース 1.09w/v%、 KH2PO4 0.43w/v%、、 K2HPO4 0.39w/v%、 L−グルタミン酸 0.40w/v%または グルタミン酸ナトリウム 0.53w/v%、および ヒト血清アルブミン 0.50w/v%、 のD2O溶液。 7.請求項1に記載の医薬組成物の製造方法であって、前記量の糖、リン酸塩 、グルタミン酸またはその塩、および場合により、無毒性蛋白質、ペプトンまた は上記アミノ酸の混合物を含有するD2O溶液中に生物学的作用剤を溶解または 分散させることからなる製造方法。 8.生成する溶液または懸濁液を殺菌フィルターに通すことによって殺菌し、 単位用量または多回用量の容器中に分配し、次いでこれらの容器をシールする請 求項7に記載の方法。 9.D2Oを含有する稀釈剤中の生物学的作用剤の溶液または懸濁液からなり 、この溶液または懸濁液は、生物学的作用剤が安定であるpHにリン酸塩緩衝剤 によって緩衝されており、かつまた当該作用剤の安定性を増大させるのに充分な 量の糖、グルタミン酸またはその生理学的に許容される塩、および場合により、 無毒性蛋白質、ペプトンまたはグルタミン酸以外の2種または3種以上のアミノ 酸の混合物を含有する医薬組成物。 10.D2O SPG溶液またはD2O SPGA溶液の生物学的作用剤の溶液 または懸濁液の安定化への使用。
JP8510013A 1994-09-15 1995-09-15 D▲下2▼o含有医薬組成物 Pending JPH10505827A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9418609.5 1994-09-15
GB9418609A GB2293100A (en) 1994-09-15 1994-09-15 Pharmaceutical compositions with deuterium oxide
PCT/GB1995/002190 WO1996008273A1 (en) 1994-09-15 1995-09-15 Pharmaceutical compositions containing d2o

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10505827A true JPH10505827A (ja) 1998-06-09

Family

ID=10761377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8510013A Pending JPH10505827A (ja) 1994-09-15 1995-09-15 D▲下2▼o含有医薬組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5858375A (ja)
EP (1) EP0781144A1 (ja)
JP (1) JPH10505827A (ja)
AU (1) AU3481795A (ja)
CA (1) CA2199721A1 (ja)
GB (1) GB2293100A (ja)
WO (1) WO1996008273A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2083210C1 (ru) * 1995-09-13 1997-07-10 Николаева Ирина Сергеевна Средство для профилактической, поддерживающей и восстановительной терапии развивающихся при старении и/или под воздействием патогенных факторов патологий, связанных с дистрофическим и дегенеративными изменениями органов и тканей
US20030220258A1 (en) * 2001-12-21 2003-11-27 Robbert Benner Treatment of ischemic events
US6376531B1 (en) 1998-11-13 2002-04-23 Rupert Charles Bell Method of treatment using deuterium compounds
JP5149470B2 (ja) 1999-02-22 2013-02-20 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 新規のアルブミンを含有していない第viii因子処方物
US7358330B2 (en) * 2001-03-29 2008-04-15 Biotempt B.V. Immunoregulatory compositions
GB0108079D0 (en) * 2001-03-30 2001-05-23 Microbial Technics Ltd Protein
US6872408B2 (en) * 2001-09-07 2005-03-29 Rupert C. Bell Method of treating bipolar disorders using deuterium-substituted carbonate
US20070039258A1 (en) * 2005-08-19 2007-02-22 Walker John R Iii Adjustable attachment system
EP1864692A1 (en) * 2006-06-07 2007-12-12 Biotempt B.V. Use of peptides for the control of radiation injury
CA2742328C (en) 2008-11-07 2019-02-26 Baxter International Inc. Factor viii formulations
US8658236B2 (en) 2009-08-21 2014-02-25 Deuteria Beverages, Llc Alcoholic compositions having a lowered risk of acetaldehydemia
US9421199B2 (en) 2014-06-24 2016-08-23 Sydnexis, Inc. Ophthalmic composition
WO2016172712A2 (en) 2015-04-23 2016-10-27 Sydnexis, Inc. Ophthalmic composition
US11382909B2 (en) 2014-09-05 2022-07-12 Sydnexis, Inc. Ophthalmic composition
US11052094B2 (en) 2015-05-29 2021-07-06 Sydnexis, Inc. D2O stabilized pharmaceutical formulations
CN104984357B (zh) 2015-06-02 2018-01-30 长春百克生物科技股份公司 不含明胶的疫苗保护剂组合物及流感减毒活疫苗

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD244492A1 (de) * 1985-12-19 1987-04-08 Akad Wissenschaften Ddr Verfahren zur herstellung stabilisierter lyophilisierter indocyaningruenzubereitungen
IL85312A (en) * 1988-02-03 1991-08-16 Israel State Injectable pharmaceutical compositions having improved stability
JPH06234659A (ja) * 1992-05-05 1994-08-23 Handai Biseibutsubiyou Kenkyukai 安定化生ワクチン
AU2088992A (en) * 1992-05-05 1993-11-11 Research Foundation For Microbial Diseases Of Osaka University, The Stabilized live vaccine
FR2702660B1 (fr) * 1993-03-17 1995-05-24 Karl Simpson Compositions thérapeutiques stabilisées et leur procédé de préparation.

Also Published As

Publication number Publication date
GB2293100A (en) 1996-03-20
AU3481795A (en) 1996-03-29
WO1996008273A1 (en) 1996-03-21
EP0781144A1 (en) 1997-07-02
US5858375A (en) 1999-01-12
GB9418609D0 (en) 1994-11-02
CA2199721A1 (en) 1996-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10505827A (ja) D▲下2▼o含有医薬組成物
US5792643A (en) Methods for preserving recombinant retroviruses
US6290967B1 (en) Stabilizers for lyophilized vaccines
KR101400379B1 (ko) 안정하고 여과 가능한 외피보유 바이러스 조성물
RU2484847C2 (ru) Лиофилизированный препарат, содержащий гриппозную вакцину, и способ его получения
JP2002531119A (ja) ウイルスを保存するための方法および組成物
EP0028563A1 (en) Stabilizer for liquid vaccines and liquid vaccine containing said stabilizer
KR20010082233A (ko) 동결 건조된 a형 간염의 감독된 생 백신 및 그의 안정화제
JP2000502672A (ja) 生ワクチンの安定化剤
US7435422B2 (en) Non-animal origin stabilizers and processes for producing the same
JP2012506424A (ja) 保存混合物及びその使用
US6051238A (en) Stabilizers for lyophilized mumps vaccines
JP2008525444A (ja) ウイルス組成物の安定化
AU725231B2 (en) Stabilisers for lyophilised vaccines
JPS6314729A (ja) 生ワクチン用改良安定剤、その製造法およびそれを含有するワクチン
JPH06234659A (ja) 安定化生ワクチン
Furminger et al. Pharmaceutical compositions containing D2O
JPS6059000A (ja) インタ−フェロンの安定化方法
US20100040580A1 (en) Freeze-dried composition of inactivated virus envelope with membrane fusion activity
JPS6332768B2 (ja)
WO2024073860A1 (en) Stabilization of virus-based therapeutic agent
JP4848142B2 (ja) 膜融合活性のある不活性化ウイルスエンベロープの凍結乾燥組成物
JPS63230085A (ja) 安定なフラクト−スデヒドロゲナ−ゼ組成物