JPH10504835A - 胆汁酸塩および活性化合物の生物学的利用能を向上させる緩衝液を含む薬剤組成物 - Google Patents
胆汁酸塩および活性化合物の生物学的利用能を向上させる緩衝液を含む薬剤組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
胆汁酸塩および胃を7.5〜9のpHに緩衝化するのに使用される炭酸塩または重炭酸塩等の緩衝液を含む組成物は、通常胆汁酸塩に関連する毒性のある副作用を最小限にしつつ、活性分子の生物学的利用能を向上することができる。
Description
【発明の詳細な説明】胆汁酸塩および活性化合物の生物学的利用能を向上させる緩衝液を含む薬剤組成 物
本発明は、薬剤組成物、特に通常胃腸管から吸収されにくいタンパク質、ペプ
チド及び他の活性分子の経口投与可能な組成物に関するものである。
医療の実践により、広範な様々な病気または症状の治療または予防を目的とし
た多くの生物学的活性物質の投与が、長年、処方されまたは報告されてきた。以
下に限られるものではないが、最も良く知られている処方される生物学的に活性
のあるタンパク質性物質の一つにインスリンがあり、これは糖尿病の制御に使用
される。他の生物学的に活性のあるタンパク質性物質としては、成長因子、イン
ターロイキン及びカルシトニンが挙げられ、非タンパク質性の生物学的に活性の
ある物質としては、オリゴヌクレオチド及び多糖が挙げられる。
最も容易な薬剤の摂取方法は経口摂取であろう。シロップ、エリキシル、錠剤
、カプセル、顆粒、粉末または他の簡便な配合物によるものである、このような
投与経路は、通常、扱いやすくかつ簡単で、さらに、患者の側から見ても不便さ
及び不愉快さが最も少ない投与経路であることが多い。
したがって、ほとんどの上記物質が経口投与される際には非常に少量しか吸収
されないということは残念なことである。第一に、タンパク質性の薬剤及び他の
生物学的活性物質の好ましい投与経路は、物質を胃を通過させることを伴うもの
であるが、これはタンパク質を含む多くの物質には不適当な環境である。胃の酸
性の、加水分解性かつタンパク質分解性の環境は次の物質合成代謝を目的として
効率的にタンパク質性の物質をアミノ酸やオリゴペプチドに消化させるよう作用
するので、広範な様々な生物学的に活性を有するタンパク質性の物質のほとんど
が、単に経口投与されるだけでは、胃を通過すると残らないため、小腸において
体内に吸収されないということは驚くに当たらない。
胃の酸性の環境から保護される腸溶性被覆された配合物を形成することが可能
であるが、そのようにしても、ペプチドやタンパク質等の比較的大きな分子は小
腸にほとんど吸収されない。
その結果、多くの糖尿病患者が証明できることであるが、多くのタンパク質性
薬剤は、非経口により、多くの場合、皮下に、筋肉内にまたは静脈内注射により
摂取されなければならず、これらはすべて不便で、不愉快であり、さらに患者に
服薬を遵守させにくものである。
上記は、タンパク性の物質の投与による制御が必要である病気は非常に広範で
あるので、単独の問題ではない。例えば、糖尿病は、世界の多くの国々で大多数
の患者の命を奪っており、さらに、タンパク性の化合物または他の高分子の投与
による処置を必要とする他の症状は数多く存在する。骨粗鬆症は、タンパク質、
この場合にはカルシトニンを用いて処置できる症状の他の一例であり、タンパク
質成長ホルモンは小人症を処置するのに用いられる。
したがって、明らかに、経口投与でき活性物質の許容できる生物学的利用能を
提供するタンパク質及び他の高分子の薬剤配合物に対する必要性がある。
製薬上活性を有する化合物をある種の胆汁酸塩と共に投与すると、これらの生
物学的利用能が向上することが知られている。このことはカケミ(Kakemi)ら(ケ
ム ファーム ブル(Chem.Pharm.Bull.)、18(2)、ページ275〜280
(1970年))により討論されており、上記著者らは、様々な物質の生物学的
利用能がタウロコール酸塩またはグリココール酸塩と組み合わせて投与されるこ
とにより上昇することを示した。さらに、コジマ(Kojima)ら(ケム ファーム
ブル(Chem.Pharm.Bull.)、25(6)、ページ1243〜1248(1977
年))による実験から、コール酸ナトリウムは様々な物質の吸収を向上できるが
細胞膜成分の放出もまた促進されることを示した。
加えて、ソマトスタチンの生物学的利用能がケノデオキシコール酸またはウル
ソデオキシコール酸等のコラン酸誘導体と共に投与されると向上できることを示
唆す
るGB−A−2244918号など、従来、胆汁酸塩を吸収促進剤として使用す
る他の引用文献が幾つか存在する。
胆汁酸塩は、上皮細胞の細胞膜に作用するため、生物学的活性物質の吸収を促
進すると考えられる。細胞膜は、恐らく胆汁酸塩の洗浄作用により細胞膜から脂
質が除去され、これにより細胞膜がより流動的になるため、より透過性が高くに
なる。一つの理論としては、細胞膜の透過性が向上することにより活性物質が上
皮細胞を通過できるようになることがある。または、上皮細胞の細胞骨格構造が
膜の透過性の向上により生じるナトリウムまたはカルシウムの細胞質レベルの変
化の結果修飾されると考えられる。これにより、活性物質が通過できる細胞間に
間隙ができるように密着した連結部の一体性が変化する。機構がどうあれ、細胞
膜の透過性が向上することにより吸収が促進することは明らかであると考えられ
る。
しかしながら、薬剤配合物中に胆汁酸塩を含ませることは、生物学的利用能を
向上させる効果を発揮するのに必要な量を使用すると許容できないくらい毒性が
高くなるため、通常、問題であった。胆汁酸塩と接触した上皮細胞の透過性が向
上すると細胞の内への及びからのイオンの流れが上昇することが上記理由である
と示唆された。細胞を生存させ続けるために、ナトリウム、カリウム及びカルシ
ウムイオン等のイオンの細胞内濃度は比較的狭い範囲内に維持しなければならず
、これは胆汁酸塩の存在により引き起こされるイオンの流れの上昇により細胞内
のイオン濃度が細胞が生存できる範囲を逸脱してしまう可能性がある。したがっ
て、胆汁酸塩は許容できないくらい低い治療指数(therapeutic index)を有する
と通常考えられることが、胆汁酸塩を吸収促進剤として使用するのに伴われる問
題である。本明細書を通じて、「治療指数」ということばは、下記割合を意味し
て使用される:
毒性投与量(toxic dose):吸収促進投与量(absorption enhancing dose)
したがって、毒性を減少させ、胆汁酸塩の治療指数を許容できない毒性による
副作用を伴うことなく薬剤組成物中で使用できるくらいまで有効に上げることは
非常に有用である。
本発明の第一の概念によると、生物学的活性物質、胆汁酸または胆汁酸塩およ
び胃のpHを7.5から9までのpH値に調節するために使用される物質からな
る薬剤および/または獣医用組成物を提供するものである。
WO−A−9012583号は、活性物質、胆汁酸塩及び他の胆汁成分からな
る薬剤組成物を開示する。しかしながら、このような組成物に用いられると考え
られる上記公報で示唆される他の成分は他の胆汁酸塩及び胆汁脂質(biliary lip
id)、特にリン脂質である。重炭酸塩(本発明に使用される好ましいpH調節剤
)は胆汁の一成分であるが、WO−A−9012583号では重炭酸塩には何ら
注意が払われておらず、重炭酸塩が胆汁酸塩及び製薬上活性のある物質を含む組
成物の有用な成分であるとは考えられていなかった。したがって、胆汁酸塩の有
効治療指数を上昇させる重炭酸塩または他のpH調節剤の効果は上記従来の文献
には開示されていなかったと考えられる。
本発明において、胆汁酸塩及び胆汁酸ということばは、塩または共役酸が存在
するかどうかは周囲の環境のpHによるので交互に使用することを理解すべきで
ある。したがって、本発明による固体配合物は胆汁酸塩または胆汁酸のいずれを
含んでいてもよい。しかしながら、投与される組成物は、酸を使用する際には溶
液中では塩の形態に変換するようなpHであることが多い。
胆汁酸塩を本発明の組成物中で使用する際には、ナトリウムやカリウム等の可
溶性の対イオンが存在することが好ましい。また、例えば、アンモニウムイオン
を使用することも可能であるが、上記に比べると好ましくない。
胆汁酸塩は、天然に存在する界面活性剤である。これらは、すべての哺乳動物
及び高度な植物中で発見されるコール酸を基礎とする共通の「骨格」構造を有す
る化合物の一群である。胆汁酸塩は、モノ−、ジ−またはトリ−水酸化されても
よい;胆汁酸塩は、通常、3α−ヒドロキシル基を有し、他のヒドロキシル基は
、最も一般的にはC6、C7またはC12で見つかっているが、分子の平面の上(β
)または下(α)のいずれかに位置する。
胆汁酸塩として記載される化合物の分類内には、一次側鎖(primary side chai
n)の一部としてカルボキシル基を有する両親媒性多価ステロールが含まれる。哺
乳動物におけるこれらの最も一般的な例は、コレステロール代謝から生じるもの
であり、腸を通して、胆汁中で、さらには、誘導体の形態で見つかっている。
本明細書中では、ことばは、同様の生物学的効果を有する天然に存在する胆汁
酸塩の合成による類似体に、またはフシジン酸及びその誘導体等の微生物由来の
分子にも適用する。
胆汁酸塩は、非共役または共役のいずれでもよい。「非共役」ということばは
、一次側鎖が末端に位置し非置換である単一のカルボキシル基を有する胆汁酸塩
を意味する。非共役胆汁酸塩の例としては、コール酸塩、ウルソデオキシコール
酸塩、ケノデオキシコール酸塩及びデオキシコール酸塩が挙げられる。共役胆汁
酸塩は一次側鎖が置換されるカルボキシル基を有するものである。置換体は窒素
原子を介して胆汁酸塩のカルボシキル基に結合するアミノ酸誘導体であることが
多いと考えられる。共役胆汁酸塩の例としては、タウロコール酸塩、グリココー
ル酸塩、タウロデオキシコール酸塩及びグリコデオキシコール酸塩が挙げられる
。
一回の投与の配合物中に含まれる胆汁酸の量は、選択される胆汁酸および胆汁
酸が腸に含まれる水性液体中に溶解する速度や範囲によって変化する。ケノデオ
キシコール酸、及びほとんどの他の胆汁酸では、10mg〜1g、好ましくは2
0mg〜200mg、最も好ましくは30mg〜100mgの範囲内であると考
えられる。デオキシコール酸では、活性が若干より高いことを考慮すると、最大
値が通常500mgを超えないであろう。
多くの動物(特に、ヒト及び他の哺乳動物)の胃は、自然には中性より低いp
Hで緩衝化される(buffer)。本発明の組成物は、胃のpHをpHを7.5から9
までのpHに調節するために使用される物質からなる。この物質は、その化学的
な性質によってまたは存在する量によってまたは通常、双方によってpHを調節
するのに、「使用」される。胃が調節される最適なpHは、7.8〜8.3の範
囲である。
上記した範囲に胃のpHを調節するために使用される物質が本発明において良
好に使用されるが、pH調節剤もまた上記範囲内のpHに胃を緩衝化できること
が好ましい。これは、より長期間継続する効果を与えることができ、このことは
多くの場合望ましい。また、緩衝液は、内因性の胃のpHの患者間の多様性、さ
らには個々の患者で時間外で(over time)見られる胃のpHの可能性(viability)
により適応できる;特に、緩衝液は患者の胃のpHが本発明の配合物の投与中に
安全な限度外に急速に変化しないように安全なバリアーとして作用できる。
別々にあるいは組み合わせて、本発明で使用するのに適したpHを調節するた
めの最も好ましい物質の内の2種は、炭酸及び重炭酸イオンである。下記ディス
カッションによると、重炭酸塩は原理を詳細に説明することにより引用されるが
、同様の原理が同様にして腸のpHに同様の効果を及ぼすことが可能な他の物質
に適用される。
考えられる範囲内にpHを調節するのに必要な物質の量は、腸のpHが5〜7
に変化し、その水分含量が、低いpHを維持するように作用する、その固有の緩
衝能が変化しうるのと同様、変化しうるので、直接決定することは難しい。した
がって、pHを制御する物質の適当な量を決定するためには「最悪の場合」のシ
ナリオを考慮する必要がある。pHを6.0に調節するMES(モルホリノエタ
ン硫酸(morpholino ethane sulphoni cacid)の50mM溶液に強力なpH調節剤
を添加する際に得られるpHを観察することによって、兆候が得られる。本発明
で使用される濃度は、pHを7.5〜9の範囲内に調節できるような濃度である
;好ましい濃度は、7.8〜8.3に調節できるような濃度である。(下記に説
明する理由により、pH調節剤の重量は、通常、10ml液体における望ましい
濃度を生じるものである。)得られるpHの値を、蒸留水またはMESに分散さ
れた、様々な濃度における好ましい重炭酸塩に関して以下に示す。
したがって、ほとんどの場合における本発明に使用される重炭酸塩の最小量は
約0.045Mであり、これにより胃中のpHが約7.5になる。これは、10
mlの分散液の容積に対して約40mgの重炭酸ナトリウムにあたる。
重炭酸塩の飽和水溶液(<2M)は8.01のpHを有する。これから、投与
される好ましい重炭酸塩の濃度にかかわらず、pHは9.0を超えて上昇しない
と考えられる。場合によっては、効果は好ましい重炭酸塩ほど強くはないが、胆
汁酸自身の塩の濃縮溶液が適当なレベルにまでpHを上昇させるのに十分な能力
を有することもある。したがって、必ずしも望ましいとは限らないが、pH調節
剤が胆汁酸塩自体、または異なる胆汁酸塩であることも可能である。
組成物の緩衝能が大きくなるほど、上述したpHが胃中で優勢である期間が長
く、即ち、より長期間本発明の利点が継続する。
別々にあるいは組み合わせて、本発明で使用するのに適した最も好ましい緩衝
剤の内の2種は、炭酸及び重炭酸イオンである。既に述べたように、本発明の組
成物の特長は、組成物中に存在する胆汁酸塩の治療指数を有効に上げることがで
きることである。この好ましい効果は、共役及び非共役胆汁酸塩の双方で存在す
るが、共役胆汁酸塩に関する炭酸及び重炭酸イオンの作用は非共役胆汁酸塩に関
する作用とは若干異なる。
共役胆汁酸塩では、十分な重炭酸塩または炭酸塩の存在は、細胞の生存率には
影響を及ぼさずに所定量の胆汁酸塩に細胞を接触させる間に細胞膜の透過性を向
上させる効果を有する。このことは、透過性を目的まで向上させるのに必要な胆
汁酸塩の量は減少するため、細胞の透過性は胆汁酸塩の悪影響を増加させずに上
昇できることを意味する。
炭酸塩または重炭酸塩の存在下における非共役胆汁酸塩では、細胞の透過性は
細胞を胆汁酸塩に接触させる間は上昇させないが、胆汁酸塩との接触後の細胞へ
の毒性効果が抑制される。繰り返すが、これは、細胞の生存率に影響を及ぼさな
いで投与できる胆汁酸塩の量が重炭酸または炭酸イオンの存在下では増加するこ
とを意味する。
通常、pH調節剤の量は、1単位服用量(unit dose)の組成物を組成物が患者
への投与時に分布する胃の長手方向に存在する量の液体中に分散する際には、よ
り正確な見積もりは上述したMES緩衝液試験で参考することにより成されるが
、pH調節剤の濃度は少なくとも約0.01Mである。しかしながら、一般的に
は、および炭酸塩及び重炭酸塩では好ましくは、重炭酸塩または炭酸塩の濃度は
0.05Mより大きく、より高い濃度、例えば、1Mまでの濃度を使用してもよ
いが、濃度が少なくとも約0.1Mであることが最も好ましい。
本発明の組成物が分布すると考えられる小腸の具体的な長さは30cmであり
、胃の上記長手方向中に存在する液体の量は約10mlであると考えられる。し
かしながら、適当な長さとして30cmを選択することは任意であり、本発明は
小腸に
おける上記距離にわたって分布する組成物に制限されるものではないことを強調
すべきである。組成物がより短いまたはより長い期間にわたって分布する、例え
ば、一定に放出する組成物がかなりよりゆっくり分散するため小腸のより長い範
囲にわたって分布する、ことが望ましい理由があるかもしれない。このような組
成物は特定の治療のための必要条件に合致するための最も好ましいタイプの組成
物を容易に決めることができる当業者には公知である。
組成物を小腸のより長いまたはより短い範囲にわたって分散させようとする際
には、1単位服用量の組成物が特定の濃度になるように分散される水の量はこれ
に比例してより多くなったりまたはより少なくなったりする。
必要な重炭酸塩の最小量を決定するために水中に分散される単位服用量(unit
dose)は、いずれかの時に患者に投与される服用量である。液状の配合物に関し
ては、これは医師あるいは薬剤師によって算出される所定の量であると考えられ
る。錠剤またはカプセル等の、固体の配合物に関しては、単位服用量は、通常、
一個の錠剤またはカプセルである。しかしながら、例えば、大量の投与量の活性
物質が必要である際には、患者に1個を超える錠剤またはカプセルを摂取させる
ことが必要である場合もあり、このような場合には、所定量の重炭酸塩を2個以
上の錠剤またはカプセルに分けてもよい。
胆汁酸の溶解性を向上させるので、好ましい炭酸または重炭酸イオンのさらな
る好ましい効果があると考えられる。通常、胆汁酸塩は約6.8以下のpHで共
役酸に変換され始め、この酸の形態は水溶液中では不溶性である。緩衝剤は本発
明の組成物を約7.5またはそれ以上のpHに緩衝化する効果を有するので、不
溶性の胆汁酸ではなく、可溶化された胆汁酸塩が存在する。可溶化される胆汁酸
塩は溶液中では上皮細胞に作用することができるが、これは固体の酸形態では不
可能である。緩衝剤の濃度がより高くなると、十分なpHがより迅速に得られ、
これにより胆汁酸または胆汁酸塩がより速く溶解する;このことによって、より
高い局所濃度の胆汁酸塩が溶液中にあるため、生理活性物質の透過性をより有効
に促進できる。
また、炭酸及び重炭酸イオンの特に好ましい効果に関する理由は重炭酸塩レセ
プターが腸細胞表面上で発現するという事実とある程度関連すると考えられる。
しかしながら、本当に存在するとすると、このような関連の性質は現時点では明
らかではないが、どちらにしても、上記理論の正確さなどにより本発明の有効性
が制限されるものではないことを強調すべきである。重炭酸塩を用いて得られた
結果の方が通常より優れている。
上述したように、重炭酸または炭酸イオンの機能の一つとして胆汁酸塩を可溶
形態にすることがあると考えられる。しかしながら、カルシウムイオンの存在は
、そのpHでは塩が優勢な形態になり、それ未満のpHでは不溶性の胆汁酸が溶
液から沈殿し始めるpHを上昇させる。このpHは特定の胆汁酸塩によって変化
するが、胆汁酸の沈殿を防止することが望ましい。上記理由により、組成物中に
ジ−またはトリ−カルボン酸の塩(例えば、クエン酸塩)、エチレンジアミン4
酢酸(EDTA)、エチレングリコールビス−(β−アミノエチルエーテル)−
N,N,N′,N′−4酢酸(EGTA)またはフィチン酸塩及び他のポリリン
酸化合物(polyphosphorus compound)などのカルシウムイオンのキレート剤を含
むことがしばしば好ましい。
クエン酸塩をカルシウムイオンキレート剤として使用する際には、水に可溶な
形態であることが非常に好ましい。したがって、場合によってはクエン酸アンモ
ニウムもまた使用されるが、最も好ましい塩はクエン酸ナトリウム及びクエン酸
カリウムである。
「生物学的活性物質」ということばには、特に、製薬上活性のあるタンパク質
性物質が含まれる。このタンパク質性物質は純粋なタンパク質であってもよく、
または、糖タンパク質がタンパク質及び糖残基からなるような、タンパク質から
なるものであってもよい。
該物質は、病気またはその症状の処置または予防のいずれかによって、ヒトま
たは獣医用薬剤において使用されてもよく、または化粧品においてまたは診断に
使用
されてもよい。本発明による経口または直腸投与用配合物として形成できるタン
パク質性生物学的物質の例としては、ヒト若しくは動物由来または半合成により
若しくは全体を合成により調製されたのいずれかでもよいが、インスリン、カル
シトニン及び成長ホルモン等の、タンパク質若しくはペプチドホルモンまたはホ
ルモン放出因子、またはヒトのインターフェロンアルファ等のインターフェロン
及びIL−1、IL−2、IL−3、IL−4及びIL−5等のインターロイキ
ンなどの他の生理活性ペプチドが挙げられる。上記または他のタンパク質の類似
体および活性を有する断片もまた使用できる。
本発明は、インスリンは一般的に本発明で使用されるpH値ではあまり溶解し
ないので、インスリンで作用するばかりでなく良好に作用することは特に顕著で
ある。インスリンはインスリンとインスリンを重炭酸塩または他の高pH溶液中
で安定化させる胆汁酸塩との予想できない相互作用の結果として分散できると考
えられる。
生物学的活性物質はまた、ウィルスが感染した細胞または癌細胞における核酸
の複製を阻害するのに及び他の形態の好ましくない細胞の増殖を直すのに使用さ
れるアンチセンスのオリゴヌクレオチド等のオリゴヌクレオチド及びその類似体
であってもよい。ヘパリン等の多糖もまた本発明において好ましく使用され、1
つまたはそれ以上のタンパク質、核酸または多糖の組み合わせを使用してもよい
。
生物学的活性物質の分子量は、約20,000Da以下であることが好ましい
。これは、細胞の透過性が本発明の組成物を使用する結果として向上したとはい
っても、上記より大きい活性分子の有効な生物学的利用能を得ることは容易では
ないからである。しかしながら、通常、活性分子の大きさが小さくなればなるほ
ど、デリバーし易くなるため、生物学的活性物質が約10,000Da未満、最
も好ましくは約5,000Da未満の分子量を有することが好ましい。
生物学的活性物質の存在量は、当然、その固有の能力によって変化する。摂取
される際に目的とする活性を発揮するのに十分な量で存在することが必要である
。薬剤に関しては、投与量は医師または臨床医の指示に基づく。
存在できる他の賦形剤としては、組成物の均一性を得るための、及び調製の扱
いを補助するための、充填剤として使用される、ラクトース、錠剤の崩壊を補助
する膨潤剤である、Ac−di−solTM(クロス−カルメロースソディウム(cr
oss-carmellose sodium)、および一般的に顆粒化工程中に結合剤として使用され
る、ポリビニルピロリドンが挙げられる。
本配合物は、一般的には、固体である、または、予想されなかったことである
が、液状である。腸溶性被膜により活性物質が胃内で消化されるのを容易に防止
でき、さらに、活性成分及び胆汁酸塩をそのままの形態でかつ同時に小腸に到達
させることがかなりより容易にできるので、固体の形態が好ましい;後者は、液
状の配合物で行うのははかなりより困難である。組成物を、長期間の寿命を目的
として、実質的に乾燥した、固体として配合する場合には、錠剤、丸剤、粉末、
顆粒または微顆粒の形態を有していてもよく、また、当業者に良く知られる適当
な充填剤または結合剤を含ませてもよい。粉末、顆粒または微顆粒は、カプセル
に詰められてもよい。上述したように、胆汁酸または胆汁酸塩のいずれかを固体
の配合物中に使用してもよい。
液体は上述したような欠点を有する。しかしながら、なんらかの理由で本発明
の組成物を液体として配合することが特に望ましい場合には、腸溶性被覆された
カプセルが内容物の最良の投与手段であると考えられるが、シロップまたはエリ
キシルであってもよい。
本組成物は、迅速に若しくは一様に放出されるように配合されてもまたは上記
2種類の放出形態を組み合わせて使用してもよい。本組成物はまた、即座に、遅
延してまたは脈動して(pulsed)放出する配合物中に添加されてもよい。組成物中
に含まれる緩衝剤の量は、組成物が配合される方法及び胃中で分散するのにかか
る時間によって変化するため、一様に放出される配合物中に含まれる緩衝剤の量
は、通常、迅速に放出する配合物で必要な量よりかなり多くなると考えられる。
通常、本発明の組成物は、単に、薬剤配合物を調製する分野における当業者に
既
知の技術を用いて構成成分を混合することによって調製される。
本発明はまた、患者に活性物質、胆汁酸塩および胃を7.5から9までのpH
に調節するために使用される物質を一緒に投与する(coadminister)ことからなる
、活性物質の生物学的利用能の向上方法に関するものである。
したがって、本発明の第二の概念によると、作用剤と共に一緒に投与される生
物学的活性物質の生物学的利用能を向上することを目的とした作用剤の調製にお
ける胆汁酸塩及び胃を7.5から9までのpHに調節するために使用される物質
の使用を提供するものである。
好ましい態様は、必要であれば変更を加えて(mutatis mutandis)、本発明の第
一の概念で詳細したのと同様である。
本発明を下記実施例及び図面を参照しながらさらに説明する:
図1は、緩衝塩類または重炭酸塩溶液のいずれかにおけるインビトロでの胆汁
酸塩との接触後のCaco−2細胞の生存率の比較を示すものであり、結果は胆
汁酸塩の最大許容濃度(mg/ml)として表わされる;
図2は、HBSSまたは重炭酸塩溶液のいずれかにおける共役胆汁酸塩との接
触中及び後のインビトロにおけるCaco−2細胞のニュートラルレッドによる
透過率の比較を示すものであり、結果は胆汁酸塩の最大許容濃度(mg/ml)
として表わされる;
図3は、HBSSまたは重炭酸塩溶液のいずれかにおける非共役胆汁酸塩との
接触中及び後のインビトロにおけるCaco−2細胞のニュートラルレッドによ
る透過率の比較を示すものであり、結果は胆汁酸塩の最大許容濃度(mg/ml
)として表わされる;
図4は、様々な緩衝液における染色細胞のケノデオキシコール酸塩とのインキ
ュベーション後の染色剤の放出率(%)を示すプロットである;
図5は、様々な緩衝液におけるケノデオキシコール酸塩とのインキュベーショ
ン後のミトコンドリア活性の減少率(%)を示すプロットである;
図6は、実施例3に関するものであり、ブタにおける空腸内投与後のサケのカ
ルシトニン(SCT)の吸収に関するpH及び胆汁酸塩濃度の効果を示すもので
ある;
図7は、実施例4に関するものであり、重炭酸塩と組み合わせた際の固体の経
口投与用インスリン配合物(solid dose oral insulin formulation)の効能の促
進を示すものである;
実施例に使用される溶液の調製
ニュートラルレッドのストック溶液をDMEM(ダルベッコの改変イーグル培
地(Dulbecco's Modified Eagle Medium)(pH4.5)において0.5mg/m
lの濃度で調製した後、これを使用する前にTCM(組織培養液(Tissue Cultur
e Medium)またはハンクス平衡塩溶液(Hanks Balanced Salt Solution)(HBS
S)で1:10に希釈した。
下記成分を含むハンクス平衡塩溶液(HBSS)を調製した:
蒸留水における0.1M重炭酸ナトリウム溶液を調製した(緩衝溶液)。また
、
蒸留水における同様の0.1Mの酢酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム及び炭酸ナ
トリウムの溶液を調製した。これらもまた、実施例においてバッファーと称する
。
HBSSまたは上記0.1Mバッファー溶液のいずれか一つにおいて様々な濃
度の胆汁酸塩を含む試験溶液を調製した。下記胆汁酸塩を試験した:
非共役胆汁酸塩:コール酸ナトリウム、ウルソデオキシコール酸ナトリウム、ケ
ノデオキシコール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム;
共役胆汁酸塩:タウロコール酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウム、タウロ
デオキシコール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム;
MTTストック溶液を蒸留水において5mg/mlの濃度で調製した後、使用
する前にTCMで1:10に希釈した。
実施例1及び2に記載される試験は良く知られた試験であり、ブリティッシュ
スタンダーズ(British Standards)(BS 5750)に一致する。Caco−
2細胞は、腸細胞に関するインビトロモデルに最適に使用できることが当業者に
よって良く認められている。実施例1 細胞毒性及び細胞膜の透過率の測定に関するインビトロ培養実験
細胞の調製
96ウェルのマイクロプレートの各ウェル中に1×105細胞/mlを含むC
aco−2細胞懸濁液200μlを分注する(aliquot)ことによって、テストプ
レートを組み立てた。最も外側のウェルを200μlの生理食塩水単独で満たし
て、蒸発による効果を中和した。細胞を、必要であればフィードしながら(feedi
ng)、8日間、5%CO2を含む空気中で、37℃で高グルコースダルベッコの改
変イーグル培地(Dulbecco's modified eagles medium)(DMEM)組織培養液(
tissue culture medium)(TCM)中でインキュベートした。次に、この細胞を
初期の損傷または回復研究のいずれかの実施に使用した。
A.初期の損傷時における毒性の評価
ニュートラルレッドの染色剤(stain)は、生存細胞によって活発に吸収される
。より透過性の膜を有する細胞は浴用培養液(bathing medium)中に染色剤を失う
ため、細胞膜の透過性は細胞中に残存する染色剤を定量することにより試験材料
と接触させた後直接評価できる。したがって、本方法では、細胞をまず染色した
後、試験材料と共にインキュベートし、試験材料とのインキュベーションにより
どの程度接触中に細胞から染色剤が漏れたかの範囲を決定するための測定を行う
。2時間という接触時間を用いて実験を下記プロトコルに従って行った。
TCMを各ウェル中の細胞の単層から除去し、200μlの染色剤で置換した
。プレートを5%CO2で37℃で2時間インキュベートした後、染色及び正常
な形態を調べた。染色剤を各ウェルから除去し、150μlの適当なバッファー
で置換した。バッファーをカラム2のウェルから除去し、代わりに最高濃度の試
験溶液150μlを入れた。150μlの試験溶液をカラム3の各ウェルに添加
し、繰り返し吸引することにより緩やかに混合し、150μlをカラム4のウェ
ルに移した。この工程をプレートの下方に向かって繰り返し、各列に沿って試験
材料が2倍希釈になるようにした。各プレートの1列はコントロールとしてHB
SSを入れて割り当て、必要であれば、バッファーコントロール用の1列を割り
当てた。
細胞を5%CO2で37℃で2時間インキュベートした。次に、染色剤をウェ
ルから吸引し、プレートを、50%エタノールにおける1%氷酢酸から構成され
る脱着溶液(100μl/ウェル)中で20分間振盪しながらインキュベートし
た。
細胞中に残存する染色剤の量を定量するために、550nmにおける吸光度を
プレートリーダー(plate reader)で測定し、読みをバッファーコントロールと比
較し、細胞からの染色剤を漏れを評価した。
このように、試験は胆汁酸塩との接触時の細胞膜の透過率の測定として使用し
た。
B.毒性損傷からの回復
ニュートラルレッドの染色剤は、生存細胞によって活発に吸収されるが、非生
存細胞は染色されない。細胞膜の透過性が向上した細胞は染色剤の含量が減少す
る。
本変異型の方法では、細胞をまず試験材料と共にインキュベートした後、染色剤
とインキュベートし、試験材料とのインキュベーションにより細胞がどの程度接
触後にニュートラルレッドを吸収/保持できなかったかの範囲を決定するための
測定を行う。2時間という接触期間、および3時間という染色剤を吸収する間の
最適な成長材料における回復期間を使用した。
TCMを各ウェルから除去し、150μlの適当なバッファーで置換した。
バッファーをカラム2のウェルから除去し、代わりに最高濃度の試験溶液15
0μlを入れた。
150μlの試験溶液をカラム3の各ウェルに添加し、繰り返し吸引すること
により緩やかに混合し、150μlをカラム4のウェルに移した。この工程をプ
レートの下方に向かって繰り返し、各列に沿って試験材料が2倍希釈になるよう
にした。各プレートの1列はコントロールとしてHBSSを入れて割り当て、必
要であれば、バッファーコントロール用の1列を割り当てた。細胞を5%CO2
で37℃で2時間インキュベートした。
次に、上清の液体を各ウェル中の細胞の単層から除去し、200μlの染色剤
を代わりに入れた。
プレートを5%CO2で37℃で3時間インキュベートした。次に、染色剤を
ウェルから吸引した後、プレートを、50%エタノールにおける1%氷酢酸から
構成される脱着溶液(100μl/ウェル)中で20分間振盪しながらインキュ
ベートした。
550nmにおける吸光度をプレートリーダー(plate reader)で測定し、読み
をバッファーコントロールと比較し、染色剤の活発な吸収後の細胞からのニュー
トラルレッドの漏れを評価した。
このように、上記試験は胆汁酸塩との接触後の回復期間中の細胞膜の透過率の
測定として使用した。
胆汁酸塩で処理された細胞に関する重炭酸塩及びHBSSの効果の比較を、表
1
及び2および図2及び3に記載する。HBSSおよび重炭酸塩、酢酸塩及びホウ
酸塩緩衝液の効果を図4及び5で比較する。
HBSSでは、成分の割合を、蒸留水で一緒に溶解した際に7.0〜7.2の
pHになるように調節したことに留意すべきである。小腸では、pHは上記値よ
り低い。これに対して、0.1M重炭酸塩では、前記表から示されるように、こ
のpHはpH8.0に近く、ここで記載される各実験の最後が上記pH付近であ
ることを確認した。実施例2 ミトコンドリア活性を目的としたMTT染色を用いた細胞毒性の測定に関するイ ンビトロの培養実験
細胞の調製
96ウェルのマイクロプレートの各ウェル中に1×105細胞/mlを含むC
aco−2細胞懸濁液200μlを分注する(aliquot)ことによって、テストプ
レートを組み立てた。各プレートの最も外側のウェルはブランクとして残し、2
00μlの生理食塩水で満たして、蒸発による効果を中和した。細胞を、必要で
あればフィードしながら(feeding)、8日間、5%CO2を含む空気中で、37℃
で高グルコースDMEM組織培養液(TCM)中でインキュベートした。
ミトコンドリア活性に関する試験
MTTは生存細胞中でミトコンドリアデヒドロゲナーゼにより変換して不溶性
の紫色の結晶を形成するテトラゾリム塩である。死細胞は上記変換の影響を受け
ない。結晶配合物は、比色分析により定量でき、ミトコンドリア活性、即ち細胞
の生存率を評価するのに使用できる。MTTストック溶液、試験溶液及び緩衝液
の調製は上記と同様である。
本方法では、細胞をまず試験材料と共にインキュベートした後、MTTとイン
キュベートし、試験材料とのインキュベーションにより細胞のミトコンドリア活
性がどの程度変化したかの範囲を決定するための測定を行う。2時間という接触
期間、
および3時間という染色を行う間の回復期間を使用した。
TCMを各ウェルから除去し、代わりに適当なバッファー150μlを入れた
。
バッファーをカラム2のウェルから除去し、代わりに最高濃度の試験溶液15
0μlを入れた。
150μlの試験溶液をカラム3の各ウェルに添加し、繰り返し吸引すること
により緩やかに混合し、150μlをカラム4のウェルに移した。この工程をプ
レートの下方に向かって繰り返し、各列に沿って試験材料が2倍希釈になるよう
にした。各プレートの1列はコントロールとしてハンクス平衡塩溶液(HBSS
−実施例1参照)を入れて割り当て、必要であれば、バッファーコントロール用
の1列を割り当てた。細胞を5%CO2で37℃で2時間インキュベートした。
細胞を5%CO2で37℃で2時間インキュベートした。次に、上清の液体を
各ウェル中の細胞の単層から除去し、200μlのMTTを代わりに入れた。
プレートを5%CO2で37℃で3時間インキュベートし、ウェルを試験し、
目視により染色レベルを測定した。次に、染色剤をウェルから吸引し、プレート
を、無水イソプロパノールにおける0.1M HClから構成される脱着溶液(
100μl/ウェル)中で20分間振盪しながらインキュベートした。
吸光度を550及び650nmでの相違としてプレートリーダー(plate reade
r)で測定し、読みをバッファーコントロールと比較し、ミトコンドリア活性の変
化を測定した。コントロールに関するよりも低い染色の減少は、ミトコンドリア
活性の減少を示し、インキュベーション培養液における材料の毒性作用をかなり
示す。結果
実施例1及び2の結果を表1及び2、さらに図1〜5に示す。これらの表及び
図は、特定の実施例として重炭酸塩を用いて、高pHバッファーの存在下で共役
及び非共役胆汁酸によって発揮される効果を示す。
表1及び2に、実施例1及び2に記載される実験の結果を示す。表の第1列目
には試験培養液中に存在する胆汁酸塩を列挙し、試験培養液自身は第2列目に記
載する。試験培養液はHBSSまたは0.1M重炭酸ナトリウム溶液のいずれか
であった。
胆汁酸塩との接触中及び接触後のニュートラルレッドアッセイに関する結果は
、(胆汁酸塩を含まない培養液中でインキュベートされる細胞と比較して)細胞
の透過性が影響を受けずに残る胆汁酸塩の最大濃度をmg/mlで表わす。MT
Tの列における結果は、細胞の生存率がインキュベーション後影響を受けずに残
った胆汁酸塩の最大濃度をmg/mlで表わす。
表1には非共役胆汁酸塩に関する結果が示され、これから、各々の場合におい
て、ニュートラルレッド(接触中)の列では値に有意の差はないが、ニュートラ
ルレッド(接触後)及びMTTの列では値が重炭酸塩と共に投与された胆汁酸塩
の方がHBSSと共に投与されたものより高いことが示される。これより、胆汁
酸塩溶液とのインキュベーション中の細胞の透過性は重炭酸イオンの存在下では
大きく変化しないが、毒性効果がインキュベーション後に細胞中で明らかになる
ためにはかなりより多くの胆汁酸塩が必要であることが示される。有効に、この
ことは、細胞に毒性効果が現れる前に重炭酸塩を存在させると細胞にかなりより
多量の胆汁酸塩を接触できることを意味する。胆汁酸塩の量を増加させることが
可能であるため、インキュベーション後の細胞の透過性もまた、細胞の生存率に
は影響を及ぼさずに向上させることができる。
表2に共役胆汁酸塩に関する結果を示し、これから、各々の場合において、ニ
ュートラルレッド(接触後)及びMTTの列における値は同等であるが、ニュー
トラルレッド(接触中)の列における値は胆汁酸塩を重炭酸塩の存在下で投与す
ると増加することが示される。これより、重炭酸塩が存在しない際に比べて重炭
酸塩の存在下で胆汁酸塩と共にインキュベートする際の方がより少ない量の胆汁
酸塩が細胞の透過性を向上させるために必要であることが示される。
また、上記結果から、インキュベーション後の細胞の透過性及び生存率は胆汁
酸塩の存在には影響を受けないことも示される。したがって、重炭酸イオンの存
在下では、胆汁酸塩濃度を上げずに、即ち、細胞の生存率に悪影響を与えずに、
共役胆汁酸塩とのインキュベーション中の細胞の透過性を向上することが可能で
ある。
図1〜3は、表1及び2に示される結果の代表的なグラフである。図1は、M
TT生存率試験によって測定される胆汁酸塩溶液と共にインキュベートされる細
胞の生存率に関する重炭酸塩の効果を示すものである。共役胆汁酸塩に関しては
、重炭酸塩の存在は胆汁酸塩とのインキュベーション後の細胞の生存率に影響を
及ぼさないが、非共役胆汁酸塩に関しては、生存率には影響を及ぼさずに細胞を
処理できる胆汁酸塩の濃度は常に重炭酸塩の存在下で増加することが分かる。
図2は、共役胆汁酸塩とのインキュベーション中及び後のニュートラルレッド
アッセイにより測定される細胞の透過性に関する結果を示すものである。接触中
は、細胞の透過性を上げるのに必要な胆汁酸塩の量は0.1M重炭酸塩の存在下
の方がHBSSの存在下よりかなり低いことが分かる。しかしながら、接触後で
は、細胞の透過性は正常に戻る。このことは、所定量の胆汁酸塩では、細胞の透
過性が接触中に有意に向上できることを意味する。しかしながら、接触後では、
細胞の生存率はコントロール(重炭酸塩を含まない胆汁酸塩及びHBSSと共に
インキュベートされる細胞)との間に差はないままである。
図3は図2と同様であるが、この場合には、非共役胆汁酸塩に関する結果を示
す。上記場合には、重炭酸塩は胆汁酸塩との接触中には細胞の透過性に何ら明ら
かなマイナスの効果を有さないが、接触後には、細胞の透過性の増加を引き起こ
さずに投与できる胆汁酸塩の最大濃度が増加する、すなわち、細胞の透過性は重
炭酸塩の存在下で有意に減少することが分かる。
図4は、一実施例としてケノデオキシコール酸塩を用いた、様々なpH値にお
ける染色された細胞の胆汁酸塩との接触後のニュートラルレッド回復アッセイに
おける染色剤の放出率(%)を示すプロットである。このプロットから、7.5
を超え
るpHでインキュベートされた細胞からはかなりより少ない染色剤が放出される
ことが非常に明白に示され、このことは、細胞の短期間及び長期間の回復に関す
る予想が高いpH条件下でかなり改善されることを示すものである。同様にして
、図5は、様々なバッファーにおけるケノデオキシコール酸とのインキュベーシ
ョン後のミトコンドリア活性の減少率(%)を示すプロットであるが、これから
、毒性の顕著な減少が高いpH条件下で得られることが示される。
pH7.0の培養液を、3%(v/v)の1Mヘペス(HEPES)(ヒドロキシエ
チルプロピリデンエタンスルホン酸(hydroxyethyl propylidene ethane sulphon
ic acid)溶液を含むHBSSを用いて調製し、pH7.0に調節した。pH7.
5の培養液を、50mMトリズマ(商標)(TRIZMATM)を含むHBSSを用いて
調製し、pH7.5に調節した。pH8.0の培養液を、50mMトリズマ(商
標)(TRIZMATM)を含むHBSSを用いて調製し、pH8.0に調節した。pH
8.5の培養液を、50mMトリシン(Tricine)を含むHBSSを用いて調製し
、pH8.5に調節した。また、これらの結果は、上記現象はpH8.0の0.
1M重炭酸塩では観察されるが、pH7.0のHBSS単独では観察されないこ
とを示す。
使用される重炭酸塩の濃度が現に腸の環境において目的とする効果を有するこ
との確認を、下記実施例において報告されるインビボ実験で得る。実施例3 インビボの効能に関する研究−サケのカルシトニン
ブタ(大きく白色の×大きく白色の/ランドレース(landrace)、オス、65k
g)を本研究に用い、麻酔下で、正中伏在動脈を介して背側大動脈中に2本のカ
テーテルを埋め込むことによって開始する10日前に外科的に作製した。約1.
6〜2mmの内径のカニューレを空腸に埋め込んだ。動物に適宜水を与え、一晩
絶食させ、朝と晩の日に2回餌を与えた。処置を行う日には、最後の血液サンプ
ルを採取する後まで朝の食事を抜いた。
一服用量(dosing)のサケのカルシトニン(sCT)を空腸中に内在するカニュ
ー
レを介して本能により投与させた後、加温滅菌水でフラッシュした。8mlの血
液サンプルを投与前後の様々な時間に抜き、2つの部分に分けた。一方は室温で
凝固させ、血清を除去し、使用するまで−20℃に貯蔵した。他方は4,000
kiuのアプロチニンが添加されたヘパリン化チューブに移し、遠心後血漿をデ
カンテーションし、−20℃で貯蔵した。血清中のカルシウムレベルを、カルシ
ウム感受性キレート剤であるアルセナゾIII(arsenazo III)と錯体を形成させ
た後、比色分析により測定した。
9匹の動物を本研究に用い、すべてのブタにすべての3処置が行われるように
、配合物を、ランダムスリーウェイクロスオーバーを基礎として(on a random t
hree-way crossover basis)、各々少なくとも1日あけて、別々の3日に投与し
た。処置は、それぞれ、pH7.5のリン酸緩衝液2ml中に溶解した625i
uのsCT単独(−○−)、上記625iuのsCTに25mgのケノデオキシ
コール酸ナトリウムを加えたもの(−△−)、上記625iuのsCTに50m
gのケノデオキシコール酸ナトリウムを加えたもの(−■−)、またはpHをさ
らに塩酸で6.5に下げた上記625iuのsCTに50mgのケノデオキシコ
ール酸ナトリウムを加えたもの(−×−)から構成された。結果を図6に示し、
カルシトニンによる経時的な血漿中のカルシウム濃度の変化として表される。こ
れから、カルシトニンの吸収を促進する胆汁酸塩の効力は存在する胆汁酸塩の濃
度、および投与されるpHに依存することが分かる。実施例4 インビボの効能に関する研究−インスリン
実施例3に記載されたのと同様にして作製されたブタを使用した。採取した血
液サンプルを標準的な酵素を基礎とした方法を用いてグルコースに関して分析し
た。
動物に、重炭酸ナトリウムを加えてまたは加えずに、200iuインスリン溶
液2ml(pH5で溶液中にペプチドを添加)を、または固体の投与形態として
配合されたインスリンを、投与した。それぞれの投与物には、300mgのどち
らかの
配合物が含まれており、この配合物は投与する直前にリン酸緩衝液2ml中に素
早く懸濁した。2つの配合物の組成を重量/重量を基礎として下記に列挙する。
結果を図7に示し、インスリンによる経時的な血漿中のグルコース濃度の変化
として表す。これより、胆汁酸であるケノデオキシコール酸の胃に沿ったペプチ
ドの吸収を促進する効果が固体の投与配合物における重炭酸ナトリウムの存在に
よって顕著に改善されることが分かる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年10月16日
【補正内容】
請求の範囲
1.下記よりなる薬剤および/または獣医用組成物:
(i) 生物学的に活性のあるタンパク質性物質、オリゴヌクレオチ
ド若しくはその類似体または多糖;
(ii) 胆汁酸または胆汁酸塩;および
(iii) 胃のpHを7.5から9までの値に調節するために使用
される物質。
2.該物質が胃のpHを7.8から8.3までのpH値に調節するために使用さ
れる、請求の範囲第1項に記載の組成物。
3.可溶性の対イオンが存在する、請求の範囲第1項または第2項に記載の組成
物。
4.該胆汁酸または胆汁酸塩が非共役である、請求の範囲第1項、第2項または
第3項に記載の組成物。
5.該胆汁酸または胆汁酸塩がケノデオキシコール酸若しくはウルソデオキシコ
ール酸またはその塩である、請求の範囲第4項に記載の組成物。
6.該胆汁酸または胆汁酸塩が共役である、請求の範囲第1項、第2項または第
3項に記載の組成物。
7.pH調節剤が胃のpHを記載された範囲内に緩衝化するために使用される、
請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の組成物。
8.該緩衝剤が炭酸および/または重炭酸イオンからなる、請求の範囲第7項に
記載の組成物。
9.該組成物を分散させようとする胃の長手方向中に存在する量の液体中に該組
成物を分散する際に、重炭酸塩または炭酸塩の濃度が少なくとも約0.1Mであ
るような量の炭酸塩または重炭酸塩からなる、請求の範囲第8項に記載の組成物
。
10.1単位服用量を10mlの水に分散する際に少なくとも0.045Mの濃
度を得るのに十分な重炭酸または炭酸イオンを含む請求の範囲第8項または第9
項に
記載の組成物。
11.pH調節剤自体が胆汁酸または胆汁酸塩からなる、請求の範囲第1〜10
項のいずれかに記載の組成物。
12.ジ−またはトリ−カルボン酸の塩、例えば、クエン酸塩、またはエチレン
ジアミン4酢酸(EDTA)
またはエチレングリコールビス−(β−アミノエチルエーテル)−N,N,N′
,N′−4酢酸(EGTA)またはフィチン酸塩等のポリリン酸塩などのカルシ
ウムイオンのキレート剤を含む、請求の範囲第1〜11項のいずれかに記載の組
成物。
13.該生物学的活性物質がインスリン、カルシトニン、成長ホルモン、インタ
ーフェロン、インターロイキン等のタンパク質またはこれらの活性断片である、
請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載の組成物。
14.該生物学的活性物質の分子量が約20,000Da未満である、請求の範
囲第1〜13項のいずれかに記載の組成物。
15.該生物学的活性物質の分子量が約10,000Da未満である、請求の範
囲第14項に記載の組成物。
16.乾燥固体として配合される請求の範囲第1〜15項のいずれかに記載の組
成物。
17.錠剤、丸剤、粉末、顆粒または微顆粒の形態を有する、請求の範囲第16
項に記載の組成物。
18.作用剤と共に一緒に投与される生物学的活性物質の生物学的利用能を向上
することを目的とした作用剤の調製における胆汁酸塩および胃のpHを7.5か
ら9までのpH値に調節するために使用される物質の使用。
19.患者に活性物質、胆汁酸塩および胃のpHを7.5から9までのpH値に
調節するために使用される物質を一緒に投与することからなる、活性物質の生物
学的利用能の向上方法。
20.患者に活性物質、胆汁酸塩および胃のpHを7.5から9までのpHに調
節
するために使用される物質を一緒に投与することからなる、(胃内の生理活性物
質の透過促進剤としての作用能に関する)胆汁酸塩の有効治療指数の向上方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 35/413 A61K 35/413
38/00 37/26 ABJ
38/21 37/30 ADT
38/23 ADT 37/36 ADF
38/27 ADF 37/66
38/28 ABJ 37/02
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,
KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M
N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,
UA,UG,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.生物学的活性物質、胆汁酸または胆汁酸塩および胃のpHを7.5から9ま でのpH値に調節するために使用される物質からなる薬剤および/または獣医用 組成物。 2.該物質が胃のpHを7.8から8.3までのpH値に調節するために使用さ れる、請求の範囲第1項に記載の組成物。 3.可溶性の対イオンが存在する、請求の範囲第1項または第2項に記載の組成 物。 4.該胆汁酸または胆汁酸塩が非共役である、請求の範囲第1項、第2項または 第3項に記載の組成物。 5.該胆汁酸または胆汁酸塩がケノデオキシコール酸若しくはウルソデオキシコ ール酸またはその塩である、請求の範囲第4項に記載の組成物。 6.該胆汁酸または胆汁酸塩が共役である、請求の範囲第1項、第2項または第 3項に記載の組成物。 7.pH調節剤が胃のpHを記載された範囲内に緩衝化するために使用される、 請求の範囲第1〜6項のいずれかに記載の組成物。 8.該緩衝剤が炭酸および/または重炭酸イオンからなる、請求の範囲第7項に 記載の組成物。 9.炭酸塩または重炭酸塩の濃度が少なくとも約0.1Mである、請求の範囲第 8項に記載の組成物。 10.1単位服用量を10mlの水に分散する際に少なくとも0.045Mの濃 度を得るのに十分な重炭酸または炭酸イオンを含む請求の範囲第8項または第9 項に記載の組成物。 11.pH調節剤自体が胆汁酸または胆汁酸塩からなる、請求の範囲第1〜10 項のいずれかに記載の組成物。 12.ジ−またはトリ−カルボン酸の塩、例えば、クエン酸塩、エチレンジアミ ン 4酢酸(EDTA)、エチレングリコールビス−(β−アミノエチルエーテル) −N,N,N′,N′−4酢酸(EGTA)またはフィチン酸塩等のポリリン酸 塩などのカルシウムイオンのキレート剤を含む、請求の範囲第1〜11項のいず れかに記載の組成物。 13.該生物学的活性物質がインスリン、カルシトニン、成長ホルモン、インタ ーフェロン、インターロイキン等のタンパク質またはこれらの活性断片である、 請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載の組成物。 14.該生物学的活性物質がオリゴヌクレオチド(若しくはその類似体)または 多糖である、請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載の組成物。 15.該生物学的活性物質の分子量が約20,000Da未満である、請求の範 囲第1〜14項のいずれかに記載の組成物。 16.該生物学的活性物質の分子量が約10,000Da未満である、請求の範 囲第15項に記載の組成物。 17.乾燥固体として配合される請求の範囲第1〜16項のいずれかに記載の組 成物。 18.錠剤、丸剤、粉末、顆粒または微顆粒の形態を有する、請求の範囲第17 項に記載の組成物。 19.作用剤と共に一緒に投与される生物学的活性物質の生物学的利用能を向上 することを目的とした作用剤の調製における胆汁酸塩および胃のpHを7.5か ら9までのpH値に調節するために使用される物質の使用。 20.患者に活性物質、胆汁酸塩および胃のpHを7.5から9までのpH値に 調節するために使用される物質を一緒に投与することからなる、活性物質の生物 学的利用能の向上方法。 21.患者に活性物質、胆汁酸塩および胃のpHを7.5から9までのpHに調 節するために使用される物質を一緒に投与することからなる、(胃内の生理活性 物質の透過促進剤としての作用能に関する)胆汁酸塩の有効治療指数の向上方法 。
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