【発明の詳細な説明】
パーハロアルコキシベンゼノフェノンヒドラゾンおよび有害生物防除剤としての
それらの用途
本発明は、各々の場合において遊離体または塩の形態にある次式:
を表し、
nは0、1、2、3、4または5を表し、nが1より大きい場合、基R2は同
一または相違しており、
oは0、1、2、3または4を表し、oが1より大きい場合、基R3は同一ま
たは相違しており、
R1はパーハロ−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基を表し、
R2はハロゲン原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数
1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、ハロ−炭素原
子数1ないし8のアルコキシ基、炭素原子数1ないし8のアルキルチオ基、ハロ
−炭素原子数1ないし8のアルキルチオ基、炭素原子数1ないし8のアルキルス
ルフィニル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキルスルフィニル基、
炭素原子数1ないし8のアルキルスルホニル基、ハロ−炭素原子数1ないし8の
アルキルスルホニル基、CN基またはフェニル基を表し、
R3はハロゲン原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数
1ないし8のアルキル基またはハロ−炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表
し、
R4はH、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数3
ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素
原子数1ないし8のアルコキシ基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ−炭素原
子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ−炭素原子数
1ないし8のアルコキシ基、炭素原子数1ないし8のアルキルチオ基またはNR8
R9基を表し、
R5は炭素原子数1ないし8のアルキル基、NR10R11基、OR20基、SR20
基またはSO2R20基を表し、
R6はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシク
ロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし
8のアルケニル基、炭素原子数1ないし8のアルキニル基、炭素原子数1ないし
8のアシル基またはフェニル基を表し、
R7はH、非置換または置換された炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素
原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル
−炭素
原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルケニル基、炭素原
子数1ないし8のアルキニル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルケニル基、
炭素原子数3ないし6のシクロアルケニル−炭素原子数1ないし8のアルキル基
または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル−炭素原子数1ないし8のアルケ
ニル基を表し、置換基はハロゲン原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハ
ロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基
、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、炭素原子数1ないし8のアルキ
ル−S(O)p基(式中、pは0、1または2であってよい)、炭素原子数1な
いし8のアルコキシカルボニル基、ジ(炭素原子数1ないし8のアルキル)アミ
ノ基および炭素原子数1ないし8のアルカノイルオキシ基からなる群から選択さ
れ得;またはR7は非置換または置換されたフェニル基またはヘテロアリール基
を表し、置換基は炭素原子数1ないし6のアルキル基およびハロゲン原子からな
る群から選択され得;またはR7は炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、NR1 6
R17基、COOR6基またはSR6基を表し、
R8およびR9は互いに独立してH、炭素原子数1ないし8のアルキル基または
OH基を表し、
R10はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシク
ロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1
ないし
8のアルコキシ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、フェニル基、OR12基、
S(O)mR13基(式中、mは0、1または2を表す)またはNR14R15基を表
し、
R11はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシク
ロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし
8のアルコキシ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、アリル基、炭素原子数1
ないし8のアルキルアリル基、ハロアリル基またはプロパルギル基を表し、
R12はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8
のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ−炭素原子数1ないし8のア
ルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし8の
アルケニル基、ハロ−炭素原子数2ないし8のアルケニル基またはプロパルギル
基を表し、
R13はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン−炭素原子数1ない
し8のアルキル基、フェニル基またはNR14R15基を表し、
R14およびR15は互いに独立してH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハ
ロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1ないし8の
アルキルアミド基、ジ(炭素原子数1ないし8のアルキル)アミド基またはNH2
基を表し、
R16およびR17は互いに独立してH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハ
ロ−炭素原子数1ないし8のア
ルキル基、炭素原子数2ないし8のアルケニル基、炭素原子数1ないし8のアル
コキシ基またはNH2基を表し、
R18はS(O)mR19基(式中、mは0、1または2を表す)、NO2基または
CN基を表し、
R19は炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のア
ルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基
またはNR14R15基を表し、
R20は炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のア
ルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基を表し、
YはO、S、NR18基またはCHC(O)R21基を表し、そして
R21はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8
のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基またはフェニル基を表すが
、
ただし、Xが−N=C(R4)R5基を表し、R1がOCF3を表し、oが0を表
し、nが1を表し、R4がCH3基を表し、そしてR5が−N(CH3)OCH3基
を表す式Iの化合物において、R2はフッ素原子および塩素原子以外の基を表す
〕で表される化合物、そのE/Z異性体および互変異性体;上記化合物および互
変異性体の製造方法および使用方法、有効成分が各々の場合遊離体または農薬的
に利用可能な塩の形態にある上記化合物および互変異性体の中から選択される有
害生物防除
剤、および該防除剤の製造方法および使用方法に関するものである。
ある種のヒドラゾン誘導体は有害生物防除剤における殺虫有効成分として文献
に提示されている。しかしながら、これらの公知化合物の生物学的特性は有害生
物防除の分野において常に十分に満足できるものであるとはいえず、結果として
、特に昆虫を防除するための有害生物防除特性を有するその他の化合物を提供す
る必要性がある。この課題は式Iで表される本発明の化合物の提供により解決さ
れる。
式Iで表される化合物はE/Z異性体として、例えば下記の2種の異性体型で
存在し得る。
従って、本明細書を通じて、式Iで表される化合物は適当であるならば、あらゆ
る場合において特記されていない場合でも、適当なE/Z異性体をも意味するも
のと理解されるべきである。
式Iで表される化合物のいくつかは互変異性体として存在してもよい。例えば
、式I中、R6がHの場合、Xが部分構造−N(H)−C(R7)=Yを有する化
合物は部分構造−N=C(R7)−YHを有するそれぞれの互変異性体と平衡状
態にあり得る。従って、本明細書を
通じて、式Iで表される化合物は適当であるならば、あらゆる場合において特記
されていない場合でも、相当する互変異性体をも意味するものと理解されるべき
である。
式Iで表される化合物および適当であるならばそれらのE/Z異性体および互
変異性体は塩として存在してもよい。少なくとも1つの塩基中心を有する式Iで
表される化合物は例えば酸付加塩を形成し得る。これらの酸付加塩は例えば無機
強酸、例えば鉱酸、例えば硫酸、リン酸またはハロゲン化水素酸、強い有機カル
ボン酸、例えば非置換または置換された、例えばハロゲン置換された炭素原子数
1ないし4のアルカンカルボン酸、例えば酢酸、または飽和または不飽和ジカル
ボン酸、例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸またはフタル酸、ま
たはヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸ま
たはクエン酸、または安息香酸、または有機スルホン酸、例えば非置換または置
換された、例えばハロゲン置換された炭素原子数1ないし4のアルカン−または
アリールスルホン酸、例えばメタン−またはp−トルエンスルホン酸とで形成さ
れる。少なくとも1つの酸性基を有する式Iで表される化合物はさらに塩基と塩
を形成し得る。塩基との適当な塩は例えば金属塩、例えばアルカリ金属塩および
アルカリ金属土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩またはマグネシウム
塩であるか、またはアンモニアもしくは有機アミン、例えばモルホリン、ピペリ
ジン、ピロリジン、一、
二もしくは三低級アルキルアミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミンもしくはジメチルプロピルアミン、または一、二もしくは三ヒドロ
キシ低級アルキルアミン、例えば一、二もしくは三エタノールアミンとの塩であ
る。さらに、適当な内部塩もまた、適当であるならば形成され得る。本発明の範
囲内の好ましい塩は農薬として有用な塩であるが、本発明はまた、農薬目的に不
利である塩、例えばミツバチまたは魚に毒性であり、そして例えば式Iで表され
る遊離化合物またはその農薬として利用し得る塩の単離もしくは精製に使用され
得る塩を包含する。遊離の形態にある式Iで表される化合物とそれらの塩の形態
にある式Iで表される化合物との間の密接な関係により、式Iで表される遊離化
合物またはそれらの塩は明細書を通じて、適当であるならばそれぞれ相当する塩
および遊離化合物をも意味すると同様に理解されるべきである。同様なことが式
Iで表される化合物のE/Z異性体および互変異性体ならびにそれらの塩にも当
てはまる。
特記しない限り、本明細書全体で使用される一般用語は以下に定義されるよう
な意味を有する。
それ自体およびその他の基および化合物、例えばハロアルキル基、ハロアルコ
キシ基、ハロアルコキシアルキル基およびハロアルケニル基の構造要素としての
ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、特に
フッ素原子、塩素原子または臭素原子
である。
炭素含有基および化合物は、特記しない限り、各々場合において、1個以上8
個以下、好ましくは1個以上4個以下、特に1または2個の炭素原子を含む。
炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基である。
アルキル基それ自体およびその他の基および化合物、例えばハロアルキル基、
アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル
基またはアルキルスルホニル基の構成要素としてのアルキル基は、各々の場合に
おいてそれぞれの基または化合物における特定の炭素原子数に応じ、直鎖すなわ
ちメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基またはオクチル基であるか、または分岐、例えばイソプロピル基、イソブ
チル基、第二ブチル基、第三ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基または
イソオクチル基であってよい。
ハロゲン置換された炭素原子含有基および化合物、例えばハロアルキル基、ハ
ロアルコキシ基またはハロアルケニル基は一部だけハロゲン化されていても、ま
た過ハロゲン化されていてもよく、そして複数個のハロゲン化の場合、ハロゲン
置換基は同一であっても、異なっていてもよい。それ自体およびその他の基や化
合物、例えばハロシクロアルキルアルキル基およびハロアルケニル基
の構造要素としてのハロアルキル基の例はフッ素原子、塩素原子および/または
臭素原子により一ないし三置換されたメチル基、例えばCHF2またはCF3;フ
ッ素原子、塩素原子および/または臭素原子によって一ないし五置換されたエチ
ル基、例えばCH2CF3,CF2CF3,CF2CCl3,CF2CHCl2,CF2
CHF2,CF2CFCl2,CF2CHBr2,CF2CHClF,CF2CHBr
FまたはCClFCHClF;フッ素原子、塩素原子および/または臭素原子に
よって一ないし七置換されたプロピル基またはイソプロピル基、例えばCH2C
HBrCH2Br,CF2CHFCF3,CH2CF2CF3またはCH(CF3)2;
およびフッ素原子、塩素原子および/または臭素原子によって一ないし九置換さ
れたブチル基またはその異性体、例えばCF(CF3)CHFCF3またはCH2
(CF2)2CF3である。
アシル基はホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチ
リル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ヘプタ
ノイル基、オクタノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル基、またはヘテロア
ロイル基、例えばチエノイル基であってよい。
ヘテロアリール基の例はチエニル基、ピリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル
基、トリアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジル基、インドリ
ル基、
ベンゾ〔b〕チエニル基およびベンゾ〔b〕フリル基である。
上記のただし書を考慮した、本発明の範囲内で好ましい態様を以下に示す:
(1)式I中、nが0、1、2、3または4、好ましくは1、2または3、特に
1または2、中でも1を表し、nが1より大きい場合、基R2は同一または異な
っている化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異
性体。
(2)式I中、oが0、1、2または3、好ましくは0、1または2、特に0ま
たは1、中でも0を表し、mが1より大きい場合、基R3は同一または異なって
いる化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体
。
(3)式I中、R1がパーハロ−炭素原子数1ないし3のアルコキシ基、好まし
くはパーハロ−炭素原子数1または2のアルコキシ基、特にパーハロメトキシ基
を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性
体。
(4)式I中、R2がハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、ハロ
−炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基ま
たはハロ−炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、好ましくはハロゲン原子、炭
素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基ま
たはハロ−炭
素原子数1ないし4のアルコキシ基、特にハロゲン原子、炭素原子数1または2
のアルキル基、ハロ−炭素原子数1または2のアルコキシ基、中でもハロゲン原
子、メチル基、ハロメチル基またはハロメトキシ基を表す化合物、または適当で
あるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(5)式I中、R3がH、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、
ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基またはハロ−炭素原子数1ないし4の
アルコキシ基、好ましくはH、ハロゲン原子、炭素原子数1または2のアルキル
基またはハロ−炭素原子数1または2のアルキル基、特にH、ハロゲン原子また
はメチル基、中でもH、塩素原子またはフッ素原子を表す化合物、または適当で
あるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(6)式I中、R4がH、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、
炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアル
キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコ
キシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ
−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ
基またはNR8R9基、好ましくはH、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1
または2のアルキル基または炭素原子数1または2のアルコキシ基、特にHまた
は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す化合物、または適当であるならばそ
れらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(7)式I中、R5が炭素原子数1ないし4のアルキル基、NR10R11基、OR2 0
基、SR20基またはSO2R20基、好ましくはNR10R11基またはOR20基、特
にNR10R11基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体も
しくは互変異性体。
(8)式I中、R6がH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数3な
いし6のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルケニル基、炭素原子数
1ないし6のアルキニル基または炭素原子数1ないし6のアシル基、好ましくは
H、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキ
ル基または炭素原子数1ないし6のアシル基、特にHまたは炭素原子数1ないし
4のアルキル基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体も
しくは互変異性体。
(9)式I中、R7がH、非置換または置換された炭素原子数1ないし6のアル
キル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数3ないし6のシ
クロアルキル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし6のア
ルケニル基、炭素原子数1ないし6のアルキニル基を表し、置換基はハロゲン原
子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし
4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1な
いし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル−S(O)p基(式中
、pは0、1または2であってよい)、炭素原子数1ないし4のアルコキシカル
ボニル基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミノ基および炭素原子数1
ないし4のアルカノイルオキシ基からなる群から選択され得;またはR7が非置
換または炭素原子数1ないし4のアルキル基およびハロゲン原子からなる群から
の置換基により1もしくは多置換されたフェニル基またはヘテロアリール基を表
すか;またはR7が炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、NR16R17基、CO
OR6基またはSR6基を表し;好ましくはR7がH、非置換または置換された炭
素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基を
表し、置換基はハロゲン原子、炭素原子数1または2のアルキル基、ハロ−炭素
原子数1または2のアルキル基、炭素原子数1または2のアルコキシ基、ハロ−
炭素原子数1または2のアルコキシ基、炭素原子数1または2のアルキル−S(
O)p基(式中、pは0、1または2であってよい)、炭素原子数1または2の
アルコキシカルボニル基、ジ(炭素原子数1または2のアルキル)アミノ基およ
び炭素原子数1または2のアルカノイルオキシ基からなる群から選択され得;ま
たはR7が非置換または炭素原子数1または2のアルキル基およびハロゲン原子
からなる群からの置換基により
1もしくは多置換されたフェニル基またはヘテロアリール基を表すか;またはR7
が炭素原子数1または2のアルコキシ基、NR16R17基またはSR6基を表し;
特にR7がH、非置換または置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭
素原子数3ないし6のシクロアルキル基を表し、置換基はハロゲン原子、炭素原
子数1または2のアルキル基および炭素原子数1または2のアルコキシ基からな
る群から選択され得;非置換またはハロゲン原子により置換されたフェニル基ま
たはヘテロアリール基;炭素原子数1または2のアルコキシ基、NR16R17基ま
たはSR6基を表し;中でもR7が炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子
数3ないし6のシクロアルキル基;非置換またはハロゲン原子により置換された
フェニル基またはヘテロアリール基;炭素原子数1または2のアルコキシ基また
はNR16R17基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体も
しくは互変異性体。
(10)式I中、R8がHまたは炭素原子数1ないし6のアルキル基、好ましく
はHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基、特にHまたはメチル基を表す化
合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(11)式I中、R9がHまたは炭素原子数1ないし6のアルキル基、好ましく
はHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基、特にHまたはメチル基を表す化
合物、
または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(12)式I中、R10がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3
ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェ
ニル基、OR12基、S(O)mR13基(式中、mは0または2を表す)またはN
R14R15基、好ましくはH、炭素原子数1または2のアルキル基、フェニル基ま
たはOR12基、特にH、炭素原子数1または2のアルキル基またはOR12基を表
す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異牲体。
(13)式I中、R11がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3
ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数1ないし4のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、アリル基
、炭素原子数1ないし4のアルキルアリル基、ハロアリル基またはプロパルギル
基、好ましくはH、炭素原子数1または2のアルキル基、炭素原子数3ないし6
のシクロアルキル基、アリル基または炭素原子数1ないし4のアルキルアリル基
、特にHまたは炭素原子数1または2のアルキル基を表す化合物、または適当で
あるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(14)式I中、R12がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基、
炭素原子数1ないし4のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4のアルケニル基、
ハロ−炭素原子数2ないし4のアルケニル基またはプロパルギル基、好ましくは
H、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキ
ル基、炭素原子数2ないし4のアルケニル基またはプロパルギル基、特にH、炭
素原子数1または2のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル
基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異
性体。
(15)式I中、R13がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基、フェニル基またはNR14R15基、好ましくは炭素
原子数1または2のアルキル基、ハロ−炭素原子数1または2のアルキル基また
はフェニル基、特に炭素原子数1または2のアルキル基またはハロ−炭素原子数
1または2のアルキル基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z
異性体もしくは互変異性体。
(16)式I中、R14がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1ないし8のアルキルア
ミド基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミド基またはNH2基、好ま
しくはH、炭素原子数1または2のアルキル基またはフェニル基、特に炭素原子
数1または2の
アルキル基またはフェニル基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE
/Z異性体もしくは互変異性体。
(17)式I中、R15がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1ないし8のアルキルア
ミド基、ジ(炭素原子数1ないし4のアルキル)アミド基またはNH2基、好ま
しくはH、炭素原子数1または2のアルキル基またはフェニル基、特に炭素原子
数1または2のアルキル基またはフェニル基を表す化合物、または適当であるな
らばそれらのE/Z異牲体もしくは互変異性体。
(18)式I中、R16がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、好ま
しくはHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基、特に炭素原子数1または2
のアルキル基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もし
くは互変異性体。
(19)式I中、R17がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、好ま
しくはHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基、特に炭素原子数1または2
のアルキル基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もし
くは互変異性体。
(20)式I中、R18がSO2R19基、NO2基または
CN基、好ましくはSO2R19基を表す化合物、または適当であるならばそれら
のE/Z異性体もしくは互変異性体。
(21)式I中、R19が炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数
1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル
基、ベンジル基またはNR14R15基、好ましくは炭素原子数1または2のアルキ
ル基、フェニル基、ベンジル基またはNR14R15基、特に炭素原子数1または2
のアルキル基またはベンジル基を表す化合物、または適当であるならばそれらの
E/Z異性体もしくは互変異性体。
(22)式I中、R20が炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数
1ないし4のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、好ま
しくは炭素原子数1または2のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロ
アルキル基、特に炭素原子数1または2のアルキル基を表す化合物、または適当
であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(23)式I中、YがO、SまたはNR18基、好ましくはOまたはNR18基、特
にOを表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異牲体もしくは互変
異性体。
(24)式I中、R21がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、好ま
しくは炭素原子数1または2のアルキル基、ハロ−炭素原子数
1または2のアルキル基または炭素原子数1または2のアルコキシ基、特にメチ
ル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表す化合物、また
は適当であるならばそれらのE/Z異牲体もしくは互変異性体。
(25)式I中、nが1、2または3を表し、nが1より大きい場合、基R2は
同一または異なっており、oが0、1または2を表し、oが1より大きい場合、
基R3は同一または異なっており、R1がパーハロ−炭素原子数1ないし3のアル
コキシ基を表し、R2がハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、ハ
ロ−炭素原子数1ないし6のアルキル基またはハロ−炭素原子数1ないし6のア
ルコキシ基を表し、R3がH、ハロゲン原子、炭素原子数1または2のアルキル
基またはハロ−炭素原子数1または2のアルキル基を表し、R4がH、ハロゲン
原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアル
キル基、ハロ−炭素原子数1または2のアルキル基または炭素原子数1または2
のアルコキシ基を表し、R5が炭素原子数1ないし4のアルキル基、NR10R11
基、OR20基、SR20基またはSO2R20基を表し、R6がH、炭素原子数1ない
し6のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数1な
いし6のアルケニル基、炭素原子数1ないし6のアルキニル基または炭素原子数
1ないし6のアシル基を表し、R7がH、非置換またはハロゲン原子、炭素原子
数1または2のアルキル基、ハロ−炭素原
子数1または2のアルキル基、炭素原子数1または2のアルコキシ基、ハロ−炭
素原子数1または2のアルコキシ基、炭素原子数1または2のアルキル−S(O
)p基(式中、pは0、1または2であってよい)、炭素原子数1または2のア
ルコキシカルボニル基、ジ(炭素原子数1または2のアルキル)アミノ基および
炭素原子数1または2のアルカノイルオキシ基からなる群から選択され得る置換
基により置換された炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数3ないし6
のシクロアルキル基;非置換または炭素原子数1または2のアルキル基およびハ
ロゲン原子からなる群からの置換基により1または多置換されたフェニル基また
はヘテロアリール基;炭素原子数1または2のアルコキシ基、NR16R17基また
はSR6基を表し、R10がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数
3ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、フ
ェニル基、OR12基、S(O)mR13基(式中、mは0または2を表す)または
NR14R15基を表し、R11がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子
数3ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、
炭素原子数1ないし4のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、アリ
ル基、炭素原子数1ないし4のアルキルアリル基、ハロアリル基またはプロパル
ギル基を表し、R12がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子
数1ないし4のアルキル基、炭
素原子数1ないし4のアルコキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原
子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし4のアルケニル基、ハ
ロ−炭素原子数2ないし4のアルケニル基またはプロパルギル基を表し、R13が
H、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基、フェニル基またはNR14R15基を表し、R14およびR15が互いに独立して
H、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基、フェニル基、炭素原子数1ないし8のアルキルアミド基、ジ(炭素原子数
1ないし4のアルキル)アミド基またはNH2基を表し、R16およびR17が互い
に独立してH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし
4のアルキル基または炭素原子数1ないし8のアルコキシ基を表し、R18がSO2
R19基、NO2基またはCN基を表し、R19が炭素原子数1または2のアルキル
基、フェニル基、ベンジル基またはNR14R15基を表し、R20が炭素原子数1ま
たは2のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基を表し、そ
してYがO、SまたはNR18基を表す化合物、または適当であるならばそれらの
E/Z異性体もしくは互変異性体。
(26)式I中、nが1または2を表し、nが1より大きい場合、基R2は同一
または異なっており、oが0または1を表し、R1がパーハロ−炭素原子数1ま
たは2のアルコキシ基を表し、R2がハロゲン原子、炭素原子
数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし4のアルキル基またはハ
ロ−炭素原子数1ないし4のアルコキシ基を表し、R3がH、ハロゲン原子また
はメチル基を表し、R4がHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、
R5が炭素原子数1ないし4のアルキル基、NR10R11基、OR20基、SR20基
またはSO2R20基を表し、R6がH、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数3ないし6のシクロアルキル基または炭素原子数1ないし6のアシル基を
表し、R7がH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数3ないし6の
シクロアルキル基、非置換またはハロゲン原子、炭素原子数1または2のアルキ
ル基および炭素原子数1または2のアルコキシ基からなる群から選択され得る置
換基により置換されたフェニル基またはヘテロアリール基を表すか、炭素原子数
1または2のアルコキシ基またはNR16R17基を表し、R10がH、炭素原子数1
または2のアルキル基、フェニル基またはOR12基を表し、R11がH、炭素原子
数1または2のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、アリル
基または炭素原子数1ないし4のアルキルアリル基を表し、R12がH、炭素原子
数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原
子数2ないし4のアルケニル基またはプロパルギル基を表し、R16およびR17が
互いに独立してHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、R18がSO2
R19基、NO2基またはC
N基を表し、R19が炭素原子数1または2のアルキル基またはベンジル基を表し
、R20が炭素原子数1または2のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシク
ロアルキル基を表し、そしてYがO、SまたはNR18基を表す化合物、または適
当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体。
(27)式I中、nが1を表し、oが0または1を表し、R1がパーハロメトキ
シ基を表し、R2がハロゲン原子、炭素原子数1または2のアルキル基、ハロ−
炭素原子数1または2のアルキル基またはハロ−炭素原子数1または2のアルコ
キシ基を表し、R3がH、塩素原子またはフッ素原子を表し、R4がHまたは炭素
原子数1ないし4のアルキル基を表し、R5がNR10R11基またはOR20基を表
し、R6がHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し、R7がH、炭素原
子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェ
ニル基、非置換またはハロゲン置換されたヘテロアリール基、炭素原子数1また
は2のアルコキシ基またはNR16R17基を表し、R10およびR11が互いに独立し
てH、炭素原子数1または2のアルキル基またはOR12基を表し、R12がH、炭
素原子数1または2のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル
基を表し、R16およびR17が互いに独立して炭素原子数1または2のアルキル基
を表し、R18がSO2R19基を表し、R19が炭素原子数1または2のアルキル基
またはベンジル基
を表し、R20が炭素原子数1または2のアルキル基を表し、そしてYがOまたは
NR18基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは
互変異性体。
(28)式I中、nが1を表し、oが0または1を表し、R1がパーハロメトキ
シ基を表し、R2がハロゲン原子、メチル基、ハロメチル基またはハロメトキシ
基を表し、R3がH、塩素原子またはフッ素原子を表し、R4がHまたは炭素原子
数1ないし4のアルキル基を表し、R5がNR10R11基を表し、R6がHまたは炭
素原子数1ないし4のアルキル基を表し、R7がH、炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、非置換また
はハロゲン置換されたヘテロアリール基、炭素原子数1または2のアルコキシ基
またはNR16R17基を表し、R10およびR11が互いに独立してH、炭素原子数1
または2のアルキル基またはOR12基を表し、R12がH、炭素原子数1または2
のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基を表し、R16およ
びR17が互いに独立して炭素原子数1または2のアルキル基を表し、R18がSO2
R19基を表し、R19が炭素原子数1または2のアルキル基またはベンジル基を
表し、R20が炭素原子数1または2のアルキル基を表し、そしてYがOまたはN
R18基を表す化合物、または適当であるならばそれらのE/Z異性体もしくは互
変異性体。
本発明の範囲内の式Iで表される特に好ましい化合物は第1表、第2表および
第3表に列挙されており、そして実施例H3、H5ないしH7およびH10に記
載した化合物および適当であるならばそれらのE/Z異性体または互変異性体が
中でも特に好ましい。
本発明の範囲内で特に好ましいのは、4−クロロ−4’−トリフルオロメトキ
シベンゾフェノンN−シクロプロピルカルボニルヒドラゾンおよびそのE/Z異
性体(第1表の化合物1.5)である。
本発明はさらに、上記のただし書を考慮した、各々の場合において遊離体また
は塩の形態にある、式Iで表される化合物および適当であるならばそれらのE/
Z異性体および互変異性体の製造方法に関する。該製造方法は例えば、
a)式I中、YがOを表す化合物を製造するために、公知であるか、または相当
する公知化合物と同様に製造され得、遊離体または塩の形態にある次式:
(式中、n、o、R1、R2、R3およびR6は式Iに対して定義されたものと同じ
意味を表す)で表される化合物または適当であるならばそれらのE/Z異性体も
し
くは互変異性体を次式:R7COX1(式中、X1は脱離基、好ましくはハロゲン
原子、特に塩素原子を表し、そしてR7は式Iに対して定義されたものと同じ意
味を表す)で表される化合物と、好ましくは塩基の存在下で反応させるか、また
は
b)式I中、YがOまたはSを表す化合物を製造するために、公知であるか、ま
たは相当する公知化合物と同様製造され得る次式:
(式中、n、o、R1、R2およびR3は式Iに対して定義されたものと同じ意味
を表す)で表される化合物を公知であるか、または相当する公知化合物と同様に
製造され得、遊離体または塩の形態にある次式:
(式中、YはOまたはSを表し、そしてR6およびR7は式Iに対して定義された
ものと同じ意味を表す)で表される化合物と、好ましくは酸の存在下で反応させ
るか、または
c)式I中、YがSを表す化合物を製造するために、式I中、YがOを表し、そ
してR6が好ましくは炭素原子数1ないし8のアルキル基を表す化合物を五硫化
リンと
反応させるか、または
d)式I中、YがSを表し、そしてR6がHを表す化合物を製造するために、公
知であるか、または相当する公知化合物と同様に製造され得、遊離体または塩の
形態にある次式:
(式中、n、o、R1、R2、R3およびR7は式Iに対して定義されたものと同じ
意味を表す)で表される化合物または適当であるならばそれらのE/Z異性体を
H2Sと、好ましくは塩基の存在下で反応させるか、または
e)式I中、R6がHを表す化合物を次式:R6X2(式中、X2は脱離基、例えば
ハロゲン原子、トリフルオロメチルスルホニル基、トルエンスルホニル基または
ベンゼンスルホニル基、好ましくはハロゲン原子を表す)で表される化合物と、
適当であるならば塩基の存在下で反応させるか、または
f)式I中、YがNR18基を表す化合物を製造するために、式IIで表される化合
物を、公知であるか、または相当する公知化合物と同様に製造され得、遊離体ま
たは塩の形態にある次式:
(式中、R7およびR18は式Iに対して定義されたものと同じ意味を表し、そし
てX3は脱離基、例えばハロゲン原子または炭素原子数1ないし4のアルコキシ
基、好ましくはエトキシ基を表す)で表される化合物または適当であるならばそ
れらのE/Z異性体と、好ましくは塩基または酸の存在下で反応させるか、また
は
g)式I中、R5がNR10R11基を表す化合物を製造するために、式II中R6がH
を表す化合物と、公知であるか、または相当する公知化合物と同様に製造され得
る次式:
(式中、R4、R10およびR11は式Iに対して定義されたものと同じ意味を表し
、そしてRは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す)で表される化合物と反
応させるか、または
h)式I中、R5がNR10R11基を表す化合物を製造するために、公知であるか
、または例えば式I中、YがOを表し、そしてR6がHを表す化合物を五塩化リ
ンと反応させることにより相当する公知化合物と同様に製造され得、遊離体また
は塩の形態にある次式:
(式中、n、o、R1、R2、R3およびR4は式Iに対して定義されたものと同じ
意味を表す)で表される化合物または適当であるならばそれらのE/Z異性体を
次式:NHR10R11で表される化合物と、好ましくは塩基の存在下で反応させ、
そして、各々の場合において、所望するならば、上記の方法に従って、または
その他の方法により得られ得る各々の場合において遊離体または塩の形態にある
式Iで表される化合物またはそれらの互変異性体を式Iで表される異なる化合物
またはそれらのE/Z異性体もしくは互変異性体に変換し、上記の方法に従って
得られ得る異性体混合物を分離し、そして所望の異性体を単離し、および/また
は、上記の方法に従って得られ得る式Iで表される遊離化合物またはそれらの互
変異性体もしくはE/Z異性体を塩に変換するか、または上記の方法に従って得
られ得る式Iで表される化合物またはそれらの互変異性体もしくはE/Z異性体
の塩を式Iで表される遊離化合物もしくはそれらのE/Z異性体もしくは互変異
性体または異なる塩に変換する、ことからなる。
本発明はさらに、例えば
i)公知であるか、または相当する公知化合物と同様に製造され得る次式:
(式中、R1は式Iに対して定義されたものと同じ意味を表し、そしてX4はハロ
ゲン原子、好ましくは塩素原子を表す)で表される化合物を、式Iに対して定義
されたものと同じ意味を表すR2により1または多置換されたベンゼンとフリー
デル−クラフツ反応の通常の条件下で反応させるか、または
j)公知であるか、または相当する公知化合物と同様に製造され得る次式:
(式中、R1は式Iに対して定義されたものと同じ意味を表す)で表される化合
物を、式Iに対して定義されたものと同じ意味を表すR2により1または多置換
されたハロゲン化フェニルマグネシウム、好ましくは臭化フェニルマグネシウム
とグリニャール反応の通常の条件下で反応させるか、または
k)公知であるか、または相当する公知化合物と同様に製造され得る次式:
(式中、n、o、R2およびR3は式Iに対して定義されたものと同じ意味を表す
)で表される化合物を、次式:Br(CF2)pBr(式中、pは1、2、3また
は4を表す)化合物と、好ましくは強酸、例えば水素化ナトリウム、水素化カリ
ウムまたはカリウム第三ブトキシドの存在下で反応させるか、または
式II中、R1がOCF3を表す化合物を製造するために、上記式XIで表される
化合物をCCl4とHFの存在下で反応させるか、または
式II中、R1がOCF2Clを表す化合物を製造するために、上記式XIで表さ
れる化合物をCl3COCOClとHFの存在下で反応させ、そして適当である
ならば、さらに生成物をHFと反応させて、式II中R1がOCF3を表す化合物を
製造するか、または
l)式II中、R1がOCF3を表す化合物を製造するために、公知であるか、また
は相当する公知化合物と同様に製造され得る次式:
(式中、n、o、R2およびR3は式Iに対して定義さ
れたものと同じ意味を表す)で表される化合物をHFと、好ましくは酸化剤、好
ましくは1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインおよび塩基、好まし
くはピリジンの存在下で反応させるか、または
m)式II中、R1がOCF3を表す化合物を製造するために、公知であるか、また
は相当する公知化合物と同様に製造され得る次式:
(式中、n、o、R2およびR3は式Iに対して定義されたものと同じ意味を表し
、そしてRは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す)で表される化合物をP
Cl5およびCl2と反応させ、さらに得られる生成物をSbF3およびSbCl5
と反応させ、続いて加水分解し、次いで得られるベンゾフェノン誘導体をR6N
HNH2と反応させ、
および/または、所望するならば、上記方法に従って、または別の経路を介して
得られ得る式IIで表される化合物を式IIで表される異なる化合物に変換し、
および/または、上記方法に従って得られ得る異性体混合物を分割し、そして所
望の異牲体を単離することからなる、各々の場合において遊離体または塩の形態
にある式IIで表される化合物の製造方法に関する。
互変異性体およびE/Z異性体またはそれらの塩に関
して式Iで表される互変異性体およびE/Z異性体または塩に対して上でなした
言及は、以前に記載した、および以後に記載する出発物質にも同様に当てはまる
。
以前に記載した、および以後に記載する反応は、それ自体公知の方法、例えば
適当な溶媒もしくは希釈剤またはそれらの混合物の不在下、または慣用的には存
在下で行われ、その反応は必要に応じて冷却して、室温で、または加熱して、例
えば約−80℃ないし反応媒体の沸点温度の温度範囲で、好ましくは約0℃ない
し約+150℃で、そして必要ならば密閉した容器内、加圧下で、不活性ガス雰
囲気中および/または無水条件下で実施される。特に有利な反応条件は実施例に
示されている。
各々の場合において遊離体または塩の形態にある、式Iで表される化合物およ
び適当である場合にはそれらの互変異性体またはE/Z異性体の製造に使用され
るここまでに記載された出発物質およびこれ以降に記載される出発物質は公知で
あるか、または例えば以下の記載に従う、それ自体公知の方法により製造され得
る。変法a):
反応を促進するのに適当な塩基は、例えばアルキルアミン、アルキレンジアミ
ン、遊離もしくはN−アルキル化飽和もしくは不飽和シクロアルキルアミン、塩
基性複素環類、水酸化アンモニウムおよび炭素環式アミンである。例としてトリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチレンジアミン、シクロヘ
キシルアミン、
N−シクロヘキシル−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアニリン、ピ
リジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、キヌクリジン、N−メチル
モルホリン、ベンジルトリメチルアミンモニウムヒドロキシドおよび1,5−ジ
アザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−5−エン(DBU)が記載され得る。
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記載され得るそのよ
うな溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
ゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラ
リン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメ
タン、ジクロロエタン、トリクロロエテンまたはテトラクロロエテン;エステル
、例えば酢酸エチル;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブチルメチルエーテル、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジエチルエーテル、テト
ラヒドロフランまたはジオキサン;ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケ
トンまたはメチルイソブチル
ケトン;アミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンまたはヘキサ
メチルリン酸トリアミド;ニトリル、例えば、アセトニトリルまたはプロピオニ
トリル;およびスルホキシド、例えばジメチルスルホキシドである。反応が塩基
の存在下で行われるならば、過剰に使用される塩基、例えばトリエチルアミン、
ピリジン、N−メチルモルホリンまたはN,N−ジエチルアニリンは溶媒または
希釈剤としても作用し得る。
反応は約0℃ないし約+100℃、好ましくは約10℃ないし約+40℃の温
度範囲で有利に行われる。
変法a)の好ましい態様において、化合物IIをハロゲン化アシルと10℃ない
し40℃、好ましくは20℃で、芳香族炭化水素、好ましくはトルエン中、そし
て触媒として塩基の存在下、好ましくはトリエチルアミンの存在下に反応させる
。変法b):
反応を促進するのに適当な酸触媒の例は、式Iで表される化合物との酸付加塩
の形成に適当なものとして上に挙げた、触媒量で使用される酸である。
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記
載され得るそのような溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭
化水素およびハロゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メ
シチレン、テトラリン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、
石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン
、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエテンまたはテトラクロロ
エテン;エステル、例えば酢酸エチル;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、
ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブチル
メチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン;ケトン、例えば、アセトン
、メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケトン;アルコール、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレン
グリコールまたはグリセロール;アミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドンまたはヘキサメチルリン酸トリアミド;ニトリル、例えば、アセトニ
トリルまたはプロピオニトリル;およびスルホキシド、例えばジメチルスルホキ
シドである。反応が酸触媒の存在下で行われるならば、過剰に使用される酸、例
えば強力な有機カルボン酸、例として非置換
または置換された、例えばハロゲン置換された炭素原子数1ないし4のアルカン
カルボン酸、例えばギ酸、酢酸またはプロピオン酸は溶媒または希釈剤としても
作用し得る。
反応は約0℃ないし約+100℃、好ましくは約10℃ないし約+40℃の温
度範囲で有利に行われる。変法c):
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記載され得るそのよ
うな溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
ゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラ
リン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメ
タン、ジクロロエタン、トリクロロエテンまたはテトラクロロエテン;エーテル
、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
ジブチルエーテル、第三ブチルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジメトキシジエチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサ
ン;およびスルホキシド、例えばジメチルスル
ホキシドである。
反応は約20℃ないし約+120℃、好ましくは約40℃ないし+100℃の
温度範囲で有利に行われる。変法d):
反応を促進するのに適当な塩基は、例えばアルキルアミン、アルキレンジアミ
ン、遊離もしくはN−アルキル化飽和もしくは不飽和シクロアルキルアミン、塩
基性複素環類、水酸化アンモニウムおよび炭素環式アミンである。例としてトリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチレンジアミン、シクロヘ
キシルアミン、N−シクロヘキシル−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチ
ルアニリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、キヌクリジ
ン、N−メチルモルホリン、ベンジルトリメチルアミンモニウムヒドロキシドお
よび1,5−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−5−エン(DBU)が記
載され得る。
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記載され得るそのよ
うな溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
ゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラ
リン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘ
キサン、シクロヘキサン、
ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、ト
リクロロエタンまたはテトラクロロエテン;エーテル、例えば、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブ
チルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジ
エチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン;およびスルホキシド、
例えばジメチルスルホキシドである。反応が塩基の存在下で行われるならば、そ
のとき、過剰に使用される塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジン、N−メチ
ルモルホリンまたはN,N−ジエチルアニリンは溶媒または希釈剤としても作用
し得る。
反応は約0℃ないし約+100℃、好ましくは約10℃ないし約+40℃の温
度範囲で有利に行われる。変法e):
反応を促進するのに適当な塩基は、例えばアルキルアミン、アルキレンジアミ
ン、遊離もしくはN−アルキル化飽和もしくは不飽和シクロアルキルアミン、お
よび炭素環式アミンである。例としてトリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、トリエチレンジアミン、N−シクロヘキシル−N,N−ジメチルアミン
およびN,N−ジエチルアニリンが記載され得る。
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤
を添加せずに、例えば溶融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合にお
いて、不活性な溶媒もしくは希釈剤またはその混合物を添加することが有利であ
る。記載され得るそのような溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂
環式炭化水素およびハロゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メシチレン、テトラリン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベン
ゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロ
メタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエテンまたはテトラ
クロロエテン;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブチルメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジエチルエーテル、テトラヒド
ロフランまたはジオキサン;およびスルホキシド、例えばジメチルスルホキシド
である。反応が塩基の存在下で行われるならば、過剰に使用される塩基、例えば
トリエチルアミンまたはN,N−ジエチルアニリンは溶媒または希釈剤としても
作用し得る。
反応は約0℃ないし約+100℃、好ましくは約10℃ないし約+40℃の温
度範囲で有利に行われる。変法f):
反応を促進するのに適当な塩基は、例えばアルキルア
ミン、アルキレンジアミン、遊離もしくはN−アルキル化飽和もしくは不飽和シ
クロアルキルアミン、塩基性複素環類、水酸化アンモニウムおよび炭素環式アミ
ンである。例としてトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチ
レンジアミン、シクロヘキシルアミン、N−シクロヘキシル−N,N−ジメチル
アミン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ
)ピリジン、キヌクリジン、N−メチルモルホリン、ベンジルトリメチルアミン
モニウムヒドロキシドおよび1,5−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−
5−エン(DBU)が記載され得る。
反応を促進するのに適当な酸触媒の例は、式Iで表される化合物との酸付加塩
の形成に適当なものとして上に挙げた、触媒量で使用される酸である。
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記載され得るそのよ
うな溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
ゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラ
リン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメ
タン、ジクロロエタン、トリクロロエテンまたはテトラク
ロロエテン;エステル、例えば酢酸エチル;エーテル、例えば、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブ
チルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジ
エチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン;ケトン、例えば、アセ
トン、メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケトン;アルコール、例えば
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチ
レングリコールまたはグリセロール;アミド、例えばN,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸トリアミド;ニトリル、例えば、アセ
トニトリルまたはプロピオニトリル;およびスルホキシド、例えばジメチルスル
ホキシドである。反応が塩基の存在下で行われるならば、過剰に使用される塩基
、例えばトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリンまたはN,N−ジ
エチルアニリンは溶媒または希釈剤としても作用し得る。反応が酸触媒の存在下
で行われるならば、過剰に使用される酸、例えば強力な有機カルボン酸、例とし
て非置換または置換された、例えばハロゲン置換された炭素原子数1ないし4の
アルカンカルボン酸、例えばギ酸、酢酸またはプロピオン酸は溶媒または希釈剤
としても作用し得る。
反応は約20℃ないし約+100℃、好ましくは約50℃ないし約+80℃の
温度範囲で有利に行われる。変法g):
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記載され得るそのよ
うな溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
ゲン化炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラ
リン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘ
キサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメ
タン、ジクロロエタン、トリクロロエテンまたはテトラクロロエテン;エステル
、例えば酢酸エチル;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブチルメチルエーテル、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジエチルエーテル、テト
ラヒドロフランまたはジオキサン;アルコール、例えばメタノール、エタノール
、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールまたはグ
リセロール;アミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチル
ホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸トリアミド;ニ
トリル、例えば、アセトニトリルまたはプロピオニトリル;およびスルホキシド
、例えばジメチルスルホキシドである。
反応は約20℃ないし+120℃、好ましくは約50℃ないし+110℃の温
度範囲で有利に行われる。変法h):
反応を促進するのに適当な塩基は、例えばアルキルアミン、アルキレンジアミ
ン、遊離もしくはN−アルキル化飽和もしくは不飽和シクロアルキルアミン、塩
基性複素環類、水酸化アンモニウムおよび炭素環式アミンである。例としてトリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチレンジアミン、シクロヘ
キシルアミン、N−シクロヘキシル−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチ
ルアニリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、キヌクリジ
ン、N−メチルモルホリン、ベンジルトリメチルアミンモニウムヒドロキシドお
よび1,5−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−5−エン(DBU)が記
載され得る。
反応体はそのまま互いに、すなわち溶媒または希釈剤を添加せずに、例えば溶
融状態で反応させ得る。しかしながら、多くの場合において、不活性な溶媒もし
くは希釈剤またはその混合物を添加することが有利である。記載され得るそのよ
うな溶媒または希釈剤の例は、芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
ゲン化炭化水素、
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエ
タン、トリクロロエテンまたはテトラクロロエテン;エステル、例えば酢酸エチ
ル;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、ジブチルエーテル、第三ブチルメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、ジメトキシジエチルエーテル、テトラヒドロフランま
たはジオキサン;アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールまたはグリセロール;アミ
ド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N
,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンまたはヘキサメチルリン酸
トリアミド;ニトリル、例えば、アセトニトリルまたはプロピオニトリル;およ
びスルホキシド、例えばジメチルスルホキシドである。反応が塩基の存在下で行
われるならば、そのとき、過剰に使用される塩基、例えばトリエチルアミン、ピ
リジン、N−メチルモルホリンまたはN,N−ジエチルアニリンは溶媒または希
釈剤としても作用し得る。
反応は約20℃ないし約+120℃、好ましくは約
50℃ないし約+110℃の温度範囲で有利に行われる。
化合物Iの塩はそれ自体公知の方法で製造され得る。例えば、化合物Iの酸付
加塩はそれらを適当な酸または適当なイオン交換試薬と処理することにより得ら
れ、そして塩基との塩はそれらを適当な塩基またはイオン交換試薬と処理するこ
とにより得られる。
化合物Iの塩は、酸付加塩を、例えば適当な塩基性試薬または適当なイオン交
換試薬と処理することにより、および塩基との塩を、例えば適当な酸または適当
なイオン交換試薬と処理することにより、慣用の方法で遊離化合物Iに変換され
得る。
化合物Iの塩はそれ自体公知の方法で化合物Iの異なる塩に変換され得る;酸
付加塩は例えば異なる酸付加塩に、例えば塩酸のような無機酸の塩を酸のナトリ
ウム塩、バリウム塩または銀塩のような適当な金属塩と、例えば酢酸銀を用いて
、形成される無機塩、例えば塩化銀が不溶性であり、そしてそのために反応混合
物から分離する適当な溶媒中で処理することにより、変換され得る。
方法および反応条件に応じて、塩形成性を有する化合物Iは遊離体または塩の
形態で得られ得る。
化合物IおよびIIは可能な異性体の1つの形態で、またはこれらの混合物の形
態であってよく、例えば非対称性炭素原子の数ならびに絶対配置および相対配置
に応じ、それらは純粋な異性体、例えば対掌体および/またはジアステレオマー
の形態または異性体混合物、例えばエナ
ンチオマー混合物、例としてラセミ体、ジアステレオマー混合物またはラセミ体
混合物の形態であってよく;本発明は純粋な異性体および全ての可能な異性体混
合物に関し、そしてこのことは、あらゆる場合において立体化学の詳細が特に言
及されていない場合でさえも、本明細書を通じてそのように解釈されるべきであ
る。
選択した出発物質および手順に応じた方法またはその他の経路により得られる
化合物IおよびIIのジアステレオマー混合物およびラセミ体混合物は、成分間の
物理化学的な差に基づいて公知方法で、例えば、分別結晶、蒸留および/または
クロマトグラフィーにより分割されて、純粋なジアステレオマーまたはラセミ体
が得られる。
このように得られるエナンチオマー混合物、例えばラセミ体は公知方法、例え
ば光学活性溶媒からの再結晶、キラル吸着剤上のクロマトグラフィー、例えばア
セチルセルロース上での高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、適当な微生
物の使用、特異的固定化酵素での切断、または例えば1つのエナンチオマーのみ
が錯体化されるキラルクラウンエーテルを用いる包接化合物の形成を介する方法
により光学的対掌体に分割され得る。
純粋なジアステレオマーまたはエナンチオマーは、適当な異性体混合物を分離
することによるだけでなく、ジアステレオ選択またはエナンチオ選択合成の一般
的公知方法、例えば立体化学が適当である出発物質を用いて本発明に係る操作を
行うことによっても、本発明に従って
得られ得る。
個々の成分の生物学的活性が異なるならば、各々の場合において生物学的によ
り活性な異性体、例えばエナンチオマーまたは異性体混合物、例えばエナンチオ
マー混合物を単離または合成することが有利である。
化合物IおよびIIはまたそれらの水和物の形態で得られ、および/またはその
他の溶媒、例えば適当であるならば固体形態にある化合物を結晶化するのに使用
される溶媒を含んでいてもよい。
本発明はプロセスのあらゆる段階で出発物質または中間体として得られ得る化
合物が出発物質として使用され、そして残りの段階の全てまたはいくつかが行わ
れるか、または誘導体または塩および/またはラセミ体または対掌体の形態で出
発物質が使用されるか、または特に反応条件下で形成される方法の全ての態様に
関する。
本発明の方法において使用される出発物質および中間体は上で特に重要である
と最初に記載された化合物Iを導くものであることが好ましい。
特に、本発明は実施例H1ないしH10に記載された製造方法に関する。
本発明はまた、式Iで表される化合物またはそれらの塩の製造のために本発明
に従って使用され、そして新規である、各々の場合において遊離体または塩の形
態にある出発物質および中間体、それらの使用方法および製造方法に関する。
本発明に係る式Iで表される化合物は温血動物、魚類および植物に十分許容性
があり、かつ、非常に望ましい殺生物性スペクトルを有する一方、有害生物防除
の領域において価値ある予防的および/または治療的な有効成分である。本発明
に係る有効成分は通常の感受性を持つか、耐性を持つ動物有害生物、例えば昆虫
またはダニ目の代表種の全てまたは個々の成長段階に対して有効である。本発明
に係る有効成分の殺虫有効性または殺ダニ有効性は、直後のまたはより後の、例
えば脱皮の際の有害生物の死により直接的に、または例えば減少した産卵および
/または低下した孵化率(少なくとも50ないし60%の死亡率に相当する良好
な有効性)により間接的に明らかにされ得る。
上記の有害生物は例えば以下のものを包含する:
鱗翅目から、例えば
アクレリス(Acleris)種、アドキソフイエス(Adoxophyes)種、アエゲリア(Aegeri
a)種、アグロチス(Agrotis)種、アラバマ・アルギラセアエ(Alabama argillacea
e)、アミロイス(Amylois)種、アンチカルジア・ゲマタリス(Anticarsia gemmata
lis)、アルチプス(Archips)種、アルギロタエニア(Argyrotaenia)種、オートグ
ラフア(Autographa)種、ブセオラ・フスカ(Busseola fusca)、カドラ・カウテラ
(Cadra cautella)、カルポシナ・ニッポネンシス(Carposina nipponensis)、チ
ロ(Chilo)種、コリストネウラ(Choristoneura)種、クリジア・アムビ
グエラ(Clysia ambiguella)、クナファロクロシス(Cnaphalocrocis)種、クネフ
ァシア(Cnephasia)種、コチリス(Cochylis)種、コレオフォラ(Coleophora)種、
クロシドロミア・ビノタリス(Crocidolomia binotalis)、クリプトフレビア・ロ
イコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、サイデイア(Cydia)種、ディアトラエ(
Diatraea)種、ディパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、エアリアス
(Earias)種、エフェスチア(Ephestia)種、エウコスマ(Eucosma)種、エウポエシ
リア・アムビグエラ(Eupoecilia ambiguella)、エウプロクチス(Euproctis)種、
エウキソア(Euxoa)種、グラフォリタ(Grapholita)種、ヘディア・ヌビフェラナ(
Hedya nubiferana)、ヘリオチス(Heliothis)種、ヘルラ・ウンダリス(Hellula u
ndalis)、ハイファントリア・クネア(Hyphantria cunea)、ケイフェリア・リコ
ペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ロイコプテラ.サイテラ(Leucoptera s
citella)、リソコレチス(Lithocollethis)種、ロベシア・ボトラナ(Lobesia bot
rana)、リマントリア(Lymantria)種、リオネチア(Lyonetia)種、マラコソマ(Mal
acosoma)種、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、マンデュカ・セク
スタ(Manduca sexta)、オペロフテラ(Operophtera)種、オストリニア・ヌビラリ
ス(Ostrinia nubilalis)、パムメネ(Pammene)種、パンデミス(Pandemis)種、パ
ノリス・フラメア(Panolis flammea)、ペクチノフオラ・ゴシピエラ(Pectinopho
ra gossypiella)、
フソリマエア・オペルキュレラ(Phthorimaea operculella)、ピエリス・ラパエ(
Pieris rapae)、ピエリス(Pieris)種、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylos
tella)、プレイス(Prays)種、シルポファガ(Scirpophaga)種、セサミア(Sesamia
)種、スパルガノチス(Sparganothis)種、スポドプテラ(Spodoptera)種、シナン
テドン(Synanthedon)種、サウメトポエア(Thaumetopoea)種、トルトリックス(To
rtrix)種、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、およびイポノメウタ(Yponom
euta)種;
鞘翅目から、例えば、
アグリオテス(Agriotes)種、アントノムス(Anthonomus)種、アトマリア・リネア
リス(Atomaria linearis)、チャエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis
)、コスモポリテス(Cosmopolites)種、クルクリオ(Curculio)種、デルメステス(
Dermestes)種、ジアブロチカ(Diabrotica)種、エピラクナ(Epilachna)種、エレ
ムヌス(Eremnus)種、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemline
ata)、リッソルホプツルス(Lissorhoptrus)種、メロロンサ(Melolontha)種、オ
リカエフィルス(Orycaephilus)種、オチオリンクス(Otiorhynchus)種、フリクチ
ヌス(Phlyctinus)種、ポピリア(Popillia)種、サイリオデス(Psylliodes)種、リ
ゾペルサ(Rhizopertha)種、スカラベイダエ(Scarabeidae)種、シトフィラス(Sit
ophilus)種、シトツロガ(Sitotroga)種、テネブリオ(Tenebrio)種、トリボリウ
ム(Tribolium)種、およ
びトロゴデルマ(Trogoderma)種;
多翅目から、例えば
ブラタ(Blatta)種、ブラテラ(Blattella)種、グリロタルパ(Gryllotalpa)種、レ
ウコファエア・マデラアエ(Leucophaea maderae)、ロクスタ(Locusta)種、ペリ
プラネタ(Periplaneta)種、およびシストセルカ(Schistocerca)種、
シロアリ目から、例えば、
レチクリテルメス(Reticulitermes)種、
チャタテムシ目から、例えば、
リポスセリス(Liposcelis)種、
シラミ目から、例えば、
ハエマトピヌス(Haematopinus)種、リノグナスス(Linognathus)種、ペディクル
ス(Pediculus)種、ペムフィグス(Pemphigus)種、およびフィロキセラ(Phylloxer
a)種;
ハジラミ目から、例えば、
ダマリネア(Damalinea)種、およびトリコデクテス(Trichodectes)種;
アザミウマ目から、例えば、
フランクリニエラ(Frankliniella)種、ヘルシノスリップス(Hercinothrips)種、
タエニオスリップス(Taeniothrips)種、スリップス・パルミ(Thrips palmi)、ス
リップス・タバシ(Thrips tabaci)およびサイルトスリップス・アウランチ(Scir
tothrips aurantii);
異翅亜目から、例えば、
シメックス(Cimex)種、ジスタンチエラ・セオブロマ(Distantiella theobroma)
、ダイスデルクス(Dysdercus)種、エウチスツス(Euchistus)種、エウリョガステ
ル(Eurygaster)種、レプトコリサ(Leptocorisa)種、ネザラ(Nezara)種、ピエス
マ(Piesma)種、ロドニウス(Rhodnius)種、サルベルゲラ・シングラリス(Sahlber
gella singularis)、スコチノファラ(Scotinophara)種、およびトリアトマ(Tria
toma)種;
同翅亜目から、例えば、
アレウロスリクッス・フロッコスス(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス
・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、アオニデイエラ(Aonidiella)種、アフィ
ディダエ(Aphididae)、アフィス(Aphis)種、アスピジオツス(Aspidiotus)種、ベ
ミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、セロプラステル(Ceroplaster)種、クリソン
ファルス・アオニディウム(Chrysomphalus aonidium)、クリソムファルス・ディ
クチヨスペルミ(Chrysomphalus dictyospermi)、コッカス・ヘスペリデュム(Coc
cus hesperidum)、エンポアスカ(Empoasca)種、エリオソマ・ラリゲルム(Erioso
ma larigerum)、エリスロネウラ(Erythroneura)種、ガスカルディア(Gascardia)
種、ラオデルファクス(Laodelphax)種、レカニウム.コルニ(Lecanium corni)、
レピドサフェス(Lepidosaphes)種、マクロシフス(Macrosiphus)種、マイズス(My
zus)種、ネフォテチックス(N
ephotettix)種、ニラパルヴァタ(Nilaparvata)種、パラトリア(Paratoria)種、
ペムフィグス(Pemphigus)種、プラノコッカス(Planococcus)種、シューダウラカ
スピス(Pseudaulacaspis)種、シュードコッカス(Pseudococcus)種、プシラ(Psyl
la)種、プルヴィナリア・アエチオピカ(Pulvinaria aethiopica)、クアドラスピ
ディオツス(Quadraspidiotus)種、ロパロシフム(Rhopalosiphum)種、サイセチア
(Saissetia)種、スカフォイデウス(Scaphoideus)種、シザフィス(Schizaphis)種
、シトビオン(Sitobion)種、トリアレウロデス・ヴァポラリオルム(Trialeurode
s vaporariorum)、トリオザ・エリトレアエ(Trioza erytreae)およびウナスピス
・シトリ(Unaspis citri);
膜翅目から、例えば、
アクロミルメックス(Acromyrmex)、アッタ(Atta)種、セフス(Cephus)種、ディプ
リオン(Diprion)種、ディプリオニダエ(Diprionidae)、ジリピニア・ポリトマ(G
ilpinia polytoma)、ホプロカムパ(Hoplocampa)種、ラシウス(Lasius)種、モノ
モリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ネオディプリオン(Neodiprio
n)種、ソレノプシス(Solenopsis)種、およびヴェスパ(Vespa)種;
双翅目から、例えば、
アエデス(Aedes)種、アンセリゴナ・ソカタ(Antherigona soccata)、ビビオ・ホ
ルツラヌス(Bibio hortulanus)、カリフォラ・エリスロセファラ(Calliphora er
ythr
ocephala)、セラチチス(Ceratitis)種、クリソミア(Chrysomyia)種、クレッス(C
ulex)種、クテレブラ(Cuterebra)種、ダカス(Dacus)種、ドロソフィラ・メラノ
ガステル(Drosophila melanogaster)、ファニア(Fannia)種、ガストロフィルス(
Gastrophilus)種、グロシナ(Glossina)種、ハイポデルマ(Hypoderma)種、ハイポ
ボスカ(Hyppobosca)、リリオマイザ(Liriomyza)種、ルシリア(Lucilia)種、メラ
ナグロマイザ(Melanagromyza)種、ムスカ(Musca)種、オエスツルス(Oestrus)種
、オルセオリア(Orseolia)種、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、ペゴマイア
・ヨシャミ(Pegomyia hyoscyami)、フォルビア(Phorbia)種、ラゴレチス・ポモ
ネラ(Rhagoletis pomonella)、シアラ(Sciara)種、ストモキシス(Stomoxys)種、
タバヌス(Tabanus)種、タニア(Tannia)種、およびチプラ(Tipula)種;
ノミ目から、例えば、
セラトフィルス(Ceratophyllus)種、およびキセノプシラ・チェオピス(Xenopsyl
la cheopis)、
シラミ目から、例えば、
レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、および
ダニ目から、例えば、
アカルス・シロ(Acarus siro)、アセリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、アク
ルス・シュレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、アンブリョンマ(Amblyomma)
種、アルガス(Argas)種、ボフィルス(Boophilus)種、ブレ
ビパルプス(Brevipalpus)種、ブリョビア・プラエチオサ(Bryobia praetiosa)、
カリピトリメルス(Calipitrimerus)種、コリオプテス(Chorioptes)種、デルマニ
スス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、エオテトラニクス・カルピニ(Eotetra
nychus carpini)、エリオフィエス(Eriophyes)種、ヒヤロンマ(Hyalomma)種、イ
キソデス(Ixodes)種、オリゴニクス・プラテンシス(Olygonychus pratensis)、
オルニソドロス(Ornithodoros)種、パノニクス(Panonychus)種、フィロコプツル
タ・オレイヴォラ(Phyllocoptruta oleivora)、ポリファゴタルソネムス・ラツ
ス(Polyphagotarsonemus latus)、プソロプテス(Psoroptes)種、リピセファルス
(Rhipicephalus)種、リゾグリフス(Rhizoglyphus)種、サルコプテス(Sarcoptes)
種、タルソネムス(Tarsonemus)種、およびテトラニクス(Tetranychus)種。
本発明に係る有効成分は、特に植物、主として農業、園芸および林業における
有用植物および鑑賞植物上に、または該植物の一部、例えば果実、花、葉、茎、
塊茎または根に見出される上記のような有害生物を防除、すなわち阻害または破
壊するのに特に適しており、そしていくつかの場合において、保護作用もまた植
物の新たに生じる部分に拡大される。
適当である標的作物は特に、穀物、例えば小麦、大麦、ライ麦、オート麦、イ
ネ、トウモロコシまたはサトウモロコシ;ビート、例えば砂糖ビートまたはフォ
ダービー
ト;果実、例えば梨果、石果および軟性果、例としてリンゴ、洋ナシ、プラム、
桃、アーモンド、サクランボまたはベリー類(例えばイチゴ、ラズベリーまたは
ブラックベリー);マメ科植物、例えばソラマメ、レンズマメ、エンドウマメま
たはダイズ;油科作物、例えばアブラナ、カラシ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、
ココナッツ、ヒマ、ココアマメまたは落花生;ウリ科植物、例えばカボチャ、キ
ュウリまたはメロン;繊維植物、例えばワタ、亜麻、麻または黄麻;柑橘果実、
例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツまたはマンダリン;野菜、例えばホ
ウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、
ジャガイモまたはピーマン;クスノキ科、例えばアボカド、桂皮または樟脳;お
よびタバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ブドウ、ホ
ップ、バナナ類および天然ゴム植物および鑑賞植物である。
本発明に係る有効成分は特に、野菜、果実およびイネ植物におけるブーフィル
ス・ミクロプルス(Boophilus microplus)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvat
a lugens)、パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi)およびテトラニクス・ウルチ
カエ(Tetranychus urticae)を防除するのに適している。
本発明に係る有効成分を適用するその他の分野は、貯蔵品ならびに貯蔵所およ
び物品の保護、および衛生領域、特に家畜および生産的家畜の上記のような有害
生物から
の保護である。
それ故に、本発明はまた有害生物防除剤、例えば乳剤原液、懸濁原液、直接噴
霧可能または希釈可能な溶液、噴霧可能なペースト、希釈乳剤、水和剤、可溶性
粉末、分散性粉剤、湿潤性粉末、粉剤、粒剤またはポリマー物質中のカプセル化
剤に関し、それらの全てが本発明に係る有効成分を少なくとも1種含有し、そし
て意図される目的および使用環境に依存して選ばれる。
これらの組成物において、有効成分は例えば特定の粒径にある純粋な形態の固
体活性成分で、少なくとも1種の製剤分野で慣用の助剤、例えば溶媒もしくは固
体担体または表面活性化合物(界面活性剤)と共に使用される。
適当な溶媒は例えば以下のものである:非水素化または一部水素化芳香族炭化
水素、好ましくはアルキルベンゼンの炭素原子数8ないし12の部分、例えばキ
シレン混合物またはアルキル化ナフタレンまたはテトラヒドロナフタレン;脂肪
族または脂環式炭化水素、例えばパラフィンまたはシクロヘキサン;アルコール
、例えばエタノール、プロパノールまたはブタノール;グリコールおよびそれら
のエーテルおよびエステル、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ールエーテル、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルまたはモノ
エチルエーテル;ケトン、例えばシクロヘキサノン、イソホロンまたはジアセタ
ノールアルコール;強極性溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチル
スル
ホキシドまたはN,N−ジメチルホルムアミド;水、非エポキシ化またはエポキ
シ化植物油、例えば非エポキシ化またはエポキシ化ナタネ油、ヒマシ油、ココナ
ッツ油または大豆油およびシリコン油。
例えば、粉剤および分散性粉末に使用される固体担体は通常、方解石、タルク
、カオリン、モンモリロナイトまたはアタパルジャイトのような粉砕天然鉱物で
ある。物性を改良するために、高分散ケイ酸または高分散吸収性ポリマーを加え
ることも可能である。顆粒のための適当な粒状化吸着性担体は多孔性型のもので
、例えば軽石、破壊レンガ、セピオライトまたはベントナイトであり、そして適
当な非吸収性担体は方解石または砂である。さらに非常に多くの粒状化した無機
質および有機質の物質、特にドロマイトまたは粉末化植物残骸を使用し得る。
製剤化すべき有効成分の性質によるが、適当な表面活性化合物は良好な乳化性
、分散性および湿潤性を有する非イオン性、カチオン性および/またはアニオン
性界面活性剤または界面活性剤混合物である。下に列挙した界面活性剤は例示と
して見なされるべきのみであり、専門家による文献には、製剤の分野で慣用的で
あり、そして本発明により適当である多数のその他の界面活性剤が記載されてい
る。
適当な非イオン性界面活性剤は、脂肪族または脂環式アルコール、飽和または
不飽和脂肪酸およびアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体が主で
あり、
該誘導体は3ないし30個のグリコールエーテル基、(脂肪族)炭化水素部分に
8ないし20個の炭素原子、そしてアルキルフェノールのアルキル部分に6ない
し18個の炭素原子を含む。他の適当な非イオン性界面活性剤は、アルキル鎖中
に1ないし10個の炭素原子と20ないし250個のエチレングリコールエーテ
ル基と10ないし100個のプロピレングリコールエーテル基とを有する、ポリ
プロピレングリコール、エチレンジアミノポリプロピレングリコールおよびアル
キルポリプロピレングリコールとの水溶性ポリエチレンオキシド付加物である。
これらの化合物は通常プロピレングリコール単位当たり1ないし5個のエチレン
グリコール単位を含む。記載され得る例は、ノニルフェノールポリエトキシエタ
ノール、ヒマシ油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキ
シド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリ
コールおよびオクチルフェノキシポリエトキシエタノールである。適当であるそ
の他の物質はポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、例えばポリオキ
シエチレンソルビタントリオレートである。。
カチオン性界面活性剤は、置換基として少なくとも1つの炭素原子数8ないし
22のアルキル基と他の置換基としてハロゲン化または非ハロゲン化低級アルキ
ル基、ベンジル基またはヒドロキシ低級アルキル基とを含む第四アンモニウム塩
が主である。該塩は好ましくはハロゲ
ン化物、メチル硫酸塩またはエチル硫酸塩の形態にあり、例えばステアリルトリ
メチルアンモニウムクロリドおよびベンジルジ−(2−クロロエチル)エチルア
ンモニウムブロミドである。
適当なアニオン性界面活性剤は、水溶性石鹸または水溶性合成界面活性化合物
のいずれかである。適当な石鹸は高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩および置換もしくは非置換のアンモニウム塩、例えば、オレ
イン酸またはステアリン酸あるいは、例えばココナッツ油または獣脂から得られ
る天然脂肪酸混合物のナトリウムまたはカリウム塩である。脂肪酸メチルタウリ
ン塩も記載され得る。しかしながら、いわゆる合成界面活性剤、特に脂肪スルホ
ネート、脂肪サルフェート、スルホン化ベンズイミダゾール誘導体、またはアル
キルアリールスルホネートがさらに頻繁に使用される。脂肪スルホネートまたは
サルフェートは通常アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいは置換または非
置換アンモニウム塩の形態にあり、そしてアシル基のアルキル部分を包含する炭
素原子数8ないし22のアルキル基を一般に含み、例えばリグノスルホン酸、ド
デシル硫酸エステルまたは天然脂肪酸から得られる脂肪アルコールスルフェート
の混合物のナトリウムまたはカルシウム塩である。これらの化合物はまた、脂肪
アルコール/エチレンオキシド付加物の硫酸エステルおよびスルホン酸の塩を含
む。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、
好ましくは2つのスルホン酸基と約8ないし22個の炭素原子を含む1つの脂肪
酸基とを含む。アルキルアリールスルホネートの例は、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸またはナフタレンスルホン酸/ホルムアル
デヒド縮合生成物のナトリウム塩、カルシウム塩またはトリエタノールアンモニ
ウム塩である。適当なホスフェート、例えばp−ノニルフェノールと4ないし1
4モルのエチレンオキシドとの付加物のリン酸エステルの塩、またはリン脂質も
適当である。
一般に、本発明の組成物は、有効成分を0.1ないし99%、特に0.1ない
し95%、少なくとも1種の固体または液体助剤を1ないし99.9%、特に5
ないし99.9%を含有し、それは通常、組成物の0ないし25%、特に0.1
ないし20%が界面活性剤であってよい(各々%は重量%)。原液組成物が市販
品としてより好ましいが、消費者は通常、相当低濃度で有効成分を含む希釈製剤
を使用する。好ましい組成物は特に以下の組成を有する(全て%は重量%である
):乳剤原液:
有効成分:1ないし90%、好ましくは5ないし20%
界面活性剤:1ないし30%、好ましくは10ないし20%
溶媒:5ないし98%、好ましくは70ないし85%粉剤:
有効成分:0.1ないし10%、好ましくは0.1ない
し1%
固体担体:99.9ないし90%、好ましくは99.9ないし99%懸濁原液:
有効成分:5ないし75%、好ましくは10ないし50%
水:94ないし24%、好ましくは88ないし30%
界面活性剤:1ないし40%、好ましくは2ないし30%水和剤:
有効成分:0.5ないし90%、好ましくは1ないし80%
界面活性剤:0.5ないし20%、好ましくは1ないし15%
固体担体:5ないし99%、好ましくは15ないし98%粒剤:
有効成分:0.5ないし30%、好ましくは3ないし15%
固体担体:99.5ないし70%、好ましくは97ないし85%
本発明に係る組成物の作用は、他の殺虫性有効成分の添加により、相当に拡大
され得、そして与えられた環境に適合され得る。添加される適当な有効成分の代
表例には以下の化合物群がある;有機リン化合物、ニトロフェ
ノールおよびその誘導体、ホルムアミジン、アシル尿素、カーバメート、ピレス
ロイド、ニトロエンアミンおよび誘導体、ピロール、チオ尿素および誘導体、塩
素化炭化水素およびバチラス・スリンギエンシス製剤。本発明に係る組成物はま
た、その他の固体または液体助剤、例えば植物油またはエポキシ化植物油(例と
してエポキシ化ココナッツ油,ナタネ油または大豆油)、消泡剤、例えばシリコ
ーン油、防腐剤、粘度調節剤、結合剤および/または粘着付与剤ならびに肥料お
よび特別な効果を得るための他の有効成分、例えば殺ダニ剤、殺生物剤、殺菌剤
、殺線虫剤、軟体動物駆除剤または選択的除草剤を含有してもよい。
本発明に係る組成物は公知方法、例えば助剤の不在下、固体の有効成分または
有効成分の混合物を粉砕、ふるい分けおよび/または圧縮して、例えば特定粒径
を得、そして少なくとも1種の助剤の存在下、有効成分または有効成分の混合物
を助剤と共に均一に混合および/または粉砕することにより製造される。
本発明の対象は本発明の組成物の適用の方法、すなわち、上記のような有害生
物の防除方法、例えば意図される目的および周囲の環境に応じて選択されるスプ
レー、アトマイジング、ダスティング、ブラッシング、種子粉衣、散布または注
水であり、そして上記のような有害生物を防除するための組成物の使用方法であ
る。典型的な使用濃度は有効成分0.1ないし1000ppm、好ま
しくは0.1ないし500ppmである。一般に、1ヘクタールあたりの施用比
率は有効成分1ないし2000g、特に10ないし1000g、好ましくは20
ないし600g/haである。
栽培保護の分野における施用の好ましい方法は植物の葉への施用(葉施用)で
ある。施用の回数および施用率は問題となっている有害生物による感染の危険性
によって決定することができる。また、本発明の有効成分は植物の生育地に液体
製剤を注入するか、または有効成分を固体、例えば顆粒の形態で土壌に施用する
こと(土壌施用)により、根系を介して植物に達し得る。(浸透作用)。水田で
のイネ栽培において、そのような顆粒は水を満たした稲田に計算量施用され得る
。
本発明に係る組成物はまた、植物増殖材料、例えば種子、例として果実、塊茎
または穀粒(または仁)、または苗植物の有害生物からの保護に適している。増
殖材料は植付け前(例えば播種前の種)に本発明の組成物で処理され得る。また
、本発明に係る有効成分は、種子穀粒を液体組成物中に浸漬するか、またはそれ
らに固体組成物を被覆することにより、種子穀粒に適用され得る(被覆)。また
、本発明の組成物は、増殖材料が植付けられる場合に植付け部位に、播種中の種
子溝中に適用され得る。本発明はまた、植物増殖材料の上記処理方法およびこの
方法で処理された植物増殖材料を提供する。
以下の実施例は本発明を説明するためのものであり、
本発明の範囲を限定するものではない。温度は摂氏温度で示されている。製造実施例 一般的記載
化合物は異性体混合物として、多くの場合、粘稠油状物の形態で得られる。そ
れらはカラムクロマトグラフィーにより精製され得る。NMRスペクトルおよび
元素分析により要求される構造であることが確認される。実施例H1
:4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノン
エーテル中の4−クロロフェニルマグネシウムブロミドの溶液(エーテル80
ml中の1−ブロモ−4−クロロベンゼン22.9gおよびマグネシウム粉2.
88gから調製)に4−トリフルオロメトキシベンゾニトリル10.8gを滴下
して添加し、そしてこの混合物を引続き24時間還流する。冷却後、50%硫酸
50mlを20−30℃で添加し、発熱反応終了後、バッチの攪拌を室温で1時
間継続する。相を分離し、そして水相を水との震盪により繰り返し抽出する。一
緒にした有機相を飽和NaHCO3溶液および飽和NaCl溶液により仕上げ処
理する。固体の粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン=1:20)により精製する。これにより表題化合物14.3gが結晶体で
融点74−75℃を有するものとして得られる。実施例H2
:4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシ
ベンゾフェノンヒドラゾン
4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノン10.0g、ヒドラ
ジン水和物9.70gおよび酢酸2mlを無水アルコール270ml中で10時
間穏やかに還流する。溶液を次に蒸発させ、残渣をジクロロメタン中に採取し、
そして混合物を水で洗浄する。乾燥有機相の蒸発により、表題化合物9.34g
が白色のべとべとした結晶として得られる。実施例H3
:4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノンN−アセ
チルヒドラゾン(第1表中の化合物1.1)
4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノンヒドラゾン2.24
g、塩化アセチル0.52mlおよびトリエチルアミン1.04mlをトルエン
40ml中室温で一晩攪拌する。エーテル添加の後、有機相を水で洗浄し、Mg
SO4で乾燥し、そして蒸発させる。残渣を冷ヘキサンと攪拌し、そして濾過す
る。表題化合物が融点129−131℃の白色結晶の形態にある異性体混合物と
して得られる。実施例H4
:4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノンN−メチ
ルヒドラゾン
4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノン1.50g、メチル
ヒドラジン1.25gおよび酢酸0.4mlをエタノール45ml中24時間穏
やかに還流する。混合物を蒸発させた後、残渣をジクロロメタ
ン中に採取し、そして混合物を水で洗浄する。MgSO4での乾燥および蒸発の
後、表題化合物1.48gが黄色油状物として残る。実施例H5
:4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノンN−ホル
ミル−N−メチルヒドラゾン(第1表中の化合物1.6)
水分を排除してギ酸ナトリウム15gを攪拌しながらエーテル12.5ml中
に導入し、そして塩化アセチル14.7gを0℃で滴下して添加する。室温で攪
拌を数時間続け、そして塩化ナトリウムを濾別し、混合物を乾燥エーテルで洗浄
する。これによりエーテル中の酢酸ホルミル約14.22gの溶液が得られる。
酢酸ホルミル約0.38gを含有するこの溶液の一部分をエーテル20ml中
の4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノンN−メチルヒドラゾ
ン1.48gの溶液に滴下して添加する。数時間後、反応が終了し、そして混合
物を氷水で処理し、そして有機相を集め、水で再び洗浄し、そしてMgSO4で
乾燥する。蒸発後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン=1:3)により精製する。生成物が黄色の油−ワックス状物質の形態にある
異性体混合物として得られる。実施例H6
:1−(4−クロロフェニル)−4−ジメチルアミノ−1−(4−ト
リフルオロメトキシフェニル)−2,3−ジアザ−1,3−ペンタジエン(第2
表中の
化合物2.1)
トルエン15ml中の4−クロロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノ
ンヒドラゾン0.85gの溶液をN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタ
ール0.66gと処理する。混合物を引続き18時間還流する。混合物を冷却し
、そして溶媒を完全に蒸発させた後、褐色残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(酢酸エチル/ヘキサン=1:5)により精製する。表題化合物が融点52−5
4℃の黄色結晶の形態にある異性体混合物として得られる。実施例H7
:5−エタンスルホニル−1−(4−クロロフェニル)−1−(4−
トリフルオロメトキシフェニル)−2,3,5−トリアザペンタ−1,3−ジエ
ンまたは5−エタンスルホニル−1−(4−クロロフェニル−1−(4−トリフ
ルオロメトキシフェニル)−2,3,5−トリアザペンタ−1,4−ジエン(第
3表中の化合物3.1)
1−エタンスルホニル−1−アザ−3−オキサ−1−ペンテン0.75gおよ
びN−エチルジイソプロピルアミン0.85gをトルエン15ml中の4−クロ
ロ−4’−トリフルオロメトキシベンゾフェノンヒドラゾン0.85gの溶液に
添加する。混合物を還流下で20時間攪拌する。混合物を冷却し、そして溶媒を
完全に蒸発させた後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキ
サン=1:2)により精製する。表題化合
物が黄色ワックス状物の形態にある異性体混合物として得られる。実施例H8
:4−ブロモジフルオロメトキシ−4’−クロロベンゾフェノン
ジメチルホルムアミド150ml中の4−クロロ−4’−ヒドロキシベンゾフ
ェノン25gの攪拌された溶液に、油中の80%水素化ナトリウム2.58gを
3等分して25−30℃で添加する。ジブロモジフルオロメタン27gを25℃
で滴下して添加し、そして混合物を室温で16時間攪拌する。反応混合物を次に
H2O800ml中に注ぎ、そして酢酸エチル各回300mlを用いて3回抽出
する。有機相を蒸発させ、そして残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;ヘキサン/酢酸エチル=20:1)により精製する。これにより融点52
−55℃の白色結晶が得られる。実施例H9
:4−ブロモジフルオロメトキシ−4’−クロロベンゾフェノンヒド
ラゾン
4−ブロモジフルオロメトキシ−4’−クロロベンゾフェノン7.15g、ヒ
ドラジン水和物5.45gおよび氷酢酸1.5mlをエタノール150ml中6
0℃で6時間攪拌する。反応混合物を濃縮し、そして濃厚物を水および酢酸エチ
ルを用いて抽出する。有機相を蒸発させ、そして残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル;ヘキサン/酢酸エチル=7:1)により精製する。これにより
45−49℃で融解する黄色状結晶が得られ
る。実施例H10
:4−ブロモジフルオロメトキシ−4’−クロロベンゾフェノンN
−アセチルヒドラゾン(第1表の化合物1.23)
テトラヒドロフラン20ml中の4−ブロモジフルオロメトキシ−4’−クロ
ロベンゾフェノンヒドラゾン1.0gおよび塩化アセチル0.23gの溶液に、
トリエチルアミン0.30gを20−25℃で滴下して添加し、そして混合物を
室温で90分間攪拌する。反応混合物を濃縮し、そして濃厚物を水および酢酸エ
チルを用いて抽出する。有機相を蒸発させ、そして残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル;ヘキサン/酢酸エチル=3:1)により精製する。これによ
り118−120℃で融解する生成物が得られる。実施例H11
:
実施例H3、H6、H7およびH10に記載された操作と同様にして、第1、
2、3および5表に列挙されているその他の化合物もまた製造され得る。第4表
に列挙されている化合物は実施例H2およびH9に記載された操作と同様にして
製造され得る。これらの表の「物理的データ」の欄に示されている数字は融点を
示す。
配合実施例(%=重量%)実施例F1
:乳剤原液
水との希釈によりあらゆる所望の濃度の乳剤となる乳剤原液は微粉砕有効成分を
添加剤と混合することにより得られる。実施例F2
:溶液
微小滴の形態での施用に適する溶液は微粉砕有効成分を添加剤と混合することに
より得られる。実施例F3
:粒剤
有効成分をジクロロメタンに溶解させ、溶液を担体混合物上に噴霧し、そして溶
媒を真空で蒸発させる。実施例F4
:粉剤
そのまま使用できる粉剤が、担体と有効成分を混合することにより得られる。実施例F5
:水和剤
有効成分を助剤と混合し、混合物を適当なミルで十分に混合すると、水で希釈さ
れてあらゆる所望の濃度の懸濁液を与え得る水和剤を得られる。実施例F6
:乳剤原液
有効成分 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコール
エーテル(エチレンオキシド4−5モル) 3%
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリエチレングリコールエーテル
(エチレンオキシド36モル) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
水との希釈によりあらゆる所望の濃度の乳剤となる乳剤原液は微粉砕有効成分を
添加剤と混合することにより得られる。実施例F7
:粉剤
そのまま使用できる粉剤は、有効成分を担体と混合し、適当なミルで混合物を粉
砕することにより得られる。実施例F8
:押出粒剤
有効成分 10%
リグノスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 87%
有効成分を助剤と混合および粉砕し、そして混合物を水で湿らせる。混合物を押
出し、造粒し、空気流で乾燥する。実施例F9
:被覆粒剤
有効成分 3%
ポリエチレングリコール(分子量200) 3%
カオリン 94%
細かく粉砕した有効成分をミキサー中で、ポリエチレングリコールで湿らされた
カオリンに均一に塗布する。この方法で、非粉塵性の被覆粒剤が得られる。実施例F10
:懸濁原液
有効成分 40%
エチレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレング
リコールエーテル(エチレンオキ
シド15モル) 6%
リグノスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
37%水性ホルムアルデヒド溶液 0.2%
75%水性乳剤のシリコーン油 0.8%
水 32%
細かく粉砕された有効成分を助剤と均一に混合すると、水と希釈することによっ
てあらゆる所望の濃度の懸濁液が作れる懸濁原液が得られる。生物学的実施例 実施例B1
:スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis)の青虫に対 する作用
有効成分を400ppm含む水性乳剤噴霧混合物を幼生ダイズ植物体に噴霧す
る。噴霧被膜が乾燥したら、ダイズ植物体に第3期にあるスポドプテラ・リット
ラリスの青虫10匹を生息させ、次いでプラスチック容器内に置く。3日後、虫
数の減少パーセントおよび食害の減少パーセント(%活性)は処理植物と未処理
植物上の死亡青虫数および食害を比較することにより決定される。
この試験において、第1、2、3、4および5表の化合物がスポドプテラ・リ
ットラリスに対して良好な活性を示す。特に、80%を越える活性が化合物1.
1、1.3ないし1.14、1.58、1.60、1.61、1.63、1.6
6、1.67、1.69、1.70、1.76ないし1.79、1.81ないし
1.85、1.107ないし1.111、1.114、1.117、1.121
ないし1.123、1.131ないし1.133、1.135ないし1.138
、1.140、2.3、2.17および2.19により示される。実施例B2
:ヘリオチス・ビレッセンス(Heliothis virescens)の青虫に対する 作用
有効成分を400ppm含む水性乳剤噴霧混合物を幼生ダイズ植物体に噴霧す
る。噴霧被膜が乾燥したら、ダイズ植物体に第1期にあるヘリオチス・ビレッセ
ンスの
青虫10匹を生息させ、次いでプラスチック容器内に置く。6日後、虫数の減少
パーセントおよび食害の減少パーセント(%活性)は処理植物と未処理植物上の
死亡青虫数および食害を比較することにより決定される。
この試験において、第1、2、3、4および5表の化合物がヘリオチス・ビレ
ッセンスに対して良好な活性を示す。特に、80%を越える活性が化合物1.1
ないし1.14、1.58、1.60、1.61、1.63、1.66、1.6
7、1.69、1.70、1.76ないし1.79、1.81ないし1.85、
1.107ないし1.112、1.114、1.116、1.117、1.12
0ないし1.123、1.125、1.131ないし1.133、1.135な
いし1.138、1.140、2.1ないし2.3、2.16、2.17、2.
19、4.1および4.4により示される。実施例B3
:ヘリオチス・ビレッセンスに対する殺卵作用
アセトン/水中に試験されるべき有効成分を400ppm含む試験溶液中に濾
紙上のヘリオチス・ビレッセンスの卵堆積物を短時間浸漬する。試験溶液が乾燥
したら、卵をペトリ皿中で保温する。6日後、孵化した卵の百分率が未処理の対
照と比較されて評価される(孵化率の%減少)。
この試験において、第1、2、3、4および5表の化合物がヘリオチス・ビレ
ッセンスに対して良好な活性を
示す。特に、80%を越える活性が化合物1.1ないし1.14、1.58、1
.60、1.61、1.63、1.66、1.67、1.69、1.70、1.
76ないし1.79、1.81ないし1.85、1.107ないし1.112、
1.114ないし1.117、1.120ないし1.123、1.125、1.
126、1.131ないし1.133、1.135ないし1.138、1.14
0、2.1ないし2.3、2.16、2.17、2.19、3.2、3.3、4
.1、4.2、4.4および4.5により示される。実施例B4
:ジアブロチカ・バルテアタ(Diabrotica balteata)の幼虫に対する 作用
有効成分を400ppm含む水性乳剤噴霧混合物をトウモロコシの実生に噴霧
する。噴霧被膜が乾燥したら、トウモロコシの実生に第2期にあるジアブロチカ
・バルテアタの幼虫10匹を生息させ、次いでプラスチック容器内に置く。6日
後、虫数の減少パーセント(%活性)は処理植物と未処理植物上の死亡幼虫数を
比較することにより決定される。
この試験において、第1、2、3、4および5表の化合物がジアブロチカ・バ
ルテアタに対して良好な活性を示す。特に、80%を越える活性が化合物1.1
、1.2、1.4、1.6、1.58、1.61、1.66、1.67、1.7
6ないし1.79、1.81ないし1.84、1.107、1.108、1.1
11、1.11
2、1.114、1.121、1.122、1.125、1.132、1.13
3、1.137、1.138、1.140、2.2、2.3、2.17、2.1
9、4.2、4.4および4.5により示される。実施例B5
:プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)の青虫に対する 作用
有効成分を400ppm含む水性乳剤噴霧混合物を幼生キャベツ植物体に噴霧
する。噴霧被膜が乾燥したら、キャベツ植物体に第3期にあるプルテラ・キシロ
ステラの青虫10匹を生息させ、次いでプラスチック容器内に置く。3日後、虫
数の減少パーセントおよび食害の減少パーセント(%活性)は処理植物と未処理
植物上の死亡青虫数および食害を比較することにより決定される。
この試験において、第1、2、3、4および5表の化合物がプルテラ・キシロ
ステラに対して良好な活性を示す。特に、80%を越える活性が化合物1.1、
1.3ないし1.14、1.58、1.60、1.61、1.63、1.66、
1.67、1.69、1.70、1.76ないし1.79、1.81ないし1.
85、1.107ないし1.111、1.114、1.117、1.121ない
し1.123、1.132、1.133、1.135ないし1.138、1.1
40、2.2、2.3、2.17および2.19により示される。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C07C 251/88 C07C 251/88
257/22 257/22
259/20 259/20
281/04 281/04
281/14 281/14
311/46 311/46
317/28 317/28
317/32 317/32
323/24 323/24
323/35 323/35
327/42 327/42
329/00 329/00
333/00 333/00
// C07M 9:00
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C
Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP
,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,
MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S
I,SK,TJ,TM,TT,UA,US,UZ,VN
【要約の続き】
基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、炭素原子数
1ないし8のアルコキシ−炭素原子数1ないし8のアル
キル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ−炭素原子
数1ないし8のアルコキシ基、炭素原子数1ないし8の
アルキルチオ基またはNR8R9基を表し、R5は炭素原
子数1ないし8のアルキル基、NR10R11基、OR20
基、SR20基またはSO2R20基を表し、R6はH、炭
素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数3ないし
6のシクロアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8の
アルキル基、炭素原子数1ないし8のアルケニル基、炭
素原子数1ないし8のアルキニル基、炭素原子数1ない
し8のアシル基またはフェニル基を表し、R7はH、非
置換または置換された炭素原子数1ないし8のアルキル
基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原
子数3ないし6のシクロアルキル−炭素原子数1ないし
8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルケニル
基、炭素原子数1ないし8のアルキニル基、炭素原子数
3ないし6のシクロアルケニル基、炭素原子数3ないし
6のシクロアルケニル−炭素原子数1ないし8のアルキ
ル基または炭素原子数3ないし6のシクロアルキル−炭
素原子数1ないし8のアルケニル基を表し、置換基はハ
ロゲン原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ
−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1な
いし8のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし8の
アルコキシ基、炭素原子数1ないし8のアルキル−S
(O)p基(式中、pは0、1または2であってよ
い)、炭素原子数1ないし8のアルコキシカルボニル
基、ジ(炭素原子数1ないし8のアルキル)アミノ基お
よび炭素原子数1ないし8のアルカノイルオキシ基から
なる群から選択され得;またはR7は非置換または置換
されたフェニル基またはヘテロアリール基を表し、置換
基は炭素原子数1ないし6のアルキル基およびハロゲン
原子からなる群から選択され得;またはR7は炭素原子
数1ないし8のアルコキシ基、NR16R17基、COOR6
基またはSR6基を表し、R8およびR9は互いに独立し
てH、炭素原子数1ないし8のアルキル基またはOH基
を表し、R10はH、炭素原子数1ないし8のアルキル
基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、ハロ−
炭素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数
1ないし8のアルコキシ−炭素原子数1ないし8のアル
キル基、フェニル基、OR12基、S(O)mR13基(式
中、mは0、1または2を表す)またはNR14R15基を
表し、R11はH、炭素原子数1ないし8のアルキル基、
炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、ハロ−炭素
原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8
のアルコキシ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、ア
リル基、炭素原子数1ないし8のアルキルアリル基、ハ
ロアリル基またはプロパルギル基を表し、R12はH、炭
素原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1
ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコ
キシ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数
3ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし8
のアルケニル基、ハロ−炭素原子数2ないし8のアルケ
ニル基またはプロパルギル基を表し、R13はH、炭素原
子数1ないし8のアルキル基、ハロゲン−炭素原子数1
ないし8のアルキル基、フェニル基またはNR14R15基
を表し、R14およびR15は互いに独立してH、炭素原子
数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし
8のアルキル基、フェニル基、炭素原子数1ないし8の
アルキルアミド基、ジ(炭素原子数1ないし8のアルキ
ル)アミド基またはNH2基を表し、R16およびR17は
互いに独立してH、炭素原子数1ないし8のアルキル
基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原
子数2ないし8のアルケニル基、炭素原子数1ないし8
のアルコキシ基またはNH2基を表し、R18はS(O)m
R19基(式中、mは0、1または2を表す)、NO2基
またはCN基を表し、R19は炭素原子数1ないし8のア
ルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8のアルキル基、
炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル
基、ベンジル基またはNR14R15基を表し、R20は炭素
原子数1ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1な
いし8のアルキル基または炭素原子数3ないし6のシク
ロアルキル基を表し、YはO、S、NR18基またはCH
C(O)R21基を表し、そしてR21はH、炭素原子数1
ないし8のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし8の
アルキル基、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基また
はフェニル基を表す〕で表される各々の場合において遊
離体または塩の形態にある化合物、および適当である場
合にはそのE/Z異性体および互変異性体は農薬の有効
な成分として使用され得、そしてそれ自体公知の方法で
製造され得る。