JPH10503611A - オンチップ線形温度センサを備えるマイクロコントローラ - Google Patents

オンチップ線形温度センサを備えるマイクロコントローラ

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JPH10503611A JP9515287A JP51528797A JPH10503611A JP H10503611 A JPH10503611 A JP H10503611A JP 9515287 A JP9515287 A JP 9515287A JP 51528797 A JP51528797 A JP 51528797A JP H10503611 A JPH10503611 A JP H10503611A
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Abstract

(57)【要約】 本発明により提供されるマイクロコントローラ(10)は、バッテリ充電及びバッテリ監視アプリケーションに用いられる。このマイクロコントローラは、マイクロプロセッサ(12)、及び、傾斜A/D変換器(30)やマルチプレクサ(32)を含む種々の前置アナログ回路を具備しており、複数のアナログ入力信号を、信号レベルを表す対応するディジタル計数値に変換することができるようにしている。マイクロコントローラ(10)は、さらに、マイクロプロセッサ(10)の温度を監視するために、傾斜A/D変換器(30)と共に使用されるオンチップ温度センサ(54)を備える。この温度センサ(54)は、異なるエミッタエリア(面積)を有する2つの互換性バイポーラトランジスタのベース−エミッタ接合部両端から得られる差電圧を発生し、これを使用する。この差電圧は、温度に比例し、A/D変換器(30)によってサンプリングされて、マイクロコントローラ(10)の温度を表すディジタル計数値を得るようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 オンチップ線形温度センサを備えるマイクロコントローラ発明の属する技術分野 本発明は、マイクロコントローラに関し、より詳細には、バッテリ管理アプリ ケーションに用いられ、マイクロコントローラが収納されているバッテリパック の温度を監視するためにオンチップ温度センサを備えるマイクロコントローラに 関する。 マイクロコントローラは、マイクロプロセッサコア、並びに、タイマ回路、R OM及びRAMメモリ等を具備しており、これらは、全て、単一の半導体集積回 路(IC)上に埋め込まれている。マイクロコントローラは、広く多様な現実の アプリケーションにおいて使用され、これには、ほとんど毎日のようにみられる 新しい利用技術が伴う。ちっぽけなポケットベルのような可搬式機器において、 マイクロコントローラは、受信される文字に応答して、機器に割込み、発信音を 生成して到来メッセージをユーザに通知し、例えば液晶ディスプレイ(LCD) のようなディスプレイに適した多数のメッセージを生成するようにしている。マ イクロコントローラは、また、パーソナルコンピュータ用キーボードを制御する ために用いられ、プロセッサにより形式的に取り扱われる多くのタスクを押しつ ける(offload)役目を果たす。さらに、マイクロコントローラは、コマンド割 込み及びデータ伝送用モデムにおいても、非常に低い動作速度でプリンタを駆動 するための用意としてデータを高速ダン プするためのプリントバッファにおいても、そして、カラー複写機、電子タイプ ライタ、ケーブルテレビジョン端末装置、芝生散水機制御器、クレジットカード 電話機、更には、エンジン制御器、アンチロックシステム、自動車サスベンショ ン等の、ユーザの好みに応じた乗車の柔軟性や厳格性といった所望の目的のため の自動車応用技術、並びに、産業上及び消費上の顧客により日常的に用いられる その他のアプリケーションのホストにおいても、使用されている。 マイクロコントローラは、また、バッテリを監視し制御するのに使用すること ができる。このようなアプリケーションは、多くの電子装置が携帯式になりその 電源としてバッテリを用いる必要があるので、だんだんと重要性が増しつつある 。しかしながら、適切に高速充電を終了すると共に正確に燃料を測定するために は、バッテリパックの温度を知ることが重要である。従って、バッテリパックの 温度を監視するための温度センサを備えることが望ましい。従来の技術 種々多用な温度センサがよく知られている。しかし、熱電対、サーミスタ或い は抵抗温度装置のような標準装置は、全て、制限を有しており、この制限によっ て簡単かつ広範に使用することができなくなっている。熱電対は、正確な冷接合 補償といったを所定の線形化方式必要とし、電気ノイズ障害に起因する低レベル 電圧出力を発生する。サーミスタ及び抵抗温度装置は非線形特性を有し、この特 性により、慎重な補償及び広い動的電気範囲が要求される。さらに、抵抗測定を 良好にするには、精確な電圧源、低レベル精度の電流感知及び慎重なリード線補 償 を要する。 プローコー(Brokaw)の米国特許第3,940,760号明細書('760特許) を参照すると、この明細書には、トランジスタの温度特性に対して線形なベース −エミッタ電圧を利用する温度センサ装置が開示されている。このような手法は 、一定比のエミッタ電流密度で動作し、しかも、相互接続されたベースを有する 第1及び第2のトランジスタを用いる装置によって実施することができ、これに よると、両者のベース−エミッタ電圧の差は、一方のトランジスタのエミッタに 直列接続された抵抗の両端に現れる。抵抗に現れる端子電圧(VT)はSSK次式で 表すことができる: VT=(KT/q)×Ln〔Je1/Je2〕 ここで、qは電子の電荷(クーロン)、 Kはボルツマン定数、 Tは絶対温度(ケルビン)、 Je1及びJe2は、夫々、第1及び第2のトラン ジスタの電流密度である。 このような装置は基本的な温度感知を提供するが、特に、広い温度範囲にわたり 、極めて精度よく温度を感知するのには有用でない。 ティムコ(Timko)の米国特許第4,123,698号明細書を参照すると、 この明細書には、'760特許に記載された装置を用いる改善された温度感知装置が 開示されている。ティムコ特許で開示されているセンサは、'760特許の装置で問 題となっていたバイアス電流又は基板漏洩電流エラーが生起しないようにしなが ら、精度を向上し、温度センサ全体の温度範囲を拡大 しようするものである。しかし、このようなセンサは、実施のために追加の要素 を必要とするので、マイクロコントローラを伴うオンチップ製造には適当ではな い。発明が解決しようとする課題 従って、本発明の目的は、マイクロコントローラ、並びに、監視され制御され るべきマイクロコントローラ及びバッテリが収納されているバッテリパックの温 度を監視するために、マイクロコントローラ用として改善されたオンチップ温度 センサを提供することである。課題を解決するための手段 本発明では、マイクロコントローラがバッテリ充電及びバッテリ監視アプリケ ーションに用いられる。このマイクロコントローラは、マイクロコントローラコ ア(即ち、プロセッサ)及び種々の前置アナログ回路を具備し、これらの前置ア ナログ回路には、傾斜アナログ−ディジタル(A/D)変換器及びマルチプレク サが備えられ、複数のアナログ入力信号を、その信号レベルを表すディジタル計 数値に変換し、選択されたアナログ入力の精確な電圧計測値を得るためにこのレ ベルを用いるようにすることができるようにしている。 選択されたアナログ入力の計測値をより精確にするために、マイクロコントロ ーラは独自の較正手順を使用し、これによって、変動や変化を被りやすい選択さ れたパラメータ/電圧が試験中に計測され、それから、対応する較正定数が計算 される。これらの較正定数は、フォーマット化されてプログラムメモリに格納さ れ、その後、アナログ入力電圧に対するより精確な値 を計算するために、マイクロプロセッサによって使用される。 マイクロプロセッサのアナログ回路は、また、マイクロコントローラの温度を 監視するためのオンチップ線形温度センサ、並びに、バッテリパックを備えてお り、このバッテリパックには、バッテリの高速充電終了並びに精確な燃料計測を 可能にするために、監視され制御されるべきマイクロコントローラ及びバッテリ が収納されている。オンチップ温度センサは、温度監視のためにCMOS(comp lementary metal-oxide semiconductor):相補型金属酸化物半導体)技術を用 いる単純で低価格の解決策を提供し、これによって、異なるエミッタエリア(面 積)を有する2つの互換性(compatible)バイポーラトランジスタのベース−エ ミッタ電圧の電圧差が増幅される。この増幅差は、それから、オンチップA/D 変換器によってサンプリングされて、ディジタル計測値を得、この値はマイクロ コントローラチップの温度を示す温度に変換される。 マイクロプロセッサのアナログ回路は、さらに、外部バッテリの充電及び/又 は放電率を制御するのに用いられる2つの充電率制御チャネルを備えている。各 充電率制御器(チャネル)は、比較器と共に使用されるディジタル的にプログラ ム可能なディジタル−アナログ変換器(DAC)を有している。このDACによ り、プログラム可能な電圧が比較器の第1入力に供給され、一方、比較器の第2 入力にはバッテリの電流を表す電圧が与えられる。充電率制御器は、DACのプ ログラム可能な出力電圧に実質的に等しい感知バッテリ電流を表す電圧を生成す るように機能し、これによって、パッテリの充電/放電率を制御する各部電力ト ランジスタに制御信号を供給する。 各充電制御器は、また、入力信号がディジタル的にプログラ ム可能な閾値レベルを超過するか或いは下回る時点を決定するためのレベル検出 器として使用される。このプログラム可能な閾値レベルは、DACを介して比較 器の第1入力に所望閾値電圧をプログラムすることによって、ディジタル的にセ ットされ、これに従って、比較器の他方の入力にはバッテリ電流を表す電圧のよ うなアナログ入力信号が与えられる。アナログ入力信号がプログラム可能な閾値 電圧を超過する(或いは、逆に、下回る)時点で、レベル検出器は、フラグをセ ットしマイクロプロセッサに割込みをかける。従って、この割込みは、マイクロ プロセッサを非活動(sleeping:スリーピング)モードから「起立(wake-up:ウ エイクアップ)」させ、これによって、マイクロプロセッサを起立させるように ディジタル的にプログラム可能な閾値を提供するのに用いることができる。 これとは逆に、反対の極性を検出するように2つのレベル検出器をプログラム することによって、単一ウインドウ検出器を実現することができ、この場合、ア ナログ入力信号が第1閾値レベルを超過するか或いは第2閾値レベルを下回ると きに、マイクロプロセッサへの割込みが行われる。これによって、検出されるべ き予め定められた絶対値を超過する正負両バッテリ電流を許可する。従って、こ のようなウインドウ検出器は、目下使用状態にないバッテリが、その後、バッテ リ電流からの電流の引出し/放電を行う装置内に配置されたり、バッテリに充電 電流を供給するバッテリ充電器内に配置されたりする際、検出用アプリケーショ ンに有用である。 さらに、マイクロコントローラは、双方向性2ワイヤバスをサポートするため のI2C(“Inter-Integrated Circuit”)インターフェース、及び、他の周辺 機器やマイクロコントローラ とシリアルに通信するのに有用なデータ伝送プロトコルを備えている。このI2 Cインターフェースは、信頼性のあるデータ送受信を保障するために、包括的な プロトコルを使用している。データを伝送しているとき、一方の装置がマスタと なってクロック信号を発生し、他方の装置はスレーブとして動作する。I2Cイ ンターフェースプロトコル内の各装置は、関係する特定アドレスを有しており、 これによって、マスタがデータ転送を起動しようとするとき、マスタは、通話し ようとする装置のアドレスを先ず送信し、マスタにより送られたアドレスがスレ ーブ装置のアドレスと一致した場合には、スレーブ装置がデータ転送のために選 択されるようにする。データ伝送を達成するために、マスタ装置はスタート条件 及びストップ条件を発生してデータ伝送の開始及び停止を決定し、これによって 、スタート条件とストップ条件との間にデータが伝送される。 I2Cインターフェースを使用することによって、マイクロコントローラは、 端末利用回路においてにシリアルにプログラムすることができる。このような特 徴によって、顧客は、プログラムされていない装置を備えたボードを製造し、そ れから、製品を出荷する直前に、マイクロコントローラをプログラムすることが できる。このことにより、いちばん最新のファームウェア即ち顧客ファームウェ アをプログラムすることができる。 マイクロコントローラをプログラムモードにおくには、装置のシリアルクロッ クピン及びシリアルデータピンを「ロー(low)」に保持する一方、電圧プログ ラミングピンを必要なプログラミング電圧に上昇させる。いったんプログラムモ ードになると、ユーザプログラムメモリは、試験プログラムメモリと同様に、最 終利用アプリケーションにおいてアクセス及びシリア ルプログラミングを行うことができる。 以下、添付した図を参照してなされる詳細な説明により、本発明をよりよく理 解することができよう。図面の簡単な説明 図1は、本発明を具体化するマイクロコントローラの概要的システムを表すブ ロック図であり、 図2は、マイクロコントローラのクロックサイクルを表す図であり、 図3は、図1に示された傾斜アナログ−ディジタル変換器の詳細なブロック線 図であり、 図4は、図1のEPROMメモリに格納される較正定数についてのアドレス位 置及びデータフォーマットを表すテーブルであり、 図5は、A/D変換のためにアナログ信号の標本化インターリーブシーケンス を示すテーブルであり、 図6は、A/Dデータフローを示す流れ線図であり、 図7は、図1のゼロ化回路の詳細なブロック線図であり、 図8は、マイクロコントローラの第1の充電制御器/レベル検出器の詳細なブ ロック図であり、 図9は、ログDACレジスタの上位5ビットによる図1のDACの追跡同調さ れた電流出力を表すテーブルであり、 図10は、ログDACレジスタの下位3ビットによる図1のログDACの追跡 同調された電流出力を表すテーブルであり、 図11は、充電/レベル検出制御(CHGCON)レジスタのビットを表すテ ーブルであり、 図12は、第2の充電制御器/レベル検出器を表す詳細なブロック図であり、 図13は、図1に示した温度センサを示す詳細なブロック線図であり、 図14は、I2Cインターフェースプロトコルに従うスタート条件及びストッ プ条件を表すグラフ的線図であり、 図15,16は、それぞれ、I2C装置をアドレッシングするための7ビット 及び10ビットフォーマットを表し、 図17は、スレーブ装置による肯定応答の発生を表すグラフ的線図であり、 図18は、7ビットアドレスフォーマットを用いるI2Cデータ転送の一例を 表すグラフ的線図であり、 図19は、図2のI2Cインターフェースを表す詳細なブロック線図であり、 図20は、データの受信のためのI2Cインターフェースに関係する典型的な 波形を表すグラフ的線図であり、 図21は、データの送信のためのI2Cインターフェースに関係する典型的な 波形を表すグラフ的線図であり、 図22は、図1のマイクロコントローラの典型的な回路内シリアルプログラミ ング接続を表すブロック図であり、 図23は、シリアルプログラム操作に使用可能な異なるコマンドを表すテーブ ルであり、 図24,25は、それぞれ、シリアルプログラム操作のための負荷(load)デ ータコマンド及び読出データコマンドを表すグラフ的線図であり、そして、 図26は、外部バッテリを監視するのに形成される図1のマイクロコントロー ラを表すブロック図である。発明の実施の形態 〔システム概観〕 図1を参照すると、そこには、本発明を実現するマイクロコントローラ集積回 路10を表す詳細なブロック図が示されている。マイクロコントローラ10は、 マイクロチップテクノロジーインコーポレイテッドにより製造されておりバッテ リ充電及びバッテリ監視のようなアプリケーションに用いられる“MTA 140xx /Callisto”プログラム可能制御集積回路の形式を採用することきができる。マ イクロコントローラ10は、バッテリ充電及び監視制御が望まれる箇所における 可搬式の計算、細胞電話、カムコーダ(camcorder)及び他の低価格製品などの非 常に多数のアプリケーションに向いている。しかしながら、マイクロコントロー ラ10及び本発明は、このようなアプリケーションに限定されず、以下の詳細な 説明から明らかになるように、(入力アナログ電圧を精密に計測することが望ま れる各種装置のような)他のアプリケーションで使用することができる。 マイクロコントローラ10に備えられるマイクロコントローラコア12には、 これ又マイクロチップテクノロジーインコーポレイテッドにより製造されている “PIC16C6X/7X”マイクロコントローラを採用することきができる。 マイクロコントローラコア12は、8レベル深度(deep)スタック並びに多重の 内部及び外部割込み源を有する8ビット縮小命令セットコンピュータ(RISC :Reduced Instruction Set Computer)CPUを備えている。このマイクロコン トローラコアは、分離命令をもつハーバードアーキテクチャ、及び、分離8ビッ ト長データをもつ14ビット長命令語を許可するためのデータバス を有している。さらに、2ステージ命令パイプラインによって、2サイクルを要 求するプログラム分岐を除き、全ての命令(35トータル)を単一サイクル内で 実行することができる。 図2を参照すると、そこには、マイクロコントローラコア12のクロックサイ クルを表すグラフ的線図が示されている。ピンOSC1或いは内部発振器からの クロック入力は4つの位相Q1,Q2,Q3,Q4に内部分割され、これらの4 位相によって、全プロセッサクロックサイクルが生成される。2つのクロックサ イクルは命令を完遂するのに必要であり、これによって、命令は、1つのクロッ クサイクルの間にフェッチされ、次のクロックサイクルの間に実行される。しか しながら、2ステージパイプラインによって、1命令サイクルの実行が次の命令 サイクルのフェッチに重なり、これにより、命令について1クロックサイクルに 対するサイクル時間を実効的に減少する。しかし、或る命令が、“GOTO”命 令のように、プログラムカウンタを変化させる場合は、その命令を完遂するのに 2サイクルが必要である。端的にいうと、クロックサイクルのQ1部分の間に、 プログラムカウンタ(PC)が増分する操作を伴いつつフェッチが始まる。フェ ッチ命令は、命令レジスタ内にラッチされ、クロックサイクルのQ2〜Q4部分 の間にデコードされ実行される。 マイクロコントローラコア12は、何ら外部要素を必要としない自由動作オン チップRC発振器として実際化されるウォッチドッグタイマ14を備えている。 このウォッチドッグタイマは、典型的には、18ミリ秒〔ms〕の名目タイムアウ トを有する。しかしながら、より長いタイムアウトが望まれる場合、ウ ォッチドッグタイマには、1:128 にまでの分周比をもつ前置スケーラ(prescal er)をソフトウエア制御の下で割り当てることができる。従って、2.3 秒〔s〕 までのタイムアウト期間を実際化することができる。 マイクロプロセッサコア12は、また、実時間クロック/カウンタ(RTCC :Real-Time Clock/Counter)16及び計算を遂行するための算術論理ユニット (ALU:Arithmatic Logic Unit)18を備え、さらに、種々の較正定数を格 納するために64語の較正メモリ空間を含む消去可能プログラム可能読出専用メモ リ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)20を備える。マ イクロプロセッサコア12は、さらにまた、一時的格納のためのランダムアクセ スメモリ(RAM:Random Access Memory)22、汎用入出力(I/O:Input/ Output)を提供するためのI/O制御器24、及び、割込みを受けてこれに応答 する割込み制御器26を備えている。 数個のアナログ周辺機器がマイクロコントローラコア12のためのアナログ前 置手段を構成する。このようなアナログ周辺機器は、バッテリ充電及び監視制御 のような数多くの応用に有用な信号条件付け及びアナログ−ディジタル変換動作 を行う。全てのアナログ機能は、マイクロコントローラコアにより直接的に制御 されて、柔軟性を最大にししかもファームウェアを介してカスタマイズすること ができる。 前置アナログ周辺機器には、傾斜A/D変換器30及びマルチプレクサ(MU X)32があり、これによって、複数の外部アナログ入力をその信号レベルを表 すディジタル計数値に変換することができるようにする。傾斜A/D変換器30 は、中間 速度の高精度変換器であって、DC信号及び低周波数AC信号を監視するのに理 想的である。 アナログ前置回路に含まれるバンドギャップ基準34は、外部電圧源の必要性 をなくする。バンドギャップ基準ブロック34は、また、電圧を分圧器ブロック 38に供給し、このブロックは、傾斜A/D変換器30による使用のために、精 度のよい高・低の傾斜基準電圧を発生する。高い傾斜基準電圧は、典型的には1. 23ボルトであり、A/D変換における傾斜検出上限のために用いられる。低い傾 斜基準電圧は、典型的には、高い傾斜基準電圧の1/9即ち約0.14ボルトである 。バンドギャップ基準ブロック34は、さらに、低い電圧条件を検出するための 低電圧検出器38に電圧を供給する。 発振器選択ブロック40は、外部発振信号(OSC1)、或いは、内部発振器42よ り供給される内部4MHz発振信号を選択する。選択された信号は、傾斜A/D 変換器30へのクロック信号を提供すると共に、外部クロック信号(CLKOUT)を提 供する。 マイクロコントローラ10は、さらに、調整された外部用電圧VREGを提供 するためのオンチップ電圧調整制御器44備えており、これによって、外部電圧 調整器の必要性をなくする。電圧調整制御器44は、また、3又は5ボルト動作 の選択ができる。 2つの充電制御チャネルを形成するために、2つの3デケード(decade)8ビ ットディジタル−アナログ変換器(DACs)が2つの比較器に接続されている 。これらの二重DACs及び比較器は、単一ウインドウ検出器或いは2分離形レ ベル検出器 のように、複数のレベル検出器として機能するように、二者択一的に構成するこ とができる。さらに、これらのレベル検出器は、起立や制限検出動作を行うため に、マイクロコントローラコアへの割込みを発生するのに用いることができる。 マイクロコントローラ内には、バッテリ管理、プロセス制御及び自動車アプリ ケーションのように内部温度監視を要求するアプリケーションのために、オンチ ップ温度センサ54も設けられている。 ゼロ電流条件を模擬することにより低値のアナログ入力計測値の精度を高める ために、平滑化及びゼロ化回路56が使用される。この「ゼロ化(zeroing)」 技術は、低バッテリ電流の計測精度を向上するのに用いられる。 マイクロコントローラ10がシリアルデータピン(SDAA)及びシリアルク ロックピン(SCLA)を介して他のI2C互換性装置と通信することができる ようにするために、さらに、I2Cインターフェース制御器58が設けられてい る。このようなインターフェースは、また、端末利用装置においてマイクロコン トローラ10をプログラムするのに用いることができる。 〔傾斜A/D変換器〕 図3を参照すると、そこには、傾斜A/D変換器30のより詳細なブロック線 図が示されている。傾斜A/D変換器30は、アナログ前置回路の心臓部であり 、MUX32の入力に現れる複数のアナログ入力のうちの選択された一つをディ ジタル計数値に変換して、選択された入力の電圧計測値を得るようにする。例え ば、A/D変換器30は、バッテリ監視及び充電両制御のために、バッテリ電圧 、電流及び温度をディジタル計数値に変 換する。MUX32によるアナログ−ディジタル変換のために選択される複数の アナログ入力には、バッテリ電圧(BATV)、バッテリ電流(BATI)、バッテリ温度(B ATT)、外部アナログ電圧(RA3/AN3)、バンドギャップ基準ブロック34からのバ ンドギャップ基準電圧、分圧器38からの高・低の傾斜基準信号(SREFHI,SREFL O)、温度センサ54からの内部温度電圧、及び、二重DACブロック48からの 2つのDAC出力(CHARGE DAC A,CHARGE DAC B)を含ませることができる。 RC低域フィルタ103は、アナログMUX32の出力と比較器101の非反 転端子との間に介挿される。RCフィルタ103の典型的な時定数は5ミリ秒〔 ms〕である。 傾斜A/D変換器30の心臓部である精密比較器101は、非反転入力が選択 された複数のアナログ入力の一つを受信するように接続され、反転入力が外部ピ ン(RAMPピン)105に接続される。ピン105には外部コンデンサ104 が接続され、この端子にランプ電圧が発生されるようにする。 4ビットプログラム可能傾斜制御DAC102には複数のスイッチング可能な 電流源が設けられて、4ビットディジタル制御信号ADDACによって、外部コ ンデンサ104への充電電流を 2.5μA刻みで値域0〜37.5μAに選択的に制御 する。この外部コンデンサは、例えば、0.1 μFの値を有し、最適な結果を得る ために低い温度係数をもつようにすべきである。 比較器101の出力はカウンタ/捕獲タイマ106の入力に供給され、このカ ウンタの出力は捕獲レジスタ108の入力に供給される。 トランジスタ109は、信号ADRSTが論理“1”の場合に全ての電流源を 消勢するために、DAC102に接続される。 動作について説明すると、各アナログチャネルは、MUX32からの複数アナ ログ入力のうちの一つを選択することによって、独立的にディジタル計数値に変 換される。変換動作は、先ずカウンタ106をリセットすると同時に、外部コン デンサ104を、予め定められた最少時間、例えば、200ミリ秒〔ms〕の間、 大地に放電することによって行われる。それから、リセットは解除され、カウン タ106が計数を始め、同時にコンデンサ104がDAC102により供給され る充電電流に基づいて充電を始める。コンデンサ104を放電するのに必要な時 間量が、リセット時に結果として残る中間的なゼロでないコンデンサ電圧の効果 を相殺するために、マイクロコントローラ10の能力によって正確である必要が ないことは、注目する価値がある。同様に、コンデンサ104が充電を始めると 同時に正確に計数を始めることは重要ではない。外部コンデンサ104の端子電 圧が選択されたアナログ入力の電圧を超過するとき、比較器101は論理「ハイ (high)」から論理「ロー」に切り換える。この遷移によってマイクロコントロ ーラコア12への割込みが起動され、割込み制御信号によって、カウンタ106 の計数値を捕獲レジスタ108内にラッチ(捕獲)するという捕獲事象を引き起 すようにする。レジスタ108に格納された計数値は、コンデンサ104が充電 完了し選択されたアナログ入力電圧を超過するのに要した時間を表し、選択され たアナログ入力の電圧計測値に対応する。そして、この計数値は、この後に説明 されるように、独特の較正手順及び平滑化アルゴリズムを用いることによって選 択されたアナログ入力に対するより精確な電圧計測値を得るのに用いられる。同 様の方法で、各アナログ入力に対するディジタル計数値は、MUX32からの各 ア ナログ入力を独立的に選択することによって得ることができ、これによって、複 数のアナログ入力の各々の電圧をディジタル的に計測することができる。 〔較正手順〕 選択されたアナログ入力の計測値をより精確にするために、本発明では、以下 に説明されるように、独特の較正手順が利用される。一般的に、最小セットのパ ラメータが、試験の間、調整即ち「微調整(トリミング)」がなされる必要があ り、従って、較正定数が較正されてEPROMユーザ空間内に格納されるように される。微調整が必要なこれらの最小セットのパラメータには、傾斜A/D変換 器の高位傾斜基準電圧に対する低位傾斜基準電圧の比、バンドギャップ電圧、内 部温度センサ(サーミスタ)電圧、及び、選択された発振器周波数がある。それ 故、本発明では、以下に示されるように、これらのパラメータが試験の間計測さ れ較正定数が計算されるが、較正定数は、すべて、その後の検索及び使用のため に、EPROM20のユーザ空間に格納され、これらの定数の多くがA/D計測 精度をより精密に高めるのに使用される。 A.A/D傾斜基準較正定数(Kref) オンチップ傾斜A/D変換器30には、線形伝達関数の係数を決定するために 、2つの電圧点間の既知の比が必要である。(図1の)傾斜基準発生器36は、 バンドギャップ基準回路34から供給されるバンドギャップ電圧より、高位傾斜 電圧及び低位傾斜電圧を発生する。高位傾斜基準電圧に対する低位傾斜基準電圧 の比は、これらの電圧の夫々の計測値から計算される。 より詳細にいうと、A/D傾斜基準較正定数を計算するのに用いられる手順は 次のとおりである。アナログMUX32は、傾斜基準発生器36により供給され る電圧の一つである高位傾斜基準電圧(SREFHI)を選択するようにセットされる。 精密電圧計測回路を用いて、高位傾斜基準電圧が計測されその値が記録される。 この精密電圧計測回路は、MUX32の出力に接続されており、分離形試験負荷 ボード上に配置することができる。さて、アナログMUX32を切り換えて低位 傾斜基準電圧(SREFLO)が選択され、この電圧が傾斜基準発生器36の他の出力と なる。精密電圧計測回路を用いて、低位傾斜基準電圧が計測されその値が記録さ れる。そして、比“SREFLO/(SREFHI-SREFLO)”に等しい較正定数Kref が計算さ れる。 B.バンドギャップ基準電圧較正定数(Kbg) バンドギャップ基準回路34により供給されるバンドギャップ電圧は、およそ 1.23ボルトにすべきである。しかしながら、この電圧は電源電圧(1mV以下) 及び温度(典型的には10mV以下)にやや依存する性質がある(電源電圧で1m V以下、温度で典型的には10mV以下)。従って、バンドギャップ基準回路34 により供給される実際電圧が計測され、その値がEPROM20に格納されるべ きである。 バンドギャップ基準回路34により供給される電圧の実際計測値を得るために 、次の手順が実行される。先ず、アナログMUX32が、バンドギャップ基準回 路34の出力を選択するようにセットされる。精密電圧計測回路を用いて、MU X32の出力に現れるバンドギャップ電圧が精密に計測される。この計測電圧が バンドギャップ基準電圧較正定数Kbgとなる。 C.サーミスタ較正定数(Kthrm) 内部温度センサ/サーミスタ54の温度係数は温度に関して比較的一定である が、その電圧出力の絶対値はプロセスに伴い十分に変化する。それ故、サーミス タ54の出力電圧の絶対値は予め定められた温度にて計測すべきであり、この測 定値が較正EPROMに格納される。 サーミスタ電圧の計測する手順は、MUX32がサーミスタ54を選択するよ うにプログラムされる点を除いて、バンドギャップ電圧を計測するための上述し た手順と同一である。 D.温度係数較正定数(Ktc) サーミスタの温度係数は温度に関して比較的一定であると考えられている。し かしながら、この温度係数はプロセスにやや依存的であるという性質がある。典 型的には、温度係数較正定数は、サーミスタ出力電圧とその傾斜との間に相関が 存在する種々の温度に関して、サーミスタ出力電圧の特性データから得ることが できる。先ず始めに、温度センサの出力電圧が2つの異なる温度V(Tmin),V(T max)で計測され、温度係数較正定数Ktcは次式に従って決定される。 Ktc=〔V(Tmax)−V(Tmin)〕/ [(Tmax−Tmin)×〔V(Tmax)+V(Tmin)/2〕] そして結局、温度に対するサーミススタ出力電圧の特性データに基づくKtcに ついての値を仮定して、単一温度較正を実施することができる。 次の2つの定数はA/D変換の精密性を高めるためにそれほど重要ではないが 、精密な時間ベースの計測値/事象を得る上 で重要である。 E.内部発振器較正定数(Kin) プロセス変動による内部クロックの周波数のための較正には高い精度を得るこ とが要求される。この較正ファクターKinは内部クロックの計測された周波数FOSC から計算され、この周波数は外部“OSC2/CLKOUT”ピンにて計測される。より 詳細には、この較正定数Kinは、〔(計測された周波数−3.00MHz)/10kH z〕の整数部になるように計算される。これは、計測された周波数が3.0 MHz より大きいと仮定していることに注意すべきである。 F.ウオッチドッグタイマ較正定数(Kwdt) プロセス変動によるウオッチドッグタイマの周波数のための較正にも高い精度 を得ることが要求される。この較正ファクタ−Kwdtは、図1のウオッチドッグ タイマ14の動作周波数を計測することにり計算される。ウオッチドッグタイマ の周波数は外部ピンに供給されないが、ウオッチドッグタイマの周波数は、状態 レジスタ内の予め定められたビットの論理状態を監視することによって計測する ことができ、この場合、そのビットの論理状態はウオッチドッグタイマ信号の論 理レベルを表している。この較正定数Kwdtは〔(計測された周波数)/1Hz 〕の整数部に等しい。 上述した諸較正定数/ファクターを得た後、各較正定数は、フォーマット化さ れ、EPROMメモリ20内の所定アドレス位置に、図4に示されるようなデー タフォーマットでプログラムされる。 〔格納された較正定数を用いるA/D変換〕 A/D変換器30により得られたA/D計数値を対応する入力電圧値に変換す る操作は、マイクロコントローラコア12により次式(1)に従って実行される : ここで、 Coffset=Creflo-Kref(Crefhi-Creflo); Vin =選択された入力の結果的(ディジタル)電圧絶対値、 Cin =選択された入力についてのA/D計数値、 Creflo = A/D低位基準点についてのA/D計数値、 Crefhi = A/D高位基準点についてのA/D計数値、 Cbg =バンドギャップ基準についてのA/D計数値。 オフセット項(Coffset)は、傾斜A/D変換器の電圧ランプを開始するのに 生じることがあるターンオン遅延即ち電圧オフセットに対して補償を行う。例え ば、ランプ電圧が増大する前にこのランプが計数を開始した場合、或いは、ラン プ電圧が正確に0ボルトから開始しなかった場合、オフセットが変換ごとに生じ る。従って、このオフセット項は、ターンオン遅延即ち電圧オフセットの計数値 である。 種々のアナログ入力についてA/D変換を実行するとき、本発明では、バッテ リ電流のような高優先順位の信号に対するサンプリング率を最大化するために、 そして、温度入力のように比較的低速度で変化する優先順位の信号に対する低サ ンプリング率を減少するために、A/D変換用アナログ入力の選択がインターリ ーブされる。図5を参照すると、そこには、種々のア ナログ入力信号をサンプリングするためのインターリーブ優先順位スキームが示 されている。バッテリ電流は、最高優先順位にあり、16A/Dサイクルにつき8 回サンプリングされる。バッテリ電圧は、次の優先順位にあり、16A/Dサイク ルにつき2回サンプリングされる。外部サーミスタ入力からのバッテリ温度及び 内部温度は、16A/Dサイクルの間にそれぞれ1回サンプリングされる。同様に 、電流回路網ゼロ電圧、バンドギャップ電圧、並びに、高位及び低位A/D基準 電圧は、毎16変換サイクルについて1回サンプリングされる。 基準値を安定化しさらにA/D精密度を高めるために、A/Dアナログ入力に ついて実際電圧値を計算するのに先立って、A/D変換器から得られる所定アナ ログ入力の生計数データが平滑化される。図6を参照すると、そこには、A/D データフローを示すフロー図が示されており、このA/Dフローには平滑化アル ゴリズム112〜114及び平均化アルゴリズム115〜116が含まれ、これ らのアルゴリズムはA/D計数値から実際電圧値を計算するために用いられる。 バンドギャップ電圧(Cbg)の計数値は、最後に得られた16個の計数値の総平均 (rolling average)を計算することによって平滑化される。バンドギャップ計 数値の平滑化された値(Cfbg)は次式(2)に示されるように計算される: ここで、添字“i”はインターリーブシーケンス番号を表す。 このバンドギャップ計数値の平滑化値は、それから、マイクロプロセッサコア 12に供給され、後述するように、ブロック118の出力における電圧を計算す るのに用いられる。 計数オフセット値(Coffset)は、次式(3)に示されるように最後に得られ た16個の計数値の総平均を計算することによって平滑化される: ここで、 Coffseti= Crefloi- Kref(Crefhii- Crefloi)。 このオフセット計数値の平滑化された値(Cfoffset)も、マイクロプロセッ サコア12に供給され、A/D入力電圧を計算するのに用いられる。 電流入力ゼロオフセット計数値(CIzero)は、次式(4)に示されるように 最後に得られた16個の計数値の総平均を計算することによって平滑化される: ここで、 Coffseti= Crefloi- Kref(Crefhii−Crefloi)。 この電流入力ゼロオフセット計数値の平滑化された値(CIzero)も、入力電 圧を計算するために、マイクロプロセッサコア12に供給される。 本発明では、さらに、バッテリ電圧及びバッテリ電流チャネルから得られる生 データが平滑化/平均化される。バッテリ電流計数値(CIbat)は、次式(5) に示されるようにインターリーブシーケンスから入力チャネルの8サンプルの平 均をとることによって、平滑化される: この平滑化されたバッテリ電流計数値(CfIbat)は、バッテリ容量を追跡す るディジタル積分器に送られる数量データである。 同様に、バッテリ電圧についての計数値(CVbat)が、次式(6)に示される ようにインターリーブシーケンスから入力チャネルの2サンプルの平均をとるこ とによって、平滑化される: 後で平滑化された計数値は、EPROM20に格納される較正定数に関係して 、次式(7),(8)に示されるように、バッテリ電流及びバッテリ電圧につい ての入力電圧に対応して、より正確なディジタル値をそれぞれ計算するのに用い られる: 注意すべきことは、式(7)の分子には、入力ゼロ電流条件に対応する計数値 である項(CfIzero)があり、後でさらに詳細に説明されるように、この項が低 電流値についての計測値の精密性を向上するのに使用されることである。 さらに、内部及び外部温度電圧についてのより正確なディジタル値は、それぞ れ、次式(9),(10)に示されるように計算することができる: 従って、本発明は、種々の較正定数及び種々の平滑化アルゴリズムにより計測 しメモリに格納する操作により、これらの外部バッテリの電圧、電流及び温度を 表すこのような選択されたアナログ入力の非常に精確な計測値を得るようにして いる。 〔ゼロ化回路〕 低レベルアナログ信号を計測しようとするとき、精密な結果を得るために重要 なことは、ゼロ基準点が存在する箇所を正確に知ることである。従って、本発明 には、低電流値の計測の精密性を向上するためのゼロ化技術が備えられる。図7 を参照すると、そこには、(図1の)ブロック56のゼロ化回路138の詳細な ブロック線図が示されている。このゼロ化回路には、ゼロ電流条件を模擬するた めに、2つの整合された通過ゲート140,142が備えられている。電界効果 トランジスタの形式が採用されるスイッチ140,142は、精確には整合され ておらず、非整合は、たとえあるとしても、計測しEPROM内の付加的較正定 数として格納して、A/D精密性を改良するために用いることができる。スイッ チ142はマイクロコントローラコア12の信号ADZEROに応答し、また、スイッ チ140はインバータ141を介してその反転信号に応答する。ゼロ化回路には 、さらに、入力保護回路147及びスイッチング可能な電流バイアス源149が 備えられている。 動作について述べると、スイッチ140が開路しスイッチ142が閉路してい るときは、ゼロ電流条件に対応する電圧がMUX32(及び比較器50又は51 )に供給される。従って、ピン143に生じるゼロ電流条件が模擬される。これ によって、傾斜A/D変換器が可能化されてピン143上のゼロ電流に対 応するディジタル計数値が得られるようにする。従って、スイッチ140が閉路 しスイッチ142が開路しているときは、ピン143上のその後のアナログ電流 計測値に対応するその後のディジタル計数値がこのゼロ計測値に関係して計算さ れる。このゼロ化技術は、このような高精度が非常に必要とされる際、低電流値 での極めて高い精度を提供する。 さらに小さい電流パルスを捕獲するためには、オプションとして、フィルタコ ンデンサ152を電流平均化ピン(IAVG)154及び大地に接続してもよい 。コンデンサ152及び内部抵抗156はRC回路網を形成してDC平均化フィ ルタとして動作するようにし、その際、コンデンサ152は、所望の時定数が得 られるように調整することができる。ゼロ化回路138とIAVGピ154との間に 接続されたスイッチ158は、A/Dサンプリングの間は閉路され、ゼロ化操作 の間は信号ADZEROの反転信号により自動的に開路される。 バッテリ監視アプリケーションにおいて、ゼロ化回路138 は、バッテリ146 に より供給される計測電流の精度を高めるのに使用され、その際、外部感知抵抗を バッテリに直列接続することによって、ピン143にて電流が計測される。より 詳細には、バッテリ146の出力に接続された回路ノード148は、ピン143 に接続される一方、感知抵抗150を介して大地に回帰的に接続される。感知抵 抗150は、典型的には、例えば0.05Ωオーダの低抵抗である。従って、抵抗1 50の両端には概して低い電圧が発生する。±5Aのバッテリパック及び0.05Ω の感知抵抗に対して、値域−0.25〜+0.25ボルトの電圧(極性は、バッテリが充 電されているのか、或いは、出力電流を供給しているのかに応じる)がピン14 3に現れる。さらに、低いバッ テリ電流のケースでは、抵抗150の端子電圧が非常に小さく、例えば、数mV のオーダである。それ故、このような低い電流に対してバッテリ電流の精密計測 値を得るためには、ゼロ電流条件に対応するA/Dディジタル計数値を知ること が重要である。例えば、ゼロ電流条件がA/Dディジタル計数値“100”に対応 する場合には、特に、比較的低いディジタル計数値を与える低電流で、バッテリ 電流に対応する電圧を計測する際に、このようなオフセットを考慮しなければな らない。上述したように、ゼロ化回138は、スイッチ140,142によりゼ ロ電流条件を模擬することによって、このようなゼロ電流を提供する。 〔充電制御/電流フロー検出器〕 システムの概要で述べたように、マイクロコントローラ10に接続される2つ の3デケード8ビットDACs48は、比較器50,51に接続されて、外部バ ッテリの充電率を制御するために、2つの充電率制御チャネルを形成するように することができる。これらの二重DACs及び比較器は、これに代わって、レベ ル検出器として、つまり、2つの分離したレベル検出器として、或いは、単一の ウインドウ検出器として動作するように構成することができる。 図8を参照すると、そこには、比較器の一方(50に関連して使用され、第1 の充電制御チャネル(チャネルA)を構成する二重DACsの一方(201)を 表す詳細なブロック図が示されている。端的にいうと、DAC201は、その出 力(MUX208の出力)及び比較器50の非反転入力にプログラム可能な電圧 を供給する。比較器50の他の(反転)入力は、ゼロ化回路56から、例えば、 外部バッテリから感知される電流を 表す電圧を受けるように接続されている。充電制御モードで動作しているときは 、比較器50の出力はXORゲート212に接続されピン214に充電制御信号 を供給し、これによって、ピン214は、バッテリ充電電流を制御するための外 部電力トランジスタに接続される。 レベル検出器として動作するときは、この回路はバッテリ電流モニタとして動 作して、(バッテリ感知電流に対応する)電圧が低下するか、或いは、逆に上昇 するかした場合に、DAC201の出力電圧により比較器50の状態を切り換え 、起立割込みフラグ(WUIF)をセットすることによって、マイクロコントローラ コア12に割込みをかけるようにする。 DAC201は、より詳しく述べると、2つの抵抗ラダー203,204、電 流源205及び或いは、マルチプレクサ207,208を備えている。抵抗ラダ ー203は出力電圧の追跡(course)調整に使用され、抵抗ラダー204は、こ のラダーの中央点がゼロ電流フローにほぼ等しくなるように、電流感知バイアス 抵抗に整合される。従って、これにより、DAC201によって電流フローの充 電及び放電の双方、即ち、正負両電流フローを制御し監視することができる。 抵抗ラダー203は、32のタップを備え2つのデケード/領域に分割される 。第1デケードは、細流(trickle)又は最高充電率を制御するために定められ 、分解能5mV及び値域±50mVを有する。これは、0.05Ωの外部感知抵抗の使 用に伴う電流分解能100 mA及び値域±1mAに対応している。 第2デケードは、高速充電アプリケーションのために定められ、分解能は50m Vであり最大値域±0.35Vを有する。これは、0.05Ωの外部感知抵抗の使用に伴 う電流分解能1A及び値域± 7mAに対応している。 微細同調抵抗ラダーは、8つのタップを有し追跡ラダーからのバッファード出 力電圧を分圧するのに使用される。これによって、ほぼ 0.714の全域最小電圧分 解能、即ち、0.05Ω感知抵抗の場合の約14.3の電流分解能がもたらされる。 DAC201の電圧細分及び値域は、DACAレジスタ(LDACA)内に格 納されている論理ビットの値に依存する。LDACAレジスタは、DAC201 の出力電圧を制御するためのデータレジスタであり、ここで、LDACAレジス タの上位5ビット(ビット3〜7)は、図9に示されるテーブルに従って追跡ラ ダー203を介して電圧出力値域を選択するために、MUX207を制御する。 図9には、0.05Ω抵抗を使用する対応感知電流が示されており、そこでは、電流 値域テーブルの下半部の()内に示される電流値域は、バッテリの充電に対応す る負電流を表している。また、LDACAレジスタの下位3ビット(ビット0〜 2)は、図10に示されるテーブルに従ってラダー204を介して電圧出力値域 を選択するために、MUX208を制御する。 一つの例としては、340 mAの正の/放電電流が望まれるとき、LDACAレ ジスタは、2進値“00011010”にセットされるようになっている。上位5ビット (“00011”)は、図9に示されるように、追跡値域 300〜400 mAをもたらし、 下位3ビット(“010”)は、図10に示されるように、追跡値域最大値の3/8 倍、つまり、37.5mAという微細同調設定を選択する。注意すべきことは、負の /充電電流 340mAが望まれる場合には、LDACAが“10011010”にセットさ れるようになっていることである。 アナログMUX208の出力は、DAC201のアナログ電圧出力であって、 A/D変換器30の複数の入力に供給され、外部ピン210を介して外部フィル タコンデンサに接続することができる。 アナログMUX208の出力は、また、比較器50の非反転入力に接続するこ とができ、この比較器の反転入力は、ゼロ化回路56を通過した後の外部バッテ リ感知電流(BATI)に対応する電流感知電圧を受けるように接続されている。 比較器50の出力はXORゲート212の第1入力に接続され、このゲートの 第2入力は、充電制御極性ビットCPOLA を受けるように接続されており、論理“ 1”にセットされたとき比較器50の出力を反転させるようにする。従って、X ORゲート212は、感知電圧がCHGCONレジスタ内のCPOLビットによりD AC電圧を超えるか或いは下回るかした場合に割込みをかけるようにプログラム されている。 XORゲート212の出力は、充電制御信号(CCTRLA)を提供し、外部バッテ リへの充電電流を制御するために、ピン214を介して外部電力トランジスタに 供給される。特に、充電制御信号は、外部バッテリ218に充電電流を供給する PNP電力トランジスタ217に供給される。また、充電回路を典型的なスイッ チングバック調整器として構成するために、外部インダクタ220及びコンデン サ222が設けられる。 バッテリ218に充電電流を供給するための回路としての動作を説明すると、 バッテリ電流(BATI)を表す電圧がDAC201からのディジタル的にプログラ ム可能な電圧を超過した場合には、制御信号CCTRLAは、トランジスタ217のベ ースに与 える電圧を増加するように機能し、これによって、バッテリへの充電電流(ICH G )の値を減少させる。反対に、電圧BATIがDAC201からディジタル的にプ ログラム可能な電圧を下回る場合には、制御信号CCTRLAは、トランジスタ 217のベースに与える電圧を減少するように機能し、これによって、バッテリ への充電電流の値を増加させる。従って、図8の充電制御の構成によって、(感 知された電流に対応する)電圧をDAC201の出力電圧に実質的に等しくする ようなフィードバックが行われて、DAC201のディジタル的にプログラム可 能な電圧値をもとにしたバッテリにより起こされる充電量を効果的に制御するよ うにする。同様に、バッテリを放電するための制御された放電電流は、NPN電 力トランジスタを用い供給することができるのが理解されるであろう。 充電制御モードを可能化するためには、充電/レベル検出制御(CHGCON )レジスタの充電制御機能可能ビット(CCAEN)が論理“1”がセットされ、ピン 210,214はそれらの通常の入出力(I/O)ポート機能をとるようになる 。CHGCONレジスタの諸ビットは図11に詳細に示されている。ビットCCAE N が論理“1”である場合、充電制御回路は、比較器50の反転入力に現れる電 流感知電圧を比較器50の非反転入力に現れるプログラム可能なDAC出力電圧 に等しくするように動作し、これによって、バッテリにより外部電力トランジス タ217を介して起こされる充電電流の量を効果的に制御する。充電制御比較器 50の状態(ビットCCOMPA)及び充電制御極性ビットA(CPOLA)は、CHGCO Nレジスタより読み出すことができる。CHGCONレジスタは、また、対応す る比較器及びチャネルBに組み合わされる極性ビット(CCOMB,CPOLB)を備 える。 図12を参照すると、そこには、比較器51に関連してブロック48の第2の DACを使用する第2の充電制御/レベル検出チャネル(チャネルB)201’ を表す詳細なブロック図が示されている。充電制御チャネルBは、図8の充電制 御チャネルAと非常に類似しており、ここでは、図8に示された要素と同一の図 12の要素は、前の参照番号が使われている。チャネルBの比較器51の入力は 、図8の比較器50に対して転換されており、従って、比較器51の非反転入力 はDAC201’の出力に接続され、比較器51の反転入力は、感知されたバッ テリ電流(BATI)に対応するゼロ化回路よりの電圧を受ける。また、DAC20 1’の出力に供給される電圧は、LDACAレジスタがDAC201の出力にお ける電流を図9,10に示されるテーブルに従って制御するのと同様の方法で、 DACB(LDACB)レジスタの8ビットにより制御される。 当初述べたように、これらの二重の充電制御/レベル検出器は、また、入力信 号がプログラム可能な閾値レベルを超過するか或いは下回ったときを検出するの に使用することができる。これらのレベル検出器は、充電制御が実行されていな いときでさえ使用することができる。このようなケースでは、CHGCONレジ スタの充電制御可能化ビット(CCAEN)は論理“0”に留まっている。図8のチャ ネルAに戻ると、プログラム可能な閾値レベルは、DACに対する所望の電圧出 力をLDACAレジスタによりプログラムすることによって、ディジタル的にセ ットされる。このことは、予め定められたプログラム可能な閾値電圧が比較器5 0の非反転入力に供給されて、比較器50の 反転入力に現れる信号がプログラム可能な閾値電圧を超過したとき、比較器50 が論理状態を切り換えることを意味する。この論理切換によって、フラグをセッ トしマイクロプロセッサコア12に割込みをかけることができ、これによって、 直ちにとられるべき作業を求めるようにする。さらに、比較器50の出力の論理 状態は、上述したように、CHGCONレジスタ(ビット2)を読み出すことに よって監視することができる。 〔ディジタル的にプログラム可能な閾値をもつ起立機能〕 マイクロコントローラ10は、特定の非活動命令の実行により投入される非活 動モードを備えている。この非活動モードにおいては、オンチップ発振器はター ンオフされるがウオッチドッグタイマは運行を続ける。さらに、マイクロコント ローラ10は、ウオッチドッグタイマがターンオフされることを除いて、非活動 モードと同一である不動(hibernate)モードを備えている。これらのモードは 、発振器が消勢され実質的に電力節減をもたらすので、低電力消費という結果を もたらす。 マイクロコントローラ10は、外部リセット入力、ウオッチドッグタイマのタ イムアウト(可能ならば)、I2Cシリアルラインでのスタート/ストップビッ トの検出、或いは、A/D変換の完了のような事象の発生に応答して、非活動モ ードからの脱出即ち「起立」を行うようになっている。また、マイクロコントロ ーラ10がバッテリ監視及び充電アプリケーションに使用される場合には、感知 されたバッテリ電流がマイクロプロセッサコア12を起立するためのプログラム 可能な閾値を超過するか下回るときを検出するのに使用することができる。図8 を再び参照すると、バッテリの感知電流(BATI)を表す感知電 圧がDAC201によりセットされたプログラム可能な閾値電圧を超過すると、 比較器50が論理「ハイ」から論理「ロー」に切り換わり、これによって、起立 割込みフラグ(WUIF:Wake-Up Interrupt Flag)をセットしマイクロコントロー ラコア12に割込みをかける。従って、マイクロコントローラコアは非活動モー ドから脱出することができ、バッテリからの増大する電流出力は、真に精密でタ イムリーなバッテリレベルの正確測定のために、適切に監視することができる。 上述したのと同様に、(図12の)チャネルBのレベル検出器は、別の入力信 号がディジタル的にプログラム可能な閾値レベルを超過するときを検出するため に、独立的なレベル検出器として使用することができる。例えば、ゼロ化回路よ りの電圧がDAC201’によりセットされたプログラム可能な閾値電圧を超過 すると、比較器51が論理「ロー」から論理「ハイ」に切り換わり、これによっ て、起立割込みフラグ(WUIF)をセットしマイクロコントローラコア12に割込 みをかける。 この代わりに、反対極性を検出するように2つのDACをプログラムすること によって、ウインドウ検出器を実現することができ、この場合、プログラム可能 な閾値を超過する正のバッテリ電流及びにプログラム可能な閾値を下回る負のバ ッテリ電流の双方によって、マイクロコントローラコアに割込みをかけることが でき、この際、比較器50,51の出力を表す論理ビット(CCOMPA,CCOMPB)を それぞれ読み出して、2つの検出器の何方かにより割込みが生じるようにするこ とができる。このようなウインドウ検出器は、目下使用状態にないバッテリが、 後になって、カムコーダのように、バッテリ電流から電流の引出/放電を行う装 置に配備されたり、或いは、バッテリに充電 電流を供給するバッテリ充電器に配備されたりしたときの検出用バッテリ応用に 有用である。どちらの状況においても、マイクロプロセッサコアを直ちに起立し てバッテリ電力の真に精密な正確測定のための電流フローを検出するようにする ことが肝要である。 〔オンチップ線形温度センサ〕 マイクロコントローラ10内には、さらに、オンチップ温度センサ54が備え られ、このオンチップ温度センサは、マイクロコントローラ半導体チップの温度 の監視、並びに、バッテリ監視及びバッテリ充電制御システムのように内部温度 の監視を必要とするアプリケーションの両方に使用される。例えば、監視され制 御されるべきバッテリを収納するバッテリパック内にマイクロコントローラ10 が組込まれる場合に、温度センサ54は、パック内バッテリの温度を監視するた めに用いることができ、これについて、バッテリパック温度を監視することは、 バッテリの効果的な高速充電終了によってバッテリの過充電を防止するのに重要 である。さらに、バッテリパックの温度は、バッテリパック内の化学反応速度に 影響を及ぼす。例えば、バッテリの温度はバッテリの自己放電速度に影響を及ぼ し、これは、温度が正及び負のイオン再結合をより増大させるからである。さら に、バッテリの有効容量は温度の上昇と共に減少するが、これは、バッテリの使 用可能エネルギーが、位置エネルギーとは反対に、運動エネルギーに移動するか らである。このようにして、バッテリパックの温度を知ることは、バッテリの使 用可能な容量を精確に測定するのに重要である。留意すべきことは、センサ54 は、バッテリ管理アプリケーション用として 図示され説明されてはいるが、自動車やプロセス制御アプリケーションのように 高精度の温度監視および制御を要求する多数の他のアプリケーションにも有用で あることである。 本発明のオンチップ温度センサは、温度監視のためのCMOS技術を用いる簡 単で安価な解決策を提供し、これによって、異なるエミッタエリア(面積)を有 する2つの互換性バイポーラトランジスタのベース−エミッタ電圧における電圧 差が増幅される。増幅されたこの電圧差は、それから、上述したように、オンチ ップA/D変換器30によってサンプリングされてディジタル測定値が得られ、 このディジタル測定値は、マイクロコントローラチップの温度並びにチップを収 納するパッテリパックの温度を表す温度値に変換される。 図13を参照すると、ここには、温度センサ54の詳細なブロック線図が示さ れている。温度センサ54は、出力電圧VOUTを発生するためにΔVBE発生器3 50及び差動増幅器352を備えており、この出力電圧VOUT は、A/D変換器 30によりサンプリングを行うために、MUX32の一方の入力に供給される。 図13は、ΔVBE発生器の一例を示しており、ここでは、ΔVBE発生器は、ベ ースが相互接続されたPNPバイポーラトランジスタ354,355を備え、各 トランジスタのエミッタは大地に回帰的に接続される。トランジスタ354のコ レクタは抵抗360を介してバイアスNMOSトランジスタ356のソースに接 続され、トランジスタ355のコレクタはバイアスNMOSトランジスタ357 のソースに接続される。 トランジスタ356,357のゲートは、トランジスタ358,359のゲー トと同様に、相互に接続され、これによって、 トランジスタ357,358は、ゲートがそれぞれのドレインに接続されるダイ オードとして構成されている。 トランジスタ356,357のドレインにはトランジスタ358,359のド レインがそれぞれ接続され、これらのトランジスタ358,359のソースは動 作電位VDDを受ける。 トランジスタ356〜359は、トランジスタ354,355のコレクタにバ イアス電流Iを供給する。しかし、トランジスタ354,355は、各のエミッ タのエリア(面積)が異なるように設計されており、ここで、エミッタの比は一 定である。例えば、トランジスタ354のエミッタエリアは、トランジスタ35 5のエミッタエリアの8倍である。その結果、異なるベース−エミッタ電圧がト ランジスタ354,355の両端に発生する。例えば、トランジスタ354のエ ミッタエリアはトランジスタ355のエミッタエリアより大きいので、トランジ スタ354のベース−エミッタ電圧はトランジスタ355のベース−エミッタ電 圧より低い。トランジスタ354,355両端の両ベース−エミッタ電圧の差は 、ΔVで示されるように、抵抗360を通して現れ、このデルタ(Δ)電圧は、 次式(11)で表すことができる。 ΔV=VBE355−VBE354 =KT/q×LN〔Ae354/Ae355〕 (11) ここで、 qは、電子のクーロン電荷であり、 Kは、ボルツマンの定数であり、 Tは、絶対温度(ケルビン)であり、 Ae354,Ae355 は、それぞれトランジスタ354,355のエミッタエリ アである。 増幅器352は、その増幅利得Aによる、例えば「20」という利得によるこの Δ電圧を増幅し、電圧VOUTは、次式(12)で表すことができる。 VOUT=ΔV×A=K1×T (12) ここで、K1は、AK/q×LN〔Ae355/Ae354〕に等しい定数である。 このようにして、式(11),(12)から、出力電圧は定数K1により温度 に対して線形的に比例し、温度が上昇するにつれて、出力電圧VOUTはこれに対 応して線形的に増大するようになる。 その後、この出力電圧は、MUX32を介してA/D変換器30によってサン プリングされ、マイクロコントローラ10は、VOUTの値を表すディジタル計数 値を得ることができる。このディジタル計数値は、それから、マイクロコントロ ーラ10の正確な温度測定値を得るために、マイクロコントローラコア12によ り用いられる。絶対温度を得るために、マイクロコントローラ10は、工場試験 段階で較正されるが、ここでは、2つの異なる温度にてセンサの出力電圧が測定 される。これによって、上述したように、較正定数Kthrm,Ktc を得ることがで きる。較正定数Kthrm,Ktc を得ると、電圧と温度との間に線形的な関係が存在 するという仮定の下で、任意温度での温度を決定することができる。 さらに、監視されるべきバッテリと共にマイクロコントローラ10がバッテリ パック内に収納されている場合には、VOUTは、バッテリを表す計測値を得るた めに用いることができる。バッテリ温度を知ることは、バッテリの効果的な高速 充電終了を実施して過充電を防止するのに、そして、正確な燃料測定を 行うのに重要である。 要約すると、本発明は、マイクロコントローラ半導体チップ、並びに、監視さ れるべきこのマイクロコントローラチップ及びバッテリを収納しているバッテリ パックの温度を監視するために、オンチップA/D変換器と共に使用されるオン チップ温度センサを提供する。このオンチップ温度センサは、異なるエミッタエ リアを有する2つの互換性バイポーラトランジスタのベース−エミッタ接合部両 端から差電圧が得られることを利用している。この差電圧は、温度に比例してお り、マイクロコントローラチップ並びにバッテリパックの温度測定値を得るため に使用することができる。 〔I2C(Inter-Integrated Ciccuit)インターフェース〕 マイクロコントローラ10は双方向2ワイヤバス及びデータ伝送プロトコルを サポートしている。特に、I2Cインターフェース58は、シリアルなEEPR OM、シフトレジスタ、ディスプレイ駆動器、A/D変換器などのような他の周 辺機器或いはマイクロコントローラ装置と通信するのに有用なシリアルインター フェースである。I2Cインターフェースは、また、I2C(Inter-Integrated C iccuit)仕様、システム管理バス(SMBUS)及びアクセスバスと互換性がある。 I2Cバスは、Philips/Signetics により開発された2ワイヤシリアルインタ ーフェースである。そのオリジナル仕様即ち標準モードは、100 キロビット/秒 (Kbps)までのデータ転送に対して指定され、拡張仕様即ち高速モードは、 400Kbpsまでのデータ転送をサポートしており、標準及び高速の両 モード装置は、同一バスに結合した場合相互動作を行うようになっている。 I2Cインターフェースは、データの信頼性ある送受信を確実にするための包 括的なプロトコルを実現する。データを伝送する際には、一方の装置がマスタと なってクロック信号を発生し、他方の装置がスレーブとして動作する。I2Cイ ンターフェースにおける各装置は、それに関係する特定アドレスを有しており、 マスタは、データ転送を望むとき、先ず、会話を望む装置のアドレスを送信し、 マスタにより送られたアドレスがスレーブ装置のアドレスに一致した場合に、そ のスレーブ装置がデータ転送のために選択される。 データ転送がない期間には、クロックライン(SCLA)及びデータライン(SDAA )が外部プルアップ抵抗により「ハイ」に引き上げられる。データ転送を完遂す るためには、マスタ装置がスタート及びストップの両条件を発生して、データ転 送の開始及び停止を決定するようにする。図14を参照すると、スタート条件は 、クロックラインが「ハイ」にあるとき、データライン上での「ハイ」から「ロ ー」への遷移として定義され、ストップ条件は、クロックラインが「ハイ」にあ るとき、データライン上での「ロー」から「ハイ」への遷移として定義されてい る。さらに、このようなスタート及びストップ条件の定義の故に、データが伝送 されているとき、データラインは、図14に示されるようにクロックラインが「 ロー」にあるときに変化するだけである。 I2C装置をアドレスするために、2つのアドレッシングフォーマットが存在 する。第1のフォーマットは、図15に示さ れるように、書込/読出ビットを有する7ビットアドレスフォーマットである。 簡単にいうと、スタートビット(S)の後、マスタにより8ビットが発生され、 その最初の7ビットがスレーブ装置のアドレスであり、最後のビットが書込/読 出ビットである。 第2のアドレッシングフォーマットは、図16に示されるように、書込/読出 ビットを有する10ビットアドレスフォーマットである。簡単にいうと、スタート ビットの後、マスタにより2バイトが発生されなければならず、第1バイトの最 初の5ビットがそのアドレスを10ビットアドレスであるように特定する。次の10 ビットがスレーブ装置のアドレスであり、最後のビットが書込/読出ビットであ る。 伝送データの各バイトの後には、スレーブ/受信装置により肯定応答ビットが 発生される。図17を参照すると、そこには、スレーブ装置による肯定応答の発 生を表すグラフ的線図が示されている。より詳細には、スレーブ装置は、肯定応 答のためのクロックパルスの間、データ出力ラインを「ロー」に保持することに よって、データ最後のバイトの受信に対して肯定応答を行う。例えば、7ビット アドレスフォーマットについては、毎第9クロックパルスが肯定応答クロックパ ルスに対応している。 図18を参照すると、そこには、7ビットアドレスフォーマットを用いるI2 Cデータ転送の一例を表すグラフ的線図が示されている。簡単にいうと、スター トビット(S)の後、マスタによりスレーブ装置の7ビットアドレス並びに書込 /読出ビットが発生される。このアドレスが受信されたとすると、スレーブ装置 は、データ出力を「ロー」に引下げアドレス受信の肯 定応答を行う。それから、マスタは1バイトのデータを発生し、その受信につい てスレーブ装置により肯定応答が行われる。データ転送が完了すると、マスタは ストップビット(P)を発生する。 図19を参照すると、そこには、I2Cインターフェース58の詳細なブロッ ク図が示されている。I2Cインターフェース58は、全てのスレーブ機能を完 全に実現し、マスタ機能のソフトウエア実施を容易にするためにハードウエアで のサポートを提供する。I2Cインターフェースは、標準及び高速モード仕様、 並びに、7ビット及び10ビットの両アドレッシングを実行する。 データ転送のために、2つのライン/外部ピン、つまり、I2Cクロックであ るRC6/SCLAピン、及び、I2CデータであるRC7/SDAAピンが使 用される。 I2Cインターフェース58は、I2C操作のために5つのレジスタを有してい る:[1]I2C制御(I2CCON)レジスタ、[2]I2C状態(I2CSTAT)レ ジスタ、〔これらのレジスタ(I2CCON,I2CSTAT)はファイルレジス タ(データ)空間に位置している〕、[3]シリアル受信/送信バッファー(I2C BUF)301、[4]I2Cシフトレジスタ(I2CSR)303、及び、[5]アド レス(I2CADD)レジスタ305。I2Cインターフェース58には、さらに 、比較器/一致検出器307及びスタート及びストップビット検出回路309が 備えられている。 I2CCONレジスタはI2C操作を制御し、このレジスタによって、次のI2 Cモードの1つを選択することができる: 1)7ビットアドレッシングを伴うI2Cスレーブモード、 2)10ビットアドレッシングを伴うI2Cスレーブモード、 3)7ビットアドレッシング及びマスタモードサポートを伴うI2Cスレーブモ ード、 4)10ビットアドレッシング及びマスタモードサポートを伴うI2Cスレーブモ ード、及び、 5)I2Cマスタモード、ここで、スレーブはアイドル状態である。 I2CSTATレジスタは読み出されるだけであり、データ転送の状態を与え る。これは、受信されたバイトがデータ又はアドレスである場合、次のバイトが 完全な10ビットアドレスである場合、及び、これが読出及び書込データ転送であ ろう場合のスタート及びストップビットの検出のような情報を含んでいる。 I2CBUFレジスタは、転送データが書き込まれたり読み出されたりするレ ジスタ/バッファーである。I2CSRレジスタは、マイクロコントローラ10 へのデータ或いはマイクロコントローラ10からのデータをシフトする。I2C ADDレジスタは、スレーブのアドレスを格納する。 図20を参照すると、そこには、7ビットアドレスフォーマットを伴うデータ 受信のためのI2Cインターフェース58に関係する典型的な波形を表すグラフ 的線図が示されている。I2Cインターフェース58は、いったん可能化されて しまうと、スタート条件が生じるのを待つ。スタート条件続いて、7ビットのア ドレス及び書込/読出ビットがI2CSRレジスタ303内にシフトされてくる 。全ての到来ビットがシリアルクロックの立ち上がりエッジ(前縁)でサンプリ ングされる。I2CSRレジスタの内容が、第8クロックパルスの立ち下がりエ ッ ジ(後縁)で、I2CADDレジスタの内容と比較される。両アドレスが一致す る場合、I2CSRレジスタの内容が、I2CBUFレジスタにロードされ、I2 CSTATレジスタの書込/読出ビットがクリアされる(データはインターフェ ース58に書き込まれつつあることを表す)。さらに、肯定応答パルスが発生さ れ、各データバイトの転送後、I2C割込みビット(I2CIF)がセットされ、その際 、割込みビットはソフトウエアにおいてクリアされ、I2CSTATレジスタは 、そのバイトの状態を決定するのに使用される。しかしながら、I2CBUFレ ジスタが以前の受信から読み出されてしまわなかった場合は、アドレスバイトオ ーバフロー条件が存在する。このような状況においては、非肯定応答パルスが発 生され、I2CCONレジスタ内のオーフロービット(I2COV)をセットすることに より、オーバフロー条件が示される。 図21を参照すると、そこには、7ビットアドレスフォーマットを伴うデータ 送信のためのI2Cインターフェース58に関係する典型的な波形を表すグラフ 的線図が示されている。アドレス一致が生じアドレスバイトの書込/読出ビット がセットされると(データはインターフェース58に書き込まれつつあることを 表す)、I2CSTATレジスタの書込/読出ビットもまたセットされる。受信 されたアドレスは、I2CBUFレジスタ内にロードされ、肯定応答パルスが第 9クロックパルス上で発生される。送信すべきデータは、I2CSRレジスタを さらにロードするI2CBUFレジスタ内にロードされなければならない。8ビ ットのデータはシリアルクロックの後縁でシフトアウトされる。データ受信と同 様に、各データ転送バイトについてI2C割込みフラグ(I2CIF)が発生され、その 際、I2 CIF ビットはソフトウエアにおいてクリアされ、I2CSTATレジスタが、そ のバイトの状態を決定するのに使用される。 〔マイクロコントローラの回路内プログラミング〕 I2Cインターフェース58を使用することによって、マイクロコントローラ 10は、端末応用回路においてシリアルにプログラムすることができる。この様 な特徴によって、顧客はプログラムされていない装置を備えるボードを製造し、 その後、製品を出荷する直前に、マイクロコントローラをプログラムすることが できる。このことによって、最も最新のファームウェア即ち顧客ファームウェア をプログラムすることができる。 マイクロコントローラ10は、シリアルクロック及びシリアルデータピンを「 ロー」に保持すると共に電圧プログラムピンを、VSSに対して電圧VPP、例えば 、12ボルトに高めることによって、プログラム/検証モードにおくことができ る。一旦プログラムモードになると、ユーザプログラムメモリ並びに試験プログ ラムメモリは、シリアル又はパラレル手法のいずれかでアクセス及びプログラム を行うことができ、その際、操作の初期モードはシリアルであり、アクセスされ るメモリはユーザプログラムメモリである。 本発明では、マイクロコントローラ10へのクロック及びデータ並びにマイク ロコントローラ10からのクロック及びデータを提供するために、マイクロコン トローラ10の2つの外部ピン(SCLAピン及びSDAAピン)を利用するこ とによって、回路内シリアルプログラミングが完遂される。さらに、回路内プロ グラミングを実行する際、電力、アース、及び、マイクロコントローラ10への プログラミング電圧(VPP)を供給 するのに3つの他のピンが利用される。図22を参照すると、そこには、マイク ロコントローラ10の典型的な回路内シリアルプログラミング構成が示されてい る。例示的な目的だけのために、図22のマイクロコントローラ10は、端末回 路/バッテリパック403の内側に存在しており、バッテリ(図22には示され ていない)の充電監視を制御するのに使用される。図22に示されるマイクロコ ントローラ10の一部には、バッテリパック403の外部コネクタ401に接続 するための外部ピンの一部が備えられており、マイクロコントローラ10が既に バッテリパック403内に組み込まれている場合にマイクロコントローラ10を プログラミングするのに使用される。外部コネクタ401は、クロック及びシリ アルデータ信号を、マイクロコントローラ10のSCLA及びSDAAピンに夫 々供給するために、外部信号を受ける。クロックピンはマイクロコントローラに クロックを供給するのに使用され、データピンは、コマンドビットを入力し、シ リアル操作の間、データをシリアルニ入出力するのに使用される。コネクタ40 1は、また、プログラミング電圧、例えば、12ボルトを受け、これをマイクロコ ントローラ10のマスタクリア(MCLR)/電圧プスグラミングピンに供給して、 マイクロコントローラ10を可能化し、シリアルプログラミングモードに投入す るようにする。そして、コネクタ401は、マイクロコントローラ10の外部電 力ピンVDD,VSS(大地)間に、+5Vを夫々供給する。 図23を参照すると、そこには、シリアルプログラミングに利用可能な種々の コマンドを表すテーブルが示されている。「試験ロード」コマンドは、試験プロ グラムメモリ内に14ビット語をロードするのに用いられ,その際、このコマンド の受信に 基づいて、プログラムカウンタが試験プログラムメモリ内の予め定められた位置 にセットされる。「データロード」コマンドは、14ビット語をユーザプログラム メモリ内にロードするのに用いられる。「データ読出」コマンドは、14ビット語 をユーザプログラムメモリから伝送するのに用いられる。「アドレス増分」コマ ンドは、受信に基づき、マイクロコントローラ10のプログラムカウンタを増分 するのに用いられる。「プログラミング開始」コマンドは、試験プログラムメモ リ或いはユーザプログラムメモリの何れかのプログラミングを開始するのに用い られ,その際、このコマンドに先立って試験ロード又はデータロードコマンドが 与えられなければならない。「パラレルモード投入」コマンドは、パラレルモー ドでデータを受容するようにマイクロコントローラ10をプログラムするのに用 いられる。このパラレルモードは、バッテリパックに典型的には外部コネクタが ほんの僅かしか備えられていないので、マイクロコントローラの回路内プログラ ミングには、一般的に適用することができない。最後に、「プログラミング終了 」コマンドは、プログラムメモリのプログラミングを停止するのに用いられる。 図24,25を参照すると、そこには、シリアルプログラミングのための試験 ロード及びデータロードコマンドを夫々表すグラフ的線図が示されている。コマ ンドを入力するために、クロックピンにはサイクルが6回与えられ、その際、各 コマンドビットが初めに入力されているコマンドの最下位ビット(LSB)に伴 うクロックの後縁でラッチされる。SDAAピン上のデータは、図24,25に 示されるように、クロックの後縁に関して、最小のセットアップ(tset0,tse t1)及び保持時間(thld0,thld1)を有するように要求されており、このセッ トアップ及び保持時間は、例えば100 ナノ秒〔ns〕である。さらに、これに関 係するデータ読出及びデータロードコマンドのようなコマンドは、図24,25 に示されるように、コマンドとデータとの間に、最小の遅延(tdly1)を有する ように特定されており、この遅延は、例えば1マイクロ秒〔μs〕である。この 遅延の後、クロックピンにはサイクルが16回与えられ、第1サイクルはスタート ビットであり最後のサイクルはストップビットであり、また、データは、中間の 14クロックサイクルに伴い最下位ビットを最初にして、入力又は出力がなされる 。特に、読出操作の間には、最下位ビットは、第2サイクルの前縁でSDAAピ ン上に伝送され、ロード操作の間には、最下位ビットは、第2サイクルの後縁で ラッチされるようになっている。 要するに、本発明によって、マイクロコントローラ10の回路内シリアルプロ グラミングを行われる。このことによって、エンドユーザはマイクロコントロー ラ10を、バッテリ充電及び監視制御用バッテリパックのようなエンドユーザア プリケーションにおかれたときに、プログラムすることができる。 〔バッテリ監視アプリケーション〕 図26を参照すると、そこには、外部バッテリ450を監視するためのアプリ ケーションにおいて構成されるマイクロコントローラ10を表すブロック図が示 されている。バッテリ450の電圧は、分圧回路452を介してマイクロコント ローラ10のAN0/BATVアナログ入力に供給される。バッテリ450の電 流は感知抵抗454を介して通流し、マイクロコントローラ10のAN1/BA TIアナログ入力に、バッテリ電流 を表す電圧を供給する。マイクロコントローラ10のRAMPピンは、外部コン デンサ456を介して大地に接続され、このコンデンサ両端にプログラム可能な ランプ電圧を発生するようになっている。マイクロコントローラ10のIAVG ピンは、オプションとして外部コンデンサ458を介して大地に接続され、短持 続時間電流パルスを捕獲するのに使用される。電圧調整器ピン(VREG)は、 電圧調整を行うために、外部NチャネルFET460のゲート電極に接続される 。このFET460は、ドレイン電極がバッテリ電圧を受けるように接続され、 ソース電極からマイクロコントローラ10に調整された電圧VDDを供給する。 さらに、この調整された電圧は、外部アナログ入力AN2を介して計測すること ができる。 ここでは所定の好ましい実施例について説明してきたが、説明された実施例及 び方法の種々の変形及び変更が本発明の真の精神及び範囲から逸脱しないで作ら れ得ることは、当業者に明らかであろう。従って、本発明は、添付された請求の 範囲並びに適用される法律の規則及び原則によって要求される範囲にのみに限定 されるべきであると考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デラクロース,ブリアン アメリカ合衆国 86351 アリゾナ セド ナ バード バレィ スクール ロード 890 (72)発明者 クーパー,ラッセル,イー. アメリカ合衆国 85224 アリゾナ チャ ンドラー ダブリュー.ショーニー ドラ イブ 1312

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.半導体チップ上に作製されたバッテリ充電及びバッテリ監視アプリケーショ ン用マイクロコントローラであって、 バッテリ充電及びバッテリ監視システムを選択的に制御するために、プログラ ム及び命令を実行し、マイクロコントローラによるプログラム及び命令の実行の 結果として制御信号を発生するようになっており、 命令を実行するためのマイクロプロセッサ手段、マイクロコントローラにより 実行すべきプログラムを格納するためのプログラムメモリ手段、及び、データを 格納するためのデータメモリ手段を具備する マイクロコントローラにおいて、 さらに、マイクロコントローラの温度を監視するためのオンチップ温度センサ を具備し、このオンチップ温度センサは、 絶対温度に比例する第1電圧を発生するための電圧手段、及び、 第1電圧をサンプリングすると共に、第1電圧の信号レベルを表すディジタル 計数値を得てこれを格納するための手段を備え、 このディジタル計数値は、マイクロコントローラの絶対温度の計測値を得るた めに用いられる ことを特徴とするマイクロコントローラ。 2.前記サンプリングするための手段は、 プログラム可能な電流を供給してランプ電圧を発生するためのディジタル−ア ナログ変換器(DAC)、 第1電圧を受けるための第1入力及びランプ電圧を受けるための第2入力並び に出力を備える比較器、 クロック信号に応答して計数値を発生するためのカウンタ、及び、 ランプ電圧が第1電圧のレベルを超過するとき前記カウンタの計数値を格納す るための捕獲レジスタ を備えることを特徴とする請求項1に記載のマイクロコントローラ。 3.前記電圧手段は、 ベースが相互に接続される第1及び第2トランジスタ、及び、 第1トランジスタのエミッタに直列接続される抵抗 を備え、 第1及び第2トランジスタは、異なるエミッタエリアを有し、異なるベース− エミッタ電圧がその両端にそれぞれ現れるようになっており、 ベース−エミッタ電圧の差が、第1電圧であり、前記抵抗を通して現れる ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロコントローラ。 4.さらに、前記電圧手段に応答して第1電圧を増幅するための手段を具備する ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロコントローラ。 5.マイクロコントローラの絶対温度の計測値を得るための方法であって、 このマイクロコントローラは、 半導体チップ上に作製されて、命令を実行外部可制御システ ムを選択的に制御するために、プログラム及び命令を実行し、マイクロコントロ ーラによる実行の結果として制御信号を発生するようになっており、 命令を実行するためのマイクロプロセッサ手段、マイクロコントローラにより 実行されるべきプログラムを格納するためのプログラムメモリ手段、及び、デー タを格納するためのデータメモリ手段を備える 方法において、 絶対温度に比例する電圧を有する信号を発生するステップ、及び、 この信号の電圧レベルを表すディジタル計数値を得ることによってこの信号を サンプリングするステップ から成り、 このディジタル計数値は、マイクロコントローラの絶対温度の計測値を得るた めに用いられる ことを特徴とする方法。 6.前記信号をサンプリングするステップは、 コンデンサを介してプログラム可能な電流を供給することによりランプ電圧を 発生するサブステップ、 多数の受信クロック信号を計数するサブステップであって、ランプ電圧の発生 及び計数の始動が実質的に同時に行われるサブステップ、及び、 このランプ電圧が前記信号の電圧レベルを超過したとき多数の受信クロック信 号を捕獲し、これによって、この信号の電圧レベルを表すディジタル計数値を得 るサブステップ から成ることを特徴とする請求項5に記載の方法。
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