JPH10503191A - テトラサイクリックトリテルペン - Google Patents

テトラサイクリックトリテルペン

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JPH10503191A JP8505467A JP50546796A JPH10503191A JP H10503191 A JPH10503191 A JP H10503191A JP 8505467 A JP8505467 A JP 8505467A JP 50546796 A JP50546796 A JP 50546796A JP H10503191 A JPH10503191 A JP H10503191A
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ネーゲリ,ハンス−ウルリッヒ
オーベラー,ルーカス
レヴェズ,ラズロ
ロート,ハンス−イェルク
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サンド・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 ダンマラ化合物は、免疫抑制および抗炎症活性を有し、医薬、特に免疫抑制剤および抗炎症剤として有用である。17α−ダンマラ化合物は、新規であり、それ自体、例えば、式IC[(17α)−23−(E)−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール]

Description

【発明の詳細な説明】 テトラサイクリックトリテルペン 本発明は、ダンマラ化合物およびその薬学的使用に関する。ダンマラ化合物は 、トリテルペンクラスの認められた化合物群から成り、式Iで示される四環状中 心構造により特徴付けられる。 既知のダンマラ化合物において、この中心構造は、通常3位を、例えばヒドロ キシ(ダンマル−3−オール)またはオキソ(ダンマル−3−オン)で置換され、一 般にモノ置換されている。ダンマラ化合物は、また、通常17位が置換され、一 般にモノ置換されている。例えば、ダンマレンは、チョウセンニンジン(Ginsen g)の根および他の植物材料に見られ、17位が通常1個またはそれ以上の、例え ば1または2のアルケン(−C=C−)結合を含有するヒドロキシカルビル残基を 有する。ダンマレンの場合、最も典型的に、17−ヒドロカルビル置換基はC8 −アルケニルまたは−アルカジエニル残基を有し、それは更に、例えば1個また はそれ以上のヒドロキシ基で置換され得る。ダンマラ化合物は、また、1個また はそれ以上の更なる置換基、一般にヒドロキシ基を、中心構造の他の位置に有し 得るかまたは1個またはそれ以上の不飽和結合、例えば二重結合を中心構造内に 含み得る。しかしながら、ダンマラ化合物において、式Iに示す環状構造、立体 化学的配置および4、10、8および14位のメチル基の分布は未変化のまま残 る。 本発明により、ダンマラ化合物は望ましい薬学的、特に免疫抑制および抗炎症 特性を有することが判明した。 従って本発明は、第一の態様において: a1)医薬として使用する、例えば、免疫抑制剤または抗炎症剤として使用する 、ダンマラ化合物; a2)免疫抑制剤または抗炎症剤として治療的適用するための医薬の製造のため のダンマラ化合物; a3)有効量のダンマラ化合物を患者に投与することを含む、免疫抑制または抗 炎症治療を必要とする患者の処置法 を提供する。 上記定義a1)からa3)に含まれる具体的免疫抑制および/または抗炎症指示 または状態は、特に、下記に具体的に記載するものを含む。 本明細書で使用の“ダンマラ化合物”なる用語は、上記で図説の式Iで示され る特徴的中心構造を含む、即ち式Iで示す特別の環状構造、立体化学的配置およ びメチル置換基の分布を有する化合物を意味する。本用語は、式Iで示される立 体化学的配置は未変化であって、式I中心構造が特に3および/または17位に 1個またはそれ以上の付加置換基を有する化合物、および中心構造に含まれる1 個またはそれ以上の炭素−炭素結合が不飽和、例えばエチレン様不飽和である化 合物を含むと理解される。従って、本用語は、例えばダンマル−3−オールおよ びダンマル−3−オンの両方を含むと理解されるべきである。 本明細書で記載のダンマラ化合物なる用語は、特に、17C−ダンマラ化合物 、即ち炭素原子を経由して17位に結合している基により17位が置換されてい るダンマラ化合物を含むと理解されるべきである。このような17C−ダンマラ 化合物は、モノ−またはジ−置換、より通常的には17位でモノ−置換され得る 。 本発明で使用するための好ましいダンマラ化合物は、ダンマル−3−オールお よびその生理学的に加水分解可能および許容可能なエステルおよびダンマル−3 −オンおよび、特に17C−ダンマラ化合物である。従って、本発明で使用する のに特に好ましい化合物は、17C−ダンマル−3−オールおよびその生理学的 に加水分解可能および許容可能なエステルおよび17C−ダンマル−3−オン、 例えば、式IA 〔式中、aは>CH−OR1(ここで、R1は水素または生理学的に開裂可能およ び許容可能なアシル残基)または>C=O およびRは炭素原子により17位の炭素原子に結合している基である〕 で示される化合物である。 本明細書で使用の“生理学的に加水分解可能および許容可能なエステル”なる 用語は、生理学的条件下で開裂可能であり、それ自体、投与すべき量で生理学的 に耐性である酸を産生するエステルを意味する。従って、本用語は、当分野で既 知のプロドラッグ形、例えばアセテート等を意味する。上記で定義のようにダン マル−3−オールにあてはめると、本用語は、アシル残基が生理学的に開裂可能 および許容可能である3−アシルオキシによって、3−ヒドロキシ基が置換され た化合物を意味し、この化合物は、生理学的条件で分解されて遊離ダンマル−3 −オールおよび投与すべき量で生理学的に耐性な酸を産生する。認められるよう に、ダンマラ化合物に3位以外に存在するヒドロキシ基は、同様にエステル化し 得、それによりこのようなエステルもまた本発明に包含されると理解されるべき である。 17C−ダンマラ化合物は、一般に17位に不斉炭素原子を含む。従って、こ のような化合物はジアステレオマー形で存在する。例えば、17C−ダンマル− 3−オールの場合、更なる不斉炭素原子が3位に存在し、更なる立体異性変位体 をもたらす。このような異性体が存在する場合、本発明はジアステレオマー混合 物および個々のエピマーの両方の使用を含むと理解されるべきである。一般に、 純粋または実質的に純粋な形、例えば純粋または実質的に純粋な単一エピマーの 形、例えば少なくとも90%、例えば少なくとも95%純粋化合物/エピマー( 即ち、10%またはそれ以下、好ましくは5%またはそれ以下の他のダンマラ化 合物またはエピマー不純物)での使用が好ましい。ダンマル−3−オールおよび そのエステルの場合、3位のヒドロキシまたはエステル基は好適にはβ−配位を 有する。 先に示唆したように、種々のダンマラ化合物が既知であり、文献に記載されて いる。既知のダンマラ化合物の場合、17位の置換基は特徴としてβ−配位であ る。17位の置換基がα−配位であるダンマラ化合物は新規であり、それ自体本 発明の範囲内に含まれる。17αダンマラ化合物は、対応する17βダンマラ化 合物より良好な特性、例えば改善されたin vivo安定性および高められた整理活 性、特にin vivo活性を有利に示す。 本発明の更なる態様は、また: b)17α−ダンマラ化合物、例えば17αC−ダンマラ化合物:および c)上記a1)で開示のような使用のための、上記a2)に開示のような医薬の製 造のためのまたは上記a3)で開示のような処置法で使用するための17α−ダ ンマラ化合物、例えば17αC−ダンマラ化合物 を提供する。 本発明の好ましい17α−ダンマラ化合物は、17α−ダンマル−3−オール およびその生理学的に加水分解可能および許容可能なエステルおよび17α−ダ ンマル−3−オン、例えば17αC−ダンマル−3−オールおよびその生理学的 に加水分解可能および許容可能なエステルおよび17αC−ダンマル−3−オン である。 本発明の17α−ダンマラ化合物の具体的グループは: −17αβH−ダンマラ化合物(即ち、17α置換基が17位で唯一の置換基で あるダンマラ化合物); −17α,12βH−ダンマラ化合物(即ち、12位の置換基がα立体配置である ダンマラ化合物); −17α,12HH−ダンマラ化合物(即ち、12位が非置換であるダンマラ化合 物); −17位および所望により3位のみ置換されている17α−ダンマラ化合物; 特に対応する17αC−ダンマラ化合物、−ダンマル−3−オールまたはその生 理学的に加水分解可能および許容可能なエステル、または−ダンマル−3−オン およびこのようなグループの任意の組み合わせ、例えば17αβH,12βH− ダンマラ化合物、−ダンマラ−3−オール等 を含む。 本発明の17α−ダンマラ化合物の具体的グループは、式IB 〔式中、Rは式IAで記載の意味を有する〕 で示される化合物を含む。 本発明で使用の17C−ダンマラ化合物および本発明の17αC−ダンマラ化 合物の17C−置換基、例えば式IAおよびIBの基Rは、好適にはヒドロカル ビル基、特に脂肪族ヒドロカルビル基である。このような脂肪族基は、分枝鎖ま たは直鎖、飽和または不飽和であり得、1個またはそれ以上の置換基、特に1個 またはそれ以上のヒドロキシ基を有し得る。好ましい脂肪族基は、非置換または ヒドロキシ置換脂肪族基、特にアルケニルまたはアルカジエニル基である。この ような脂肪族基は、前記のように好ましくは8個までの炭素原子を含む。従って 、Rは、好ましくは所望により1または2個の二重結合を含み、所望により少な くとも1ヒドロキシ基で置換されているC8−脂肪族基である。 本発明は、17α−ダンマラ化合物、例えば17α−ダンマル−3−オールの 個々のエピマーおよびそのジアステレオマー混合物の両方を含むと理解されるべ きである。一般に、例えば本発明の薬学的使用のために、純粋または実質的に純 粋な(即ち、17β−ダンマラ化合物不純物が無いか実質的に無い)、例えば少な くとも90%、例えば少なくとも95%17α−ダンマラ化合物を含む(即ち、 10%またはそれ以下、好ましくは5%またはそれ以下の17β−ダンマラ化合 物不純物を含む)17α−ダンマラ化合物が好ましい。17α−ダンマラ化合物 自体が1個以上のエピマー形で存在する場合、純粋または実質的に純粋な単一エ ピマー、例えば少なくとも90%、例えば少なくとも95%純粋エピマー(例え ば、10%以下、好ましくは5%以下の他のエピマー不純物を含む)を含む生産 物の使用が好ましい。17α−ダンマル−オールおよびそのエステルの場合、3 位のヒドロキシまたエステル基は好適にはβ−配位を有する。 本発明の好ましい化合物は、遊離形または生理学的に加水分解可能および許容 可能なエステル形の式ICで示される化合物、((17α)−23−(E)−ダンマ ラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール)である。 本発明により、式ICの新規化合物がオウギヤシ、ボラッサス・フラベリファ ー・エル(Borassus flabellifer L.)の新芽の粉末から単離できる。オウギヤ シは、アジア大陸の熱帯地方に広く分布し、ある国では毎日の食事の主食である 。スリランカでは、新芽の外側、現地ではコッタキラング(Kottakilangu)と呼 ぶ、を野菜として、または乾燥し、挽いて粉を得るための両方に使用する。この 粉は、 式ICで示される化合物の単離のための簡便な原料である。式ICで示される化 合物の単離および特徴付は、実施例1で詳述する。 従って、本発明は植物材料、例えばオウギヤシ、ボラッサス・フラベリファー ・エルから化合物を単離することを含む、式Iで示される化合物の製造法をまた 含む。 好ましくは、単離工程は、有機エステル、例えば酢酸エチルでの抽出、続く1 種またはそれ以上のグロマトグラフィー精製工程を含む。 17位の置換基がβ−配位である多くのダンマラ化合物、例えばダンマレンが 知られており、天然産物として、例えば植物原料からの抽出物として得られ得る 。例えば、多くの17β−ダンマラ化合物は、ダンマル樹脂(Fluka AG,CH -9470 Buchs,Switzerland供給)および他の植物原料(例えば、Dictionary of Steroids、編集者:Hill,Kirk,Makin & Murphy、Chapman & Hall出版 、第1版、1991、218−222頁および536頁参照)から入手可能であ る。ダンマラ化合物は、また、例えば、天然発生ダンマレンの好適な誘導体化お よび修飾により、合成的に製造し得る。17α−および17β−ダンマラ化合物 に一般に適用できるスキームを下記に図式的に示す。 上記スキームにおいて、工程5以降は、17α−エピマーに関するものを示す 。これらの工程は、もちろん17β−エピマーに関しても適用できる。 工程1はヒドロキシ保護基Yの挿入から成る。Yは、続く反応工程に適合可能 な、例えば安定なヒドロキシ保護基であり得る。好適なYは、シリルヒドロキシ 保護基、例えばトリ(C1-4アルキル)シリル、例えば、t−ブチルジメチルシリ ルである。ヒドロキシ保護基Yは、当分野の既知の実施されている方法、例えば 、イミダゾール中のIIとTBDMSC(t−ブチルジメチルシリルクロライド)の 反応で挿入し得る。 化合物IIIは、工程2から4を経由したエピマー化の対象である。 工程2は、アシルまたはシリル保護基Wの挿入から成る。好適なアシルまたは シリル保護基は、例えば、リチウム有機化合物またはアルキルグリニヤード試薬 を使用したエノール開裂に感受性の当分野で既知のものであり得る。簡便には、 Wは、p−トルエンスルホン酸の存在下、IIIと無水酢酸の反応により挿入され る、アシル基、例えばアセチル基である。 工程3は、IVとリチウム有機化合物、例えばメチルリチウムまたはグリニヤー ド試薬の反応から成り、対応する金属エノレートを得、VのMは好適にはマグネ シウム、または好ましくはリチウムである。 工程4は、Vのプロトン化から成り、ジアステレオマー混合物III+VIを産生 する。反応は、好適なプロトン化試薬、例えばアルキルアンモニウムクロライド またはサリチル酸メチルを使用して行い得る。認識されるように、パラメーター 、例えばプロトン化試薬および反応条件の選択を変えることにより、工程4は、 例えばエピマーVIの製造に好適に変化し得る。 工程4で得たジアステレオマー混合物は、好適にはスキームAに示唆するよう に工程4に続きクロマトグラフィーで分離する。 工程5は、VIのトリフラート化から成り、VIIのTfはCF3−SO2−である 。トリフラート化は、VIとKHMDSA(カリウムヘキサメチルジシラザン)およ びPhNTf2[N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)]の反 応により好適に行われる。 工程6は、VIIと金属有機硫酸、例えばトリアルキルスズクプレート、例えば トリブチルスズクプレートとの反応から成り、VIIのZ1は、例えばトリブチルス ズを示す。トリブチルスズクプレートは、それ自体、例えば以下に添付の実施例 2の記載のように好適に製造される。 工程7は、例えばPd(CH3CN)2Cl2存在下での、VIIと好適な求電子のス ティル(Stille)結合から成る。スキームAにおいて、求電子は式Iの特異的最終 生産物を提供するように選択する。 工程8は、ヒドロキシ保護基Yを除去するためのIXの脱保護から成る。脱保護 は、当分野で既知および通常使用されている手段、例えばBu4NF(テトラブチ ルアンモニウムフロリド)との処理によるシリル保護基の除去により行い得る。 当業者には認識されるように、上記反応スキームは、特に二者択一で17α− および/または17β−ダンマラ化合物の製造に適合することを条件とし得る。 従って、最終生産物の17位の置換基の的確な性質は、工程7で使用する求電子 の好適な選択または最初に得た17位置換基の続く修飾により、所望のように変 化し得る。更に、ダンマラ化合物は、例えば、(例えば対応するケト化合物を得 るための)3−ヒドロキシ基の修飾または、例えば17位のアセチル基が別のア シル基または反応性官能相同物に代わっているもしくは3位がオキソ置換され、 例えばエピマー化および求電子置換の進行のためにオキソ基を保護種、例えば非 反応性官能相同物に転移した、出発物質IIの選択により得られ得る。ジアステレ オマー生産物を、例えば、工程4よりむしろ7の完了後、分離し得、17β−エ ピマーをIIから出発して製造し得、直接に工程5から先へ進行する。 下記に示す別のスキームBにより、スキームAの工程4の生産物を、シャピロ (Shapiro)結合工程を経由した求電子置換に付し得る。 工程9は、IIIまたはIVまたはそれらの混合物とトリスヒドラジン塩酸塩の反 応から成る。反応を17α−ダンマラ化合物およびその合成に適用した場合、緩 和な酸性条件下、例えば緩衝剤の存在下に行うのが好ましい。工程9に続いて、 工程10において、Xa/Xbとアルカリ金属有機化合物、例えばアルカリリチ ウム化合物、例えばブチルリチウムとの反応がなされ、Z2がアルカリ金属、例 えばリチウム原子であるXIa/XIbを産生する。XIa/XIbは、前記スキームA で述べた工程7および8と同様に、最初にCuCNと反応し、Z2を銅/アルカ リ金属(例えば、銅/リチウム)錯体形に変換し、続いて選択した求電子と反応さ せ、脱保護して更に処理する。 例えば、スキームAで前記したような、上記工程の変形が、特に、最終産物の 17位に別の置換基を導入する工程10における別の求電子の使用により、およ び別の出発物質の選択により、もちろん可能である。 前記から認識されるように、本発明は、17αC−および17βC−ダンマラ 化合物を含む17C−ダンマラ化合物の新規製造法を提供するものであり、それ は、広い適用において、必要により保護形の17カルボニル−ダンマラ化合物、 例えば17アシル−ダンマラ化合物と求電子、例えば好適なエチレニックペルオ キシドとの反応および所望により保護基または官能基の除去を含み、例えば、式 XII で示される化合物を、求電子R3−H 〔式中、a'は保護形の>CH−OHまたは>C=OおよびR2およびR3は、R2 およびR3の炭素原子の合計が17位の所望の置換基の全炭素原子数と同じに成 るようなヒドロカルビル残基である〕 と結合させ、保護基または官能基を除去し、必要な場合、得られた生産物を好適 な酸でアシル化し、上記の式IAで示される化合物を得ることを含む。結合は、 反応スキームAおよびBの工程により、好適な手段で行い得るが、17(有機金 属−C)−ダンマラ化合物(すなわち、17位に直接結合している17C−置換基 の炭素原子が有機金属基、例えばトリアルキルスズ基で置換されている17C− ダンマラ化合物、スキームAの化合物VIII参照)または17(アルカリ金属−C) −ダンマラ化合物(すなわち、17位に直接結合している17−置換基がアルカ リ金属、例えばチリウム原子で置換されている、スキームBのXIaおよびXIb参 照)、例えば、式XIII 〔式中、a'は、式XIIで定義の意味およびZはアルカリ金属原子または有機金属 基〕 で示される反応性中間体を経由する。好ましくは、ZはLiまたはトリ−C1-4 アルキル−スズである。反応性中間体は、それ自体結合工程中に製造し得るか、 または結合工程中に一時的にのみ形成し得る。 17β−カルボニル−ダンマラ化合物、スキームAの例えば式IIで示される化 合物は既知である[例えば、Phytochemistry 26,(12),3365(1987)およびTetr ahedron 29,2105(1973)参照]か、または既知の化合物と同様に、あるいはその 誘導体化により製造される。17α−カルボニル−ダンマラ化合物、例えば、ス キームA、式IVで示される化合物は新規である。 更に認識されるように、本発明はまた必要により保護形である対応する17β −カルボニル−ダンマラ化合物をエピマー化し、所望により保護基または官能基 を除去することを含む、例えば式XIIa 〔式中、a'およびR2は式XIIで定義の意味〕 をエピマー化し、所望により保護基または官能基を除去し、式XIIb 〔式中、a"は遊離形または保護形の>CH−OHまたは>C=OおよびR2は式 XIIで定義の意味〕 で示される化合物を産生することを含む、工程も提供する。エピマー化を行う具 体的方法は、スキームAの工程1から4で、工程8の一般的方法で任意の脱保護 と共に記載した。 既に言及しているように、例えば、式XIIbおよびVIの17αカルボニル−ダ ンマラ化合物は新規である。17位の置換基がそれぞれ式IV、V、VIIからIX、 Xa/bおよびXIa/bで示すようなものである17αC−ダンマラ化合物もま た新規である。それらは中間体として有用であり、本発明の範囲内であるとまた 理解されるべきである。これらの化合物で、17αカルボニル−ダンマラ化合物 は、特に中間体として、特に興味深い。 したがって、更なるおよび具体的態様において本発明は: d)17αカルボニル−ダンマラ化合物を提供する。 好ましいダンマラ化合物d)は、17αアシル−ダンマラ化合物、例えば式XI Ibの化合物、例えば、例えば式VIで示される化合物により代表される、17α アセチル−ダンマラ化合物である。 17βおよび特に17α−(有機金属−C)−および(アルカリ金属−C)−ダン マラ化合物の両方を含む17(有機金属−C)−および17(アルカリ金属−C)− ダンマラ化合物はまた特に中間体として特に興味深い。 したがって、更に別のおよび具体的態様において本発明は: e)17(有機金属−C)−および17(アルカリ金属−C)−ダンマラ化合物 を提供する。 好ましい化合物e)は、式XIIIで例示されているような17(1−有機金属− ビニレン)−および17(1−アルカリ金属−ビニレン)−ダンマラ化合物、例え ば、例えば式VIII、XIaおよびXIbに例示されているような17(1−有機金属 −ビニル)−および17(1−アルカリ金属−ビニル)−ダンマラ化合物である。 好適な有機金属基およびアルカリ金属原子は、前記のようなものであり、17 (リチウム−C)−、例えば17(1−リチウム−ビニレン)−、例えば17(1− リチウム−ビニル)−ダンマラ化合物が特に興味深い。 それらから得られる最終生産物の優秀さの点から、e)で定義の17α−ダン マラ化合物が好ましい。 本発明の範囲内の17αカルボニル−、17(有機金属−C)−および17(ア ルカリ金属−C)−ダンマラ化合物d)およびe)の具体的なグループは、一般 に、例えば、遊離形または保護形のいずれかの17α−カルボニル、17−(有 機金属−C)−および17(アルカリ金属−C)−ダンマル−3−オールおよび− ダンマル−3−オンならびに17αカルボニル,βH−および17α,12βH− ダンマラ化合物等を含む17α−ダンマラ化合物に関して前記で定義されたもの を含む。 上記の方法から認められるように、17(有機金属−C)−ダンマラ化合物は、 例えば、17カルボニル−ダンマラ化合物をトリフラート化し、17(トリフル オロメチルスルフェート−C)−ダンマラ化合物を得、これを有機金属クプレー トと反応させ、それにより出発物質を好適に保護し、続いて任意の脱保護、例え ば保護基または官能基の除去により製造し得る。例えば、式XIIの化合物を前記 のようにトリフラート化(例えば、スキームA、工程5で前記のように)し、所望 により、例えば保護基または官能基の除去により生産物を脱保護して、式XIIIa 〔式中、a"は式XIIbでの定義と同じ意味およびZは有機金属基、例えばトリア ルキルスズ、例えばトリブチルスズ基〕 で示される化合物を得る。 17(アルキル金属−C)−ダンマラ化合物は、17−カルボニル−ダンマラ化 合物をトリスヒドラジンHClと反応させ、得られた生産物をアルカリ金属有機 化合物、例えばブチルリチウムと反応させ、それにより出発物質を好適に保護し 、続いて、所望により脱保護、例えば保護基または官能基の除去により製造し得 る。例えば、前記で定義の、例えばR2−CO−がアシル、例えばC1-4アシル、 例えばアセチル基である式XIIで示される化合物をトリスヒドラジンHClと反 応させ、得られた生産物をアルカリ金属有機化合物、例えば、前記のものと反応 させ、所望により生産物を脱保護、例えば保護金属または官能基を除去し、上記 に図説 したような式XIIIa(ここで、a"は式XIIbでの定義の同じ意味およびZはアル カリ金属、例えばリチウム原子)で示される化合物を得る。 認識されるように、本発明の薬学的使用のためのダンマラ化合物は、例えば、 処置すべき疾病または状態に関して、特に生理学的に耐性または薬学的に許容可 能、例えば投与すべき量で無毒かまたは実質的に無毒で、投与すべき量で許容可 能な毒性レベルを有するものでなければならない。薬学的使用のためのダンマラ 化合物の好適な使用は、薬学の分野で既知で通常使用されている技術を使用して 行い得る。 ダンマラ化合物、特に前記の17α−ダンマラ化合物、例えば式I、IA、I B、ICで示される化合物は、下記の試験法で証明されるような薬学的実用性を 有する。 1.同種異系刺激に対するリンパ球の増殖応答 二路MLR(マウス混合リンパ球反応): Balb/cマウス(雌、8−10週)の脾細胞(0.5×106)を5日間、CBAマ ウス(雌、8−10週)の脾細胞0.5×106と共にインキュベートする。同種異 系細胞は応答者脾臓細胞集団において増殖応答を誘発し、DNAへの標識前駆体 取り込みにより測定する。試験化合物を種々の濃度でインキュベーションの開始 時に添加し、未処理対照と増殖応答を比較する。ダンマラ化合物は、典型的に、 (シクロスポリンAの約2nMのIC50と比較して)約100から約10nMまたは それ以下のIC50を有する。 参考:T.Meo(1979)The MLR in the mouse:“Immunological Methods”, L.LefkovitsおよびB.Pernis編、Academic Press,NY,pp.227-239 2.形質転換ヒトT−細胞系(Jurkat)を使用した細胞毒性および細胞増殖の抑 制活性 Jurkat細胞5×104を最終量0.2ml中で72時間成育させ、その後、細胞 数をp−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミニドを基質として 使用した酵素検定を使用して数える。試験化合物を、培養の開始時に種々の濃度 で添加し、細胞毒性を未処理対照と比較する。ダンマラ化合物は、5μMまでの 濃度で非活性であり、免疫抑制活性が特異的であることを示唆する。 3.P−815肥満細胞腫細胞系を使用したin vitro細胞毒性および細胞増殖の 抑制活性 Costar96−ウェルプレートを溶媒(100μl/ウェル)で満たし、試験すべ き化合物を25μlのアリコートで最上列に添加し、混合し、各ウェルについて 25μlアリコートを除去し、すぐ下の対応する列に添加する。培地添加、混合 および25μlのすぐ下の層への移動をプレートの一番下に到達するまで繰り返 す。最後の25μlを廃棄する。次いで、細胞懸濁液(P−815肥満細胞腫瘍細 胞、30,000細胞/ウェル)100μlを各ウェルに添加し、インキュベーシ ョンを48時間、37℃で+5−7%CO2の湿った雰囲気中で行う。細胞増殖 を細胞カウンターまたは酵素色素計測検定を使用して評価する:プレートを10 分、3000rpm(EC Centra−7R)で遠心する。上清を注意深く捨て、細胞 を一回PBS(Dulbecco、カルシウムおよびマグネシウム無し)で洗浄し、0.5 %トリトン−X100溶液(水99.5ml中にトリトン X−100 0.5ml) 50μl/ウェルを添加し、プレートを室温で5−10分良く振る。基質(p−ニ トロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミニド、50μl/ウェル)をイ ンキュベーションの60分前に37℃で添加する。次いで、緩衝液2 150μ lを添加し、プレートを405nmで読む。試験化合物を、インキュベーションの 開始時に種々の濃度で添加し、細胞増殖を未処理対照と比較する。ダンマラ化合 物は、5μMまでの濃度で増殖に影響を及ぼさず、免疫抑制活性が特異的である ことを示唆する。 参考:H.Staehelin(1962)A simple quantitative test for cytostatic age nts using non-adhering cells in vitro.Med.exp.7:92-102 4.ラットにおける局所移植片対宿主(GvH)反応 [Ford et al.,TRANSPL.PROC.10(1979)258] 6週令の雌Wister/Furth(WF)ラットの脾臓細胞(1×107)を、体重約1 00gの雌(F344×WF)F1ラットの左後足に皮下注射する。動物を連続4 日間処理し、7日目に膝窩リンパ節を除去し秤量する。2つの膝窩リンパ節の間 の重量の差を反応評価のパラメーターとして取る。化合物を4日目に種々の量で p.o.で投与し、未処理対照と阻害を比較する。ダンマラ化合物は、10μgから 10mg/kg/日p.o.の範囲で活性である(GvH反応を阻害)。17α−ダンマラ 化合物(例えば、式ICで示される化合物)は、対応する17β−エピマーより約 100×まで活性であることが判明した。 5.ラットにおける腎臓同種移植片反応 雌Fisherラット由来の1つの腎臓を片側腎臓(左側)腎摘出WF受容ラットの 腎臓血管に、端々吻合を使用して移植する。尿道吻合もまた端々である。種々の 濃度のp.o.での処置は、移植の日に開始し、14日まで続ける。反対側の腎摘出 を移植後7日に行い、受容者が、供給者の腎臓の性能のみ頼るようにする。対照 と比較した移植片の生存を機能移植片のパラメーターとして取る。ダンマラ化合 物は、本試験モデルで、10μgから10mg/kg/日p.o.の範囲で移植片生存を 延長する。17α−ダンマラ化合物は、17β−ダンマラ化合物より実質的によ り有効(約100から1000×まで)であることが判明した。 6.ラットにおける実験的誘発アレルギー性脳脊髄炎(EAE) [Levine et al.,AM.J.PATH.47(1965)61;McFarlin et al.,J.IMMUNOL .113(1974)712;Borel,TRANSPLANT&CLIN.IMMUNOL.13(1981)3] 雄ウィスターラットの後足に、ウシ脊髄および完全フロインドアジュバントの 混合物を注射する。疾病の症状(尾および両後足の麻痺)は通常16日以内に発症 する。疾病の動物数および疾病の発症時間を記録する。試験化合物を種々の用量 で、感作時から開始して12日間投与する。ダンマラ化合物は、本試験モデルで 疾病の発症を10μgから10mg/kg/日p.o.の範囲で阻害する。17α−ダン マラ化合物は、17β−ダンマラ化合物より実質的により有効(約100から1 000×)であることが判明した。 7.フロインドアジュバント−誘発関節炎 [Winter&Nuss,ARTHRITIS AND RHEUMATISM 9(1966)394;Billingham&Davi es,HANDBOOK OF EXPERIMENTAL PHARMACOL(Vane&Ferreira編,Springer Ve rlag,Berlin)50/II,(1979)108-144] OFAおよびウィスターラット(雄または雌、体重150g)に、尾の付け根ま たは後足に、凍結乾燥加熱殺菌恥垢菌(Mycobacterium smegmatis)0.6mg含有鉱 物油0.1mlをi.c.注射する。関節炎モデルの発展において、試験化合物での処 置をアジュバント注射直後に開始する(1−18日);確立された関節炎モデルに おいて、処置を二次炎症が十分発症した(14−20日)場合の14日目に開始す る。実験の最後、関節の腫張をマイクロカリパーの手段で測定する。ダンマル化 合物は、開発したまたは確立された試験モデルで疾病の発症を一日量10μgか ら10mg/kgの範囲で阻害する。17α−ダンマラ化合物は、17β−ダンマラ 化合物より実質的により有効であることが判明した。 8.ヒツジ赤血球細胞に対する一次液性免疫応答(MD,Mishell-Dutton) マウス脾細胞(OFI、雌、8−10週令、1×107)をヒツジ赤血球(SRB C、3×107)と、3日間、24ウェルプレート中で最終量1mlで共培養する。 リンパ球を回収し、洗浄し、1×106細胞の密度で柔寒天に、新鮮抗原(SRB C)と共に平板培養する。補体(モルモット血清)を60−90分のインキュベー ション期間の後に添加し、更に60分インキュベーションを続け、その後、プラ ークを計数(顕微鏡)することにより本試験を評価する。3日間のインキュベーシ ョン中、リンパ球を抗原(SRBC)に対して感受性にする。再び抗原と共にイン キュベートした場合、B−リンパ球が特異的抗体を分泌し、それは分泌性リンパ 球の付近で抗原に結合する。補体の添加は、プラークを形成する抗体被覆赤血球 の融解をもたらす。各プラークは単一抗体産生細胞を示す。試験化合物を種々の 濃度でインキュベーションの最初に添加する。ダンマラ化合物は、本試験モデル で、プラーク形成を10から100nMの範囲の濃度で阻害する。 参考:R.I.Mishell&R.W.Dutton(1966)Immunization of normal mouse spleen cell suspensions in vitro.Sience 153:1004-1006;およびR.I.Mis hell&R.W.Dutton(1967)Immunization of dissociated spleen cell cultu res from normal mice.J.Exp.Med.126:423-442。 9.SRBC−TH細胞誘発DTH(遅延型過敏症)H(ヒツジ赤血球細胞感作)細胞クローン(2×106)および10%ヒツジ赤血 球細胞(SRBC)の1:1(v/v)混合物50マイクロリットルの懸濁液を、雌 C57 BL/6マウス(6−12週令)の右後足にs.c.注射する。SRBC細胞懸濁液( PBSで1:1希釈)50μlを左後足にs.c.注射する(注射のための足腫張の非 特異的増加を測定するため)。右および左足の厚さを24時間後に測定する。試 験化合物を、種々の投与量のp.o.攻撃前24時間および2時間に投与する。実験 の最後に、左後足に対する右後足の厚さの増加割合を計算する[右後足の厚さ= x;左後足の厚さ=y;特異的増加%=z:z=((x−y)/y).100]。17 α−ダンマラ化合物は、本試験モデルでDTH反応を1から100μg/kg p.o .の投与量の範囲で阻害する。17β−ダンマラ化合物は、DTH反応を1から 100mg/kgの投与量の範囲で阻害する。 参考:A.T.J.Bianchi,H.Hoouijkaas,R.Tees,AA.Nordin&M. H.Schreier(1981)Clones of helper T-cells mediate antigen specific, H-2 restricted DTH.Nature 290:62-63;およびP.Herrmann,M.H. Schreier,J-F.Borel&C.Feurer(1988)Mast cell degranulation as a majour event in the effector phase of delayed-type hypersensitivity indu ced by cloned helper T-cells.Int.Archs Allergy appl.Immun.86:10 2-10。 10.マウス(NZB/NZW)における全身性エリテマトーデス(SLE) 雌ニュージーランドブラック/ホワイト(NZB/NZW)F1マウスは、全身 性エリテマトーデスに類似した特性を本質的に発症する。2から3カ月目に抗核 抗体を発生し、5から6カ月目に全身性免疫性腎炎およびタンパク尿を発症し、 8−9カ月令で慢性腎不全へと予測できるコースを取る。動物がタンパク尿を示 した場合、処置を24週令で開始する。化合物を全12週間、1週間に3回、p. o.投与する。状態を2週間毎に測定し、動物を実験の最後に組織学的評価に付す る。10匹のマウスを一群当たりに使用する。17α−ダンマラ化合物は、上記 試験モデルで、2日毎に5から100μg/kg p.o.の投与で疾病の発症の予防 に活性である。17β−ダンマラ化合物は、2日毎に1から100mg/kg p.o. の投与で同様に活性である。 参考:B.S.Andrews,R.A.Eisenberg,A.N.Theofilopoulos,S.I zui,C.B.Wilson,P.J.Mc J.B.Roth&F.J.Dixon(1978)Sponta neous murine lupus-like syndroms:clinical a manifestatation in several strains.J.Exp.Med.148:1198。 前記のようなダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合物、例えば、式I 、IA、IBまたはICで示される化合物は、従って、薬剤として、例えば免疫 抑制剤および抗炎症剤として有用である。 免疫抑制剤として、それらは、特に、急性および/または慢性臓器または組織 移植拒絶反応の予防に、例えば、心臓、肺、複合心臓−肺、肝臓、腎臓、膵臓、 皮膚または角膜移植片の受容者の処置に有用である。それらはまた、骨髄移植に 続くような移植片対宿主病の処置もまた示唆される。 免疫抑制剤および抗炎症剤として、それらはまた自己免疫疾患および炎症状態 、特に、関節炎(例えば、関節リューマチ、慢性進行性関節炎および変形性関節 炎)およびリウマチ疾患のような自己免疫要素を含む病因の炎症状態の処置に有 用である。ダンマラ化合物を使用し得る具体的な自己免疫疾患は、自己免疫血液 疾患(例えば、溶血性貧血、無形成性貧血、赤芽球癆および突発性血小板減少症 を含む)、全身性エリテマトーデス、ポリコンドリティス(polychondritis)、ス クレロドーマ(sclerodoma)、ウェゲナー肉腫、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症 筋無力症、乾癬、スティーブン・ジョンソン症候群、突発性スプルー、自己免疫 炎症性腸疾患(例えば、大腸潰瘍およびクローン病を含む)、内分泌性眼病、グレ ーブス病、サルコイドーシス、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、若年性糖尿 病(I型糖尿病)、ぶどう膜炎(前部および後部)、乾性角結膜炎および春季角結膜 炎、間質性肺線維症(interstitial lung fibrosis)、乾癬性関節炎および糸球体 腎炎(例えば、突発性ネフローゼ症候群または微小変化ネフローゼ症候群を含む ネフローゼ症候群ありまたはなし)を含む。 前記のようなダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合物は、無毛の処置 /育毛の促進への使用および例えば吸入投与による喘息の処置もまた示唆される 。 前記のようなダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合物は、コルチコス テロイドを使用し得る病気への使用もまた示唆される。 上記の示唆について、好適な用量は、もちろん、例えば処置すべき患者、投与 経路および処置すべき病気の性質および重症度および所望の効果に依存して変化 する。しかしながら、一般に、動物において十分な結果が、約0.001から1 0mg/kg/日p.o.の一日投与量で得られる。大型哺乳類、例えばヒトにおいて、 示唆される一日量は、経口投与で一日一回または好適には2から4回/日に分割 した用量で化合物約0.05から約500mgの範囲であり、17α−ダンマラ化 合物についての必要量はこの範囲の上の方であり、17β−ダンマラ化合物につ いては下の方である。 ヒトの臓器移植において、示唆される投与量レジメは、0.05−10mg/kg 化合物の手術前4−12時間の最初の一回経口投与および手術後1−2週間の一 日投与量としてこれを維持し、その後、血中濃度が約0.02−2mg/kg/日の 維持量が到達されるまで、徐々に減少することを含む。化合物を、例えば3個ま たは4個の医薬治療の一部として他の免疫抑制剤と共に投与する場合、低投与量 (例えば、最初に0.01mg/kg/日i.v.;0.01−1mg/kg/日経口)を使用し 得る。 前記のようなダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合物は、任意の慣用 の経路、特に経腸的に、例えば飲用溶液、錠剤またはカプセルの形で経口または 例えば、注射可能溶液または懸濁液の形で非経口で投与し得る。ある状態、例え ば、肝臓移植の拒絶反応の予防のために、静脈内注射可能形態が望ましいが、通 常、全身投与のために、経口投与形態が好ましい。本化合物は、また、例えば皮 膚クリーム、ジェル等の製剤の形で、または接眼クリーム、ジェルまたは点眼製 剤の形で目に投与する目的で、局所または経皮投与し得る。経口投与の好適な用 量は、例えば、投与量当たり、0.05から10mgまたは12.5mgの化合物を含 む。 前記のようなダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合物の投与のための 医薬組成物は、ガレヌス分野で既知のまたは慣用手段により、例えば、注射可能 水を含む好適な薬学的に許容可能な希釈剤または担体との徹底的な混和により製 造し得る。先に示唆したように、ダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合 物を含む医薬組成物は、純粋または実質的に純粋な形、例えば、純粋または実質 的に純粋な単一エピマーの形のダンマラ化合物を好適には含み得る。 上記に従い、本発明はまた: f)前記のようなダンマラ化合物、例えば17α−ダンマラ化合物、例えば式I 、IA、IBまたはICで示される化合物を薬学的に許容可能な希釈剤または担 体と共に含む医薬組成物 を提供する。 本発明を、添付の図面を参考にした以下の実施例により、説明のみの方法で更 に記載する: その中で図1は、オウギヤシ粉末抽出物のサンプルおよび対照サンプルで行った 遅延型過敏症(DTH)試験の結果を示すグラフである; 図2は実施例1で単離した化合物のプロトンNMRスペクトル、および 図3は実施例1で単離した化合物の13C−NMRスペクトルである。 実施例 実施例1 式ICで示される化合物の単離および特徴付 予備研究 −オウギヤシ新芽粉末(ボラッサス・フラベリファー・エル)10gの4つのアリ コートをそれぞれ以下の溶媒で抽出し、好適な抽出工程を同定する。 −酢酸エチル(A) −石油エーテル(B) −メタノール(C) −水(D) −600gの1つのアリコートをソックスレーおよびヘキサン(沸点60−70 ℃)を使用して16時間抽出し、続いてジクロロメタンを16時間沸騰させる。 この工程は、真空蒸発後、ヘキサン抽出物(E)1.1639gおよびジクロロメ タン抽出物(F)0.335gを産生する。 フラクションをエタノールに溶解し、Mishell-Dutton検定(SRBCに対す るインビトロ一次液性免疫応答)、混合リンパ球反応(MLR)および細胞毒性の ためのP−815肥満細胞腫細胞系で試験する。 実験抽出物の結果: 抽出物A、BおよびEはインビトロ活性化リンパ球において阻害活性を示し( 前記のMD試験8)、抽出物A)が最も活性である(1:4000希釈より低い濃 度でほぼIC50に近付く)。最も活性が低いのは抽出物Eである(約1:200希 釈でIC50)。P−815肥満細胞腫(前記の試験3)で最も毒性が低いのは抽出 物Bである。しかしながら、最も良い活性対毒性比は抽出物A)で見られ、混合 リンパ球反応において最も活性である(前記試験1)。得られた結果は下記表1、 2および3に示す。 種々の抽出物をまたインビボ遅延型過敏症反応について評価し(前記試験9)、 どの抽出物を大規模抽出に使用すべきかを決定するための更なる情報を得る。こ の目的において、同じアリコート(10g粉末からの抽出物)を抗原投与1時間前 に1回5匹のマウスに経口投与する。反応を抗原注射後24時間に読む。シクロ スポリンAを陽性対照として使用する。結果を図1に示す。抽出物A/B(組み 合わせた抽出物AとB)のみがインビボで明白な阻害活性を示す。 抽出物A(酢酸エチル)がインビボロおよびインビボで最も見込みある効果を示 し、大規模抽出用に選択する。式ICで示される化合物の単離および抽出 オウギヤシ粉末(ボラッサス・フラバリファー・エル)50kgを5×10kgに分 割し、それぞれ酢酸エチル20lで室温で抽出し、1時間後濾過する。この工程 を酢酸エチル15lで繰り返す。合わせた濾液(175l)を真空で濃縮し、95 .5gの茶色油状残渣にし、それを次いで90%水性メタノール(500ml)およ びヘキサン(1l)の溶媒系で3×分配し、下の層から真空蒸発後粗固体19.8 gを得る。これをシリカゲル60約2kgを含む8×35cmのカラムにかけ、メチ ル−tert−ブチルエーテル/メタノールの混合物で、メタノールの含量を段階的 に2%から50%に上げてクロマトグラフィーを行う。主にMLR試験で活性の 3つのフラクション番号1、2、3(各450ml)を回収する。 フラクション番号2および3(1.92g)を更に5.5×36cmシリカゲルカラ ムにかけ、それをヘキサン/アセトン混合物で、後者の含量を20%から50% に段階的に上げて溶出する。TLCおよび生物活性により同定されたこのカラム 由来の22フラクション(1.19g)を、先のクロマトグラフィー工程由来の残 りのMLR活性フラクション番号1(0.28g)と合わせる。次ぎの精製工程を 、Sephadex LH-20カラム(5×85cm)でジクロロメタン/メタノール(1:1) 溶出および220nmのUV追跡で行い、6つの生物活性フラクションを得、それ は生産物809mgを産生する。この生産物を更にSpherisorb ODS-2 RP18(5μm) の20×250mmカラムの分取HPLCに3等量でかけて処理する。水中のアセ トニトリル/メチル−tert.ブチル−エーテル(9:1)の直線(70%→100% ) 勾配を使用し、フラクションを220nmのUV追跡を使用して回収する。 6つのMLR活性フラクション(32mg)を回収し、上記と同じHPLCカラム で分離するが、メタノール/水/メチル−tert.ブチル−エーテル(7:2:1) のアイソクラティック混合物で溶出し、220nmで検出し、全9.3mgの7つの 活性フラクションを得る。この工程を同じHPLCでアイソクラティックアセト ニトリル/水(87:13)溶出で繰り返し、220nmで追跡する。4つの活性フ ラクション(1.3mg)を検出する。100μgのアリコートを最後にLiChrosphe r RP18(5μm)の4×250mm HPLCカラムで1.5ml/分のアセトニトリル 溶出分離する。フラクションを、同時に220および240nmの二極整列UV検 出を基にして取る。MLR活性は、幾つかの波長の単一および純粋HPLCピー クおよび約11.6分の保持時間のフラクションに存在することが示される。前 工程の残る活性(1.1mg)を100μgの1lアリコートで同様に処理し、単一純 粋ピークのフラクションは、回収および濃縮後、白色無定型化合物0.5mgを提 供する。この化合物の性質および物理的特性は、下記表4に示す。 マウス混合リンパ球反応(MLR)、試験1ならびにJurkatおよびP−815 細胞毒性/細胞増殖抑制活性、試験3における単離化合物の活性を測定し、同じ 検定のシクロスポリンAおよびシリシコリン(silicicolin)の活性と比較する。 結果を下記表5に示す。 実施例2( 17α)−23−(E)−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール( 式ICで示される化合物)の製造 a)スキームA、工程1 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−17α−アセチル−ヘキサノール−ダ ンマラン ジメチルホルムアミド450mL中の(Phytochemistry、前掲)12.0gおよ びイミダゾール13.6gの溶液をアルゴン下t.−ブチルジメチルクロロシラン 25.0gで処理する。反応混合物を一晩室温で撹拌し、ジエチルエーテルで 希釈し、水性5%炭酸水素ナトリウムおよび食塩水で洗浄する。有機相を硫酸ナ トリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で除去する。シリカでのクロマトグラフイー( ヘキサン/酢酸エチル)により、標題化合物が白色泡状物として得られる。 Rf(シリカ):0.53(ヘキサン/酢酸エチル9:1)1 H−NMR(CDCl3)特徴的信号:3.15(1H,dd,J=5/12,H−C(3)), 2.65−2.45(1H,m,H−C(17)),2.10(3H,s,H3CCO)。b)スキームA、工程2 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−17−アセチル−ヘキサノール−ダン マラン−エノールアセテート 無水酢酸200mL中のp−トルエンスルホン酸1.0gの溶液を140℃で3 0分加熱する。室温で3.0gを添加し、反応混合物を3時間、140℃で加 熱する。反応期間中に酢酸をゆっくり蒸留する。反応混合物を減圧下約100m Lに濃縮し、ジエチルエーテルで希釈し、冷水性5%炭酸水素ナトリウムで抽出 する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下除去する。シリカでのフ ラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、95:5)により、白色固 体として標題化合物を得る(二つのジアステレオマーエノールアセテートの混 合物)。 Rf(シリカ):0.41(ヘキサン/酢酸エチル、95:5)1 H−NMR(CDCl3)特徴的信号:3.15(1H,dd,J=5/12,H−C(3)), 2.50−2.00(3H,m,H−C(13),H2−C(16)),2.07および2.0 6(3H,s,ジアステレオマーH3CCOO)。c)スキームA、工程3+4 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−17β−アセチル−ヘキサノール−ダ ンマラン 無水ジエチルエーテル10mL中の445mgの溶液をアルゴン下メチルリチウ ムの1.6Mエーテル溶液3.75mLで0℃で処理する。反応混合物を1時間0 ℃で撹拌し、−78℃に冷却し、サリチル酸メチル150mgで処理する。反応混 合物を30分、−78℃で撹拌し、水で処理し、エチルエーテルで処理する。有 機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下除去する。シリカでのクロマトグ ラフィー精製(ヘキサン/酢酸エチル、4:1)により、標題化合物が白色泡状 物として得られる。 Rf(シリカ):0.34アルファーケトン、0.26ベータ−ケトン(ヘキサン/酢 酸エチル、95:5)1 H−NMR(CDCl3)特徴的信号:3.15(1H,dd,J=5/12,H−C(3))、 3.00−2.94(1H,m,H−C(17)),2.11(3H,s,H3CCO)。d)スキームA、工程5 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−20−トリフルオロメタンスルホニル オキシ−17α−ヘキサノール−ダンマル−20−エン ビス(トリメチルシリル)アミドカリウム(トルエン中15%)4.0mLの溶液を 、THF(テトラヒドロフラン)25mL中(236mg)の溶液に−78℃でアル ゴン下添加する。反応混合物を5℃に暖め、その温度で0.5時間撹拌し、次い で−30℃に冷却し、その後THF10mL中のN−フェニルトリフルオロメタ ンスルホンイミド1.25gを急速に添加する。反応混合物を0℃に暖め、0℃ で 5分撹拌し、緩衝液pH7に注ぎ、3回エチルエーテルで抽出する。合わせたエ ーテル相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固し、シリカクロマトグラフィー( エーテル/ヘキサン3:97)で精製し、標題化合物(203mg;67%)を無 色結晶として得る。1 H−NMR(360MHz,CDCl3);特徴的信号:2.85−2.94(bq,1 H,βH−C(17));3.20(dd,1H,αH−C(3));5.12(bd,1H,J= 4,Ha-C(21));5.20(d,1H,J=4Hz,Hb-C(21))。e)スキームA、工程6 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−20−トリ−n−ブチルスタニル−1 7α−ヘキサノール−ダンマル−20−エン n−BuLi(ヘキサン中1.6N)の溶液44mLを、−78℃でアルゴン下、 THF200mL中のCuCN3.15gの懸濁液に添加する。−50℃で10分 撹拌後、このようにして得た緑色溶液を、−78℃で、n−Bu3SnH18.6 mLで処理する。10分後、THF30mL中のビニルトリフラート2.14gを 添加し、反応混合物を−78℃で10分撹拌し、25%水性NH4Cl/ヘキサ ン(0.75l/0.5l)に激しく撹拌しながら注ぎ、沈殿を濾過し、3回ヘキサ ンで抽出する。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥し、蒸発乾固し、シリカのク ロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、標題化合物(53%)を無色粘性油状物 として得る。1 H−NMR(360MHz,CDCl3);特徴的信号:2.82−2.82(bq,1 H,βH−C(17));3.14(dd,1H,αH−C(3));5.18(bs,1H,H− C(21));5.80(bs,1H,H−C(21))。f)スキームA、工程7 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−17α−23−(E)−ダンマラ−20, 23−ジエン−25−オール 2O 0.3mL中のPd(CH3CN)2Cl224mgの溶液およびDMF12m Lを、THF12mL中の2,2−ジメチル−3−ビニロキシラン(Tetrahedron ,1989,45,979)0.4gおよび1.36gの溶液に室温で添加する。反応混合 物を一晩室温で撹拌する。僅かに濁った黄色溶液を水に注ぎ、エチル−エーテル で抽出する。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥し、蒸発乾固し、標題化合物 を黄色蝋状固体を得、それを更に精製することなく次工程に使用する。g)スキームA、工程8 ( 17α)−23−(E)−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール THF60mL中の1.45gの溶液をテトラブチルアンモニウムフロリド(T HF中1M溶液)100mLで60℃で1.5時間処理する。反応混合物を1lの 半飽和水性NaHCO3溶液に注ぎ、エーテルで抽出する。合わせた有機相をN a2SO4で乾燥し、蒸発乾固し、シリカでのクロマトグラフィー(アセトン/エ ーテル/ヘキサン;5/40/55)で精製し、ダンマラジエンジオール(2段 階にわたり83%)670mgを無色結晶として得る。サンプルをエーテル/ヘキ サンから再結晶する。M.p.:90.6−91.4℃。[α]589 25=−7.45℃。 [α]302 25=−119.2°。[α]296 25=−109.5°。[α]280 25=−38.7 °;(EtOH、c=1.06)。 合成物質の1H−NMRスペクトルは、オウギヤシ粉末(ボラッサス・フラベリ ファー・エル)から単離された天然化合物と同一である。 実施例2' (17β)−23E−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール化合 物が、化合物から出発して、実施例2の工程a)およびd)からg)と同様に 処理して、同様に製造し得る。本生産物の物理的データは、下記実施例3に記載 する。実施例3 ( 17β)−23E−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール(式I Cの化合物のβ−エピマー)の製造 a)スキームB、工程9 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−17β−アセチル−ヘキサノール−ダ ンマラン−トリシルヒドラゾン アセトニトリル50mL中の(実施例2aのように製造)1.6gおよび2,4, 6−トリイソプロピルベンゼンスルホン酸ヒドラジド3.3gの懸濁液を濃HC l 150μLで室温で処理する。懸濁液を30分室温で撹拌し、エチルエーテ ルで希釈し、水性5%炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリ ウムで乾燥し、溶媒を減圧下除去する。シリカでのクロマトグラフィー(ヘキサ ン/酢酸エチル、4:1)により、標題化合物を無色無定形泡状物として得る( e/zジアステレオマーの混合物)。 Rf(シリカ):0.61(ヘキサン/酢酸エチル、4:1)1 H−NMR(CDCl3)特徴的信号:7.24および7.12(3H,s,H−C(芳 香族)),4.22−4.08(2H,m,H−C−C(芳香族)),3.15−3.05(1 H,m,H−C(3)),2.92−2.78(1H,m,H−C−C(芳香族)),2.35− 2.22(1H,m,H−C(17)),1.67(1H,s,H3CCN)。b)スキームB、工程10+7 3β−t.−ブチル−ジメチルシロキシ−17β−23(E)−ダンマラ−20,2 3−ジエン−25−オール 無水ジエチルエーテル5mL中の161mgの溶液を−78℃でアルゴン下、 ヘキサン中の1.6Mブチルリチウム0.5mLの溶液で処理する。黄色/茶色溶液 を−20℃でガス発生が終わるまで撹拌する。シアン化銅15mgの−78℃での 添加後、1,1−ジメチル−2−ビニルエポキシド160μLを添加し、反応混 合物を−20℃で2時間撹拌する。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、水 性飽和塩化アンモニウム(pH=9)溶液で処理する。有機相を硫酸ナトリウムで 乾燥し、溶媒を減圧下除去し、無定形固体190mgを得る。この物質を更に精 製することなく、シリル保護基除去に直接使用する。c)スキームB、工程8 ( 17β)−23−(E)−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール 無水THF5mL中のシリルエーテル190mgの溶液を、アルゴン下、TH F中の1Mテトラブチルアンモニウムフロリド溶液1mLで処理する。反応混合 物を12時間50℃で撹拌し、ジエチルエーテルで希釈し、水性炭酸水素ナトリ ウム溶液で抽出する。溶媒の除去およびシリカのクロマトグラフィー(ヘキサン /酢酸エチル、4:1)により、結晶性白色生産物として標題化合物35mgを得 る。1 H−NMR(CDCl3)特徴的信号:5.60−5.50(2H,m,H−C(23+ 24)),4.70(1H,s,H−C(21)),4.62(1H,s,H−C(21)),3.1 3(1H,dd,J=5/12,H−C(3)),2.65−2.55(2H,m,H−C(22)), 2.18−2.12(1H,m,H−C(17))。実施例3' (17α)−23E−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール化合 物は、実施例2c)の化合物で出発して、実施例3の工程a)からc)と同様 に処理して、すなわち下記の中間体: −3β−t.ブチル−ジメチルシロキシ−17α−アセチル−ヘキサノール−ダ ンマラン−ドリスヒドラゾン;および −3β−t.ブチル−ジメチルシロキシ−17α−23−(E)−ダンマラ−20, 23−ジエン−オール を経由して同様に製造し得る。 生産化合物の物理的データは、実施例2に前記してある通りである。 先に示唆したように、本発明の使用のためのダンマラ化合物の用量は、例えば 、投与経路、処置すべき病状および特に使用する具体的なダンマラ化合物によっ て変わる。前記試験9および10に従い行った一つの試験での、式ICの17α −ダンマラ化合物およびその17β−エピマー[(17β)−23−(E)−ダンマ ラ−20,23−ジエン−3β,25−ジオール]について得たED50値および既 知の抗炎症剤/免疫抑制剤シクロスポリンAの典型的結果は下記の通りである。 抗炎症および免疫抑制使用、例えば、自己免疫疾患処置に使用するための示唆 される経口投与量は、したがって: −式ICの化合物の場合、シクロスポリンA治療を使用して示唆される量の10 00分の1から10000分の1の範囲、例えば約0.4または0.5から4.0 または5.0μg/kg/日 −式ICの化合物の17β−エピマーの場合、シクロスポリンA治療を使用して 示唆される量の1/4から1/10分の範囲、例えば約0.4または0.5から1 .0または1.25mg/kg/日 である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年10月7日 【補正内容】 請求の範囲 1.17α−ダンマラ化合物。 2.医薬として使用するための、17α−ダンマラ化合物または式IA 〔式中、aは>CH−OR1(ここで、R1は水素または生理学的に開裂可能およ び許容可能なアシル残基)または>C=OおよびRは所望により1または2個の 二重結合を有し、所望により少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されているC8 脂肪族基である〕 で示されるダンマラ化合物。 3.薬学的に許容可能な希釈剤または担体と共に17α−ダンマラ化合物また は請求項2で定義の式IAで示されるダンマラ化合物を含む医薬組成物。 4.17α−ダンマラ化合物または請求項2で定義の式IAで示されるダンマ ラ化合物の、免疫抑制剤または抗炎症剤として治療的適用するための医薬の製造 のための使用。 5.有効量の17α−ダンマラ化合物または請求項2で定義の式IAで示され るダンマラ化合物を患者に投与すること含む、免疫抑制または抗炎症治療を必要 とする患者の処置法。 6.式IB 〔式中、Rは請求項2で記載の意味を有する〕 で示される化合物。 7.式IC[(17α)−23−(E)−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,2 5−ジオール] で示される化合物、またはその生理学的に加水分解可能および許容可能なエステ ルである、請求項1記載の化合物。 8.図2または図3に示すNMRと同じ特徴を有するNMRを有する化合物。 9.17αカルボニル−ダンマラ化合物。 10.式XIIb 〔式中、a"は遊離形または保護形の>CH−OHまたは>C=Oおよび17位 の置換基、R2CO−はアシル基〕 で示される化合物である、請求項9記載の化合物。 11.式XIIIa 〔式中、a"は請求項10の定義と同じ意味およびZはアルカリ金属原子または 有機金属基〕 で示される化合物。 12.Zがリチウムまたはトリアルキルスズである、請求項11記載の化合物 。 13.a)17βカルボニル−ダンマラ化合物をエピマー化して17αカルボ ニル−ダンマラ化合物を得、必要な場合、b)更に上記17αカルボニル−ダン マラ化合物を前記の任意の技術、方法または工程を使用して誘導体化することを 含む、17α−ダンマラ化合物の製造法。 14.必要に応じて保護形である17カルボニル−ダンマラ化合物を求電子基 と反応させ、所望により保護基および官能基を除去することを含む、17C−ダ ンマラ化合物の製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, US,UZ,VN (72)発明者 ネーゲリ,ハンス−ウルリッヒ スイス、ツェーハー−4144アルレシャイ ム、ブルークヴェーク22番 (72)発明者 オーベラー,ルーカス スイス、ツェーハー−4456テニケン、シュ ロスガッセ17番 (72)発明者 レヴェズ,ラズロ スイス、ツェーハー−4106テルヴィル、オ ップ・デム・フィヒテンライン7番 (72)発明者 ロート,ハンス−イェルク スイス、ツェーハー−5264ジプフ−オーバ ーフリック、マルヴェンヴェーク6番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.医薬として使用するダンマラ化合物。 2.薬学的に許容可能な希釈剤または担体と共にダンマラ化合物を含む医薬組 成物。 3.免疫抑制剤または抗炎症剤として治療的適用するための医薬の製造のため のダンマラ化合物の使用。 4.有効量のダンマラ化合物を患者に投与することを含む、免疫抑制または抗 炎症治療を必要とする患者の処置法。 5.ダンマラ化合物が式IA 〔式中、aは>CH−OR1(ここで、R1は水素または生理学的に開裂可能およ び許容可能なアシル残基)または>C=OおよびRは所望により1または2個の 二重結合を有し、所望により少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されているC8 脂肪族基である〕 で示される化合物である、請求項1記載の化合物、請求項2記載の組成物、請求 項3記載の使用または請求項4記載の方法。 6.17α−ダンマラ化合物。 7.式IB 〔式中、Rは請求項5で記載の意味を有する〕 で示される化合物。 8.式IC[(17α)−23−(E)−ダンマラ−20,23−ジエン−3β,2 5−ジオール] で示される化合物、またはその生理学的に加水分解可能および許容可能なエステ ル。 9.図2または図3に示すNMRと同じ特徴を有するNMRを有する化合物。 10.ダンマラ化合物が請求項6から8のいずれかに定義のものである、請求 項1記載の化合物、請求項2記載の組成物、請求項3記載の使用または請求項4 記載の方法。 11.17αカルボニル−ダンマラ化合物。 12.式XIIb 〔式中、a"は遊離形または保護形の>CH−OHまたは>C=Oおよび17位 の置換基、R2CO−はアシル基〕 で示される化合物である、請求項11記載の化合物。 13.17(有機金属−C)−または17(アルカリ金属−C)−ダンマラ化合物 。 14.式XIIIa 〔式中、a"は請求項11の定義と同じ意味およびZはアルカリ金属原子または 有機金属基〕 で示される化合物である、請求項13記載の化合物。 15.Zがリチウムまたはトリアルキルスズである、請求項13記載の化合物 。 16.a)17βカルボニル−ダンマラ化合物をエピマー化して17αカルボ ニル−ダンマラ化合物を得、必要な場合、b)更に上記17αカルボニル−ダン マラ化合物を前記の任意の技術、方法または工程を使用して誘導体化することを 含む、17α−ダンマラ化合物の製造法。 17.必要に応じて保護形である17カルボニル−ダンマラ化合物を求電子基 と反応させ、所望により保護基および官能基を除去することを含む、17C−ダ ンマラ化合物の製造法。
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