JPH10502373A - 立体化学的ワートマニン誘導体 - Google Patents
立体化学的ワートマニン誘導体Info
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- JPH10502373A JPH10502373A JP8503967A JP50396796A JPH10502373A JP H10502373 A JPH10502373 A JP H10502373A JP 8503967 A JP8503967 A JP 8503967A JP 50396796 A JP50396796 A JP 50396796A JP H10502373 A JPH10502373 A JP H10502373A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、PI 3−キナーゼ阻害剤および抗癌剤として有用なワートマニン誘導体、特に、ワートマニンの11,17置換誘導体に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
立体化学的ワートマニン誘導体
ワートマニンは公知のホスホチジルイノシトール−3−キナーゼ(PI−3−キ
ナーゼ)の強力な阻害剤であり、強力な抗癌剤としての使用が示唆されている。
ワートマニンは真菌類のペニシリウム ワートマニンの培養ブロスから分離され
る天然産生の化合物であり、下記の基本的構造を有する:
ワートマニンの欠点の1つは生命体に対する毒性である。低投与量であつても
、ワートマニンの純品は実験動物を死に至らしめる。ワートマニンの誘導体の合
成の試みはこれまで問題があった。
本発明はPI−3−キナーゼ阻害の増強力を示し、抗癌剤としての使用の可能
性を有するワートマニン化合物を提供するものである。本発明の化合物は、ワー
トマニン誘導体の11−置換、17−置換および11,17−二置換誘導体を含
む。一般にこれらの誘導体は基本的な置換基として11−エステル類を含む。本
発明の化合物は、一般式:
(式中、R1は、=0またはOR3であり;
R2は、=OまたはOR3であり;
各R3は、独立して、水素、アリールアシル、C3−C8アシルまたは置換アシ
ルであり;
R1が、=OまたはOHであるときは、R2は、=Oでない)を有する。
本発明はまた、製薬学的に許容され得る担体、賦形剤または希釈剤と組み合わ
せてこの化合物を含む医薬製剤を提供する。本発明はまた、PI−3−キナーゼ
阻害剤として、例えば、抗癌剤としてのこの化合物の使用を提供する。
「アシル」という語は、カルボニル基に結合したアルキル基をいう。典型的な
アルキル基は、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、イソバレリルお
よびカプロリルなどのC2−C8アシル基を含む。
「C3−C8アシル」という語は、カルボニル基に結合したC2−C7アルキル基
を表す。典型的なC3−C8アシル基は、プロピオニル、ブチリル、バレリル、イ
ソバレリルおよびカプロリルを含む。
「置換アシル」という語は、カルボニル基に結合した置換アルキル基を表す。
置換アルキル基に存在する置換基の例は、ハロゲン原子、例えば、塩素;アミノ
基、例えば、ジエチルアミノ;およびアルキリデン基、例えば、メチリデンであ
る。典型的な置換アシル基は、置換C2−C8アシル基、例えば、N,N−ジメチ
ルアミノプロピオニル、アクリロイルおよびクロロアセチルである。
「アリールアシル」という語は、アシル基に結合したアリールまたは置換アリ
ール基をいう。
「アリール」という語は、フェニルなどの芳香族分子を表し、また、ナフチル
、フルオレニル、アンスラニルおよびフェナンスリルなどの多核芳香族分子を表
す。「置換アリール」という語は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1
−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、カルボキシ、アセチル、ホルミル、カル
ボキシメチル、ヒドロキシメチル、アミノ、アミノエチルまたはトリフルオロメ
チルからなる群から選ばれる1個またはそれ以上の基で置換されたアリール基を
表
す。置換アリール基の例には、4−メチルフェニル、2−メチルフェニル、4−
メトキシフェニル、4−(i−プロピル)フェニル、4−シクロペンチルフェニ
ル、4−(1,1,4,4−テトラメチルブチル)フェニル、4−アセチルフェニ
ル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニ
ル、3−ヨードフェニル、6−ブロモナフチル、3,4−メチレンジオキシフェ
ニル、インデニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルおよび1,2,4,4−テ
トラメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフチルが含まれる。「アリールアシ
ル」の典型的なものはフェニルアセチルである。
すべての式(I)の化合物は、PI−3−キナーゼの作用を阻害する能力を有
すると考えられ、数種の化合物は好ましい。好ましい化合物は一般式:
(式中、R1は、=0またはOR3であり;
R2は、=OまたはOR3であり;
R3は、水素、C3−C8アシルまたは置換アシルである)を有する。
この群の好ましい化合物のうち、最も好ましい化合物は、R1がO−C3−C8
であるか、またはO−置換C2−C8アシルであり;R2が、=OまたはOHであ
り、すべての化合物は下記に詳細に記載されている操作を用いてワートマニンか
ら合成される。これらの操作は単に説明のために示され挿入されたものであって
、本発明をこれらの工程および記載の具体的な化合物に限定するものとみなされ
るべきでないことは勿論である。
ワートマニンの11−デスアセチル誘導体は最初、下記の反応式にしたがって
当業者に公知の方法によって製造される。
反応式I
一般反応式において、ワートマニン(o)を溶媒中に懸濁させ、アミンと反応
させて開環化合物(b)を生成させる。化合物(b)は一般に、PI−3−キナ
ーゼ阻害剤として顕著な活性(IC50>10ng/ml)を示さない。化合物(k)
は、第3級アミンおよびアクリロイルハライド、ついでジメチルアミンとの反応
、および溶媒中の強酸を用いてフラン環の再形成によって、化合物(b)から製
造する。化合物(f)は溶媒の存在下強酸と化合物(b)を反応させて製造され
る。化合物(k)および(f)の精製は周知の方法によって行われる。
化合物(f)は10ng/mlにおいてPI−3−キナーゼに対して50%阻害を
示す。最も好ましい化合物は下記の反応式II:
反応式IIa
反応式IIb
反応式IIc
に従って化合物(f)から直接的または間接的に製造される。
上記の反応式に従って、好ましい化合物(g)、(h)および(i)は、化合
物(f)から対応する酸無水物と反応させて11−置換ワートマニンエステルを
生成させることによって製造される。イソバレリル誘導体(iA)は、化合物(
f)から、イソバレリルハライドとの反応によって製造される。化合物(c)は
、化合物(f)と酸化剤を反応させ、11−オキシ誘導体を生成させることによ
って製造される。化合物(d)は、化合物(f)の17−オキシ基をヒドロキシ
に還元することによって製造される。
化合物(n)は、化合物(f)をフェニルアセトキシハライドと反応させるこ
とによって、化合物(m)は化合物(f)とアシロキシルハライドと反応させる
ことによって製造される。
最後に、化合物(g)の還元によって化合物(e)が生成し、化合物(e)は
ついで、酸無水物と反応させて化合物(j)を生成させることができる。上記に
概説した操作の詳細な記載は後に明細書中に示される。
本発明はまた、PI−3−キナーゼの阻害剤としてのこれらの化合物の使用を
提供する。本発明の化合物の活性を証明するために、下記の実験を行った:
ホスファチジルイノシトール 3−キナーゼの精製
PI 3−キナーゼは多種多様の方法によって製造され得る。1つの方法では
、PI 3−キナーゼはアメリカン タイプ カルチャー コレクション、ロックビ
ル、MDから得られた融合性スイス3T3細胞から製造された。PI 3−キナ
ーゼの精製前に、10%胎子うし血清で補足したダルベコ修正イーグル培地(D
MEM;シグマ、セントルイス、MO)のバルク培養中に細胞を維持し、0.2
5%トリプシンおよび0.02%エタレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)を用
いて接種した。4つの100mm培養プレート上の24×106個の細胞を10m
Lハンクス平衡塩溶液(HBSS;シグマ)、pH7.4で洗浄し、細胞をD胎
子うし血清無添加のDMEM中に1時間放置し、血小板誘導成長因子(PDGF
;ゲンザイム、ケンブリッ、MA)の組換ひとBBホモダイマー100ng/mL
を用
いて15分間刺激した。培地を吸引し、細胞をHBSS10mLで洗浄し、137
mMNaCl 3mL、MgCl21mMを含むトリス(pH8.0)20mM、グリセリン1
0%、トリトンX−100(ローム・アンド・ハース、フィラデルフィア、PA
)1%、ロイペプチン2μg/mL、アプロトニン2μg/mL、フェニルメチルスル
ホニルフルオリド(PMSF)およびオルトバナジン酸ナトリウム1mMで融解さ
せた。細胞を皿の表面から適当にかきとり、10分間6,000×gにて遠心分
離した。上清液を、1.5mLチューブ中で洗浄ずみのIgG2bkアンチホスホ
チロシン抗体ビーズ(アップステイトバイオテクノロジーインコーポレーテッド
、レークプラシッド、NY)50μLと混合させた。チューブに栓をし、2時間4
℃にて回転させ、ビーズをロイペプチン2μg/mL、アプロトニン4μg/mL、P
MSF1mM、アデノシン200μMおよびオルトバナジン酸ナトリウム1mMを含
むHBSS 1mLで洗浄した。チロシンホスホリル化PI 3−キナーゼを10mM
トリス(pH7.5)、NaCl 2M、EDTA1mM、アデノシン200μMおよび
フェニルりん酸ナトリウム10mMの200μL/チューブを用いてビーズから溶
離させた。
別の好ましい方法では、PI 3−キナーゼは牡うし脳から調製した。2個の
牡うし脳(湿潤重量900g)を近隣の屠殺場から屠殺数分以内に得、氷づめし
、1時間以内にホモジネートした。脳から過剰の脂肪および血管を除去した後、
250mMスクロース、β−メルカプトメタノール6mM、ロイペプチン1μg/mL
、ペプタチンA1μg/mLおよびPMSF0.4mMおよびMgCl21mMを含有する
トリス(pH8.3)20mM中で4℃にてテクマーティシューマイザー(シンシ
ナチ、OH)を用いてホモジネートした。
60分間10000×gにて遠心分離後、上清液(約1200mL)のpHを1
M酢酸を滴下しつつ添加して、5.75に低下させた。4℃にてさらに15分間
撹拌後、溶液を60分間13500×gにて遠心分離した。上清液は捨てた。ペ
レットをバッファーA(β−メルカプトメタノール6mM、エチレングリコール−
ビス(β−アミノエチルエーテル)N,N,N',N'−テトラ酢酸(EGTA)、
ロイペプチン1μg/mL、ペプスタチンA1μg/mLおよびMgCl21mMを含むト
リス20mM、pH8.3)に懸濁させ、4℃にて流速5mM/分でファーストフロ
ーQセファローズカラムに充填した。充填後、カラムを0.1M KClを含むバッ
ファーA3容で洗浄し、ついで、3mL/分にて7容でバッファーA/0.1M K
ClからバッファーA/0.6M KClの直線勾配で、キナーゼを溶出させた。
各画分のPI 3−キナーゼ活性を、画分10μLおよび基質としてホスファチ
ジルイノシトールを用いて下記のように測定した。PI 4−キナーゼはブレー
クスルーで溶出させた;PI 3−キナーゼはKCl約0.3Mで溶出した。PI
3−キナーゼプールは40%硫酸アンモニウム沈澱処理を行った。遠心分離(1
3500×gにて60分間)後、ペレットをバッファーB(りん酸カリウム10
mM、pH7.4、β−メルカプトメタノール、ロイペプチン1μg/mL、ペプスタ
チンAおよびMgCl21mM含有)中に再懸濁させ、ヒドロキシルアパタイト カラ
ム(カルバイオケム インコーポレーテッド、ラジョラ、CA)50mLに流速2.
5mL/分にて充填した。カラムをバッファーB150mLにて、A280の基底線が
0になるまで洗浄し、ついでキナーゼをKH2PO410〜320mMの直線勾配に
て1mL/分にて450分かけて溶出させた。
活性画分を一緒にし、ついで、バッファーC(MES 50mM、pH6.2、β
−メルカプトメタノール、EGTA 0.1mM、ロイペプチン1μg/mL、ペプス
タチンA1μg/分およびMgCl21mM含有)で平衡化させたMonoSカラム(8ml
)に3mL/分にて充填した。PI 3−キナーゼはバッファーC中0〜0.4MK
Clの直線勾配で溶出させた。画分の試験ではPI 3−キナーゼ活性の2個のプ
ールを決まった処理手順に従って検出した。活性の大部分はフロースルーで検出
したが、活性の20%は直線勾配で溶出させた。勾配の中の物質はかなりのPI
4−キナーゼ活性を有していたが、本質的にPI 4−キナーゼ活性は、フロー
スルー中のPI 3−キナーゼと一緒ではなかった。従って、MonoSフロースルー
はミニウルトラセット オメガ50K膜(フィルトロン インコーポレーテッド、
ノースボロー、MA)上で接線方向流濾過(tangential flow filtration)によっ
て濃縮し、バッファーCで希釈し伝導性を低下させた。ついで、材料を上記の条
件を用いてMonoSカラム上に再充填させた。PI 3−キナーゼは洗浄中にカラム
に結合し、勾配で溶出させた。ホスファチジルイノシトール キナーゼ活性の2
個のプールは勾配中に得られ;各々をPI 3−キナーゼおよびPI 4−キナー
ゼ活性について測定した。プールIは95%PI 3−キナーゼ活性(および5
%PI 4−キナーゼ)を含むことが判明したが、プールIIは主としてPI 4−
キナーゼ活性を含有していた。
MonoSカラムからのプールIをバッファーAで希釈し、MonoQ(1ml)のクロマ
トグラフにかけ、バッファーA中KCl 0〜0.4Mの勾配で溶出させた。最後の
プールはPI 3−キナーゼおよびPI 4−キナーゼ活性について測定した。最
後の生成物からPI 3−キナーゼ活性99%以上が検出された。
精製PI 3−キナーゼ活性の測定
PI 3−キナーゼ活性は既述のマター、W.F.ら、バイオケミカル アンド
バイオフィジカル リサーチ コミュニケーションズ、186,624−631(
1992)記載と同様にして測定した。阻害剤の候補は初めにDMSOに溶解さ
せ、ついで、MgCl215mMおよびEGTA 1mMを含有するpH7.5の50mM
のHEPESバッファーで10倍に希釈した。この溶液の10マイクロリットル
を精製うし脳PI 3−キナーゼ(9μL)およびホスファチジルイノシトール(
EGTA1mM含有50mMのHEPESバッファー、pH7.5中2mg/mL保存液
5μL)とともにインキュベートした。最終反応混合物は阻害剤0.1〜5ngお
よびDMSO 3%(v:v)を含有した。DMSOの濃度はキナーゼ活性に何の影響
も与えなかった;対照反応混合物は阻害剤を含まずDMSO 3%(v:v)を含んだ
。反応物を環境温度にて10分間プレインキュベートし、ついで、[γ−32P]
ATP(2 mCi/mL、保存液500μM;0.08 mCi/mL、最終濃度20μM;
デュポン ニューイングランド ヌクレアー、ボストン、MA)1μLを添加して
酵素反応を開始させた。環境温度下でひんぱんに混合しながら反応を10分間行
わせ、その後、1N HCl40μLを添加して反応を終了させた。脂肪類をCH
Cl3:
MeOH(1:1、v:v)80μLを添加して抽出した。試料を混合し、遠心分離
にかけ、下部の有機層をシリカゲルTLCプレート(EMサイエンス、ギフズタ
ウン、NJ)にかけ、CHCl3:MeOH:H2O:NH4OH(45:35:8
.5:1.5、v:v)で展開させた。プレートを乾燥させ、キナーゼ反応をオート
ラジオグラフィーで可視化させた。ホスファチジルイノシトール 3-モノホスフ
ェート領域をプレートから掻きとり、シンチレーション反応混液として用いられ
たレディプロテイン(ベックマン インスツルメンツ インコーポレーテッド、フ
ラートン、CA)を用いて液体シンチレーション分光光度計によって定量した。
ワートマニンおよびその類似体についての阻害濃度は対照と比較して、1分当た
りの[32P]−計数のパーセントとして測定した。
別法として、PI 3−キナーゼ反応の生成物をウイトマン、M.、ネイチャ
ー、332:644−646(1988)に記載と同様にしてHPLCによって
確認した。ホスホリピドはメチルアミン試剤中で脱アシル化し、既述のオーガー
、K.R.、セル、57:167−175に記載のホワットマン パーチスフィア
SAXアニオン交換カラムを用いて分離した。ラジオマチック モデル A−14
0 フローワン/ベータ オンライン放射活性検出器を脱アシル化[32P]−酵素
生成物の観察に用いた;脱アシル化[3H]PI 4−モノホスフェートを内部標
準として添加された。
これらの実験に基づいて、PI 3−キナーゼの阻害につき、下記のIC50値
が得られた。
化合物 IC50(ng/ml)
b >10
c 1.6
d >10
e 0.38
f 10
g 0.6
h 0.4
i(iA) 1.2(1.16)
j 56.5
k 8.6
l 1.3
m 0.95
n 1.53
上記の表から判明するように、本発明の化合物はPI 3−キナーゼの阻害剤
として非常に強い活性を有する。従って、PI 3−キナーゼ活性は種々の良性
および悪性の腫瘍の形成および成長に関係するから、本発明の化合物はまた抗腫
瘍剤としての有用性を有し得る。
本発明はまた、上記化合物および製薬学的に許容され得る担体、賦形剤または
希釈剤を含む医薬製剤を提供する。下記の製剤が挙げられる(活性成分とは本発
明のワートマニン化合物の1種である。):
製剤1
硬ゼラチンカプセル剤を、以下の成分を使用して製造する:
量(mg/カプセル)
活性成分 250
乾燥デンプン 200
ステアリン酸マグネシウム 10
合計 460mg
製剤2
錠剤を以下の成分を使用して製造する:
量(mg/カプセル)
活性成分 250
微結晶性セルロース 400
二酸化ケイ素(fumed) 10
ステアリン酸マグネシウム 5
合計 665mg
成分を混合し、圧縮し各665mg重量の錠剤を形成する。
製剤3
以下の成分を含むエーロゾル溶液を製造する:
重量
活性成分 0.25
エタノール 29.75
プロペラント22(クロロジフルオロメタン) 70.00
合計 100.00
活性成分をエタノールと混合し、混合物をプロペラント22の一部に加え、−
30℃に冷却し、充填装置に移した。ついで所定の量をステンレススチール容器
に注入し、残りのプロペラントで希釈する。ついでバルブユニットを容器に取り
付ける。
製剤4
それぞれ60mgの活性成分を含む錠剤を以下のように製造する:
活性成分 60mg
デンプン 45mg
微結晶性セルロース 35mg
ポリビニルピロリドン(10%水溶液) 4mg
カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
タルク 1mg
合計 150mg
活性成分、デンプンおよびセルロースを45番メッシュ(U.S.)のふるいに
通し、充分に混合する。ポリビニルピロリドン溶液を含む水溶液を、得られた粉
末と混合した後、その混合物を14番メッシュ(U.S.)のふるいに通す。この
ようにして製造された顆粒を50℃にて乾燥し、18番メッシュ(U.S.)のふ
るいに通す。予め60番メッシュ(U.S.)のふるいに通しておいたカルボキシ
メチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを顆粒に加
え、混合した後、錠剤機で圧縮してそれぞれ150mg重量の錠剤を得る。
製剤5
それぞれ80mgの活性成分を含むカプセルを次のように製造する:
活性成分 80mg
デンプン 59mg
微結晶性セルロース 59mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
合計 200mg
活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、
45番メッシュ(U.S.)のふるいに通し、硬ゼラチンカプセル200mg量で封
入する。
製剤6
それぞれ活性成分225mgを含む座薬を次のように製造する:
活性成分 225mg
飽和脂肪酸グリセリド 2,000mg
合計 2,225mg
活性成分を60番メッシュ(U.S.)のふるいに通し、必要最小限の熱を使用
して予め溶融しておいた飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁する。ついで混合物を名
目2g容量の座薬型に注ぎ、冷却させる。
製剤7
5mlの投与量につき、それぞれ50mgの活性成分を含む懸濁剤を次のように製
造する:
活性成分 50mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mg
シロップ 1.25mL
安息香酸溶液 0.10mL
着香料 適量
着色料 適量
精製水 適量を加えて5mLにする
活性成分を45番メッシュ(U.S.)のふるいに通し、カルボキシメチルセル
ロースナトリウムおよびシロップと混合してなめらかなペーストにする。安息香
酸溶液、着香料および着色料を水の一部で希釈し、撹拌しながら加える。ついで
水適量を加えて所定の容量にする。
製剤8
静脈注射用製剤を次のように製造され得る:
活性成分 100mg
等張食塩水 1,000mL
実施例1
化合物(b)の製造
メタノール700ml中ワートマニン12.13gの溶液にジエチルアミン70m
lを加えた。この混合物を室温にて22時間撹拌し、ついで、室温にて減圧下蒸
発させ、開環化合物(b)を生成させた。
実施例2
11−デスアセチル−ワートマニン(化合物(f))の製造
蒸発後、(b)の粗固形物をジオキサン900ml中に溶解し、続いて1N HCl
240mlを加えて19時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、ついで水で希釈
し、水層をジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタンを硫酸ナトリウムで乾燥
させ、減圧下室温にて蒸発させ、粗化合物(f)12.2gを得た。この粗化合
物を、シリカ上クロマトグラフィーかけ、酢酸エチル中25%ヘキサンで溶出さ
せて精製した。黄色ガラス状標題化合物7.35g(収率67%)を得た。C21
H22O7分析−計算値:−65.28;H−5.74;実測値:C−65.54;H
−5.81
実施例3
11−ジメチルアミノプロピオニル−デスアセチル−ワートマニンの製造
無水ジクロロメタン10ml中化合物(b)252.9mgの溶液に、ジイソプロ
ピルエチンアミン480μl、続いてアクリロイルクロリド223μlを加え、3
時間室温にて撹拌した。溶媒を減圧下蒸発させ、粘稠な橙色の固形物を得た。こ
の粗物質を氷/アセトン浴中で5℃に冷却した。氷冷ジメチルアミン(5ml)を
混合物に加え、1.25時間−5℃にて撹拌した。混合物を室温に暖め、ジメチ
ルアミンを留去した。残渣をシリカ上クロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタ
ン中10%メタノール、ついで1段階勾配でジクロロメタン中20%メタノール
で溶出させて分離した。2つのUV活性生成物を単離し、低い方のRf量の生成
物をジオキサン11mlおよび1N HCl 2.3ml中に溶解し、混合物を20時間
室温にて撹拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
で洗浄した。有機層を分離し、有機層を一緒に、ついで食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧下室温にて蒸発させた。粗生成物をシリカ上クロマトグ
ラフィーにかけ、ジクロロメタン中7%メタノールで溶出させて精製した。標題
化合物(収率14%)37.4mg(収率14%)を薄橙色の固形物として単離し
た。
実施例4
11−プロピオニル−デスアセチル−ワートマニンの製造
ピリジン25ml中化合物(f)483.6の溶液に、無水プロピオン酸680
μlを加え、混合物を26時間室温にて撹拌した。混合物を減圧下室温にて蒸発
させ、残渣をシリカ上クロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル中50%ヘキサン
で溶出させて精製した。灰白色の固形物として標題化合物512.8mg(収率9
3%)を得た。C24H26O8分析−計算値−C:65.15;H:5.92;実測
値−C:65.07;H:5.96
実施例5
11,17−デスアセチル−ジヒドロ−ワートマニンの製造
化合物(f)100mgを、窒素雰囲気下無水テトラヒドロフラン3.5ml中1
M水素化ホウ素250μlと反応させ、1M水素化ホウ素250μlを加え、混合
物を2.5時間0℃にて撹拌した。反応を0℃にて水1mlを加えて終了させ、つ
いで、放置して室温まで暖め、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ついで洗浄、精製し、白色固形
物として標題化合物65.8mg(収率65%)を得た。
実施例6
11−プロピオニル−17−アセチル−デスアセチル−ジヒドロ−
ワートマニンの製造
ピリジン5ml中実施例13で製造された化合物(e)104.9mgの溶液に、
無水酢酸95μlを加えた。混合物を27時間室温にて撹拌した。ついで、混合
物を蒸発させ、残渣をシリカ上クロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中40%酢
酸エチルで溶出させて精製し、白色固形物として標題化合物89.9mg(収率7
7%)を得た。C26H30O9分析−計算値−C:64.19;H:6.22;実測
値−C:64.43;H:6.31
実施例7−14で製造された化合物はすべて、化合物(f)(11−デスアセ
チルワートマニン)からすぐに製造された。
実施例7
11−フェニルアセチル−デスアセチル−ワートマニンの製造
無水ジクロロメタン8ml中化合物(f)100.2mgの溶液に、ジイソプロピ
ルエチルアミン150μl、続いてフェニルアセチルクロリド120μlを加え、
混合物を23時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナ
トリウムで洗浄した。ジクロロメタンを食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
させ、減圧下蒸発させ、粗精製物214.6mgで生成させ、シリカ上でクロマト
グラフィーにかけ、酢酸エチル中50%ヘキサンで溶出させて精製した。薄黄色
ガラス状標題化合物81.4mgを回収した(収率62%)。
実施例8
11−アクリリル−デスアセチル−ワートマニンの製造
化合物(f)476.7mgを実施例7に記載と同様にアクリロイルクロリドと
反応させ、記載と同様にして精製し、薄黄色固形物として標題化合物470mg(
収率87%)を得た。C24H24O8分析−計算値−C:65.45;H:5.49
;実測値−C:65.19;H:5.70
実施例9
11−クロロアセチル−デスアセチル−ワートマニンの製造
化合物(f)442.8mgを実施例7に記載と同様にクロロアセチルクロリド
と反応させた。洗浄および精製した後、標題化合物200.1mg(収率38%)
を薄ベージュ色の固形物として得た。C23H23O8C1分析−計算値−C:59.
68;H:5.01;実測値−C:59.66;H:5.06
実施例10
11−イソバレリル−デスアセチル−ワートマニンの製造
化合物(f)479.9mgを実施例7に記載と同様にイソバレリルクロリドと
反応させた。洗浄および精製した後、標題化合物350.3mg(収率60%)を
薄橙色の固形物として得た。
実施例11
11−バレリル−デスアセチル−ワートマニンの製造
化合物(f)454.1mgを実施例4に記載と同様に無水吉草酸と反応させ、
ついで、精製し、標題化合物517.7mg(収率93%)を白色固形物として得
た。C26H30O8分析−計算値−C:66.37;H:6.43;実測値−C:6
6.53;H:6.60
実施例12
11−ブチリル−デスアセチル−ワートマニンの製造
化合物(f)457.5mgを実施例4に記載と同様に無水酪酸と反応させ、つ
いで、精製し、標題化合物486.6mg(収率90%)を白色固形物として得た
。C25H28O8分析−計算値−C:65.78;H:6.18;実測値−C:65.
52;H:6.38
実施例13
11−プロピオニル−17−ヒドロキシ−デスアセチル−ジヒドロ−
ワートマニンの製造
窒素雰囲気下無水テトラヒドロフラン3.5ml中上記実施例4で製造された化
合物(g)345mgの氷冷溶液に、1M水素化ホウ素250μlを加え、混合物
を2.5時間0℃にて撹拌した。反応を0℃にて水1mlを加えて終了させ、つい
で、放置して室温まで暖め、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチルを
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ついで蒸発、上記と同様に精製し
、薄黄色の固形物として標題化合物309.9mg(収率89%)を得た。分析C2 4
H28O8−計算値−C:64.85;H:6.35;実測値−C:64.65;H
:6.38
実施例14
11−デヒドロ−ワートマニンの製造
無水ジクロロメタン25ml中化合物(f)401.1mgの溶液に、ピリジニウ
ムニクロム酸塩1.96gを加え、混合物を2.5時間撹拌した。混合物をセライ
トに通して濾過し、セライトを新しいジクロロメタンで洗浄した。ジクロロメタ
ン層を一緒にし、減圧下蒸発させ、粗生成物をシリカ上クロマトグラフィーにか
け、酢酸エチル中50%ヘキサンで溶出させて精製し、灰白色の固形物として標
題化合物313.9mg(収率79%)を得た。C21H20O7分析−計算値−C:6
5.62;H:5.24;実測値−C:65.42;H:5.33
上記の実施例は本発明の化合物を製造する有力な方法としてのみ考慮されるべ
きで、いずれにしても本化合物を限定するものではない。一般式(I)で示され
る他の化合物は上記で概説された方法の1つを用いて、および上記の方法を周知
方法で修正して製造することができる。当業者は単に上記の一般反応式の1つに
従って、一般式(I)で示されるいずれの化合物も容易に製造できることは明ら
かである。
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フロントページの続き
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,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.一般式: (式中、R1は、=0またはOR3であり; R2は、=OまたはOR3であり; 各R3は、独立して、水素、アリールアシル、C3−C8アシルまたは置換アシ ルであり; R1が、=OまたはOHであるときは、R2は、=Oでない) を有する化合物。 2.R1が、O−アシルであり;R2が、=Oである、請求項1記載の化合物。 3.R1が、OR3である、請求項1記載の化合物。 4.R3が、C3−C8アシルまたは置換アシルである、請求項3記載の化合物 。 5.一般式: (式中、R1が、O−C3−C8アシルまたはO−置換C2−C8アシルであり; R2が、=OまたはOHである) を有する化合物。 6.R1が、O−C3−C8アシルである、請求項5記載の化合物。 7.式: を有する、請求項1記載の化合物。 8.式: を有する、請求項1記載の化合物。 9.式: を有する、請求項1記載の化合物。 10.式: を有する、請求項1記載の化合物。 11.式: を有する、請求項1記載の化合物。 12.式: を有する、請求項1記載の化合物。 13.式: を有する、請求項1記載の化合物。 14.式: を有する、請求項1記載の化合物。 15.式: を有する、請求項1記載の化合物。 16.式: を有する、請求項1記載の化合物。 17.請求項1記載の化合物の有効量および製薬学的に許容され得る担体、賦 形剤または希釈剤を含む医薬製剤。 18.PI 3−キナーゼ阻害剤としての使用のための薬剤の製造のための請 求項1記載の化合物の使用。 19.癌の処置のための薬剤の製造のための請求項1記載の化合物の使用。
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