JPH10502305A - 微細構造化表面を有する置き換え可能な物品、その製造用キット、およびその使用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な接着剤層と、コントロール表面および裏面を有するコントロール層を包含する微細構造化表面を有する置き換え可能な物品であって、接着剤層の第２表面がコントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が、複数の正確に形状された隆起領域および複数の窪み領域との配列で定義される物品を記載している。当該物品は、マウスパッドとして特に有用であることが分かった。

Description

【発明の詳細な説明】 微細構造化表面を有する置き換え可能な物品、その製造用キット、 およびその使用方法 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、非接着性面に微細構造化表面を有する印刷および取り外しが可能な 接着固定された物品であって、ハンド−ヘルド指示入力装置(hand-held pointin g devices)が上で移動できるパッドとして有用な物品に関する。 ２．背景技術 自宅またはオフィスで使用する多数のコンピューターには、ハンド−ヘルド指 示入力装置（通常、その外観から「マウス」と呼ばれる。）が装備されている。 マウスは、コンピュータースクリーン上のポインターまたはカーソルを制御する 。典型的なマウスは、机の一番上のような表面に接触するゴムまたはゴムコーテ ィングされた「トラックボール(track ball)」を有している。滑らかで組織化し た金属製トラックボールも知られている。トラックボールは、マウス本体内のソ ケットの中で回転する。マウスは、必要なコンピューターハードウエアーおよび ソフトウエアーと提携して、トラックボールの動きを、どのようにポインター動 かすかをコンピューターに伝える信号に翻訳する。 先に記載した種類のマウスは、一般にメカニカルマウスと呼ばれる。別の種類 のマウスは、トラックボールの移動を光信号に変換した後、対応する電気信号に 変換する（オプトメカニカルマウス）。 マウスは、ユーザーが押すことができ、かつユーザーに操作し易い１つまたは それ以上のボタンを典型的に有している。場合により、マウスを前記の表面で動 かしながら同時にマウスマウスボタンを押すこと（通常、「ドラッギング」とし て知られる手順）もできる。ドラッギングは、ユーザーに、スクリーンの一部を 選択させるかまたはスクリーン周辺の対象を移動させる。前記の種類のマウスに は、マウスがゆっくりと移動するとポインターの移動が小さくとなり、マウスが 速く移動するとポインターの移動が大きくなるものある。 上述のマウスの移動のすべてにおいて、マウス対ポインターの移動関係と快適 さが共にユーザーには重要である。最小限のマウスの移動でスクリーン上の広い 距離をカバーし、同時にポインターが所望の対象に近づくとポインターの制御を 正確にすることがしばしば望まれる。机の盛り上がった端での手の移動に伴うよ うなステップ状の移動、または机上の埃、汚れ、油、もしくは食物の粒子によっ て生じ得る机の上でのぎくしゃくした移動を避けて、ユーザーの手や手首にでき るだけ快適にマウスを移動させられることも好ましい。 （特に、オフィスと自宅の装置に）マウスを装備した相互作用性コンピュータ ーのユーザーは、マウスの移動によって引っ掻き傷や凹みを受け得る装飾的な木 製またはその他の家具の上にコンピューターを置くのが普通である。家具が木製 であれば、油またはその他の滑り易い物質が家具磨き材の中に含まれていること がある。この物質、食物油および食物の粒子、埃、汚れ等がそのような表面に堆 積して、マウスと表面の間に入り込むことによって、パッド上でのマウスの移動 やカーソルの移動を、望むほど有効にさせないことがある。そのような大抵のユ ーザーは、机自体の表面でマウスをジグザグに移動させずに、表面を保護しかつ 正確なポインター移動も保持するために、通常、「マウスパッド」を用いる。あ る人気の高いマウスパッドは、マウスが動く表面上に薄い織布または不織布表面 を含んで成り、不織布または織布材料には、ロゴ、広告、もしくは他の絵記号が 上に印刷されていることがある。織布または不織布材料のマウスが移動する面と は反対の面には、典型的に、約０.１２５〜０.５インチ（０.３２〜１.２７ｃｍ ）厚の可撓性フォームが接着されている。このフォーム裏地は、机または他の表 面と摩擦滑りしない接触を提供する複数のゴム状の小さな山状の突起を、（マウ スが移動する表面から離れた）その底表面に有し得る。 自宅やオフィスのコンピューターユーザーは、しばしば、そのワークステーシ ョンを個人化することも望む。パッドのマウス移動表面層と支持体層の間に形成 された袋(envelope)内にグラフィックデザインを変化させる手段を有しているマ ウスパッドが入手できる。支持体層は、典型的に、マウスパッドを置く机の凹凸 か らパッドのマウス移動表面を隔離するため、オープンセルネオプレンスポンジゴ ムかまたはの他の弾力性層である。残念なことに、フォームパッドは、ユーザー の手が、ユーザーの手首に不快な移動がある度に、ユーザーの手が必ずジグザグ 移動する不快なステップを表す傾向がある。従って、この種のマウスパッドは、 コンピュータースクリーン上のカーソルを正確に配置するために、ユーザーの快 適さを犠牲にする。 厚い裏地を有するものよりもユーザーにとってより快適で、かつ家族の写真、 重要なコンピューターコマンド、漫画等をパッド上に交互に表示するために可変 的に受注生産または個人化できるマウスパッドを提供することは、マウスパッド 技術の進歩である。パッドが一時的に机または他の表面の上に容易に固定でき、 その後、取り外して、表面にダメージを与えずかつ表面上に残渣を残さずに別の 場所に移動できるならば、それも有利である。滑らかで、一定でかつ正確な移動 をスクリーン上のポインターに提供するトラックボールへの非常に強い掴みと共 に、均一な組織を有するが、ユーザーの手を不快にさせないと同時に、ウレタン またはポリエチレンのような大抵のプラスチック材料から製造可能なマウスパッ ドを有することも望ましい。 発明の要旨 本発明によれば、（マウスまたはデータペンを含む）パーソナルコンピュータ ー指示入力装置用の置き換え可能なコントロール表面として有用な微細構造化表 面を有する置き換え可能な物品が表されている。本発明の物品は、置き換え可能 な飲み物用コースターおよび航空機内のトレーカバーとして供給してもよい。本 発明の物品は、表面に恒久的または一時的に接着することができ、かつ繰り返し て付着および表面から取り外しできる。物品は、表面上への印刷によりまたはラ ミネーション法によって芸術作業により受注生産できる。 本発明の物品は、感触が柔らかなコントロール表面を有し、該コントロール表 面は、複数の正確な形状の隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義される。隆 起領域は、好ましくはピラミッド状である。「複数の正確な形状の隆起領域と複 数の窪み領域との配列」とは、滑らかな表面を有するが、顕微鏡的には組織化さ れた表面を有する物品（例えば、紙）と区別することを意味する。 本発明の物品は、コントロール表面と接触する優れたマウストラッキングボー ルのための置き換え可能なマウスパッドとして特に有用である。 コントロール層は、撥水性および撥油性、並びに耐汚染性の添加物（またはそれ に塗布されたコントロール表面）を含むように配合され得るため、コントロール 表面は、指先の油で汚染されない。コントロール層は、非孔質であり、リントに 影響を及ぼさずかつ容易に清浄できる。この特性を活かして、本発明の物品は、 有利には、延長された時間の間トラックボールを清浄に保つ。 一つの態様において、微細構造化表面を有する置き換え可能な物品は、 ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび接着可能な接着剤層； ｂ）コントロール表面と裏面を有するコントロール層であって、前記接着剤層の 第２表面がコントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が複数の正確に 形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成る。 本発明の好ましい物品は、取り外しおよび再接着可能な接着剤層が、コントロ ール層の裏面に恒久的に接着するが、机上などのような表面には再接着性を残す 接着剤を含んで成るものである。場合により、帯電防止剤、水、耐油性および耐 汚染性の添加物および／またはコーティング、顔料および／または染料等を包含 するために変性されたコントロール層、並びに前面に情報を印刷したこのコント ロール層も好ましい。場合により、コントロール表面は、通常既知のスプレー容 器からの塗布のようなユーザーによって塗布された３種類の添加物を有し得る。 ここで使用する「取り外しおよび再接着可能な」および「置き換え可能な」と は、接着剤層に関する場合、交換できるものであって、材料を接着剤に接着した りそれから取り外したりを交互に繰り返すサイクルを許容すると同時に、接着剤 が、コントロール層の裏面上に恒久的に保持されていることを意味する。一つの 適する置き換え可能な接着剤は、譲渡人の米国特許出願第３,８５７,７３１号公 報、第２欄第１行〜第１０欄第４７行に記載された接着剤系であり、この部分を ここに挿入する。この接着剤系は、中に埋め込まれ、かつその露出表面から粘弾 性、本質的には粘着性のアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダ ー材料を含んで成る。この接着剤系も、ここに記載する。標準引き剥がし試験に おいて、約２〜２５オンス／インチ（約２２〜約２７５ｇ／ｃｍ幅）の範囲の引 き剥がし接着性を示す接着剤が好ましい。 第二の態様において、微細構造化表面を有する置き換え可能な物品は、 ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着剤層； ｂ）第１および第２表面を有する支持体層であって、第１接着剤層の第２表面が 支持体層の第１表面に接着されるもの； ｃ）第１および第２表面を有する第２接着剤層であって、第２接着剤層の第１表 面が支持体層の第２表面に接着されるもの；および ｄ）コントロール表面と裏面を有するコントロール層であって、裏面が第２接着 剤の第２表面に接着され、コントロール表面が、複数の正確に形状された隆起領 域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成る。 支持体層をプラスチックおよび紙からなる群より選択し、かつ第２接着剤層が 恒久性接着剤である上記の第二の態様の物品が好ましい。支持体層は、発泡ネオ プレンのような発泡材料であってもよいが、これが特に好ましいわけではない。 コントロール表面は、好ましくは、高さがそれぞれ約０.００１〜約０.０４０イ ンチ（約２.５４×１０^-3〜約０.１ｃｍ）である複数のピラミッドの一定の配列 から構成される。グラフィックデザインを支持体層と第２接着剤層の間に接着し てよく、またはデザインをコントロール層の裏面に印刷してもよい。 第一および第二態様の物品は、場合により、再接着可能な接着剤と剥離できる ように結合させた剥離ライナー材料を包含する。 本発明の別の態様は、微細構造化表面を有する置き換え可能な物品を形成する ために、ユーザーが操作するのに適したキットである。第一のキット態様は、 ａ）１）第１および第２表面を有する第１剥離ライナー材料； ２）第１および第２表面を有する第１接着剤層であって、第１接着剤層の第 ２表面が、第１剥離ライナー材料の第１表面に剥離できるように接着されるもの ；および ３）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、コント ロール層の裏面が第１接着剤層の第１表面に恒久的に接着され、コントロール層 の裏面が、複数の正確に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義さ れるもの から構成される第１シート部材；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第２剥離ライナー材料； ２）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着が可能な第２接着剤 層であって、第２接着剤層の第２表面が第２剥離ライナー材料の第１表面に接着 されるもの；および ３）第１および第２表面を有する支持体層であって、支持体層の第２表面が 第２接着剤層の第１表面に接着されるものであり、および支持体層の第１表面が 、第１剥離材料を第１接着剤層から取り外して、第１接着剤層と支持体層を結合 させるときに、第１接着剤層の第１表面に恒久的に接着するのに適したもの から構成される第２シート材料 を含んで成る。 第１接着剤層とコントロール層の間に配置される（もしくはコントロール層の 印刷される）かまたは支持体層の第２表面に接着されるグラフィック層を含んで 成るキットが好ましい。。 微細構造化表面を有する置き換え可能な物品にユーザーが細工するのに適する もう一つのキット態様は、 ａ）コントロール表面および裏面を有する第１シート材料であって、コントロー ル表面が、複数の正確に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義さ れるもの；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第１剥離材料； ２）コントロール層の裏面に接合するのに適した取り外しおよび再接着可能な接 着剤層であって、該接着剤層が第１および第２表面を有し、接着剤層の第２表面 が、第１剥離材料の第１表面に取り外しできるように接着されるもの；および ３）第１および第２表面を有する第２剥離材料であって、第２剥離材料の第２表 面が、接着剤層の第１表面に取り外しできるように接着されるもの から構成される第２シート材料 を含んで成る。 本発明のもう一つの態様は、 ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着剤層； ｂ）第１および第２表面を有する第１支持体材料であって、第１支持体材料の第 ２表面が第１接着剤層の第１表面に接着されるもの； ｃ）第１および第２表面を有する第１接着剤層であって、第２接着剤層の第２表 面が、第１支持体層の第１表面に接着されるもの； ｄ）；第１および第２表面を有する第２支持体層であって、第２支持体層の第２ 表面が、第２接着剤層の第１表面に接着されるもの； ｅ）第１および第２表面を有する第３接着剤層であって、第３接着剤層の第２表 面が、第２支持体材料の第１表面に接着されるもの；および ｆ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、コントロー ル層の裏面が、第３接着剤層の第１表面に接着され、コントロール表面が、複数 の正確に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成る微細化表面を有する置き換え可能な物品である。 第２支持体層と第３接着剤層の間にグラフィック層を配置したこの態様の範疇 にある上記の物品が好ましい。 本発明のさらに別の態様は、 ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着剤層； ｂ）第１および第２表面を有する支持体層であって、支持体層の第２表面が第１ 接着剤層の第１表面に接着されるもの； ｃ）第１および第２表面を有する第２接着剤層てあって、第２接着剤層の第２表 面が支持体層の第１表面に接着されるもの； ｄ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、コントロー ル層の裏面が第２接着剤層の第１表面に接着され、コントロール表面が、複数の 正確に形状された隆起領域および複数の窪み領域の配列で定義されるもの を含んで成る微細構造化表面を有する置き換え可能な物品である。 第１および第２シート状物品を包含する本発明の別のキットは、 ａ）１）第１および第２表面を有する第１剥離材料； ２）第１および第２表面を有する第１接着剤層であって、第１接着剤層の第２表 面が、第１剥離層の第１表面に剥離できるように接着されるもの；および ３）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、裏面が、第 １接着剤層の第１表面に接着され、コントロール層が上記と同様に定義されるも の から構成される第１シート状物品；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第２剥離材料； ２）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第２接着剤層であ って、第２接着剤層の第２表面が、第２剥離材料の第１表面に取り外しできるよ うに接着されるもの； ３）第１および第２表面を有する第１支持体層であって、第１支持体層の第２表 面が、第２接着剤層の第１表面に接着されるもの； ４）第１および第２表面を有する第３接着剤層であって、第３接着剤層の第２表 面が、第１支持体層の第１表面に接着されるもの；および ５）第１および第２表面を有する第２支持体層であって、第２支持体層の第２表 面が、第３接着剤層の第１表面に接着されるもの から構成される第２シート状物品 を含んで成る。 第１および第２シート状物品を含む代わりのキットは、 ａ）コントロール表面および裏面を有する第１シート状物品であって、裏面が第 ２シート状物品と接触するのに適しており、コントロール表面が上記と同様に定 義されるもの；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第１剥離材料； ２）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着剤層であ っ て、第１接着剤層の第２表面が、第１剥離材料の第１表面に取り外しできるよう に接着されるもの； ３）第１および第２表面を有する支持体層であって、支持体層の第２表面が、第 １接着剤層の第１表面に接着されるもの； ４）第１および第２表面を有する第２接着剤層であって、第２接着剤層の第２表 面が、支持体層の第１表面に接着されるもの；および ５）第１および第２表面を有する第２剥離材料であって、第２剥離材料の第２表 面が、第２接着剤層の第１表面に接着され、第２剥離材料および第１剥離材料が 第２シート状物品から取り外すのに適しており、並びに第２接着剤層の第１表面 がコントロール層の第２表面に接着するのに適したもの から構成される第２シート状材料 を含んで成る。 本発明の物品は、 ａ）接着剤を剥離ライナーで被覆した物品を重ねた平面部をパッケージ化したも の； ｂ）接着剤がライナー化されていない物品を重ねた平面部をパッケージ化したも の； ｃ）接着剤を露出せずに、その次の層で被覆するようにそれ自体を巻いたもの； および ｄ）使用するまで再接着可能な接着剤を清浄にしておくように、接着剤と接着剤 を合わせてそれ自体を折り畳んだもの であってよい。 すなわち、本発明は、置き換え可能な物品を取り外すことができ、微細構造化 表面をそれぞれ有する複数の置き換え可能な物品を含んで成る支持体物品であっ て、置き換え可能な物品それぞれが、 ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な接着剤層； ｂ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、接着剤層の 第２表面がコントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が、複数の正確 に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成り、かつコントロール表面の少なくとも１部が、置き換え可能な物品 の下にある接着剤層の第１表面の少なくとも１部に接触するように、相対的に配 置されたものである支持体物品も包含する。好ましい支持体物品は、置き換え可 能な物品が、置き換え可能な物品を積み重ね(stack)またはロールの形態で配置 され、かつ１つまたはそれ以上の置き換え可能な物品を積み重ねたものである。 第一態様は、 ａ）第１および第２表面を有する非接着性の高摩擦層； ｂ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、非接着性の 高摩擦層の第２表面が、コントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が 、複数の正確に形状された隆起領域および複数の窪み領域の配列で定義されるも のから構成される微細構造化表面を有する置き換え可能な物品を含んで成る。 全ての他の態様において、置き換え可能な接着剤は、非接着性の高摩擦材料で 置換され得るものと解されよう。 通常のフォームバックしたマウスパッドと比べると、マウスパッドとして使用 する場合に、本発明の物品およびキットには多数の長所がある。好ましくは、本 発明の物品は、合計厚み（すなわち、机またはテーブルの表面から、机の表面か ら最も遠い物品の先端部までの厚さ）が１／４インチ（６.３５ｍｍ）未満、好 ましくは１／１６インチ（約１.６ｍｍ）未満であるが、いずれの場合も０.０５ ｍｍ以上であるように構成される。１／４インチまたはそれを越える厚さのフォ ームバックした種類のものと本発明の物品を比較するユーザーの消費者試験では 、この範囲内の厚さが、本発明の物品に人間工学的長所を付与することが分かっ た。本発明の物品の低い高さ（すなわち、低い厚さの値）は、物品で被覆した机 の領域または他の表面（時々、「マウス領域」と呼ばれる。）を、通常の机の表 面として使用することもできる。紙は、その上をキーボードと同様に、容易に滑 らせることができる。コントロール層フィルムは、好ましくは透明である。グラ フィックアートを、透明でかつ視認性を残した前面に積層することができ、本発 明の物品の寸法と形状は、挟みを用いて容易に受注生産できる。 本発明の物品は、曲げた後でも、表面上に平坦に置けるほど、適度に可撓性で ある。本発明の物品は、好ましくは、物品が机または他の表面から引き剥がされ るときに曲がるほど十分に弾性であるが、物品を、机に再度接触させると、容易 に平坦化するほどに柔軟である。典型的に、本発明の物品は、直径１インチ（２ .５４ｃｍ）のマンドレルの周囲に巻くのに十分に可撓性である。 コントロール表面は、微細構造化されていない境界線または他の輪郭を表す部 分を有していてよい。例えば、コントロール表面の周囲の境界線は、プラズマコ ーティングによって得られる表面と同様であるように点刻されていてよい。ある いは、コーティング表面の１部または全部を、均一な結果をほとんど与えないロ ーレット切り法によって作製してよい。 本発明の物品のコントロール層は、正確な形状の突起（好ましくは、ピラミッ ドまたは角錐台）の配列で輪郭を表されたコントロール表面を有しており、特に 、所望のトラクションコントロール特性を提供するように構造下される。均一で ランダムでない配列が場合には好ましいが、ランダムな配列は、他の末端用途で 好ましいことがある。 机または他の装置の表面へ置き換えできるように固定するのに適した本発明の 物品は、（１）机の表面に近いほうの物品の表面上に置き換え可能な接着剤層、 または（２）置き換え可能な接着剤を元に戻す高い摩擦表面［例えば、コーティ ングもしくはゴム（ネオプレン、クロロプレン等）］を少なくとも１つ含んで成 るか、あるいは（３）コントロール層が、非接着性ビニルデカールを表面に接着 するのとほぼ同じ様に、表面張力効果の使用により、排気によって形成された真 空により、または机の表面を「濡らす」高可塑化されたコントロール層もしくは 支持体層を介して、机もしくは他の表面上に接着できる。有用な高可塑化された 非接着剤層は、ネオプレンのような可塑化ゴムから構成され得る。置き換え可能 な接着剤（例えば、上記米国特許第３,８５７,７３１号公報に記載されている「 ポスト−イット(Post-It)」という商品名で知られているもの）を利用するのが 最も好ましい。 あるいは、コントロール層は、米国特許第５,１４１,７９０号公報に記載され ているような「滑らせられる」感圧接着剤（その内容をここに挿入する。）をそ の裏面に塗布できる。これは、本発明の物品を所定の場所に移動した後、手で押 して接着できる。前記の米国特許第５,１４１,７９０号公報に記載されている接 着剤は、全体に亙って実質上一様に分布され、かつ感圧接着剤層の一方の面から 突出する間隔を空けた粒子の複数の塊を含んで成り、粒子のクランプの先端は、 実質上感圧接着剤を有していない。好ましくは、個々の粒子は、感圧接着剤層の 厚さよりも小さく、実質上すべての塊が、粒子の平均寸法を超える感圧接着剤層 の表面より上の高さに亙っている。粒子は、好ましくは米国特許第３,６９１,１ ４０号公報に記載されており、また以下にも記載する接着剤の微小球である。 本発明のコントロール表面は、コントロール表面の輪郭を表す正確な形状の突 起と窪みとの配列が光学効果（例えば、モアレパターンまたは「イメージシフト 」）を得るように、（微細構造、組成、および透明性の正規の組み合わせによっ て）適合させられる。すなわち、画像は、見る角度によって変わる。 もう一つのその態様において、本発明は、コントロール表面と裏面を有するコ ントロール層を含んで成り、コントロール表面が、コントロール層の平面内に底 面を有するポストの形態で、正確な形状の突起の配列を包含する物品に関する。 一態様において、ポストは、その底面からその頂点へ放射状に内側に向かってテ ーパーがついた非平面的な面を有しており、ポストは、好ましくは、実質上円形 の底面を有する円錐または円錐台から成っている。もう一つの態様において、ポ ストは、本質的には、その底面からその頂点まで直径が一定の正確な円筒形であ る。この後者の配置は、表面上にランダムに走査されかつそれぞれが同じ水準に 頂点を有する大量のプラトー(plateau)状の突起を含んで成るマットな表面の組 織を与える。 図面の簡単な説明 図１は、マウスおよびマウスパッドを含むコンピューターワークステーション の透視法によるスキーム図であり； 図１ａは、本発明の例証となるマウスパッドのコントロール表面の１部の平面 図であり； 図２ａ〜２ｆは、図１で示される２ａ−２ａ部に沿った断面図であり； 図３ａ〜３ｃは、本発明の物品のキット態様の断面図であり； 図４は、本発明の別のキット態様の断面図であり； 図５および６は、図２ｄで示した態様に対する他の代替物の断面を表し； 図７は、図３ａで表した態様の代替の態様を表し； 図８は、図４で表した態様の代替物の断面であり；および 図９は、異なる微細構造化表面を示す代替の態様の断面である。 好ましい態様の説明 図１は、コントロール表面２を有するマウスパッド１の透視図を表し、マウス パッド１は、一番上の表面５を有するテーブルまたは机３の上に本質的に水平に 置いてある。マウス７は、コントロール表面２の上に載せて示されており、マウ ス７にはコンピューター１１に接続するワイヤー９がある。 図１ａは、本発明のマウスパッドの好ましいコントロール表面２の例証的な態 様である。３組の平行な交差するＶ型の溝のパターンによって、構造化されたコ ントロール表面２が得られる。各組の溝の頂点を、ａ，ｂ，およびｃと定義する 。個々の突起それぞれの底面は、各３組の１つの溝で定義される。上記のように 、３面のピラミッドそれぞれの底面の３つの面は、典型的に、長さが相対的に等 しい。これは、３組の溝の間の交差角（すなわち、α、β、およびγ）の選択に よって制御できる。ピラミッド型突起の底面と突起のピークのそれぞれの側面は 、平面を定義する（ここでは突起の面と呼ぶ。）。各突起の面は、好ましくは面 積が相対的に等しい。 各組みの溝に平行な方向を、ここではコントロール表面の主軸と呼ぶ。すなわ ち、図１ａで表される物品は、３つの主軸を有している。この種のコントロール 表面によってもたらされる最大グリップまたは摩擦は、コントロール表面の主軸 の１つと垂直な方向に得られる。例えば、本発明の物品は、指向性のあるグリッ プ特性を有することを特徴とする。 本発明の第二の態様（図示せず）では、突起は、コントロール層内に平坦でな い面と底面を有するポストを含んでなる。ポストには、その底面からその頂点へ 放射状に内側に向かってテーパーがついている。好ましくは、ポストは、実質上 円形の底面を含んで成り、ポストは、円錐または円錐台である。最も好ましくは 、陸領域は、ポストの底面の隣接するものと離れている。 一般に、本発明の物品に関して、突起が角錐台または円錐台であれば、それぞ れの錐台は、典型的に、底面と平行である平坦な頂点または上部表面を有してい るが、錐台の平坦部な頂点たは上部表面が錐台の底面に対する角度で傾斜してい ることがあると考えられる。さらに、錐台の頂点または上部表面は、必ずしも平 坦ではない。 本発明の物品のコントロール表面が、ピラミッドまたはコーンで表されるなら ば、ピラミッドまたは円錐のピークが、ピラミッドまたは円錐の底面の重心付近 に中心があることが典型的には好ましいが、必須ではない。物品のコントロール 表面が角錐台または円錐台であれば、錐台の平坦な頂点は、その各底面の重心付 近に中心がありうる重心を有していることが典型的には好ましいが、必須ではな い。ある場合には、コントロール層の突起が、その各底面から「水平に派生した 」ピークまたは平坦な頂点を有するならば、シート材料は、結果として、指向性 のあるグリップ特性を有し得る。指向性のあるグリップ特性を有する物品は、多 数の想像される利用に恐らく望ましいものと考えられる。 本発明の態様に関して、突起の高さは、典型的に約３〜約２１ｍｉＬ（７５〜 ５２５μｍ）の間、好ましくは約５〜９ｍｉＬ（１２５〜２２５μｍ）の間、最 も好ましくは約７ｍｉＬ（１７５μｍ）である。いくつかの態様において、コン トロール層は、高さ約３０ｍｉＬ（７５０μｍ）までの突起を包含できるが、そ のようなコントロール層は、人の皮膚を研磨する傾向があり得る。ここで使用し かつ図２ａに表すように、高さｈは、突起のピークＰからその底面に亙る最も短 い可能なラインセグメントの長さに関する。突起のピークは、突起の最も高い点 であると定義される（すなわち、突起の底面が位置する平面から最も遠くに配置 された突起の点）。 突起の形状は、突起の高さｈとそれと同等物の底面の直径Ｄ_eqの比で定義され るそのアスペクト比を特徴とする。突起の底面が円であれば、同等物の底面の直 径Ｄ_eqは、単に円の直径である。突起の底面が円でなければ、同等物の底面の直 径は、底面と同等の面積を有する仮想の円の直径で定義される。本発明は、突起 のアスペクト比が０.１〜５であれば、十分に実施できると考えられる。最も好 ましくは、ピラミッド型の突起のアスペクト比は、約０.３〜約０.６であり、テ ーパーのついたポストである突起のアスペクト比は、約２である。 図２ｄを参照すると、層１５および１９は、典型的に、ポリビニル類、ポリウ レタン類、ポリエステル類（例えば、ポリエチレンテレフタレート）、ポリアク リル酸類、ポリカーボネート類、ポリオレフィン類、およびそれらの混合物から なる群より選ばれたポリマーフィルムから構成される。ポリウレタン類は、典型 的に、高い柔軟性と可撓性に加えて、高い靭性と耐久性の最適な組み合わせを与 えるコントロール表面をもたらすことから、実際に好ましい。ポリアクリル酸は 、典型的に比較的固い物品をもたらす。 突起の高さを除くコントロール層１９は、典型的に、厚さ約２〜約１００ｍｉ Ｌ（５０〜２,５００μｍ）の間であり、最も好ましくは、厚さ約４〜約２０ｍ ｉＬ（１００〜５００μｍ）の間である。 図２ａ〜２ｆはそれぞれ、図１の２ａ−２ａのラインに沿った物品態様１０、 ２０、３０、４０、５０、および６０の断面を表す。態様１０（図２ａ）は、少 なくとも１つの主要表面がプラスチック層に接着し、その結果、プラスチック層 １５上に接着した別の接着剤層１７を有する取り外しおよび再接着可能な接着剤 層１３を含んで成る。 適する取り外しおよび再接着可能な接着剤は、ミネソタ・マイニング・アンド ・マニュファクチュアリング・カンパニー［(Minnesota Mining and Manufactur ing Company)、セント・ポール(St.Paul)、ミエソタ州］（「３Ｍ」）から「ポ スト−イット」という商品名で市販されており、これは、通常の譲渡された米国 特許第３,６９１,１４０号公報および同第３,８５７,７３１号公報の特許請求の 範囲に開示された本質的に粘着な弾性アクリレートコポリマー微小球を含んで成 り、いずれの内容もここに挿入される。前記米国特許第３,６９１,１４０号公報 の特許は、コポリマー微小球が、様々な溶媒中に分散してアエロゾルスプレー塗 布に 利用できる懸濁液を形成することを教示している。支持体にそのような懸濁液で スプレーして、その後、溶媒を蒸発させると、中程度の粘着性の感圧接着剤の連 続コーティングとなる。紙等を、コーティングの表面に貼り、取り外し、置き換 えて、再接着することができる。しかしながら、接着した対象物を取り外してい る間に、特定の接着性小球のいくつかが、対象物の表面に転写して、元の塗布さ れた支持体上の小球の数が減ることが分かった。従って、接着剤を上にスプレー した支持体は、その粘着性を即座に失い、その後の対象物は、貼付と除去を繰り 返した後、支持体に結局接着しななくなる。前記の米国特許第３,８５７,７３１ 号公報の発明は、微小球接着剤を中に保有する支持体表面上の個々の受け口を提 供し、それによって、それに接着した対象物を除去する時に微小球接着剤の転写 を減少またはなくすことで、この課題を解決した。個々の受け口は、支持体表面 に接着したバインダー材料によって通常提供される。 本発明によれば、接着剤層１３は、好ましくは、その層中に埋め込まれかつそ の露出表面から前記米国特許第３,６９１,１４０号公報に開示および定義されて いる種類の弾性があり本質的に粘着性のアクリレートコポリマー突出しているバ インダー材料、微小球を含んで成る。この微小球は、本質的に、少なくとも１つ のアシルアクリレートエステル約９０〜約９９.５重量％と、実質上油不溶性で 水溶性のイオンモノマーおよび無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくと も１つのモノマー約１０〜約０.５重量から成る。通常粘着で弾性のあるコポリ マー小球は、寸法が小さく、直径が約１〜２５０μｍの範囲であり、小球の過半 数が約５〜約１５０μｍの範囲にある。 小球を固定して、接着剤表面からはずれないようにするのに用いるバインダー 化合物は、微小球および表１に表したテーブルまたは机の表面５と適合すべきで も、ポリマー小球もしくはテーブルの表面５を化学的に攻撃すべきでも、または それのための溶媒と反応すべきでもない。言い換えると、固定用バインダーは、 微小球および本発明の物品を貼付する表面に対して不活性でなければならない。 アクリレートコポリマー小球に対して高度の接着を有するフィルム形成樹脂は、 一般に、敷きを支持体に固定するのに有効である。エポキシド類およびニトロセ ルロースのような比較的固い樹脂、並びにアクリレート類およびビニルエーテル 類のような比較的柔軟な樹脂は、適するフィルム形成用の固定用バインダー樹脂 の例である。 前記の米国特許第３,８５７,７３１号公報において説明したように、必要であ れば、通常のプライマー（下塗剤）を、通常、接着剤層１３とプラスチック層１ ５の間に利用することができる。支持体を下塗りして様々なコーティングを濡ら したり接着したりする技術は、米国特許第２,３２８,０６６号公報および同第２ ,９２６,１０５号公報（セロファンプラスチック材料用プライマーが開示されて いる。）、同第２,９２７,８６８号公報（アセテートフィルム用プライマーが開 示されている。）、並びに同第２,８９７,９６０号公報（ポリ塩化ビニルフィル ム用プライマーが開示されている。）に開示されている如く周知であり、上記公 報の内容全てをここに挿入する。 プラスチック層１５への接着剤層１３の適用は、通常の方法で行うことができ る。例えば、混合物を、例えばナイフ、線巻きバーまたはグラビアロールを用い て、所望の厚さに塗布してよい。あるいは、混合物をプラスチック１５上にスプ レーしてよい。 図２ａ〜２ｆに示されている全ての態様は、プラスチック１５の全表面に亙る 接着剤層１３を表しているが、本発明の物品の１つの長所が、物品を接着剤１３ から作製できることであると認識されよう。これは、コントロール層１９の下に 置く写真または他の予め印刷されたシートの配置を許容する。 本発明の物品を「恒久的に」机またはテーブルの表面５に接着し得ることは、 当然、本発明の範疇にある。この態様において、接着剤１３は、上記の副分類で ある譲渡人の同時係属特許出願第０７／９２９,６８５号に記載されている市販 の接着剤であってよい。適する恒久性接着剤も、以下に論じる。 図２ａ〜２ｃ、並びに図３ａ〜３ｃ、５、７、および９に示されているプラス チックシート１５は、実際、プラスチックまたは紙であってよい。層１５が紙の 場合、層１３と１５は、「ＨＰデスクジェット（Deskjet）500C」および「レー ザージェット(LaserJet)IIIp」［いずれも、ヒューレット・パッカード・コーポ レイション(Hewlett Packard Corporation)、パロ・アルト(Palo Alto)、カリフ ォルニア州製］という商品名で知られるプリンターのようなパーソナルコンピュ ーターのプリンターと共に使用するのに適した８.５×１１インチのシートで入 手できる「３Ｍレーザーラベル(Laser Label)」シート、７７０１番という商品 名で知られているような単一の製品から構成することができる。型番７７０１の レーザーラベルシートは、接着剤層１３を上に有するセルロース紙層１５を含ん で成り、接着剤層１３は、順に剥離ライナ−２５を有している（図３および４） 。このようなレーザーラベルシートの利点は、図３および４の態様の説明で明白 となるであろう。 さらに、図２ａに表されている態様１０によれば、接着剤層１７は、接着剤層 １３のための用途に利用できる上述のような恒久性接着剤である。接着剤層１７ で使用する接着剤は、層１５および層１９に対して不活性である（すなわち、接 着剤１７は、層１５および１９の材料を化学的に攻撃すべきではない。）。 図２ａ〜２ｆに表されるコントロール層１９は、非常に小さなピラミッド［高 さが約０.０１〜０.０１４インチ（約２.５４×１０^-3〜約３.５６×１０^-2ｃｍ ）］から成る微細構造化表面であるコントロール表面２を有している。この微細 構造化表面は、マウストラッキングボールに優れた強い掴みを与える組織の均一 な、精密な機能性コントロール表面２が得られるが、それは、好ましくはユーザ ーの手を研磨しないものである。コントロール表面は、好ましくは滑らかで均一 かつ属性を断定できる移動を、コンピュータースクリーン上のポインターまたは カーソルに提供する。コントロール層１９を構成するプラスチック材料は、好ま しくは、プラスチック表面１５に現れる印刷物（例えば、インク層２１で表され るもの、並びに図２ａおよび２ｃ）が見えるように無色透明である。あるいは、 顔料および／または染料をコントロール層１９中に組み込んで、大理石柄の外観 または有色で不透明な外観を作製できる。 インク２１は、好ましくは、典型的なパーソナルコンピュータープリンターに よって印刷でき、紙またはフィルム層１５に接着するインクまたは顔料である。 図２ｂおよび２ｃに表されているように、インク層２１は、図２ｂに表されてい るような物品の全断面に配置されていても、または言葉もしくは他の文字が層１ ５上に印刷されている図２ｃに表されているようなインクのない領域があっても よい。 図２ｄ〜２ｆは、図２ａ〜ｃに表されたものの代替の態様４０、５０、および ６０を表している。図２ｄに表される態様４０は、単に、コントロール層１９の 底部表面に（好ましくは取り外しおよび再接着できるように）接着した接着剤１ ３から成る。図２ｅおよび２ｆは、前述のように、非コントロール表面に印刷ま たは接着されたインク層２１を含む、図２ｄに表されているものと同様の態様を 表している。 図３および４は、本発明のキット態様を表している。例えば、態様７０は、２ つのシート状材料を表しており、第１のシート状材料は、剥離ライナー２３を上 に付着した接着剤層１７から成り、結果として接着剤がコントロール層１９に付 着している。図３ａのキットの第２のシート状材料は、剥離ライナー２５を有す る接着剤層１３（好ましくは再接着可能な接着剤）を含んで成り、接着剤層１３ は、紙またはプラスチックフィルム層１５に付着している。図３ａの態様７０に おいて、層１３、１５、および２５から成るシート状部分は、前記の８.５×１ １インチの「３Ｍレーザーラベル」シート、型番７７０１という商品名で入手で きる。接着剤層１７は、典型的におよび好ましくは、３Ｍ製「３Ｍ接着転写テー プ(Adhesive Transfer Tape)950」という商品名で知られる恒久性接着剤であり 、アクリレート系恒久性接着剤である。 図３ｂおよび３ｃにそれぞれ示すキット態様７０'および７０"は、前記のイン ク層２１が供給されていることを除いて、図３ａのキット態様７０と同じもので ある。 図３ａ〜３ｃのキットは、パーソナルコンピューターとプリンターを所有して いるユーザーにとって、特に有用である。これらのキットは、プリンターのペー パーホルダーに上述のようなレーザーラベルシートを挿入することによって、ユ ーザーが図３ｂおよび３ｃに示されている表面１５上に印刷することを可能にす る。本質的に、コンピュータースクリーン上にタイプまたは図示された情報（例 えば、重要で頻繁にかける電話番号、広告用ロゴ、デザインなど）を層１５上に 印刷できる。 図４を参照すると、表わされている態様８０は、別の２ピースのキットである 。しかしながら、キットの第１シート部材は、コントロール表面２を有する単な るコントロール層１９であり、第２シート部材は、主要表面上に剥離ライナー２ ３および２５を有する接着剤層１３（好ましくは置き換え可能な接着剤）から成 る。 剥離ライナー用材料は、接着剤に恒久的に接着しない材料であり得る。適する 剥離材料としては、非接着性物質（例えば、ニートシリコーンまたはフルオロカ ーボン）で処理した紙またはポリエステルが挙げられる。あるいは、剥離材料は 、噴霧を含む方法で接着剤層に直接塗布されたシリコーンもしくはフルオロカー ボン系物質の懸濁エマルションまたは分散液であってよい。シリコーン処理され た紙は、ジャイムス・リバー・コーポレイション［(James River Corporation) 、パーチメント(Parchment)、ミシガン州］から市販されており、噴霧塗布用シ リコーン系エマルションは、ペーパー−ケム・ラボズ［(Paper-Chem Labs)、(Ro ckhill)ロックヒル、ノースカロライナ州］から市販されている。 態様内の層１５がプラスチックであれば、適する材料としては、ポリエステル 、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレ ン、ポリエチレンと酢酸ビニルのコポリマー、二酢酸および三酢酸セルロース、 並びにエチルセルロースを含むコントール層１９を形成するのに有用なものが挙 げられる。一つの有用な市販のポリエステルフィルムは、イー・アイ・デュポン ・ド・ネモアーズ・アンド・カンパニー［(E.I.DuPont de Nemours & Company)( Wilmington)、デラウエア州］製の「マイラー(Mylar)」という商品名で知られて いるものである。 先に述べたように、すべての態様内のコントロール層１９を、高可塑化された コントロール層１９の使用により、机または他の表面上に置き換えできるように 接着することが可能である。この目的に適する可塑剤としては、いわゆる「内部 」および「外部」可塑剤がいずれも挙げられ、前者は、低いＴｇのモノマーのコ ポリマーを意味し、後者は、ポリマーと化学的に結合しない化合物を意味する。 ポ リ塩化ビニルは、様々な可塑剤と相溶し、かつ長期間物理的および化学的に全く 安定であることから、プラスチック層に用いるのに好ましいポリマーである。費 用、臭気、および他の要因が、可塑剤を選択するのに重要であり得る。ポリ塩化 ビニルに適する外部可塑剤としては、トリトリルホスフェート、ジノニルフタレ ート、ジオクチルセバケート、ジオクチルフタレート、およびジ-２-エチルヘキ シルフタレートが挙げられる。ジメチルフタレートは、酢酸セルロースを可塑化 するのに典型的に使用される。外部可塑剤を、１〜約５０重量％の範囲の重量割 合でポリマー中に組み込んでよい。 図５〜８を参照すると、態様１０、１０、７０、および８０の代替物である構 造物９０、１００、１１０、および１２０がそこに表されている。図５〜８にお いて、プラスチックまたは紙の層２９を、プラスチックもしくは紙の層１５、ま たは上述のような接着剤または置き換え可能な接着剤（好ましくは後者）であっ てよい別の接着剤層３１に接着する接着剤層２７を含んで成る３層構造物によっ て、態様１０、７０、および８０の接着剤層１３を元に戻す。 図２ａに表される態様１０の代替物である態様１３０が図９に表されている。 図９に表される態様１３０は、コントロール層１９内に形成された別のコントロ ール表面２を有することを特徴とする。図９に表されるコントロール表面２は、 通常、連続で均一なランダム組織と呼ばれ、一般に、米国特許第４,７９９,０５ ４号公報に記載されている。米国特許第４,７９９,０５４号の特許には、表面に ランダムに走査されかつそれぞれ同一基準に頂点を有する非常に多数のプラトー 型の突起を含んで成るマットな表面組織としてこの表面が記載されている。突起 間の間隔は、コントロール表面２に接触するトラッキングボールの表面積に比べ て小さくなければならない。この表面として使用するのに適する材料は、ゴス・ プラスチックス・フィルム・コーポレイション・オブ・ロサンジェルス(Goss Pl astics Film Corporation of Los Angels、カリフオルニア州)から「ゴス４８. ４」という商品名で入手できるポリ塩化ビニルである。この製品は、スクラッチ 耐性があり、約１０〜２０ｍｉＬ（２.５４×１０^-2〜５.０８×１０^-2ｃｍ）の 範囲の厚さで入手できる コントロール層１９に使用できる他の材料としては、ジェネラル・エレクトリ ック・カンパニー・オブ・ピッツフィールド［(General Electric Company of P ittsfield)、マサチューセッツ州］から「レキサン(Lexan)」という商品名で、 またはモービル・ケミカル・コーポレイション［(Mobil Chemical Corporation) 、プラスチックス・ディヴィジョン(Plastics Division)、ピッツバーグ、ペン シルバニア州］から、ローム・アンド・ハース・カンパニー・オブ・フィラデル フィア(Rohm and Haas Company of Philadelphia、ペンシルバニア州)から、お よびハムコ・シェフィールド・ケミカル・オブ・メンフィス(Humko Shefield Ch emical of Memphis、テネシー州)から入手できる組織化ポリカーボネート材料を 含む米国特許第４,７９９,０５４号公報に記載されているものが挙げられる。ポ リスチレン、ポリエステル、またはアセテートフィルムも、前記のウレタンと同 様に使用できる。 コントロール層１９は、好ましくは、ショアー「Ａ」ジュロメーター硬度計で 測定して、約７０〜約１４０ジュロメーターの範囲の硬度を有している。そのよ うな測定は、アメリカン・ソサイエティ・ファア・テスティング・アンド・マテ リアルズ・スタンダード(American Society for Testing and Materials Standa rd)Ｄ２２４０−６８に実質上適合した装置を用いて行うべきである。 帯電防止特性を有する本発明の物品を提供することも利点であり得る。この目 的のために、単なるワイヤー付属品が利用され得る。帯電防止剤または導電率向 上剤を、仕上がった物品の表面に塗布するか、または（ポリマー層を用いる場合 、）プラスチックポリマーのバルク中に組み込むことができる。有用で好ましい 帯電防止剤の主な種類としては、イオン性化合物（例えば、４級アンモニウム塩 およびアミン類）、および親水性化合物（例えば、ポリグリコール類およびエチ レンオキサイド誘導体）が挙げられる。これらの帯電防止剤は、その表面イオン 活性を高めることにより、材料の導電率を上げる。他の有用であるがあまり好ま しくない方法（例えば、ポリマー層内への少量の導電性金属ステープルファイバ ーまたは特定種のカーボンブラックの組み込み）も使用できる。 表面処理によって塗布される帯電防止剤は、帯電防止剤の水中もしくは他の安 価な揮発性溶媒中の溶液または分散液に浸漬すること、それで拭くこと、あるい はそれを噴霧することによってプラスチックポリマー層に塗布してよい。 内部帯電防止剤は、ポリマーのバルク中に組み込まれ、徐々に表面へ移行する 。ポリマーと容易に相溶し、ポリマーを介して十分に拡散し、かつ物品の最終用 途に適した熱的安定性を有する内部帯電防止剤が好ましい。さらに、帯電防止剤 は、物品に悪影響を及ぼすべきではない。 ポリマー層中に組み込まれる内部帯電防止剤の種類および量は、ポリマーの組 成に大きく依存する。非イオンエトキシル化化合物がポリ塩化ビニルには好まし く；Ｎ−アルキルジエタノールアミンがポリオレフィンには好ましく；および４ 級アンモニウム化合物がポリウレタンには好ましい。内部帯電防止剤の量は一般 に、ポリマーと帯電防止剤の合計重量に対して、約０.０５〜約５重量％の範囲 である。外部および内部帯電防止剤の両者、および様々なポリマー系での選ばれ た使用のより広範な表は、カーク−オスマー(Kirk-Othmer)著、エンサイクロペ ディア・オブ・ケミカル・テクノロジー(Encyclopedia of Chemical Technology ) 、第３版、第３巻、１４９〜１８３頁［ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(Jo hn Wiley & Sons)、ニューヨーク、１９７８年］に与えられており、その内容を ここに挿入する。 コントロール層は、上に（またはコントロール層の形成前にコントロール層の ポリマー溶融組成物に添加して）撥水性および撥油性、並びに耐汚染性のコーテ ィングを有していてもよい。適するコーティングは、繊維製品およびカーペット の処理に通常用いられるもの（例えば、フッ素化化合物）を包含する。フッ素化 化合物は、反応性フッ素化中間体の共重合により、または添加物としてのフッ素 化化合物の包含によって、最も汎用なプラスチック中に組み込むことができる。 フッ素化中間体は、一般に、式：Ｒ_f-Ｘ-Ｙ（式中、Ｒ_fは、フルオロ脂肪族基 であり、Ｘは、二価の結合基、典型的には、フルオロ脂肪族基と反応性官能基Ｙ の間の炭化水素基である。）で表される。 本発明で有用な反応性中間体の典型的な例としては、好ましいポリウレタンコ ントロール層を形成する際にイソシアネート基と反応し得るアルコールが挙げら れる。有用なアルコールとしては、Ｆ(ＣＦ₂)₈-ＣＨ₂-ＣＨ₂ＯＨおよびＦ(ＣＨ₂ )₈-ＳＯ₂-ＮＲ-ＣＨ₂-ＣＨ₂ＯＨ、並びに米国特許第４,２６４,４８４号公報（ 内容をここに挿入する。）に記載されている他のアルコールが挙げられる。ビニ ル官能性化合物（例えば、Ｆ(ＣＦ₂)₈-ＣＨ₂-ＣＨ₂-Ｏ-Ｃ(Ｏ)ＣＨ=ＣＨ₂）は、 アクリル酸フィルムに有用であり得る。フルオロモノマー上の他の有用な官能基 としては、アクリレート、エポキシド、ジオール、ジアミド、二酸、および官能 性シラン類が挙げられる。他の有用なフッ素化組成物は、米国特許第４,５６０, ４８７号公報および同第４,６８１,７９０号公報に開示されているブレンドであ り、その内容をいずれもここに挿入する。反応性フッ素化中間体は、ポリマー系 中にコモノマーとしてまたは添加物として組み込まれると、プラスチックコント ロール表面の表面特性に影響を及ぼす。有用な範囲は、所望の特定の撥水性の度 合いに依存して、フッ素化モノマー約５〜７０重量％である。 あるいは、部分フッ素化した低分子量物質を、溶融押出中、通常の炭化水素系 ポリマーに添加物として含んでいてよい。フッ素化添加物は、一般に固体プラス チックの溶融粘度に依存する速度で表面へ移行する。０.０１重量％程度の少量 のパーフルオロアルキルエチルメタクリレートとアクリルアミド（８５／１５） の低分子量のコポリマーは、アクリル酸フィルムの表面張力を著しく低下させる 。同様の効果は、ポリカーボネート中にパーフルオロスルホン酸を、また高密度 ポリエチレン中にパーフルオロアルキルエチルステアレートを用いると観られる 。一般に約０.１〜１０重量％のフッ素化添加物を用いる。 パーソナルコンピューター用マウスの適当な操作は、マウス自体の直線的な動 きと一定の関係を保持しているトラッキング部材の回転移動に頼っているため、 （マウストラックボールのような）ある組織が当たるコントロール表面２は、滑 らかな表面をそれ自体に提供することができることが重要である。従って、コン トロール層１９用の適当な組織の材料を選択することは、通常、トラックボール とコントロール表面２との間の摩擦的なかみ合いを高める。コントロール表面２ 上の組織の包含は、ゴム状外側表面を含むトランクボールを有するマウスによっ て、より楽な操作をも提供する。この摩擦的なかみ合いは、直線的なマウスの移 動とトラックボールの回転との間の１：１の関係を維持するのに役立つ。 支持体部剤へ適用されるインク２１を用いた本発明の物品への絵記号の適用の 論述（図２ｂ、２ｃ、３ｂ、および３ｃ参照）に言及される如く、例えば、イン クの適用によって、図２ｅおよび２ｆのようにコントロール表面を有しないコン トロール層１９の裏面へ絵記号を適用することも可能である。したがって、本発 明のすべての態様において、情報の消去、または情報をコントロール表面２に直 接印刷する際のトラックボールとの抵触に関して生じる困難を避けることができ る。インクジェットプリンターを使用して、コントロール表面に直接印刷するこ とができるが、これは好ましくない。 コントロール表面２は、その上にある正確な形状の突起の配列（すなわち、規 則的な繰り返しパターンのような規則正しい配置）で定義される。突起は、コン トロール層１９に積層された要素を表しても、コントロール層１９の積層部であ てもよい（すなわち、コントロール層１９は、突起２２の形状で構造化されてい てよい。）。 本発明の好ましい態様において、コントロール表面２上の突起は、ピラミッド 型の突起（すなわち、多角形の底面を有するピラミッド型または多角形の底面を 有する角錐台）から構成されている。多角形の底面はそれぞれ、コントロール層 １９の第１表面上に位置しており、コントロール層の平面内または平面上にある 複数のラインセグメントで定義される。 突起の多角形の底面は、好ましくは、三角形底面、四角形底面、五角形底面、 六角形底面、七角形底面、八角形底面、九角形底面、および十角形底面からなる 群より選ばれる。図９を除く全ての図に示されているような最も好ましい態様に おいて、突起は、三角形のピラミッド型（すなわち、三角形底面を有する３面ピ ラミッド）である。突起の多角形底面は、典型的に、多角形底面を分離する陸が ないほど、互いに非常に接近している。 各ピラミッド型突起の多角形底面の側面を表すラインセグメントは、好ましく は比較的長さが等しいが、そうである必要はない。比較的等しいとは、最も短い ラインセグメントの長さが、最も長いラインセグメントの長さの少なくとも５０ ％と同等であることを意味する。最も好ましくは、各ピラミッド型突起の多角形 底面の側面を表すラインセグメントの長さは等しい。各ラインセグメントの長さ は、典型的に約５〜約７５ｍｉＬ（１２５〜１,８７５μｍ）の間であるが、好 ましくは約５〜約３０ｍｉＬ（１２５〜７５０μｍ）の間であり、最も好ましく は約１０〜約２０ｍｉＬ（２５０〜５００μｍ）の間である。 先に述べたように、図３および４を再度参照すると、本発明のシート材料は、 任意の剥離ライナーと任意の恒久性接着剤層を包含し得る。恒久性接着剤層は、 典型的に、結果としてシート材料に適用される支持体物品へ強い接着を提供する ために選ばれた接着剤を含んで成る。例えば、感熱接着剤、感圧接着剤、および それらの混合物が使用できる。有用な接着剤の実例は、ミネソタ・マイニング・ アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー製「３Ｍ接着転写テープ９５０ 」という商品名で知られるものである。多数の適するエポキシ、ウレタンおよび アクリル酸系接着剤が市販されている。 例えば、コントロール表面の突起は、第１の比較的固くて高い耐久性の材料か ら作製され、またコントロール層１９は、相対的により可撓性の材料から作製さ れ得る。さらに、突起の材料は、研磨剤または他のフィラーから構成できる。各 突起の全部または１部を流体（例えば、空気または窒素のような気体）で充填で きる。気体を使用すると、各突起内の気体の圧力は、所望の量の圧縮率を有する 突起を提供するように選択しなければならない。 本発明の正確に構造化された物品は、一般に、典型的に実質上圧縮できかつ非 衝撃吸収性である固い突起（例えば、ポリカーボネート）と、使用中により高い 衝撃緩和性をもたらす、より適した可撓性材料（例えば、ポリウレタン）との組 み合わせにより、高い耐久性と摩擦の組み合わせを示す。 本発明の物品のいくつかの態様のコントロール層は、角の丸い逆反射性シート 材料を作製するのに使用するのと同様の技術を用いて作製できる。しかしながら 、コントロール層は、好ましくは透明であり、所望により、様々な透明有色に作 製できるものと解されよう。例えば、図２ａによれば、コントロール層１９は、 あらゆる角度でコントロール表面２に入射する可視光又は赤外放射線領域までの 波 長（例えば、約０.３９〜約１,０００μｍの範囲）を有する電磁波ビームの約１ ０％未満を逆反射するように作製できる。すなわち、コントロール層１９の少な くとも１部は、逆反射性シート材料と同様の構造を有し得るが、逆反射性である 必要はない。このことは、コントロール層１９が、光学性能を重要としないため に、あまり高価でない材料から作製できることを意味する。さらに、コントロー ル層１９は、光学性能を必要としないため、必ずしも逆反射性シート材料と同様 の方法で正確に製造される必要がない。 本発明において有用なコントロール層１９は、一連のＶ型の溝を固体シート材 料に切削し、所望の正確な形状の突起を上に有するシート材料を成形するか、ま たは正確な形状の突起を成形した後、それを所望の裏地シートに貼付することに よって、形成され得る。角の丸い逆反射性シート材料を製造するのに用いる多数 の技術は、逆反射シート材料に重要な光学特性が本発明のシートには必要でない という重要な利点により、本発明に有用なコントロール層を形成するのに使用す ることができる。米国特許第４,５７６,８５０号公報［マーテンズ(Martens)］ （その全部をここに挿入する。）は、本発明のシート材料を作製するのに使用で きる、微細構造化表面を複製する方法を開示している。米国特許第３,６８９,３ ４６号公報［ローランド(Rowland)］も、多数の角の丸い形状を中に有する金型 に硬化性成形材料を塗布することを含んで成る方法を開示している。 本発明の物品の所望の可撓性、弾性、および適応性は、部分的に、適用される 机または他の表面に依存する。置き換え可能な物品は、物品をマウスパッドとし て使用すると、トラックボールの加圧下で加えられるかまたは圧縮される程度に 弾性でかつ適応性があることが好ましい。使用中に、本発明のマウスパッドを通 常の「フォームバックした」マウスパッド上に置いたときのように、机または他 の表面が可撓性であり得ることが可能である。したがって、その上で使用する本 発明のマウスパッドは、上記の如く、可撓性でなければならない。 一般に、マウスパッドとして有用な本発明の物品は、マウスが移動する表面上 に、置き換えできるように固定できる。 本発明の物品の他の改良および用途は、当業者に明白となるであろう。本発明 の物品を（プルダウン式トレー用のカバーとして、または飲み物容器用コースタ ーとして航空機内で使用してよい。コントロール表面は、表示を受容するような コーティング（例えば、オーバーヘッドプロジェクター用トランスペランシー(t ransperencies)の面に典型的に適用されるコーティングのような重量比９５／５ のメチルメタクリレート／Ｎ−ビニルピロリドンコポリマーのコーティング）を 上に有してよい。物品は、写真または絵が中に挿入できるポケットを包含するよ うに形成しても、絵または写真を中に包み込めるフラップを形成するように、折 り畳み線を物品に形成してもよい。本発明のこの改良および変更は、以下の特許 請求の範囲の範疇にあるものと考えられる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ｇ０６Ｆ 3/033 ３４０ 4230−5Ｅ Ｇ０６Ｆ 3/033 ３４０Ｃ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ラトナム，ディワカラン・エイ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427（番地の表示なし)

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な接着剤層； ｂ）コントロール表面と裏面を有するコントロール層であって、前記接着剤層の 第２表面がコントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が複数の正確に 形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成る微細構造化表面を有する置き換え可能な物品。 ２．前記接着剤層が、約２２〜約２７５ｇ／ｃｍの範囲の引き剥がし接着を示 す再接着可能な接着剤を含んで成る請求項１に記載の物品。 ３．前記接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で、本質 的に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダー材料 を含んで成る請求項１に記載の物品。 ４．前記コントロール層が透明である請求項１に記載の物品。 ５．前記コントロール層が、ポリマー有機材料から本質的に構成される請求項 １に記載の物品。 ６．接着剤層とコントロール層の間にグラフィック表現を配置した請求項１に 記載の物品。 ７．コントロール表面上にグラフィック表現を配置した請求項１に記載の物品 。 ８．コントロール層内に帯電防止剤を分散した請求項１に記載の物品。 ９．コントロール表面上に帯電防止剤を塗布した請求項１に記載の物品。 １０．コントロール層内にフルオロケミカルを分散した請求項１に記載の物品 。 １１．コントロール表面上にフルオロケミカルを塗布した請求項１に記載の物 品。 １２．コントロール表面上に重合したメチルメタクリレート単位約９５重量％ と重合したＮ−ビニルピロリドン単位約５重量％を含んで成るコポリマーのコー ティングを有する請求項１に記載の物品。 １３．前記接着剤が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布し、か つその面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含まない 粒子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項１に記載の物品。 １４．ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着 剤層； ｂ）第１および第２表面を有する支持体層であって、第１接着剤層の第２表面が 支持体層の第１表面に接着されるもの； ｃ）第１および第２表面を有する第２接着剤層であって、第２接着剤層の第１表 面が支持体層の第２表面に接着されるもの；および ｄ）コントロール表面と裏面を有するコントロール層であって、裏面を第２接着 剤の第２表面に接着され、コントロール表面が、複数の正確に形状された隆起領 域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成る 微細構造化表面を有する置き換え可能な物品。 １５．前記支持体層が、プラスチックおよび紙から成る群より選ばれる請求項 １４に記載の物品。 １６．第１接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で、本 質的に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダー材 料を含んで成る請求項１４に記載の物品。 １７．前記第１接着剤層が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布 し、かつその面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含 まない粒子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項１４に記載の物品。 １８．第２接着剤層が恒久性接着剤である請求項１４に記載の物品。 １９．前記コントロール表面が、高さ約２.５４×１０^-3〜約０.１ｃｍの範囲 の複数のピラミッドの一定の配列を含んで成る請求項１４に記載の物品。 ２０．前記支持体層が発泡材料である請求項１４に記載の物品。 ２１．前記コントロール層が透明である請求項１４に記載の物品。 ２２．前記支持体層が、第２接着剤の第２表面と第１表面の間に接着されたグ ラフィックデザインを有する請求項２１に記載の物品。 ２３．前記第１接着剤層の引き剥がし接着が約２２〜約２７５ｇ／ｃｍの範囲 である請求項１４に記載の物品。 ２４．ａ）１）第１および第２表面を有する第１剥離ライナー材料； ２）第１および第２表面を有する第１接着剤層であって、第１接着剤層の第 ２表面が、第１剥離ライナー材料の第１表面に剥離できるように接着されるもの ；および ３）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、コント ロール層の裏面が第１接着剤層の第１表面に恒久的に接着され、コントロール層 の表面が、複数の正確に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義さ れるもの から構成される第１シート部材；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第２剥離ライナー材料； ２）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着が可能な第２接着剤 層であって、第２接着剤層の第２表面が第２剥離ライナー材料の第１表面に接着 するもの；および ３）第１および第２表面を有する支持体層であって、支持体層の第２表面が 第２接着剤層の第１表面に接着されるものであり、および支持体層の第１表面が 、第１剥離材料を第１接着剤層から取り外して、第１接着剤層と支持体層を結合 させるときに、第１接着剤層の第１表面に恒久的に接着するのに適したもの から構成される第２シート材料 を含んで成る置き換え可能なシート部材を作製するのに使用するキット。 ２５．第２接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で、本 質的に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダー材 料を含んで成る請求項２４に記載のキット。 ２６．第２接着剤層が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布し、 かつその面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含まな い粒子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項２４に記載のキット。 ２７．さらに、第１接着剤層とコントロール層の間に位置するか、または支持 体層の第２表面に接着されるグラフィック層を含んで成る請求項２４に記載のキ ッ ト。 ２８．ａ）コントロール表面および裏面を有する第１シート材料であって、コ ントロール表面が、複数の正確に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列 で定義されるもの；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第１剥離材料； ２）コントロール層の裏面に接合するのに適した取り外しおよび再接着可能な接 着剤層であって、該接着剤層が第１および第２表面を有し、接着剤層の第２表面 が、第１剥離材料の第１表面に取り外しできるように接着されるもの；および ３）第１および第２表面を有する第２剥離材料であって、第２剥離材料の第２表 面が、接着剤層の第１表面に取り外しできるように接着されるもの から構成される第２シート材料 を含んで成る ユーザーが微細化表面を有する置き換え可能な物品に細工をするのに適したキッ ト。 ２９．接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で、本質的 に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダー材料を 含んで成る請求項２８に記載のキット。 ３０．接着剤層が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布し、かつ その面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含まない粒 子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項２８に記載のキット。 ３１．ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着 剤層； ｂ）第１および第２表面を有する第１支持体材料であって、第１支持体材料の第 ２表面が第１接着剤層の第１表面に接着されるもの； ｃ）第１および第２表面を有する第１接着剤層であって、第２接着剤層の第２表 面が、第１支持体層の第１表面に接着されるもの； ｄ）；第１および第２表面を有する第２支持体層であって、第２支持体層の第２ 表面が、第２接着剤層の第１表面に接着されるもの； ｅ）第１および第２表面を有する第３接着剤層であって、第３接着剤層の第２表 面が、第２支持体材料の第１表面に接着されるもの；および ｆ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、コントロー ル層の裏面が、第３接着剤層の第１表面に接着されるもの、コントロール表面が 、複数の正確に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成る微細構造化構造を有する置き換え可能な物品。 ３２．前記第１接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で 、本質的に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダ ー材料を含んで成る請求項３１に記載のキット。 ３３．前記第１接着剤層が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布 し、かつその面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含 まない粒子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項３１に記載のキット 。 ３４．前記コントロール層が透明である請求項３１に記載のキット。 ３５．グラフィック層が、前記第２接着剤層と前記第３接着剤層の間にある請 求項３１に記載のキット。 ３６．ａ）１）第１および第２表面を有する第１剥離材料； ２）第１および第２表面を有する第１接着剤層であって、第１接着剤層の第２表 面が、第１剥離層の第１表面に剥離できるように接着されるもの；および ３）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、裏面が、第 １接着剤層の第１表面に接着され、コントロール層が上記と同様に定義されるも の から構成される第１シート状物品；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第２剥離材料； ２）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第２接着剤層であ って、第２接着剤層の第２表面が、第２剥離材料の第１表面に取り外しできるよ うに接着されるもの； ３）第１および第２表面を有する第１支持体層であって、第１支持体層の第２表 面が、第２接着剤層の第１表面に接着されるもの； ４）第１および第２表面を有する第３接着剤層であって、第３接着剤層の第２表 面が、第１支持体層の第１表面に接着されるもの；および ５）第１および第２表面を有する第２支持体層であって、第２支持体層の第２表 面が、第３接着剤層の第１表面に接着されるもの から構成される第２シート状物品 を含んで成る第１および第２シート状物品を包含するキット。 ３７．前記第２接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で 、本質的に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダ ー材料を含んで成る請求項３６に記載のキット。 ３８．前記第２接着剤層が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布 し、かつその面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含 まない粒子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項３６に記載のキット 。 ３９．コントロール層が透明である請求項３６に記載のキット。 ４０．さらに、第２支持体の第１表面に接着したグラフィック層を含んで成る 請求項３６に記載のキット。 ４１．ａ）コントロール表面および裏面を有する第１シート状物品であって、 裏面が第２シート状物品と接触するのに適しており、コントロール表面が上記と 同様に定義されるもの；および ｂ）１）第１および第２表面を有する第１剥離材料； ２）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な第１接着剤層であ って、第１接着剤層の第２表面が、第１剥離材料の第１表面に取り外しできるよ うに接着されるもの； ３）第１および第２表面を有する支持体層であって、支持体層の第２表面が、第 １接着剤層の第１表面に接着されるもの； ４）第１および第２表面を有する第２接着剤層であって、第２接着剤層の第２表 面が、支持体層の第１表面に接着されるもの；および ５）第１および第２表面を有する第２剥離材料であって、第２剥離材料の第２表 面が、第２接着剤層の第１表面に接着され、第２剥離材料および第１剥離材料が 第２シート状物品から取り外すのに適しており、並びに第２接着剤層の第１表面 がコントロール層の第２表面に接着するのに適したもの から構成される第２シート状材料 を含んで成る を含んで成る第１および第２シート状物品を包含するキット。 ４２．前記第１接着剤層が、中に埋め込まれ、かつその露出表面から弾性的で 、本質的に粘着性のあるアクリレートコポリマー微小球を突出しているバインダ ー材料を含んで成る請求項４１に記載のキット。 ４３．前記第１接着剤層が、感圧接着剤層の一方の面全体に実質上一様に分布 し、かつその面から突出する、複数の間隔を空けた先端に感圧接着剤を実質上含 まない粒子の塊を包含する感圧接着剤層を含んで成る請求項４１に記載のキット 。 ４４．置き換え可能な物品を取り外すことができ、微細構造化表面をそれぞれ 有する複数の置き換え可能な物品を含んで成る支持体物品であって、置き換え可 能な物品それぞれが、 ａ）第１および第２表面を有する取り外しおよび再接着可能な接着剤層； ｂ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、接着剤層の 第２表面がコントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が、複数の正確 に形状された隆起領域と複数の窪み領域との配列で定義されるもの を含んで成り、かつコントロール表面の少なくとも１部が、置き換え可能な物品 の下にある接着剤層の第１表面の少なくとも１部に接触するように、相対的に配 置されたものである支持体物品。 ４５．置き換え可能な物品がスタックの形態で配置される請求項４４に記載の 支持体物品。 ４６．置き換え可能な物品がロールの形態で配置される請求項４４に記載の支 持体物品。 ４７．さらに、１つまたはそれ以上の置き換え可能な物品を固定する支持体部 材を含んで成る請求項４４に記載の支持体物品。 ４８．ａ）第１および第２表面を有する非接着性の高摩擦層； ｂ）コントロール表面および裏面を有するコントロール層であって、非接着性の 高摩擦層の第２表面が、コントロール層の裏面に接着され、コントロール表面が 、複数の正確に形状された隆起領域および複数の窪み領域との配列で定義される もの から構成される微細構造化表面を有する置き換え可能な物品。