JPH105013A - バンド及びこれを用いた腕装着型機器 - Google Patents

バンド及びこれを用いた腕装着型機器

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JPH105013A
JPH105013A JP6364597A JP6364597A JPH105013A JP H105013 A JPH105013 A JP H105013A JP 6364597 A JP6364597 A JP 6364597A JP 6364597 A JP6364597 A JP 6364597A JP H105013 A JPH105013 A JP H105013A
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antenna
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腕装着型機器における導電性部材内蔵型のバ
ンドにおいて、弾裂性、耐久性等の強度特性を改善する
こと。 【解決手段】 アンテナ板11として、長尺状の圧延ス
テンレススチール板11Aの圧延方向(矢印A)が腕バ
ンドの幅方向(矢印B)に一致しない状態に切り出した
ものである。例えば、圧延方向Aに対して傾斜した状態
(図8(A))に、破線で示すようにアンテナ板11を
切り出している。また、圧延方向に対してバンド幅方向
が直交する状態となるように(図8(B))、破線で示
すようにアンテナ板11を切り出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計型無線通信
機等に代表される腕装着型機器におけるバンドに関する
ものである。さらに詳しくは、本発明は、このような腕
装着型機器における通信用に使用されるループアンテナ
等の導電性部材が内蔵された形式の腕バンドの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】導電性部材が内蔵された腕バンドを備え
た腕時計型電子機器としては各種のものが知られてい
る。このうちの代表的な例であるページャーと呼ばれる
腕時計型無線通信機は、図9に示すように、通信機本体
1と、この本体を腕に装着するための腕バンド2から基
本的に構成されている。腕バンド2は、腕時計の12時
および6時を示す方向に取り付けた一対の腕バンド片2
A、2Bから構成されている。各腕バンド片は、一般に
はシリコン樹脂製のものであり、この中に薄いステンレ
ススチール製の板からなるアンテナ片3A、3Bが組み
込まれている。一方の腕バンド片2Aの先端には中留め
金具片4Aが取付けられ、この金具片はアンテナ片の先
端に接続されている。他方の腕バンド片2Bの先端側に
は、そこを長手方向にスライド可能な状態に、中留め金
具片4Bが取付けられており、この中留め金具片とアン
テナ片との接続は、中留め金具片に形成した内側に突出
させた突出部分4bと、腕バンド片2Bの裏面において
一定の間隔で開けたアンテナ露出部2bとを接触させる
ことによって形成されている。これらの双方の中留め金
具片4A、4Bを連結することにより、各アンテナ片に
よってループアンテナ3が構成される。
【0003】図10(A)、(B)に示すように、各ア
ンテナ片3A、3Bの元端には、これらを通信機本体1
に接続するためのエンドピース5A、5Bが取付けられ
ている。一般的に、これらのエンドピースは金属素材か
ら形成され、アンテナ片の先端に対して溶接あるいはピ
ンにより固着されている。
【0004】一方、このような構成の各腕バンド片2
A、2Bは一般的に次のように射出成形法によって製造
されている。まず、モールド内にアンテナ片を配置し
て、腕バンドの表面あるいは裏面側の層を射出成形す
る。次に、他方の側の層を同様にして射出成形する。こ
のようにして得られた腕バンド片は、表面側および裏面
側のシリコン樹脂層のほぼ中間にアンテナ片が内蔵され
た状態となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
導電性部材内蔵型の腕バンドにおいては、強度の点にお
いて次のような解決すべき課題がある。
【0006】すなわち、従来においては、アンテナ片は
長尺状の圧延部材から切り取るが、歩留りの点から、図
8(C)に示すように、圧延方向Aに直交する方向に、
破線で示すようにアンテナ片を切り取っている。したが
って、一般携帯時において繰り返し作用する曲げ応力に
よって、アンテナ片が幅方向(圧延方向)に沿って折れ
やすいという欠点がある。
【0007】そこで、本発明の課題は、上記のような従
来における腕装着型機器の導電性部材内蔵型のバンドの
問題点を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、導電性部材の耐久性を高める
ために、圧延成形した長尺状の薄板素材から、圧延方向
がバンドの幅方向とは異なる方向となるように切り出し
たものを使用している。そして、このようなバンドを腕
装着型の機器に用いるのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
好適な実施例を説明する。
【0010】(全体構成)図1、図2および図3は、本
発明を適用した腕時計型無線通信機を示す外観図、縦断
面図および平面上に展開した状態での裏面図である。こ
れらの図に示すように、本例の腕時計型無線通信機1
は、通信機ユニット2が内蔵された腕時計本体3と、こ
の本体3に取付けられた腕バンド4から基本的に構成さ
れている。通信機ユニット2の構成は、従来から使用さ
れているものをそのまま採用することができるので、本
明細書ではその説明は省略する。
【0011】腕バンド4は、腕時計本体3の両側(腕時
計の12時および6時の側)に取り付けた一対の腕バン
ド片5、6と、これらの先端を相互に連結するための中
留め金具7から構成されている。中留め金具7は、一方
の腕バンド片5の先端に固定した金具片8と、他方の腕
バンド片6の先端側にスライド可能に取り付けられ、金
具片8を着脱可能に連結できる金具片9から構成されて
いる。
【0012】腕バンド片5自体は、装着者の腕に取り付
けた状態において表面側に面する表層部材51と、装着
者の腕の側に接する裏張部材52と、これらの間に包み
こまれている導電性部材であるステンレススチール製の
アンテナ板11から構成されている。同様に、他方の腕
バンド片6自体も、表層部材61と、裏張部材62と、
アンテナ板12から構成されている。各アンテナ片1
1、12は中留め金具7を介して連結されて、無線通信
機のループアンテナを構成する。
【0013】(腕バンド片5の構成)次に、図4および
図6を主に参照して、本例の腕バンド片5を詳細に説明
する。図4には腕バンド片5の構成を示してある。本例
の腕バンド片5は、表層部材51として装飾用素材であ
る皮革を用いており、裏張部材52としてウレタン樹脂
の成形品を用いている。このウレタン樹脂製の裏張部材
52には、その長手方向に延びる凹部52aが形成され
ている。このように凹部52aを形成することにより、
剛性のあるステンレススチール製の金属アンテナ板を内
蔵しながらも、腕バンドとして必要とされる充分な可撓
性が確保されている。また、このように、長手方向に連
続した凹部52aを形成したことにより、汗、垢などが
凹部内に溜まりにくくなり、良好なバンド装着感が得ら
れる。
【0014】ここに、図6に示すように、腕バンド片5
においては、その裏張部材であるウレタン樹脂層の両側
部分に、アンテナ板11を越えて表面部材51である皮
革の側面51aを覆う回り込み部分52bが形成されて
いる。本例においては、このような断面形状にウレタン
樹脂製の裏張部材を射出成形した後に、アンテナ板11
および皮革製の表層部材51を接着剤により、あるいは
プライマー処理により相互に接合してある。このよう
に、本例の腕バンド片51においては、外周側面には射
出成形されたウレタン樹脂製の回り込み部分52bが現
れるので、皮革断面の繊維質等を覆うことができ、外観
上、高級感を確保できる。また、内蔵されているアンテ
ナ板11の端11aが、このように一体成形された回り
込み部分52bによって覆われており、シリコン樹脂に
比べて弾裂強度の高いウレタン樹脂を用いているため
に、導電性部材内蔵型の腕バンドの弱点の一つであるア
ンテナ周辺部からの樹脂切れや裂け目等の発生するおそ
れが無い。
【0015】次に、腕バンド片51の内部に配置された
アンテナ板11は、図4(C)、(D)に示すように、
全体として細長い長方形をしたステンレススチール製の
薄板から形成されている。このアンテナ板11の元端側
は裏面側にくの字状に折り曲げられ折り曲げ部11bと
なっており、ここに、通信機本体ユニット2の側との接
続を取るための端子ピン11cが溶接されている。そし
て、この折り曲げ部11bの全体および端子ピン11c
の元端側を包み込む状態に、エンドピース111が一体
的に取付けられている。アンテナ板11の先端裏面に
は、中留め金具8との接続を取るための端子板112が
溶接されている。
【0016】次に、図7には、アンテナ板11の元端に
取り付けたエンドピース111の部分を拡大して示して
ある。本例のエンドピース111は、裏張部材52のウ
レンタン樹脂よりも強度の高いABS樹脂あるいはポリ
カーボネート樹脂を用いて、アンテナ板11の元端の折
り曲げ部11bに対して一体成形したものである。この
エンドピースの部分は、従来においては金属材料から形
成されていたが、金属材料から形成すると、そのために
アンテナ板11に浮遊容量が付加されてしまう、この部
分の絶縁被覆が他のアンテナ板の部分に比べて薄くなり
易いので、絶縁性が低下する、あるいは、製造コストが
高い等といった問題点がある。しかし、本例のように、
エンドピース111を絶縁性のプラスチック製品とする
ことにより、このような問題が解消される。なお、エン
ドピースを廃止して、全てをバンド材(ウレタン樹脂)
で成形することもできるが、このようにすると、ケース
との必要な固定強度を確保できないおそれがある。これ
に対して、本例のように、ABS樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂を使用した場合には、この部分に必要とされる強
度も充分に確保できるので好ましい。
【0017】ここで、本例においては上記のアンテナ板
11を圧延成形したステンレススチール板から次のよう
にして切り出したものを用いている。すなわち、図8
(A)あるいは(B)に示すように、本例のアンテナ板
11は、長尺状の圧延ステンレススチール板11Aの圧
延方向(矢印A)が腕バンドの幅方向(矢印B)に一致
しない状態に切り出したものである。例えば、図8
(A)においては、圧延方向Aに対して傾斜した状態
に、破線で示すようにアンテナ板11を切り出してい
る。また、図8(B)においては、圧延方向に対してバ
ンド幅方向が直交する状態となるように、破線で示すよ
うにアンテナ板11を切り出している。これに対して、
従来においては、図8(C)に示すように、歩留りの点
から、圧延方向にバンド幅方向が一致する状態でアンテ
ナ板を切り出している。このような状態でアンテナ板を
切り出した場合には、アンテナ板は幅方向に折れ易くな
り、一般携帯使用においては耐久性の点で問題がある。
本例においては、圧延方向がバンド幅方向に一致しない
ようにアンテナ板11を切り出してあるので、長期使用
によりアンテナ板11が幅方向に折れるおそれが低いと
いう利点がある。
【0018】腕バンド片6の構成 次に、他方の腕バンド片6の構成を説明する。この腕バ
ンド片6の構成は基本的には上述した腕バンド片5と同
一である。すなわち、図5に示すように、皮革からなる
表層部材61と、ウレタン樹脂成形品である裏張部材6
2と、これらの間に包み込まれているステンレススチー
ル製のアンテナ板12から構成されている。
【0019】ウレタン樹脂製の裏張部材62には、その
長手方向に延びる凹部62aが形成されている。しか
し、この腕バンド6においては、その元端側から長手方
向の中程に位置までは、凹部62aの底は薄肉のウレタ
ン樹脂層でアンテナ板12が覆われているが、それより
も先端側の凹部の部分においては、アンテナ板12が露
出した状態になっている。このようにアンテナ板の露出
部12dが形成されている腕バンド6の部分には、スラ
イド可能な状態で中留め金具片9が取付けられている。
図2および図3から良く分かるように、中留め金具片9
の裏面にはアンテナ板の露出部12dの側に突出したア
ンテナ接続部9aが形成されており、この接続部9aが
常時、アンテナ板の露出部12dに接触した状態にあ
る。したがって、この中留め金具9は、アンテナ板露出
部12d上におけるその長手方向の任意の位置にスライ
ドさせることができる。この結果、完全フリーアジャス
トが可能となり、装着者の腕の太さに丁度合うように腕
バンド4の長さを調整することができる。
【0020】このように腕バンド片6の裏面において
は、長手方向に連続するアンテナ露出部12dおよびウ
レタン凹部等により出来るだけ肉を削除したことによ
り、剛性の高いステンレススチール製の金属アンテナ板
を内蔵しながらも、腕バンドとして必要とされる充分な
可撓性も確保されている。また、このように、長手方向
に連続したアンテナ露出部12dを形成したことによ
り、腕に装着した状態において、この凹部12dが腕に
よって密閉されてしまうことがない。このため、汗、垢
などがアンテナ板に付着し、導電性劣化、機能劣化を起
こすことが無い。
【0021】また、腕バンド片6においても、図6に示
す腕バンド片5と同様に、その裏張部材であるウレタン
樹脂層の両側部分に、アンテナ板12を越えて表面部材
61である皮革の側面を覆う回り込み部分62bが形成
されている。さらに、裏張部材62とアンテナ板12の
接合、表層部材61とアンテナ板12の接合は、プライ
マー処理により、あるいは接着剤によって行われてい
る。
【0022】腕バンド片6の内部に配置されたアンテナ
板12は、図5(C)、(D)に示すように、先端に端
子板112が取付けられていない他はアンテナ板11と
同様な構成となっており、その元端側には、くの字状に
折り曲げられ折り曲げ部12bが形成され、ここに、通
信機本体ユニット2の側との接続を取るための端子ピン
12cが溶接されている。また、この折り曲げ部12b
の全体および端子ピン12cの元端側を包み込む状態
に、エンドピース121が一体的に取付けられている。
このエンドピース121の構成は、上述したエンドピー
ス111(図7参照)と同様である。
【0023】さらに、アンテナ板12も、図8(A)あ
るいは(B)に示すように、長尺状の圧延ステンレスス
チール板の圧延方向が腕バンドの幅方向に一致しない状
態に切り出したものである。
【0024】このように構成した本例の腕時計型通信機
1の腕バンド4は次のような利点を有している。まず、
腕バンド4の表層部材51、61が皮革製であるので、
高級感のある腕バンドを実現できる。また、ウレタン樹
脂製の裏張部材52、62の端に回り込み部分52a、
62aを形成し、この部分により、アンテナ板11、1
2の端から表層部材51、61の側面までを覆う状態に
しているため、皮革断面の繊維質等を覆い隠せる。よっ
て、腕バンド4の外観品位が向上する。さらには、この
ように回り込み部分を形成したことにより、アンテナ板
の端に表層部材および裏張部材の合わせ面が形成されな
いので、このような部分に裂け目ができるという弊害も
発生しない。
【0025】また、本例の腕バンド4においては、裏張
部材52、62をウレタン樹脂製としているので、従来
のようなシリコン樹脂製のものと比べて、弾裂強度、耐
摩耗性に優れており、アンテナ片が樹脂を切って、さら
には、装着者の腕をも傷付けるといったことや、バンド
表面に付けたシボ等の微細なデザインパターンを、上着
の袖等の摩耗により消してしまうことが無い。しかも、
本例では、裏張部材5、62の表面に凹部52a、62
aを形成して、ウレタン樹脂層を部分的に薄肉にしてあ
るので、腕バンドに必要とされる可撓性も確保できる。
さらに、本例では凹部として長手方向に連続して延びて
いるものを形成している。したがって、従来の欠点であ
る腕に装着した状態において、凹部が腕によって密閉さ
れて、その中に垢、汗などが溜まり、導通の劣化や装着
感が低下するという弊害も回避できる。
【0026】さらには、一方の腕バンド6の裏面には、
長手方向に連続して延びるアンテナ板露出部12dを形
成し、ここに、中留め金具片をスライド可能に取り付け
ている。このため、中留め金具片9を露出部12dの長
手方向における任意の位置にスライドできるので、完全
フリーアジャストが可能となり、腕バンド4の長さを正
確に装着者の腕の太さに合わせることができる。
【0027】一方、本例のアンテナ板11、12におい
ては、従来のように表層部材および裏張部材の一体化を
促進するための孔等が形成されていない。よって、長期
使用しても折れ等が発生しにくく、耐久性が改善されて
いる。このように、アンテナ板に孔を形成しなくても、
本例においては、表層部材とアンテナ板、裏張部材とア
ンテナ板の接合を、プライマー処理あるいは接着剤を使
用して行っているので、必要とされる接合強度は確保で
きる。また、アンテナ板は、圧延板から切り出す場合
に、その圧延方向がバンド幅方向に一致しない状態に切
り出したものを使用している。したがって、アンテナ板
が幅方向に折れ易いという弊害を解消することができ
る。
【0028】また、本例においては、アンテナ板11、
12の元端に取り付けるエンドピース111、121
を、裏張部材52のウレンタン樹脂よりも強度の高いA
BS樹脂あるいはポリカーボネート樹脂を用いて、アン
テナ板元端の折り曲げ部11b、12bに対して一体成
形してある。このエンドピースの部分は、従来において
は金属材料から形成されていたが、金属材料から形成す
ると、そのためにアンテナ板11に浮遊容量が付加され
てしまう、この部分の絶縁被覆が他のアンテナ板の部分
に比べて薄くなり易いので、絶縁性が低下する、あるい
は、強度確保のための部品や絶縁用部品等、多くの部品
が必要となるため製造コストが高くなる等といった問題
点がある。しかし、本例のように、エンドピースを絶縁
性及び強度の大きいエンジニアリングプラスチック製と
することにより、このような問題を解消できる。
【0029】また、本例では、ABS樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂を使用してエンドピースを成形しているの
で、この部分に必要とされるケースとの固定強度等も充
分に確保できるので好ましい。
【0030】他の実施形態 なお、上記の実施例においては、腕バンドの表層部材と
して皮革を用いている。この代わりに別の装飾用素材、
例えば合成皮革、天然素材等を用いてもよいことは勿論
である。また、裏張部材としても、ウレタン樹脂の代わ
りに他の合成樹脂素材を用いることもできる。
【0031】また、上記の例においては、裏張部材の両
端に回り込み部分を形成して、これにより表層部材の側
面を覆うようにしているが、この逆に、表層部材の側面
に回り込み部分を形成して、これにより、裏張部材の側
面を覆うようにすることもできる。あるいは、双方の端
に交互に回り込み部分を形成して双方が交互に他方の側
面を覆うようにすることも可能である。
【0032】さらに、裏張部材の表面に形成する凹部
は、裏張部材に腕バンドとしての充分な可撓性を付与す
る観点からは、連続した凹部とする必要はなく、不連続
な凹部等を形成して、薄肉部分を形成すればよい。ま
た、形成した凹部が腕により密閉状態になり、その中の
垢、汗等が溜まり、装着感が低下することを防止する観
点からは、凹部は上記の実施例のように連続したものと
することが望ましいが、この場合においても、上記の実
施例のように細長い長方形とする必要はない。
【0033】一方、アンテナ板の端に取り付けたエンド
ピースも、上記の実施例のようなABS樹脂あるいはポ
リカーボネート樹脂以外の合成樹脂を用いて形成するこ
とができる。この場合には、エンドピースとして必要と
される強度を確保できる合成樹脂を選択することがよ
い。
【0034】なお、上記の実施例は、腕バンドによって
ループアンテナが構成される腕時計型無線通信機につい
て本発明を適用したものである。これ以外の腕時計型電
子機器における導電性部材内蔵型の腕バンドに対して
も、本発明を同様に適用できることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導電性部
材内蔵型のバンドにおいては、次のような優れた効果を
達成することができる。
【0036】すなわち、導電性部材として、圧延素材に
おける圧延方向がバンド幅方向に一致しない状態に切り
出したものを使用したことにより、また、表層部材およ
び裏張部材の密着性を高めるための孔が形成されていな
い導電性部材を使用したことにより、導電性部材の折れ
等の弊害を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である腕時計型無線通信機の
外観斜視図である。
【図2】図1の通信機の縦断面図である。
【図3】図1の通信機を平面上に展開した状態での裏面
側を示す裏面図である。
【図4】図1の通信機の一方の腕バンド片を示す図であ
り、(A)はその裏面図、(B)はその縦断面図、
(C)はそこに内蔵されているアンテナ板の平面図、
(D)はアンテナ板の縦断面図である。
【図5】図1の通信機の他方の腕バンド片を示す図であ
り、(A)はその裏面図、(B)はその縦断面図、
(C)はそこに内蔵されているアンテナ板の平面図、
(D)はアンテナ板の縦断面図である。
【図6】図1の通信機の腕バンドの横断面を示す破断斜
視図である。
【図7】図1の通信機の腕バンドの端に取り付けたエン
ドピースを示す図であり、(A)はその部分斜視図、
(B)はその部分縦断面図である。
【図8】圧延素材からのアンテナ板の切り出し状態を示
す図であり、(A)および(B)は図1の通信機に使用
したアンテナ板の切り出し状態を示す説明図、(C)は
従来のアンテナ板の切り出し状態を示す説明図である。
【図9】従来の腕時計型無線通信機を示す裏面図であ
る。
【図10】図9の通信機の腕バンドに内蔵されている各
アンテナ板を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・腕時計型無線通信機 2・・・通信機ユニット 3・・・通信機本体 4・・・腕バンド 5、6・・・腕バンド片 51、61・・・表層部材 51a・・・表層部材の端 52、62・・・裏張部材 52a、62a・・・凹部 52b・・・回り込み部分 7・・・中留め金具 8、9・・・中留め金具片 11、12・・・アンテナ板 11a、12a・・・アンテナ板の両端 11b、12b・・・折り曲げ部 11c、12c・・・端子ピン 12d・・・アンテナ板露出部 111、121・・・エンドピース 112・・・端子板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層部材と裏張部材とに挟まれるように
    構成した導電性部材を有するバンドにおいて、 前記導電性部材は、圧延成形した長尺状の薄板素材か
    ら、圧延方向がバンドの幅方向とは異なる方向となるよ
    うに切り出されたものであることを特徴とするバンド。
  2. 【請求項2】 前記バンドを腕バンドとして用いたこと
    を特徴とする腕装着型機器。
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JP2015136547A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 株式会社バンビ シリコン製時計バンド用エンドピース部材およびシリコン製時計バンドの嵌合構造
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