JP3063424U - 時計バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手首への装着方法に特徴を有し、装着が容易
で、しかもその装着方法自体がファッション性を醸し出
す時計バンドを提供することを課題とする。 【解決手段】 布製、皮革製又はプラスチック製の主バ
ンド部材に、幅方向に湾曲させることにより伸長状態を
保持し、その伸長状態において一部を長さ方向に湾曲さ
せると一気に全体が丸まる性質の板バネ２を内挿して主
バンド１を構成し、前記主バンド１の表面側に、両端に
対応する連結手段を備え、装着時に前記主バンド１上に
巻かれて前記連結手段を介して端部が連結される補助バ
ンド３、４を設置して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は時計バンド、より詳細には、ファッション性に富んでいて、簡単に脱 着できる時計バンドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

時計バンドには種々のものがあり、ファッション性に富んだものも数多くある が、そのほとんどが皮革製、金属製、又はプラスチック製で、手首への装着に当 っては、予め使用者の手首のサイズに合わせるものか（主に金属製の場合）、あ るいは、バンドに多数穿設した穴に選択的に止め金のピンを挿入することにより 長さの調整をするものである（主に、皮革製、プラスチック製の場合）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の時計バンドの場合、手首への装着方法に面白味がなく、また、それ らは、手首装着に当って一旦バンドを手首に掛けるが、その際バンドに手首巻付 力がないために端部連結、ピンの差込み等の操作を行ないにくく、誤って時計を 落としてしまうことも少なくない。 そこで本考案は、手首への装着方法に特徴を有し、装着が容易で、しかもその 装着方法自体がファッション性を醸し出す時計バンドを提供することを課題とす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、布製、皮革製又はプラスチック製の主バンド部材に、幅方向に湾曲 させることにより伸長状態を保持し、その伸長状態において一部を長さ方向に湾 曲させると一気に全体が丸まる性質の板バネを内挿して主バンドを構成し、前記 主バンドの表面側に、両端に対応する連結手段を備え、装着時に前記主バンド上 に巻かれて前記連結手段を介して端部が連結される補助バンドを設置して成る時 計バンド、を以て上記課題を解決した。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図１は本考案に係る時計 バンドの展開状態の斜視図、図２はそのＡ−Ａ線断面図及びＢ−Ｂ線断面図であ って、図中１は主バンドで、布、薄い皮革、プラスチックシ−ト等の容易に湾曲 し得る素材製であり、その表面には、必要に応じて適宜図形、文字等が表現され る。主バンド１は、予め縫製、接着等により袋状に形成され、その全長に亘って 板バネ２が内挿される。あるいは、上記素材で板バネ２をサンドイッチ状態にし た後、周囲を縫製、接着等により封止する。

【０００６】 ここにおいて用いる板バネ２は、幅方向に湾曲させることにより伸長状態を保 持し、その伸長状態において一部を長さ方向に湾曲させると、その弾撥力により 一気に全体が丸まる性質のものである。

【０００７】 ３は主バンド１の正面中央部に取り付けられた補助バンドの一半部であり、４ は主バンド１の端部に取り付けられた補助バンドの他半部であり、補助バンド３ と補助バンド４は、相互に対応する連結手段を有する。図示した例では連結手段 として、補助バンド３は端部に環状部材５を有し、補助部材４は表面側に面テ− プ要素６、７を有する。

【０００８】 補助バンド３、４はバンド本体１と同種又は異種の素材製で、伸縮性を持たせ ることもある。また、補助バンド３、４には、主バンド１と同様に、必要に応じ て適宜図形、文字等を表現する。なお、時計本体１３は、そのバンド取付ピンを 外してピン取付部間に補助バンド３（又は補助バンド４）を収め、バンド取付ピ ンを戻すことによって補助バンド３（又は補助バンド４）に固定する（図４参照 ）。

【０００９】 上記構成の時計バンドは、主バンド１を伸長させた状態において手首に当て、 主バンド１の一部を長さ方向に湾曲させるか、あるいは、バンド本体１を伸長さ せた状態において少し強めに手首に当てると、板バネ２の作用で主バンド１が一 気に手首に巻き付き、手を離した状態においても、主バンド１の端部に強い力が 加えられない限り、その巻付状態を維持する（図３（Ａ）参照）。バンドの締ま り具合は、補助バンド４の引締量を加減することによって適宜調整することがで きる（図３（Ｂ）、（Ｃ）参照）。バンドを取り外すときは、上記と逆に行えば よい。

【００１０】 図５に示す実施形態は、補助バンドを上記のものとは別の構成としたものであ る。この場合の補助バンド８は、１本の帯状バンド材の両端に、対応する連結具 ９、１０を取り付けて成り、その中程の１個所又は数個所が主バンド１の中間部 に固定される（固定部１１）。図示した例では固定部１１は１個所で、更に、主 バンド１側の面テ−プ要素１２とこれに対応する補助バンド８側の面テ−プ要素 （図示してない）を介して、補助バンド８を主バンド１に脱着可能に固定する部 分を設けてある。

【００１１】 この例においても上記の場合と同様にして補助バンド８に時計本体が取り付け られ、また、同様にして手首に装着する。なお、連結具９、１０としては、補助 バンド８の長さの変更調整が可能な公知のバックルタイプのものを用いることが 好ましい。その場合は、補助バンド８の長さを調整することにより、バンドの締 まり具合を調整することができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上述した通りであるから、時計バンドの手首への装脱操作を簡単且つ スム−ズに行なうことができ、補助バンドがあるために装着操作が楽で装着中に 脱落する虞がなく、締め付け具合の調整も自由にでき、時計バンド自体にファッ ション性を持たせることができることは勿論、その装脱動作にも一種のファッシ ョン性を付与することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態の斜視図である。

【図２】 図１におけるＡ−Ａ線及びＢ−Ｂ線断面図で
ある。

【図３】 図１に示す実施形態の手首への装着方法を示
す図である。

【図４】 図１に示す実施形態における時計本体の取付
方法を示す図である。

【図５】 本考案の他の実施形態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 主バンド ２ 板バネ ３ 補助バンド ４ 補助バンド ５ 環状部材 ６ 面テ−プ要素 ７ 面テ−プ要素 ８ 補助バンド ９ 連結具 10 連結具 11 固定部 12 面テ−プ要素

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布製、皮革製又はプラスチック製の主バ
   ンド部材に、幅方向に湾曲させることにより伸長状態を
   保持し、その伸長状態において一部を長さ方向に湾曲さ
   せると一気に全体が丸まる性質の板バネを内挿して主バ
   ンドを構成し、前記主バンドの表面側に、両端に対応す
   る連結手段を備え、装着時に前記主バンド上に巻かれて
   前記連結手段を介して端部が連結される補助バンドを設
   置して成る時計バンド。
2. 【請求項２】 布製、皮革製又はプラスチック製の主バ
   ンド部材に、幅方向に湾曲させることにより伸長状態を
   保持し、その伸長状態において一部を長さ方向に湾曲さ
   せると一気に全体が丸まる性質の板バネを内挿して主バ
   ンドを構成し、前記主バンドの表面側に、両端に対応す
   る連結手段を備え、装着時に前記主バンド上に巻かれて
   前記連結手段を介して端部が連結される補助バンドを設
   置して成り、前記連結手段の一方が環状部材であり、そ
   の他方が前記環状部材に挿通された後に合着される面テ
   −プ要素である時計バンド。
3. 【請求項３】 布製、皮革製又はプラスチック製の主バ
   ンド部材に、幅方向に湾曲させることにより伸長状態を
   保持し、その伸長状態において一部を長さ方向に湾曲さ
   せると一気に全体が丸まる性質の板バネを内挿して主バ
   ンドを構成し、前記主バンドの表面側に、両端に対応す
   る連結手段を備え、装着時に前記主バンド上に巻かれて
   前記連結手段を介して端部が連結される補助バンドを設
   置して成り、前記連結手段がバンド長の変更が可能なバ
   ックルタイプのものである時計バンド。