JPS6329708Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は装身用ベルト、特に婦人用のフアツ
シヨン性を有する装飾ベルトに関するものであ
る。

〔従来の技術及びその問題点〕

婦人のフアツシヨンは近年とみに多様化され、
いろいろなシルエツトに合わせたデザインが要求
されるようになつた。

装身用ベルト、特にフアツシヨン性を有する装
飾ベルトも網ベルトのようなものが好まれるよう
になつた。

ところで網ベルトは、固定サイズ以外要望に答
えることがむづかしい。その理由は、フリーサイ
ズの装飾ベルト、特に網組識のベルトは、体形に
合つたサイズにするためベルトの端を切除した場
合、切断端がばらけるのでベルトの端全体をアジ
ヤスト金具で止めているが、デザイン化されたベ
ルトは１条のベルトにおいて巾の広い部分と狭い
部分とがあつて、切除によつてバランスが崩れ、
又巾の広い部分で切断するとアジヤスト金具のサ
イズに合わないことがあり、変形デザインでは切
除によるサイズ調整が困難である。

なお網ベルトを固定サイズとした場合は、ベル
ト部のデザイン、カラー、サイズ等の異なる多数
の品種となり、顧客の要望に答えるためには大量
の在庫が必要であり、フアツシヨンの変化の激し
い現状ではこの要求に到底応じ得ないものであ
る。

以上は網ベルトが僅かに伸縮性を有するにすぎ
ないものであるが、ベルト自体をゴム編みベルト
としたもの（実公昭47−28735号）や中央条体の
両側にゴム紐を添え、搦み糸を条帯の両面に交互
に位置させながら両側のゴム紐に千鳥状に巻き搦
めて中央の条帯を波形にしたもの（実公昭28−
9631号）がある。

ところがそのように充分な伸縮性を有するベル
トも、どのような体形のものにも適応し得るもの
ではないのみならず、サイズを小さくするために
ベルトの端を切除することは、ゴム入り以外の網
ベルトの場合以上にきわめて困難である。

この考案は上記従来の網ベルトのような装飾性
装飾ベルトの問題点を解決しようとするもので、
その目的とするところは、装飾帯部のバランスを
崩すことなく、且つ装飾帯部の端を切除すること
なくして体形に合つたサイズを容易に変更できる
装身ベルトとするにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案は両
端にシート片を取付けた網状装飾帯体と、前記帯
体に組み込むベルト本体とからなり、装飾帯体は
その全長にわたりベルト本体通し用孔を多数形成
し、ベルト本体は扁平な紐状として帯体の前記孔
に、表裏交互に順に通してその両端を装飾帯体か
ら引き出すと共にその一端は装飾帯体一端のシー
ト片に固定し、他端には装飾帯体他端のシート片
の表側でアジヤスト金具付きバツクルを接続し、
装飾帯体一端のシート片には遊離端に、前記バツ
クルに通すベルト先端片をそなえた装身用装飾ベ
ルトとしたものである。

〔実施例〕

この考案の詳細を、添付図面に示す実施例を基
いて以下に説明する。

第１図において１は装飾帯体、２は装飾帯体１
に通した紐状（小巾帯状）のベルト本体である。

装飾帯体１は柔軟シートから打抜いたような、
Ｓ字形を連続させた形状の２条の紐１１ａ，１１
ｂを、その屈曲部分ａを対向させて上下に重ね合
わせ、且つ両端にはシート片１２ａ，１２ｂがミ
シン縫着してある。

ベルト本体２を装飾帯体１に通すのは、装飾帯
体における２条結合の紐１１ａ，１１ｂに形成さ
れる孔ｂに端の方から表裏交互に通して行き、ベ
ルト本体２の一端は装飾帯体２の一端に取付けら
れたシート片１２ａに裏側から表側に通してあ
り、ベルト本体の他端は装飾帯体他端のシート片
１２ｂにミシン縫着してある。

装飾帯体一端のシート片１２ａに通して表側に
引出されたベルト本体２の一端にはバツクル３が
取付けられているが、このバツクルには第２図に
も示すように、ベルトアジヤスト金具４が付設し
てある。

又装飾帯体他端のシート片１２ｂの外端にはバ
ツクル３に通すためのベルト先端片５が連成して
ある。

６はベルトアジヤスト金具４に取付けた、バツ
クル３に通したベルト先端片５の先部を押える環
を示す。

上記ベルトを体形に合わせて短かくするには、
一方の手でバツクル３を持ち、他方の手でバツク
ルがのつているシート片１１ａを持ち、バツクル
を、ベルト本体２が抜ける方に引いて、引き抜か
れたベルト本体の後端を必要な長さだけ切除し、
残つたベルト本体後端にバツクルを付けなおす。

又ベルト本体引き抜き操作で装飾帯体１のバツ
クル側が皺状に縮むが、この皺部はバツクルを付
けなおした後全長均一となるように修正する。

〔効果〕

この考案の装身用装飾ベルトとしたことによ
り、以下に述べるような効果がある。

この装身用装飾ベルトは、両端にシート片を取
付けた網状装飾帯体と、この帯体に組み込む紐状
のベルト本体からなり、帯体にはその全長にわた
り多数の孔を形成し、ベルト本体はこれらの孔に
表裏交互に順に通してその両端を帯体の端部から
引き出すと共にその一端は装飾帯体のシート片に
固定し、他端は装飾帯体他端のシート片の表側で
バツクルのアジヤスト金具に挾持接続したもので
あるから、ベルト本体の長さは予め充分な長さに
しておき、使用する者の体形に合わせて一たんバ
ツクルを外し必要長さ切除し、再びバツクルを付
けなおすことで、帯体に皺又は襞を作ることで帯
体の長さを容易に短くすることができて、切断不
能の網状装飾帯部をそなえるベルトであるにもか
かわらずベルトの長さを変更でき、且つこのよう
にベルトをフリーサイズとしてその長さを変更し
てもデザインのバランスが崩れることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装身用装飾ベルトの一例
の一部切欠正面図、第２図は同上の拡大一部切欠
平面図である。 １…網状装飾帯体、１２ａ，１２ｂ…シート
片、ｂ…孔、２…紐状ベルト本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端にシート片を取付けた網状装飾帯体と、前
   記帯体に組み込むベルト本体とからなり、装飾帯
   体はその全長にわたりベルト本体通し用孔を多数
   形成し、ベルト本体は扁平な紐状として装飾帯体
   の前記孔に、表裏交互に順に通してその両端を装
   飾帯体から引き出すと共にその一端は装飾帯体一
   端のシート片に固定し、他端には装飾帯体他端の
   シート片の表側でアジヤスト金具をそなえるバツ
   クルを接続し装飾帯体一端のシート片には遊離端
   に、前記バツクルに通すベルト先端片を連成した
   ことを特徴とする装身用装飾ベルト。