JPH10215192A - 腕装着型通信装置 - Google Patents

腕装着型通信装置

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JPH10215192A
JPH10215192A JP1720297A JP1720297A JPH10215192A JP H10215192 A JPH10215192 A JP H10215192A JP 1720297 A JP1720297 A JP 1720297A JP 1720297 A JP1720297 A JP 1720297A JP H10215192 A JPH10215192 A JP H10215192A
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JP
Japan
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band
arm
antenna
main body
communication device
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Withdrawn
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JP1720297A
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Inventor
Satoshi Nakajima
敏 中島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
アンテナ体を腕バンドと一体化したタイプの腕装着型装
置において、腕への装着感を高め、かつ、着脱を容易に
する構成を提供することにある。 【解決手段】 腕装着型通信装置において、バンド体4
R、4Lに内蔵のアンテナ材41として、線材を編んで
成る柔軟性を備える導電材を用い、外皮42としては、
皮、ナイロン、合成皮革、布等の柔軟性を有するシート
材を用いる。外皮42およびアンテナ材41とは完全に
接着されたものでないので、それぞれが独立して曲がる
ことになる。従って、バンド体4R、4Lはしなやかな
であるため、腕への装着感をとく、かつ、着脱が容易で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信機や受信機な
どの腕装着型通信装置に関するものである。さらに詳し
くは、本発明は、アンテナ体が腕バンドに一体に構成さ
れたタイプの腕装着型通信装置における腕バンド構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用の送信機あるいは送信機として、
FMラジオ付き腕時計や腕時計型個別選択呼出受信機な
どが知られている。これらの携帯用通信装置のうち、腕
時計タイプの腕装着型通信装置では、図7(A)、
(B)に示すように、装置本体102の腕時計における
12時および6時の位置からそれぞれ延びる2本のバン
ド体104L、104Rで腕バンド104を構成すると
ともに、各バンド体104L、104Rに金属板などの
アンテナ材41を組み込むことによって、腕バンド10
4で装置本体102を腕に装着したときにアンテナ材1
41がループアンテナやスロットアンテナを構成するよ
うになっている。
【0003】ここで、アンテナ材141は所定厚の金属
板から構成されているため、従来は、アンテナ材141
をインサート成形し、アンテナ材141を外皮142と
しての樹脂でモールドするのが一般的である。但し、2
本のバンド体104L、104Rについてはアンテナ材
141の端部を同士を導通させる必要があるため、図7
(A)および図8に示すように、バンド体104Rの内
側でアンテナ材141の一部を溝状に露出させ、この露
出部分143に対して他方のアンテナ材141の突起
が、図7(A)に示す留め具144内で導電接続するよ
うに構成されている。
【0004】また、図9に示すように、腕バンド104
と装置本体102との連結部分106では、そこでの断
線を確実に防止するという観点から、腕バンド4を製作
する際に、まずアンテナ材141の端部に装置本体側と
の接点用ピン108を連結した後、この部分を樹脂でモ
ールド(一次成形105)し、しかる後にアンテナ材1
41全体をモールド(二次成形109)するのが一般的
である。このように構成した腕バンド104において、
その端部107を装置本体に嵌め込み固定することによ
り、接点用ピン108を介して装置本体内とアンテナ材
141とを導電接続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腕装着型通信装置では、まず、アンテナ材141として
所定厚の金属板を用いているため、それに柔軟性を付与
するのが困難である。また、アンテナ材141が固い金
属板であるからには、アンテナ材141の鋭利な縁部分
が露出しないように、かなり肉厚の樹脂(外皮142)
でモールドする必要がある。しかも、図7(B)に示す
ように、アンテナ材141と樹脂製の外皮142とは隙
間なく密着しているため、腕バンド104を曲げようと
すると、アンテナ材141と外皮142とを一体に曲げ
ることになる。このため、腕バンド104の固さは、ア
ンテナ材141の固さと外皮142の固さとを加算した
値となる。従って、従来の腕バンド104にはしなやか
さがないので、腕への装着感が悪く、かつ、着脱しにく
いという問題点がある。
【0006】また、バンド体104Rの内側でアンテナ
材141を溝状に露出させることにより、アンテナ体1
41同士を導電接続するような留め具144を用いた場
合には、通常の腕時計では使用されているものと違っ
て、大がかりで特殊なものであるため、腕への装着感が
悪く、かつ、着脱しにくいという問題点がある。
【0007】さらに、腕バンド104と装置本体102
の連結部分106を一次成形と二次成形とによって製造
していく構造では、通常の腕時計の連結部分と比較して
製造コストがかかることに加えて、腕バンド104の端
部107に広い領域にわたって分厚い部分が構成されて
しまう。その結果、連結部分106は、バンド固定式に
なって曲がりにくいものになるので、腕への装着感が悪
く、かつ、着脱しにくいという問題点がある。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
アンテナ体を腕バンドと一体化したタイプの腕装着型装
置において、腕への装着感を高め、かつ、着脱を容易に
することのできる構成を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ではいずれの形態
においても、アンテナ体を腕バンドと一体化したタイプ
の腕装着型装置において、腕への装着感を高め、かつ、
着脱を容易にすることを目的に、以下の構成を有するこ
とを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明の第1の形態では、通信
回路を内蔵の装置本体と、該装置本体を腕に装着するた
めの腕バンドに構成されたアンテナ体とを有する腕装着
型通信装置において、前記腕バンドは、線材を編んで成
る柔軟性を備える導電材から構成されたアンテナ材と、
該アンテナ材を被覆する柔軟性を備える外皮とを有して
いることを特徴とする。
【0011】本発明では、アンテナ材および外皮として
柔軟性を有するものを用いているため、腕バンドはしな
やかである。しかも、アンテナ材が柔軟性を有し、か
つ、金属製の線材を網状に編んだアンテナ材のように鋭
利な縁部分が全くないものであれば、アンテナ材が外皮
を破ることがないので、通常の腕時計と同様、外皮とし
て薄くて柔軟性を有する材質のもの、たとえば、皮、ナ
イロン、合成皮革、布等の柔軟性を有するシート材を用
いることができる。特に、金属製の線材を網状に編んだ
アンテナ材は、抵抗値が小さくて、しかもバンドの曲げ
に対する反発力がほとんどない。それ故、腕バンドをし
なやかなものとして構成できるので、腕装着型通信装置
の腕への装着感を高め、かつ、腕への着脱を容易にする
ことができる。
【0012】本発明において、前記外皮は、前記アンテ
ナ材の表側を覆う部分と裏側を覆う部分とが該アンテナ
材の周縁から所定の寸法を隔てた位置で該アンテナ材を
囲むようにして接着されていることにより、前記アンテ
ナ材は、前記外皮内において前記接着部分の内側領域で
移動可能であることが好ましい。このように構成する
と、腕バンドを曲げたとき、外皮およびアンテナ材がそ
れぞれ独立して曲がることになるので、アンテナ材には
応力が局部的に集中することがない。このため、バンド
体の内部でアンテナ材が切れることもない。また、腕バ
ンドとしての固さは、あくまで外皮およびアンテナ材の
うちで固いものの方の固さで規定されるだけでそれらを
加算した値とはならない。それ故、腕バンドのしなやか
さをより向上させることができる。
【0013】本発明の第2の形態では、通信回路を内蔵
の装置本体と、該装置本体を腕に装着するための腕バン
ドに構成されたアンテナ体とを有する腕装着型通信装置
において、前記腕バンドは、前記装置本体の腕時計にお
ける12時の位置および6時の位置に一方端がそれぞれ
固定された第1のバンド体および第2のバンド体と、該
バンド体の他方端側同士を重ねた状態で結合する留め具
と、該留め具での結合位置より先端側で自由端となって
いるバンド端部を他方側のバンドに重ねて固定するとと
もに、この固定位置で前記第1のバンド体および前記第
2のバンド体のアンテナ材同士を導電接続させるスナッ
プファスナー機構とを有していることを特徴とする。
【0014】本発明において、第1のバンド体および第
2のバンド体のアンテナ材同士を導電接続するのはスナ
ップファスナー機構であり、留め具自身にはアンテナ材
同士を導電接続する機能を設ける必要がない。従って、
通常の腕時計で採用されているいわゆる突く棒方式の留
め具を採用できるなど、小型で使い慣れたものを用いる
ことができるため、腕装着型通信装置の腕への装着感を
高め、かつ、腕への着脱を容易にすることができる。
【0015】本発明の第3の形態では、通信回路を内蔵
の装置本体と、該装置本体を腕に装着するための腕バン
ドに構成されたアンテナ体とを有する腕装着型通信装置
において、前記腕バンドと前記装置本体との連結部分
は、前記装置本体の側に両端部が着脱可能に支持された
支持軸と、前記アンテナ材の端部に固着され、前記支持
軸に装着された導電性の連結用管と、前記支持軸の側か
ら前記装置本体の方に突き出て該装置本体内に嵌め込ま
れる接点用ピンと、該接点用ピンおよび前記連結用管の
双方に弾接するように前記支持軸に装着されたコイルば
ねとを備えていることを特徴とする。このように構成す
ると、通常の腕時計で採用されているいわゆるばね棒方
式の連結部分を構成できるなど、連結部分での腕バンド
の回転が可能となる。従って、腕への装着感を高め、か
つ、着脱を容易にすることができる。また、本形態で
は、装置本体に対して腕バンドを回すたびに、コイルば
ねは接点用ピンや連結用管と摺動するので、それらの接
触面から錆などが除去され、常に清浄である。このよう
なクリーニング効果によって連結部分では接触不良が発
生しないなど、信頼性が向上する。しかも、装置本体か
ら腕バンドの着脱も容易であるため、腕バンドだけが損
傷したときには、通常の腕時計と同様に、腕バンドを簡
単に交換することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の一実施
例を説明する。
【0017】図1は、本例の腕装着型通信装置の構成を
示す説明図である。
【0018】図1において、腕装着型通信装置1は、液
晶表示パネル6(表示面)が配置されている側が表面側
とされる装置本体2と、一対のバンド体4R、4Lから
構成された腕バンド4と有している。バンド体4Rは腕
時計における12時側のバンド(第1のバンド体)であ
り、バンド体4Lは腕時計における6時側のバンド(第
2のバンド体)である。それぞれのバンド体4R、4L
は、各バンド基端が装置本体12の両端に取り付けられ
ており、これらのバンドは各バンド端部側で留め具7で
結合することが可能になっている。バンド体4R、4L
は、後述する薄くて柔軟性を有する導電体からなるアン
テナ材を内蔵しており、使用者の手首に装着され、か
つ、バンド体4R、4Lの端部側同士を結合したとき
に、アンテナ材がアンテナ体(ループアンテナまたはス
ロットアンテナ)を構成するようになっている。装置本
体2のケース21は、表面側のケーシングと、装置本体
2の裏側でケーシングの裏側に固定される裏カバーで構
成され、装置本体2には回路組立体5が内蔵されてい
る。
【0019】図2(A)、(B)は、回路組立体5の表
面および裏面をそれぞれ示している。回路組立体5は、
その主要構成部品が、装置本体2の内部においてその厚
さ方向に積層配置された構造になっている。すなわち、
回路組立体5では、液晶表示パネル6と、回路基板51
と、回路駆動用電池8とが厚さ方向に配置されている。
回路基板51には高周波アナログICや信号処理用のデ
ジタルICなどといった種々の電子部品が実装され、こ
れらの電子部品によって送信用および受信用の通信回路
が構成されている。
【0020】図3(A)、(B)は、それぞれ本形態の
腕装着型通信装置に用いたバンド体のアンテナ材および
外皮を模式的に示す平面図、バンド体の内部構造を示す
説明図である。
【0021】図3(A)、(B)に示すように、本形態
では、バンド体4R、4Lは、銅線に錫やはんだがコー
ティングされた金属製の線材(銅線)を網状に編んだア
ンテナ材41(いわゆる、編組線)と、アンテナ材41
を被覆する柔軟性を有する外皮42とから構成されてい
る。この柔軟性を有する外皮42とは、皮、ナイロン、
合成皮革、布等が有する程度の柔軟性のことで、バンド
体4R、4Lを腕(手首)に巻いたときにその形状に沿
って変形してくれる。
【0022】外皮42はアンテナ材41を表側および裏
側から包み込むように貼り合わされ、かつ、アンテナ材
41の周りに沿って縫い合わされている。但し、外皮4
2はアンテナ材41の表側を覆う部分42Aと裏側を覆
う部分42Bとが、アンテナ材41の外周縁411から
所定の寸法を隔てた外側位置にアンテナ材41を囲むよ
うにして縫い目420が形成され、アンテナ材41の内
周縁412から所定の寸法を隔てた内側位置でアンテナ
材41の内周縁に沿って縫い目420が形成されてい
る。このため、アンテナ体は外皮42の内部で大きくず
れることはないが、縫い目420で囲まれた領域内では
わずかであるが比較的自由に動くことができる。
【0023】このようなバンド体4R、4Lは、図1に
示すように、装置本体の腕時計における12時の位置お
よび6時の位置に一方端がそれぞれ固定され、これらの
バンド体同士は互いに重なった状態で留め具7によって
結合される。
【0024】図4(A)、(B)、(C)は、それぞれ
本形態の腕装着型通信装置に用いた12時側のバンド体
の端部の構造を示す平面図、その6時側のバンド体の端
部の構造を示す平面図、各バンド体を結合させた状態を
示す側面図である。図5(A)、(B)、(C)は、そ
れぞれ本形態の腕装着型通信装置に用いた6時側のバン
ド体の最端部の構造を示す平面図、その断面図、その1
2時側のバンド体の中間部分の構造を示す平面図、その
断面図である。
【0025】図4(A)ないし(C)に示すように、留
め具7は、通常の腕時計で採用されているような尾錠7
1と突く棒72を利用したものであり、これらの尾錠7
1と突く棒72は12時側のバンド体4Rの端部に構成
されている。これに対して、6時側のバンド体4Lの方
にはその長手方向に沿って、突く棒72を通すための複
数の突く棒孔73が所定の間隔を空けて形成されてい
る。このため、バンド体4Lに内蔵のアンテナ材41に
は、突く棒孔73の形成位置を確保するためのスリット
418が形成されている。また、本形態では、留め具7
によってバンド体4R、4Lを結合した状態で、留め具
7での結合位置より先端側で自由端となっているバンド
端部400Lを他方側のバンド体4Rに重ねた状態で固
定するとともに、この固定位置で、バンド体4R、4L
のアンテナ材41同士を導電接続させてアンテナ体を構
成するようになっている。すなわち、バンド体4R、4
Lにはスナップファスナー機構3を構成する金属製の第
1のボタン31と金属製の第2のボタン32とがそれぞ
れ構成されている。スナップファスナー機構3は、図5
(A)ないし(D)に示すように、いわゆるホックとも
称せられる結合機構であり、第1のボタン31の方には
丸く突き出した突起310が構成され、第2のボタン3
2の方にはこの突起310が嵌まる受け孔320が構成
されている。この受け孔320に突起310を押し込む
と、この状態は、第2のボタン32に内蔵のばねによっ
て保持され、かつ、このばねの保持力より大きめの力を
加えるだけで、受け孔320から突起310を簡単に抜
くことができる。第1のボタン31はバンド体4Lの端
部に1ヵ所設けられ、第2のボタン32はバンド体4R
に対してその長手方向に沿って所定の間隔を空けて複数
か所に設けられている。従って、腕周りが太い者あるい
は細い者が使用しても、留め具7での結合位置より先端
側で余ったバンド端部400Lを確実に、かつ、見栄え
よく固定することができる。また、スナップファスナー
機構3であるため、その取り外しが容易であるととも
に、バンド体4R、4Lの重なり部分を薄く構成できる
ので、デザイン的にも優れている。
【0026】これらの第1のボタン31および第2のボ
タン32は、それぞれアンテナ体41にはんだ付けや溶
接などの方法で直接固定され、導電接続している。この
ため、バンド体4R、4Lを腕に回して留め具7で結合
した後、第1のボタン31を所定位置の第2のボタン3
2に止めてバンド体4Lの自由端部(バンド端部400
L)をバンド体4Rに重ねて固定するだけで装置本体2
は腕に固定されるともに、バンド体4R、4Lに内蔵の
アンテナ材41の端部側同士が導電接続してアンテナ体
を構成する。
【0027】図6(A)、(B)は、それぞれ本形態の
腕装着型通信装置に用いた装置本体とバンド体との連結
部分の構造を示す斜視図、この連結部分におけるアンテ
ナ材と連結用管との接続部分の斜視図である。
【0028】図6(A)、(B)に示すように、バンド
体4R、4Lと装置本体2との連結部分9は、装置本体
2の側に着脱可能に両端部が固定された状態にある金属
管からなる支持軸91と、アンテナ材41の端部に固着
され、支持軸91に装着された2本の導電性の連結用管
92とを用いて連結されている。連結用管92とアンテ
ナ材41との固着部分では、アンテナ材41が柔軟性を
有することを利用して、アンテナ材41を連結用管92
に巻き回してその端部をスポット溶接や加締などの方法
で固着してある。なお、連結用管92の側あるいはアン
テナ材41の側に形成した平板部分を利用してこれらを
固着してもよい。支持軸91は、内蔵のばね(図示せ
ず。)によって外側に押圧されている係合ピン911を
両軸端部に備えるばね棒であり、通常の腕時計と同様、
両側の係合ピン911を引っ込めれば装置本体2から支
持軸91を外すことが可能である。従って、バンド体4
R、4Lだけが損傷したときには、通常の腕時計と同様
に、バンド体4R、4Lを簡単に交換することができ
る。また、通常の腕時計と同様に、装置本体2の側には
支持軸91を受ける孔を設ければよいなど、連結部分9
を小さくできるので、腕の細い者が使用したときに連結
部分9が突き当たる感がなく、装着感がよい。
【0029】このように構成した連結部分9で装置本体
2とバンド体4R、4Lのアンテナ材41とを導電接続
するにあたって、本形態では、支持軸91の側から装置
本体2の方に突き出て装置本体2内に嵌め込まれる接点
用ピン93を用いている。支持軸91には、接点用ピン
93の両側それぞれにコイルばね94が装着され、この
コイルばね94は接点用ピン93の側端面と連結用管9
2の端面とに弾性をもって接している。このため、アン
テナ材41は、連結用管92、支持軸91、および接点
用ピン93を介して装置本体2内に導電接続していると
ともに、連結用管92、コイルばね94、および接点用
ピン93を介しても装置本体2内に導電接続している。
【0030】このような連結部分9は、まず、支持軸9
1を接点用ピン93の丸められた基部に通した後、支持
軸91の両側から2本のコイルばね94をそれぞれ通
し、さらに支持軸91の両側からアンテナ材41の端部
に固着されている2本の連結用管92を通した後、連結
用管92を両側から抑え、連結用管92の肉厚に相当す
る段差部分と接点用ピン93との間でコイルばね94を
圧縮した状態とする。その結果、コイルばね94は接点
用ピン93の側端面と連結用管92とに弾性をもって接
することになる。但し、このままでは、コイルばね94
が連結用管92を外側に押し出してしまうため、本形態
では連結用管92の外端部に加締めを施して端部を窄め
ることによって、連結用管92が支持軸91から抜けな
いようにしてある。また、連結用管92の端部を窄める
代わりに、支持軸91にねじを取り付けて連結用管92
が支持軸91から抜けることを防止してもよい。
【0031】このように構成した連結部分9では、支持
軸91は両側の係合ピン911を介して装置本体2に対
して支持されているので、支持軸91自身が軸線周りに
回転可能である。また、連結用管92および接点用ピン
93は支持軸91の周りで回転可能であり、このように
回転する際には、コイルばね94の両端は接点用ピン9
3と連結用管92とに摺動する。その結果、装置本体2
に対してバンド体4R、4Lを回すたびに、コイルばね
94は接点用ピン93や連結用管92を擦るので、それ
らの接触面から錆などが除去されるなど、クリーニング
効果を発揮するので、連結部分9では接触不良が発生し
ないなど、信頼性が高い。
【0032】以上説明したように、本形態の腕装着型通
信装置1では、バンド体4R、4Lを構成するアンテナ
材41および外皮42として柔軟性を有するものを用い
ているため、バンド体4R、4Lはしなやかである。そ
れに加えて、アンテナ材41が柔軟性を有し、かつ、金
属製の線材(銅線)を網状に編んだアンテナ材41のよ
うに鋭利な縁部分が全くないものであれば、アンテナ材
41が外皮42を破ることがないので、外皮42として
薄くて柔軟性を有する材質のもの、たとえば、皮、ナイ
ロン、合成皮革、布等の柔軟性を有するシート材を用い
ることができる。特に、金属製の線材(銅線)を網状に
編んだアンテナ材41は、抵抗値が小さくて、しかもバ
ンドの曲げに対する反発力がほとんどない。それ故、腕
バンド体4全体をしなやかなものとして構成できるの
で、腕装着型通信装置1の腕への装着感を高め、かつ、
腕への着脱を容易にすることができる。
【0033】しかも、外皮42およびアンテナ材41と
は完全に接着されたものでないので、バンド体4R、4
Lを曲げたとき、それぞれが独立して曲がることにな
る。従って、アンテナ材41に応力が局部的に集中する
ことがないので、バンド体4R、4Lの内部でアンテナ
材41が切れることもない。よって、バンド体4R、4
Lの屈曲性を向上させることができる。また、バンド体
4R、4Lとしての固さは、あくまで外皮42およびア
ンテナ材41のうちで固いものの方の固さで規定され、
それらの固さが加算されることはない。それ故、この点
からみても、バンド体4R、4Lをしなやかなものとし
て構成できる。
【0034】また、バンド体4R、4Lのアンテナ材4
1同士を導電接続するのはスナップファスナー機構3で
あり、留め具7自身にはアンテナ材41同士を導電接続
する機能を設ける必要がない。従って、通常の腕時計で
採用されているいわゆる突く棒方式の留め具7を採用で
きるなど、小型で使い慣れたものを用いることができ
る。さらに、バンド体4R、4Lと装置本体2との連結
部分9では、通常の腕時計で採用されているいわゆるば
ね棒方式を採用しているので、連結部分9でのバンド体
4R、4Lの回転が可能となる。従って、通常の腕時計
と同等以上にまで、腕装着型通信装置1の腕への装着感
を高め、かつ、腕への着脱を容易にすることができる。
【0035】なお、柔軟性を有するアンテナ材として
は、板材というよりは寧ろ銅箔といえるものを用いた場
合にも、しなやかなバンド体(腕バンド)を構成でき
る。
【0036】また、金属製の線材を網状に編んだものを
アンテナ材として用いる形態は、1本のバンド体から腕
バンドが構成されているものにおいても、腕バンドをし
なやかなものとして構成できるので、腕装着型通信装置
の腕への装着感を高め、かつ、腕への着脱を容易にする
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係る腕装着型通
信装置では、バンド体を構成するアンテナ材および外皮
として柔軟性を有するものを用いているため、バンド体
はしなやかである。しかも、アンテナ材が柔軟性を有
し、かつ、金属製の線材を網状に編んだアンテナ材のよ
うに鋭利な縁部分が全くないものであれば、アンテナ材
が外皮を破ることがないので、通常の腕時計と同様、外
皮として薄くて柔軟性を有する材質のもの、たとえば、
皮、ナイロン、合成皮革、布等を用いることができる。
特に、金属製の線材を網状に編んだアンテナ材は、抵抗
値が小さくて、しかもバンドの曲げに対する反発力がほ
とんどない。それ故、腕装着型通信装置の腕への装着感
を高め、かつ、その着脱を容易にすることができる。
【0038】また、第1のバンド体および第2のバンド
体のアンテナ材同士を導電接続するのにスナップファス
ナー機構を利用した場合には、留め具自身にはアンテナ
材同士を導電接続する機能を設ける必要がない。従っ
て、通常の腕時計で採用されているいわゆる突く棒方式
の留め具を採用できるなど、小型で使い慣れたものを用
いることができる。さらに、バンド体と装置本体との連
結部分に、通常の腕時計で採用されているいわゆるばね
棒方式を採用した場合には、連結部分でのバンド体の回
転が可能となる。それ故、通常の腕時計と同等以上にま
で、腕への装着感を高め、かつ、着脱を容易にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る腕装着型通信装置の全
体構成を示す説明図である。
【図2】(A)は、図1に示す腕装着型通信装置に搭載
された回路組立体の平面図、(B)は、その底面図であ
る。
【図3】(A)は、図1に示す腕装着型通信装置に用い
たバンド体のアンテナ材および外皮を模式的に示す平面
図、(B)はその内部構造を示す説明図である。
【図4】(A)は、図1に示す腕装着型通信装置に用い
た12時側のバンド体の端部の構造を示す平面図、
(B)は、その6時側のバンド体の端部の構造を示す平
面図、(C)は、各バンド体を結合させた状態を示す側
面図である。
【図5】(A)は、図1に示す腕装着型通信装置に用い
た6時側のバンド体の最端部の構造を示す平面図、
(B)はその断面図、(C)は、その12時側のバンド
体の中間部分の構造を示す平面図、(D)はその断面図
である。
【図6】(A)は、図1に示す腕装着型通信装置に用い
た装置本体とバンド体との連結部分の構造を示す斜視
図、(B)はこの連結部分におけるアンテナ材と連結用
管との接続部分の斜視図である。
【図7】(A)は従来の腕装着型通信装置の全体構成を
示す説明図、(B)はそれに用いたバンド体のアンテナ
材および外皮を模式的に示す平面図である。
【図8】従来の腕装着型通信装置に用いたバンド体の断
面図である。
【図9】従来の腕装着型通信装置に用いた装置本体とバ
ンド体との連結部部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 腕装着型通信装置 2 装置本体 3 スナップファスナー機構 31 第1のボタン 32 第2のボタン 310 突起 320 受け孔 21 装置本体のケース 4 腕バンド 4R バンド体(12時側のバンド体) 4L バンド体(6時側のバンド体) 41 アンテナ材 42 外皮 42A アンテナ材の表側を覆う外皮部分 42B アンテナ材の裏側を覆う外皮部分 400L バンド端部(バンドの自由端部) 411 アンテナ材の外周縁 412 アンテナ材の内周縁 418 アンテナ材のスリット 420 外皮の縫い目 5 回路組立体 51 回路基板 6 液晶表示パネル 7 留め具 71 尾錠 72 突く棒 73 突く棒孔 8 回路駆動用電池 9 バンド体と装置本体との連結部分 91 支持軸 92 連結用管 93 接点用ピン 94 コイルばね 911 係合ピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回路を内蔵の装置本体と、該装置本
    体を腕に装着するための腕バンドに構成されたアンテナ
    体とを有する腕装着型通信装置において、 前記腕バンドは、線材を編んで成る柔軟性を備える導電
    材から構成されたアンテナ材と、該アンテナ材を被覆す
    る柔軟性を備える外皮とを有していることを特徴とする
    腕装着型通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記外皮は、皮、ナ
    イロン、合成皮革、布等の柔軟性を有するシート材から
    構成されていることを特徴とする腕装着型通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記外皮
    は、前記アンテナ材の表側を覆う部分と裏側を覆う部分
    とが該アンテナ材の周縁から所定の寸法を隔てた位置で
    該アンテナ材を囲むようにして接着されていることによ
    り、 前記アンテナ材は、前記外皮内において前記接着部分の
    内側領域で移動可能であることを特徴とする腕装着型通
    信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記腕バンドは、前記装置本体の腕時計における12時
    の位置および6時の位置に一方端がそれぞれ固定された
    第1のバンド体および第2のバンド体と、該バンド体の
    他方端側同士を重ねた状態で結合する留め具と、該留め
    具での結合位置より先端側で自由端となっているバンド
    端部を他方側のバンドに重ねて固定するとともに、この
    固定位置で前記第1のバンド体および前記第2のバンド
    体のアンテナ材同士を導電接続させるスナップファスナ
    ー機構とを有していることを特徴とする腕装着型通信装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記腕バンドと前記装置本体との連結部分は、前記装置
    本体の側に両端部が着脱可能に支持された支持軸と、前
    記アンテナ材の端部に固着され、前記支持軸に装着され
    た導電性の連結用管と、前記支持軸の側から前記装置本
    体の方に突き出て該装置本体内に嵌め込まれる接点用ピ
    ンと、該接点用ピンおよび前記連結用管の双方に弾接す
    るように前記支持軸に装着されたコイルばねとを備えて
    いることを特徴とする腕装着型通信装置。
  6. 【請求項6】 通信回路を内蔵の装置本体と、該装置本
    体を腕に装着するための腕バンドに構成されたアンテナ
    体とを有する腕装着型通信装置において、 前記腕バンドは、前記装置本体の腕時計における12時
    の位置および6時の位置に一方端がそれぞれ固定された
    第1のバンド体および第2のバンド体と、該バンド体の
    他方端側同士を重ねた状態で結合する留め具と、該留め
    具での結合位置より先端側で自由端となっているバンド
    端部を他方側のバンドに重ねて固定するとともに、この
    固定位置で前記第1のバンド体および前記第2のバンド
    体のアンテナ材同士を導電接続させるスナップファスナ
    ー機構とを有していることを特徴とする腕装着型通信装
    置。
  7. 【請求項7】 通信回路を内蔵の装置本体と、該装置本
    体を腕に装着するための腕バンドに構成されたアンテナ
    体とを有する腕装着型通信装置において、 前記腕バンドと前記装置本体との連結部分は、前記装置
    本体の側に両端部が着脱可能に支持された支持軸と、前
    記アンテナ材の端部に固着され、前記支持軸に装着され
    た導電性の連結用管と、前記支持軸の側から前記装置本
    体の方に突き出て該装置本体内に嵌め込まれる接点用ピ
    ンと、該接点用ピンおよび前記連結用管の双方に弾接す
    るように前記支持軸に装着されたコイルばねとを備えて
    いることを特徴とする腕装着型通信装置。
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GB2355116A (en) * 1999-10-08 2001-04-11 Nokia Mobile Phones Ltd Flexible planar mobile 'phone antenna
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WO2021117314A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 株式会社フェニックスソリューション Rfidタグ、rfidタグ内蔵タイヤ、およびrfidタグの製造方法

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