JP2894151B2 - 腕時計型電子機器 - Google Patents

腕時計型電子機器

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JP2894151B2
JP2894151B2 JP13363293A JP13363293A JP2894151B2 JP 2894151 B2 JP2894151 B2 JP 2894151B2 JP 13363293 A JP13363293 A JP 13363293A JP 13363293 A JP13363293 A JP 13363293A JP 2894151 B2 JP2894151 B2 JP 2894151B2
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輝彦 若林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腕時計型無線通信機等
の腕時計型電子機器に関するものである。さらに詳しく
は、本発明は、このような腕時計型電子機器における本
体と腕バンドの取付け構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腕時計型電子機器としては各種のものが
知られている。例えば、特開昭63−158924号、
同63−68455号、同63−287937号公報に
開示されている。このうちの代表的な例であるページャ
ーと呼ばれる腕時計型無線通信機は、腕時計型の通信機
本体と、この本体のケース側面に取り付けられた腕バン
ドから基本的に構成されている。腕バンドは例えばシリ
コン樹脂成形品であり、この中に薄いステンレススチー
ル製の板からなるアンテナ片が内蔵されている。この構
造の腕バンドはねじ止めによって通信機本体のケース側
面に取付けられている。取付け部分となる腕バンドの元
端に位置するアンテナ片の端には、厚肉の金属板が接合
されており、この金属板が、本体ケースおよび裏蓋の間
に、締結ねじによって締結されている。この金属板は、
腕バンドのケース側への結合部分の強度を確保するため
のものである。
【0003】ここに、アンテナ片に接合した金属板と、
本体ケースおよび裏蓋との間を電気的に絶縁するため
に、これらの間には絶縁板を配置する等の絶縁構造が採
用されている。同じく、金属板と締結ねじとの間の絶縁
性を確保するために、金属板に開けたねじ孔には絶縁性
のブッシュ等を介して締結ねじを挿入させる等の構造が
採用されている。
【0004】一方、腕バンド内のアンテナ片と、通信機
本体内の電子回路とを電気的に接触させるために、アン
テナ片に接合した金属板には接続用ピンが取付けられて
おり、この接続用ピンは、本体ケースの側壁に開けたピ
ン通過孔を貫通して内部の電子回路の接続用板ばね部材
の表面に圧接している。ここに、接続用ピンとピン通過
孔との間の絶縁性を確保するために、例えば、接続用ピ
ンの外周を絶縁性部材で被覆する構造、あるいは、これ
らの間に絶縁性の円筒ブッシュ等を介在させる等の構造
が採用されている。また、このピン通過孔の部分の防水
性を確保するために、ピン通過孔と接続用ピンとの間に
シールリング等を介在させる構造が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腕時計型電子機器における本体と腕バントの取付け部分
の構造においては次のような解決すべき課題がある。
【0006】まず、腕バンドの元端部分の強度、すなわ
ち、腕バンドの本体側への取付け部分の強度を確保する
ために上記のように金属板を配置している。しかし、ア
ンテナ板にこのような金属板を取り付けると、アンテナ
板の浮遊容量が変動するという問題がある。また、金属
板と、本体ケースあるいは裏蓋との間の絶縁性を確保す
るために絶縁性の板等を、これらの間に挿入する必要が
あり、その分、構造が複雑になると共にコスト高にも繋
がってしまう。さらには、腕バンドを本体ケース側に取
り付けるための締結ねじと、この金属板との間の絶縁性
も確保する必要があるので、上記のように絶縁性の円筒
ブッシュ等が必要になってしまう。
【0007】次に、腕バンドに内蔵されているアンテナ
板と、本体ケース内の電子回路との間は、本体ケースの
側壁に形成したピン通過孔を貫通する接続用ピンを介し
て電気的に接続されている。このような本体ケースの内
部と外部を連通しているピン通過孔は確実な防水構造と
する必要がある。しかし、従来のように、シールリング
等を配置する構造を採用している場合には、ピン通過孔
の形成位置の誤差、接続用ピンの取付け誤差等が原因と
なって、確実な防水性を常に確保することが困難であ
る。また、同様な理由により、接続用ピンとピン通過孔
との間の絶縁性を確実に確保することも困難である。
【0008】一方、腕バンドを本体ケース側面に取付け
る場合には、本体ケースと裏蓋の間に腕バンドの元端を
挟み、これらを位置合わせし、その状態を保持して、ね
じ止めしている。しかし、このような取付け作業は簡単
ではないという問題点がある。
【0009】本発明の課題は、このような従来における
腕時計型電子機器の本体ケースと腕バンドの取付け部分
を簡単な構造にすると共に、この部分における絶縁性お
よび防水性を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、腕時計型電子機器の本体と、この本
体に接続された腕バンドとを有し、この腕バンドには導
電性部材が内蔵され、この導電性部材の前記本体側の端
部には導電性の接続用ピン部材が接合され、この接続用
ピン部材は、前記本体に開けたピン通過孔を貫通して、
前記本体内の電子機器回路に電気的に接続されている腕
時計型電子機器において、前記接続用ピン部材が接合さ
れている前記導電性部材の端部を、前記腕バンドの素材
よりも機械的強度の高い絶縁性材料から形成されたエン
ドピースによって一体的に覆ったことを特徴としてい
る。
【0011】このように、腕バンドの元端に機械的強度
の高い絶縁性材料のエンドピースを用いたことにより、
金属板を用いることなく、腕バンドにおける本体ケース
側への取付け部分の強度が確保される。また、エンドピ
ースは絶縁性材料から形成されているので、この部分の
絶縁性が確実となる。
【0012】ここで、導電性部材とエンドピースとの一
体性を確保するためには、エンドピースによって覆われ
ている導電性部材の元端部分を、「く」の字に折り曲げ
るした変形部分を形成することが好ましい。さらには、
このエンドピースと腕バンド本体側との一体性を確保す
るためには、エンドピースの一部分あるいは全周を腕バ
ンドの成形素材により一体的に被覆することが好まし
い。
【0013】また、本発明の腕時計型電子機器において
は、腕バンドの元端に、上記構成のエンドピースからな
る本体側への差し込み用突出部を形成し、この差し込み
用突出部の先端面から前記接続用ピン部材を突出させ、
前記本体の側には、この差し込み用突出部を差し込み可
能な溝を形成し、この溝の底面に前記ピン通過孔を形成
している。そして、これら差し込み用突出部および溝に
は、差し込み用突出部を溝内に差し込むことにより、相
互に係合可能な仮止め用係合部を形成したことを特徴と
している。
【0014】このような仮止め用係合部を形成しておく
ことにより、腕バンドを本体ケースの側に取り付けるに
当たり、これらの係合部同士の係合により、腕バンドが
本体ケースの側に仮止めされるので、これらの取付け作
業を簡単に行うことが可能になる。
【0015】さらに、本発明においては、上記のピン通
過孔と、ここを貫通している接続用ピン部材との間に、
絶縁性素材から形成した筒状の弾性部材を装着すると共
に、この筒状の弾性部材の腕バンド側の開口端部には前
記ピン通過孔よりも大きな寸法の鍔部分を形成したこと
を特徴としている。
【0016】この構造の筒状の弾性部材を使用すること
により、ピン通過孔の内部では、ピン通過孔と接続用ピ
ン部材の間の絶縁性が確保される。また、筒状の弾性部
材の鍔部分によって、ピン通過孔の防水性が確保され
る。このように、筒状の弾性部材によって、絶縁および
防水を確保することができる。ここで、この防水性を更
に高めるためには、筒状の弾性部材の鍔部分の厚さ寸法
を、腕バンドが本体ケースに接続された状態において、
所定量だけ弾性変形して押しつぶされた状態となるよう
に設定しておけばよい。
【0017】また、接続用ピンにおけるピン通過孔内に
挿入される元端側の部分に、筒状の弾性部材を押し広げ
ることの可能なテーパー状の外周部分を形成しておくこ
とが好ましい。このようにすると、接続用ピン部材をピ
ン通過孔に挿入する際に、このテーパー状の外周部分が
案内面として機能するので、挿入作業が簡単になる。ま
た、このテーパー状の外周部分によって筒状の弾性部材
が押し広げられて、ピン通過孔の防水性が高まる。さら
に、腕バンドを本体の側から取り外す場合には、このテ
ーパー状の外周部分があることにより、接続用ピン部材
から筒状の円筒部材を容易に分離させることができる。
【0018】次に、本発明においては、上記構成の差し
込み用突出部には、本体の厚さ方向に貫通するピン挿入
孔を形成し、このピン挿入孔の両端開口に対峙している
前記本体の側には、それぞれピン嵌入孔を形成してあ
り、また、前記ピン挿入孔には鍔部分を備えた腕バンド
固定用のピンを挿入して、このピンの両端を前記ピン嵌
入孔に嵌入させていると共に、前記鍔部分を、前記差し
込み用突出部分と前記本体の間に挟んだ状態としたこと
を特徴としている。
【0019】この構成を採用した場合には、ピンを腕バ
ンドのピン挿入孔に挿入して、その両端を、本体側に形
成したピン嵌入孔に嵌め込むことにより、これらの部材
が位置合わせされた状態に固定できる。よって、腕バン
ドの本体への取付け作業が簡単になる。また、この取付
け部分の構造も簡単になる。
【0020】ここで、ピンの代わりにねじを用いて、腕
バンドを本体側に取り付けるように構成することもでき
る。すなわち、差し込み用突出部に、前記本体の厚さ方
向に貫通するねじ挿入孔を形成し、このねじ挿入孔の両
端開口に対峙している前記本体の側には、それぞれねじ
孔を形成しておき、前記ねじ挿入孔および前記ねじ孔を
通して、腕バンド固定用のねじを締結することにより、
腕バンドを本体の側に固定するようにしてもよい。
【0021】この固定構成を採用した場合においても、
腕バンドの本体側への取付け構造および取付け作業が簡
単になる。また、本体を構成しているケースと裏蓋との
締結用のねじとは別個のねじを用いて、腕バンドを締結
するようにすれば、このねじを緩めるのみで、腕バンド
の交換を簡単に行うことができる。
【0022】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の好適な実施
例を説明する。
【0023】全体構成 図1および図2は、本発明を適用した腕時計型無線通信
機を示す外観図および平面上に展開した状態での裏面図
である。また、図3および図4は、それぞれ図2のII
I−III線およびIV−IV線で切断した部分の概略
断面図である。これらの図に示すように、本例の腕時計
型無線通信機1は、通信機ユニット(電子回路)2が内
蔵された腕時計本体3と、この本体3の両側に取付けら
れた一対の腕バンド片5、6からなる腕バンド4とから
基本的に構成されている。本体3は、表面側の本体ケー
ス31と、ここにねじ止めされた裏面側の裏蓋32から
構成されている。通信機ユニット2の構成は、従来から
使用されているのもをそのまま採用することができるの
で、本明細書ではその説明は省略する。
【0024】腕バンド片5、6は、腕時計本体3の両側
(腕時計の12時および6時の側)に取り付けられ、こ
れらの先端は、中留め金具7により着脱可能な状態で連
結されている。中留め金具7は、一方の腕バンド5の先
端に固定した金具片8と、他方の腕バンド6の先端側に
スライド可能に取り付けられ、金具片8を着脱可能に連
結できる金具片9から構成されている。
【0025】腕バンド片5自体は、装着者の腕に取り付
けた状態において表面側に面する表層部材51と、装着
者の腕の側に接する裏張部材52と、これらの間に包み
こまれている導電性部材であるステンレススチール製の
アンテナ板11から構成されている。同様に、他方の腕
バンド片6自体も、表層部材61と、裏張部材62と、
アンテナ板12から構成されている。各アンテナ板1
1、12は中留め金具7を介して連結されて、無線通信
機のループアンテナを構成する。
【0026】腕バンド片の構成 図5および図6には、各腕バンド片5、6の構成を示し
てある。これらの図を主に参照して本例の腕バンド片
5、6を説明する。
【0027】まず、図5に示すように、腕バンド片5
は、表層部材51として装飾用素材である皮革を用いて
おり、裏張部材52としてウレタン樹脂の成形品を用い
ている。このウレタン樹脂製の裏張部材52には、その
長手方向に延びる凹部52aが形成されている。このよ
うに凹部52aを形成することにより、剛性のあるステ
ンレススチール製の金属アンテナ板を内蔵しながらも、
腕バンドとして必要とされる充分な可撓性が確保されて
いる。また、長手方向に連続した凹部52aを形成した
ことにより、腕に装着した状態において、腕によって密
閉された狭い凹部が形成されることがない。このため、
汗、垢などが凹部内に溜まり、腕バンドの装着感が低下
することがない。
【0028】ここに、腕バンド片5においては、その裏
張部材であるウレタン樹脂層の両側部分に、アンテナ板
11を越えて表面部材51である皮革の側面51aを覆
う回り込み部分52bが形成されている。本例において
は、このような断面形状にウレタン樹脂製の裏張部材を
射出成形した後に、アンテナ板11および皮革製の表層
部材51を接着剤により、あるいはプライマー処理によ
り相互に接合してある。このように、本例の腕バンド4
1においては、外周側面には射出成形されたウレタン樹
脂製の回り込み部分52bが現れるので、皮革断面の繊
維質等を覆うことができ、外観上、高級感を確保でき
る。また、内蔵されているアンテナ板11の端11a
が、このように一体成形された回り込み部分52bによ
って覆われており、シリコン樹脂に比べて弾裂強度の高
いウレタン樹脂を用いているために、導電性部材内蔵型
の腕バンドの弱点の一つであるアンテナ周辺部からの樹
脂切れや裂け目等の発生するおそれが無い。
【0029】次に、腕バンド片5の内部に配置されたア
ンテナ板11は、図5(C)、(D)に示すように、全
体として細長い長方形をしたステンレススチール製の薄
板から形成されている。
【0030】図7および図8には、アンテナ板11の元
端の部分を拡大して示してある。これらの図に示すよう
に、アンテナ板11の元端側には裏面側にくの字状に折
り曲げられ折れ曲がり部が形成されている。本例では、
アンテナ板の元端を幅方向に3分割して、中央に折れ曲
がり部11bを形成すると共に、その両側には、この折
れ曲がり部11bよりも長手方向に後退した位置で折り
曲げた折れ曲がり部11c、11dを形成してある。中
央の折れ曲がり部11bの裏面には、通信機本体ユニッ
ト2の側との接続を取るための接続用の端子ピン13が
溶接されている。本例では、ピン13の元端側の周面が
平坦面となるようの切り欠かれ、この平坦面の部分が折
れ曲がり部11bに溶接されている。そして、この折れ
曲がり部11b、11c、11dの全体および端子ピン
13の元端側を包み込む状態に、エンドピース14が一
体的に成形されている。
【0031】本例のエンドピース14は、裏張部材52
のウレタン樹脂よりも強度の高いABS樹脂あるいはポ
リカーボネート樹脂を用いて、アンテナ板11の元端の
折れ曲がり部11b、11c、11dおよびピン13を
包摂する状態に一体成形したものである。すなわち、両
側の折れ曲がり部11c、11dを包摂する元端部分1
41と、中央の折れ曲がり部11bを包摂する状態に、
この元端部分141から突出している矩形の突出部分1
42から形成されている。このエンドピースの部分は、
従来においては金属材料から形成されていたが、金属材
料から形成すると、そのためにアンテナ板11に浮遊容
量が付加されてしまう、この部分の絶縁被覆が他のアン
テナ板の部分に比べて薄くなり易いので、絶縁性が低下
する、あるいは、製造コストが高い等といった問題点が
ある。しかし、本例のように、エンドピース14を絶縁
性のプラスチック製品とすることにより、このような問
題が解消される。なお、エンドピースを廃止して、全て
をバンド材(ウレタン樹脂)で成形することもできる
が、このようにすると、ケースとの必要な固定強度を確
保できないおそれがある。これに対して、本例のよう
に、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂を使用した場合
には、この部分に必要とされる強度も充分に確保できる
ので好ましい。
【0032】また、本例においては、図3、図4から分
かるように、エンドピース14のほぼ全周と、そこから
突出している端子ピン13の元端外周とを、裏張部材で
あるウレタン樹脂によって一体的に被覆してある。この
ため、この部分の一体性が向上している。
【0033】なお、アンテナ板11の先端裏面には、中
留め金具8との接続を取るための端子板11eが溶接さ
れている。
【0034】次に、他方の腕バンド片6の構成を説明す
る。この腕バンド片6の構成は基本的には上述した腕バ
ンド片5と同一である。すなわち、図6に示すように、
皮革からなる表層部材61と、ウレタン樹脂成形品であ
る裏張部材62と、これらの間に包み込まれているステ
ンレススチール製のアンテナ板12から構成されてい
る。
【0035】ウレタン樹脂製の裏張部材62には、その
長手方向に延びる凹部62aが形成されている。しか
し、この腕バンド6においては、その元端側から長手方
向の中程に位置までは、凹部62aの底は薄肉のウレタ
ン樹脂層でアンテナ板12が覆われているが、それより
も先端側の凹部の部分においては、アンテナ板12が露
出した状態になっている。このようにアンテナ板の露出
部12eが形成されている腕バンド片6の部分には、ス
ライド可能な状態で中留め金具片9が取付けられてい
る。中留め金具片9の裏面にはアンテナ板の露出部12
eの側に突出したアンテナ接続部9aが形成されてお
り、この接続部9aが常時、アンテナ板の露出部12e
に接触した状態にある。したがって、この中留め金具9
は、アンテナ板露出部12e上におけるその長手方向の
任意の位置にスライドさせることができる。この結果、
完全フリーアジャストが可能となり、装着者の腕の太さ
に丁度合うように腕バンドの長さを調整することができ
る。
【0036】このように腕バンド片6の裏面において
は、長手方向に連続するアンテナ露出部12eおよびウ
レタン凹部等により出来るだけ肉を削除したことによ
り、剛性の高いステンレススチール製の金属アンテナ板
を内蔵しながらも、腕バンドとして必要とされる充分な
可撓性も確保されている。また、このように、長手方向
に連続したアンテナ露出部12eを形成したことによ
り、腕に装着した状態において、この凹部12eが腕に
よって密閉されてしまうことがない。このため、汗、垢
などがアンテナ板に付着し、導電性劣化、機能劣化を起
こすことが無い。
【0037】なお、腕バンド片6においても、図5に示
す腕バンド片5と同様に、その裏張部材であるウレタン
樹脂層の両側部分に、アンテナ板12を越えて表面部材
61である皮革の側面を覆う回り込み部分62bが形成
されている。さらに、裏張部材62とアンテナ板12の
接合、表層部材61とアンテナ板12の接合は、プライ
マー処理により、あるいは接着剤によって行われてい
る。
【0038】腕バンド片6の内部に配置されたアンテナ
板12は、図6(C)、(D)に示すように、先端に端
子板11eが取付けられていない他はアンテナ板11と
同様な構成となっており、その元端側には、くの字状に
折り曲げられ折り曲げ部12b、12c、12dが形成
され、ここに、通信機本体ユニット2の側との接続を取
るための端子ピン15が溶接されている。また、この折
り曲げ部の全体および端子ピン15の元端側を包み込む
状態に、エンドピース16が一体的に取付けられてい
る。このエンドピース16の構成は、上述したエンドピ
ース14(図7、図8参照)と同様である。
【0039】なお、アンテナ板の端に取り付けたエンド
ピースは、本例のようなABS樹脂あるいはポリカーボ
ネート樹脂以外の合成樹脂を用いて形成することもでき
る。この場合には、エンドピースとして必要とされる強
度を確保できる合成樹脂を選択することが好ましい。
【0040】また、本例では、腕バンドの表層部材とし
て皮革を用いている。この代わりに別の装飾用素材、例
えば合成皮革、天然素材等を用いてもよいことは勿論で
ある。また、裏張部材としても、ウレタン樹脂の代わり
に他の合成樹脂素材を用いることもできる。
【0041】腕バンドの取付け部分の構造 次に、図3、4および図9を参照して、本例における腕
バンド片5と通信機本体2の取付け部分の構造を詳細に
説明する。
【0042】(腕バンド片の仮止め構造)まず、腕バン
ド片5の元端部分は、前述したようにエンドピース14
が一体成形されている。このエンドピース14の突出部
分142はほぼ全周が腕バンドの裏張部材であるウレタ
ン樹脂の被覆層52cによって覆われて、腕バンド取付
け用の方形の突出部511を形成している。これに対し
て、通信機本体2の側においては、本体ケース31の側
面には、方形の凹部311が形成されている。裏蓋32
を本体ケース31にねじ33、34により締結すること
により、この凹部311と裏蓋32によって、本体側方
に向けて開口した突出部511の差し込み用溝35が形
成されている。
【0043】ここに、腕バンドの側の突出部511は、
そのウレタン樹脂製の被覆層52cによって、両側面の
部分において、先端側から元端側に向けて広がった輪郭
形状の係合突起512、513が形成されている。これ
に対して、本体2の側の差し込み用溝35においては、
その入口側の幅が、突出部の係合突起の形成された部分
の幅よりも僅かに狭く、それよりも内部の位置において
両側面が外側に広がっており、これにより、係合突起5
12、513が係合可能な段部351、352が形成さ
れている。
【0044】本例において、腕バンド片5の突出部51
1を、本体側の差し込み用溝35内に向けて押し込む
と、係合突起512、513は弾性変形容易なウレタン
樹脂製であるので、これらの部分が弾性変形して、差し
込み用溝35内に完全に差し込むことができる。突出部
511が完全に差し込まれると、係合突起512、51
3は、溝内の両側面に形成されている段部351、35
2に係合した状態になる。よって、腕バンド片が長手方
向に抜け出ることがなく、仮止めされた状態になる。
【0045】なお、腕バンド片5の突出部511と、こ
れが差し込まれる溝35との間の係合部分の形状は、本
例の形状に限定されるものではない。例えば、双方の部
分に波型の凹凸部分を形成しておき、これらを嵌め合わ
せるような構造としてもよい。
【0046】(腕バンド片の固定構造)次に、図3およ
び図9から分かるように、腕バンド片5の突出部511
には、その両側位置に、厚さ方向に貫通したピン挿入孔
521、522がそれぞれ形成されている。これらのピ
ン挿入孔521、522に対峙している本体ケース3
1、裏蓋32の部分には、ピン嵌入孔353、354お
よび355、356がそれぞれ形成されている。ピン挿
入孔521、522には連結用のピン531、532が
挿入されており、各ピンの上下端は、それぞれピン嵌入
孔353、355および354、356に嵌入してい
る。さらに、裏蓋32の側の突出している連結用のピン
531、532の部分には、抜け止め防止用の円盤状の
鍔部533、534が固着されている。
【0047】本例において、腕バンド片5の突出部51
1のピン挿入孔521、522のそれぞれに対して連結
用のピン531、532を挿入し、しかる後に、この突
出部511を本体2の側の差し込み用溝35内に差し込
む。この結果、上記のように突出部511が溝35内に
仮固定される。次に、裏蓋32を本体ケース31に重ね
て、ピン531、532の両端を、本体ケース31およ
び裏蓋32のピン嵌入孔353、355および354、
356に嵌め込む。この状態で、ねじ33、34を締め
付けて、本体ケース31に対して裏蓋32を取り付ける
と、各ピン531、532は、それらの鍔部533、5
34が裏蓋31と突出部511の間に挟まれて抜けが防
止された状態になり、腕バンド片5の突出部511が本
体2の側面に固定される。
【0048】(絶縁、防水構造)ここで、腕バンド片5
の元端の突出部511からは端子ピン13の先端側が突
出している。この端子ピン13は、本体ケース31にお
ける差し込み用溝35の底面を形成している側壁361
に形成されたピン通過孔362に差し込まれ、その先端
が、内蔵の電子回路の接続用板ばね21に圧接してい
る。この端子ピン13によって、腕バンド片5に内蔵さ
れているアンテナ板11と、本体2に内蔵されている電
子回路との電気的接続が確保されている。
【0049】本例では、この端子ピン13とピン通過孔
362の間を電気的に絶縁するために、絶縁性の弾性素
材からなる円筒形ブッシュ371を用いている。この円
筒形ブッシュ371は、例えばウレタン樹脂の成形品で
あり、その一方の開口端には大径の鍔部分372が一体
形成されている。ピン通過孔362における腕バンド片
の側の開口部には、この鍔部分372の装着用環状溝3
64が形成されており、円筒形ブッシュ371は、その
鍔部分372がこの環状溝364内に嵌まり込む状態
に、ピン通過孔362内に装着され、この円筒形ブッシ
ュ371の中空部を通してピン13が挿入される。この
円筒形ブッシュ371の円筒部分によって、ピン13と
ピン通過孔362(本体ケース)との間の絶縁が確保さ
れる。
【0050】円筒形ブッシュ371の鍔部分372の厚
さ寸法は、その装着用環状溝363の深さよりも大き
く、したがって、突出部511を差し込み溝35内に完
全に差し込んだ状態においては、その先端面によって鍔
部分372が一定の量だけ押しつぶされる。すなわち締
代が発生するように設定されている。一方、腕バンド片
の側の突出部511から突出している端子ピン13は、
その突出部分の根元の外周を包む状態に、ウレタン樹脂
製の被覆層521からなるテーパー部分541が形成さ
れている。
【0051】端子ピン13を円筒形ブッシュ371内に
装着すると、突出部511の先端面によって上記のよう
に円筒形ブッシュ371の鍔部分372が押しつぶさ
れ、これと同時に、端子ピン外周のテーパー部分541
によって、円筒形ブッシュ371の鍔部分372の側の
開口部分が押し広げられる。このようにして、ピン13
を装着することによって、鍔部分372がピン通過孔3
62に押しつけられるので、この部分の防水性が確保さ
れる。
【0052】また、ピン外周のテーパー部分541が、
ピン挿入の際の案内部材として機能するので、ピンの挿
入作業、すなわち、腕バンド片5の突出部511の差し
込み作業を簡単に行うことができる。
【0053】さらには、本例では、腕バンド片5の側の
突出部511は柔軟性のあるウレタン樹脂被覆層52c
によって覆われており、ピン13に形成したテーパー部
分541もこの被覆層52cによって形成されている。
したがって、この突出部511の製造誤差、ピン13の
取付け誤差などが存在していても、この被覆層52cが
弾性変形して、突出部511を密着状態で差し込み溝3
5内に差し込み固定することができる。
【0054】なお、他方の腕バンド片6の本体2への取
付け構造は、上述した腕バンド片5の構造と同一であ
る。したがって、その説明は省略する。
【0055】腕バンド片固定構造の変形例 図10および図11には、腕バンド片の取付け構造の変
形例を示してある。この例においては、突出部511
に、ピン挿入孔の代わりに、ブッシュ装着孔551、5
52が形成してある。これらの装着孔551、552内
には、それぞれ、ねじ孔が形成された金属製の円筒ブッ
シュ561、562がそれぞれ装着されている。これら
の円筒形ブッシュのねじ孔に対峙する本体ケース31、
裏蓋32の部分には、それぞれねじ孔571、581お
よび572、582が形成されている。その他の構成
は、上記の実施例と同一であるので、対応する部分には
同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
【0056】本例においては、本体ケース31に裏蓋3
2をねじ止めした後に、あるいは、その前に、腕バンド
片5の突出部511を、差し込み溝35内に差し込み、
仮止めする。そして、ねじ孔581、ブッシュ561お
よびねじ孔571を通して、結合用のねじ591を締め
付ける。同様に、ねじ孔582、ブッシュ562および
ねじ孔572を通して、結合用のねじ592を締め付け
る。この結果、本体2の側面に腕バンド片5が固定され
る。
【0057】この構成においては、裏蓋32を本体ケー
ス31から取り外すことなく、単に、結合用のねじ59
1、592を取り外すことにより、腕バンド片5を本体
2の側から取り外すことができる。したがって、腕バン
ド片5の交換を簡単に行うことができるという利点があ
る。
【0058】他の実施形態 なお、上記の実施例は、腕バンドによってループアンテ
ナが構成される腕時計型無線通信機に本発明を適用した
ものである。これ以外の腕時計型電子機器に対しても、
本発明を同様に適用できることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の腕時計型
電子機器においては、次のような優れた効果を達成する
ことができる。
【0060】まず、本発明では、腕時計型電子機器の本
体に対する腕バンドの取付け部分において、この部分を
腕バンドの素材よりも機械的強度の高い絶縁製材料から
なるエンドピースによって形成し、このエンドピースに
よって、腕バンド内の導電性部材の端部および、ここに
接続されている本体内部回路との電気的接続を取るため
の接続用ピン部材を被覆するようにしている。このよう
に、腕バンドの元端に機械的強度の高い絶縁性材料のエ
ンドピースを用いたことにより、金属板を用いることな
く、腕バンドにおける本体側への取付け部分の強度を確
保でき、また、エンドピースは絶縁性材料から形成され
ているので、この部分の絶縁性も確実となる。さらに、
エンドピースによって覆われている導電性部材の元端部
分に、「く」の字に折り曲げる等した変形部分を形成す
れば、導電性部材とエンドピースとの一体性を向上でき
るので好ましい。さらにまた、エンドピースの一部分あ
るいは全周を腕バンドの成形素材により一体的に被覆す
れば、エンドピースと腕バンド本体側との一体性をより
向上させることができる。
【0061】また、本発明では、腕時計型電子機器の腕
バンドを本体側面に対して仮止めできる構造を採用して
いる。したがって、腕バンドの取付け作業を簡単に行う
ことができる。
【0062】さらに、本発明では、腕時計型電子機器の
本体内蔵の電子回路と、腕バンド内の導電性部材とを電
気的に接続している接続用ピン部材を通過させるために
本体に開けたピン通過孔に、絶縁性素材の筒状の弾性部
材を配置すると共に、この筒状の弾性部材の腕バンド側
の端部に、ピン通過孔よりも大きな寸法の鍔部分を形成
している。この構造の筒状の弾性部材を使用することに
より、ピン通過孔の内部では、ピン通過孔と接続用ピン
部材の間の絶縁性が確保を確保でき、筒状の弾性部材の
鍔部分によって、ピン通過孔の防水性も確保できる。こ
こに、筒状の弾性部材の鍔部分の厚さ寸法を、腕バンド
が本体に取付けられた状態において、所定量だけ弾性変
形して押しつぶされた状態となるように設定しておけ
ば、この部分の防水性を更に高めることができる。さら
に、接続用ピン部材におけるピン通過孔内に挿入される
元端側の部分に、筒状の弾性部材を押し広げることの可
能なテーパー状の外周部分を形成しておけば、接続用ピ
ン部材をピン通過孔に挿入した際に、このテーパー状の
外周部分が案内面として機能するので、組み付け作業が
簡単になる。また、このテーパー状の外周部分によって
筒状の弾性部材が押し広げられるので、ピン通過孔の防
水性をさらに高めることができる。
【0063】さらにまた、本発明では、鍔付きのピン、
あるいはねじを利用して、エンドピースからなる腕バン
ドの元端の差し込み用突出部を、本体側に形成した溝内
に固定するようにしているので、簡単な構造で、しかも
簡単な作業により、腕バンドを本体の側に固定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である腕時計型無線通信機の
外観斜視図である。
【図2】図1の通信機を平面上に展開した状態での裏面
側を示す裏面図である。
【図3】図2のIII−III線で切断した部分の概略
断面図である。
【図4】図2のIV−IV線で切断した部分の概略断面
図である。
【図5】図1の通信機の一方の腕バンド片を示す図であ
り、(A)はその裏面図、(B)はその縦断面図、
(C)はそこに内蔵されているアンテナ板の平面図、
(D)はアンテナ板の縦断面図である。
【図6】図1の通信機の他方の腕バンド片を示す図であ
り、(A)はその裏面図、(B)はその縦断面図、
(C)はそこに内蔵されているアンテナ板の平面図、
(D)はアンテナ板の縦断面図である。
【図7】図5に示す腕バンド片の端部のエンドピースの
部分を示す拡大斜視図である。
【図8】図5のエンドピースを取り去った状態のアンテ
ナ板の端部を示す部分斜視図である。
【図9】図1の通信機の本体と腕バンド片との取付け構
造を示す分解斜視図である。
【図10】図9の取付け構造の変形例を示す部分断面図
である。
【図11】図9の取付け構造の変形例を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1・・・腕時計型無線通信機 2・・・通信機ユニット 3・・・通信機本体 4・・・腕バンド 5、6・・・腕バンド片 7・・・中留め金具 8、9・・・中留め金具片 11、12・・・アンテナ板 11a、12a・・・アンテナ板の両端 11b、11c、11d、12b、12c、12d・・
・折れ曲がり部 12e・・・アンテナ板露出部 13、15・・・端子ピン(接続用ピン部材) 14、16・・・エンドピース 21・・・端子板 31・・・本体ケース 32・・・裏蓋 35・・・差し込み用溝 51、61・・・表層部材 51a・・・表層部材の端 52、62・・・裏張部材 52a、62a・・・凹部 52b・・・回り込み部分 52c・・・ウレタン樹脂製被覆層 141・・・エンドピース元端部 142・・・エンドピース突出部 311・・・凹部 351、352・・・係合用の段部 353、354、355、356・・・ピン嵌入孔 362・・・ピン通過孔 371・・・円筒形ブッシュ 372・・・鍔部分 511・・・腕バンド片の突出部 512、513・・・係合用突起 521、522・・・ピン挿入孔 531、532・・・結合用ピン 533、534・・・鍔部分 541・・・テーパー部分 551、552・・・ブッシュ装着孔 561、562・・・金属製ブッシュ 571、572、581、582・・・ねじ孔 591、592・・・ねじ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腕時計型電子機器の本体と、この本体に
    接続された腕バンドとを有し、この腕バンドには導電性
    部材が内蔵され、この導電性部材の前記本体側の端部に
    は導電性の接続用ピン部材が接合され、この接続用ピン
    部材は、前記本体に開けたピン通過孔を貫通して、前記
    本体内の電子機器回路に電気的に接続されている腕時計
    型電子機器において、前記接続用ピン部材が接合されて
    いる前記導電性部材の端部は、前記腕バンドの素材より
    も機械的強度の高い絶縁性材料から形成されたエンドピ
    ースによって一体的に覆われていることを特徴とする腕
    時計型電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記エンドピースに
    よって覆われている前記導電性部材の元端には、折れ曲
    がりなどの変形部分が形成されていることを特徴とする
    腕時計型電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記エンド
    ピースの少なくとも一部分は前記腕バンドの素材によっ
    て一体的に被覆されていることを特徴とする腕時計型電
    子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、前記腕
    バンドの元端には、前記エンドピースからなる本体側へ
    の差し込み用突出部が形成され、この差し込み用突出部
    の先端面から前記接続用ピン部材が突出しており、前記
    本体の側には、この差し込み用突出部を差し込み可能な
    溝が形成され、この溝の底面に前記ピン通過孔が形成さ
    れており、これら差し込み用突出部および溝には、差し
    込み用突出部を溝内に差し込むことにより、相互に係合
    可能な仮止め用係合部がそれぞれ形成されていることを
    特徴とする腕時計型電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ピン通過孔と、
    ここを貫通している接続用ピン部材との間には、絶縁性
    素材から形成した筒状の弾性部材が装着されており、こ
    の筒状の弾性部材の腕バンド側の開口端部には前記ピン
    通過孔よりも大きな寸法の鍔部分が形成されていること
    を特徴とする腕時計型電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記筒状の弾性部材
    における前記鍔部分の厚さ寸法は、前記差し込み用突出
    部を前記溝内に差し込んだ状態において、前記差し込み
    用突出部の先端面により所定の量だけ押しつぶされた状
    態が形成されるように設定されていることを特徴とする
    腕時計型電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、前記接続用
    ピンにおける前記ピン通過孔内に挿入される元端側の部
    分には、前記筒状の弾性部材を押し広げることの可能な
    テーパー状の外周部分が形成されていることを特徴とす
    る腕時計型電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7のうちのいずれかの項
    において、前記差し込み用突出部には、前記本体の厚さ
    方向に貫通するピン挿入孔が形成されており、このピン
    挿入孔の両端開口に対峙している前記本体の側には、そ
    れぞれピン嵌入孔が形成されており、前記ピン挿入孔に
    は鍔部分を備えた腕バンド固定用のピンが挿入され、こ
    のピンの両端が前記ピン嵌入孔に嵌入していると共に、
    前記鍔部分は、前記差し込み用突出部分と前記本体の間
    に挟まれた状態となっていることを特徴とする腕時計型
    電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし7のうちのいずれかの項
    において、前記差し込み用突出部には、前記本体の厚さ
    方向に貫通するねじ挿入孔が形成されており、このねじ
    挿入孔の両端開口に対峙している前記本体の側には、そ
    れぞれねじ孔が形成されており、前記ねじ挿入孔および
    前記ねじ孔を通して、腕バンド固定用のねじが締結され
    ていることを特徴とする腕時計型電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項1、2または3において、前記
    腕バンドの元端には、前記エンドピースからなる本体側
    への差し込み用突出部が形成され、この差し込み用突出
    部の先端面から前記接続用ピン部材が突出しており、前
    記本体の側には、この差し込み用突出部を差し込み可能
    な溝が形成され、この溝の底面に前記ピン通過孔が形成
    されており、前記ピン通過孔と、ここを貫通している接
    続用ピン部材との間には、絶縁性素材から形成した筒状
    の弾性部材が装着されており、この筒状の弾性部材の腕
    バンド側の開口端部には前記ピン通過孔よりも大きな寸
    法の鍔部分が形成されていることを特徴とする腕時計型
    電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記筒状の弾性
    部材における前記鍔部分の厚さ寸法は、前記差し込み用
    突出部を前記溝内に差し込んだ状態において、前記差し
    込み用突出部の先端面により所定の量だけ押しつぶされ
    た状態が形成されるように設定されていることを特徴と
    する腕時計型電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、前記
    接続用ピンにおける前記ピン通過孔内に挿入される元端
    側の部分には、前記筒状の弾性部材を押し広げることの
    可能なテーパー状の外周部分が形成されていることを特
    徴とする腕時計型電子機器。
  13. 【請求項13】 請求項10、11または12におい
    て、前記差し込み用突出部には、前記本体の厚さ方向に
    貫通するピン挿入孔が形成されており、このピン挿入孔
    の両端開口に対峙している前記本体の側には、それぞれ
    ピン嵌入孔が形成されており、前記ピン挿入孔には鍔部
    分を備えた腕バンド固定用のピンが挿入され、このピン
    の両端が前記ピン嵌入孔に嵌入していると共に、前記鍔
    部分は、前記差し込み用突出部分と前記本体の間に挟ま
    れた状態となっていることを特徴とする腕時計型電子機
    器。
  14. 【請求項14】 請求項10、11または12におい
    て、前記差し込み用突出部には、前記本体の厚さ方向に
    貫通するねじ挿入孔が形成されており、このねじ挿入孔
    の両端開口に対峙している前記本体の側には、それぞれ
    ねじ孔が形成されており、前記ねじ挿入孔および前記ね
    じ孔を通して、腕バンド固定用のねじが締結されている
    ことを特徴とする腕時計型電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項1、2または3において、前記
    腕バンドの元端には、前記エンドピースからなる本体側
    への差し込み用突出部が形成され、この差し込み用突出
    部の先端面から前記接続用ピン部材が突出しており、前
    記本体の側には、この差し込み用突出部を差し込み可能
    な溝が形成され、この溝の底面に前記ピン通過孔が形成
    されており、前記差し込み用突出部には、前記本体の厚
    さ方向に貫通するピン挿入孔が形成されており、このピ
    ン挿入孔の両端開口に対峙している前記本体の側には、
    それぞれピン嵌入孔が形成されており、前記ピン挿入孔
    には鍔部分を備えた腕バンド固定用のピンが挿入され、
    このピンの両端が前記ピン嵌入孔に嵌入していると共
    に、前記鍔部分は、前記差し込み用突出部分と前記本体
    の間に挟まれた状態となっていることを特徴とする腕時
    計型電子機器。
  16. 【請求項16】 請求項1、2または3において、前記
    差し込み用突出部には、前記本体の厚さ方向に貫通する
    ねじ挿入孔が形成されており、このねじ挿入孔の両端開
    口に対峙している前記本体の側には、それぞれねじ孔が
    形成されており、前記ねじ挿入孔および前記ねじ孔を通
    して、腕バンド固定用のねじが締結されていることを特
    徴とする腕時計型電子機器。
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