JPH1049643A - 電子カードおよび情報機器 - Google Patents

電子カードおよび情報機器

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JPH1049643A
JPH1049643A JP8209810A JP20981096A JPH1049643A JP H1049643 A JPH1049643 A JP H1049643A JP 8209810 A JP8209810 A JP 8209810A JP 20981096 A JP20981096 A JP 20981096A JP H1049643 A JPH1049643 A JP H1049643A
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JP
Japan
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data
electronic card
unit
card
memory
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JP8209810A
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Shuji Kikuchi
修司 菊地
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本課題は、電子カードを情報機器に装着する
際、電子カードへの電力の供給を機械的な接続無しで実
現したとしても、電子カードの内部負荷の変動や電子カ
ードの種類に応じて内部の電圧に変動が生じないように
して、常にデータ処理部において正常に処理できるよう
にした電子カードおよび情報機器を提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、少なくとも半導体で形成された
メモリ部と該メモリ部に対するデータの書込みおよび読
出しの制御を行うデータ処理部とを内蔵した電子カード
において、電力の供給を磁界または光によって受けて内
部へ与え、内部の電圧情報を電磁波を用いて送信する電
源部と、前記データ処理部で処理するデータの授受を磁
界または電磁波を用いて行う信号送受信部とを有するこ
とを特徴とする電子カードおよび情報機器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体で形成され
たメモリ部とメモリ部に対するデータの書込みおよび読
出しの制御を行うデータ処理部とを内蔵した電子カード
を情報機器に装着する際、電子カードへの電力の供給お
よび電子カードと情報機器との間の信号授受を機械的な
接続無しで実現する電子記録媒体である電子カードおよ
び情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータや携帯型情報機
器等の情報機器においては、外部記憶としてフロッピー
ディスクやフラッシュメモリを搭載した電子カードなど
が用いられている。そして電子カードを情報機器に装着
する際、電子カードへの電力の供給および電子カードと
情報機器との間の信号授受を機械的な接続無しで実現す
る従来技術として、特開平5−135227号公報(従
来技術1)、特開平5−54206号公報(従来技術
2)および特開平3−209591号公報(従来技術
3)が知られている。従来技術1は、機械的な接続部分
を必要とせず、読み取り装置と電磁誘導によってデータ
あるいは電力を授受する情報媒体において、読み取り装
置から電磁誘導によってデータあるいは電力を受信する
複数の誘導コイルを搭載し、これら複数の誘導コイルを
電気的に並列に接続することによって、読み取り装置か
ら情報媒体へのデータあるいは電力の伝送範囲を拡大す
ると共に、情報媒体をより速く、安定に応答させるもの
である。
【0003】従来技術2は、電磁結合を用いた非接触方
式による情報媒体との間のデータおよび電力の授受を行
う読取書込装置において、情報媒体がある程度離れた位
置に有る場合でも、小電力で、且つ据付け場所によらず
安定したデータおよび電力の授受が行える読取書込装置
である。従来技術3は、光学的情報処理装置に装着され
て、情報に入出力を行う少なくとも半導体メモリを内蔵
した小形で携帯可能な光ICメモリ媒体において、電源
の供給およ情報の入出力を光学的に行う手段を有するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
従来技術においても、半導体で形成されたメモリ部とメ
モリ部に対するデータの書込みおよび読出しの制御を行
うデータ処理部とを内蔵した電子カードを情報機器に装
着する際、電子カードへの電力の供給を機械的な接続無
しで実現したとしても、電子カードの内部負荷の変動や
電子カードの種類に応じて内部の電圧に変動が生じない
ようにして、常にデータ処理部において正常に処理でき
るようにした点について考慮されていなかった。また何
れの従来技術においても、電子カードを情報機器に装着
した際、電子カードと情報機器との間の同期化処理およ
びデータの授受における誤りチェックについて、考慮さ
れていなかった。
【0005】本発明の目的は、上記課題に鑑み、電子カ
ードを情報機器に装着する際、電子カードへの電力の供
給を機械的な接続無しで実現したとしても、電子カード
の内部負荷の変動や電子カードの種類に応じて内部の電
圧に変動が生じないようにして、常にデータ処理部にお
いて正常に処理できるようにした電子カードおよび情報
機器を提供することにある。また本発明の他の目的は、
電子カードを情報機器に装着した際、電子カードと情報
機器との間において同期化処理してデータの授受を実現
するようにした電子カードおよび情報機器を提供するこ
とにある。また本発明の他の目的は、電子カードと情報
機器との間における非接触でのデータの授受において誤
りチエックをして高信頼度のデータの授受を実現するよ
うにした電子カードおよび情報機器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、少なくとも半導体で形成されたメモリ部
と該メモリ部に対するデータの書込みおよび読出しの制
御を行うデータ処理部とを内蔵した電子記録媒体である
電子カードにおいて、電力の供給を磁界または光によっ
て受けて内部へ与え、内部の電圧情報を電磁波を用いて
送信する電源部と、前記データ処理部で処理するデータ
の授受を磁界または電磁波を用いて行う信号送受信部と
を有することを特徴とする電子カードである。また本発
明は、前記電子カードにおける前記信号送受信部におい
て、信号送信部はデータを記憶する第1のメモリと該第
1のメモリから得られる並列データを直列データに変換
してアナログ信号に変調する第1の回路と該第1の回路
から得られるアナログ信号に基づいて磁界または電磁波
を発生して送信する第1の送信素子とを有し、信号受信
部は磁界または電磁波を受信してアナログ信号を発生す
る第2の受信素子と該第2の受信素子から得られるアナ
ログ信号を直列データに復調して並列データに変換する
第2の回路と該第2の回路からの並列データを記憶する
第2のメモリとを有することを特徴とする。
【0007】また本発明は、前記信号送受信部における
前記第1のメモリと第2のメモリとを同一のメモリで構
成したことを特徴とする。また本発明は、前記電子カー
ドにおける前記信号送受信部において、信号送信部には
送信するデータに対してフレーム情報を付与する機能を
有し、信号送信部には受信されたデータに付与されたフ
レーム情報に基づいてデータの誤りチェックを行う機能
を有することを特徴とする。また本発明は、前記電子カ
ードにおける前記データ処理部において、同期化処理を
行うことを特徴とする。また本発明は、前記電子カード
において、種類(タイプ)を示す情報を記録することを
特徴とする。また本発明は、少なくとも半導体で形成さ
れたメモリ部と該メモリ部に対するデータの書込みおよ
び読出しの制御を行うデータ処理部とを内蔵した電子記
録媒体である電子カードにおいて、電力の供給を磁界に
よって受ける薄膜コイルを有し、薄膜コイルで受けた電
力を内部へ与え、内部の電圧情報を電磁波を用いて送信
する電源部と、前記データ処理部で処理するデータの授
受を磁界または電磁波を用いて行う信号送受信部とを有
することを特徴とする電子カードである。
【0008】また本発明は、少なくとも半導体で形成さ
れたメモリ部と該メモリ部に対するデータの書込みおよ
び読出しの制御を行うデータ処理部とを内蔵した電子カ
ードが装着される情報機器において、前記電子カードの
装着を検出するカード装着検出部と、前記電子カードの
内部の電圧情報を電磁波を用いて受信し、この受信され
た電圧情報に応じて磁界あるいは光を発生させて前記電
子カードに電力を供給する電源供給部と、前記電子カー
ドのデータ処理部で処理するデータの授受を前記電子カ
ードに対して磁界または電磁波を用いて行う信号送受信
部とを有することを特徴とする情報機器である。また本
発明は、前記情報機器における前記信号送受信部におい
て、信号送信部はデータを記憶する第1のメモリと該第
1のメモリから得られる並列データを直列データに変換
してアナログ信号に変調する第1の回路と該第1の回路
から得られるアナログ信号に基づいて磁界または電磁波
を発生して送信する第1の送信素子とを有し、信号受信
部は磁界または電磁波を受信してアナログ信号を発生す
る第2の受信素子と該第2の受信素子から得られるアナ
ログ信号を直列データに復調して並列データに変換する
第2の回路と該第2の回路からの並列データを記憶する
第2のメモリとを有することを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記信号送受信部における
前記第1のメモリと第2のメモリとを同一のメモリで構
成したことを特徴とする。また本発明は、少なくとも半
導体で形成されたメモリ部と該メモリ部に対するデータ
の書込みおよび読出しの制御を行うデータ処理部とを内
蔵した電子カードが装着される情報機器において、前記
電子カードの装着を検出するカード装着検出部と、前記
電子カードの内部の電圧情報を電磁波を用いて受信し、
この受信された電圧情報に応じて磁界あるいは光を発生
させて前記電子カードに電力を供給する電源供給部と、
前記電子カードのデータ処理部で処理するデータの授受
を前記電子カードに対して磁界または電磁波を用いて行
う信号送受信部と、該信号送受信部を介して前記電子カ
ードのデータ処理部との間で同期化を取る機器制御部と
を有することを特徴とする情報機器である。また本発明
は、前記情報機器における前記信号送受信部において、
信号送信部には送信するデータに対してフレーム情報を
付与する機能を有し、信号送信部には受信されたデータ
に付与されたフレーム情報に基づいてデータの誤りチェ
ックを行う機能を有することを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記情報機器において、電
子カードに対するデータを入力する入力部を有し、電子
カードから得られるデータを出力する出力部を有するこ
とを特徴とする。以上説明したように、上記構成によ
り、半導体で形成されたメモリ部とメモリ部に対するデ
ータの書込みおよび読出しの制御を行うデータ処理部と
を内蔵した電子カードを情報機器に装着する際、電子カ
ードへの電力の供給を機械的な接続無しで実現したとし
ても、電子カードの内部負荷の変動や電子カードの種類
に応じて内部の電圧に変動が生じないようにして、常に
データ処理部において正常に処理することができる。ま
た上記構成により、電子カードを情報機器に装着した
際、電子カードと情報機器との間において同期化処理し
てデータの授受を実現することができる。また上記構成
により、電子カードと情報機器との間における非接触で
のデータの授受において誤りチエックをして高信頼度の
データの授受を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図を
用いて説明する。本発明は、外部記憶媒体としてDRA
M、SRAM、フラッシュ等のメモリLSIを内蔵した
電子カード1を用い、この電子カード1を情報機器2に
装着した際、電子カード1への電源供給および信号の授
受を、電気接点などのように機械的な接続手段を用いる
こと無く、非接触(無接点)で実現しようとするもので
ある。図1は本発明に係る無接点電子カード1およびこ
のカードを使用する情報機器2の一実施の形態を示す構
成図である。図1において、無接点電子カード1は、情
報機器2から交流磁界あるいは光によりエネルギーを受
け取ってカード内部に電源を供給するカード電源部4
と、電子カード内の種々の動作を制御するデータ処理部
6と、フラッシュメモリなどで構成されたデータ記憶部
7と、情報機器2からの制御信号およびデータ信号12
を受け取ってデータ処理部6へ通知するカード側信号受
信部8と、データ処理部6の制御に従って情報機器2へ
制御信号およびデータ信号13を送信するカード側信号
送信部9とから構成される。
【0012】一方、無接点電子カード1との間で情報を
授受する情報機器2は、情報機器2内部の制御全般を行
う機器制御部15と、無接点電子カード1へ交流磁界あ
るいは光などの形態で電力5を供給する電力供給部3
と、電子カード1が機器2に装着されたことを検出して
機器制御部15へこれを通知するカード装着検出部24
と、機器制御部15の指示に従い電子カード1へ制御信
号およびデータ信号12を送信する機器側信号送信部1
0と、電子カード1からの信号13を受信して機器制御
部15へ転送する機器側信号受信部11と、キーボード
やタッチペンセンサーなどの情報機器への情報機器入力
部25と、ディスプレイなどの情報機器出力部26とか
ら構成される。23は内部バスであり、機器制御部1
5、カード装着検出部24、機器側信号送信部10、機
器側信号受信部11、情報機器入力部25および情報出
力部26が接続されている。16は機器制御部15と電
力供給部3との間における電力供給部制御信号および電
力供給部ステータス信号である。17は機器制御部15
と機器側信号送信部10との間における信号送信部制御
信号および信号送信部ステータス信号である。18は機
器制御部15と機器側信号受信部11との間における信
号受信部制御信号および信号受信部ステータス信号であ
る。
【0013】無接点電子カード1および情報機器2の各
部の動作概略は、以下の通りである。まず、無接点電子
カード1が情報機器2へ装着されると、カード装着検出
部24がこれを検出して機器制御部15へ通知する。機
器制御部15は電力供給部3を制御して電子カード1へ
の電力供給5を開始する。これによりカード電源部4は
カード内部へ電力14を供給開始する。カード内部の電
圧が所望の電圧を越えてカードが動作可能になるとデー
タ処理部6へのリセット信号21が解除されてデータ処
理部6はカード内部の初期化を行う。この後、データ処
理部6と機器制御部15が協調して、機器側信号送信部
10とカード側信号受信部8との間、およびカード側信
号送信部9と機器側信号受信部11との間で正常に信号
のやりとりが行えるように互いの送受信部の状態合わせ
(同期化処理)を行う。これ以降、情報機器2は電子カ
ード1に対して、カード記憶部7内のロケーションを指
定して、リード/ライトが可能となる。
【0014】次に電子カード1を情報機器2に装着した
際、機械的に接続する接点を介することなく、非接触で
交流磁界あるいは光等を用いて電力を電子カード1に供
給するための実施の形態について図2及び図3を用いて
具体的に説明する。図2および図3は、電力供給部3お
よびカード電源部4の詳細構成を示している。、図2
は、交流磁界を利用した電力供給方式を示し、図3は光
による電力供給方式を示している。図2において、電力
供給部3は磁界を発生するためのコイル36とこのコイ
ルを駆動して交流磁界を発生させるコイル駆動回路41
を主要要素として構成される。カード電源部4は、電力
供給部3のコイル36が発生した交流磁界を受けて電圧
を発生するコイル37と、コイル37に発生した交流を
整流する全波整流回路38と、平滑回路39と、電圧安
定化回路40とを主要要素として構成される。従って、
情報機器2に無接点電子カード1が装着されると機器制
御部15は、カード装着検出部24からのカード装着信
号に基づいてコイル駆動回路41を作動させる。作動し
たコイル駆動回路41はコイル36に交流磁界を発生さ
せてコイル37に伝播させることによって交流電圧を誘
起させ、この誘起された交流電圧を全波整流回路38で
整流し、平滑回路39で平滑化し、電圧安定化回路40
で安定化されて電子カード1内に電力を供給する。しか
しながら、電子カード1内に内蔵されたメモリLSIに
データを書き込んだり、読み出したりする場合に内部負
荷の変動に伴って内部電圧に変動が生じることになる。
また電子カード1の種類に応じて内部負荷が変動し、こ
れに伴って内部電圧に変動が生じることが考えられる。
しかし、電気接点の無い電子カード1では、内部電圧の
変動を外部から直接検知することができない。そのた
め、本発明では、カード電源部4に例えばVCO(電圧
制御型発振回路)60を設けて、このVCOを内部電圧
に応じた周波数で発振させ、LED駆動回路61を用い
て電磁波の内例えば光を出射する発光素子(例えばLE
D)62をVCO60の発振周期で点滅させて、電力供
給側の情報機器2に通知する。情報機器2の電力供給部
3では、電磁波の内例えば光を受光するフォトダイオー
ドなどの受光素子63を用いて、電子カード1の発光素
子(例えばLED)62の点滅を検出し、この出力を増
幅回路64により増幅した後、さらに周波数電圧変換6
5により点滅周波数を電圧に変換し、これをコイル駆動
回路41へフィードバックすることによって電子カード
内の電圧安定化を図っている。なお、カード内部電圧と
VCO60の発振周波数との対応関係は、電子カードを
製造時に決められた対応関係となるように調整してお
く。以上説明したように、電子カード1へ電力を供給す
る電力供給側である情報機器2において、機械的な接続
を伴うこと無く電子カード1の内部電圧を知ることがで
き、その結果電子カード1の内部電圧の変動に合わせて
電力供給部3から交流磁界を用いてカード電源部4に供
給する電力を制御することによって電子カード1内に負
荷変動が生じたとしてもカード電源の安定化を図ること
ができる。
【0015】図3は、カードへの電力供給を光によって
行う場合の構成を示している。図3では、カード内部の
電力は、太陽電池などの受光発電素子44によって発生
される。この受光発電素子44に光エネルギーを供給す
るのが情報機器側の電力供給部3に組み込んだ照明42
である。図2のコイル36の代わりにこの照明42を照
明駆動回路43で駆動して、電子カードへの電力供給を
行う。何れにしても、上記実施の形態では、発光素子
(例えばLED)62と受光素子63との間で電子カー
ドの内部電圧の情報27を、電力を供給するための交流
磁界に影響を受けにくい光を用いて電力供給側へ通知す
るようにしたが、必ずしも光でなくても、電磁波を用い
て電子カードの内部電圧の情報を電力供給側へ通知する
ことができる。特に発信側(光の場合発光側)と受信側
(光の場合受光側)とを接近させることによって、電子
カードの内部電圧の情報27を電力供給側へ通知するこ
とができる。特に図3に示す実施の形態の場合、電力を
光を用いて情報機器2から電子カード1へ供給するよう
に構成したので、電波等を用いることができる。また電
子カードの内部電圧の情報を電力供給側へ常時通知する
必要がないので、定期的に割込みをかけるか、または発
光素子32と受光素子55との間において信号の授受が
行われていないときに電子カードの内部電圧の情報を電
力供給側へ通知することによって、発光素子(例えばL
ED)62を後述する発光素子32で、受光素子63を
後述する受光素子55で代用することもできる。しか
し、発光素子(例えばLED)62を後述する発光素子
32と別に設け、受光素子63を後述する受光素子55
と別に設けると、発光素子32と受光素子55との間に
おいて信号の授受に影響されることなく、随時電子カー
ドの内部電圧の情報を電力供給側へ通知することができ
る。
【0016】次に電子カード1を情報機器2に装着した
際、機械的に接続する接点を介することなく、非接触で
交流磁界あるいは電磁波(例えば光、電波等)を用いて
電子カード1に対して制御信号・データ信号の授受を行
う実施の形態について図4〜図8を用いて説明する。図
4および図5は電磁波の内例えば光を用いて信号をやり
とりする場合の信号送受信部の構成を示す。図4は電磁
波の内例えば光を用いた信号送信部を示し、図1におけ
る機器側信号送信部10およびカード側信号送信部9に
対応する。送信すべき制御情報あるいはデータは、2進
数の複数ビットから構成された形態で、情報機器2の内
部バス23または電子カード1の内部バス20を介して
得られ、一時記憶するために第1のメモリである送信デ
ータレジスタ50に記憶される。図示してはいないが、
内部バス23または20からは、送信データレジスタ5
0が空であるかあるいは占有されているかといった状態
が読み出せるようになっている。情報機器2の機器制御
部15または電子カード1のデータ処理部6は、まず、
各々の信号送信部における送信データレジスタ50の状
態を読み出し、空であれば送信すべきデータを送信デー
タレジスタ50に書き込み、占有されていれば空になる
のを待ってから書き込む。送信データレジスタ50に書
き込まれた2進数複数ビットのデータは、並直列変換回
路46により発光素子(例えばLE行D)32または4
9が一つであるため1ビットずつにシリアル変換され
て、変調回路47に入力される。並直列変換回路46で
は、データビットに対して、データビットの開始と終了
およびパリティービットなどから構成されたフレームビ
ットが加えられる。これは、受信側で受信された制御情
報あるいはデータに誤りがないかどうかをチェックでき
るようにするためである。変調回路47は入力されたビ
ットの1/0に応じて、ドライバ回路48に対して発光
素子(例えばLED)の点滅あるいは点滅周期を制御す
る。ドライバ回路48が発光素子(例えばLED)32
または49を駆動して、光12または13の形態で信号
がカード側信号受信部8または機器側信号受信部11へ
送信される。
【0017】図5は光信号受信部の構成を示し、図1で
はカード側信号受信部8あるいは機器側信号受信部11
に対応する。図5では、フォトダイオードなどの受光素
子55または33に光信号12または13が入力され
る。この出力が増幅回路51で増幅され、さらに復調回
路51により1/0のデジタルビットに変換される。変
換されたデジタルビットは、直並列変換回路52へ入力
され、データビットの開始と終了およびパリティービッ
トなどから構成されたフレームビットに基づいて受信さ
れた制御情報あるいはデータに誤りがないかどうかをチ
ェックし、誤りがない場合にはフレームビットが削除さ
れて、2進数複数ビットに戻されたデータのみが一時記
憶するために第2のメモリである受信データレジスタ5
3へ渡される。もし誤りがある場合には、再送信の指令
を送信部から受信部に送信して制御情報あるいはデータ
の再送信を実行する。電子カード1においては、データ
処理部6が内部バス信号19を経由してカード側信号受
信部8の受信データレジスタ53を読み出す。情報機器
2においては、機器制御部15が内部バス23を介して
機器側信号受信部11の受信データレジスタ53を読み
出す。図示してはいないが、受信データレジスタ53が
空であるかあるいは未読の有効な受信データが入ってい
るかを示す状態がデータ処理部6(機器制御部15)か
ら読み出すことができる。また、受信データレジスタ5
3に新たなデータがロードされた時に、情報機器2側で
は機器制御部15に対して割り込み信号18を印加する
ことができ、電子カード1側ではデータ処理部6に内部
バス20を介して割り込みをかけることができる。な
お、上記第1のメモリである送信データレジスタ50と
第2のメモリである受信データレジスタ53とを同一の
メモリであるレジスタで構成しても良い。
【0018】図4と図5では電磁波の内例えば光により
信号の授受を行う構成を示したが、これに限らず、磁界
を用いて信号をやりとりすることによって、本発明の目
的である電気接点を電子カードの表面から無くすことが
できる。図6および図7は、このような磁界を用いて信
号を授受するための構成を示している。図4および図5
で発光素子(例えばLED)32または49および受光
素子55または33を用いたのに代えて、図6および図
7では磁気的に結合されたコイル56および57を用い
ている。他の動作は図4および図5での説明と同じであ
る。以上説明した送受信部を用いて情報機器2と電子カ
ード1との間での信号のやりとりを全体を通して示した
のが図8である。図8は、上側に情報機器2の内部の処
理を示し、下側に電子カード1の内部の処理を示してい
る。図8の左側は情報機器2から電子カード1へのコマ
ンド(データ)送信時処理を示し、右側は電子カード1
から情報機器2へのデータ送信時処理を示している。情
報機器2から電子カード1内に記憶されたデータを読み
出す場合、まず情報機器2から電子カード1に対して、
読み出すべきデータの論理的な格納位置とそのデータを
読み出したい旨の制御コマンドを電子カード1に送信し
なければならない。
【0019】この時の処理を図8の左上から順に説明す
る。まず情報機器2の機器制御部15は、機器側制御信
号送信部10の送信データレジスタ50が空であること
を確認した後、電子カードの読み出しを行うためのコマ
ンドコード(2進数に符号化された値)を内部バス23
を介して機器側制御信号送信部10の送信データレジス
タ50に書き込む(ステップ81)。これは、並直列変
換回路46において並列−>直列に変換される(ステッ
プ82)と共に開始ビット、終了ビット、パリティービ
ット(物理的冗長性を持たせる)などのフレーム情報が
付加され(ステップ83)、変調回路47において出力
変調(デジタル−>アナログ)され(ステップ84)、
ドライバ回路48および発光素子(例えばLED)32
によって光信号12にトランスデュースされ(ステップ
85)、無接点電子カード1のカード側信号受信部8に
送信される。この光信号12は無接点電子カード1のカ
ード側信号受信部8の受光素子55が検出して電気信号
に変換されて増幅回路54によって増幅される(ステッ
プ86)。その後、復調回路51によって入力復調(ア
ナログ−>デジタル)を行い、デジタル信号に変換する
(ステップ87)。ここで直並列変換回路52はフレー
ム情報を基に送信されたコマンドに誤りがないかどうか
チェックが行われ、もし誤りがない場合にはフレーム情
報を削除してコマンドコード部分のビット列を取り出す
(ステップ88)と共に直列−>並列変換し(ステップ
89)て元のコマンドコードに戻し(ステップ90)、
受信データレジスタ53に格納する。電子カード1のデ
ータ処理部6は内部バス信号19を介してこれを読み出
し、情報機器1が電子カード2の記憶部7からのデータ
読み出しを要求していることを知る。ここでデータ処理
部6は記憶部7の所定の位置へアクセスし、読み出した
データを図8右側に示す手順で情報機器側へ返送する。
即ち、データ処理部6はカード側信号送信部9の送信デ
ータレジスタ50が空であることを確認した後、読み出
したデータを(2進数に符号化された値)を内部バス2
0を介してカード側信号送信部9の送信データレジスタ
50に書き込む(ステップ91)。これは、並直列変換
回路46において並列−>直列に変換される(ステップ
92)と共に開始ビット、終了ビット、パリティービッ
ト(物理的冗長性を持たせる)などのフレーム情報が付
加され(ステップ93)、変調回路47において出力変
調(デジタル−>アナログ)され(ステップ94)、L
EDドライバ回路48および発光素子(例えばLED)
49によって光信号13にトランスデュースされ(ステ
ップ95)、情報機器2に送信される。この光信号13
は機器側信号受信部11の受光素子33が検出して電気
信号に変換されて増幅回路54によって増幅される(ス
テップ96)。その後、復調回路51によって入力復調
(アナログ−>デジタル)を行い、デジタル信号に変換
する(ステップ97)。ここで直並列変換回路52はフ
レーム情報を基に送信されたコマンドに誤りがないかど
うかチェックが行われ、もし誤りがない場合にはフレー
ム情報を削除してコマンドコード部分のビット列を取り
出す(ステップ98)と共に直列−>並列変換し(ステ
ップ99)て元のコマンドコードに戻し(ステップ10
0)、受信データレジスタ53に格納する。情報機器2
の機器制御部15は、機器側信号受信部11の受信デー
タレジスタ53に格納されたデータを読みだして例えば
ディスプレイなどの情報機器出力部26に出力したり、
様々な処理をすることになる。ところで、電子カード1
を情報機器2へ装着した直後は、必ずしも情報機器2と
電子カード1との間の信号送受信部が互いにそろった状
態にあるとは限らない。このため、情報機器2の機器制
御部15と電子カード1のデータ処理部6とが協調して
互いの送受信部の状態合わせを行う。図9は、この状態
を合わせる方法を表わしており、ここでは同期化処理と
して示している。図9左には同期化処理における情報機
器側の機器制御部15での処理を示し、右にはカード側
のデータ処理部6における同期化処理を示す。
【0020】図9では、まず電子カード側から情報機器
2へ送信する場合の同期化を行う。図9(b)に示すカ
ード側のデータ処理部6は、ステップ111でカウント
値=0にし、ステップ112において所定のデータ(こ
こではF0)を情報機器2へ送信し、ステップ113に
おいて情報機器側からの応答(データ通信有り)があれ
ば、ステップ114においてカウント値として+1を加
え、ステップ115において特定の回数を越えるまで
(カウント値が閾値を越えるまで)くり返す。ステップ
115において特定の回数を越えたならば(カウント値
が閾値を越えたならば)、電子カードから情報機器への
送信の同期化を完了し、情報機器から電子カードへの送
信同期化のためのステップへと処理を進める。図9
(a)に示す情報機器2では、ステップ120およびス
テップ121において所定のデータ(例えば図9ではF
0)が正常に受信できるまで、ステップ122において
機器側信号受信部11を調整しながら、くり返しデータ
の受信を行う。機器側信号受信部11の調整によりステ
ップ121においてF0データが正常に受信できるよう
になったら、今度はステップ123において情報機器側
からF0データをカード側へくり返し、送信する。一
方、カード側では、情報機器が正常にデータをカードか
ら受けとれるようになったか否かを知るために、情報機
器側からのF0送信を利用している。すなわち、先に説
明したように、情報機器2では電子カードから正常にデ
ータを受信できるようになると、今度はステップ123
において情報機器2から電子カードに対してF0データ
の送信をくり返し行う。したがって、電子カード側にお
いて情報機器からのデータ受信が検出されたということ
は、電子カード1から情報機器2へのデータ送信が正常
に行えるようになったことを意味しており、図9では、
誤検出に備えて、決められた回数を越えてデータ受信が
あった場合にF0データの送信を止めて、続いて情報機
器2から電子カード1へのデータ送信の同期化処理には
いる。情報機器側では、ステップ124および125に
おいて電子カード1からのデータFFが受信されるま
で、ステップ123においてくり返しF0データを電子
カードへ送信する。一方、電子カード側は、ステップ1
16において情報機器2からデータを受信して、ステッ
プ117においてデータF0が正常に受信されるまで、
ステップ118においてカード側信号受信部の同期化調
整を行い、ステップ117においてデータF0が正常に
受信されたことを検出すると、ステップ119において
情報機器2へデータFFを送信して、同期化処理を終了
する。これにより、電子カード1から情報機器2へ、情
報機器2から電子カード1への信号送受信のための状態
合わせが完了し、これ以降、双方向に、信号の正常なや
りとりが可能となる。
【0021】図10は、電子カード1内のデータ格納エ
リアを示している。本発明に係る無接点電子カード1の
記憶部7は、フラッシュメモリ等で構成され、複数のセ
グメントと呼ばれるブロックに別れている。各セグメン
トは、例えば図10に示すように64Kバイトの記憶容
量を持っている。記憶部7をアクセスするには、このセ
グメント番号と、セグメント内のオフセットを指定しな
ければならない。図11は、カード内の記憶部7をアク
セスするための幾つかの命令コードの例を示している。
カードへの制御データの指定順序は基本的に図11に示
す順序で指定する。例えば、あるセグメントへの書き込
みを行う場合、まず、コード”F1”に続く3バイトで
セグメント番号を指定する。続いて、コード”F2”に
続く2バイトで、セグメント内の書き込みを行う開始オ
フセットを指定する。次にコード”F3”に続くバイト
で書き込みたいバイト数を指定する。以上で、カード内
記憶部7における位置およびサイズの指定が完了する。
続いて、ここに「ライトする」というオペレーションを
コード”F8”により指定する。(リードする場合は、
コード”F9”である。)そして、最後にコード”F
0”とバイト数、実際のデータとチェックサムデータを
まとめたデータブロックを転送して、ライトを実行させ
る。
【0022】以上説明した電源供給方式および信号授受
方式と同期化方式および命令コードによって、カード表
面に電気接点の無い電子カードと情報機器との間での電
源供給および実際の制御が実現される。次に本発明に係
る無接点電子カード1を情報機器2に装着するための構
造について説明する。図12は、カード装着時の検出方
式の実施の形態を示している。この実施の形態では、情
報機器2に電子カード1の装着を検出するためのマイク
ロスイッチを設けている。電子カード1を情報機器2に
挿入すると、カード側面が情報機器2内のマイクロスイ
ッチ26を押すため、情報機器2はカード装着の開始を
知ることができる。さらに電子カード1を奥まで挿入す
ると、カード奥面がマイクロスイッチ25を押すため、
情報機器2は、電子カード1が装着完了したことを知
る。電子カード1に複数のタイプがあり、例えばこれら
のタイプ毎に電源供給条件をかえなければならないと
き、カードタイプを識別するための穴を設けてこれによ
り情報機器2にカードタイプを識別させることができ
る。図12の電子カード1には、ガイドホール27とコ
ードホール28の2種類の穴があいている。図13に2
種類の穴を用いて、数値を表現する方法を2種類示す。
図13(a)は、もっとも単純な方式であり、ガイドホ
ールと並んでコードホールがあるときは”1”を表わ
し、ガイドホールに並んでコードホールがないとき
は、”0”を表わす。すなわち、ガイドホールとコード
ホールの対で1桁の2進数をあらわすのである。図13
(b)のように、ガイドホールとコードホールの対で1
桁の3進数をあらわすことも可能である。すなわち、ガ
イドホールだけでコードホールがない場合は値0を表わ
し、ガイドホールがなくコードホールだけの場合は値1
を表わし、両方がそろってある場合は、値2を表わす。
このような穴の有る・無しを情報機器2で検出する方法
を示したのが図14および図15である。図14では本
実施の形態の電子カードを横から見た時の断面を示して
いる。電子カード1の中の黒い部分28はコードホール
である。このカードを情報機器のカードソケット24に
挿入する際にコードホール28の存在を検出するには、
カードソケット24の片面でLEDなどの発光素子32
を駆動回路34で駆動して、ソケットのもう一方の面で
フォトダイオードなどの受光素子33で光を受けて増幅
・光検出を行うようにすればよい。電子カード1を挿入
する場合、穴のない場所では光が遮断され、受光素子3
3は不活性となる。ここを穴が通過する時には、光が発
光素子32から受光素子33へと伝達され、受光素子3
3は活性化される。このような発光・受光素子の対を、
コードホールおよびガイドホールに対してカードソケッ
トに設けることにより、カード挿入時には図15に示す
ようなホール検出パルスが得られる。このパルスによ
り、カード挿入時に、カードのタイプ判定を行うことが
可能となる。なお、上記の実施の形態では、コードホー
ルおよびガイドホールとを電子カードに記録(形成)し
て、電子カードの種類(タイプ)を光を用いて検出する
ようにしたが、マーク記録でも磁気記録でも情報機器に
装着された電子カードの種類(タイプ)が検出すること
ができればよい。
【0023】図16はカード表面および装着時のカード
と情報機器とのインタフェースの位置付けの例を示して
いる。図16(a)は電子カード1の上面図である。電
子カード1には、電子カードへの電源を交流磁界から得
るためのコイル37(実際にはカード表面には見えず、
カード内部に実装されている)と、ガイドホールおよび
コードホール28と、電子カード1から情報機器2へ光
信号を送信するための発光素子49と、情報機器2から
電子カード1への光信号を受信するための受光素子55
と、カード挿入を容易にするための切りかけ58とが存
在する。情報機器2へ装着した場合の、横から見た断面
が(b)であり、正面から見た断面が(c)である。情
報機器2のカードソケット側には、電子カードへ電源供
給するための磁性体に巻かれたコイル36と、ガイドホ
ールおよびコードホールの有無を検出するのに使用する
発光素子32’と受光素子33および発光素子32と受
光素子33’が電子カードを挟む形で実装される。カー
ド上方に位置する発光素子32および受光素子33は、
カード挿入完了後、カード側の発光素子55および受光
素子49と向き合って、カードとの光信号のやり取りに
使用される。図17は、電子カードを情報機器へ装着す
るための、カード装着機構を示している。図17で、カ
ードハウジング100は、カードを保持するためのもの
である。電子カード1は、情報機器2内のカードハウジ
ング100へ挿入されると、カード押さえアーム102
が、電子カードを側面から押して、横方向に保持する。
カード押さえアーム101は奥面から、電子カードを入
り口へ戻すように押さえる。電子カード1は、(b)に
示すように、ハウジング100へ挿入完了すると、カー
ド押さえアーム101の力により、カード押さえ爪10
3へ押しあてられ、縦方向に安定する。電子カード1を
取り出すには、(c)底面図に示すように、カードハウ
ジング100のへこみ104の位置から電子カード1を
指で中に押し込み、電子カード1を持ち上げることによ
って、電子カード1をカード押さえ爪103から外し
て、取り出すことができる。カード押さえアームは、
(d)に示すように、カード押さえ部105と、アーム
部106、ばね107、およびばねストッパ108とか
ら構成される。
【0024】図18は、別のカード装着機構を示してい
る。基本的には図17の装着機構と同じであるが、カー
ド押さえ爪109と、カードの取り出し方が図17と異
なる。ここでは、カード押さえ爪109の両側にスリッ
トが切れ込んであり、これによって、カード押さえ爪1
09を指で下に押し下げることができるようになってい
る。電子カード1を取り出す場合、カードハウジング1
00のへこみ111の位置から電子カードを中に押し戻
しながら、爪ノブ110を指で下に押さえて電子カード
1を、カード押さえ爪109から外して、電子カード1
を外に引き出すことによって、取り出すことができる。
図19は、さらにもう一つのカード装着機構を示してい
る。これは、図17・18とは異なり、カードの位置合
せおよび保持を、ばねで押し上げられたボールと、電子
カードの位置合せ穴115によって行っている。ボール
114がばねの力で押し上げられるため、電子カードの
位置合せ穴115の中心とボール114の中心が合った
形で電子カード1が保持される。
【0025】次に電力供給部3のコイル36によって印
加された交流磁界から電力を取り出すための電子カード
内のコイル37について説明する。コイル37として微
細な電線をコイル巻きして電子カード1に内蔵すること
が可能であるが、電子カード内の多層薄膜基板のパター
ンとして、コイル37を作り込む方法を図20に示す。
多層薄膜基板の一つの層において配線パターンとしてコ
イルを実現するため、らせん状にパターンを形成する。
さらに、各層の間において、らせんの巻き方向を交互に
することにより、磁束に対する誘導電流の向きを全ての
層において揃えることができる。図20に示すように、
第1層においてらせんパターンをA点から左回り内側に
向けてB点まで配線する。第1層B点と第2層B点は、
スルーホールによってつながっている。第2層では、B
点から左回り外側にむけてらせんを描く。第2層A点と
第3層A点は、スルーホールによってつながっている。
以下同様に、第3層では左回り内側に、第4層では左回
り外側にらせんを描いてコイルを実現する。図21にカ
ードの多層薄膜基板によるコイルを実現した場合の、各
コイルとスルーホールの位置付けを示す。
【0026】次に先に説明した電気的結合方式と機械的
装着機構とにより、電子カード挿入時に情報機器2と電
子カード1との間でどのような処理が行われるのかにつ
いて図22を用いて説明する。情報機器22本体へ電子
カード1の挿入を開始する(ステップ131)と、情報
機器内のカードハウジング側面についているマイクロス
イッチ26(図12)が電子カード1の挿入が開始され
たことを検出する(ステップ134)。これにより、情
報機器2はカード穴検出用の発光素子32と受光素子3
3’および発光素子32’と受光素子33(図14・図
16)を活性化して、カード穴の検出を開始し、これ以
降電子カード1の挿入に伴いホール検出信号31(図1
4・図15)が発生し、この信号により情報機器2はカ
ードタイプを判定する(ステップ135)。電子カード
1を奥まで挿入すると、カードハウジング奥のマイクロ
スイッチ25(図12)がこれを検出する(ステップ1
36)。これにより情報機器2は電子カード1の挿入が
完了したことになる(ステップ132)。情報機器2
は、カードタイプに応じた条件でコイル36(図2)に
て交流磁界を発生させ、電子カード1への電源供給を開
始する(ステップ137)。情報機器2は、カード内部
の電源電圧をVCO60からLED駆動回路61とLE
D62を経由(図2)してモニタし、電子カード1への
電源供給が正常状態となったら、同期化処理(図9)を
電子カード1と情報機器2との間で開始する(ステップ
133および138)。同期化処理が完了すると、情報
機器2は各種のカード制御命令(図11)を用いて、無
接点電子カードとのデータの授受が実現される。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、半導体で形成されたメ
モリ部とメモリ部に対するデータの書込みおよび読出し
の制御を行うデータ処理部とを内蔵した電子カードを情
報機器に装着する際、電子カードへの電力の供給を機械
的な接続無しで実現したとしても、電子カードの内部負
荷の変動や電子カードの種類に応じて内部の電圧に変動
が生じないようにして、常にデータ処理部において正常
に処理することができる効果を奏する。また本発明によ
れば、電子カードを情報機器に装着した際、電子カード
と情報機器との間において同期化処理してデータの授受
を実現することができる効果を奏する。また本発明によ
れば、電子カードと情報機器との間における非接触での
データの授受において誤りチエックをして高信頼度のデ
ータの授受を実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子カードを情報機器に装着した
場合の全体の概略構成を示した図である。
【図2】本発明に係る情報機器側から電子カードへ電力
を交流磁界を用いて供給した場合の一実施の形態を示す
構成図である。
【図3】本発明に係る情報機器側から電子カードへ電力
を光を用いて供給した場合の一実施の形態を示す構成図
である。
【図4】光による信号送信部の一実施例を示す構成図で
ある。
【図5】光による信号受信部の一実施例を示す構成図で
ある。
【図6】磁界による信号送信部の一実施例を示す構成図
である。
【図7】磁界による信号受信部の一実施例を示す構成図
である。
【図8】本発明に係る電子カードを情報機器に装着した
場合の全体を通した信号の送受信動作を示す図である。
【図9】本発明に係る電子カードを情報機器に装着した
場合同期化処理の流れを示す図である。
【図10】電子カード内のデータ格納エリアの実施の形
態を示す図である。
【図11】電子カードへ与える命令コードの実施の形態
を示す図である。
【図12】電子カードの装着検出方式を示す図である。
【図13】ホールコードによる穴の有無と値の対応を示
す図である。
【図14】ホールコードを検出するための構成を示す図
である。
【図15】ホールコード検出パルスの実施の形態を示す
図である。
【図16】情報機器内に電子カードが装着された時の機
器側インタフェースとカードとの位置を示す図である。
【図17】カード装着機構の第1の実施の形態を示す図
である。
【図18】カード装着機構の第2の実施の形態を示す図
である。
【図19】カード装着機構の第3の実施の形態を示す図
である。
【図20】電子カード内配線により多層薄膜コイルを実
現するための説明図である。
【図21】電子カード内配線による多層薄膜コイルとス
ルーホールの位置関係を示す図である。
【図22】電子カードを情報機器に装着したときの処理
の流れを示す図である。
【符号の説明】
1…電子カード、2…情報機器、3…電力供給部、4…
カード電源部 6…データ処理部、7…記憶部(メモリ部)、8…カー
ド側信号受信部 9…カード側信号送信部、10…機器側信号送信部、1
1…機器側信号受信部 14…カード内電源供給ライン、15…機器制御部 23…内部バス、24…カード装着検出部、25…情報
機器入力部 26…情報機器出力部、29…カードハウジング 32、32’、49…発光素子、33、33’、55…
受光素子 36…機器側コイル、37…カード側コイル 38…全波整流回路、39…平滑回路、40…電圧安定
化回路 41…コイル駆動回路、42…照明、43…照明駆動回
路 44…受光発電素子、46…並直列変換回路、47…変
調回路 48…ドライバ回路、50…送信データレジスタ、51
…復調回路 52…直並列変換回路、53…受信データレジスタ、5
4…増幅回路 56…信号受信コイル、57…信号送信コイル、58…
カード切りかけ 60…電圧制御発振回路(VCO)、61…LED駆動
回路 62…LED、63…受光素子、64…増幅回路、65
…周波数電圧変換回路 100…カードハウジング、101…カード押さえアー
ム 102…カード押さえアーム、103…カード押さえ爪 104…カードハウジングへこみ、105…カード押さ
えアームヘッド 106…アーム、107…ばね、108…ばねストッパ 109…カード押さえ爪、111…カードハウジングへ
こみ 112…カードハウジングスリット、114…カード押
さえボール 115…カード位置穴

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも半導体で形成されたメモリ部と
    該メモリ部に対するデータの書込みおよび読出しの制御
    を行うデータ処理部とを内蔵した電子カードにおいて、
    電力の供給を磁界または光によって受けて内部へ与え、
    内部の電圧情報を電磁波を用いて送信する電源部と、前
    記データ処理部で処理するデータの授受を磁界または電
    磁波を用いて行う信号送受信部とを有することを特徴と
    する電子カード。
  2. 【請求項2】前記信号送受信部において、信号送信部は
    データを記憶する第1のメモリと該第1のメモリから得
    られる並列データを直列データに変換してアナログ信号
    に変調する第1の回路と該第1の回路から得られるアナ
    ログ信号に基づいて磁界または電磁波を発生して送信す
    る第1の送信素子とを有し、信号受信部は磁界または電
    磁波を受信してアナログ信号を発生する第2の受信素子
    と該第2の受信素子から得られるアナログ信号を直列デ
    ータに復調して並列データに変換する第2の回路と該第
    2の回路からの並列データを記憶する第2のメモリとを
    有することを特徴とする請求項1記載の電子カード。
  3. 【請求項3】前記第1のメモリと第2のメモリとを同一
    のメモリで構成したことを特徴とする請求項2記載の電
    子カード。
  4. 【請求項4】前記信号送受信部において、信号送信部に
    は送信するデータに対してフレーム情報を付与する機能
    を有し、信号送信部には受信されたデータに付与された
    フレーム情報に基づいてデータの誤りチェックを行う機
    能を有することを特徴とする請求項1記載の電子カー
    ド。
  5. 【請求項5】前記データ処理部において、同期化処理を
    行うことを特徴とする請求項1記載の電子カード。
  6. 【請求項6】種類を示す情報を記録することを特徴とす
    る請求項1記載の電子カード。
  7. 【請求項7】少なくとも半導体で形成されたメモリ部と
    該メモリ部に対するデータの書込みおよび読出しの制御
    を行うデータ処理部とを内蔵した電子カードにおいて、
    電力の供給を磁界によって受ける薄膜コイルを有し、薄
    膜コイルで受けた電力を内部へ与え、内部の電圧情報を
    電磁波を用いて送信する電源部と、前記データ処理部で
    処理するデータの授受を磁界または電磁波を用いて行う
    信号送受信部とを有することを特徴とする電子カード。
  8. 【請求項8】少なくとも半導体で形成されたメモリ部と
    該メモリ部に対するデータの書込みおよび読出しの制御
    を行うデータ処理部とを内蔵した電子カードが装着され
    る情報機器において、前記電子カードの装着を検出する
    カード装着検出部と、前記電子カードの内部の電圧情報
    を電磁波を用いて受信し、この受信された電圧情報に応
    じて磁界あるいは光を発生させて前記電子カードに電力
    を供給する電源供給部と、前記電子カードのデータ処理
    部で処理するデータの授受を前記電子カードに対して磁
    界または電磁波を用いて行う信号送受信部とを有するこ
    とを特徴とする情報機器。
  9. 【請求項9】前記信号送受信部において、信号送信部は
    データを記憶する第1のメモリと該第1のメモリから得
    られる並列データを直列データに変換してアナログ信号
    に変調する第1の回路と該第1の回路から得られるアナ
    ログ信号に基づいて磁界または電磁波を発生して送信す
    る第1の送信素子とを有し、信号受信部は磁界または電
    磁波を受信してアナログ信号を発生する第2の受信素子
    と該第2の受信素子から得られるアナログ信号を直列デ
    ータに復調して並列データに変換する第2の回路と該第
    2の回路からの並列データを記憶する第2のメモリとを
    有することを特徴とする請求項7記載の情報機器。
  10. 【請求項10】前記第1のメモリと第2のメモリとを同
    一のメモリで構成したことを特徴とする請求項8記載の
    情報機器。
  11. 【請求項11】少なくとも半導体で形成されたメモリ部
    と該メモリ部に対するデータの書込みおよび読出しの制
    御を行うデータ処理部とを内蔵した電子カードが装着さ
    れる情報機器において、前記電子カードの装着を検出す
    るカード装着検出部と、前記電子カードの内部の電圧情
    報を電磁波を用いて受信し、この受信された電圧情報に
    応じて磁界あるいは光を発生させて前記電子カードに電
    力を供給する電源供給部と、前記電子カードのデータ処
    理部で処理するデータの授受を前記電子カードに対して
    磁界または電磁波を用いて行う信号送受信部と、該信号
    送受信部を介して前記電子カードのデータ処理部との間
    で同期化を取る機器制御部とを有することを特徴とする
    情報機器。
  12. 【請求項12】前記信号送受信部において、信号送信部
    には送信するデータに対してフレーム情報を付与する機
    能を有し、信号送信部には受信されたデータに付与され
    たフレーム情報に基づいてデータの誤りチェックを行う
    機能を有することを特徴とする請求項8または11記載
    の情報機器。
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