JPH1048873A - トナー - Google Patents
トナーInfo
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- JPH1048873A JPH1048873A JP21693796A JP21693796A JPH1048873A JP H1048873 A JPH1048873 A JP H1048873A JP 21693796 A JP21693796 A JP 21693796A JP 21693796 A JP21693796 A JP 21693796A JP H1048873 A JPH1048873 A JP H1048873A
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- toner
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- toner according
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Abstract
ず、高品質の画像を得ることができるトナーを提供する
ことにある。 【解決手段】 板状の形状を有する化合物の微粒子をト
ナー母粒子に外添し、且つ、示差熱分析における吸熱ピ
ークが120℃以下にひとつ以上有し、トナー粒子の画
像解析装置で測定した形状係数SF1の値が110<S
F1≦180であり、形状係数SF2の値が110<S
F2≦140であり、SF2の値から100を引いた値
BとSF1の値から100を引いた値Aとの比B/Aが
1.0以下であることを特徴とするトナーに関する。
Description
録法、磁気記録法などを利用した記録方法に用いられる
トナーに関するものである。詳しくは本発明は予め静電
潜像担持体上にトナー像を形成後、転写材上に転写させ
て画像形成する複写機、プリンター、ファックスに用い
られるトナーに関する。
知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次いで、
該潜像をトナーで現像を行って可視像化し、必要に応じ
て紙などの転写材にトナー像を転写した後に、熱/圧力
により転写材上にトナー像を定着して最終画像を得るも
のである。
ー、ファックスは、カラー化の需要が大きくなってい
る。一般にカラートナーはその色味の関係で磁性体を含
有した磁性トナーを用いることが困難なため、非磁性ト
ナーが用いられる。黒トナーに磁性トナーを用い、カラ
ートナーに非磁性トナーを用いた場合、非磁性トナーは
その最適な転写電流値が磁性トナーの最適転写電流値よ
り高い値になる傾向がある。機器本体の転写条件を非磁
性トナーに合わせた場合、磁性トナーは一旦転写材上に
転写されたトナーが潜像担持体上に戻ってしまう「再転
写」と呼ばれる現象がおこり、黒画像の画像濃度の低下
を起こす。
多様化が進んでいることにより、電子写真法を用いた複
写機、プリンター、ファックスはそれらの多用なペーパ
ーマテリアルに対応出来ることが要求されている。しか
しながら、転写材であるペーパーマテリアルによってそ
の最適な転写条件は異なる。例えば、厚紙やOHTフィ
ルムではその最適転写電流値は高い値になる。一方、薄
い紙ではその最適転写電流値は低い値となり、機器本体
の転写条件を厚紙やOHTフィルムに対して最適化する
とやはり「再転写」現象が起きてしまう。
87159号公報、特開平2−146557号公報、特
開平2−167566号公報、特開平5−61251号
公報等に、トナーに機械的衝撃処理を施すことにより転
写率が改善できるという提案がなされている。
ナーにとって最も転写効率の良い転写条件に合わせたと
ころでの転写率は確かに向上するが、それよりも高い転
写電流値に設定したときの転写効率はほとんど改善され
ず、「再転写」の改善には効果がない。
進んでいるために、これまで以上にグラフィック画像の
高品質に対する要求が高まっている。この状況の中で、
トナー担持体周期で前の画像の残像がハーフトーン部分
に現れたり、均一なベタ画像をプリントした時にトナー
担持体1周目と2周目以降との画像濃度が異なる、所謂
「スリーブゴースト」という現像が画像品質上問題とな
るケースがある。
れたり、トナー担持体2周目以降の画像濃度が1周目に
比べて高くなる、所謂「ポジゴースト」については、特
開平2−284152号公報において、その改良につい
て記載されている。
る、ハーフトーン部分により薄く現れたり、トナー担持
体1周目の画像濃度が2周目以降に比べて高くなる、所
謂「ネガゴースト」については、従来検討の報告がほと
んどなされていない。
従来技術の問題点を解決したトナーを提供することにあ
る。
件(特に高い転写電流条件において)で「再転写」を起
こさず高い画像濃度が得られるトナーを提供することに
ある。
ト」の出ない良好な画像が得られるトナーを提供するこ
とである。
く、良好な画質の画像が得られるトナーを提供すること
にある。
物の微粒子をトナー母粒子に外添し、且つ、示差熱分析
における吸熱ピークが120℃以下にひとつ以上有し、
トナー粒子の画像解析装置で測定した形状係数SF1の
値が110<SF1≦180であり、形状係数SF2の
値が110<SF2≦140であり、SF2の値から1
00を引いた値BとSF1の値から100を引いた値A
との比B/Aが1.0以下であることを特徴とするトナ
ーを用いることにより上記課題を解決できる。
「スリーブゴースト」を解決する目的で検討したとこ
ろ、示差熱分析における吸熱ピークを比較的低いある特
定の範囲に有し、且つ、そのトナー粒子の形状が比較的
凹凸の少ないある特定の形状を有し、且つそのトナー母
粒子に板状の微粒子を外添したトナーにおいて、「再転
写」の防止を満足しつつ「スリーブゴースト」を解決で
きることを見いだした。
析における吸熱ピークが120℃以下(さらに好ましく
は110℃以下)にひとつ以上ある。
以下にない場合は、「再転写」防止の効果が十分に得ら
れない。
以下にあるトナーは、その製造における溶融混練工程に
おいてバインダー樹脂中の磁性体/荷電制御剤等の分散
の状態が、吸熱ピークが120℃以下に有しないトナー
とは異なるある特異な状態になるものと推測される。
以下に少なくともひとつあれば効果はあり、さらに吸熱
ピークが120℃を超えるところにあっても構わない。
但し、示差熱分析における吸熱ピークは60℃未満(好
ましくは70℃未満)に存在しないものが好ましい。示
差熱分析における吸熱ピークは60℃未満に存在する場
合は、画像濃度が低くなる傾向がある。また、保存性も
不安定になる傾向にある。
以下に有する形態にする手段としては、トナー中に示差
熱分析における吸熱ピークを120℃以下に有する化合
物を内添させる方法が好ましい。
以下にひとつ以上有する物質としては、樹脂あるいはワ
ックスを挙げることができる。
ル樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。
マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等の石
油系ワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びそ
の誘導体、フィシャートロプシュ法による炭化水素ワッ
クス及びその誘導体、ポリエチレンに代表されるポリオ
レフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス、
キャンデリラワックス等、天然ワックス及びそれらの誘
導体等で、誘導体には酸化物や、ビニルモノマーとのブ
ロック共重合物、グラフト変性物も含む。高級脂肪族ア
ルコール等のアルコール;ステアリン酸、パルミチン酸
等の脂肪酸或いはその化合物;酸アミド、エステル、ケ
トン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物ワックス、動
物ワックス等、示差熱分析における吸熱ピークを120
℃以下に有しているものであればどれも用いることが可
能である。
ィンもしくはフィッシャートロプシュ法による炭化水素
ワックスもしくは石油系ワックスもしくは高級アルコー
ルが含有される場合が本発明のトナーにおいては特に好
ましい。
レフィンもしくはフィッシャートロプシュ法による炭化
水素ワックスもしくは石油系ワックスが含有される場合
が、本発明のトナーではさらに好ましい。
低く、トナー母体の帯電を安定させるものと考えられ
る。そのことが本発明の「再転写」防止の効果をさらに
働きやすくするものと考えている。
しくはフィッシャートロプシュ法による炭化水素ワック
スもしくは石油系ワックスもしくは高級アルコールは、
そのGPC測定での重量平均分子量(Mw)と個数平均
分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜2.0で
ある場合、「再転写」防止の効果がさらに高くなる。
(Mw/Mn)が1.0〜2.0である分子量分布がか
なリシャープな上記ワックスをトナー中に含有させるこ
とにより、トナーの製造における溶融混練工程において
バインダー樹脂中の磁性体,荷電制御剤等の分散の状態
が本発明にとってより好ましい状態になるためと考えて
いる。
像解析装置で測定した形状係数SF1の値が110<S
F1≦180(さらに好ましくは、120<SF1≦1
60)、形状係数SF2の値が110<SF2≦140
(さらに好ましくは、115<SF2≦140)、SF
2の値から100を引いた値BとSF1の値から100
を引いた値Aとの比B/Aが1.0以下であるである場
合において、「再転写」防止に効果がある。
F2が110以下である場合、比B/Aが1.0を超え
る場合、潜像担持体上に残った転写残トナーのクリーニ
ングが難しくなり、クリーニング不良が発生しやすい。
2が140を超える場合は、「再転写」防止効果のさら
なる向上が十分に得られない。
ためには、以下の方法が挙げられる。
する方法やジェット式の粉砕において、その粉砕圧を通
常より下げて循環回数を増して微粉砕する方法が挙げら
れる。また、微粉砕された或いはさらに分級されたトナ
ー粒子を水中に分散させ加熱する湯浴法、熱気流中を通
過させる熱処理法、機械的エネルギーを付与して処理す
る機械的衝撃法などが挙げられる。
を加える方法が好ましい。機械的衝撃力を加える処理と
しては、例えば、川崎重工社製のクリプトロンシステム
やターボ工業社製のターボミル等の機械衝撃式の粉砕機
によリトナーに機械的衝撃力を加える方法の他、ホソカ
ワミクロン社製のメカノフュージョンシステムや奈良機
械製作所社製のハイブリダイゼーションシステム等の装
置の様に、高速回転する羽根によりトナーをケーシング
の内側に遠心力により押し付け、圧縮力,摩擦力等の力
によりトナーに機械的衝撃力を加える方法が挙げられ
る。
粉砕工程の後、或いは、さらに分級工程を経た後に行う
場合、「再転写」防止の効果がより高まる。ところが、
トナー粒子の形状が、本発明にある様な比較的凹凸の少
ない形状である場合、トナーがしまり易く、トナーがあ
る一定の振動を与えられた時の嵩密度である「タップ密
度」が大きくなる傾向があることがわかった。
きいトナーは、現像前のスリーブの空回転によってスリ
ーブ上に必要以上にトナーが供給され、スリーブ1周目
が2周目以降に対して濃度が濃くなる、いわゆるネガゴ
ーストが発生し易い事がわかった。
討したところ、板状の微粒子をトナー母粒子に外添する
ことにより、トナーのタップ密度を適度に小さくし、ス
リーブ1周目に必要以上にトナーが取り込まれなくなる
ことにより、「ネガゴースト」を防止することができ
た。
度を適度に低くおさえることができず、「ネガゴース
ト」の防止に効果がない。
して、板状面に垂直方向の厚みが1/4以下のものをさ
す。
最長径及び厚みは、拡大倍率1万倍の電子顕微鏡写真に
より測定した100個以上の粒子の平均値から求める。
場合、板状面を見た場合に比べて、非常に細長い長方形
として見えるので、最長径は、電子顕微鏡写真のうち、
明らかに板状面が写っている粒子をサンプリングして測
定し、厚みは、明らかに側面が写っている粒子をサンプ
リングして測定を行った。
μm〜15.0μmであることが好ましい。板状の微粒
子の平均粒径が1.0μm未満では、タップ密度は十分
に小さくならず、「ネガゴースト」の防止に効果がな
い。板状の微粒子の平均粒径が15.0μmを超える
と、タップ密度が小さくなりすぎ、スリーブへのトナー
の供給が充分でなくなり、逆に濃度が薄くなりすぎてし
まう。
は、上記の板状の微粒子の板状面の最長径の平均値をさ
す。
態で用いる。上記微粒子がトナーの母体中に内添された
状態では、タップ密度を小さくおさえる効果はなく、
「ネガゴースト」の防止に有効ではない。
は、0.01〜1.0質量部であることが好ましい。微
粒子のトナー中への添加量が0.01質量部未満である
と、タップ密度を小さくおさえる効果が十分でなく、
「ネガゴースト」防止の効果が十分に得られない。微粒
子のトナー中への添加量が1.0質量部を超えると、タ
ップ密度が小さくなりすぎ、良好な濃度が得られない。
イト,マイカ等の層状アルミノケイ酸塩化合物や方解石
の他、硫化鉄,硫化モリブデン等の板状の金属硫化物、
板状の窒化ホウ素、板状のグラファイト、板状の有機樹
脂粒子等が挙げられる。
リーブゴースト」防止の効果が高く好ましい。
化処理等を行ってもよい。
超える従来からある凹凸の比較的多いトナー粒子に、本
発明の板状の微粒子を外添した場合は、タップ密度が適
切な値よりも小さくなり、「スリーブゴースト」防止に
効果がない。
のようなものが挙げられる。加熱定着用トナーの場合
は、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチ
レン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸エステ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン
−メタクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリルインデ
ン共重合体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、
フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変
性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹
脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テンペン樹
脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが使用でき
る。
「再転写」防止の効果をさらに高くし、特に好ましい。
較的それ自身の主鎖の極性が低く、トナー母体の帯電を
安定させるものと考えられる。そのことが本発明の「再
転写」防止の効果をさらに働きやすくするものと考えて
いる。
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のような
二重結合を有するモノカルボン酸、もしくはその置換
体;アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル
酸、クロトン酸、などのアクリル酸及びそのα−或いは
β−アルキル誘導体、フマル酸、マレイン酸、シトラコ
ン酸などの不飽和ジカルボン酸及びそのモノエステル誘
導体または無水マレイン酸などがあり、このようなモノ
マーを単独、或いは混合して、他のモノマーと共重合さ
せることにより所望の重合体を作ることができる。
ノエステル誘導体を用いることが好ましい。より具体的
には、例えば、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノ
エチル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノオクチ
ル、マレイン酸モノアリル、マレイン酸モノフェニル、
フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル酸モ
ノブチル、フマル酸モノフェニルなどのようなα−、β
−不飽和ジカルボン酸のモノエステル類;n−ブテニル
コハク酸モノブチル、n−オクテニルコハク酸モノメチ
ル、n−ブテニルマロン酸モノエチル、n−ドデセニル
グルタル酸モノメチル、n−ブテニルアジピン酸モノブ
チルなどのようなアルケニルジカルボン酸のモノエステ
ル類;フタル酸モノメチルエステル、フタル酸モノエチ
ルエステル、フタル酸モノブチルエステルなどのような
芳香族ジカルボン酸のモノエステル類;例えば、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル等のようなビニルエ
ステル類、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン等の
ようなエチレン系オレフィン類;例えば、ビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトン等のようなビニルケトン
類;例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテル等のようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは組み合わせて
用いられる。
の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例え
ば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような
芳香族ジビニル化合物、;例えば、エチレングリコール
ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジメタクリレート等のよう
な二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニル
アニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジ
ビニルスルホン等のジビニル化合物、及び3個以上のビ
ニル基を有する化合物が単独もしくは混合物として使用
できる。
されている磁性トナーの場合に、特に効果が大きい。
は、強磁性の元素を含む合金又は化合物の粉末が好まし
い。例えば、マグネタイト、マグヘマイト、フェライト
等、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、亜鉛等の合金
や化合物、その他の強磁性合金等、従来より磁性材料と
して知られているもの等を挙げることができる。
面積としては、1〜40m2/g、さらには2〜30m2
/gのものが好ましい。
μm、好ましくは0.1〜0.6μmのものが好まし
い。
質量部に対して、60質量部〜200質量部、さらに好
ましくは80質量部〜150質量部含有させることが好
ましい。
ほぼ球形の磁性体を含有する場合において、特に好まし
い。その製造における溶融混練工程においてバインダー
樹脂中の磁性体の分散の状態が磁性体の形状がほぼ球形
以外のものを用いた場合とは異なり、ある特異な表面状
態がさらに好ましい形態になり、「再転写」防止の効果
が高まるものと考えている。磁性体の形状が「ほぼ球
形」とは、磁性体の電子顕微鏡写真を用いて、それぞれ
の粒子(100個以上を測定)の長径と短径の比(長径
/短径)の平均が1.0〜1.2のものをさす。
子に配合(内添)、又はトナー粒子と混合(外添)して
用いることができ好ましい。荷電制御剤によって、現像
システムに応じた最適の荷電量コントロールが可能とな
り、特に本発明では粒度分布と荷電量とのバランスを更
に安定したものとすることが可能である。トナーを負荷
電性に制御するものとして、例えば、下記物質がある。
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類等がある。
機微粉体が外添されている形態が好ましい。
等の混合器により攪拌、混合することにより含有される
形態が好ましい。
ケイ酸微粉体、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機
微粉体が好ましく、特にケイ酸微粉体が好ましい。例え
ば、かかるケイ酸微粉体は硅素ハロゲン化物の蒸気相酸
化により生成されたいわゆる乾式法又はヒュームドシリ
カと称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造され
るいわゆる湿式シリカの両者が使用可能であるが、表面
及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が少なく、
またNa2O、SO3 2-等の製造残滓の少ない乾式シリ
カの方が好ましい。また乾式シリカにおいては、製造工
程において例えば、塩化アルミニウム、塩化チタン等、
他の金属ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に用
いることによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉
体を得ることも可能でありそれらも包含する。
たものを用いてもよい。このような有機処理方法として
は、前記無機微粉体と反応あるいは物理吸着するシラン
カップリング剤、チタンカップリング剤等の有機金属化
合物で処理する方法;もしくはシランカップリング剤で
処理した後、あるいはシランカップリング剤で処理する
と同時にシリコーンオイルの如き有機硅素化合物で処理
する方法が挙げられる。
で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g以
上、特に50〜400m2/gの範囲のものが好まし
い。
m(好ましくは8.0μm)以下であることが好まし
い。トナーの重量平均粒径は10.0μm以下であると
き、「再転写」防止の効果がさらに高まる。トナーの重
量平均粒径は10.0μm以下であるとき、転写前の静
電荷潜像担持体或いは中間転写体上のトナーの帯電量が
さらに高くなるためと考えられる。
は、以下のような方法が挙げられる。本発明に係るトナ
ーを製造するにあたっては、上述したような構成材料を
ヘンシェルミキサー、ボールミル、V型ミキサー他の混
合器を用いた混合工程、熱ロールニーダー、エクストル
ーダーのごとき熱混練機を用いた混練工程、混練物を冷
却固化後、ジェットミル等の粉砕機を用いた粉砕工程、
上記工程を少なくとも有する製造工程を経て製造される
ことが好ましい。さらに必要により、粉砕物の分級工程
を経ることも好ましい。
も結着樹脂とその他組成物を溶融混練する工程とそれを
微粉砕する粉砕工程とを有する製造方法が特に好まし
い。
る吸熱ピークが120℃以下にある場合、結着樹脂中の
磁性体,荷電制御剤の分散状態が本発明にとって好まし
い状態になり、それを粉砕することにより、そのある特
異な状態がそのままトナー表面に露出し、「再転写」防
止の効果を発現するためである。
1、SF−2とは、例えば日立製作所製FE−SEM
(S−800)を用い、1000倍に拡大した2μm以
上のトナー像を100個無作為にサンプリングし、その
画像情報はインターフェースを介して、例えばニコレ社
製画像解析装置(LuzexIII)に導入し解析を行
い、下式より算出し得られた値を形状係数SF−1、S
F−2と定義する。
PERIMEは粒子の周囲長、AREAは粒子の投影面
積を示す。)
合いを示し、形状係数SF−2はトナー粒子の凹凸の度
合いを示している。
ークは、高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計で
測定する。たとえば、パーキンエルマー社製のDSC−
7が使用できる。測定方法は、ASTM D3418−
82に準じて行う。本発明に用いられるDSC曲線は、
1回昇温させ前履歴をとった後、温度速度10℃/mi
n、温度0〜200℃の範囲で降温、昇温させたときに
測定されるDSC曲線を用いる。吸熱ピーク温度とは、
DSC曲線において、プラスの方向のピーク温度のこと
であり、即ち、ピーク曲線の微分値が正から負にかわる
際の0になる点を言う。
ールターカウンターTA−II型あるいはコールターマ
ルチサイザー(コールター社製)を用いる。電解液は1
級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製す
る。たとえば、ISOTONR−II(コールターサイ
エンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法
としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散
剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスル
フォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜
20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器
で約1〜3分間分散処理を行ない前記測定装置によリア
パーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、2
μm以上のトナーの体積、個数を測定して体積分布と個
数分布とを算出した。それから、本発明に係る体積分布
から求めた重量基準の重量平均粒径D4(各チャンネル
の中央値をチャンネル毎の代表値とする)を求めた。
細川ミクロン(株)製のパウダーテスター及び該パウダ
ーテスターに付属している容器を使用して、該パウダー
テスターの取扱い説明書の手順に従って測定した値をい
う。
るが、これは本発明を何ら限定するものではない。
混練押し出し機によって溶融混練を行なった。混練物を
冷却後、粗粉砕をしジェット気流を用いた粉砕機によっ
て微粉砕をし、さらに風力分級機を用いて分級した。さ
らに、機械的衝撃力により表面処理し黒色粉体トナー母
体Aを得た。
て、ヘキサメチルジシラザン/ジメチルシリコーンオイ
ル処理乾式シリカ:1.2質量部、板状の窒化ホウ素微
粒子(平均粒径:6.0μm,厚み:0.8μm)0.
3質量部とをヘンシェルミキサー10Bにて3200r
pmで2分間攪拌混合しトナーを得た。
m、SF1は144、SF2は126であった。また、
示差熱分析における吸熱ピークは102℃にあった。
ところ、外添した窒化ホウ素微粒子はトナー粒子表面に
付着した状態で、トナー表面に埋め込まれてはいなかっ
た。
類及び物性を表1に、トナー母体中のワックスの種類と
物性及びトナー母体の粒径と形状を表2に示す。
た窒化ホウ素を表1に示す微粒子b〜dにする以外は、
実施例1と同様にしてトナーを得た。
た窒化ホウ素の添加量を表3に示す量にする以外は、実
施例1と同様にしてトナーを得た。
した低分子量ポリエチレンのかわりに表2に示した物質
を添加する以外は、実施例1と同様にしてトナー母体B
〜Hを得、外添工程は実施例1と同様にしてトナーを得
た。
った機械衝撃処理の条件を調節することにより、表2に
示した形状に調整した以外は、実施例1と同様にしてト
ナー母体I〜Jを得、外添工程は実施例1と同様にして
トナーを得た。
混練押し出し機によって溶融混練を行なった。混練物を
冷却後、粗粉砕をしジェット気流を用いた粉砕機によっ
て微粉砕をし、さらに風力分級機を用いて分級し、黒色
粉体トナー母体Kを得た。
て、ヘキサメチルジシラザン/ジメチルシリコーンオイ
ル処理乾式シリカ:1.2質量部、板状の窒化ホウ素微
粒子(平均粒径:6.0μm):0.3質量部とをヘン
シェルミキサー10Bにて3200rpmで2分間攪拌
混合しトナーを得た。
μm、SF1は160、SF2は154であった。
をそれぞれ下記の方法で評価をした。その結果は表3及
び4に示した。
を改造し可変の転写バイアス電源を取付けた装置を用
い、23℃/60%RHの環境でベタ黒画像を現像し、
75g/m2の転写紙上に転写させ、感光体上に残った
転写残画像を透明なポリエステル製粘着テープではくり
させ白紙上に貼り、その反射濃度をマクベス反射濃度計
にて測定し、標準としてテープのみを白紙上に貼った部
分の濃度をそこから差し引いた値をもって評価した。転
写電圧は1.0〜3.0kVまで0.5kV刻みで評価
した。 2)スリーブゴーストの評価 アップル社製レーザビームプリンター(6/600P
S)を用いて、23℃/60%RHの環境にてベタ黒画
像をプリントした紙を定着を通る前に取り出し、スリー
ブ1周目部分のトナーののり量と、2周目部分のトナー
ののり量を測定し、1周目部分に対する2周目部分のの
り量の上昇率(%)をもって評価した。
て「スリーブゴースト」がまったくわからない程度、絶
対値が2.0以内でほとんど目立たない程度である。
いても「再転写」を起こさず、スリーブゴーストの出な
い良好な画質の画像を得ることができる。
Claims (18)
- 【請求項1】 板状の形状を有する化合物の微粒子をト
ナー母粒子に外添し、且つ、示差熱分析における吸熱ピ
ークが120℃以下にひとつ以上有し、トナー粒子の画
像解析装置で測定した形状係数SF1の値が110<S
F1≦180であり、形状係数SF2の値が110<S
F2≦140であり、SF2の値から100を引いた値
BとSF1の値から100を引いた値Aとの比B/Aが
1.0以下であることを特徴とするトナー。 - 【請求項2】 該微粒子の平均粒径が1.0〜15.0
μmであることを特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項3】 該微粒子が窒化ホウ素であることを特徴
とする請求項1又は2に記載のトナー。 - 【請求項4】 該トナーの示差熱分析における吸熱ピー
クが60℃〜120℃にひとつ以上有することを特徴と
する請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項5】 該トナーの示差熱分析における吸熱ピー
クが70℃以上にひとつ以上有することを特徴とする請
求項4に記載のトナー。 - 【請求項6】 該トナーの示差熱分析における吸熱ピー
クが110℃以下にひとつ以上有することを特徴とする
請求項4又は5に記載のトナー。 - 【請求項7】 該トナー中に、ポリオレフィンもしくは
フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックスもし
くは石油系ワックスもしくは高級アルコールを含有する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項8】 該トナー中に、ポリオレフィンもしくは
フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックスもし
くは石油系ワックスを含有することを特徴とする請求項
1乃至6のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項9】 該トナー中に含有されるポリオレフィン
もしくはフィッシャートロプシュ法による炭化水素ワッ
クスもしくは石油系ワックスもしくは高級アルコールの
GPCで測定したMw/Mnが、1.0〜2.0である
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項10】 該トナー粒子の画像解析装置で測定し
た形状係数SF1の値が120<SF1≦160であ
り、形状係数SF2の値が115<SF2≦140であ
り、SF2の値から100を引いた値BとSF1の値か
ら100を引いた値Aとの比B/Aが1.0以下である
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項11】 該トナーの結着樹脂として、スチレン
系共重合体を用いることを特徴とする請求項1乃至10
のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項12】 該トナー中に磁性体が含有されている
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項13】 該トナー中の磁性体が形状がほぼ球形
の磁性酸化鉄であることを特徴とする請求項12に記載
のトナー。 - 【請求項14】 該トナーの重量平均粒径が10.0μ
m以下であることを特徴とする請求項1乃至13のいず
れかに記載のトナー。 - 【請求項15】 該トナーの重量平均粒径が8.0μm
以下であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれ
かに記載のトナー。 - 【請求項16】 該トナーの製造工程に、少なくとも結
着樹脂とその他組成物を溶融混練する工程とそれを粉砕
する工程とを有することを特徴とする請求項1乃至15
のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項17】 該トナーの製造工程において、少なく
とも機械的衝撃力を加える処理をすることを特徴とする
請求項16に記載のトナー。 - 【請求項18】 該トナーの製造工程において、微粉砕
工程の後に機械的衝撃力を加える処理をすることを特徴
とする請求項16又は17に記載のトナー。
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