JP2748163B2 - 静電荷像現像用現像剤 - Google Patents
静電荷像現像用現像剤Info
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- JP2748163B2 JP2748163B2 JP1239296A JP23929689A JP2748163B2 JP 2748163 B2 JP2748163 B2 JP 2748163B2 JP 1239296 A JP1239296 A JP 1239296A JP 23929689 A JP23929689 A JP 23929689A JP 2748163 B2 JP2748163 B2 JP 2748163B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真、静電記録、静電印刷の如き画像形
成法に於ける静電荷像を現像するための現像剤に関す
る。
成法に於ける静電荷像を現像するための現像剤に関す
る。
[従来の技術] 従来、電子写真法としては米国特許第2,297,691号明
細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−24748号公
報等に記載されている如く多数の方法が知られている
が、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により
感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤
を用いて現像し、必要に応じて紙等の転写材に転写した
後、加熱,圧力,加熱加圧或いは溶剤蒸気などにより定
着し、複写物を得るものであり、そして感光体上に転写
せず残った現像剤は種々の方法でクリーニングされ、上
述の工程が繰り返される。
細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−24748号公
報等に記載されている如く多数の方法が知られている
が、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により
感光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤
を用いて現像し、必要に応じて紙等の転写材に転写した
後、加熱,圧力,加熱加圧或いは溶剤蒸気などにより定
着し、複写物を得るものであり、そして感光体上に転写
せず残った現像剤は種々の方法でクリーニングされ、上
述の工程が繰り返される。
近年このような複写装置は、単なる一般にいうオリジ
ナル原稿を複写するための事務処理用複写機というだけ
でなく、コンピューターの出力としてのプリンターある
いは個人向けのパーソナル複写機という分野で使われ始
め、その利用方法も、多岐にわたっている。
ナル原稿を複写するための事務処理用複写機というだけ
でなく、コンピューターの出力としてのプリンターある
いは個人向けのパーソナル複写機という分野で使われ始
め、その利用方法も、多岐にわたっている。
そのため、より小型,より軽量そしてより高速、より
高信頼性が厳しく追及されてきており、機械は種々な点
でよりシンプルな要素で構成されるようになってきてい
る。その結果、現像器構成を簡素化、小型化することの
できる一成分系現像剤に要求される性能はより高度にな
り、該現像剤の性能向上が達成できなければよりすぐれ
た機械が成り立たなくなってきている。
高信頼性が厳しく追及されてきており、機械は種々な点
でよりシンプルな要素で構成されるようになってきてい
る。その結果、現像器構成を簡素化、小型化することの
できる一成分系現像剤に要求される性能はより高度にな
り、該現像剤の性能向上が達成できなければよりすぐれ
た機械が成り立たなくなってきている。
しかしながら一成分系現像剤は一般的には摩擦による
帯電の機会も少なく、又、現像剤粒子中に磁性粉を含ん
でいるため電荷の保持性が弱い。そのために画像濃度が
充分でなかったり白地へのカブリが発生、あるいは高湿
特性が満足できないなど種々の問題点を有していた。
帯電の機会も少なく、又、現像剤粒子中に磁性粉を含ん
でいるため電荷の保持性が弱い。そのために画像濃度が
充分でなかったり白地へのカブリが発生、あるいは高湿
特性が満足できないなど種々の問題点を有していた。
また、この様な現像剤を長期間にわたり放置保存して
おくと、現像剤の経時劣化が生じ、上記帯電性に起因す
る問題がより一層顕著となって現われる。
おくと、現像剤の経時劣化が生じ、上記帯電性に起因す
る問題がより一層顕著となって現われる。
現像剤の保存性、或いは、経時劣化の問題は、特にパ
ーソナルユースに適したメンテナンスフリーの立場から
感光体、現像器、クリーニング装置等を一体化したカー
トリッジ方式を用いた場合、その利用方法や利用状況に
よって、今後さらに重要な問題となってくると推測され
る。
ーソナルユースに適したメンテナンスフリーの立場から
感光体、現像器、クリーニング装置等を一体化したカー
トリッジ方式を用いた場合、その利用方法や利用状況に
よって、今後さらに重要な問題となってくると推測され
る。
これに対して、従来より現像剤の安定した摩擦帯電を
得る為に荷電制御財を添加することが特許、その他の技
術文献に多くの記載が見られる。しかしながら、荷電制
御剤の添加は、現像剤の帯電安定性に寄与している反
面、現像剤の長期間の放置に対する保存性や経時による
劣化についてはほとんど検討されていなかった。
得る為に荷電制御財を添加することが特許、その他の技
術文献に多くの記載が見られる。しかしながら、荷電制
御剤の添加は、現像剤の帯電安定性に寄与している反
面、現像剤の長期間の放置に対する保存性や経時による
劣化についてはほとんど検討されていなかった。
[発明が解決しようとしている課題] 本発明は、上記の様な欠点に鑑みなされたものであっ
て、その目的は、長期間の保存を経過した後も劣化する
ことなく初期の特性を維持し得る静電荷像現像用現像剤
の提供にある。
て、その目的は、長期間の保存を経過した後も劣化する
ことなく初期の特性を維持し得る静電荷像現像用現像剤
の提供にある。
さらに他の目的は現像剤粒子間及び現像剤とスリーブ
の如き現像剤担持体との間の摩擦帯電量が安定で、摩擦
帯電量分布がシャープで均一である静電荷像現像用現像
剤を提供することにある。
の如き現像剤担持体との間の摩擦帯電量が安定で、摩擦
帯電量分布がシャープで均一である静電荷像現像用現像
剤を提供することにある。
さらに他の目的は、温度・湿度の変化の影響を受けな
い安定した画像を再現する静電荷像現像用現像剤を提供
することにある。
い安定した画像を再現する静電荷像現像用現像剤を提供
することにある。
さらに他の目的は、現像剤を長期にわたり連続使用し
た際も初期の特性を維持し得る静電荷像現像用現像剤を
提供することにある。
た際も初期の特性を維持し得る静電荷像現像用現像剤を
提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明者等は、前記の如き目的を同時に達成する為
に、種々の材料をさまざまな角度より鋭意検討した。上
記目的は、以下の本発明によって達成される。
に、種々の材料をさまざまな角度より鋭意検討した。上
記目的は、以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、嵩密度が0.35g/cm3以上であ
る磁性粒子を含有する磁性トナーと、シランカップリ
ング剤、及びシリコーンオイル又はシリコーンワニスで
処理された無機微粉体とを含有することを特徴とする静
電荷像現像用現像剤に関する。
る磁性粒子を含有する磁性トナーと、シランカップリ
ング剤、及びシリコーンオイル又はシリコーンワニスで
処理された無機微粉体とを含有することを特徴とする静
電荷像現像用現像剤に関する。
本発明の現像剤は、上記の如き構成をとることによ
り、長期間の放置や保存に対して極めて劣化しずらい。
り、長期間の放置や保存に対して極めて劣化しずらい。
以上のことより本発明に係る現像剤は、初期の特性を
損うことなく常に良好な画像形成を提供することがわか
ったのである。
損うことなく常に良好な画像形成を提供することがわか
ったのである。
本発明者等は、本発明に係る現像剤が上記の如き効果
を発揮する理由として以下の様に考えている。すなわ
ち、現像剤中に磁性粒子を均一に分散・含有しているの
で該現像剤の表面性を劣化させることなく、良好な帯電
特性を維持できると推定している。
を発揮する理由として以下の様に考えている。すなわ
ち、現像剤中に磁性粒子を均一に分散・含有しているの
で該現像剤の表面性を劣化させることなく、良好な帯電
特性を維持できると推定している。
一般に現像剤中のバインダー樹脂は、現像剤粒子の製
造時に、種々の外圧力を受けており、そのエネルギーの
一部を該粒子の内部構造に歪として保存している。特に
磁性粒子の均一分散が実現されていないとこの現象は顕
著となり磁性粒子のリッチな部分では、結着樹脂の割合
が少なくなる分、部分的な粘弾性が減少する為、磁性粒
子と結着樹脂の界面でクレーズクラックやミクロボイド
といったミクロ構造での欠陥も生じ易くなる。一般にこ
の様なバインダー樹脂中のミクロ視野的な構造欠陥は、
高分子材料の熱運動の単位であるセグメントの移動運動
により自由エネルギーの低い状態に移行することで緩和
されていく。特に粒子表面でのセグメントの移動度は大
きく、その変化は、ある一定のタイムスケールの中での
該粒子表面積の減少といった現象により顕在化する。こ
の時、現像剤表面、もしくはその近傍に流動性付与剤の
様な添加剤が存在するならば、該添加剤の付着状態を著
しく変えることになる。本発明者等は帯電特性の不安定
化や流動性の悪化といった経時による現像剤の劣化は、
この様な現像剤表面の変化に起因すると推定している。
造時に、種々の外圧力を受けており、そのエネルギーの
一部を該粒子の内部構造に歪として保存している。特に
磁性粒子の均一分散が実現されていないとこの現象は顕
著となり磁性粒子のリッチな部分では、結着樹脂の割合
が少なくなる分、部分的な粘弾性が減少する為、磁性粒
子と結着樹脂の界面でクレーズクラックやミクロボイド
といったミクロ構造での欠陥も生じ易くなる。一般にこ
の様なバインダー樹脂中のミクロ視野的な構造欠陥は、
高分子材料の熱運動の単位であるセグメントの移動運動
により自由エネルギーの低い状態に移行することで緩和
されていく。特に粒子表面でのセグメントの移動度は大
きく、その変化は、ある一定のタイムスケールの中での
該粒子表面積の減少といった現象により顕在化する。こ
の時、現像剤表面、もしくはその近傍に流動性付与剤の
様な添加剤が存在するならば、該添加剤の付着状態を著
しく変えることになる。本発明者等は帯電特性の不安定
化や流動性の悪化といった経時による現像剤の劣化は、
この様な現像剤表面の変化に起因すると推定している。
負帯電性現像剤の場合、従来より疎水性コロイダルシ
リカの様な強い負帯電性を示す流動性付与剤等を添加す
ることが多く、その為に該添加剤の摩擦帯電性に対して
支配的となり、該現像剤の摩擦帯電量を増加させること
で、良好な帯電特性の維持に貢献している。故に、上述
した様な現像剤の表面性の劣化は特に大きな影響を及ぼ
す。
リカの様な強い負帯電性を示す流動性付与剤等を添加す
ることが多く、その為に該添加剤の摩擦帯電性に対して
支配的となり、該現像剤の摩擦帯電量を増加させること
で、良好な帯電特性の維持に貢献している。故に、上述
した様な現像剤の表面性の劣化は特に大きな影響を及ぼ
す。
一方、シリコーンオイルにより処理された無機微粉体
の添加は、多くの特許及び技術文献等に見られる様に流
動性の付与と帯電性の安定化等を同時に実現することを
可能にしている。しかし、このシリコーンオイル処理
は、シランカップリング剤処理の様な化学結合を介して
いるのと異なり表面塗布型であるので、現像剤表面にオ
イルが滲み込み汚染してしまう。現像剤表面のオイル汚
染は、該現像剤の表面帯電性に影響を与えるだけでな
く、バインダー樹脂の汚染部分の粘度を減少させ、セグ
メントの移動度の増加を助長するので上記の様な現像剤
の劣化を促進させてしまう。また、結着樹脂のリッチな
部分では、磁性体の割合が減少している分、部分的な粘
弾性が増加しているのでセグメントの自由度が大きく、
特に上記の様な現象が発生し易い。
の添加は、多くの特許及び技術文献等に見られる様に流
動性の付与と帯電性の安定化等を同時に実現することを
可能にしている。しかし、このシリコーンオイル処理
は、シランカップリング剤処理の様な化学結合を介して
いるのと異なり表面塗布型であるので、現像剤表面にオ
イルが滲み込み汚染してしまう。現像剤表面のオイル汚
染は、該現像剤の表面帯電性に影響を与えるだけでな
く、バインダー樹脂の汚染部分の粘度を減少させ、セグ
メントの移動度の増加を助長するので上記の様な現像剤
の劣化を促進させてしまう。また、結着樹脂のリッチな
部分では、磁性体の割合が減少している分、部分的な粘
弾性が増加しているのでセグメントの自由度が大きく、
特に上記の様な現象が発生し易い。
故に、現像剤の経時劣化を防止する為には、現像剤中
に磁性粒子を均一に分散・含有させ現像剤の表面性の変
化を最小限に抑える必要がある。特にシリコーンオイル
で処理した無機微粉体を用いた場合には必須となる。そ
の中でも特に負帯電性現像剤の経時劣化防止に非常に顕
著な効果を表わす。
に磁性粒子を均一に分散・含有させ現像剤の表面性の変
化を最小限に抑える必要がある。特にシリコーンオイル
で処理した無機微粉体を用いた場合には必須となる。そ
の中でも特に負帯電性現像剤の経時劣化防止に非常に顕
著な効果を表わす。
磁性体の嵩密度は、磁性粒子の凝集体の存在量、すな
わち分散性を間接的に示していると解することができ
る。磁性体の嵩密度が0.35g/cm3未満の場合には、磁性
体中に凝集体が多数存在していて、バインダー樹脂に対
して十分な分散性が得られない。この為、磁性粒子の偏
在を起こしバインダー樹脂中でのミクロ構造での欠陥を
生じ易くなり、現像剤の経時劣化を引き起こす。磁性粒
子の現像剤中での良好な分散を得る為には嵩密度が0.35
g/cm3以上の磁性体を用いることが必須であり、好まし
くは0.5g/cm3以上を有する磁性体である。
わち分散性を間接的に示していると解することができ
る。磁性体の嵩密度が0.35g/cm3未満の場合には、磁性
体中に凝集体が多数存在していて、バインダー樹脂に対
して十分な分散性が得られない。この為、磁性粒子の偏
在を起こしバインダー樹脂中でのミクロ構造での欠陥を
生じ易くなり、現像剤の経時劣化を引き起こす。磁性粒
子の現像剤中での良好な分散を得る為には嵩密度が0.35
g/cm3以上の磁性体を用いることが必須であり、好まし
くは0.5g/cm3以上を有する磁性体である。
本発明に於いて、磁性体の嵩密度とは、JIS(日本工
業規格)K−5101で測定される値を言う。
業規格)K−5101で測定される値を言う。
本発明に係る現像剤に含有される磁性体は、10000Oe
の磁界下に於いて、100Oe以下の保磁力(Hc)を有して
いることが好ましく、さらに好ましくは80Oe以下であ
る。磁性粒子に於いて、その保磁力は、結晶磁気異方性
及び形状異方性が支配的でその表面形状を間接的に規定
していると解することができる。すなわち、磁性体が結
晶性を帯びてくると保持力は大きくなり磁性粒子表面に
先鋭な凹凸面を持つようになる。このような凹凸面を表
面に有する磁性粒子を含有する現像剤を本発明に用いた
場合、磁性粒子と結着樹脂の界面付近でミクロ構造での
欠陥を生じ易くなる。故に磁性粒子の保磁力を小さく
し、その表面を実質的に曲面に近づけることが好まし
い。但し、保磁力は、磁性粒子が凝集体を形成している
場合にも100Oe以下の値を示すことがあるので、この場
合でも嵩密度は、0.35g/cm3以上である必要がある。
の磁界下に於いて、100Oe以下の保磁力(Hc)を有して
いることが好ましく、さらに好ましくは80Oe以下であ
る。磁性粒子に於いて、その保磁力は、結晶磁気異方性
及び形状異方性が支配的でその表面形状を間接的に規定
していると解することができる。すなわち、磁性体が結
晶性を帯びてくると保持力は大きくなり磁性粒子表面に
先鋭な凹凸面を持つようになる。このような凹凸面を表
面に有する磁性粒子を含有する現像剤を本発明に用いた
場合、磁性粒子と結着樹脂の界面付近でミクロ構造での
欠陥を生じ易くなる。故に磁性粒子の保磁力を小さく
し、その表面を実質的に曲面に近づけることが好まし
い。但し、保磁力は、磁性粒子が凝集体を形成している
場合にも100Oe以下の値を示すことがあるので、この場
合でも嵩密度は、0.35g/cm3以上である必要がある。
さらに本発明に係る現像剤に含有される磁性体は、10
000Oeの磁界下に於いて、10emu/g以下、好ましくは7emu
/g以下の残留磁化(σr)を有する磁性粒子を用いるこ
とが好ましい。磁性体の残留磁化10emu/gより大きくな
ると磁性粒子の磁気凝集が大きくなり、現像剤中で凝集
体として存在し易くなり、この磁性粒子の偏在が上述し
た様に現像剤の経時劣化の原因となるので好ましくな
い。
000Oeの磁界下に於いて、10emu/g以下、好ましくは7emu
/g以下の残留磁化(σr)を有する磁性粒子を用いるこ
とが好ましい。磁性体の残留磁化10emu/gより大きくな
ると磁性粒子の磁気凝集が大きくなり、現像剤中で凝集
体として存在し易くなり、この磁性粒子の偏在が上述し
た様に現像剤の経時劣化の原因となるので好ましくな
い。
磁性体の磁気的特性は、例えば東英工業株式会社製の
VSMP−1によって測定された値をいう。
VSMP−1によって測定された値をいう。
本発明に係る現像剤は、摩擦電荷を有するために実質
的に電気絶縁性である。具体的には、3.0Kg/cm2の加圧
下において、100Vの電圧を印加したときの抵抗値が1014
Ω・cm以上を有していることが好ましい。本発明に係る
球状磁性体は、バインダー樹脂100重量部に対して30〜1
50重量部(好ましくは40〜100重量部)含有されてい
る。30重量部未満では、スリーブの如き現像剤担持体上
における磁性現像剤の搬送性が不足する。150重量部を
越える場合では、磁性現像剤の絶縁性及び熱定着性が低
下する。
的に電気絶縁性である。具体的には、3.0Kg/cm2の加圧
下において、100Vの電圧を印加したときの抵抗値が1014
Ω・cm以上を有していることが好ましい。本発明に係る
球状磁性体は、バインダー樹脂100重量部に対して30〜1
50重量部(好ましくは40〜100重量部)含有されてい
る。30重量部未満では、スリーブの如き現像剤担持体上
における磁性現像剤の搬送性が不足する。150重量部を
越える場合では、磁性現像剤の絶縁性及び熱定着性が低
下する。
本発明に係る磁性体は、硫酸第1鉄を原料とする湿式
法によって生成されることが好ましく、マンガンまたは
亜鉛の如き2価金属化合物を0.1〜10重量%含有してい
るマグネタイトまたはフェライトから形成されているこ
とが好ましい。
法によって生成されることが好ましく、マンガンまたは
亜鉛の如き2価金属化合物を0.1〜10重量%含有してい
るマグネタイトまたはフェライトから形成されているこ
とが好ましい。
本発明に係る現像剤に含有される磁性体は、必要に応
じて解砕処理を施したものを用いても良い。磁性体を解
砕処理するために使用される手段として、粉体を解砕す
るための高速回転子を具備している機械式粉砕機、及
び、粉体を分散または解砕するための荷重ローラを具備
している加圧分散機が例示される。
じて解砕処理を施したものを用いても良い。磁性体を解
砕処理するために使用される手段として、粉体を解砕す
るための高速回転子を具備している機械式粉砕機、及
び、粉体を分散または解砕するための荷重ローラを具備
している加圧分散機が例示される。
機械式粉砕機を使用して磁性粒子の凝集体を解砕処理
する場合には、回転子による衝撃力が磁性粒子の1次粒
子にも過度に加わりやすく、1次粒子そのものが破壊さ
れて、磁性粒子の微粉体が生成しやすい。そのため、機
械式粉砕機で解砕処理された磁性体を現像剤の原料とし
た場合、磁性粒子の微粉体が多量に存在する為、該磁性
粒子の均一分散が困難となるだけでなくバインダー樹脂
中でのミクロ構造での欠陥を生じ易くなり、現像剤の経
時劣化に悪影響を及ぼす。
する場合には、回転子による衝撃力が磁性粒子の1次粒
子にも過度に加わりやすく、1次粒子そのものが破壊さ
れて、磁性粒子の微粉体が生成しやすい。そのため、機
械式粉砕機で解砕処理された磁性体を現像剤の原料とし
た場合、磁性粒子の微粉体が多量に存在する為、該磁性
粒子の均一分散が困難となるだけでなくバインダー樹脂
中でのミクロ構造での欠陥を生じ易くなり、現像剤の経
時劣化に悪影響を及ぼす。
これに対し、フレッドミルの如き荷重ローラを具備し
ている加圧分散機が磁性粒子の凝集体の解砕処理の効率
及ひ微粉状磁性粒子の生成の抑制という点で好ましい。
ている加圧分散機が磁性粒子の凝集体の解砕処理の効率
及ひ微粉状磁性粒子の生成の抑制という点で好ましい。
本発明に用いられる微粉体の粒径は0.001〜2μの範
囲である事が好ましく、特に0.005〜0.2μが好ましい。
囲である事が好ましく、特に0.005〜0.2μが好ましい。
本発明に用いる無機微粉体は、例えば、ケイ酸、アル
ミナ、酸化チタン等、第3族、第4族の金属酸化物が好
ましい。特にケイ酸微粉体が好ましい。
ミナ、酸化チタン等、第3族、第4族の金属酸化物が好
ましい。特にケイ酸微粉体が好ましい。
本発明に好ましく用いられるケイ酸微粉体は、ケイ素
ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる
乾式法又はヒュームドシリカと称されるいわゆる湿式シ
リカの両方が使用可能であるが表面及びケイ酸微粉体の
内部にあるシラノール基が少なく、又Na2O,SO3 2-等の製
造残渣のない乾式シリカの方が好ましい。
ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる
乾式法又はヒュームドシリカと称されるいわゆる湿式シ
リカの両方が使用可能であるが表面及びケイ酸微粉体の
内部にあるシラノール基が少なく、又Na2O,SO3 2-等の製
造残渣のない乾式シリカの方が好ましい。
又、乾式シリカにおいては製造工程において例えば、
塩化アルミニウム又は、塩化チタンなど他の金属ハロゲ
ン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いる事によっ
てシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る事も可能
であり、それらも包含する。
塩化アルミニウム又は、塩化チタンなど他の金属ハロゲ
ン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いる事によっ
てシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る事も可能
であり、それらも包含する。
本発明に用いられる無機微粉体は、シランカップリン
グ剤と、シリコーンオイル又はシリコーンワニスとで処
理されている。
グ剤と、シリコーンオイル又はシリコーンワニスとで処
理されている。
本発明に用いられるケイ酸微粉体のシリコーンオイル
がケイ酸微粉体の表面に塗布されることにより、シラノ
ール基を完全に覆いかくすことができ、耐湿性が飛躍的
に向上する。
がケイ酸微粉体の表面に塗布されることにより、シラノ
ール基を完全に覆いかくすことができ、耐湿性が飛躍的
に向上する。
本発明に用いられるシランカップリング剤は一般式 もので例えば代表的にはジメチルジクロルシラン,トリ
メチルクロルシラン,アリルジメチルクロルシラン,ヘ
キサメチルジシラザン,アリルフェニルジクロルシラ
ン,ベンジルジメチルクロルシラン,ビニルトリエトキ
シシラン,γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン,ビニルトリアセトキシシラン,ジビニルクロル
シラン,ジメチルビニルクロルシラン等をあげることが
できる。上記ケイ酸微粉体のシランカップリング剤処理
は、ケイ酸微粉体を撹拌等によりクラウド状としたもの
に気化したシランカップリング剤を反応させる乾式処理
又は、ケイ酸微粉体を溶媒中に分散させシランカップリ
ング剤を滴下反応させる湿式法等一般に知られた方法で
処理することができる。
メチルクロルシラン,アリルジメチルクロルシラン,ヘ
キサメチルジシラザン,アリルフェニルジクロルシラ
ン,ベンジルジメチルクロルシラン,ビニルトリエトキ
シシラン,γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン,ビニルトリアセトキシシラン,ジビニルクロル
シラン,ジメチルビニルクロルシラン等をあげることが
できる。上記ケイ酸微粉体のシランカップリング剤処理
は、ケイ酸微粉体を撹拌等によりクラウド状としたもの
に気化したシランカップリング剤を反応させる乾式処理
又は、ケイ酸微粉体を溶媒中に分散させシランカップリ
ング剤を滴下反応させる湿式法等一般に知られた方法で
処理することができる。
本発明に於けるシリコーンオイル又はシリコーンワニ
ス固形分の処理量は、微粉体100重量部に対し、1〜35
重量部、より好ましくは、2〜30重量部が好ましい。上
記処理量を限定した理由は、シリコーンオイル処理量が
少なすぎると、シランカップリング剤処理のみと同一の
結果となり耐湿性が向上せず高湿下では微粉体が吸湿し
てしまい高品位のコピー画像が得られなくなる。又、シ
リコーンオイル処理量が多すぎると、前述の微粉体の凝
集体ができやすくなり、又、はなはだしくは遊離のシリ
コーンオイルができてしまうため、現像剤に適用した場
合流動性を向上することができない等の欠点が生じる。
ス固形分の処理量は、微粉体100重量部に対し、1〜35
重量部、より好ましくは、2〜30重量部が好ましい。上
記処理量を限定した理由は、シリコーンオイル処理量が
少なすぎると、シランカップリング剤処理のみと同一の
結果となり耐湿性が向上せず高湿下では微粉体が吸湿し
てしまい高品位のコピー画像が得られなくなる。又、シ
リコーンオイル処理量が多すぎると、前述の微粉体の凝
集体ができやすくなり、又、はなはだしくは遊離のシリ
コーンオイルができてしまうため、現像剤に適用した場
合流動性を向上することができない等の欠点が生じる。
本発明に用いられる微粉末処理用のシリコーンワニス
は公知の物質が使用できる。例えば、信越シリコーン社
製KR−251、KR−112等が挙げられるが、これらに限定さ
れることはない。
は公知の物質が使用できる。例えば、信越シリコーン社
製KR−251、KR−112等が挙げられるが、これらに限定さ
れることはない。
シリコーンワニス処理の方法としては、オイル処理と
同じ公知技術が使用できる。
同じ公知技術が使用できる。
又、本発明に用いられる無機微粉体をまずシランカッ
プリング剤で処理し、しかる後にシリコーンオイル又は
シリコーンワニスで処理することはより好ましい。
プリング剤で処理し、しかる後にシリコーンオイル又は
シリコーンワニスで処理することはより好ましい。
一般にシリコーンオイル処理のみでは、無機微粉体表
面を覆うためのシリコーンオイル量が多く、処理中に微
粉体の凝集体ができやすく、現像剤に適用した場合現像
剤の流動性が悪くなる場合も考えられ、シリコーンオイ
ルの処理工程を充分に注意する必要がある。そこで良好
な耐湿性を保ちつつ、無機微粉体の凝集を防ぐ為には、
無機微粉体をシランカップリング剤で処理した後、シリ
コーンオイルで処理する方が、シリコーンオイルの処理
効果を充分に発揮できるということである。
面を覆うためのシリコーンオイル量が多く、処理中に微
粉体の凝集体ができやすく、現像剤に適用した場合現像
剤の流動性が悪くなる場合も考えられ、シリコーンオイ
ルの処理工程を充分に注意する必要がある。そこで良好
な耐湿性を保ちつつ、無機微粉体の凝集を防ぐ為には、
無機微粉体をシランカップリング剤で処理した後、シリ
コーンオイルで処理する方が、シリコーンオイルの処理
効果を充分に発揮できるということである。
最終的に、処理された無機微粉体の疎水化度が60%以
上、より好ましくは90%以上の値を示す様に疎水化され
ることが望ましい。疎水化度がこれ以下であると、高湿
下での無厳粉体の水分吸着により高品位の画像が得られ
なくなる。
上、より好ましくは90%以上の値を示す様に疎水化され
ることが望ましい。疎水化度がこれ以下であると、高湿
下での無厳粉体の水分吸着により高品位の画像が得られ
なくなる。
本発明における無機微粉体の疎水化度は、以下の方法
で測定された値を用いる。もちろん、本発明の測定法を
参照しながら他の測定法の適用も可能である。
で測定された値を用いる。もちろん、本発明の測定法を
参照しながら他の測定法の適用も可能である。
密栓式の200mlの分液ロートにイオン交換水100mlおよ
び試料0.1gを入れ、振とう機(ターブラシェーカーミキ
サーT2C型)で90rpmの条件で10分間振とうする。振とう
後10分間静置し、シリカ粉末層と水層が分離した後、下
層の水層を20〜30ml採取し、10mmセルに入れ、500nmの
波長で無機微粉体を入れていないブランクのイオン交換
水を基準として透過率を測定し、その透過率の値をもっ
て無機微粉体の疎水化度とするものである。
び試料0.1gを入れ、振とう機(ターブラシェーカーミキ
サーT2C型)で90rpmの条件で10分間振とうする。振とう
後10分間静置し、シリカ粉末層と水層が分離した後、下
層の水層を20〜30ml採取し、10mmセルに入れ、500nmの
波長で無機微粉体を入れていないブランクのイオン交換
水を基準として透過率を測定し、その透過率の値をもっ
て無機微粉体の疎水化度とするものである。
また、これらの無機微粉体の適用量は現像剤分級粉10
0重量部に対して、0.01〜20重量部のときに効果を発揮
し、より好ましくは0.1〜3重量部添加した際に優れた
現像剤を提供することができる。添加形態について好ま
しい態様を述べれば、処理された無機微粉体が現像剤粒
子表面に付着している状態にあるのがよい。
0重量部に対して、0.01〜20重量部のときに効果を発揮
し、より好ましくは0.1〜3重量部添加した際に優れた
現像剤を提供することができる。添加形態について好ま
しい態様を述べれば、処理された無機微粉体が現像剤粒
子表面に付着している状態にあるのがよい。
本発明に係る磁性トナーの結着樹脂としては、ポリス
チレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置
換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体,スチ
レン−ビニルトルエン共重合体,スチレン−ビニルナフ
タリン共重合体,スチレン−アクリル酸メチル共重合
体,スチレン−アクリル酸エチル共重合体,スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体,スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノ
エチル共重合体,スチレン−メタアクリル酸エチル共重
合体,スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体,スチ
レン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体,ス
チレン−ビニルメチルエーテル共重合体,スチレン−ビ
ニルエチルエーテル共重合体,スチレン−ビニルメチル
ケトン共重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチ
レン−イソプレン共重合体,スチレン−マレイン酸共重
合体,スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのス
チレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート,ポリブ
チルメタクリレート,ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニ
ル,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリビニルブチラ
ール,ポリアクリル酸樹脂,ロジン,変性ロジン,テン
ペル樹脂、フェノール樹脂,脂肪族または脂環族炭化水
素樹脂,芳香族系石油樹脂,パラフィンワックス,カル
ナバワックスなどが単独或いは混合して使用できる。
チレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置
換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体,スチ
レン−ビニルトルエン共重合体,スチレン−ビニルナフ
タリン共重合体,スチレン−アクリル酸メチル共重合
体,スチレン−アクリル酸エチル共重合体,スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体,スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体,スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノ
エチル共重合体,スチレン−メタアクリル酸エチル共重
合体,スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体,スチ
レン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体,ス
チレン−ビニルメチルエーテル共重合体,スチレン−ビ
ニルエチルエーテル共重合体,スチレン−ビニルメチル
ケトン共重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチ
レン−イソプレン共重合体,スチレン−マレイン酸共重
合体,スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのス
チレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート,ポリブ
チルメタクリレート,ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニ
ル,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリビニルブチラ
ール,ポリアクリル酸樹脂,ロジン,変性ロジン,テン
ペル樹脂、フェノール樹脂,脂肪族または脂環族炭化水
素樹脂,芳香族系石油樹脂,パラフィンワックス,カル
ナバワックスなどが単独或いは混合して使用できる。
現像剤中には必要に応じて荷電制御剤、着色剤、流動
性改質剤を添加しても良く、荷電制御剤、流動性改質剤
は現像剤粒子と混合(外添)して用いても良い。荷電制
御剤としては含金属染料、ニグロシン等があり、着色剤
としては従来より知られている染料,顔料が使用可能で
あり、流動性改質剤としてはコロイダルシリカ、脂肪酸
金属塩などがある。また増量の目的で、炭酸カルシウ
ム、微粉状シリカ等の充填剤を0.5〜20重量%の範囲で
現像剤中に配合することも出来る。さらに現像剤粒子相
互の凝集を防止して、その流動性を向上どがある。また
増量の目的で、テフロン微粉末のような流動性向上剤を
配合しても良く、熱ロール定着時の離型性を良くする目
的で低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、
マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、サ
ゾールワックス等のワックス状物質を0.5〜5重量%程
度加えることも出来る。
性改質剤を添加しても良く、荷電制御剤、流動性改質剤
は現像剤粒子と混合(外添)して用いても良い。荷電制
御剤としては含金属染料、ニグロシン等があり、着色剤
としては従来より知られている染料,顔料が使用可能で
あり、流動性改質剤としてはコロイダルシリカ、脂肪酸
金属塩などがある。また増量の目的で、炭酸カルシウ
ム、微粉状シリカ等の充填剤を0.5〜20重量%の範囲で
現像剤中に配合することも出来る。さらに現像剤粒子相
互の凝集を防止して、その流動性を向上どがある。また
増量の目的で、テフロン微粉末のような流動性向上剤を
配合しても良く、熱ロール定着時の離型性を良くする目
的で低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、
マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、サ
ゾールワックス等のワックス状物質を0.5〜5重量%程
度加えることも出来る。
[実施例] 以下本発明の基本的な構成と特色について述べたが以
下実施例にもとづいて具体的に本発明の方法について説
明する。しかしながら、これによって本発明の実施の態
様がなんら限定されるものではない。部は、重量部を意
味する。
下実施例にもとづいて具体的に本発明の方法について説
明する。しかしながら、これによって本発明の実施の態
様がなんら限定されるものではない。部は、重量部を意
味する。
製造例1 上記混合物を、140℃に加熱された2軸エクストルー
ダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗
粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し、得られた
微粉砕粉を風力分級して体積平均粒径12μmの負帯電性
磁性粒子分級粉−1(負帯電性磁性トナー)を得た。
ダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗
粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し、得られた
微粉砕粉を風力分級して体積平均粒径12μmの負帯電性
磁性粒子分級粉−1(負帯電性磁性トナー)を得た。
製造例2 上記成分を製造例1と同様にして磁性粒子分級粉−2
(負帯電性磁性トナー)を得た。
(負帯電性磁性トナー)を得た。
製造例3 嵩密度0.42g/cm3(Hc=99Oe,σr=8.3emu/g)を用い
た以外は、製造例1と全く同様にして磁性粒子分級粉−
3(負帯電性磁性トナー)を得た。
た以外は、製造例1と全く同様にして磁性粒子分級粉−
3(負帯電性磁性トナー)を得た。
製造例4 嵩密度0.31g/cm3(Hc=109Oe,σr=10.6emu/g)の磁
性体を用いた以外は、製造例1と全く同様にして磁性粒
子分級粉−4(負帯電性磁性トナー)を得た。
性体を用いた以外は、製造例1と全く同様にして磁性粒
子分級粉−4(負帯電性磁性トナー)を得た。
実施例1 比表面積200m2/gのケイ酸微粉体アエロジル#200(日
本アエロジル社製)100部にヘキサメチルジシラザン(H
MDS)20部で処理を行った後、ジメチルシリコーンオイ
ルKF−96 100cs(信越化学社製)10部を溶剤で希釈した
もので処理を行い、乾燥後約250℃で加熱処理を行い、
疎水化度99%の処理ケイ酸微粉体を得た。この処理ケイ
酸微粉体を前記磁性粒子分級粉−1(磁性トナー)100
部に対して0.4部を加え、ヘンシェルミキサーで乾式混
合し、現像剤を調製した。
本アエロジル社製)100部にヘキサメチルジシラザン(H
MDS)20部で処理を行った後、ジメチルシリコーンオイ
ルKF−96 100cs(信越化学社製)10部を溶剤で希釈した
もので処理を行い、乾燥後約250℃で加熱処理を行い、
疎水化度99%の処理ケイ酸微粉体を得た。この処理ケイ
酸微粉体を前記磁性粒子分級粉−1(磁性トナー)100
部に対して0.4部を加え、ヘンシェルミキサーで乾式混
合し、現像剤を調製した。
(1)テスト1.(常温常湿条件下に於ける実写テスト) この現像剤の実写テストを電子写真複写機「FC−5」
(キヤノン社製)の改造機を用いて行った。この改造機
には第1図に示す様に負帯電性の有機感光ドラムを使用
し、有機感光体の帯電時に於ける表面電位(最高電位)
は−700V、現像空間における感光体と現像スリーブとの
間隙(Dsd)は、270μm、規制ブレードの先端と現像ス
リーブとの間隙(Dsd)は240μm、磁石体は固定型で現
像スリーブの表面における磁束密度は800ガウスにし、
スリーブ上の現像剤層厚を80μmにし、交流バイアス18
00Vpp,1400Hz及び直流バイアス−450Vをスリーブに印加
し反転現像により複写画像を得、下記の項目についてそ
れぞれ評価した。結果を後述の第1表にまとめる。
(キヤノン社製)の改造機を用いて行った。この改造機
には第1図に示す様に負帯電性の有機感光ドラムを使用
し、有機感光体の帯電時に於ける表面電位(最高電位)
は−700V、現像空間における感光体と現像スリーブとの
間隙(Dsd)は、270μm、規制ブレードの先端と現像ス
リーブとの間隙(Dsd)は240μm、磁石体は固定型で現
像スリーブの表面における磁束密度は800ガウスにし、
スリーブ上の現像剤層厚を80μmにし、交流バイアス18
00Vpp,1400Hz及び直流バイアス−450Vをスリーブに印加
し反転現像により複写画像を得、下記の項目についてそ
れぞれ評価した。結果を後述の第1表にまとめる。
画像濃度 「マクベス反射濃度計」(マクベス社製)を用いて、
原稿濃度が0.0の白地部分の複写画像に対する相対濃度
を測定した。
原稿濃度が0.0の白地部分の複写画像に対する相対濃度
を測定した。
カブリ濃度 画像カブリの最悪値を「マクベス反射濃度計」(マク
ベス社製)を用いて、原稿濃度が0.0の白地部分に対す
る相対濃度を判定した。尚、白地反転濃度を0.0とし
た。
ベス社製)を用いて、原稿濃度が0.0の白地部分に対す
る相対濃度を判定した。尚、白地反転濃度を0.0とし
た。
尚、「画像カブリ」とは白地部分(非画像部)に現像
剤が飛散する現象を表す。
剤が飛散する現象を表す。
画質 複写画像を画像飛び散り、画像ヌケ、画像カスレ、画
像ムラ、鮮明性の5つの点から目視により判定した。評
価は不良で実用的には問題の有る場合を「×」、若干不
良ではあるが実用レベルに有る場合を「△」、良好であ
る場合を「○」、非常に優れている場合を「◎」とし
た。
像ムラ、鮮明性の5つの点から目視により判定した。評
価は不良で実用的には問題の有る場合を「×」、若干不
良ではあるが実用レベルに有る場合を「△」、良好であ
る場合を「○」、非常に優れている場合を「◎」とし
た。
尚、「画像飛び散り」とは画像周辺部に現像剤が飛散
する現象を表し「画像ヌケ」とは、画像の一部が欠ける
現象を表し、「画像カスレ」とは、画像に帯状の濃淡の
差が表われる現象を表し、「画像ムラ」とは画像に濃淡
の差が生ずる現象を表わす。
する現象を表し「画像ヌケ」とは、画像の一部が欠ける
現象を表し、「画像カスレ」とは、画像に帯状の濃淡の
差が表われる現象を表し、「画像ムラ」とは画像に濃淡
の差が生ずる現象を表わす。
(2)テスト2(6ケ月間放置保存後実写テスト) 現像剤調製後6ケ月間、常温常湿条件下で放置保存し
た後実写テストを行い、上記の項目についてそれぞれ評
価し、現像剤の経時劣化を評価した。結果を後述の第1
表にまとめる。
た後実写テストを行い、上記の項目についてそれぞれ評
価し、現像剤の経時劣化を評価した。結果を後述の第1
表にまとめる。
比較例1 ケイ微粉体アエロジル#200 100部にジメチルシリコ
ーンオイルKF−96 100cs(信越化学社製)10部を溶剤で
希釈したもので処理を行い乾燥後250℃で加熱処理を行
い、疎水化度93%の処理ケイ酸微粉体を得た。この処理
ケイ酸微粉体を製造例2の磁性粒子分級粉−2(磁性ト
ナー)100部に対して、0.6部を加え、ヘンシェルミキサ
ーで乾式混合し、現像剤を調製した後、実施例1と同様
に評価、検討した。結果を後述の第1表に示す。
ーンオイルKF−96 100cs(信越化学社製)10部を溶剤で
希釈したもので処理を行い乾燥後250℃で加熱処理を行
い、疎水化度93%の処理ケイ酸微粉体を得た。この処理
ケイ酸微粉体を製造例2の磁性粒子分級粉−2(磁性ト
ナー)100部に対して、0.6部を加え、ヘンシェルミキサ
ーで乾式混合し、現像剤を調製した後、実施例1と同様
に評価、検討した。結果を後述の第1表に示す。
比較例2 比表面積300m2/gのケイ酸微粉体アエロジル#300 100
部にオレフィン変性シリコーンオイルKF−415(信越化
学社製)30部を比較例1と同様に処理し、疎水化度99%
の処理ケイ酸微粉体を得た。この処理ケイ酸微粉体を製
造例3の磁性粒子分級粉−3(磁性トナー)100部に対
して、0.6部を加えヘンシェルミキサーで乾式混合し、
現像剤を調製した後、実施例1と同様に評価、検討し
た。結果を後述の第1表に示す。
部にオレフィン変性シリコーンオイルKF−415(信越化
学社製)30部を比較例1と同様に処理し、疎水化度99%
の処理ケイ酸微粉体を得た。この処理ケイ酸微粉体を製
造例3の磁性粒子分級粉−3(磁性トナー)100部に対
して、0.6部を加えヘンシェルミキサーで乾式混合し、
現像剤を調製した後、実施例1と同様に評価、検討し
た。結果を後述の第1表に示す。
比較例3 ケイ微粉体アエロジル#200 100部にフッ素変性シリ
コーンオイルFL−100 450cs(信越化学社製)15部を比
較例1と同様に処理し疎水化度95%の処理ケイ酸微粉体
を得た。この処理ケイ酸微粉体を製造例2の磁性粒子分
級粉−2(磁性トナー)100部に対して、0.8部を加え、
ヘンシェルミキサーで乾式混合し、現像剤を調製した
後、実施例1と同様に評価、検討した。結果を後述の第
1表に示す。
コーンオイルFL−100 450cs(信越化学社製)15部を比
較例1と同様に処理し疎水化度95%の処理ケイ酸微粉体
を得た。この処理ケイ酸微粉体を製造例2の磁性粒子分
級粉−2(磁性トナー)100部に対して、0.8部を加え、
ヘンシェルミキサーで乾式混合し、現像剤を調製した
後、実施例1と同様に評価、検討した。結果を後述の第
1表に示す。
比較例4 比表面積130m2/gのケイ酸微粉体アエロジル#130(日
本アエロジル社製)100部にα−メチルスチレン変性シ
リコーンオイルKF−410(信越化学社製)5部を比較例
1と同様に処理し、疎水化度94%の処理ケイ酸微粉体を
得た。この処理ケイ酸微粉体を製造例2の磁性粒子分級
粉−2(磁性トナー)100部に対して、1.0部を加え、ヘ
ンシェルミキサーで乾式混合し、現像剤を調製した後、
実施例1と同様に評価、検討した。結果を後述の第1表
に示す。
本アエロジル社製)100部にα−メチルスチレン変性シ
リコーンオイルKF−410(信越化学社製)5部を比較例
1と同様に処理し、疎水化度94%の処理ケイ酸微粉体を
得た。この処理ケイ酸微粉体を製造例2の磁性粒子分級
粉−2(磁性トナー)100部に対して、1.0部を加え、ヘ
ンシェルミキサーで乾式混合し、現像剤を調製した後、
実施例1と同様に評価、検討した。結果を後述の第1表
に示す。
比較例5 比較例1の処理ケイ酸微粉体を製造例4の磁性粒子分
級粉−4(磁性トナー)100部に対して0.5部加え、ヘン
シェルミキサーで乾式混合し、現像剤を調製後、実施例
1と同様に評価、検討した。結果を後述の第1表に示
す。
級粉−4(磁性トナー)100部に対して0.5部加え、ヘン
シェルミキサーで乾式混合し、現像剤を調製後、実施例
1と同様に評価、検討した。結果を後述の第1表に示
す。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は現像剤中にシランカッ
プリング剤と、シリコーンオイル又はシリコーンワニス
とで処理された無機微粉体を含有する時、該現像剤中に
嵩密度が0.35g/cm3以上である磁性粒子を含有すること
で、安定で均一な帯電性を有し、潜像に忠実な現像を行
なわしめる。即ち、長期間の放置保存を経過した後も劣
化することなく、初期の特性を保ち、安定した画質が得
られる。また、画像濃度の立ち上りがなく初期から高い
画像濃度が得られ、多数回にわたる画像形成プロセスを
遂行する場合でもカブリのない鮮明な画質を維持するこ
とができる。
プリング剤と、シリコーンオイル又はシリコーンワニス
とで処理された無機微粉体を含有する時、該現像剤中に
嵩密度が0.35g/cm3以上である磁性粒子を含有すること
で、安定で均一な帯電性を有し、潜像に忠実な現像を行
なわしめる。即ち、長期間の放置保存を経過した後も劣
化することなく、初期の特性を保ち、安定した画質が得
られる。また、画像濃度の立ち上りがなく初期から高い
画像濃度が得られ、多数回にわたる画像形成プロセスを
遂行する場合でもカブリのない鮮明な画質を維持するこ
とができる。
第1図は、本発明の磁性現像剤を好ましく適用可能な現
像装置の概略的な断面図を示す説明図である。 1……一成分系磁性現像剤 2……ブレード 3……スリーブ 4……感光ドラム 5……固定磁石 6……バイアス印加手段
像装置の概略的な断面図を示す説明図である。 1……一成分系磁性現像剤 2……ブレード 3……スリーブ 4……感光ドラム 5……固定磁石 6……バイアス印加手段
Claims (5)
- 【請求項1】嵩密度が0.35g/cm3以上である磁性粒子
を含有する磁性トナーと、シランカップリング剤、及
びシリコーンオイル又はシリコーンワニスで処理された
無機微粉体とを含有することを特徴とする静電荷像現像
用現像剤。 - 【請求項2】該磁性体は、嵩密度が0.5g/cm3以上であ
り、10000エルステッドの磁界下において、残留磁化
(σr)が10emu/g以下であることを特徴とする請求項
1に記載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項3】該磁性体は、嵩密度が0.5g/cm3以上であ
り、10000エルステッドの磁界下において、残留磁化
(σr)が7emu/g以下であることを特徴とする請求項1
に記載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項4】該無機微粉体は、該シランカップリング剤
で処理した後、該シリコーンオイル又は該シリコーンワ
ニスで処理されたものであることを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像用現像剤。 - 【請求項5】該静電荷像現像用現像剤は、静電荷像の帯
電極性と同極性の帯電極性を有する現像剤を用いて現像
を行う反転現像方式に用いられることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載の静電荷像現像用現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1239296A JP2748163B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 静電荷像現像用現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1239296A JP2748163B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 静電荷像現像用現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101741A JPH03101741A (ja) | 1991-04-26 |
JP2748163B2 true JP2748163B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17042622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1239296A Expired - Fee Related JP2748163B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 静電荷像現像用現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748163B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH073600B2 (ja) * | 1985-06-03 | 1995-01-18 | キヤノン株式会社 | 反転現像用負荷電性現像剤 |
JP2681786B2 (ja) * | 1988-02-29 | 1997-11-26 | キヤノン株式会社 | 静電荷像現像用磁性トナー |
-
1989
- 1989-09-14 JP JP1239296A patent/JP2748163B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03101741A (ja) | 1991-04-26 |
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