JPH1048796A - プロセッサにおける処理液状態の判定方法及びプリンタプロセッサ - Google Patents

プロセッサにおける処理液状態の判定方法及びプリンタプロセッサ

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JPH1048796A
JPH1048796A JP20067796A JP20067796A JPH1048796A JP H1048796 A JPH1048796 A JP H1048796A JP 20067796 A JP20067796 A JP 20067796A JP 20067796 A JP20067796 A JP 20067796A JP H1048796 A JPH1048796 A JP H1048796A
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JP
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processing
state
processing solution
balance
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JP20067796A
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English (en)
Inventor
Fumio Mogi
文雄 茂木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液状態の管理を簡便に精度良く行う。 【解決手段】 光源補正とペーパー特性補正を行った
(102、104)上で、プリント条件維持を行う(1
06)。ここで更新された処理液バランスには、処理液
状態の変動分以外の要因は殆ど含まれていないので、該
処理液バランスを対象として、調液した直後に更新され
た基準処理液バランスとの比較(108)、前回の処理
液バランスとの比較(110)、及び前10回の処理液
バランス平均値との比較(112)を行う。何れかの比
較での差が基準範囲外となった場合(114で否定判
定)、処理液状態が異常と判定し警告表示する(11
8)。これによりユーザは処理液状態の悪化傾向を認知
しその確認のためにコンスト処理を行う等の対応を早々
に実行できる。また、ユーザは警告表示が出るまではコ
ンスト処理を行わなくとも処理液状態が良好であること
を確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセッサにおけ
る処理液状態の判定方法及びプリンタプロセッサに係
り、より詳しくは、感光材料を処理液で処理するプロセ
ッサにおける処理液状態の判定方法、及び光源から照射
した光によって感光材料へ画像を露光し該感光材料を処
理液で処理するプリンタプロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、小規模現像所で適用されるプリ
ンタプロセッサでは、現像済のネガフィルムの画像をペ
ーパーに露光し、露光したペーパーをプロセッサ部の処
理液で現像・定着・水洗処理した後乾燥処理して、プリ
ントを得ている。このプロセッサ部でのペーパーの処理
は、現像・定着・水洗の各処理毎に専用の処理液を用い
て行われ、処理液の性能を保つために補充液が補充され
ているが、処理液は長時間使用するに従い、蒸発や持出
し・持込みによる液量の増減や空気酸化、熱劣化等の影
響により適性な性能を保てなくなる。このためプリント
の品質を常に良好にするために、上記処理で用いられる
処理液の状態を常に管理する必要がある。
【0003】このため、従来のプリンタプロセッサで
は、複数の露光条件で予め露光して作成した複数の画像
コマが形成されたコントロールストリップ(以下、コン
ストと称す)をペーパープロセッサ部で処理し、処理さ
れたコンストの画像コマの濃度を測定して、測定された
濃度と基準濃度とを比較して処理液状態を適切な条件
(標準状態)に維持するように管理していた(以下、こ
のようにコンストを用いて処理液状態を維持する処理を
コンスト処理と称する)。
【0004】上記のようなコンスト等の管理用ツールを
用いた場合、プリンタプロセッサの設置拠点のオペレー
タがそれら管理用ツールを保管・管理する必要が生じ面
倒である。そこで、予め作成された管理用ツールを用い
ることなく、処理液状態の管理を行う技術が提案されて
いる(特開平6−236018号公報、特開平7−15
9965号公報参照)。
【0005】このうち特開平6−236018号公報に
は、基準露光専用ネガ及び基準露光専用光源を用いて基
準露光条件(基準ネガ濃度、基準光量)で通常のペーパ
ーを露光することによりコンストに相当するツールを作
成し、このコンストに相当するツールを用いて上記コン
スト処理と同様に処理液状態を管理する技術が提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術では、コンストに相当するツールを作成するにあた
り、基準露光条件で露光することに重点が置かれてお
り、一般の感光材料を使用しているため露光される感光
材料の特性の相違及び該特性の変動要因については考慮
されていない。
【0007】実際に、一般の感光材料(コンストと異な
り管理されていない感光材料)に露光し処理した後の該
感光材料の濃度に基づいて処理液状態を判定する場合、
一定に管理された光源を用いて一定の露光を行っても、
処理液が全く同じ状態であっても、露光される感光材料
の特性や条件によって処理後の濃度はかなり変化し、基
準濃度と比較しても正しく判定できなくなることがあ
る。
【0008】また、一般の感光材料では、前記処理後の
濃度はメーカーや種類によって異なるばかりか、製造ロ
ットでも変動する。さらに、同じ製造ロットでも感光材
料の保管状態等によって特性が変化する。
【0009】このように一般の感光材料によって処理液
状態を適切に判定することは容易ではない。
【0010】そこで、本願出願人は、感光材料の製造ロ
ットや乳剤番号情報などから事前に測定した感光材料の
特性情報(基準濃度)をプリンタプロセッサで記憶して
おき、画像露光し処理した感光材料に対応する基準濃度
を読出し、該基準濃度と該感光材料の測定濃度とを比較
することにより、処理液状態を判定する技術を先の出願
(特願平7−146634号)で提案している。
【0011】しかしながら、この技術では、特性情報が
事前に明らかになっている感光材料については良好な管
理をすることができるが、特性情報が明らかになってい
ない感光材料については適用することができなかった。
【0012】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたもので、あらゆる種類の感光材料の特性変動を考
慮した上で、処理液状態の管理を簡便に精度良く行うこ
とができるプロセッサにおける処理液状態の判定方法及
びプリンタプロセッサを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載のプロセッサにおける処理液状態の
判定方法は、感光材料を処理液で処理するプロセッサに
おける処理液状態の判定方法であって、処理液状態の変
動に応じて所定の処理液判定パラメータを調整し、該処
理液判定パラメータの変動履歴を記憶しておき、該処理
液判定パラメータの変動履歴に基づいて、前記処理液の
状態の良否を判定する、ことを特徴とする。
【0014】また、請求項2記載のプリンタプロセッサ
は、光源から照射した光によって感光材料へ画像を露光
し該感光材料を処理液で処理すると共に、露光条件補正
用の複数の補正パラメータを調整することにより、少な
くとも光源光量変動、感光材料の特性変動、処理液状態
の変動に応じて露光条件を補正する機能を有するプリン
タプロセッサであって、前記複数の補正パラメータの1
つとして、処理液状態の変動に応じて露光条件を補正す
るための処理液補正パラメータが設けられている、こと
を特徴とする。
【0015】また、請求項3記載のプリンタプロセッサ
は、請求項2記載のプリンタプロセッサにおいて、前記
処理液補正パラメータの変動履歴を記憶する変動履歴記
憶手段と、前記変動履歴記憶手段に記憶された前記処理
液補正パラメータの変動履歴に基づいて、前記処理液の
状態の良否を判定する処理液状態判定手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0016】また、請求項4記載のプリンタプロセッサ
では、請求項3記載のプリンタプロセッサにおいて、前
記処理液状態判定手段は、過去の処理液補正パラメータ
に対する今回調整された処理液補正パラメータの変化率
又は変化量、及び過去の所定期間もしくは所定回数の処
理液補正パラメータの平均値に対する今回調整された処
理液補正パラメータの変化率又は変化量に基づいて、前
記処理液の状態の良否を判定する、ことを特徴とする。
【0017】また、請求項5記載のプリンタプロセッサ
では、請求項4記載のプリンタプロセッサにおいて、前
記過去の処理液補正パラメータは、新たな処理液を補充
又は交換した後の最初に調整された処理液補正パラメー
タ又は前回調整された処理液補正パラメータの少なくと
も一方である、ことを特徴とする。
【0018】また、請求項6記載のプリンタプロセッサ
は、請求項2乃至請求項5の何れか一項に記載のプリン
タプロセッサにおいて、感光材料を交換したときに感光
材料の特性変動に応じて露光条件を補正する前に、処理
液補正パラメータを調整することを禁止する禁止手段を
さらに有することを特徴とする。
【0019】また、請求項7記載のプリンタプロセッサ
は、請求項2乃至請求項6の何れか一項に記載のプリン
タプロセッサにおいて、始業時に自動的に、光源光量変
動に応じて露光条件を補正し、処理液状態の変動に応じ
て処理液補正パラメータを調整する、ことを特徴とす
る。
【0020】上記請求項1記載の発明に係るプロセッサ
では、処理液状態の変動に応じて所定の処理液判定パラ
メータを調整する。この処理液判定パラメータとして
は、処理液状態の変動に応じて露光条件を補正するため
の補正パラメータを用いても良いし、露光条件の補正と
は無関係に処理液状態の変動を検出し該検出結果に応じ
て設定する任意のパラメータを用いても良い。そして、
該処理液判定パラメータの変動履歴を記憶しておき、該
処理液判定パラメータの変動履歴に基づいて、処理液の
状態の良否を判定する。
【0021】上記処理液判定パラメータとして露光条件
補正用の補正パラメータを用いて適正な処理液状態の判
定を行うことができるプロセッサとして、次の請求項2
記載のプリンタプロセッサを挙げることができる。但
し、請求項1記載の発明に係るプロセッサとしてはプリ
ンタプロセッサに限定されるものではなく、プリンタ機
能を有しないプロセッサにも適用することができる。
【0022】上記請求項2記載のプリンタプロセッサで
は、露光条件補正用の複数の補正パラメータを調整する
ことにより、少なくとも光源光量変動、感光材料の特性
変動、処理液状態の変動に応じて露光条件を補正する。
しかも、複数の補正パラメータの1つとして、処理液状
態の変動に応じて露光条件を補正するための処理液補正
パラメータが設けられている。
【0023】ところで、露光条件には、光源光量変動、
感光材料の特性変動、処理液状態の変動の3つが大きく
影響する。このうち光源光量変動は一般的にランダムに
変動する傾向があり、感光材料の特性変動は感光材料を
交換した時に一時的に大きく変動することがあるもの
の、それ以外の時にはあまり変動しない。これに対し、
処理液状態の変動は時間経過とともに徐々に変化してい
くような変動である。このように処理液状態の変動は、
光源光量変動や感光材料の特性変動と異なり、時間経過
とともに徐々に変化するという特徴を有する。
【0024】従って、上記処理液補正パラメータの変動
履歴には、処理液状態の変動の特徴が現れることにな
る。即ち、該処理液補正パラメータの変動履歴に基づい
て、処理液の状態の良否を判定することができる。
【0025】より具体的には、請求項3記載のプリンタ
プロセッサのように、変動履歴記憶手段と処理液状態判
定手段とを具備し、変動履歴記憶手段によって処理液補
正パラメータの変動履歴を記憶しておき、該記憶された
処理液補正パラメータの変動履歴に基づいて、処理液状
態判定手段によって処理液の状態の良否を判定する。
【0026】ここでの処理液状態判定手段は、請求項4
記載の発明のように、過去の処理液補正パラメータに対
する今回調整された処理液補正パラメータの変化率又は
変化量、及び過去の所定期間もしくは所定回数の処理液
補正パラメータの平均値に対する今回調整された処理液
補正パラメータの変化率又は変化量に基づいて、処理液
の状態の良否を判定することができる。
【0027】また、上記過去の処理液補正パラメータと
しては、請求項5記載の発明のように、新たな処理液を
補充又は交換した後の最初に調整された処理液補正パラ
メータ、又は前回調整された処理液補正パラメータの少
なくとも一方を適用することができる。
【0028】一例として、新たな処理液を補充又は交換
した後の最初に調整された処理液補正パラメータ(以
下、基準処理液補正パラメータと称する)に対する今回
の処理液補正パラメータの比較(第1比較処理)、前回
の処理液補正パラメータに対する今回の処理液補正パラ
メータの比較(第2比較処理)、及び前10回の処理液
補正パラメータの平均値に対する今回の処理液補正パラ
メータの比較(第3比較処理)の計3つの比較を行い、
これらの比較結果に基づいて処理液の状態の良否を判定
することができる。
【0029】詳細は後述する実施形態で説明するが、上
記第1比較処理の比較結果(変化量)からは、新液から
の処理液補正パラメータのずれがわかる。第2比較処理
によれば、突発的に処理液状態が変化したことを検出す
ることができる。通常は一定の測定ばらつきの範囲にあ
るが、急に大きく変化した場合は地震による処理液のコ
ンタミネーション(以下コンタミと称する)や濃度計、
測光系の部品故障に原因を絞り込むことができる。ま
た、第3比較処理によれば、最近の処理液状態の変動傾
向がわかる。
【0030】例えば、処理液からの水分蒸発量に対し水
分補充量が少ない場合の処理液補正パラメータ(図では
処理液バランスと表記)の変動履歴を図14に示す。こ
の処理液バランスは、主として処理液状態の変動に応じ
て露光条件を補正するための補正パラメータであり、プ
リンタプロセッサの工場出荷時には「500」に初期設
定されている。なお、図10〜図21には、処理液バラ
ンス又は処理液バランスに関する上記の第1〜第3比較
処理結果の変動履歴のグラフを示すが、各グラフで横軸
は第1〜第3比較処理を実行した日(処理日)を意味し
その数字は処理開始日からの経過日数を示している。ま
た、処理液バランスはシアン、マゼンタ、イエローの各
色成分毎に設けられており、図10〜図21の凡例で示
した「C」はシアン色成分、「M」はマゼンタ色成分、
「Y」はイエロー色成分をそれぞれ意味している。
【0031】処理液バランスの値を変化させると露光量
を調節することができる。具体的には3色それぞれの調
光フィルタ(C、M、Y)の光路への挿入量を調節して
各色ごとに露光量を調節する。処理液バランスの値が低
下するとその分だけその色の調光フィルタの挿入量が大
きくなって光源の光の透過量が小さくなり露光量が低下
する。例えば、プリント条件維持と呼ばれる一連の操作
は、所定の試験用画像を感光材料に露光し、露光された
感光材料を処理し、処理された感光材料に記録された試
験用画像の濃度を測定する。処理液状態の変動等によっ
てこの測定された濃度が所定の目標濃度より濃くなった
場合は目標濃度にするために光量を落とすように適度に
調光フィルタを挿入して調節する。即ち、処理液バラン
スは値を小さくして露光量を小さくするように計算され
る。
【0032】処理液バランスの値の大きさと露光量の変
化量の関係、又は処理液バランスの値の大きさと画像濃
度の変化量の関係は任意に設計することができるが、画
像濃度の変化量と処理液バランスの値の変化量がリニア
になるように設計することが好ましい。本例では処理液
バランス値が「1」増加するとプリント濃度が約「0.
01」低下するように露光条件(調光フィルタの挿入
量)を調節するようにした。
【0033】なお、濃度計で測定される濃度は、画像に
光をあてた時の光の透過量(T)に対して濃度(D)は
D=−logTで示される。プリント濃度の場合は透過
量に代わって光の反射量で同様に求められる対数濃度で
ある。例えば、反射量1%(T=0.01)の時の画像
濃度は2.00になる。反射量10%で画像濃度は1.
00になる。
【0034】図14のグラフに示すように、処理液から
の水分蒸発量に対し水分補充量が少ない場合、処理液バ
ランスは徐々に低下する傾向となる。このとき、第1比
較処理による処理液補正パラメータと基準処理液補正パ
ラメータとの差は図15のグラフに示すように、第2比
較処理による処理液補正パラメータと前日の処理液補正
パラメータとの差は図16のグラフに示すように、第3
比較処理による処理液補正パラメータと前10日の処理
液補正パラメータ平均値との差は図17のグラフに示す
ように、それぞれ経時変化する。
【0035】ここでは図16のグラフに示す前日の処理
液補正パラメータとの差には大きな経時変化は見られな
いが、図17のグラフからは前10日の処理液補正パラ
メータ平均値との差がわずかながら低下傾向にあること
がわかり、さらに図15のグラフからは基準処理液補正
パラメータとの差が明らかに低下傾向にあることがわか
る。そこで、この原因は突発的な要因(例えば、コンタ
ミ等)ではなく、徐々に変化する要因、例えば、今回の
ような蒸発補正システムの不良(水分補充量不足)もし
くは補充量の過多であると推定することができる。
【0036】以上説明したように、本発明によれば、プ
リンタプロセッサのオペレータは、従来のように煩雑な
コンストを用いた処理液性能の確認を行わなくても、処
理液の状態を迅速に検出することができる。また、処理
液性能の変動傾向をモニターすることができるので、処
理液の状態が悪化した時に、その悪化の傾向に基づいて
悪化原因を特定しやすくなり、オペレータは適切な対処
を行うことができる。また、処理液状態の変動分のため
の専用の補正パラメータとして処理液補正パラメータを
用いているため、プリンタプロセッサの露光制御におい
て突発的又は意図的な外乱等が発生しても、処理液補正
パラメータ以外の補正パラメータで当該外乱等の影響分
を補正できる。即ち、このように突発的又は意図的な外
乱等が発生した場合でも、処理液補正パラメータの変動
履歴に基づく処理液状態の判定を継続して実行すること
ができる。
【0037】さらに、本発明のプリンタプロセッサにお
いて、請求項6記載の発明のように、禁止手段を設け、
該禁止手段によって、感光材料の交換時に感光材料の特
性変動に応じて露光条件を補正する前に、処理液補正パ
ラメータを調整することを禁止することにより、誤って
処理液補正パラメータの調整を先に実行してしまい、感
光材料の交換に伴う感光材料の特性変動分を処理液補正
パラメータによって調整してしまうことを回避すること
ができる。即ち、処理液補正パラメータに感光材料の特
性変動の補正分が含まれないよう制御することにより、
処理液補正パラメータの変動傾向に基づく処理液状態の
判定に感光材料の特性変動が影響しないようにし、処理
液状態の判定精度を高く維持することができる。
【0038】一方、本発明のプリンタプロセッサにおい
て、請求項7記載の発明のように、始業時には自動的
に、まず光源光量変動に応じて露光条件を補正し、次に
処理液状態の変動に応じて処理液補正パラメータを調整
することが望ましい。このように始業時に自動的に、処
理液状態の変動に応じて処理液補正パラメータを調整す
ることにより、日常のコンストを用いた処理液性能の確
認処理を廃止することができ、日常作業の負荷を軽減す
ることができる。
【0039】なお、本願のプリンタプロセッサは、フィ
ルム画像をペーパーに露光し処理液で処理するプリンタ
プロセッサにも、デジタル画像情報をレーザー光線やモ
ニター画像を使用してペーパーに露光し処理液で処理す
るプリンタプロセッサにも、適用することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。まず、本実施形態の構成を説明す
る。図1に示すように、本発明に係るプリンタプロセッ
サ10は、感光材料としてのカラーペーパーP1又はP
2にネガフィルムNの画像を露光するためのプリンタ部
11と、露光されたカラーペーパーP1又はP2に現像
・定着・水洗・乾燥の各処理を行うためのプロセサ部2
1と、を備えている。
【0041】プリンタ部11の最下部には、カラーペー
パーP1がロール状に巻き取られて収納されたペーパー
マガジン16及びカラーペーパーP2がロール状に巻き
取られて収納されたペーパーマガジン17がセットされ
ている。ペーパーマガジン16、17の各々の側面に
は、収納されたカラーペーパーP1又はP2の種類
(幅、巻長、面の種類等に応じた種類)を示すペーパー
マガジンの識別情報(以後、ペーパーマガジンIDと称
する)が図示しないバーコードによって記録されてい
る。また、各ペーパーマガジンのバーコードで表示され
た情報を読み取るためのバーコードリーダ86が、ペー
パーマガジン16、17のバーコード記録部に対応して
設けられている。また、ペーパーマガジンの排出口の近
傍には、カラーペーパーP1又はP2を所定のサイズや
画像コマ単位に切断するためのカッタ26が設けられて
いる。
【0042】一方、プリンタ部11の最上部には、露光
光を所定方向に射出する光源部12が設けられている。
光源部12には、露光のための光源としてのハロゲンラ
ンプ72が設けられており、更にハロゲンランプ72か
ら射出された露光光の光路には、シアン色用フィルタ、
マゼンタ色用フィルタ及びイエロー色用フィルタから成
る調光フィルタ70、及び露光光の射出方向を変更する
ための反射ミラー66が設けられている。
【0043】図1において反射ミラー66での露光光の
反射方向には、ネガフィルムNを所定の焼付位置に位置
決めするためのネガキャリア18が設けられており、ネ
ガキャリア18の下側にはネガフィルムNの画像を倍率
を変えてカラーペーパーの露光ステージS1に投影する
ための投影レンズ14N4が設けられている。
【0044】投影レンズ14N4の上側には、投影レン
ズ14N4に入射する露光光を全反射するための移動可
能な反射ミラー14N1が設けられており、反射ミラー
14N1による露光光の反射方向(図1において左方
向)には、イメージセンサ等で構成されたスキャナ14
N3及びレンズ14N2が設けられている。なお、スキ
ャナ14N3は工場出荷時に予め校正されており、スキ
ャナ14N3による測定値は正確である。
【0045】投影レンズ14N4の下側には、カラーペ
ーパーP1に照射される露光光を遮断するためのブラッ
クシャッタ68及びブラックシャッタ68を開閉駆動す
るブラックシャッタ駆動装置64が設けられており、ブ
ラックシャッタ駆動装置64は後述する制御部60に接
続されている。
【0046】図2に示すように、ブラックシャッタ68
は回転動作によって開閉する2つのシャッタ68A、6
8Bによって構成されている。シャッタ68Aの回転軸
68Pには、モータ64Aの駆動力を伝達するベルト7
4Aが巻きかけられており、シャッタ68Aはモータ6
4Aの駆動力によって回転軸68Pを中心に回転する。
同様に、シャッタ68Bの回転軸68Qには、モータ6
4Bの駆動力を伝達するベルト74Bが巻きかけられて
おり、シャッタ68Bはモータ64Bの駆動力によって
回転軸68Qを中心に回転する。図27に示すようにシ
ャッタ68Bには円孔68Rが設けられており、この円
孔68Rにセットアップフィルタ(SUF)68Dが嵌
め込まれ、さらにその上から拡散板68Cで覆ってい
る。また、ブラックシャッタ68の土台部材68X及び
カバー部材68Yの各々には、略長方形の孔がそれぞれ
の中央部に設けられている。
【0047】このようなブラックシャッタ68におい
て、通常のブラックシャッタとして動作する(完全に遮
光する)場合は、シャッタ68A、68Bを同時に駆動
し図2に示す遮光状態にする。この図2の遮光状態では
シャッタ68BのSUF68Dを光が透過するもののシ
ャッタ68Aによって遮光される。一方、プリント条件
維持を行う場合は、図2の遮光状態からモータ64Aの
駆動力によってシャッタ68Aが回転軸68Pを中心に
回転し、シャッタ68Aにより遮光されなくなり、光が
SUF68Dを透過することになる。SUF68Dを透
過した光はカラーペーパPに到達しカラーペーパPが露
光され、図4に示すような中濃度のグレー画像が記録さ
れた条件維持用プリントが得られる。
【0048】カラーペーパーP1を搬送するローラ対8
2、84が露光ステージS1を挟むように設けられてお
り、これらローラ対82、84はペーパー搬送装置80
(図3参照)により駆動される。また、ローラ対84よ
りもカラーペーパーの搬送方向下流側には、カラーペー
パーをプロセサ部21へ搬送するためのローラ対85、
87、89がカラーペーパーの搬送方向に沿って順に設
けられている。
【0049】プロセサ部21には、発色現像処理槽10
N1、漂白定着処理槽10N2、リンス処理槽10N3
〜10N6、乾燥部10N7及びソーター部10N8が
設けられており、発色現像処理槽10N1には発色現像
処理液、漂白定着処理槽10N2には漂白定着処理液、
リンス処理槽10N3〜10N6の各々にはリンス液
(水洗処理液)が貯留されている。これによって、発色
現像処理槽10N1で現像されたカラーペーパーは、漂
白定着処理槽10N2で定着処理された後リンス処理槽
10N3〜10N6で水洗処理され、乾燥部10N7で
乾燥処理される。
【0050】ソーター部10N8には、乾燥処理が終了
した画像コマ単位のカラーペーパーを一時的に溜めてお
くためのトレイ30が設けられている。
【0051】また、プロセサ部21には、作成されたカ
ラープリントをソーター部10N8へ搬送する搬送路R
1から分岐して設けられた分岐路R2及びカラープリン
トが分岐路R2へ搬送されるように搬送方向を切り換え
る切換装置24が設けられている。さらに、分岐路R2
の途中には、カラープリントの画像の濃度を測定する濃
度計22が設けられている。この濃度計22内には、光
源と、感光材料に反射してきた光量をC、M、Yの各色
それぞれ別々に検出可能なそれぞれの色フィルタを備え
たフォトセンサ3つが組み込まれている。
【0052】なお、プリンタプロセッサ10の筐体13
の上部には、後述するディスプレイ58(図3参照)及
びキーボード56を備えた操作部59が設けられてい
る。
【0053】また、プリンタプロセッサ10には、処理
液管理の全体を制御する装置としての制御部60が設け
られており、制御部60は図示しないCPU、RAM、
ROM、入出力ポート等で構成されたマイクロコンピュ
ータを備えている。図3に示すように、制御部60に
は、操作部59を構成するキーボード56とディスプレ
イ58とが接続されており、オペレータからキーボード
56を介して情報やコマンド等を入力することやオペレ
ータ向けに処理液を交換すべき旨を警告するメッセージ
等をディスプレイ58に表示することが可能となってい
る。さらに制御部60には、スキャナ14N3、濃度計
22、バーコードリーダ86、ペーパー搬送装置80及
びブラックシャッタ駆動装置64が接続されている。
【0054】また、制御部60には、磁気ディスク装
置、読み書きできる光ディスク、半導体メモリ等で構成
された記憶装置88が接続されており、記憶装置88に
は各種の情報、例えば処理液状態の判定結果の情報等を
記憶することが可能である。また、制御部60は、各地
に設置されたプリンタプロセッサの保守や障害等に関す
る情報を管理する管理センタ95のホストコンピュータ
94に通信制御装置90を介して接続されており、制御
部60からホストコンピュータ94へ処理液の異常状態
を示す情報(例えば、処理液バランスの変動履歴に関す
る情報等)を送信可能となっている。
【0055】さらに、制御部60はペーパーマガジン1
6に収納されたカラーペーパP1の残量及びペーパーマ
ガジン17に収納されたカラーペーパP2の残量を検出
する機能を有する。この残量は、例えば、ペーパーマガ
ジン16内の搬送ローラ27の回転数やペーパーマガジ
ン17内の搬送ローラ29の回転数によって検出するこ
とができる。また、赤外線発光ダイオードと受光器とを
含んで構成された赤外線センサをカラーペーパP1の搬
送路に設けて、該赤外線センサによってカラーペーパP
1の有無を検出し、カラーペーパP1の残量を搬送速度
と該カラーペーパP1のセンサ通過時間とに基づいて求
めても良い。
【0056】次に、本実施形態の作用を説明する。一日
の始業時等にプリンタプロセッサ10の図示しない電源
がオンされてから予め設定された時間が経過すると、処
理液の温度を所定値に制御するヒートアップが自動的に
開始される。処理液の温度が所定の温度に到達し処理液
のヒートアップが完了すると、図5に示す制御ルーチン
が制御部60によって自動的に実行開始される。
【0057】一方、制御部60では露光されるカラーペ
ーパーPの残量検出がプリント処理等と並行して実行さ
れる。具体的には、図9に示す割り込みルーチンが、露
光されたカラーペーパーPがカッタ26で切断されたタ
イミングで割込処理される。
【0058】ここで、まず図9に示す割り込みルーチン
を説明する。図9のステップ192では対象のカラーペ
ーパーPが収納されたペーパーマガジン(例えば、ペー
パーマガジン16)のペーパーマガジンIDをバーコー
ドリーダ86によって読み取り、次のステップ194で
は例えば、ペーパーマガジン16内の搬送ローラ27の
回転数に基づいてペーパーマガジン16内のカラーペー
パーPの残量を検出する。そして、次のステップ196
でカラーペーパーPの残量が「0」であるか否かを判定
する。ここで、カラーペーパーPの残量が「0」である
場合のみステップ198へ進み、該カラーペーパーPを
収納したペーパーマガジン16のペーパーマガジンID
に対応するフラグを「1」にセットしてリターンする。
【0059】上記図9の割り込みルーチンによって、カ
ラーペーパーPの残量が「0」になったことが検出さ
れ、該カラーペーパーPを収納したペーパーマガジン1
6のペーパーマガジンIDに対応するフラグが「1」に
セットされる。
【0060】なお、ペーパーマガジン16のペーパーマ
ガジンIDに対応するフラグが「1」の時は、該ペーパ
ーマガジン16に収納されたカラーペーパーPを用いた
プリント条件維持の実行指示を受け付けず、該カラーペ
ーパーPを対象とした後述するペーパー自動条件設定を
先に実行するよう促すメッセージをディスプレイ58に
表示してオペレータに警告する。
【0061】次に、図5に示す制御ルーチンを説明す
る。図5のステップ102では以下のように光源補正を
行う。まず、ネガフィルムをネガキャリア18にセット
しない状態で、ハロゲンランプ72に所定の電圧を印加
すると共に、露光光を全反射する位置に反射ミラー14
N1を移動し、所定位置に調光フィルタ70を移動し、
スキャナ14N3により光量を測定し、前回の測定時の
測定値と比較する。この比較結果に基づいて、一定のカ
ラーバランスを維持した一定光量の光が得られるよう
に、光源電圧や調光フィルタ70の位置を調整する。こ
れにより、調光フィルタ70やハロゲンランプ72等の
光源部12の各機器の汚れや劣化等による条件変動をな
くすことができ、一定光量の光が得られる。
【0062】次のステップ104では図6に詳細を示す
新規ペーパー判定処理を実行する。まず、露光されるカ
ラーペーパーPが収納されたペーパーマガジン(例え
ば、ペーパーマガジン16)のペーパーマガジンIDを
バーコードリーダ86によって読み取り(ステップ13
2)、該ペーパーマガジンIDに対応するフラグが当該
時点で「1」であるか否かを判定する(ステップ13
4)。ここでフラグが「1」でない場合は、露光される
カラーペーパーPは新規のカラーペーパーではないと判
断することができるので、図6のルーチンからリターン
する。
【0063】一方、ステップ134でフラグが「1」で
ある場合は、露光されるカラーペーパーPは新規のカラ
ーペーパーであると判断することができる。この場合、
ペーパー特性が以前に比べ大きく変動する可能性がある
ので、例えば、「ペーパー自動条件設定を実行して下さ
い」といったメッセージをディスプレイ58に表示する
(ステップ136)。この後、オペレータによるペーパ
ー自動条件設定の実行指示待ちとなるが、この待ち状態
においてオペレータがプリント終了操作を行い電源を切
ろうとした場合、例えば「次回の電源投入時に光源補正
・プリント条件維持を自動的に実行できなくなりますの
で、電源を切る前に必ずペーパー自動条件設定を実行し
て下さい」といった警告メッセージをディスプレイ58
に表示する(ステップ140)。
【0064】そして、オペレータによってペーパー自動
条件設定が実行指示されると(ステップ142で肯定判
定されると)、ステップ144へ進み、従来と同様のペ
ーパー自動条件設定が実行される。このペーパー自動条
件設定は、例えば、後述する図26に示す制御ルーチン
に沿って実行される。このペーパー自動条件設定によっ
て、対象のペーパーマガジンIDに対応するペーパーバ
ランス(カラーペーパーPの特性変動分を補正して露光
条件を設定するための補正パラメータ)が更新される。
またステップ144では、対象のペーパーマガジンID
に対応するフラグを「0」に戻して図5のメインルーチ
ンへリターンする。
【0065】図5において次のステップ106では図7
に詳細を示す処理液バランスのプリント条件維持を実行
する。まず、図7のステップ152では図8に詳細を示
す露光処理を実行する。
【0066】以下、図8に示す露光処理を概説する。ま
ず、光源補正によって得られたデータに基づいて一定の
カラーバランスの一定光量の光が得られるように、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の調光フ
ィルタ70を適宜光路に挿入する(ステップ172)。
次に、所定量のカラーペーパーPを切断して露光ステー
ジに送る(ステップ174)。さらに、ブラックシャッ
タのNDフィルタ側68Bを残して68A側のみを開い
て所定露光量だけ露光し(ステップ176)、図7のル
ーチンへリターンする。
【0067】以上のような図7のステップ152の露光
処理が終了すると、次のステップ154では、カラーペ
ーパーPをプロセサ部21の発色現像処理槽10N1、
漂白定着処理槽10N2、リンス処理槽10N3〜10
N6及び乾燥部10N7に順次搬送する。これにより、
カラーペーパーPに対し所定の現像・定着・水洗・乾燥
処理が行われプリントが作成される。次に、作成された
プリントは切換装置24によって切り換えられた分岐路
Rへ搬送され、濃度計22の測定位置に到達する。
【0068】次のステップ156において、図4に示す
露光領域A1の濃度測定が、濃度計22によりC、M、
Yの各色成分について行われる。
【0069】次のステップ158ではC、M、Yの各色
成分についてプリント濃度(ここでは一例として、ニュ
ートラルグレイである露光領域A1の濃度、以下露光領
域A1の濃度をSUF(セットアップフィルタ)プリン
ト濃度と称する)を基準範囲内(目標濃度)に収めるた
めの露光条件の補正量を求める。そして、次のステップ
160では、上記求めたC、M、Yの各色毎の露光条件
の補正量に応じてC、M、Yの各色毎の処理液バランス
を更新すると共に、更新した最新の処理液バランスを記
憶装置88に記憶する。ここで更新した処理液バランス
は、本発明の処理液補正パラメータに相当し、処理液状
態の変動を含んだ変動分に応じて露光条件を補正するた
めの補正パラメータである。
【0070】なお、処理液バランスは前回の値も消去せ
ずに連続して100回分まで記憶する。その際、該処理
液バランスで更新した日付も同時に記憶する。101日
目には自動的に最も古いデータから消去されて最新の処
理液バランス値及び更新日付が記憶される。
【0071】また、処理液を調液した直後もしくはコン
スト処理によって処理液状態が良好であった時に更新し
た処理液バランスは、基準処理液バランス(本発明の基
準処理液補正パラメータに相当)として記憶し、前記の
ように101日目に消去するようなことはせず、新たな
基準処理液バランスに更新されるまで記憶する。
【0072】以上のような図5のステップ106での処
理液バランスのプリント条件維持によって、露光条件補
正用のC、M、Yの各色毎の処理液バランスが更新され
る。
【0073】なお、前述した図6のステップ144で実
行されるペーパー自動条件設定は、上記説明した図7の
制御ルーチンとほぼ同様の図26の制御ルーチンに沿っ
て行われる。図26の制御ルーチンで図7と同様の処理
にはステップ番号の末尾に「A」を付している。図26
のステップ158AでC、M、Yの各色成分についてプ
リント濃度を基準範囲内に収めるための露光条件の補正
量を求めた後、次のステップ161で、上記求めたC、
M、Yの各色毎の露光条件の補正量に応じてC、M、Y
の各色毎のペーパーバランスを更新すると共に、更新し
た最新のペーパーバランスを記憶装置88に記憶する。
【0074】ところで、図5のメインルーチンにおいて
次のステップ108、110、112、114では処理
液バランスの変動履歴に基づいて、以下のようにして処
理液の状態の良否を判定する。
【0075】まずステップ108では、C、M、Yの各
色毎に上記更新した新たな処理液バランスと基準処理液
バランスとを比較する(以後、第1比較処理と称す
る)。次のステップ110では、C、M、Yの各色毎に
上記更新した新たな処理液バランスと前回の処理液バラ
ンスとを比較する(以後、第2比較処理と称する)。さ
らに、次のステップ112では、C、M、Yの各色毎に
上記更新した新たな処理液バランスと前10回の処理液
バランスの平均値とを比較する(以後、第3比較処理と
称する)。
【0076】ここで上記第1〜第3比較処理の意義につ
いて概説する。まず、第1比較処理によって、処理液を
調液した状態からの処理液バランスのずれがわかる。露
光系や測光系、濃度計の部品等の特性が変化しなけれ
ば、この値はおよそ処理液性能の変動量になる。数カ月
程度はこの値でほぼ処理液性能を判定できるが、絶対値
ではなく機器の特性の変動によってずれを生じるため、
半年程度に1回はコンスト処理を行って基準処理液バラ
ンスを更新することが好ましい。また、基準処理液バラ
ンスとして、後述する前10回の処理液バランスの平均
値が安定している時の処理液バランスを用いても良い。
【0077】次に、第2比較処理によれば、突発的に処
理液状態が変化したことを検出することができる。通常
は一定の測定ばらつきの範囲にあるが、急に大きく変化
した場合は地震による処理液のコンタミや濃度計、測光
系の部品故障に原因を絞り込むことができる。次に、第
3比較処理によれば、最近の処理液状態の変動傾向がわ
かる。ここでは前10回の平均値との差を用いたが、過
去の処理液バランスの値等を記憶するためのメモリ容量
の範囲内で任意の回数で行っても良い。例えば、ここで
は前10回の平均値のみであるが、さらにその前の10
回(11〜20回前)の平均値や、さらにその前の10
回(21〜30回前)の平均値等を求めて判定条件に加
えると、より的確な判定を行うことができる。
【0078】例えば、測定開始から53日目に処理液の
意図的なコンタミを発生させた場合(事象1)、ランニ
ング時の処理液バランスは図10のグラフに示すように
53日目から54日目にかけて急激に変化する。この場
合、第1比較処理による処理液バランスと基準処理液バ
ランスとの差は図11のグラフに示すように、第2比較
処理による処理液バランスと前日の処理液バランスとの
差は図12のグラフに示すように、第3比較処理による
処理液バランスと前10日の処理液バランス平均値との
差は図13のグラフに示すように、それぞれ経時変化す
る。ここでは図11〜図13のグラフの何れでも53〜
54日目で値が急激に変化していることがわかり、突発
的な要因(上記コンタミ等)の発生を検知することがで
きる。なお、上記の例では、急激に処理液バランスの値
が減少していたが、例えば、急激に処理液バランスの値
が増加した場合には、濃度計、測光系の部品故障が起因
しているケースが多い。
【0079】また、例えば、図14のグラフに示すよう
に、ランニング時の処理液バランスが徐々に低下する傾
向にある場合(事象2)、第1比較処理による処理液バ
ランスと基準処理液バランスとの差は図15のグラフに
示すように、第2比較処理による処理液バランスと前日
の処理液バランスとの差は図16のグラフに示すよう
に、第3比較処理による処理液バランスと前10日の処
理液バランス平均値との差は図17のグラフに示すよう
に、それぞれ経時変化する。
【0080】ここでは図16のグラフに示す前日の処理
液バランスとの差には大きな経時変化は見られないが、
図17のグラフより前10日の処理液バランス平均値と
の差がわずかながら低下傾向であることがわかり、図1
5のグラフより基準処理液バランスとの差が明らかに低
下傾向であることがわかる。この原因は前述したような
突発的な要因ではなく、徐々に変化する要因であると推
定することができる。ここでは、例えば、蒸発補正シス
テムの不良により処理液からの水分蒸発量に対し水分補
充量が少ないこと、もしくは処理薬剤の補充量の過多を
推定することができる。
【0081】また、プリンタプロセッサ10に記憶され
ているカラーペーパーPの処理量と補充液使用量と残量
(もしくは調液回数)、同様に加水用水洗水の使用量
(もしくは調液回数)等を検索して不良箇所を絞り込
み、該不良箇所を通知すればなお好ましい。
【0082】さらに、例えば、蒸発補正システムの不良
により処理液からの水分蒸発量に対し水分補充量が多い
時もしくは処理薬剤の補充量を意図的に不足としたとき
(事象3)、ランニング時の処理液バランスは図18の
グラフに示すように徐々に増大していく。この場合、第
1比較処理による処理液バランスと基準処理液バランス
との差は図19のグラフに示すように、第2比較処理に
よる処理液バランスと前日の処理液バランスとの差は図
20のグラフに示すように、第3比較処理による処理液
バランスと前10日の処理液バランス平均値との差は図
21のグラフに示すように、それぞれ経時変化する。
【0083】ここでは図20のグラフに示す前日の処理
液バランスとの差には大きな経時変化は見られないが、
図21のグラフより前10日の処理液バランス平均値と
の差がわずかながら上昇傾向であることがわかり、図1
9のグラフより基準処理液バランスとの差が明らかに上
昇傾向であることがわかる。この原因は前述したような
突発的な要因ではなく、徐々に変化する要因(例えば、
蒸発補正システム不良(加水過多)もしくは処理薬剤の
補充量の不足)であると推定することができる。
【0084】以上のような第1〜第3比較処理の実行
後、図5のステップ114では、第1〜第3比較処理の
各々において差が予め定めた基準範囲内、例えば、±1
0以内であるか否かを判定することにより、処理液の状
態の良否を判定する。
【0085】ここで、第1〜第3比較処理の全てにおい
て差が±10以内である場合はステップ116へ進み、
処理液に異常がない旨のメッセージをディスプレイ58
へ表示して処理を終了する。
【0086】一方、ステップ114で第1〜第3比較処
理の何れかにおいて差が±10を越えている場合は処理
液に異常があると判断し、ステップ118へ進み、処理
液に異常があるため早急に処理液を調液するよう警告す
る旨のメッセージをディスプレイ58へ表示する。ま
た、これと同時に第1〜第3比較処理の処理結果の経時
変化を示す情報を管理センタ95のホストコンピュータ
94へ通信回線92を介して送信する。
【0087】以上説明した本実施形態によれば、プリン
タプロセッサ10のオペレータは、従来のように煩雑な
コンストを用いた処理液性能の確認を行わなくても、処
理液の状態を迅速に検出することができる。また、プリ
ンタプロセッサ10の始業時に自動的に上記説明した図
5の制御ルーチンを実行し処理液の状態を判定すること
により、日常のコンストを用いた処理液性能の確認処理
を廃止することができ、日常作業の負荷を軽減すること
ができる。
【0088】また、第1〜第3比較処理により処理液性
能の変動傾向をモニターすることができるので、処理液
の状態が悪化した時に、その悪化の傾向に基づいて悪化
原因を特定しやすくなり、オペレータは適切な対処を行
うことができる。
【0089】また、処理液の異常を管理センタ95へ迅
速に通知することができる。これに伴い、管理センタ9
5側では第1〜第3比較処理の処理結果の経時変化を示
す情報を受信することで、処理液の異常を検知すると共
に、異常の内容を把握することができる。これにより、
管理センタ95側からプリンタプロセッサ10のオペレ
ータへ適切な対処を指示又はアドバイスすることができ
る。
【0090】また、上記事象2(処理液バランスが徐々
に低下する傾向にある場合)や事象3(処理液バランス
が徐々に増加する傾向にある場合)では、ポンプ等の修
理によって根本的な対策を行うまでは、処理液バランス
自体が露光制御の補正を行っているため、そのまま使用
を続けてもある程度の範囲までは写真処理性能に影響を
与えることなく良好なプリントに仕上げることができ
る。しかし、本実施形態のように一定の管理幅以内(こ
の例では±10)のうちに異常を検出できないと、LD
付近の濃度は処理液バランスで補正できるが、LD付近
以外の濃度では適正な補正ができなくなる。よって、実
際のプリントでは適正な補正ができなくなった時点で処
理液の異常に気がつくことになる。ここまで悪化してか
らでは、直ちに処理液を交換しなければならなくなり、
プリンタプロセッサ10によるプリント処理を一旦停止
せざるを得なくなる。本実施形態によれば、事前に処理
液の異常を検出し適切に対処することができるので、母
液交換に至る前に改善することができる。万が一、交換
すべき部品の納期が長くても早期に発注できるので、し
ばらくは良好に処理を行うことができる。
【0091】なお、上記実施形態では、C、M、Yの3
色それぞれの処理液バランスについて個々に変動履歴を
記憶し、各色毎の処理液バランスの変動履歴で処理液状
態を判定したが、3色の処理液バランスの合計値の変動
履歴で処理液状態を判定しても良いし、測光系のフィル
タの変動等を考慮して変動が大きいもの(例えばC色成
分に関する処理液バランス)を除いて処理液状態を判定
しても良い。
【0092】また、上記実施形態では、処理液状態を異
常であると判定する基準として、比較結果での差異が±
10よりも大きいこととしたが、機器の特徴に応じて各
色毎に任意の値を設定しても良い。
【0093】また、上記実施形態でのプリント条件維持
では、測定したSUFプリント(又は条件維持プリン
ト)濃度に基づいて処理液バランスを更新し該処理液バ
ランスの変動履歴に基づく処理液状態の判定を行った
が、透過率の異なる複数のセットアップフィルタ(SU
F)を設けて、複数の濃度に基づくプリント条件維持も
行って、複数の処理液バランス値を記憶し、該複数の処
理液バランスの各々の変動履歴に基づく処理液状態の判
定を行えば、より正確に判定でき、判定精度が向上する
ことは言うまでもない。
【0094】また、上記実施形態では、本発明の処理液
判定パラメータとして、処理液状態の変動に応じて露光
条件を補正するための処理液バランスを用いて、処理液
状態を判定する例を示したが、処理液判定パラメータと
して、露光条件の補正とは無関係に処理液状態の変動を
検出し該検出結果に応じて設定する任意のパラメータを
用いて、処理液状態を判定しても良い。
【0095】また、上記実施形態で、処理液バランスの
更新を行った時点での環境温度を測定し、該環境温度の
変化に応じたカラーペーパーPの温度特性変動分を処理
液バランスから除去し(処理液バランスを補正し)、該
処理液バランスを用いて処理液状態の判定を行えば、判
定精度が向上することは言うまでもない。
【0096】また、複数の透過率のSUFを用いる場合
は、1回の露光で同時に異なった濃度のプリントが行え
るようにSUFを形成しても良い。
【0097】また、ペーパーマガジンIDの情報は、上
記のバーコード以外にも記号によって表しても良く、カ
ラーペーパーの裏面に付した記号、文字、数字、又はそ
れらの組合せによって表しても良い。
【0098】さて、ここで本発明のように処理液バラン
スの変動履歴に基づいて処理液の状態を判定することが
妥当であること(妥当性)をコンスト処理結果との比較
に基づいて、以下に説明する。
【0099】まず、前述した測定開始から53日目に処
理液の意図的なコンタミを発生させたケースにおいて、
第54日目にコンスト処理を実行した(即ち、コンスト
を処理液で処理し作成したプリントの濃度を測定した)
ところ、その濃度測定結果(X-rite濃度計による)は図
22(A)の表に示すようになった。
【0100】ここで、図22(A)の表に示す濃度と工
場で予め正常に処理されたリファレンスのコンストの濃
度を比較し、両者の濃度差を100倍にして図22
(B)の表に示した。
【0101】一方、処理液状態が安定している第1日目
にコンスト処理を実行したところ、その濃度測定結果
(X-rite濃度計による)は図23(A)の表に示すよう
になった。同様に、図23(A)の表に示す濃度と工場
で予め正常に処理されたリファレンスのコンストの濃度
を比較し、両者の濃度差を100倍にして図23(B)
の表に示した。
【0102】第53日目に処理液の意図的なコンタミを
発生させなかったら、第54日目でもほぼ図23(B)
の表に近い結果が得られるはずである。そこで、第1日
目と第54日目とで両者のLDを比較しその差を求め
た。さらに、両日における処理液バランスを比較しその
差を求めた。これらの結果を図24の表に示す。この図
24の表から、マゼンタ、イエローについては処理液バ
ランスの変化量とコンスト処理でのLDの変化量とはお
よそ正負逆の関係にあることがわかる。
【0103】次に、図14のグラフに示すようにランニ
ング時の処理液バランスが徐々に低下する傾向にあるケ
ースにおいて、上記同様に、第1日目と第54日目とで
コンスト処理を実行しこれら両日で測定されたLDを比
較しその差を求めた。さらに、両日における処理液バラ
ンスを比較しその差を求めた。これらの結果を図25の
表に示す。この図25の表からは、マゼンタ、イエロー
のみならずシアンについても、処理液バランスの変化量
とコンスト処理でのLDの変化量とはおよそ正負逆の関
係にあることがわかる。
【0104】以上の例から明らかなように、コンスト処
理でのLDの変化量と処理液バランスの変化量とは相関
すると言える。従って、従来コンスト処理でのLDの変
化量に基づき行っていた処理液状態の判定を、本発明の
ように処理液バランスの経時変化に基づいて、行うこと
は妥当であると言える。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、プリンタプロセッサの
オペレータは、従来のように煩雑なコンストを用いた処
理液性能の確認を行わなくても、処理液の状態を迅速に
検出することができる。また、処理液性能の変動傾向を
モニターすることができるので、処理液の状態が悪化し
た時に、その悪化の傾向に基づいて悪化原因を特定しや
すくなり、オペレータは適切な対処を行うことができ
る。また、処理液状態の変動分のための専用の補正パラ
メータとして処理液補正パラメータを用いているため、
プリンタプロセッサの露光制御において突発的又は意図
的な外乱等が発生しても、処理液補正パラメータ以外の
補正パラメータで当該外乱等の影響分を補正できる。即
ち、このように突発的又は意図的な外乱等が発生した場
合でも、処理液補正パラメータの変動履歴に基づく処理
液状態の判定を継続して実行することができる。
【0106】特に、請求項6記載の発明によれば、処理
液補正パラメータに感光材料の特性変動の補正分が含ま
れないよう制御することにより、処理液補正パラメータ
の変動傾向に基づく処理液状態の判定に感光材料の特性
変動が影響しないようにし、処理液状態の判定精度を高
く維持することができる。
【0107】また、特に請求項7記載の発明によれば、
始業時に自動的に処理液状態の変動に応じて処理液補正
パラメータを調整することにより、日常のコンストを用
いた処理液性能の確認処理を廃止することができ、日常
作業の負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプリンタプロセッサの概略構成図
である。
【図2】NDフィルタの概略構成図である。
【図3】処理液の管理に係る機器の構成を示すブロック
図である。
【図4】複数の露光条件で露光されたペーパーを示す図
である。
【図5】本実施形態におけるメインルーチンを示す流れ
図である。
【図6】新規ペーパー判定処理のサブルーチンを示す流
れ図である。
【図7】処理液バランスのプリント条件維持のサブルー
チンを示す流れ図である。
【図8】露光処理のサブルーチンを示す流れ図である。
【図9】ペーパー切断時に割込処理される割込処理ルー
チンを示す流れ図である。
【図10】事象1におけるランニング時の処理液バラン
スの経時変化を示すグラフである。
【図11】事象1における基準の処理液バランスとの差
の経時変化を示すグラフである。
【図12】事象1における前日の処理液バランスとの差
の経時変化を示すグラフである。
【図13】事象1における処理液バランス平均値との差
の経時変化を示すグラフである。
【図14】事象2におけるランニング時の処理液バラン
スの経時変化を示すグラフである。
【図15】事象2における基準の処理液バランスとの差
の経時変化を示すグラフである。
【図16】事象2における前日の処理液バランスとの差
の経時変化を示すグラフである。
【図17】事象2における処理液バランス平均値との差
の経時変化を示すグラフである。
【図18】事象3におけるランニング時の処理液バラン
スの経時変化を示すグラフである。
【図19】事象3における基準の処理液バランスとの差
の経時変化を示すグラフである。
【図20】事象3における前日の処理液バランスとの差
の経時変化を示すグラフである。
【図21】事象3における処理液バランス平均値との差
の経時変化を示すグラフである。
【図22】(A)は事象1におけるコンタミ発生後の濃
度測定結果を示す表であり、(B)は事象1におけるコ
ンタミ発生後の濃度値とコンスト処理結果の濃度値との
差を示す表である。
【図23】(A)は事象1におけるコンタミ発生前の濃
度測定結果を示す表であり、(B)は事象1におけるコ
ンタミ発生前の濃度値とコンスト処理結果の濃度値との
差を示す表である。
【図24】事象1におけるコンタミ発生前後のLD濃度
値の差及びコンタミ発生前後の処理液バランスの差を示
す表である。
【図25】事象2における経時変化前後のLD濃度値の
差及び経時変化前後の処理液バランスの差を示す表であ
る。
【図26】その他のバランス又はバランス/スロープ値
のプリント条件維持のサブルーチンを示す流れ図であ
る。
【図27】本実施形態におけるブラックシャッタの分解
図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 10N1 発色現像処理槽 21 プロセサ部 60 制御部 68 条件維持フィルタ 70 調光フィルタ 72 ハロゲンランプ(光源) 88 記憶装置(変動履歴記憶手段) N ネガフィルム P1、P2 カラーペーパー(感光材料)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液で処理するプロセッサ
    における処理液状態の判定方法であって、 処理液状態の変動に応じて所定の処理液判定パラメータ
    を調整し、 該処理液判定パラメータの変動履歴を記憶しておき、 該処理液判定パラメータの変動履歴に基づいて、前記処
    理液の状態の良否を判定する、 ことを特徴とするプロセッサにおける処理液状態の判定
    方法。
  2. 【請求項2】 光源から照射した光によって感光材料へ
    画像を露光し該感光材料を処理液で処理すると共に、露
    光条件補正用の複数の補正パラメータを調整することに
    より、少なくとも光源光量変動、感光材料の特性変動、
    処理液状態の変動に応じて露光条件を補正する機能を有
    するプリンタプロセッサであって、 前記複数の補正パラメータの1つとして、処理液状態の
    変動に応じて露光条件を補正するための処理液補正パラ
    メータが設けられている、 ことを特徴とするプリンタプロセッサ。
  3. 【請求項3】 前記処理液補正パラメータの変動履歴を
    記憶する変動履歴記憶手段と、 前記変動履歴記憶手段に記憶された前記処理液補正パラ
    メータの変動履歴に基づいて、前記処理液の状態の良否
    を判定する処理液状態判定手段と、 を備えた請求項2記載のプリンタプロセッサ。
  4. 【請求項4】 前記処理液状態判定手段は、 過去の処理液補正パラメータに対する今回調整された処
    理液補正パラメータの変化率又は変化量、及び過去の所
    定期間もしくは所定回数の処理液補正パラメータの平均
    値に対する今回調整された処理液補正パラメータの変化
    率又は変化量に基づいて、前記処理液の状態の良否を判
    定する、 ことを特徴とする請求項3記載のプリンタプロセッサ。
  5. 【請求項5】 前記過去の処理液補正パラメータは、 新たな処理液を補充又は交換した後の最初に調整された
    処理液補正パラメータ又は前回調整された処理液補正パ
    ラメータの少なくとも一方である、 ことを特徴とする請求項4記載のプリンタプロセッサ。
  6. 【請求項6】 感光材料を交換したときに感光材料の特
    性変動に応じて露光条件を補正する前に、処理液補正パ
    ラメータを調整することを禁止する禁止手段をさらに有
    する請求項2乃至請求項5の何れか一項に記載のプリン
    タプロセッサ。
  7. 【請求項7】 始業時に自動的に、光源光量変動に応じ
    て露光条件を補正し、処理液状態の変動に応じて処理液
    補正パラメータを調整する、 ことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか一項に
    記載のプリンタプロセッサ。
JP20067796A 1996-07-30 1996-07-30 プロセッサにおける処理液状態の判定方法及びプリンタプロセッサ Pending JPH1048796A (ja)

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