JPH0720584A - 複写装置の管理装置 - Google Patents

複写装置の管理装置

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JPH0720584A
JPH0720584A JP16283193A JP16283193A JPH0720584A JP H0720584 A JPH0720584 A JP H0720584A JP 16283193 A JP16283193 A JP 16283193A JP 16283193 A JP16283193 A JP 16283193A JP H0720584 A JPH0720584 A JP H0720584A
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JP
Japan
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copying
copy
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information
management
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Application number
JP16283193A
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English (en)
Inventor
Takaaki Terashita
隆章 寺下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0720584A publication Critical patent/JPH0720584A/ja
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 管理の誤りを低減させると共に管理を複雑化
することなく、高品質のカラープリントを得ることがで
きるように複写装置を管理する。 【構成】 キーボード等のコード入力部から入力された
コードと材料データ記憶部60の記憶部から記憶されて
いるメモリコードとを比較することにより、コードの同
一性が管理される。このコードの同一性に応じて複写条
件の変動がカラーペーパーに起因するかプリンタプロセ
ッサに起因するかを決定すると共に、決定された複写条
件の変動原因に応じて複写条件が設定され、設定された
複写条件が対応する材料別複写条件記憶部62及び装置
条件記憶部64に記憶される。この設定された複写条
件、すなわち入力コードに対応する複写条件に従って複
写制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写装置の管理装置に係
り、特に露光部と現像部とを備えた複写装置を管理する
複写装置の管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置の1つであるプリンタプロセッ
サは、所謂ミニラボと称されDPE店に設置されてい
る。このプリンタプロセッサでは、ネガフィルムに記録
されたカメラ等により撮影された画像を焼付けるプリン
タ部と、焼付処理された印画紙を現像等のプリント処理
をするプロセッサ部とが一体となっており、長尺状の印
画紙をセットするのみで、自動的に焼付処理及びプリン
ト処理を搬送しながら処理できる。
【0003】このプリンタプロセッサによってカラープ
リントの品質を常に良好に仕上げるためには、現像処理
を正しく行うこととプリンタ部の露光条件を正確に機器
に設定することが必要である。このためプリンタプロセ
ッサ設置時に複写条件として標準露光条件を設定してい
るが、乳剤番号が異なるカラーペーパーを使用する場合
等の複写材料の変動や、プリンタランプを交換した場
合、及び現像処理液を交換した場合等の装置状態の変動
により複写条件が変化するため、この標準露光条件を補
正して設定し直す必要がある。また、装置状態の変動に
は、調光フィルタ、ハロゲンランプおよびリフレクタ等
を含む光源系の汚れや劣化等によってプリントの発色条
件の変動もある。
【0004】この標準露光条件を補正するにあたって
は、グレイの被写体を撮影したネガに相当する部分の周
囲に平均被写体色を撮影したネガに相当する部分を備え
た基準ネガフィルムを用い、この基準ネガフィルムから
焼付現像されたテストプリントの濃度と、予め焼付現像
された標準となるレファレンスプリントの濃度(目標濃
度)とを比較して補正している。すなわち、上記の基準
ネガフィルムは、標準被写体濃度、中灰色被写体濃度を
有するため、この基準ネガフィルムから得られたプリン
トが中灰色に発色するように、標準露光条件を補正して
いる。
【0005】上記のプリンタプロセッサでは、装置状態
の履歴を記憶して、この履歴を用いて装置状態の変動分
から複写条件を補正することが知られている。しかし、
複写装置の装置状態の変動のみを補正することでは、複
写材料の交換等による複写条件の変動を補正することが
できない。
【0006】また、複写材料と装置との変動分を含めて
複写条件を調整するために、テストプリントを行ったと
きの濃度変動を目視等により管理し調整するものもあ
る。また、同様の装置として、予め定めた複写条件によ
る露光条件に対する複写濃度変動から目的とする濃度の
露光条件を自動的に決定するものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような装置では、装置の変動と複写材料の変動とを分離
していないため、複数種類の複写材料を用いる場合に
は、実際に用いる複写材料が装置の設定に合致している
か否かをオペレータが判断しなければならない。また、
複写材料の交換の度にテストプリントを行う必要があ
り、むだな複写材料の消費量が増加すると共に、オペレ
ータが誤って判断することがある。
【0008】この問題を解消するために、装置の変動と
複写材料の変動とを分離して、変動分に対応するだけ複
写条件を変化させることが考えられるが、複雑な管理工
程になると共に、変動がいずれであるかを判断するのは
やはりオペレータであり、この判断の差異、すなわちオ
ペレータの誤判断により最適な複写条件の設定がなされ
ず得られるカラープリントの品質が低下することがあ
る。
【0009】本発明は上記事実を考慮して、管理の誤り
を低減させると共に管理を複雑化することなく、高品質
のカラープリントを得ることができるように複写装置を
管理することができる複写装置の管理装置を提供するこ
とが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の複写装置の管理装置は、原画
像を複写材料に露光するための露光部と露光された複写
材料を現像するための現像部とを備えた複写装置を管理
する複写装置の管理装置において、前記複写材料の特徴
を表す情報を入力する情報入力手段と、前記情報を記憶
する情報記憶手段と、複写材料に関係する複写条件を前
記情報に対応させて記憶すると共に前記複写装置に関係
する複写条件を記憶する複写条件記憶手段を備え、前記
情報記憶手段に記憶された情報と入力された情報とに基
づいて複写条件の変動が複写材料に起因する変動か複写
装置に起因する変動かを判断すると共に判断結果に基づ
いて該判断結果に対応する複写条件を求め、求めた複写
条件を変動原因に対応させて該複写条件記憶手段に記憶
する複写条件管理手段と、求められた複写条件に従って
原画像を複写材料に複写する複写制御手段と、を設けた
ことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の複写装置の管理装置において、前記複写条件管理手段
は前記情報記憶手段に記憶された情報と入力された情報
とが同一であるときに複写条件の変動が複写装置に起因
する変動と判断しかつ同一でないときに複写条件の変動
が複写材料に起因する変動と判断する、ことを特徴とし
ている。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の複写装置の管理装置において、前記情
報記憶手段は前記複写材料の特徴を表す情報を記憶した
時期を共に記憶し、前記複写条件管理手段は記憶された
情報と入力された情報とが同一であると共に情報が記憶
されてから入力されるまでの期間が所定期間経過したと
きに複写条件の変動が複写材料に起因する変動と判断し
かつ該期間が所定期間未満のときに複写条件の変動が複
写装置に起因する変動と判断する、ことを特徴としてい
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の複写装置の管理装置において、前記入力される情報
は、複写材料または複写材料が収納された包材に記録さ
れると共に該情報と記憶された情報との比較によって複
写材料に起因する複写条件の変動を予測可能な情報であ
ることを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の発明の複写装置の管理装
置は、原画像を複写材料に露光するための露光部と露光
された複写材料を現像するための現像部とを備えた複写
装置を管理する複写装置の管理装置において、前記複写
装置における前記複写材料の長さに関する情報を入力す
る材料長さ入力手段と、前記情報を記憶する情報記憶手
段と、前記複写材料に関係する複写条件を記憶すると共
に前記複写装置に関係する複写条件を記憶する複写条件
記憶手段を備え、前記情報記憶手段に記憶された情報と
入力された情報とから前記複写装置における複写材料の
残量または使用量を求め、求めた量に基づいて複写条件
の変動が複写材料に起因する変動か複写装置に起因する
変動かを判断すると共に判断結果に基づいて該判断結果
に対応する複写条件を求め、求めた複写条件を変動原因
に対応させて該複写条件記憶手段に記憶する複写条件管
理手段と、求められた複写条件に従って原画像を複写材
料に複写する複写制御手段と、を設けたことを特徴とし
ている。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の複写装置の管理装置において、前記複写条件管理手段
は、前記材料長さ入力手段により所定長さ以上の値が入
力されたときにまたは入力された長さが記憶された長さ
を越える値が入力されたときに前記複写材料が前記複写
装置に新しく供給されたと決定しまたは推定し、複写条
件の変動が複写材料に起因する変動と判断することを特
徴としている。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明の複写装置は、原画像を
複写材料に露光するための露光部と露光された複写材料
を現像するための現像部とを備えている。この複写装置
は管理装置によって原画像が複写材料へ複写されて現像
が終了しプリントを得るまでの複写条件が管理される。
情報入力手段は、複写材料の特徴を表す情報を入力す
る。この入力される複写材料の特徴を表す情報は情報記
憶手段に記憶される。管理装置は、複写条件管理手段を
備えており、この複写条件管理手段は複写材料に関係す
る複写条件を複写材料の特徴を表す情報に対応させて記
憶すると共に複写装置に関係する複写条件を記憶する複
写条件記憶手段を備えている。複写条件管理手段では、
情報記憶手段に記憶された情報と入力された情報とに基
づいて複写条件の変動が複写材料に起因する変動か複写
装置に起因する変動かを判断すると共に判断結果に基づ
いて該判断結果に対応する複写条件を求め、求めた複写
条件を変動原因に対応させて該複写条件記憶手段に記憶
する。複写制御手段は、求められた複写条件に従って原
画像を複写材料に複写する。
【0017】このように、複写材料の特徴を表す情報に
ついて、記憶した情報と入力された情報とに基づいて複
写条件の変動が複写材料に起因するか複写装置に起因す
るかを判断しているため、複写材料と複写装置との何れ
かに関係する複写条件を独立して管理することができ
る。従って、複写材料の交換や複写装置の変動によって
複写条件が変動した場合であっても、最小限度の変更や
修正によって最適な複写条件を設定することができる。
【0018】また、複写条件管理手段は、請求項2に記
載したように、情報記憶手段に記憶された情報と入力さ
れた情報とが同一であるときに複写条件の変動が複写装
置に起因する変動と判断しかつ同一でないときに複写条
件の変動が複写材料に起因する変動と判断することがで
きる。このようにすることによって、同一の複写材料に
あっては複写材料に起因する複写条件を考慮する必要が
なく、管理が簡略化される。
【0019】ここで、複写装置では同一の複写材料を長
期に渡って使用することがあり、この場合、複写材料の
経時変化等により複写条件が変動することがある。そこ
で、請求項3に記載の発明では、情報記憶手段は複写材
料の特徴を表す情報を記憶した時期を共に記憶してい
る。そして、複写条件管理手段は記憶された情報と入力
された情報とが同一であると共に情報が記憶されてから
入力されるまでの期間が所定期間経過したときに複写条
件の変動が複写材料に起因する変動と判断しかつ該期間
が所定期間未満のときに複写条件の変動が複写装置に起
因する変動と判断すれば、経時変化等で複写材料に関係
する複写条件が変動した場合であっても、適正に複写条
件が修正できる。また、経時変化を生じる以前の複写条
件の変動は複写装置の変動である確度が高いため、複写
装置に関係する複写条件を求めれば複写装置全体として
最適な複写条件を決定することができる。
【0020】なお、入力される情報は、請求項4に記載
したように、複写材料または複写材料が収納された包材
に記録されると共に該情報と記憶された情報との比較に
よって複写材料に起因する複写条件の変動を予測可能な
情報とすることができる。この情報を用いることによっ
て、この情報のみにより複写条件の変動を予測すること
ができ、複写条件を求めるときの例えば変動量を求める
ことなく複写条件を決定できる。
【0021】請求項5に記載の発明の複写装置の管理装
置では、材料長さ入力手段によって、複写装置における
前記複写材料の長さに関する情報が入力される。この情
報は情報記憶手段に記憶される。管理装置は、複写条件
管理手段を備えており、この複写条件管理手段は、複写
材料に関係する複写条件を記憶すると共に複写装置に関
係する複写条件を記憶する複写条件記憶手段を備えてい
る。複写条件管理手段では、情報記憶手段に記憶された
情報と入力された情報とから複写装置における複写材料
の残量または使用量を求めている。従って、複写装置に
おいて使用可能な複写材料の長さを決定または推定でき
る。この求めた量に基づいて複写条件の変動が複写材料
に起因する変動か複写装置に起因する変動かを判断する
と共に判断結果に基づいて該判断結果に対応する複写条
件を求め、求めた複写条件を変動原因に対応させて該複
写条件記憶手段に記憶する。この長さの決定または推定
は、請求項6に記載の発明のように、材料長さ入力手段
により新しい複写材料の長さに相当する所定長さ以上の
値が入力されたときには、複写材料が前記複写装置に新
しく供給されたと決定できる。また、入力された長さが
記憶されている前回までに使用したことによる現在の複
写材料の残量の長さを越える値が入力されたときには、
複写材料が前記複写装置に新しく供給されたと推定でき
る。このように、複写装置に、新しい複写材料が設置さ
れていると判断されると、複写条件の変動が複写材料に
起因する変動と判断することができる。従って、複写制
御手段によって、求められた複写条件に従って原画像を
複写材料に複写すれば、複写材料の特徴を表す情報を用
いることなく複写材料に関係する複写条件を管理するこ
とができ、複写材料の交換等によって複写条件が変動し
た場合であっても、自動的に最適な複写条件を設定する
ことができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図1には、本発明が適用されたプリンタ
プロセッサを示した。
【0023】このプリンタプロセッサは、C、M、Yフ
ィルタから成る調光フィルタ17、光拡散ボックス15
およびハロゲンランプ19を備えた光源部10とカラー
ペーパーを収納したペーパーマガジン部12とを備えて
いる。また、ネガキャリア11に挟持されたカラーネガ
フィルムの画面平均濃度を測光するための測光器16が
配置されており、この測光器16は光源部10の調光フ
ィルタを制御して露光量を制御するための制御回路50
に接続されている。
【0024】ペーパーマガジン部12から引き出された
カラーペーパーは、露光部14においてネガフィルムの
画像が焼付けられ、リザーバ部18を介してプロセッサ
部の発色現像部20に供給される。発色現像部20で現
像されたカラーペーパーは、漂白定着部22で定着処理
された後にリンス部24で水洗されてカラープリントが
作成される。水洗されたカラープリントは乾燥部26で
乾燥処理された後カッタ部28で画像コマ単位に切断さ
れる。このカッタ部28には、搬送されるカラープリン
トを挟むように制御回路50に接続された濃度計30が
配置されている。
【0025】制御回路50には、データ等を表示するた
めのCRT51及びデータ等を入力するためのキーボー
ド53が接続されている。更に、制御回路50には、プ
リンタプロセッサの複写条件を管理するための管理デー
タを記憶する管理データ記憶部として、カラーペーパー
を表すコードを種類別に記憶する材料データ記憶部6
0、カラーペーパー毎の複写条件を記憶する材料複写条
件記憶部62、プリンタプロセッサの装置条件を記憶す
る装置条件記憶部64が接続されている。
【0026】カラーペーパーを表すコードは、カラーペ
ーパーの種別や複写特性に関する情報を有するコードで
あり、製造番号、ロット/ロール番号、複写特性別番号
(基準カラーペーパーの基準特性からの違いに対する分
類)、製造年月日、カラーペーパーの種類を表す番号の
中から少なくとも1つを用いている。従って、同一種類
のカラーペーパーであっても、コードが異っている。
【0027】上記カラーペーパーの種類を表す番号に
は、以下のような情報を含むことができる。グロッシ
ー、シルク及びマット等のカラーペーパーの表面状態、
幅等のサイズ、紙、合成紙及び金属等の支持体の種類、
ポストカード用等の支持体の厚さ、及び製造メーカの情
報。また、当該カラーペーパーを適正に処理するときの
処理温度、処理時間、補充料、乾燥時間等の処理状態を
含めてもよい。
【0028】本実施例では、このコードはカラーペーパ
ーの包材に記録され、このカラーペーパーをプリンタプ
ロセッサに装填する度にキーボード53により手動で入
力する。従って、ペーパーマガジンを使用せずにカラー
ペーパーを直接プリンタプロセッサに供給するプリンタ
プロセッサであっても、コードを入力できる。
【0029】上記の光源部10の調光フィルタ17と光
拡散ボックス15との間には、露光光路中に挿入可能に
減光フィルタ34が配置されている。減光フィルタ34
は、図2、図3に示されるように、ガラス部材36と金
属製のスリットフィルタ38とを備えている。この減光
フィルタ34は、ネガキャリアと光源との間に配置すれ
ばよいが光拡散ボックスと光源との間が好ましい。な
お、ガラス部材36は蒸着フィルタ、白板ガラス、色ガ
ラスフィルタを用いてもよい。以下、ガラス部材とし
て、蒸着フィルタを例に符号36を付して説明する。
【0030】蒸着フィルタ36は、両端部がコ字状に折
曲されたスリットフィルタ38によって両端部が支持さ
れている。蒸着フィルタ36の底面とスリットフィルタ
38の底面との間には底面同士が接触しないように、ス
リットフィルタ38の折曲部の幅と略同一幅の一対のス
ペーサ44が介在されている。このスペーサ44は、ス
リットフィルタ38から蒸着フィルタ36に熱が伝導し
て蒸着フィルタ36が破損されるのを防止するものであ
る。
【0031】スリットフィルタ38の角部近傍には、取
付アーム40の一端が固定されている。取付アーム40
の他端は、モータ42の回転軸に固定されている。従っ
て、モータ42を回転することによって減光フィルタ3
4はモータ42の回転軸を中心に水平面内で回転する。
スリットフィルタ38の底面には、エッチング処理等に
よって所定幅のスリット46が所定間隔隔てて平行に、
全面に亘って多数本形成されている。なお、スリットに
代えて微細な孔を多数個穿設してもよい。スリットフィ
ルタ38の両面は反射を防止するために黒色に塗装され
ている。また、スリットフィルタは、セラミックスや耐
熱性樹脂等で形成してもよい。
【0032】なお、上記では蒸着フィルタ36とスリッ
トフィルタ38とで減光フィルタ34を構成したが、ス
リットフィルタを一対の蒸着フィルタで挟持し減光フィ
ルタ34を構成してもよい。また、スリット幅や孔の大
きさがゴミ等の詰まりにくい程度の場合、蒸着フィルタ
や白板ガラス等のガラス部材を用いなくてもよい。
【0033】次に、本実施例の作用を複写条件の管理と
共に説明する。図4には、制御回路50周辺における、
コード入力から複写制御までの過程の概念を示した。入
力されたコードと入力コードに対応する材料データ記憶
部60の記憶部から記憶されているコードとを比較する
ことにより、同一性(同一かまたは不一致か)が管理さ
れる。この材料データ記憶部60は、カラーペーパーの
種類に対応するよう分割された複数の領域60A,60
B,60C・・・から構成されている。このコードの同
一性に応じてカラーペーパーに起因する複写条件を変化
させるかプリンタプロセッサに起因する複写条件を変化
させるかを決定すると共に、これらを変化させたときの
変化量に応じて複写条件が決定される。材料複写条件記
憶部62は、カラーペーパーの種類に対応するよう分割
された複数の領域62A,62B,62C・・・から構
成されている。決定された複写条件がカラーペーパーに
起因するときはカラーペーパーの種類、すなわちコード
に応じた領域の材料複写条件記憶部62に記憶され、プ
リンタプロセッサに起因するときは装置条件記憶部64
に記憶される。この記憶された複写条件に従って複写制
御する。
【0034】この複写条件の管理を更に説明する。プリ
ンタプロセッサにペーパマガジンが装着されると共に装
填されているカラーペーパーのコードがキーボードによ
り入力され、複写条件設定用のスイッチがオンされる
と、図5に示した複写条件を設定するための管理ルーチ
ンが実行され、ステップ202に進み、入力されたコー
ドのカラーペーパーと同種類のカラーペーパーのコード
が記憶された材料データ記憶部60からコード(以下、
メモリコードという。)を読み取る。次のステップ20
4では、入力されたコードとメモリコードとが同一であ
るか否かを判断し、同一コードである場合にはカラーペ
ーパーに起因する複写条件(以下、複写材料条件とい
う)の修正が既になされていると判断しステップ210
へ進み、同一でない場合にはカラーペーパーが新規に交
換されたと判断し複写材料条件を修正するため、ステッ
プ206へ進む。
【0035】ステップ206では、複写材料条件の変化
量を求める(詳細は後述)。次のステップ208では、
求めた変化量に応じて複写材料条件を修正し、ステップ
214へ進む。修正された複写材料条件は、複写材料条
件を記憶する材料条件記憶部62にカラーペーパーの種
類に対応して記憶する。
【0036】一方、ステップ204で肯定判断された場
合には、ステップ210において、プリンタプロセッサ
に起因する複写条件(以下、複写装置条件という)の変
化量を求める(詳細は後述)。次のステップ212で
は、求めた変化量に応じて複写装置条件を修正し、ステ
ップ214へ進む。この修正された複写装置条件は、複
写装置条件を記憶する装置条件記憶部64に記憶する。
【0037】なお、各複写条件の変化量は、複写条件値
の差から求めることができる。この複写条件値は、単に
カラーペーパーに照射するR,G,Bの3色光の露光光
量を用いることができる。また、複写条件値として露光
条件を定めるための値を用いてもよい。
【0038】ステップ214では、複写材料条件の複写
条件値と複写装置条件の複写条件値との和から最終的な
複写条件を求める。なお、図には示していないが、同一
でないと判断した場合、当然メモリコードを新しいコー
ドに書き換えるようにする。
【0039】この複写条件値は、以下のようにして求め
ることができる。まず、制御回路50は、以下の式
(1)に示す露光コントロール値Ejに基づいて調光フ
ィルタ17を制御することによって焼付を行う。
【0040】
【数1】
【0041】ただし、 dDj=Dj−DNj・・・(2)
【0042】
【数2】
【0043】であり、 j:R、G、Bのいずれかを表す1〜3のいずれかの数 Dj:焼付けるべきフィルム画像コマの画像濃度(例え
ば、全画面平均濃度)又は減光フィルタの濃度 DNj:標準ネガフィルムまたは多数のフィルムコマの
平均画像濃度(例えば、平均全画面濃度)または減光フ
ィルタ34の濃度 Sj:スロープコントロール値 Aj:カラーコレクション値 Cj:プリンタ、フィルム、印画紙特性に依存するカラ
ーバランス値。
【0044】次に、複写条件値の1つであるカラーバラ
ンス値Cjの標準値の設定方法について説明する。標準
のカラーペーパーを用いてプリンタプロセッサが標準の
状態でかつ現像液が標準の状態で複写条件の設定を行
う。減光フィルタ34を露光光路中から退避させ、基準
ネガフィルム(多数のフィルムコマが適正プリント可能
な条件を持つネガフィルムまたはフィルタ)を用いて、
プリンタプロセッサの上記式(1)を用い露光する。露
光されたプリントはプリンタプロセッサのプロセッサ部
によって現像、定着、乾燥処理が成され、これによって
プリントが作成される。
【0045】このプリントの画面濃度を測定し、この測
定値を目標濃度値とする。この目標濃度値は、フィルム
タイプ毎の基準ネガフィルムを用いてフィルムタイプ毎
に定めてもよい。次に、モータ42を駆動して減光フィ
ルタ34を露光光路中に挿入し、上記式(1)に従って
露光する。この露光によって得られたプリントの画面濃
度が上記目標濃度値となるようにカラーバランス値を求
め、その値をCj´とする。続いて、基準ネガフィルム
を用いて上記と同様に露光して得られたプリント濃度が
目標濃度値になるようなカラーバランス値Cjを求め
る。基準ネガフィルムと減光フィルタの特性は異るた
め、カラーバランス値Cj、Cj´の間には、基準ネガ
フィルムと減光フィルタの各原色別、すなわちR、G、
B色別の特性差ΔCjが生じている。通常の場合には、
カラーバランス値Cjを用いて露光されるが、複写条件
の管理等を行う場合には、カラーバランス値Cj´を用
いた露光によって複写条件が管理され、カラーバランス
値Cj´が変化した場合には特性差ΔCjに応じてカラ
ーバランス値Cjが補正されることになる。
【0046】次に、上記ステップ206,208及びス
テップ210,212の複写条件変化量の決定及び修正
の詳細を説明する。
【0047】先ず、複写装置条件について説明する。複
写装置条件としての平均画像濃度DNj、スロープコン
トロール値Sj、カラーバランス値Cj、Cj´には、
標準値として複写条件値及び前回設定したときの変化量
が年月日等の時期と共に装置条件記憶部64に設定され
ている。複写装置条件の決定及び修正が実行されると、
図6に示す補正ルーチンが起動され、ステップ102に
おいて濃度計30のランプが点灯される。
【0048】次のステップ104においてモータ42を
駆動して減光フィルタ34を露光光路中に挿入する。ス
テップ106では、光源部10のランプを点灯して測光
器16によって減光フィルタ34を透過した光の画面平
均濃度を測光する。次のステップ108では、メモリに
記憶されている平均画像濃度DNjを取込み、ステップ
110で測光値Djと平均画像濃度DNjとの差の絶対
値と所定値Do とを比較する。|Dj−DNj|≧Do
の場合、光源部にほこりが付着したりハロゲンランプ1
2が劣化している等によって光源系が変動したと判断
し、ステップ112において平均画像濃度DNjを補正
すると共に、この変化量を装置条件記憶部64に年月日
と共に記憶する。|Dj−DNj|<Do の場合は、ス
テップ114へ進む。
【0049】次のステップ116では、カラーバランス
値をCj´とし、かつ補正後のDNjを用いた上記式
(1)に基づいて露光コントロール値Ejを演算する。
そして、ステップ118において、露光コントロール値
Ejに基づいて調光フィルタを制御することによって露
光を行い、露光されたカラーペーパーの現像処理を行
う。このときの処理時間等の複写条件値の変化量は年月
日と共に装置条件記憶部64に記憶される。
【0050】次のステップ120では、露光してから所
定時間経過したか等を判断することによって、プリント
が測光位置に到達したか否かを判断する。プリントが測
光位置に到達したと判断されると、ステップ122にお
いて濃度計30によってプリントの濃度が測定され(測
定値PDj)、このときの変化量は年月日と共に装置条
件記憶部64に記憶される。ステップ124では、指定
されたチャンネルに対応する目標濃度値PDjBASEを読
込み、ステップ126でプリントの測光値PDjと目標
濃度値PDjBASEとの差の絶対値が所定値PDo 以上か
否かを判断する。|PDj−PDjBASE|≧PDo のと
きは、ステップ112で光源系の変動分の補正をしたに
も拘らず目標濃度値が得られない場合であるため、ペー
パ処理系(特に現像液)に変動があったと判断して、ス
テップ128において測光値PDjが目標濃度値PDj
BASEになるようにスロープコントロール値Sjの補正お
よび特性差ΔCjを考慮してカラーバランス値Cjの補
正を行い、このときの変化量を年月日と共に装置条件記
憶部64に記憶する。
【0051】次に、複写材料条件について説明する。な
お、複写材料条件の決定及び修正は、上記の複写装置条
件と同様であるため、同一部分は符号を付して詳細な説
明は省略する。なお、現在稼働させているカラーペーパ
ーに関する材料複写条件は、材料複写条件記憶部62に
記憶されている。
【0052】複写材料条件の決定及び修正は、図6のス
テップ116から実行され、カラーバランス値をCj´
とし、かつ補正後のDNjを用いた上記式(1)に基づ
いて露光コントロール値Ejを演算する。そして、ステ
ップ118において、露光コントロール値Ejに基づい
て調光フィルタを制御することによって露光を行い、露
光されたペーパーの現像処理を行う。このときの複写条
件値を年月日と共に材料複写条件記憶部62に記憶す
る。
【0053】次のステップ120では、露光してから所
定時間経過したか等を判断することによって、プリント
が測光位置に到達したか否かを判断する。プリントが測
光位置に到達したと判断されると、ステップ122にお
いて濃度計30によってプリントの濃度が測定され(測
定値PDj)、このときの変化量は年月日と共に材料複
写条件記憶部62に記憶される。ステップ124では、
目標濃度値PDjBASEを読込み、ステップ126でプリ
ントの測光値PDjと目標濃度値PDjBASEとの差の絶
対値が所定値PDo 以上か否かを判断する。この場合、
カラーペーパが新規なペーパーであるため、|PDj−
PDjBASE|≧PDo となり、ステップ128において
測光値PDjが目標濃度値PDjBASEになるようにスロ
ープコントロール値Sjの補正および特性差ΔCjを考
慮してカラーバランス値Cjの補正を行い、このときの
複写条件値の変化量を年月日と共に材料複写条件記憶部
62に記憶する。
【0054】以上の結果、基準プリントの濃度が目標濃
度になるようにスロープコントロール値およびカラーバ
ランス値が補正されると共に、ペーパー処理系を含むプ
リンタプロセッサとカラーペーパーとの何れかに起因す
る複写条件の変動を分離して補正することができる。ま
た、入力コードとメモリコードとの同一性を判断するこ
とによってカラーペーパーに起因する複写条件及びプリ
ンタプロセッサに起因する複写条件の各々の変動を自動
的に判別することができ、複写条件の管理が容易とな
る。
【0055】なお、上記では減光フィルタを用いて自動
的に検出、測光する場合の一例について説明したが、こ
れらは手動的に検出、測光する場合であってもよい。
【0056】次に、第2実施例を説明する。本実施例
は、複写装置条件及び複写材料条件の各複写条件値の変
化量を別個に求めるのではなく、先ず、変化量を求めて
おき、その変化量に対応する複写条件を変更するもので
ある。本実施例では、上記実施例と同様の構成のため、
以下異なる部分を説明する。
【0057】プリンタプロセッサにペーパマガジンが装
着されかつカラーペーパーのコードがキーボードにより
入力されて、複写条件設定用のスイッチがオンされる
と、図7に示した複写条件を設定するための管理ルーチ
ンが実行され、ステップ222に進み、複写条件の変化
量を決定する。このステップ222では、図6における
補正ルーチンで求められた変化量のみを用いている。次
のステップ224では、入力されたコードとメモリコー
ドとが同一であるか否かを判断し、同一コードである場
合には複写材料条件の修正が既になされていると判断し
ステップ228へ進み、同一でない場合にはカラーペー
パーが新規に交換されたと判断し複写材料条件を修正す
るため、ステップ226へ進む。なお、このステップ2
24では、上記ステップ202と同様の処理として入力
されたコードのカラーペーパーと同種類のカラーペーパ
ーのコードが記憶された材料データ記憶部60からメモ
リコードを読み取る処理が含まれている。
【0058】ステップ226では、ステップ222で求
めた変化量に応じて複写材料条件を修正し、ステップ2
30へ進む。修正された複写材料条件は、複写材料条件
を記憶する材料条件記憶部62にカラーペーパーの種類
に対応して記憶する。
【0059】一方、ステップ224で肯定判断された場
合には、ステップ228において、求めた変化量に応じ
て複写装置条件を修正し、ステップ230へ進む。この
修正された複写装置条件は、複写装置条件を記憶する装
置条件記憶部64に記憶する。ステップ230では、複
写材料条件の複写条件値と複写装置条件の複写条件値と
の和から最終的な複写条件を求める。
【0060】このように、本実施例では、予め求めた複
写条件変化量を入力されたコードに応じた複写装置条件
及び複写材料条件に設定することができるため、複写条
件を求める処理が共通化でき、処理の短時間化を図るこ
とがきる。
【0061】次に、第3実施例を説明する。本実施例
は、カラーペーパーの経時変化を考慮した複写条件の管
理方法である。なお、本実施例では、上記実施例と同様
の構成のため、以下異なる部分を説明する。
【0062】図8に示したように、入力されたコードと
メモリコードとが同一の場合には(ステップ224で肯
定判断)、ステップ232へ進み、前回コードを記憶し
た年月日からコードが入力された現時点までの期間Tが
所定期間Aを経過したか否かを判断する。肯定判断の場
合には、上記と同様にカラーペーパーに経時変化が生じ
たと判断して複写材料条件を修正する(ステップ22
6)。一方、否定判断の場合には、カラーペーパーに経
時変化は生じていないためプリンタプロセッサに起因す
る複写条件が変化したと判断し、ステップ228で複写
装置条件を修正する。
【0063】従って、本実施例では、経時によってカラ
ーペーパーの状態が変化した場合であっても適正に複写
条件を変更することができる。
【0064】次に、第4実施例を説明する。本実施例
は、カラーペーパーの経時変化を考慮すると共にプリン
タプロセッサの変動が経時的には変化が少ないことを考
慮して複写条件を管理する管理方法である。なお、本実
施例では、上記実施例と同様の構成のため、以下異なる
部分を説明する。
【0065】図9に示したように、入力されたコードと
メモリコードとが同一でかつ前回コードを記憶した年月
日からコードが入力された現時点までの期間Tが所定期
間Aを経過していないと判断された場合には(ステップ
232で否定判断)、ステップ234へ進み、期間Tが
所定期間B(A≧B)を経過したか否かを判断する。肯
定判断の場合には、プリンタプロセッサに経時変化が生
じたと判断し、ステップ228で複写装置条件を修正す
る。一方、否定判断の場合には、プリンタプロセッサに
経時変化するまでの時間が至っていないため、複写装置
条件を修正することなく、ステップ230へ進み、複写
条件を決定する。
【0066】なお、本実施例のステップ230では、期
間Tが短時間(T<B)のときに複写装置条件及び複写
材料条件のいずれも設定しない場合を含んでいるため、
複写条件変化量に応じた複写条件の設定を行ってもよ
い。また、複写装置条件及び複写材料条件に均等に変化
させてもよく、複写装置条件及び複写材料条件以外の複
写条件を規定値をして定めてもよい。
【0067】上記実施例では、複写材料条件と複写装置
条件とを分離して修正しているが、これらを区別するこ
となく、所定の色や濃度を得るための露光量や露光条件
を求めるようにしてもよい。この場合、図10に示した
ように、入力コードとメモリコードとの同一性を判断し
(ステップ242)、同一の場合に期間Tが所定期間C
以上か否かを判断することによりプリンタプロセッサの
経時変化による変動のみを考慮して(ステップ24
4)、複写条件を決定する(ステップ246)。同一性
の否定判断(ステップ242)の場合には、カラーペー
パーの状態が変化した場合であって、適正な複写条件を
決定する(ステップ248)。
【0068】従って、複写材料条件と複写装置条件との
何れが変動原因であるかをオペレータによる判断に頼る
ことなく、自動的に最適な複写条件が設定される。
【0069】上記の他の実施例として、複写条件の変動
分の修正を所定時間及び所定時期に実施するようにして
もよい。例えば、操業開始時にプリンタプロセッサを起
動するとき、光源の交換等の露光量変動が生じ得るとき
に、複写条件の修正を行うか否かを報知する。これによ
り、オペレータは複写条件の設定に関して最適な時期を
認知することができる。
【0070】また、カラーペーパーが残量不足でプリン
タプロセッサの稼働を中止したときに装置の複写条件が
変化した場合等の複写装置条件と複写材料条件とが重な
った場合には、変化量の大きい複写条件を設定したり、
予め定めた優先度に応じて設定したりすればよい。
【0071】上記実施例では、では光源系の変動の測定
データ、ペーパー処理系変動の測定データ、複写条件の
設定データを複写条件管理のためのデータとし記憶する
例について説明したが、調光フィルタの位置、調光フィ
ルタを通した光量の測定データ、現像液の温度、pH、
比重、乾燥部の温度、現像部の性能を調べるコントロー
ルストリップ測定データ等、またランプ点燈時間、プリ
ント時間、プリント枚数等の使用状況、プリントしたフ
ィルム濃度やコントラスト等のフィルム特性、異常や警
告の発生状況、機材の経時的変化、を更に加えて記憶し
てもよい。
【0072】また、上記のプリンタプロセッサとフィル
ム現像装置とを組合せて使用する場合に、フィルム現像
装置の管理データを追加して両方同じ管理装置で管理し
てもよい。管理データの記憶部への時期の記憶は時刻で
あっても、回数であってもよく、また検出や測光毎に記
憶せず、一定時期、一定間隔、または特定な状態変化
時、人の意志によるキー入力、特定操作時、特定状況時
であってもよい。
【0073】なお、上記実施例では、本発明をプリンタ
プロセッサに適用させた場合について説明したが、例え
ばカラー複写機、レーザプリンタ、画像処理装置等の露
光部と現像部とが一体型の複写装置にも適用可能であ
る。
【0074】上記実施例では、カラーペーパーの包材に
記録されたコードを用いた例について説明したが、本発
明が適用可能なコードの記録は、カラーペーパーの包材
に限定されるものではなく、カラーペーパーへ直接コー
ドを記録すること、またはコードを記憶媒体へ記録する
ことでもよい。
【0075】このカラーペーパーへ直接コードを記録す
る場合には、例えば、カラーペーパーの先端部に予めコ
ードを(コードに従った穿孔、バーコード印刷等によ
り)記録しておき、プリンタプロセッサ側に読取装置を
配設し、コードを読み取る。この場合、先端部分にコー
ドが存在しないときは、コードの変更がないものとす
る。
【0076】一方、記憶媒体へのコード記録の場合に
は、例えば、ペーパマガジンにコードを記憶するための
磁気または電気的メモリ等の記憶媒体を設け、新規コー
ドのカラーペーパーをペーパーマガジンに設置するとき
に、この記憶媒体へコードを入力してコードをメモリす
るようにする。これにより、プリンタプロセッサは、ペ
ーパーマガジンの設置の度にペーパーマガジンの記憶媒
体から自動的にコードを読み取ることができる。このコ
ード入力は、プリンタプロセッサ側から行ってもよく、
他の入力装置で行ってもよい。また、磁気または電気的
メモリ等の記憶媒体のかわりに、可動ピンをコードに従
って穴に装填するメカフラグ等の機械的な記憶媒体によ
るコードの記録でもよい。
【0077】また、コードを記憶媒体へ記録する他の例
として、カラーペーパーのコードが記憶された着脱自在
の記憶媒体(例えば、穿孔カード、バーコードカード、
ICカード、磁気カード等)を包材に付与しておき、こ
の記憶媒体をペーパーマガジンまたは直接プリンタプロ
セッサに設置する。プリンタプロセッサには読取装置を
配設しておくことにより、ペーパーマガジンをプリンタ
プロセッサに設置するとき、ペーパーマガジンまたは直
接プリンタプロセッサに設置された記憶媒体から自動ま
たは手動でコードを読み取ることができる。
【0078】なお、上記実施例に用いるコードに、複写
特性に関する情報として、基準特性からの補正量または
補正量に対応した分類コードを用いてもよい。これによ
れば、このコードを読み取ることによって、カラーペー
パーに起因する複写条件を求めることなく、基準特性か
らの補正量または分類コードに応じた補正量を求めて材
料複写条件記憶部62に記憶することができる。
【0079】更にまた、情報記憶手段または複写材料管
理手段(複写材料データ管理記憶領域)は、複写条件記
憶手段に対応してその領域に含むようにしてもよい。
【0080】次に、カラーペーパーの残量不足等、カラ
ーペーパーの長さに関係する情報を基に複写条件を管理
する第5実施例を説明する。本実施例の構成は、上記実
施例と同様のため、同一部分には同一符号を付し詳細な
説明は省略する。なお、本実施例では、材料データ記憶
部60はカラーペーパーの残量を記憶する記憶部として
機能する。また、オペレータはペーパマガジンに装填し
たカラーペーパーの長さをキーボードから入力するもの
とする。更に、図示は省略したが、焼付け処理時に使用
されたカラーペーパーの使用量は、図示しない搬送量検
出手段によって検出され、制御回路50に入力される。
【0081】以下、本実施例の作用を説明する。図11
には、本実施例の制御回路50周辺における、長さ入力
から複写制御までの過程の概念を示した。先ず、材料デ
ータ記憶部60には、初期値として最初にプリンタプロ
セッサに装填されたカラーペーパーの長さXmが記憶さ
れる。焼付け処理時には、その搬送量に相当する量xが
入力され、この入力された量xを材料データ記憶部60
に記憶された初期値から減算し、この演算結果が残量で
ある長さXmとして(Xm=Xm−x)材料データ記憶
部60に記憶される。キーボードからカラーペーパーの
長さXiが入力されると、入力されたカラーペーパーの
長さXiと材料データ記憶部58から記憶されている長
さXmとを比較することにより、現在プリンタプロセッ
サ10に装填されているカラーペーパーの長さが管理さ
れる。この比較結果、例えば、差から得られる量に応じ
てカラーペーパーに起因する複写条件を変化させるかプ
リンタプロセッサに起因する複写条件を変化させるかを
決定すると共に、これらを変化させたときの変化量に応
じて複写条件が決定される。決定された複写条件がカラ
ーペーパーに起因するときは材料複写条件記憶部62に
記憶され、プリンタプロセッサに起因するときは装置条
件記憶部64に記憶される。この記憶された複写条件に
従って複写制御する。
【0082】この複写条件の管理を図12を参照し更に
説明する。プリンタプロセッサにペーパマガジンが装着
されると共に装填されているカラーペーパーの長さがキ
ーボードにより入力されると、図12に示した複写条件
を設定するための管理ルーチンが実行され、ステップ2
50に進み、上記実施例と同様に複写材料条件の変化量
を求める。次のステップ252では、入力されたカラー
ペーパーの長さXiと材料データ記憶部58から記憶さ
れている長さXmとの差を求め、求めた差からカラーペ
ーパーが交換されたか否かを判断する。例えば、長さX
i≧(ペーパーマガジンに装填されるカラーペーパの予
め定めた長さ)の場合には、新しいカラーペーパーがプ
リンタプロセッサに設置されたと決定でき、カラーペー
パーが交換されたか否かを判断できる。また、長さXi
>長さXmの場合には、今回設置したカラーペーパーの
長さが前回までのカラーペーパーの残量より増加したた
め、新しいカラーペーパーがプリンタプロセッサに設置
されたと推定でき、カラーペーパーが交換されたか否か
を判断できる。交換されていないと判断した場合には複
写材料条件の修正が既になされていると判断しステップ
256へ進み、交換されている場合にはカラーペーパー
が新規に交換されたと判断し複写材料条件を修正するた
め、ステップ254へ進む。
【0083】ステップ254では、ステップ250で求
めた変化量に応じて図7のステップ228と同様に複写
材料条件を修正し、ステップ258へ進む。修正された
複写材料条件は、複写材料条件を記憶する材料条件記憶
部62に記憶する。
【0084】一方、ステップ252で否定判断された場
合には、ステップ256において、図7のステップ22
8と同様に求めた変化量に応じて複写装置条件を修正
し、ステップ258へ進む。この修正された複写装置条
件は、複写装置条件を記憶する装置条件記憶部64に記
憶する。ステップ258では、図7のステップ230と
同様に複写材料条件の複写条件値と複写装置条件の複写
条件値との和から最終的な複写条件を求める。
【0085】このように、プリンタプロセッサに設置さ
れているカラーペーパーの残量から新しいカラーペーパ
ーに交換されたか否かを判断しているため、カラーペー
パーを交換したことをキーボード等の入力装置から入力
する必要がない。従って、入力ミスや誤入力による複写
条件の変更を防止することができる。
【0086】上記において、カラーペーパーの残量が所
定値以下になったときに焼付け処理の実行を禁止する工
程を追加することで、カラーペーパーの長さの入力忘れ
や入力ミスを防ぐことができ、更に、カラーペーパー残
量不足時の効率的な焼付け処理手順をとることができ
る。この残量不足を表示するようにしてもよい。
【0087】第5実施例では、カラーペーパーの残量に
よって複写条件を設定するようにしたが、上記実施例の
カラーペーパーを表すコードの同一性の判断と共に残量
の判断をすることによって複写条件を設定するようにし
てもよい。すなわち、図13に示したように、材料デー
タ記憶部60を、カラーペーパーの種類に対応するよう
分割された複数の領域60A,60B,60C・・・、
に加えてカラーペーパーの残量を記憶する領域61から
構成する。また、材料複写条件記憶部62は、第1実施
例と同様にカラーペーパーの種類に対応するよう分割さ
れた複数の領域62A,62B,62C・・・から構成
する。このようにすることによって、材料コードによる
カラーペーパーの同一性とカラーペーパーの長さによる
残量とを共に判断することができる。
【0088】本実施例では、カラーペーパーの長さをキ
ーボードにより入力した例について説明したが、本発明
が適用可能な長さの入力は、これに限定されるものでは
なく、カラーペーパーへ直接長さ情報として記録するこ
と、または長さ情報を記憶媒体へ記録することでもよ
い。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ード等による情報を管理することにより複写材料を自動
管理でき、複写装置を最小限の工程で管理することがで
きるため、複雑な工程による管理の誤りを防ぎ、かつ管
理に関連する管理費を削減できる、という効果がある。
【0090】また、複写条件が複写装置に起因するか複
写材料に起因するかを自動的に判定して複写条件記憶手
段に記憶しているため、複写材料と複写装置との各々に
関係する複写条件を分離して適正に管理することがで
き、複写条件を長期にわたって適正に維持することがで
きる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプリンタプロセッサの概略
図である。
【図2】減光フィルタの側面図である。
【図3】減光フィルタの平面図である。
【図4】コード入力から複写制御までの過程を説明する
ための概念図である。
【図5】第1実施例の管理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図6】標準露光条件の補正ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図7】第2実施例の管理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図8】第3実施例の管理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図9】第4実施例の管理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図10】その他の実施例の管理ルーチンを示す流れ図
である。
【図11】第5実施例のカラーペーパーの長さについて
複写条件管理する過程を説明するための概念図である。
【図12】第5実施例の管理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図13】第5実施例の変形例であるカラーペーパーの
長さを含んで複写条件管理する過程を説明するための概
念図である。
【符号の説明】
50 制御回路 53 キーボード(情報入力手段) 60 材料データ記憶部(情報記憶手段) 62 材料複写条件記憶部(複写条件記憶手段) 64 装置条件記憶部(複写条件記憶手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を複写材料に露光するための露光
    部と露光された複写材料を現像するための現像部とを備
    えた複写装置を管理する複写装置の管理装置において、 前記複写材料の特徴を表す情報を入力する情報入力手段
    と、 前記情報を記憶する情報記憶手段と、 複写材料に関係する複写条件を前記情報に対応させて記
    憶すると共に前記複写装置に関係する複写条件を記憶す
    る複写条件記憶手段を備え、前記情報記憶手段に記憶さ
    れた情報と入力された情報とに基づいて複写条件の変動
    が複写材料に起因する変動か複写装置に起因する変動か
    を判断すると共に判断結果に基づいて該判断結果に対応
    する複写条件を求め、求めた複写条件を変動原因に対応
    させて該複写条件記憶手段に記憶する複写条件管理手段
    と、 求められた複写条件に従って原画像を複写材料に複写す
    る複写制御手段と、 を設けたことを特徴とする複写装置の管理装置。
  2. 【請求項2】 前記複写条件管理手段は前記情報記憶手
    段に記憶された情報と入力された情報とが同一であると
    きに複写条件の変動が複写装置に起因する変動と判断し
    かつ同一でないときに複写条件の変動が複写材料に起因
    する変動と判断する、ことを特徴とする請求項1に記載
    の複写装置の管理装置。
  3. 【請求項3】 前記情報記憶手段は前記複写材料の特徴
    を表す情報を記憶した時期を共に記憶し、前記複写条件
    管理手段は記憶された情報と入力された情報とが同一で
    あると共に情報が記憶されてから入力されるまでの期間
    が所定期間経過したときに複写条件の変動が複写材料に
    起因する変動と判断しかつ該期間が所定期間未満のとき
    に複写条件の変動が複写装置に起因する変動と判断す
    る、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    複写装置の管理装置。
  4. 【請求項4】 前記入力される情報は、複写材料または
    複写材料が収納された包材に記録されると共に該情報と
    記憶された情報との比較によって複写材料に起因する複
    写条件の変動を予測可能な情報であることを特徴とする
    請求項1に記載の複写装置の管理装置。
  5. 【請求項5】 原画像を複写材料に露光するための露光
    部と露光された複写材料を現像するための現像部とを備
    えた複写装置を管理する複写装置の管理装置において、 前記複写装置における前記複写材料の長さに関する情報
    を入力する材料長さ入力手段と、 前記情報を記憶する情報記憶手段と、 前記複写材料に関係する複写条件を記憶すると共に前記
    複写装置に関係する複写条件を記憶する複写条件記憶手
    段を備え、前記情報記憶手段に記憶された情報と入力さ
    れた情報とから前記複写装置における複写材料の残量ま
    たは使用量を求め、求めた量に基づいて複写条件の変動
    が複写材料に起因する変動か複写装置に起因する変動か
    を判断すると共に判断結果に基づいて該判断結果に対応
    する複写条件を求め、求めた複写条件を変動原因に対応
    させて該複写条件記憶手段に記憶する複写条件管理手段
    と、 求められた複写条件に従って原画像を複写材料に複写す
    る複写制御手段と、 を設けたことを特徴とする複写装置の管理装置。
  6. 【請求項6】 前記複写条件管理手段は、前記材料長さ
    入力手段により所定長さ以上の値が入力されたときにま
    たは入力された長さが記憶された長さを越える値が入力
    されたときに前記複写材料が前記複写装置に新しく供給
    されたと決定しまたは推定し、複写条件の変動が複写材
    料に起因する変動と判断することを特徴とする請求項5
    に記載の複写装置の管理装置。
JP16283193A 1993-06-30 1993-06-30 複写装置の管理装置 Pending JPH0720584A (ja)

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JP16283193A Pending JPH0720584A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 複写装置の管理装置

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JP (1) JPH0720584A (ja)

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