JPH08146583A - 写真処理条件管理方法、画像形成装置の管理方法及び装置 - Google Patents

写真処理条件管理方法、画像形成装置の管理方法及び装置

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JPH08146583A
JPH08146583A JP6285626A JP28562694A JPH08146583A JP H08146583 A JPH08146583 A JP H08146583A JP 6285626 A JP6285626 A JP 6285626A JP 28562694 A JP28562694 A JP 28562694A JP H08146583 A JPH08146583 A JP H08146583A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液の状態を容易かつ適正に管理する。 【構成】 ユーザにより現像が依頼されフィルムプロセ
ッサ10で処理された多数本のネガフィルム14のうち、ベ
ース濃度が所定値以下でかつ所定のフィルム種のネガフ
ィルム14の画像濃度を読み取り(300〜316)、カラーフェ
リアが生じていない画像の濃度を記憶すると共に、濃度
が第1の所定値以下の部分の面積率、第2の所定値以上
の部分の面積率を演算し、記憶する(318〜330)。所定数
のデータが収集されると、前記記憶した画像濃度、面積
率の平均値を演算し(332,338) 、演算により得られたデ
ータを過去のデータと比較することにより、フィルムプ
ロセッサ10の処理液の状態を判断する(340) 。処理液の
状態が適正でないと判断した場合には、処理液の維持・
管理条件に対応する単位時間当たりの補充液の補充量等
のパラメータを変更する(344) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真処理条件管理方法、
画像形成装置の管理装置及び装置に係り、特に画像形成
装置の処理液の状態を判断して処理条件を管理する写真
処理条件管理方法、及び複数の画像形成装置の各々を管
理する画像形成装置の管理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般的
な写真処理では、画像が撮影(露光)されたネガフィル
ムをフィルムプロセッサによって各種の処理液に浸漬し
て処理し、ネガフィルム上に顕像化された画像をカラー
プリンタによって印画紙に露光し、画像を露光した印画
紙をペーパプロセッサにより各種処理液に浸漬して処理
することにより、撮影画像に対応するプリントを得てい
る。ところで現像液等の処理液は、長期間使用するに伴
って補充液の過不足や酸化、液の蒸発、前工程の液の混
入等の影響などにより性能が低下する。従って、プリン
トの品質を常に良好にするためには、フィルムプロセッ
サ及びペーパプロセッサの処理液の状態を常に管理する
必要がある。
【0003】このため従来は、各々異なる条件で複数の
画像を予めフィルムに露光することによって作成された
フィルムプロセッサ用コントロールストリプスをフィル
ムプロセッサに処理させると共に、各々異なる条件で複
数の画像を予め印画紙に露光することによって作成され
たペーパプロセッサ用コントロールストリプスをペーパ
プロセッサに処理させ、処理された各コントロールスト
リプス上に現れた画像の濃度を各々測定し、測定した画
像濃度を基準濃度と比較して各プロセッサの処理液の状
態の管理を行っていた。
【0004】しかしながら、コントロールストリプスに
よる処理液の状態の管理は定期的に行う必要があり、オ
ペレータの負担が大きい。また、コントロールストリプ
スの製造には手間がかかると共に、カブリ等が生じない
ように保管する必要があるので、取扱いが面倒であっ
た。更に、コントロールストリプスはカブリ等が生じな
いように保管されたとしても、製造してからの経過時間
により徐々に劣化するので、コントロールストリプスの
劣化の度合いにより処理液の状態の評価が変動するとい
う問題もあった。
【0005】上記に関連して、特開平3-291643号公報に
は、プリンタプロセッサ等の写真処理装置の露光部、現
像部の状態データを記憶時期と共に順次記憶、蓄積し、
記憶内容を時系列的に表示することが開示されている。
これにより、処理液の状態を管理するための管理チャー
トの作成等が容易にはなるものの、何れにしてもコント
ロールストリプスを用いる必要があるので、処理液の状
態を判断し、管理するためにコントロールストリプスの
保管等の煩雑な作業が必要であった。
【0006】また高品質のプリントを得るためには、上
述した処理液の状態の管理に加え、プリンタで露光条件
を演算する際に用いられる標準露光条件として、適正な
標準露光条件を設定する必要がある。このため、プリン
タを設置する際には標準露光条件を設定する作業を行っ
ているが、ペーパ種やロットが異なる印画紙を使用した
場合、露光ランプを交換した場合、処理液を交換した場
合等においては適正な露光条件が変化するため、標準露
光条件を修正する必要がある。
【0007】標準露光条件の設定及び修正は、条件設定
用フィルムから露光現像されたテストプリントの濃度
と、予め露光現像されたリファレンスプリントの濃度
(目標濃度)とを比較して修正している(例えば特公平
5-36775号公報等参照)。なお条件設定用フィルムとし
ては、グレイの被写体を撮影したネガに相当する部分の
周囲に平均的被写体色に相当する部分を備えたフィルム
等を用いることができる。また、現像されたテストプリ
ントがセットされると該セットされたテストプリントの
濃度を自動的に測定し、標準露光条件を自動的に修正す
るようにしたカラープリンタも提案されている(特開平
6-75311号公報参照)。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、処理液の状態を容易かつ適正に管理することができ
る写真処理条件管理方法を得ることが目的である。
【0009】また本発明は、複数台の画像形成装置の各
々の処理液の状態又は露光条件を容易かつ適正に管理す
ることができる画像形成装置の管理方法及び装置を得る
ことが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
撮影用感光材料を撮影感光材料用処理液に浸漬して処理
する機能を備えた画像形成装置において、撮影に用いら
れて画像が露光され前記画像形成装置で撮影感光材料用
処理液に浸漬されて処理された撮影用感光材料に対し、
該撮影用感光材料上に顕像化された画像及び画像外の部
分の少なくとも一方を複数色に分解して濃度を測定する
と共に測定した各色毎の濃度値を記憶することを繰り返
し、前記記憶した濃度値の所定期間毎の平均的な値に基
づいて、前記画像形成装置の撮影感光材料用処理液の状
態を判断する。
【0011】請求項2記載の発明は、プリント用感光材
料をプリント感光材料用処理液に浸漬して処理する機能
を備えた画像形成装置において、未露光のプリント用感
光材料を前記画像形成装置でプリント感光材料用処理液
に浸漬させて処理させ、処理されたプリント用感光材料
の濃度を複数色に分解して測定し、測定した濃度値を記
憶することを定期的に繰り返し、前記記憶した濃度値に
基づいて、前記画像形成装置のプリント感光材料用処理
液の状態を判断する。
【0012】請求項3記載の発明は、プリント用感光材
料をプリント感光材料用処理液に浸漬して処理する機能
を備えた画像形成装置において、原画像が所定の露光条
件で露光され前記画像形成装置でプリント感光材料用処
理液に浸漬されて処理されたプリント用感光材料に対
し、該プリント用感光材料上に顕像化された画像の濃度
を複数色に分解して測定し、測定した各色毎の濃度値
を、原画像の濃度値を各色毎に測定した結果、及び原画
像をプリント用感光材料に露光した際の露光条件と共に
記憶することを繰り返し、前記記憶したプリント用感光
材料上の画像の濃度値、原画像の濃度値、及び露光条件
に基づいて、前記画像形成装置のプリント感光材料用処
理液の状態を判断する。
【0013】請求項4記載の発明は、撮影用感光材料を
撮影感光材料用処理液に浸漬して処理する機能、撮影用
感光材料に記録された原画像をプリント用感光材料に露
光する機能、及びプリント用感光材料をプリント感光材
料用処理液に浸漬して処理する機能を備えた画像形成装
置において、少なくとも一部に基準画像が露光された撮
影用感光材料を撮影感光材料用処理液に浸漬して処理
し、該撮影用感光材料上に顕像化された基準画像をプリ
ント用感光材料に所定の露光条件で露光し、露光された
プリント用感光材料をプリント感光材料用処理液に浸漬
して処理すると共に、前記撮影用感光材料上及びプリン
ト用感光材料上に各々顕像化された基準画像の濃度を複
数色に分解して測定し、測定した各基準画像の各色毎の
濃度値及び前記所定の露光条件を記憶することを自動的
に行わせ、前記記憶した撮影用感光材料上の基準画像の
濃度値に基づいて撮影感光材料用処理液の状態を判断す
ると共に、前記記憶したプリント用感光材料上の基準画
像の濃度値、撮影用感光材料上の画像の濃度値、及び露
光条件に基づいてプリント感光材料用処理液の状態を判
断する。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求
項4記載の発明において、前記画像形成装置は、予め設
定された標準露光条件で原画像をプリント用感光材料に
露光する機能を備えており、プリント感光材料用処理液
の状態を、前記標準露光条件を用いてパラメータが求め
られたプリント感光材料処理液の状態を算出するための
判定式と、プリント用感光材料上の画像の濃度値と、原
画像又は撮影用感光材料上の基準画像の濃度値と、露光
条件と、に基づいて判断すると共に、前記標準露光条件
が修正される毎に、変更された標準露光条件を用いて前
記パラメータを変更することを特徴としている。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1又は請求
項4記載の発明において、撮影感光材料用処理液の組成
に影響する変量及び撮影感光材料用処理液の特性を表す
変量の少なくとも1つを検出し、前記検出した変量も用
いて撮影感光材料用処理液の状態を判断することを特徴
としている。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項2乃至請求
項4の何れか1項記載の発明において、プリント感光材
料用処理液の組成に影響する変量及びプリント感光材料
用処理液の特性を表す変量の少なくとも1つを検出し、
前記検出した変量も用いてプリント感光材料用処理液の
状態を判断すると共に、プリント感光材料用処理液の状
態が標準的な状態からずれていると判断した場合には、
前記記憶した情報及び前記検出した変量に基づいて標準
的な状態からのずれの原因を分析し、分析結果に基づい
て、プリント用感光材料に画像を露光する際の露光条件
及びプリント感光材料用処理液の維持・管理条件の少な
くとも一方を変更することを特徴としている。
【0017】請求項8記載の発明は、感光材料を処理液
に浸漬して処理する機能を備えた複数の画像形成装置の
処理液の状態を表す状態データを定期的に収集し、個々
の画像形成装置の状態データと複数の画像形成装置の各
々の状態データの平均的な値とを各々比較することによ
り、複数の画像形成装置の各々の処理液の状態を判断す
る。
【0018】請求項9記載の発明は、原画像をプリント
用感光材料に露光する機能、及びプリント用感光材料を
プリント感光材料用処理液に浸漬して処理する機能を備
えた複数の画像形成装置の各々を管理する画像形成装置
の管理装置であって、複数の画像形成装置の各々におい
て、プリント用感光材料に原画像を露光しプリント感光
材料用処理液に浸漬して処理することによりプリント用
感光材料上に顕像化された画像の各色毎の濃度値、前記
原画像の各色毎の濃度値、及び原画像をプリント用感光
材料に露光した際の露光条件を受信する受信手段と、複
数の画像形成装置の各々から受信したプリント用感光材
料上の画像濃度、原画像濃度及び露光条件を統計処理し
た値に基づいて露光条件の補正量を演算する演算手段
と、前記演算手段によって演算された補正量により各画
像形成装置でプリント用感光材料に画像を露光する際の
露光条件を補正する補正手段と、を備えたことを特徴と
している。
【0019】請求項10記載の発明は、画像が露光され
た感光材料を処理液に浸漬して処理する機能を各々備え
た複数の画像形成装置の各々を管理する画像形成装置の
管理装置であって、複数の画像形成装置の各々で検出さ
れた、処理液の組成に影響する変量及び処理液の特性を
表す変量の少なくとも一つ、及び処理した感光材料上に
顕像化された画像の各色毎の濃度値と、を受信する受信
手段と、前記複数の画像形成装置の各々から受信した情
報に基づいて各画像形成装置の処理液の状態を判断する
判断手段と、前記判断手段により処理液の状態が標準的
な状態からずれていると判断された画像形成装置が有っ
た場合に、前記受信手段で受信した情報に基づいて標準
的な状態からのずれの原因を分析する分析手段と、前記
分析手段による分析結果に基づいて、感光材料に画像を
露光する際の露光条件の補正量及び処理液の維持・管理
条件の変更内容の少なくとも一方を求め、画像形成装置
に送信する送信手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0020】
【作用】一般に、画像形成装置によって撮影感光材料用
処理液に浸漬されて処理されることにより撮影用感光材
料上に顕像化する画像の各色(例えばR、G、B)毎の
濃度Dfiは、次の(1)式に示すような各種要因によっ
て変化する。
【0021】 Dfi=f(S,L,F,Bf ,T,Cf ) ・・・(1) 但し、S :撮影した被写体、 L :撮影時の照明の
明るさ F :撮影用感光材料の種類、Bf:撮影用感光材料のロッ
ト差 T :製造からの環境履歴、 Cf:撮影感光材料用処理液
の状態 ここで、上記各種要因のうち、撮影感光材料用処理液の
状態Cf 以外の各種要因は、個々の画像毎、或いは個々
の撮影用感光材料毎に相違しているが、多数の画像につ
いて濃度Dfiを測定しこれらを平均化したとすると、上
述した相違による濃度Dfiのばらつきが均され、撮影感
光材料用処理液の状態を表す値が得られることになる。
【0022】同様に、画像形成装置によって処理された
撮影用感光材料上の画像範囲外の各色毎の濃度Dfbにつ
いても、 Dfb=f(F,Bf ,T,Cf ) ・・・(2) 上記(2)式に示すように各種要因によって変化する。
上記の各種要因のうち処理液の状態以外の各要因は個々
の撮影用感光材料毎に相違しているが、多数の撮影用感
光材料について濃度Dfbを測定しこれらを平均化したと
すると、前記相違による濃度Dfbのばらつきが均され、
撮影感光材料用処理液の状態を表す値が得られる。
【0023】上記に基づき、請求項1記載の発明では、
撮影に用いられて画像が露光され画像形成装置で撮影感
光材料用処理液に浸漬されて処理された撮影用感光材料
に対し、該撮影用感光材料上に顕像化された画像及び画
像外の部分の少なくとも一方を複数色に分解して濃度を
測定すると共に測定した各色毎の濃度値を記憶すること
を繰り返し、記憶した濃度値の所定期間毎の平均的な値
に基づいて撮影感光材料用処理液の状態を判断する。な
お、前記画像形成装置としては、例えば撮影用感光材料
としての写真フィルムを処理するフィルムプロセッサ、
或いは写真フィルムの画像を印画紙に露光する機能、画
像を露光した印画紙を処理液に浸漬して処理する機能を
も兼ね備えた所謂一体型の写真処理装置等が挙げられ
る。また処理液としては、現像液、定着液、水洗水等が
挙げられる。
【0024】上述したように、撮影用感光材料上に顕像
化された画像及び画像外の部分の濃度値の平均的な値
は、撮影感光材料用処理液の状態を表しているとみなす
ことができる。従って、前記濃度値の所定期間毎の平均
的な値に基づいて、例えば前記平均的な値が変化すれば
処理液の状態が変化した等のように、処理液の状態を判
断することができる。このように、上記では撮影に用い
られた撮影用感光材料を用いて処理液の状態を判断する
ので、処理液の状態を判断するためのコントロールスト
リプス等の特別な消耗品が不要となり、またカブリ等が
生じないようにコントロールストリプスを保管したり、
定期的に画像形成装置にコントロールストリプスをセッ
トしたり等の手間が不要となる。従って、処理液の状態
を容易に判断することができ、判断した処理液の状態に
基づいて撮影感光材料用処理液の状態を容易かつ適正に
管理することができる。
【0025】なお、撮影用感光材料の種類については容
易に検出可能であるので、測定した濃度値をフィルムの
種類毎に分けて平均的な値を求めるか、或いは特定のフ
ィルム種に対してのみ濃度を測定するようにすれば、撮
影用感光材料の状態の判断の精度が向上するので好まし
い。
【0026】また、画像形成装置によってプリント感光
材料用処理液に浸漬されて処理された未露光のプリント
用感光材料上の各色毎の濃度Dpbについても、先に説明
したDfbと同様に、 Dpb=f(P,Bp ,T,Cp ) ・・・(3) 但し、P プリント用感光材料の種類、Bp:プリント用
感光材料のロット差 T :製造からの環境履歴、 Cp:プリント感光材料
用処理液の状態 (3)式に示すように各種要因によって変化する。プリ
ント用感光材料については種類P、ロット差Bp 、製造
履歴Tが既知であることが一般的であり、前記要因が一
定のプリント用感光材料に対して濃度Dpbを測定する
か、或いは前記要因が一定でない多数のプリント用感光
材料について濃度Dpbを測定しこれを平均化すれば、プ
リント感光材料用処理液の状態を表す値が得られる。
【0027】このため請求項2記載の発明では、未露光
のプリント用感光材料を画像形成装置でプリント感光材
料用処理液に浸漬させて処理させ、処理されたプリント
用感光材料を複数色に分解して濃度を測定し、測定した
濃度値を記憶することを定期的に繰り返し、記憶した濃
度値に基づいてプリント感光材料用処理液の状態を判断
する。これにより、請求項1記載の発明と同様に、コン
トロールストリプス等を用いることなくプリント感光材
料用処理液の状態を判断でき、カブリ等が生じないよう
にコントロールストリプスを保管したり、定期的にコン
トロールストリプスをセットしたり等の手間が不要とな
るので、プリント感光材料用処理液の状態を容易かつ適
正に管理することができる。
【0028】ところで、原画像が露光され画像形成装置
によってプリント感光材料用処理液に浸漬されて処理さ
れることでプリント用感光材料上に顕像化する画像の各
色毎の濃度Dpiは、次の(4)式に示すような各種要因
によって変化する。
【0029】 Dpi=f(Dfi,E,P,Bp ,T,Cp ) ・・・(4) 但し、E=E0 +Eh であり、 Dfi:原画像の各色毎の濃度 E :露光条件、E0 :標準露光条件、Eh :露光条件
の補正量 一般にプリント用感光材料上の画像の濃度Dpi、原画像
の濃度値Dfi、及び露光条件Eには一定の関係があり、
(4)式より、前記関係がプリント用感光材料の種類
P、ロット差Bp 、環境履歴T及びプリント感光材料用
処理液の状態Cpの各種要因の影響を受けて変化するこ
とが理解できる。プリント用感光材料については、前述
のように種類P、ロット差Bp 、製造履歴Tが既知であ
ることが一般的であるので、これらの要因が一定のプリ
ント用感光材料を用いたときの画像濃度Dpi、画像の濃
度Dfi、及び露光条件Eを用いるか、或いは前記要因が
一定でない多数のプリント用感光材料について求めた画
像濃度Dpi、画像の濃度Dfi、及び露光条件Eの平均的
な値を用いれば、プリント感光材料用処理液の状態の変
化等を検知できる。
【0030】上記に基づき請求項3記載の発明では、原
画像が所定の露光条件で露光され画像形成装置でプリン
ト感光材料用処理液に浸漬されて処理されたプリント用
感光材料に対し、該プリント用感光材料上に顕像化され
た画像の濃度を複数色に分解して測定し、測定した各色
毎の濃度値を、原画像の濃度値を各色毎に測定した結
果、及び原画像をプリント用感光材料に露光した際の露
光条件と共に記憶することを繰り返し、記憶したプリン
ト用感光材料上の画像の濃度値、原画像の濃度値、及び
露光条件に基づいて、プリント感光材料用処理液の状態
を判断する。
【0031】これにより、請求項2記載の発明と同様
に、コントロールストリプス等を用いることなくプリン
ト感光材料用処理液の状態を判断でき、カブリ等が生じ
ないようにコントロールストリプスを保管したり、定期
的にコントロールストリプスをセットしたり等の手間が
不要となるので、プリント感光材料用処理液の状態を容
易かつ適正に管理することができる。
【0032】なお、前述の請求項1乃至請求項3の発明
は、撮影用感光材料を撮影感光材料用処理液に浸漬して
処理する機能、撮影用感光材料に記録された画像をプリ
ント用感光材料に露光する機能、及びプリント用感光材
料をプリント感光材料用処理液に浸漬して処理する機能
を備えた画像形成装置に各々適用可能であり、請求項1
の発明により撮影感光材料用処理液の状態を、請求項2
又は請求項3の発明によりプリント感光材料用処理液の
状態を各々判断できる。
【0033】しかしながら、この種の画像形成装置で
は、請求項4に記載したように、少なくとも部分的に基
準画像が露光された撮影用感光材料を撮影感光材料用処
理液に浸漬して処理し、該撮影用感光材料上に基準顕像
化された画像をプリント用感光材料に所定の露光条件で
露光し、露光されたプリント用感光材料をプリント感光
材料用処理液に浸漬して処理すると共に、撮影用感光材
料上及びプリント用感光材料上に各々顕像化された基準
画像の濃度を複数色に分解して測定し、測定した各基準
画像の各色毎の濃度値及び所定の露光条件を記憶するこ
とを自動的に行わせ、記憶した撮影用感光材料上の画像
の濃度値に基づいて撮影感光材料用処理液の状態を判断
すると共に、記憶したプリント用感光材料上の画像の濃
度値、撮影用感光材料上の画像の濃度値、及び露光条件
に基づいてプリント感光材料用処理液の状態を判断する
ようにしてもよい。
【0034】なお、撮影用感光材料への基準画像の露光
は、撮影用感光材料の製造時、カメラ等による撮影時、
及び撮影感光材料用処理液に浸漬して処理する直前の何
れであってもよい。上記では撮影用感光材料に対し、撮
影により露光された画像と別に予め基準画像を露光して
おく必要はあるものの、特に撮影感光材料用処理液の状
態判断において、撮影により露光された画像を用いて処
理液の状態を判断する場合と比較して撮影シーンによる
影響を受けることがないので、各処理液の状態をより正
確に判断することができる。
【0035】ところで、請求項3又は請求項4記載の発
明において、プリント感光材料用処理液の状態は、具体
的にはプリント感光材料処理液の状態を算出するための
判定式のパラメータを標準露光条件を用いて求め、該パ
ラメータを求めた判定式と、プリント用感光材料上の画
像の濃度値と、原画像又は撮影用感光材料上の基準画像
の濃度値と、露光条件と、に基づいて判断することがで
きる。しかし、この標準露光条件は、プリント用感光材
料の種類、露光ランプの光量等の要因が変化した場合に
修正する必要があり、これらの要因の変化に伴って前述
の画像濃度Dpi、画像の濃度Dfi、及び露光条件Eの関
係も変化する。
【0036】このため、請求項5にも記載したように、
標準露光条件が修正される毎に、変更された標準露光条
件を用いて前記パラメータを変更するようにすれば、標
準露光条件の変化に拘わらずプリント感光材料用処理液
の状態を正確に判断することができる。
【0037】また処理液は、処理した感光材料の面積等
に応じて組成が変化し、この組成の変化により性能が低
下する。また処理液は、装置に投入されてから時間が経
過するに従って補充液の補充量(の積算値)が徐々に多
くなり、これに伴って液中の組成が変化する。また、処
理液は予め定められた温度となるように温調されること
が一般的であるが、温調時間が長くなるに従って液が高
温に晒されたり空気と反応する時間が長くなり、液中の
組成が変化する。一方、処理液の特性を表す各種の変量
(例えば処理液の比重、導電率、pH等)も処理液の性
能(及び状態)を表す指標となり得る。
【0038】このため、撮影感光材料用処理液の状態の
判断にあたっては、請求項6にも記載したように、画像
形成装置による一定時間当たりの撮影用感光材料の処理
面積を含む処理液の組成に影響する変量、及び撮影感光
材料用処理液の特性を表す変量の少なくとも1つを検出
し、検出した変量も用いて撮影感光材料用処理液の状態
を判断することが好ましい。これにより、撮影用感光材
料上に顕像化された画像部分及び画像範囲外の部分の各
色毎の濃度の少なくとも一方のみを用いて処理液の状態
を判断する場合と比較して、撮影感光材料用処理液の状
態をより正確に判断することができる。
【0039】また請求項7に記載したように、プリント
感光材料用処理液の状態の判断においても、上記と同様
に、プリント感光材料用処理液の組成に影響する変量及
びプリント感光材料用処理液の特性を表す変量の少なく
とも1つを検出し、検出した変量も用いてプリント感光
材料用処理液の状態を判断すれば、プリント感光材料用
処理液の状態をより正確に判断することができる。ま
た、プリント感光材料用処理液では、標準的な状態から
ずれた場合に現れる各種現象(例えば画像の色バランス
が特定の色に偏倚する等)と、その原因との対応が経験
的にある程度判明している。
【0040】このため、プリント感光材料用処理液の状
態が標準的な状態からずれていると判断した場合には、
請求項7に記載したように、前記記憶した情報及び検出
した変量に基づいて標準的な状態からのずれの原因を分
析し、分析結果に基づいてプリント用感光材料に画像を
露光する際の露光条件の補正量及びプリント感光材料用
処理液の維持・管理条件の少なくとも一方を変更するこ
とが好ましい。これによりプリント用感光材料上に良好
な品質の画像を形成することができる。なお、処理液の
状態の変動は、本来は処理液の維持・管理条件を変更し
て対処することが望ましいが、処理液の状態が標準的な
状態に戻る迄にはある程度の時間を要することが多い。
このような場合には、露光条件を補正することによりプ
リント用感光材料上に良好な品質の画像を形成できる。
【0041】ところで、特に請求項1に記載したような
撮影感光材料用処理液の状態の判断は、撮影用感光材料
に露光された画像の内容(全体的な色相や濃度等)が、
個々の画像単位ではランダムであっても、多数の画像の
平均では灰色又は灰色に近い一定の色相となることを前
提としている。しかしながら、特に写真フィルムでは、
季節の変わり目毎に撮影画像の濃度、色バランスが全体
的に変化することが知られている(季節変動)。これに
伴い、多数の画像の平均をとったとしても、季節の変わ
り目毎に色バランスが特定の色に偏倚したり濃度が変動
し、処理液の状態が変化したことによる変化と区別がつ
かないことも生じ得る。
【0042】このため、請求項8記載の発明では、複数
の画像形成装置の処理液の状態を表す状態データを定期
的に収集し、個々の画像形成装置の状態データと複数の
画像形成装置の各々の状態データの平均的な値とを各々
比較することにより、複数の画像形成装置の各々の処理
液の状態を判断する。なお、状態データとしては、画像
形成装置が撮影用感光材料を撮影感光材料用処理液に浸
漬して処理する機能を備えている場合には、請求項1に
記載したような、撮影用感光材料上の画像の濃度値を用
いることができる。また、プリント用感光材料をプリン
ト感光材料用処理液に浸漬して処理する機能を備えてい
る場合には、請求項2に記載したような未露光のプリン
ト感光材料の濃度値、或いは請求項3に記載したような
プリント用感光材料上の画像の濃度値及び原稿の濃度値
及び露光条件を用いることができる。また、請求項6及
び請求項7に記載したように、処理液の組成に影響する
変量や処理液の特性を表す変量等を併せて用いてもよ
い。
【0043】上記のように複数の画像形成装置の状態デ
ータを用いた場合、季節変動による多数の画像の平均的
な色相、濃度の変化に対し、複数の画像形成装置の各々
の状態データが同様の変化を示すことになる。従って、
個々の画像形成装置の状態データと複数の画像形成装置
の各々の状態データの平均的な値とを各々比較すること
で画像形成装置の処理液状態の変化のみを検知すること
ができ、複数の画像形成装置の各々の処理液の状態を正
確に判断することができる。
【0044】請求項9記載の発明では、複数の画像形成
装置の各々において、プリント用感光材料に原画像を露
光しプリント感光材料用処理液に浸漬して処理すること
によりプリント用感光材料上に顕像化された画像の各色
毎の濃度値、原画像の各色毎の濃度値、及び原画像をプ
リント用感光材料に露光した際の露光条件を各々受信
し、演算手段では受信したプリント用感光材料上の画像
濃度、原画像濃度及び露光条件を統計処理した値、例え
ば単純平均値、重み付け平均値に基づいて露光条件の補
正量を演算し、補正手段では演算された補正量により各
画像形成装置でプリント用感光材料に画像を露光する際
の露光条件を補正するようにしている。
【0045】なお露光条件の補正は、一例として、プリ
ント用感光材料上の画像濃度の平均値、原画像濃度の平
均値及び露光条件の平均値の関係、及びプリント用感光
材料上の画像濃度の平均値と予め定められた基準濃度と
の差異に基づいて、濃度が前記原画像濃度の平均値に一
致している画像からプリント用感光材料上に前記基準濃
度値の画像が得られるように、露光条件の平均値を修正
するための修正量を演算し、この修正量を標準露光条件
の補正量とすることができる。
【0046】上記によれば、例えば発色条件が未知であ
る撮影用感光材料に記録された原画像について、複数の
画像形成装置の各々で少数処理された場合に、DXコー
ド等を用いて撮影用感光材料の種類毎に原画像濃度等を
蓄積することで、撮影用感光材料の種類毎の発色特性の
違いが、撮影用感光材料の種類毎に演算した原画像の各
色毎の濃度の平均値の差として現れ、種類の異なる撮影
用感光材料に各々記録された原画像がプリント用感光材
料上に各々適正な濃度の画像として露光されるように、
露光条件の補正量が演算されることになる。従って、撮
影用感光材料の種類に拘わらず複数の画像形成装置の各
々の露光条件を適正に補正することができる。
【0047】請求項10記載の発明では、複数の画像形
成装置の各々で検出された、処理液の組成に影響する変
量及び処理液の特性を表す変量の少なくとも一つと、処
理した感光材料上に顕像化された画像の各色毎の濃度値
と、を受信し、判断手段では受信した情報を比較して各
画像形成装置の処理液の状態を判断し、処理液の状態が
標準的な状態からずれていると判断された画像形成装置
が有った場合に、分析手段では前記受信した情報に基づ
いて標準的な状態からのずれの原因を分析し、演算手段
では分析結果に基づいて、露光条件の補正量及び処理液
の維持条件の少なくとも一方を求める。
【0048】上記によれば、請求項7の発明と同様に、
複数の画像形成装置の各々の処理液の状態を正確に判断
することができ、各画像形成装置において感光材料上に
良好な品質の画像を形成させることができる。また、請
求項10の発明では複数の画像形成装置から多数の情報
を受信するので、受信した情報に基づいて、例えば回帰
分析等の統計解析法により、処理液の組成に影響する各
種変量及び処理液の特性を表す各種変量と、感光材料上
の画像の各色毎の濃度と、の間の相関を求め、これを利
用して処理液の状態の標準的な状態からのずれの原因を
精度良く分析することも可能となる。更に、分析結果か
ら求めた露光条件の補正量や処理液の維持条件を、通信
手段を介して個々の画像形成装置に送信するようにして
も良い。
【0049】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0050】〔第1実施例〕図1には、本発明に係る画
像形成装置のとしてのフィルムプロセッサ10が示され
ている。フィルムプロセッサ10はフィルム装填部12
を備えている。フィルム装填部12は図示しない蓋を開
放することによって露出され、撮影に用いられて画像が
露光された撮影用感光材料としての露光済ネガフィルム
14が装填される。
【0051】フィルム装填部12に装填されたネガフィ
ルム14はプロセッサ部22内へ搬送される。プロセッ
サ部22には現像槽24、漂白槽26、漂白定着槽2
8、定着槽30、リンス槽32、34、安定槽36の各
処理槽が順に配置されており、各処理槽内には各々現像
液、漂白液、漂白定着液、定着液、リンス液、安定液が
貯留されている。また、各処理槽の上方にはクロスオー
バラック38が配設されている。クロスオーバラック3
8は、各処理槽を仕切る仕切板40に対応してローラ4
2を有している。ローラ42は各処理槽間の受渡し搬送
経路を構成しており、ネガフィルム14はローラ42に
巻掛けられることによって各処理槽間を受渡され、各処
理液に浸漬されて処理される。
【0052】また、プロセッサ部22の隣りには乾燥部
44が配置されている。乾燥部44にはローラ46が配
設されており、プロセッサ部22から排出されたネガフ
ィルム14は乾燥部44へと案内され、ローラ46に巻
掛けられて乾燥処理された後で乾燥部44と隣接する濃
度測定部48へ搬送される。濃度測定部48にはネガフ
ィルム14の搬送路を挟んで、光源及びC、M、Yの各
フィルタを備えた光学系50と、ネガフィルム14に記
録された画像を多数個に分割して各々の濃度を測定する
濃度計52と、が対向配置されている。プロセッサ部2
2における一連の処理によって画像が顕像化されたネガ
フィルム14は、光学系50及び濃度計52により、前
記画像の濃度が多数個に分割されかつR、G、Bの3色
に分解されて測定される。また、ネガフィルム14は画
像範囲外の部分の濃度についても、光学系50及び濃度
計52により3色に分解されて測定される。光学系50
及び濃度計52は制御装置54に接続されており、測定
結果を制御装置54へ出力する。
【0053】また濃度測定部48には、ネガフィルム1
4の側部に記録されたDXコード等を表すバーコードを
読み取るバーコードリーダ56が設けられている。バー
コードリーダ56は制御装置54に接続されており、読
み取ったバーコードを表す情報を制御装置54へ出力す
る。制御装置54はバックアップRAM等の不揮発性の
メモリ54Aを備えており、各種の情報を表示するため
の液晶等のディスプレイ18、各種のデータやコマンド
等を入力するためのキーボード20が接続されている。
なお、濃度測定部48を通過したネガフィルム14はフ
ィルムストッカ58によってフィルムプロセッサ10外
へ排出される。
【0054】次に図2のフローチャートを参照し、本第
1実施例の作用を説明する。なお図2に示した処理液状
態判断処理は略所定時間毎に実行されるが、処理液状態
判断処理を前回行ってから所定時間が経過し、更にフィ
ルムプロセッサ10でネガフィルム14に対する処理が
開始されると、割込みがかかって実行される。この処理
液状態判断処理が行われている間も、フィルムプロセッ
サ10ではユーザから現像が依頼された撮影済ネガフィ
ルム10に対する処理が継続して行われる。
【0055】ステップ300では処理液に浸漬されて処
理された後に乾燥されたネガフィルム14の先端が濃度
測定部48に到達したか否か判定し、ステップ300の
判定が肯定される迄待機する。ステップ300の判定が
肯定されると、ステップ302ではネガフィルム14の
先端部の未露光部分(フィルムベース部分)の濃度を光
学系50及び濃度計52により測定する。ステップ30
4では測定されたベース濃度が所定値以下か否か判定す
る。ベース濃度が所定値よりも大きい場合には、該ネガ
フィルム14に画像を露光したカメラの異常等によりネ
ガフィルム14にカブリが生じたことが考えられるの
で、ステップ304の判定が否定された場合にはステッ
プ306で該ネガフィルム14を異常フィルムとしてメ
モリ54Aに記憶し、ステップ312へ移行する。
【0056】また、ステップ304の判定が肯定された
場合には、ステップ308でバーコードリーダ56によ
りネガフィルム14のバーコードを読み取らせ、次のス
テップ310で前記読み取られたバーコードの情報に基
づいて、現在先端が濃度測定部48に到達しているネガ
フィルム14のフィルム種が、予め定められた所定のフ
ィルム種か否か判定する。ステップ310の判定が否定
された場合にはステップ312に移行する。ステップ3
12ではフィルムプロセッサ10にセットされた全ての
ネガフィルム14に対して処理を行ったか否か判定す
る。ステップ312の判定が否定された場合にはステッ
プ300に戻り、上記処理を繰り返す。
【0057】一方、ステップ310の判定が肯定された
場合には、ステップ314でネガフィルム14の画像が
濃度測定位置(濃度計52配設部位)に到達したか否か
判定し、ステップ314の判定が肯定される迄待機す
る。画像が濃度測定位置に到達すると、次のステップ3
16で該画像の濃度を光学系50及び濃度計52によっ
て多数個に分割し3色に分解して測定する。ステップ3
18では上記で測定した結果に基づいて画像の3色の濃
度バランスを演算し、演算した濃度バランスが特定の色
に所定以上偏倚しているか否かを次のステップ320で
判定する。
【0058】ステップ320の判定が否定された場合に
は、ステップ322で一定の色相となっており、かつそ
の面積が比較的大きい部分について画像全体に占める面
積率を演算し、演算した面積率が所定値以上か否かをス
テップ324で判定する。ステップ320又はステップ
324の判定が肯定された場合には、前記濃度を測定し
た画像はカラーフェリアの生じている画像であると判断
でき、該画像の濃度データを処理液の状態の判定に用い
ることは好ましくない。このため、ステップ320又は
ステップ324の判定が肯定された場合には、濃度デー
タの記憶等を行うことなくステップ332に移行する。
【0059】またステップ324の判定が否定された場
合には、先のステップ316で測定した画像濃度をステ
ップ326でメモリ54Aに記憶する。またステップ3
28では画像中の第1の所定値以下の濃度の部分の面積
率(第1の面積率)を演算し、ステップ330では画像
中の第2の所定値以上の濃度の部分の面積率(第2の面
積率)を演算し、ステップ332へ移行する。ステップ
332では所定数のデータ(画像濃度、第1及び第2の
面積率)を収集(記憶)したか否か判定する。ステップ
334の判定が否定された場合にはステップ334へ移
行し、先のステップ310で予め定められた所定フィル
ム種であると判定された1本のフィルムに対する処理が
終了したか否か判定する。
【0060】ステップ334の判定が否定された場合に
はステップ314に戻り、ステップ332又はステップ
334の判定が肯定される迄ステップ314〜334を
繰り返す。所定数のデータが収集された場合にはステッ
プ332の判定が肯定され、ステップ338へ移行す
る。また、所定数のデータを収集する前に1本のフィル
ムに対する処理が終了した場合にはステップ334の判
定が肯定されてステップ312へ移行し、フィルムプロ
セッサ10にセットされた全てのネガフィルム14に対
して処理を行っていなければステップ300に戻る。
【0061】また、ステップ312の判定が肯定された
場合には、ステップ336で予め定められたデータ収集
数の下限値以上の数のデータを収集したか否か判定す
る。ステップ336の判定が否定された場合には、収集
された少数のデータのみを用いると処理液の状態を誤判
断する可能性があるので、処理液の状態の判断等を行う
ことなく処理液状態判断処理を終了する。また、ステッ
プ336の判定が肯定された場合には、ステップ338
へ移行する。
【0062】ステップ338では上記で収集された画像
濃度、第1の面積率及び第2の面積率の各データに対し
各々平均値を演算し、演算結果をメモリ54Aに記憶す
る。次のステップ340では上記の演算結果を、過去に
実行した処理液状態判断処理において演算されてメモリ
54Aに記憶されている画像濃度の平均値、第1の面積
率の平均値及び第2の面積率の平均値と比較し、処理液
の状態の変動を判定する。
【0063】例えば、過去に求めた画像濃度の平均値が
図3に実線で示すように推移しており、今回求めた画像
濃度の平均値が図3に「×」で示す値であった場合、画
像濃度の平均値が図3に破線で示すように増加方向に変
化しており、処理液の状態が変化したと判断できる。ま
た、今回求めた画像濃度の平均値が図3に「△」で示す
値であった場合には、画像濃度の平均値が図3に想像線
で示すように減少方向に変化しており、この場合にも処
理液の状態が変化したと判断できる。
【0064】また、第1の面積率及び第2の面積率につ
いては、過去の平均値と比較して第1の面積率が小さく
なった場合には、具体的な処理液の状態として発色現像
液の活性度が低下してきていると判断できる。また過去
の平均値と比較して第2の面積率が大きくなった場合に
は、画像濃度が全体的に高くなってきており、具体的な
処理液の状態として脱銀不良や発色現像液の温度上昇等
が生じていると判断できる。
【0065】次のステップ342では、ステップ340
において処理液の状態が適正と判断されたか否か判定す
る。ステップ342の判定が肯定された場合には処理を
終了するが、判定が否定された場合には、ステップ34
4で処理液の維持・管理条件に対応するパラメータ(例
えば単位時間当たりの補充液の補充量、処理液の温度の
目標値等)を自動的に変更して処理を終了する。なお、
維持・管理条件を変更したのみでは処理液の状態変動を
充分には補正できない場合には、処理液の交換等が必要
であるので、処理液の交換が必要であることを伝達する
メッセージをディスプレイ18に表示する等により、オ
ペレータに処理液の交換を促す。
【0066】このように、本第1実施例ではコントロー
ルストリプス等の条件管理用の特別なフィルムを用いる
ことなく処理液の状態が自動的に判断され、処理液の維
持・管理条件が自動的に変更されるので、カブリ等が生
じないようにコントロールストリプスを保管したり、定
期的にフィルムプロセッサにコントロールストリプスを
セットしたり等の手間が不要となり、処理液の状態を容
易に管理することができる。
【0067】また、画像濃度の平均値の演算に用いる画
像として、同一フィルム種のフィルムに記録され、かつ
各色の濃度バランスの偏倚が小さく、かつ偏倚している
色の面積率が所定値未満の画像のみを用いるようにした
ので、フィルム特性の異なるフィルムに記録された画像
のデータや、カラーフェリアが生じている画像のデータ
を用いることによる悪影響を排除することができ、処理
液の状態を適正に判断することができる。
【0068】更に、画像における第1の面積率及び第2
の面積率の平均値を監視することにより、脱銀不良、発
色現像液の活性度、温度の変動を検知できる。また、ベ
ース濃度が所定値よりも大きいフィルムを異常フィルム
として記憶するので、フィルムプロセッサ10で処理さ
れたネガフィルム14の画像の品質が良好でなかった場
合の原因の解析も容易となる。
【0069】なお、上記では撮影済ネガフィルム14の
画像濃度の平均値、第1の面積率及び第2の面積率の平
均値を監視して処理液の状態を判断するようにしていた
が、これに限定されるものではなく、ネガフィルム14
の画像範囲外の部分(フィルムベース部分)の平均濃度
の変化を監視して処理液の状態を判断するようにしても
よい。この場合にも上記実施例と同様に、ベース濃度が
所定値以下のデータのみをデータとして用いれば、カブ
リ等による悪影響を回避することができる。
【0070】また、上記では所定のフィルム種のネガフ
ィルム14に対してのみ濃度を測定し第1の面積率及び
第2の面積率を演算していたが、フィルムプロセッサ1
0によって処理された全てのネガフィルム14の画像に
対し第1の面積率及び第2の面積率を演算するようにし
てもよい。
【0071】更に、上記では図2に示した処理液状態判
断処理を略所定時間毎に実行するようにしていたが、こ
れに限定されるものではなく、ネガフィルム14を所定
本処理する毎に前記処理を実行するようにしてもよい。
また、上記ではネガフィルム14に記録された画像の濃
度を選択的に測定し、測定した濃度を順次記憶した後
に、記憶した濃度の平均値を演算するようにしていた
が、全ての画像に対して濃度を測定して記憶すると共
に、記憶した濃度値から処理液の状態の判定に用いるべ
き濃度値を選択して平均値を演算し、処理液の状態を判
定するようにしてもよい。この場合、記憶した濃度値を
後段の露光処理における露光条件の演算等に用いること
ができる。
【0072】また、上記ではフィルムプロセッサ10の
濃度測定部48に設けた専用の濃度計52によって画像
濃度を測定し、測定した画像濃度を用いて処理液の状態
を判断するようにしていたが、これに限定されるもので
はなく、フィルムプロセッサ10の後段でネガフィルム
14の画像を印画紙に露光するプリンタに設けられた、
露光条件を決定するために設けられたセンサで測定され
た画像濃度を用いて処理液の状態を判断するようにして
もよい。また、ネガフィルム14の画像を液晶等のモニ
タに表示するためのセンサや、画像をディジタル情報に
変換するための画像読み取りセンサ等から出力された信
号により画像濃度を得るようにしてもよい。
【0073】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。図4には本発明に係る画像形成装置と
してのプリンタプロセッサ64が示されている。このプ
リンタプロセッサ64はプリンタ部64A及びプロセッ
サ部64Bを備えている。プリンタ部64Aには、C、
M、Yフィルタから成る調光フィルタ部66、光拡散ボ
ックス68及びハロゲンランプ70を備えた光源部72
が設けられている。
【0074】またプリンタ部64Aには、印画紙74を
収納したペーパマガジン76がセットされる。ペーパマ
ガジン76には、その外面に、収納している印画紙の種
類、ロット記号等の情報がマークとして記録されてい
る。プリンタプロセッサ64には、セットされたペーパ
マガジン76に記録されたマークを読み取る読取センサ
78が設けられている。読取センサ78は制御装置86
に接続されている。
【0075】プリンタ部64Aの露光位置の近傍には、
前述のフィルムプロセッサ等で現像処理されたネガフィ
ルム14がセットされるネガキャリア80と、露光位置
に位置決めされたネガフィルム14の画像を多数個に分
割し各々を3色に分解して測光する2次元イメージセン
サ等で構成された測光器84が配置されている。ネガキ
ャリア80には、ネガキャリア80にセットされたネガ
フィルム14に記録されたバーコードを読み取るバーコ
ードリーダ82が設けられている。バーコードリーダ8
2及び測光器84は制御回路86に接続されている。
【0076】また、ネガキャリア80と光拡散ボックス
68との間にはプレート81が配置されており、このプ
レート81には予め各々異なる露光レベルで複数の基準
画像が記録された基準ネガフィルムが予めセットされて
いる。プレート81は、駆動装置83により露光光路に
挿入された位置又は露光光路から退避した位置へ移動さ
れる。駆動装置83は制御装置86に接続されており、
制御装置86によって作動が制御される。ペーパマガジ
ン76から引き出された印画紙74は、プリンタ部64
Aの露光部88でネガフィルム14の画像が焼付けら
れ、プリンタ部64Aとプロセッサ部64Bとの間に設
けられたリザーバ部90を介してプロセッサ部64Bの
発色現像部94に供給される。
【0077】図5にも示すように、発色現像部94は現
像槽94A及び補充槽94Bを備えており、現像槽94
A内には発色現像液が、補充槽94B内には補充液が各
々貯留されている。印画紙74は、現像槽94A内の発
色現像液に浸漬されることにより現像される。補充槽9
4Bの底部には管路110の一端が連結されており、他
端は現像槽94Aの上方まで延設されている。また管路
110の中間部には、制御装置86に接続され制御装置
86によって作動が制御されるポンプ112が配設され
ている。ポンプ112が作動されると、補充槽94B内
の補充液は、ポンプ112の作動時間に比例した量だけ
現像槽94Aに供給される。制御装置86はポンプ11
2を作動させる毎に、作動時間に基づいて現像槽94A
への補充液の補充量を演算し、演算した補充量を順次積
算する。
【0078】現像槽94Aには、発色現像液に浸漬する
ように攪拌器114が設けられている。攪拌器114は
モータ118に連結されており、モータ118が作動さ
れることにより回転し発色現像液を攪拌する。モータ1
18は制御装置86に接続されており、制御装置86に
よって作動が制御される。また現像槽94A内には、ヒ
ータ120、温度センサ122及びpHセンサ124が
各々配設されている。これらは各々制御装置86に接続
されており、ヒータ120は制御装置86によって作動
が制御され、温度センサ122及びpHセンサ124は
発色現像液の温度、pHを検出し、検出結果を制御装置
86へ出力する。
【0079】発色現像部94で現像された印画紙74
は、漂白定着部96で漂白定着液に浸漬されて漂白定着
された後に、リンス部98で水洗水に浸漬されて水洗さ
れカラープリントが作成される。なお制御装置86で
は、プロセッサ部64Bにおける処理と並行して、図示
しないセンサで検出されたプロセッサ部64Bで処理さ
れた印画紙74の幅及び長さに基づいて処理された印画
紙の面積(処理面積)を演算し、演算した処理面積を順
次積算する。
【0080】一方、水洗されたカラープリントは乾燥部
100で乾燥処理された後にカッタ部102で画像コマ
単位に切断される。このカッタ部102には、搬送され
るカラープリントを挟むように濃度計104が配置され
ている。また印画紙74の搬送路を挟んで濃度計104
と反対側には基準濃度板116が濃度計104と対向配
置されている。濃度計104は制御装置86に接続され
ており、印画紙74を処理していないときに所定時間毎
に基準濃度板116の濃度の測定を行う。制御装置86
は濃度計104から所定時間毎に出力される基準濃度板
116の濃度値の変動を監視し、濃度計104から出力
される基準濃度板116の濃度値が一定となるような補
正値を算出し、後述する条件管理時には濃度計104か
ら出力される濃度値を前記補正値で補正してから条件管
理に使用する。
【0081】また、制御装置86はバックアップRAM
等の不揮発性のメモリ86Aを備えており、データ等を
表示するための液晶等のディスプレイ106、データ等
を入力するためのキーボード108が接続されている。
【0082】次に本第2実施例の作用として、まず図6
にフローチャートを参照して標準露光条件設定処理につ
いて説明する。なお、標準露光条件はプリンタプロセッ
サ64を設置した際に一旦設定されるが、例えばプリン
タプロセッサ64に異なるペーパ種やロットの印画紙7
4がセットされたり、ハロゲンランプ70の光量が変動
したり、或いは発色現像液を含む各処理液を交換した等
の場合には標準露光条件の修正が必要となる。図6に示
す標準露光条件設定処理は、プロセッサ部64Bの各処
理液の状態が標準状態となるように調整された後に実行
される。
【0083】ステップ350では、ペーパマガジン76
に記録されている、印画紙74のペーパ種、ロット記号
を表すマークを読取センサ78によって読み取り、読み
取られた印画紙74のペーパ種、ロット記号を取り込
む。ステップ352では予め設定されている標準露光条
件を取り込み、ステップ354ではプレート81が露光
光路への挿入位置に移動し、プレート81にセットされ
た基準ネガフィルム上の複数の画像の何れかが露光光路
上に位置するように駆動装置83を駆動する。そしてス
テップ358でペーパマガジン76から引き出した印画
紙74に、基準ネガフィルムの画像を前記取り込んだ標
準露光条件で露光する。なお、基準ネガフィルムには複
数の画像が記録されているので、各画像を順次露光光路
上に位置させて順次露光を行う。
【0084】基準ネガフィルムの画像が露光された印画
紙74は、プロセッサ部64Bにおいて各処理液に浸漬
されて処理された後に乾燥される。これにより、印画紙
74上に画像が顕像化される。次のステップ360では
印画紙上に顕像化された画像(以下、プリント画像とい
う)が、濃度計104の濃度測定位置に到達したか否か
判定する。ステップ360の判定が肯定されると、ステ
ップ362では濃度計104により複数のプリント画像
(基準画像)の濃度を各々測定する。次のステップ36
4では測定した濃度と、予め定められた目標濃度値と、
の差が所定値以上か否か、すなわち標準露光条件を修正
すべきか否か判定する。
【0085】ステップ364の判定が否定された場合に
は標準露光条件の補正等を行うことなく処理を終了する
が、判定が肯定された場合には、ステップ366で前記
測定した濃度値が目標濃度値に一致するように標準露光
条件を補正する。ステップ368では処理液状態判定式
のパラメータを、前記補正した標準露光条件に応じて変
更する。処理液状態判定式は一例として次の(5)式の
ように、プリント画像濃度Dpiをフィルム画像濃度Dfi
と露光条件Eとの関数で表した数式で構成することがで
きる。
【0086】 Dpi=f(Dfi,E) ・・・(5) ステップ368では、フィルム画像濃度Dfiとして基準
ネガフィルムの画像濃度を、露光条件Eとして前記補正
した標準露光条件を各々用い、演算結果がプリント画像
濃度Dpiとしての目標濃度値に一致するようにパラメー
タを変更する。次のステップ370では、上記でパラメ
ータを変更した処理液状態判定式を、印画紙74のロッ
ト記号と対応させてメモリ86Aに記憶し、処理を終了
する。
【0087】次に図7のフローチャートを参照し、プリ
ンタプロセッサ64で行われる露光処理について説明す
る。なお、この露光処理は、ユーザから同時プリントの
依頼と共に持ち込まれフィルムプロセッサ10で処理さ
れた撮影済ネガフィルム14や、ユーザから焼増し依頼
と共に持ち込まれた撮影及び現像済ネガフィルム14が
ネガキャリア80にセットされると実行される。
【0088】ステップ380ではバーコードリーダ82
により、ネガフィルム14にバーコードとして記録され
ているDXコードを読み取り、次のステップ382では
読み取られたDXコードに基づいて、ネガキャリア80
にセットされたネガフィルム14のフィルム種を判断す
る。次のステップ384では、ネガフィルム14のフィ
ルム種と、プリンタプロセッサ64に現在セットされて
いる印画紙74のペーパ種及びロットに対応する標準露
光条件を取得する。
【0089】この標準露光条件の取得は、例えばステッ
プ382で判断したネガフィルムのフィルム種が、標準
露光条件設定時に使用した基準ネガフィルムのフィルム
種と同一であれば、先に説明した標準露光条件設定処理
で設定した標準露光条件を取り込む。また、セットされ
たネガフィルム14のフィルム種が基準ネガフィルムの
フィルム種と異なっている場合には、前記設定した標準
露光条件を一旦取込んだ後に、セットされたネガフィル
ム14と基準ネガフィルムとのフィルム特性の違いに応
じて標準露光条件を補正する等により、ネガフィルム1
4のフィルム種、印画紙74のペーパ種、ロットに対応
する標準露光条件を取得する。
【0090】ステップ386ではネガフィルム14の画
像を露光位置に位置決めし、ステップ388で位置決め
した画像の3色の濃度を測光器84によって測定する。
ステップ390では、測定した画像の濃度値に応じて前
述の標準露光条件を修正することにより露光条件を演算
する。ステップ392では演算した露光条件に応じて調
光フィルタ部66及びシャッタの作動を制御し、前記位
置決めした画像を前記演算した露光条件で印画紙74に
露光する。ステップ394では、先のステップ388で
測定したフィルム画像濃度及びステップ390で演算し
た露光条件を対応させてメモリ86Aに記憶する。
【0091】以上で単一の画像に対する露光処理が完了
し、次のステップ396ではネガフィルム14に対する
露光処理が終了したか否か、すなわちネガフィルム14
上の全ての画像に対する露光が終了したか否か判定す
る。ステップ396の判定が否定された場合にはステッ
プ386に戻り、ステップ396の判定が肯定される迄
ステップ386〜396を繰り返す。ステップ386の
判定が肯定されると、処理を終了する。
【0092】次に、上述の露光処理と並行して実行され
るプリント濃度測定処理について、図8のフローチャー
トを参照して説明する。上記のようにして画像が露光さ
れた印画紙74は、先にも説明したように、プロセッサ
部64Bで各処理液に浸漬されて処理された後に乾燥さ
れ、濃度計104の濃度測定位置へ搬送される。
【0093】ステップ400では、印画紙74上のプリ
ント画像が濃度計104による濃度測定位置に到達した
か否か判定する。ステップ400の判定が否定された場
合には、ステップ402で印画紙74の搬送を継続し、
ステップ414で印画紙74の後端が濃度計104に到
達したか否かに基づいて、処理を終了するか否か判定す
る。ステップ414の判定が否定された場合にはステッ
プ400に戻り、プリント画像が濃度測定位置に到達す
る迄印画紙74の搬送を継続する。
【0094】プリント画像が濃度測定位置に到達すると
ステップ400の判定が肯定され、ステップ404で印
画紙74の搬送を一旦停止し、ステップ406では濃度
計104によりプリント画像の濃度を各色毎に測定す
る。ステップ408では、上記で測定したプリント画像
濃度を、先に説明した露光処理で既に記憶されているフ
ィルム画像濃度、露光条件と対応させてメモリ86Aに
記憶する。ステップ410では、ステップ406におけ
るプリント画像濃度の測定結果を用いて、プリント画像
中の第1の所定値以下の濃度の部分の面積率(第1の面
積率)を演算し、メモリ86Aに記憶する。またステッ
プ412では、同様にプリント画像中の第2の所定値以
上の濃度の部分の面積率(第2の面積率)を演算し、メ
モリ86Aに記憶する。
【0095】次のステップ414では印画紙74の後端
が濃度測定位置に到達したか否かに基づいて、印画紙7
4のプリント画像に対する濃度測定を終了するか否か判
定する。ステップ414の判定が否定された場合にはス
テップ400に戻り、ステップ414の判定が肯定され
る迄ステップ400〜414を繰り返す。ステップ41
4の判定が肯定されるとプリント濃度測定処理を終了す
る。
【0096】続いて図9のフローチャートを参照し、本
第2実施例に係る処理液状態判定処理について説明す
る。なお、この処理液状態判定処理は制御装置86にお
いて所定時間毎に周期的に実行される。ステップ420
では処理液状態判定処理を前回実行してからのプリンタ
プロセッサ64のプロセッサ部64Bにおける印画紙7
4の処理面積を取り込む。ステップ422では温度セン
サ122によって検出された発色現像液の温度を取り込
み、ステップ424ではpHセンサ124によって検出
された発色現像液のpHを取り込む。またステップ42
6では前周期からの現像槽94Aへの補充液の補充量を
取込み、ステップ428では前周期からの攪拌器114
による発色現像液の攪拌の平均的な強さを取り込み、更
に上記で取り込んだ各情報をメモリ86Aに記憶する。
【0097】なお、印画紙74の処理面積、現像槽94
Aへの補充液の補充量、発色現像液の攪拌の強さは、本
発明の処理液の組成に影響する変量に対応し、発色現像
液の温度、pHは本発明の処理液の特性を表す変量に対
応している。
【0098】次のステップ430では、所定期間内に同
一ロットの印画紙に対して露光処理が行われて記憶され
た、フィルム画像濃度、露光条件、プリント画像濃度を
取り込む。なお前記所定期間は、前回処理を行ってから
の期間のうちの一部であっても全部であってもよい。ス
テップ432では前記取り込んだフィルム画像濃度、露
光条件、及びプリント画像濃度の平均値を各々演算す
る。次のステップ434では、先に説明した標準露光条
件設定処理においてパラメータを設定した処理液状態判
定式((5)式参照)に、先に演算したフィルム画像濃度
及び露光条件の平均値を各々代入してプリント画像濃度
Dpiを演算する。この演算により導かれるプリント画像
濃度値Dpiは、処理液の状態が標準状態となっていると
仮定したときのプリント画像濃度値(以下、プリント画
像標準濃度という)であり、これをステップ432で演
算したプリント画像濃度の平均値と比較することによ
り、処理液の状態を評価する。
【0099】次のステップ436では、先のプリント濃
度測定処理において演算、記憶した第1の面積率の平均
値を演算し、同様にステップ438では第2の面積率の
平均値を演算する。ステップ438では、ステップ43
4で演算した処理液状態の評価値、ステップ434、4
36で演算した第1の面積率、第2の面積率の平均値及
びステップ420〜428で取り込んだ各種情報に基づ
いて、プリンタプロセッサ64の処理液の状態が適正か
否か判定する。これは、プリント画像標準濃度と実際の
プリント画像濃度値の平均値との差、第1の面積率の平
均値及び第2の面積率の平均値、及び前記各種情報が各
々予め定められた所定範囲内に収まっているか否かに基
づいて判断できる。
【0100】ステップ438の判定が肯定された場合に
は処理を終了するが、判定が否定された場合にはステッ
プ440で処理液の状態変動の原因の分析を行う。例え
ば第1の面積率、第2の面積率の平均値については、第
1実施例と同様に、第1の面積率の平均値が小さい場合
には、発色現像液の活性度が低下してきていると判断で
き、第2の面積率の平均値が大きい場合には、脱銀不良
や発色現像液の温度上昇が生じていると判断できる。ま
た、発色現像液の活性度は印画紙74の処理面積と関連
があり、処理面積が多くなるに従って活性度が低下する
ので、処理面積も考慮して前記判断を行うようにすれ
ば、状態変動の原因の判断の確度を向上させることがで
きる。
【0101】また、処理液としてフジカラーペーパプロ
セスCP−40FA(商品名)を、印画紙としてフジカ
ラーペーパSUPER FAII(商品名)を各々用いた
ときに、発色現像液による現像時間、発色現像液の温
度、発色現像液のpH、発色現像液の攪拌の強さ、発色
現像液への補充液の補充量、発色現像液への漂白定着液
の混入割合、発色現像液へのFe2+、Ca2+及びM
2+、Cu2+の混入濃度の各種要因が変化したとする
と、R、G、B各色毎の低濃度部濃度(LD)、コント
ラスト(高濃度部濃度HD−低濃度部濃度LD)、ステ
イン(Stain)は各々図10〜図13に示すように変化す
ることが判明している。
【0102】図に示した各関係は、処理液の種類や印画
紙74のペーパ種に応じて変化するが、処理液及び印画
紙のペーパ種の組み合わせ毎に上記各関係を予めメモリ
86A等に記憶しておき、プリント画像標準濃度(図1
0〜図13に「normal」として示す濃度に相当)に対
し、実際のプリント画像濃度の各色毎の平均値が、前記
各関係の何れかに一致又は近似した変化となっていれ
ば、該当する関係に対応する要因が変化したとみなすこ
とができる。また、発色現像液の温度、pH、攪拌の強
さ、発色現像液への補充液の補充量の各変量について
は、ステップ422〜428で検出値を取り込んでいる
ので、この検出値も考慮して前記判断を行う。これによ
り、状態変動の原因判断の確度を向上させることができ
る。
【0103】次のステップ442では、上記で判断した
処理液の状態変動の原因に応じて処理液の維持・管理条
件に対応するパラメータを変更設定する。例えば発色現
像液の温度が高いと判断された場合は、例えばプリンタ
プロセッサ64が設置された室内の温度の上昇等が原因
として考えられるので、発色現像液の目標温度が低くな
るように変更設定する。これにより、処理液の状態が標
準状態に調整されるように処理液の維持・管理条件が変
更されることになり、処理液の状態変動が補正されるこ
とによって、プリント画像濃度がプリント画像標準濃度
に一致又は近い良好な品質のプリントが得られることに
なる。
【0104】なお、処理液の維持・管理条件を変更した
のみでは処理液の状態変動を充分には補正できない場合
には、処理液の交換等が必要であるので、処理液の交換
が必要であることを伝達するメッセージをディスプレイ
106に表示する等により、オペレータに処理液の交換
を促す。
【0105】次のステップ444では露光条件の変更が
必要か否か判定する。一般的にはステップ442のよう
に処理液の状態変動に応じて処理液の維持・管理条件を
変更すれば良好な品質のプリントが得られるが、処理液
の状態が変化するまでには多少の時間がかかるため、特
に処理液の状態が改善される迄に長い時間がかかる等の
場合にはステップ444の判定が肯定され、次のステッ
プ446でプリント画像標準濃度と実際のプリント画像
濃度の平均値との差を補正するための露光条件の補正量
を演算する。
【0106】この補正量は先に説明した露光処理で用い
られ、上記で演算した露光条件の補正量を用いて露光条
件が演算されることになるので、処理液の状態が改善さ
れるまでに時間がかかる場合にも、処理液状態判定処理
が実行された直後から良好な品質のプリントが得られる
ことになる。
【0107】このように、本第2実施例においてもコン
トロールストリプス等の条件管理用の特別なフィルムを
用いることなく処理液の状態が自動的に判断され、処理
液の維持・管理条件が自動的に変更されるので、カブリ
等が生じないようにコントロールストリプスを保管した
り、定期的にフィルムプロセッサにコントロールストリ
プスをセットしたり等の手間が不要となり、処理液の状
態を容易に管理することができる。
【0108】なお、処理液の特性を表す変量として、処
理液の比重等も検出するようにしてもよい。また、上記
では前記変量を検出する処理液として、発色現像液を例
に説明したが、漂白定着液等の他の処理液についても検
出してよいことは言うまでもない。また、第1実施例で
説明したフィルムプロセッサ10において、上記と同様
に処理液の組成に影響する変量及び処理液の特性を表す
変量を検出し、検出した変量も用いて処理液の状態を判
断するようにしてもよい。
【0109】また、上記ではプリント画像濃度、露光条
件、及びフィルム画像濃度に基づいて処理液の状態を判
断する例を説明したが、プリンタプロセッサ64におけ
る処理液の状態判断は上記に限定されるものではない。
例えば、ペーパマガジン76から印画紙74を所定長さ
だけ引き出して切断し、露光することなくプロセッサ部
64Bにおいて各処理液に浸漬して処理された後に乾燥
された印画紙の各色毎の濃度を複数回測定することを定
期的に行い、複数回測定した未露光の印画紙74の濃度
の平均値に対し、第1実施例と同様にして処理液の状態
を判断するようにしてもよい。
【0110】このとき、値が所定値以上の測定値を平均
値の演算及び処理液の状態の判断対象から除外するよう
にすれば、印画紙74の表面に付着した汚れ等により処
理液の状態を誤判断することを防止することができる。
また、上述した未露光の印画紙74の濃度に加え、第2
実施例で説明した処理液の組成に影響する変量及び処理
液の特性を表す変量を検出し、これらも用いて処理液の
状態を判断するようにすれば、処理液の状態判断の確度
を向上させることが可能となる。
【0111】更に、上記では印画紙74のロットやネガ
フィルム14のフィルム種等が変更される毎に標準露光
条件を変更設定するようにしていたが、これに限定され
るものではなく、印画紙74のロットやネガフィルムの
フィルム種等に応じて複数種の標準露光条件を記憶でき
るように構成し、プリンタプロセッサ64にセットされ
た印画紙74のロット、ネガフィルム14のフィルム種
等に対応する標準露光条件を読み出して使用するように
してもよい。
【0112】上記のように構成した場合、フィルム種と
ロットとの組み合わせに応じて非常に多数の標準露光条
件を設定、記憶する必要が生ずるため、標準露光条件を
記憶するために非常に大きな容量の記憶媒体を設ける必
要があり、コストアップに繋がる。これを解決するため
には、記憶媒体に記憶可能な標準露光条件の数を制限す
ると共に、記憶媒体に記憶されていない標準露光条件を
用いる必要が生じた場合には図6に示したような処理に
より標準露光条件を新たに設定し、記憶媒体に空きエリ
アが有れば前記新たに設定した標準露光条件を空きエリ
アに記憶し、記憶媒体が満杯であれば最後に使用されて
からの期間が最も長い標準露光条件、或いは使用頻度が
最も低い標準露光条件を記憶媒体から消去し、前記新た
に設定した標準露光条件を記憶するようにすればよい。
【0113】また、上記ではネガフィルム14に記録さ
れた画像の濃度として、露光条件を決定するために設け
られた測光器84によって測定された画像濃度を用いて
いたが、これに限定されるものではなく、第1実施例で
説明したフィルムプロセッサ10で測定された画像濃度
をオンライン、或いはメモリカード等の記録媒体を介し
て受け取り、これを利用するようにしてもよい。
【0114】〔第3実施例〕次に本発明の第3実施例に
ついて説明する。なお、第1実施例及び第2実施例と同
一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図1
4には、本第3実施例に係る写真処理装置128を上面
側から見た概略構成が示されている。この写真処理装置
128は、内部が遮光されたケーシング128A内に、
フィルムプロセッサ部130、プリンタ部132、及び
ペーパプロセッサ部134が一体的に収容されて構成さ
れている。
【0115】図15に示すように、フィルムプロセッサ
部130は第1実施例で説明したフィルムプロセッサ1
0と略同一の構成であるが、フィルム装填部12と現像
槽24との間に基準画像露光部136が設けられている
点が異なっている。基準画像露光部136には、基準画
像露光部136を通過するネガフィルム14に光が照射
されるように配置された露光ランプ138、該露光ラン
プ138とネガフィルム14の搬送路との間に配置され
た基準フィルム140、及びネガフィルム14に記録さ
れたバーコードを読み取るバーコードリーダ56が設け
られている。
【0116】なお、基準フィルム140としては、例え
ば基準画像が記録されたリバーサルフィルムを用いるこ
とができる。基準画像露光部136の露光ランプ138
は写真処理装置128の制御装置142に接続されてお
り、制御装置142によって作動が制御される。また、
バーコードリーダ56も制御装置142に接続されてお
り、読み取ったバーコードを表す情報を制御装置142
へ出力する。制御装置142には不揮発性のメモリ14
2Aが設けられており、ディスプレイ18及びキーボー
ド20が接続されている。
【0117】フィルム装填部12から引き出されたネガ
フィルム14は、基準画像露光部136を通過した後に
図14矢印A方向に沿って搬送されながら各処理槽内に
貯留された処理液に浸漬されて処理され、乾燥部44で
乾燥された後に濃度測定部48でフィルム画像の濃度が
測定され、プリンタ部132へ送り込まれる。
【0118】プリンタ部132は、第2実施例で説明し
たプリンタプロセッサ64のプリンタ部64Aに対し、
測光器84、バーコードリーダ82、プレート81及び
駆動装置83が省略され、調光フィルタ部66及び読取
センサ78が写真処理装置128の制御装置142に接
続されている点を除いて同一の構成とされている。ペー
パマガジン76から印画紙74を引き出すと共に、フィ
ルムプロセッサ部130の濃度測定部48で測定された
フィルム画像濃度に基づいて露光条件を演算し、露光位
置に位置決めしたネガフィルム14の画像を、前記演算
した露光条件で印画紙74に露光する。画像が露光され
た印画紙74はペーパプロセッサ部134に送り込まれ
る。
【0119】ペーパプロセッサ部134は、第2実施例
で説明したプリンタプロセッサ64のプロセッサ部64
Bに対し、濃度計104が写真処理装置128の制御装
置142に接続されている点を除いて同一の構成とされ
ており、ペーパプロセッサ部134に送り込まれた印画
紙74は、図14矢印B方向に沿って搬送されながら各
処理槽内に貯留された処理液に浸漬されて処理され、乾
燥部100で乾燥される。そして、濃度計104配設部
位を通過した後にカッタ部102で画像コマ単位に切断
され、写真処理装置128のケーシング128A外に排
出される。次に本第3実施例の作用を説明する。写真処
理装置128のフィルムプロセッサ部130では、フィ
ルムプロセッサ130で順次処理される多数本のネガフ
ィルム14に対し、各々バーコードリーダ56によって
バーコードを読み取り、読み取られたバーコードに基づ
いてフィルム種を判断する。そして、判断したフィルム
種が予め定められた所定フィルム種であった場合には、
該ネガフィルム14の予め定められた未露光の画像範囲
外部分(例えばネガフィルム14の先端又は後端等)が
基準画像露光部136の基準画像露光位置(露光ランプ
138配設位置)に到達したときにネガフィルム14の
搬送を一旦停止させる。そして露光ランプ138を点灯
させて、基準フィルム140に記録された基準画像をネ
ガフィルム14の画像範囲外部分に露光する。
【0120】また、フィルムプロセッサ部130の濃度
測定部48では、各処理液に浸漬されて処理され、更に
乾燥部44で乾燥されたネガフィルム14上の画像の濃
度を濃度計52により順次測定する。また前記所定フィ
ルム種のネガフィルム14については、基準画像露光部
136で画像範囲外に露光された基準画像の濃度も測定
する(以下、これをフィルム基準画像濃度という)。濃
度計52で測定された画像濃度は制御装置142のメモ
リ142Aに記憶される。
【0121】フィルムプロセッサ部130で処理された
ネガフィルム14は順次プリンタ部132に送られる。
前述のようにプリンタ部132では、フィルムプロセッ
サ部130の濃度測定部48で測定されたフィルム画像
濃度に基づいて演算した露光条件で、ネガフィルム14
に記録された画像を印画紙74に順次露光露光するが、
所定フィルム種のネガフィルム14に対しては、画像範
囲外に記録された基準画像についても印画紙74に露光
し、露光条件をメモリ142Aに記憶する。
【0122】ペーパプロセッサ部134では、印画紙7
4の基準画像が露光された部分が、各処理液に浸漬され
て処理され乾燥された後に濃度計104配設位置に到達
すると、印画紙74の搬送を一旦停止させ、基準画像の
濃度を濃度計104により各色毎に測定し、メモリ14
2Aに記憶する(以下、これをプリント基準画像濃度と
いう)。
【0123】制御装置142では、前記記憶されたフィ
ルム基準画像濃度、及びネガフィルム14上の基準画像
を印画紙74に露光する際の露光条件を取込み、まずフ
ィルム基準画像濃度を用い、第1実施例で説明した図2
のステップ340以降と同様に、フィルムプロセッサ部
130の各処理液の状態を判断し、処理液の状態が適正
でない場合にはフィルムプロセッサ部130の処理液の
維持・管理条件の変更を行う。次にフィルム基準画像濃
度、露光条件及びプリント基準画像濃度を用い、第2実
施例で説明した図9のステップ434以降(但しステッ
プ436は除く)と同様に、ペーパプロセッサ部134
の処理液の状態を判断し、処理液の状態が適正でない場
合にはペーパプロセッサ部134の処理液の維持・管理
条件を変更し、必要であれば露光条件の補正量の演算も
行う。
【0124】このように、本第3実施例においても、第
1実施例及び第2実施例と同様に、コントロールストリ
プス等の条件管理用の特別なフィルムを用いることなく
処理液の状態が自動的に判断され、処理液の維持・管理
条件が自動的に変更されるので、カブリ等が生じないよ
うにコントロールストリプスを保管したり、定期的にフ
ィルムプロセッサにコントロールストリプスをセットし
たり等の手間が不要となり、処理液の状態を容易に管理
することができる。
【0125】なお、上記では写真処理装置128のフィ
ルムプロセッサ部130に基準画像露光部136を設
け、ネガフィルム14の画像範囲外部分への基準画像の
露光を基準画像露光部136で、すなわちネガフィルム
14が各処理液に浸漬されて処理される直前に行うよう
にしていたが、これに限定されるものではなく、ネガフ
ィルム14の製造段階で画像が露光されない部分に基準
画像を予め露光したり、撮影時にカメラで基準画像を露
光するようにしてもよい。但し、カメラにおいてカブリ
が生じたり、基準画像を露光してからの経過期間が長く
なるに伴って準画像の潜像の状態が徐々に変化すること
も考えられるので、ネガフィルム14が各処理液に浸漬
されて処理される直前に基準画像を露光することが好ま
しい。
【0126】〔第4実施例〕次に本発明の第4実施例に
ついて説明する。なお、第1乃至第3実施例と同一の部
分には同一の符号を付し、説明を省略する。図16に
は、本第4実施例に係る処理液状態管理システム144
が示されている。図16において、ラボ146A〜14
6Eの各々には、第1実施例で説明したフィルムプロセ
ッサ10及び第2実施例で説明したプリンタプロセッサ
64が各々設置されている。
【0127】ラボ146A〜146Eの各々は、公衆電
話回線等の通信回線148を介して管理センタ150に
接続されている。管理センタ150は管理用コンピュー
タ152を備えており、管理用コンピュータ152と各
ラボのフィルムプロセッサ10、プリンタプロセッサ6
4とは通信回線148を介してオンラインでデータ等の
送受信が可能とされている。管理用コンピュータ152
は、ハードディスク等で構成された各種データを記憶す
るための大容量かつ不揮発性の記憶媒体152Aを備え
ている。
【0128】次に本第4実施例の作用を説明する。管理
用コンピュータ152では、各ラボ146のフィルムプ
ロセッサ10で測定、演算されたフィルム画像濃度の平
均値(図2のステップ338の演算結果に相当)を通信
回線148を介して所定時間毎に収集する。そして、収
集したフィルム画像濃度の平均値を演算し、収集したフ
ィルム画像濃度及び演算したフィルム画像濃度の平均値
を記憶媒体152Aに記憶すると共に、各ラボ146の
フィルムプロセッサ10から収集したフィルム画像濃度
を、前記演算したフィルム画像濃度の平均値及び既に記
憶している平均値の推移と各々比較することで、図2の
ステップ340と同様にして各ラボ146のフィルムプ
ロセッサ10の処理液の状態を判定する。
【0129】このように複数台のフィルムプロセッサ1
0のフィルム画像濃度を用いると、季節変動により各ラ
ボ146に持ち込まれる多数のネガフィルム14に記録
された画像の色相、濃度が全体的に変化すると、各ラボ
146のフィルムプロセッサ10から収集したフィルム
画像濃度が同様に変化し、管理用コンピュータ152で
演算されるフィルム画像濃度の平均値についても季節変
動に応じて変化することになる。従って、特定のフィル
ムプロセッサ10の処理液の状態が変化したときにの
み、該特定のフィルムプロセッサ10から収集したフィ
ルム画像濃度がフィルム画像濃度の平均値からずれるこ
とになるので、フィルムプロセッサ10の処理液の状態
変動を正確に検出できる。
【0130】なお、ラボ14が設置された地域によって
は、現像等の依頼と共に持ち込まれるネガフィルム14
に記録された撮影画像の平均的な濃度や色バランスが、
他のラボ146に持ち込まれるネガフィルムに記録され
た撮影画像の平均的な濃度や色バランスと大きく異なっ
ている場合がある。例えばスキー場の近くに設置された
ラボでは、特に冬季には、撮影画像の殆どがスキーシー
ンとなることも考えられる。このような地域に設置され
たラボ146のフィルムプロセッサ10で測定されたフ
ィルム画像濃度は、処理液の状態が適正であったとして
も、管理用コンピュータ152で演算されたフィルム画
像濃度の平均値に対し偏倚することになり、処理液の状
態を誤判断する可能性がある。
【0131】上記のような不都合を解消するためには、
単に各ラボ146のフィルムプロセッサ10から収集し
たフィルム画像濃度をフィルム画像濃度の平均値と比較
することに加え、第1実施例でも説明したように各フィ
ルムプロセッサ10で測定されたフィルム画像濃度の推
移も考慮して、各フィルムプロセッサ10の処理液の状
態を判断することが好ましい。
【0132】ところで、管理用コンピュータ152の記
憶媒体152Aには、標準露光条件がネガフィルム14
のフィルム種、印画紙74のペーパ種及びロット毎に分
けて多数記憶されている。各ラボ146のプリンタプロ
セッサ64では露光処理に先立ち、セットされているネ
ガフィルム14のフィルム種をバーコードリーダ82に
よって検出すると共に、セットされている印画紙74の
ペーパ種、ロットを読取センサ78によって検出し、ネ
ガフィルム14のフィルム種、印画紙74のペーパ種、
ロットに対応する標準露光条件を記憶しているか否か判
断する。
【0133】そして、前記対応する標準露光条件を記憶
していればこれを取り込んで使用するが、記憶していな
ければ管理用コンピュータ152の記憶媒体に記憶され
ている前記対応する標準露光条件を、通信回線148を
介して管理用コンピュータ152から受信する。これに
より、各プリンタプロセッサ64に多数の標準露光条件
を記憶するために大容量の記憶媒体を設ける必要が無く
なると共に、プリンタプロセッサ64に記憶されていな
い標準露光条件が必要となった場合にも、標準露光条件
設定処理を行うことなく標準露光条件を取得することが
できる。
【0134】また管理用コンピュータ152は、上記と
同様に、各ラボのプリンタプロセッサ64で測定、演算
されたフィルム画像濃度、露光条件、プリント画像濃度
の平均値(図9のステップ432の演算結果に相当)、
及び処理液の組成に影響する変量、処理液の特性を表す
変量(図9のステップ420〜428で取り込んだデー
タに相当)を通信回線148を介して所定時間毎に収集
する。そして、第2実施例で説明した図9のステップ4
34〜446と同様にして各ラボ146のプリンタプロ
セッサ64の処理液の状態を判断し、処理液の状態が適
正でないプリンタプロセッサ64があれば、処理液の維
持・管理条件の変更内容、更に必要であれば露光条件の
補正量を、通信回線148を介して送信する。
【0135】また、図10〜図13に示したような処理
液の組成に影響する各種変量、処理液の特性を表す各種
変量とプリント画像濃度との関係は、処理液の種類、印
画紙のペーパ種毎に異なっており、処理液の種類、印画
紙のペーパ種の全ての組み合わせについて上記のような
関係を実験により求めることは非常に手間がかかる困難
な作業である。しかしながら、管理用コンピュータ15
2には各ラボ136から送信された大量の情報が蓄積さ
れるので、これを用いて回帰分析等の統計解析を行え
ば、図10〜図13に示すような関係を処理液の種類、
印画紙74のペーパ種毎に求めることも可能となる。
【0136】更に管理用コンピュータ152は、収集し
たフィルム画像濃度、露光条件、プリント画像濃度の平
均値を演算し、プリント画像濃度の平均値、フィルム画
像濃度の平均値及び露光条件の平均値の関係、及びプリ
ント画像濃度の平均値と予め定められた基準濃度値との
差異に基づいて、濃度がフィルム画像濃度の平均値に一
致している画像から印画紙74上に前記基準濃度値のプ
リント画像が得られるように、露光条件の平均値を修正
するための補正量を演算し、この補正量を各ラボ146
のプリンタプロセッサ64に送信して各プリンタプロセ
ッサ64の標準露光条件を補正する。
【0137】これにより、撮影用感光材料の変化により
フィルム画像の濃度、色バランスが全体的に変化したと
しても、これがフィルム画像の各色毎の濃度値の平均値
の変化として現れ、フィルム画像が印画紙74上に適正
な濃度の画像として露光されるように標準露光条件の補
正量が演算されることになる。従って、撮影用感光材料
の変動に拘わらず各ラボのプリンタプロセッサ64の標
準露光条件を適正に補正することができる。
【0138】なお、管理用コンピュータ152では、上
述したように各ラボ136で測定されたフィルム画像濃
度を各々記憶するが、このフィルム画像濃度を、ラボ1
36で検出されたネガフィルム14のフィルム種毎に分
けて記憶するようにすれば、記憶された各フィルム種毎
のフィルム画像濃度から、各フィルム種毎の露光条件の
補正量を求めることも可能となる。写真フィルムは、フ
ィルムの設計思想やフィルムの用途等に応じて各々特性
の異なる多数種類のフィルムが開発、製造されており、
現在その数は数十種類にも及んでいる。しかし、条件設
定用フィルムは、多数種類のフィルムのうちのごく限ら
れたフィルム種のものしか用意されておらず、特に製造
開始直後の新しいフィルムではデータの蓄積がないの
で、適切な露光条件を設定することは困難であった。
【0139】これに対し、上述したように各ラボ136
で検出されたフィルム画像濃度をフィルム種毎に記憶す
るようにすれば、製造開始直後の新しいフィルム種であ
っても短期間に多数の画像濃度データが得られ、この多
数の画像濃度データから、例えば画像の露光を行うネガ
フィルムと同一フィルム種の多数の画像濃度データの平
均値と、露光を行う画像の濃度データと、に基づいて適
正な露光条件を得ることが可能となる。露光条件の演算
は、例えば特開平 2-93448号公報に記載されているよう
に、露光を行う画像の濃度データのうち、前記多数の画
像濃度データの平均値に基づいて設定した特定の色領域
に属する濃度データを用いて画像濃度を演算し、露光条
件を決定することができる。
【0140】また、上記では各ラボ136と管理センタ
150との間の通信を、通信回線148を介して行うよ
うにしていたが、これに限定されるものではなく、無線
等により行うようにしてもよい。
【0141】また、上記では各ラボ136にフィルムプ
ロセッサ10及びプリンタプロセッサ64が設けられて
いる例を説明したが、これに代えて、第3実施例で説明
した写真処理装置128を設けてもよいことは言うまで
もない。
【0142】更に、上記では撮影用感光材料としてネガ
フィルム14を例に説明したが、リバーサルフィルム等
の他の感光材料を用いてもよい。またプリント用感光材
料として印画紙14を例に説明したが、他の感光材料を
用いることも可能であり、写真フィルムに記録された画
像を露光するための感光材料に限定されるものではな
い。
【0143】以上、本発明の実施例について説明した
が、上記実施例は、特許請求の範囲に記載した事項以外
に、以下に記載する事項の実施態様を含んでいる。
【0144】(1)前記撮影用感光材料の種類を検出
し、測定した濃度値を撮影用感光材料の種類毎に記憶す
るか、又は特定の種類の撮影用感光材料に対してのみ濃
度を測定して記憶し、同一種類の撮影用感光材料の濃度
値を用いて撮影感光材料用処理液の状態を判断すること
を特徴とする請求項1又は4記載の写真処理条件管理方
法。
【0145】上記によれば、撮影用感光材料の種類の相
違による、画像の各色毎の濃度値((1)式の濃度Df
i)に含まれる誤差を排除することができるので、より
正確に処理液の状態を判断することが可能となる。
【0146】(2)前記撮影用感光材料は写真フィルム
であり、写真フィルムの画面外の部分の濃度を測定し、
測定した濃度値が所定値以下の写真フィルムについて
は、処理液の状態を判断するための対象から除外するこ
とを特徴とする請求項1記載の写真処理条件管理方法。
【0147】上記によれば、カメラの不具合等によりか
ぶり等が生じている写真フィルムの濃度を用いることに
より処理液の状態を誤判断することを防止できる。
【0148】(3)プリント感光材料用処理液の状態が
標準的な状態からずれていると判断した場合のずれの原
因の分析は、プリント感光材料処理液の種類に応じて行
うことを特徴とする請求項7記載の写真処理条件管理方
法。
【0149】プリント感光材料用処理液の状態の標準状
態からのずれの原因に対し、どのような現象が生ずるか
はプリント感光材料処理液の種類によって行っている
が、上記によれば、プリント感光材料用処理液の種類に
応じて原因の分析を行うので、ずれの原因を正確に分析
することが可能となる。
【0150】(4)前記複数の画像形成装置の各々は原
画像が記録された撮影用感光材料の種類を検出する検出
手段を備えており、前記受信手段は露光した原画像が記
録されている撮影用感光材料の種類も受信し、前記演算
手段は露光条件の補正量を撮影用感光材料の種類毎に演
算することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置の
管理装置。
【0151】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、コントロールス
トリプス等を用いることなく撮影感光材料用処理液の状
態を判断でき、撮影感光材料用処理液の状態を容易かつ
適正に管理することができる、という優れた効果を有す
る。
【0152】請求項2記載の発明は、コントロールスト
リプス等を用いることなくプリント感光材料用処理液の
状態を判断でき、プリント感光材料用処理液の状態を容
易かつ適正に管理することができる、という優れた効果
を有する。
【0153】請求項3記載の発明は、コントロールスト
リプス等を用いることなくプリント感光材料用処理液の
状態を判断でき、プリント感光材料用処理液の状態を容
易かつ適正に管理することができる、という優れた効果
を有する。
【0154】請求項4記載の発明は、撮影感光材料処理
液及びプリント感光材料用処理液のの状態をより正確に
判断することができる、という優れた効果を有する。
【0155】請求項5記載の発明は、標準露光条件の変
化に拘わらずプリント感光材料用処理液の状態を正確に
判断することができる、という効果を有する。
【0156】請求項6記載の発明は、撮影感光材料用処
理液の状態をより正確に判断することができる、という
効果を有する。
【0157】請求項7記載の発明は、プリント感光材料
用処理液の状態をより正確に判断することができ、プリ
ント用感光材料上に良好な品質の画像を形成できる、と
いう効果を有する。
【0158】請求項8記載の発明は、複数の画像形成装
置の各々の処理液の状態を正確に判断することができ
る、という優れた効果を有する。
【0159】請求項9記載の発明は、原画像が記録され
た撮影用感光材料の種類に拘わらず複数の画像形成装置
の各々の露光条件を適正に補正できる、という優れた効
果を有する。
【0160】請求項10記載の発明は、複数の画像形成
装置の各々の処理液の状態を正確に判断することがで
き、各画像形成装置において感光材料上に良好な品質の
画像を形成させることができる、という優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るフィルムプロセッサの概略構
成図である。
【図2】第1実施例に係る処理液状態判断処理を説明す
るフローチャートである。
【図3】第1実施例における処理液状態の判断の一例を
説明するための画像濃度の平均値の推移を示す線図であ
る。
【図4】第2実施例に係るプリンタプロセッサの概略構
成図である。
【図5】発色現像部の概略構成図である。
【図6】第2実施例に係る標準露光条件設定処理を説明
するフローチャートである。
【図7】第2実施例に係る露光処理を説明するフローチ
ャートである。
【図8】第2実施例に係るプリント濃度測定処理を説明
するフローチャートである。
【図9】第2実施例に係る処理液状態判断処理を説明す
るフローチャートである。
【図10】(A)は発色現像液による現像時間、(B)
は発色現像液の温度が変化したときの低濃度、コントラ
スト、ステインのR、G、B各色毎の変化を各々示す線
図である。
【図11】(A)は発色現像液のpH、(B)は発色現
像液の攪拌の強さが変化したときの、低濃度、コントラ
スト、ステインのR、G、B各色毎の変化を各々示す線
図である。
【図12】(A)は発色現像液への補充液の補充量、
(B)は発色現像液への漂白定着液の混入割合が変化し
たときの、低濃度、コントラスト、ステインのR、G、
B各色毎の変化を各々示す線図である。
【図13】(A)は発色現像液へのFe2+の混入濃度、
(B)は発色現像液へのCa2+及びMg2+の混入濃度、
(C)は発色現像液へのCu2+の混入濃度が変化したと
きの、低濃度、コントラスト、ステインのR、G、B各
色毎の変化を各々示す線図である。
【図14】第3実施例に係る写真処理装置の概略構成図
である。
【図15】図14の写真処理装置のフィルムプロセッサ
部の概略構成図である。
【図16】第4実施例に係る処理液状態管理システムを
示す概略図である。
【符号の説明】
10 フィルムプロセッサ 14 ネガフィルム 48 濃度測定部 52 濃度計 54、86、142制御装置 64 プリンタプロセッサ 74 印画紙 84 測光器 104 濃度計 112 ポンプ 114 攪拌器 122 温度センサ 124 pHセンサ 128 写真処理装置 130 フィルムプロセッサ部 134 ペーパプロセッサ部 136 基準画像露光部 144 処理液状態管理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 登 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 石川 隆利 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影用感光材料を撮影感光材料用処理液
    に浸漬して処理する機能を備えた画像形成装置におい
    て、 撮影に用いられて画像が露光され前記画像形成装置で撮
    影感光材料用処理液に浸漬されて処理された撮影用感光
    材料に対し、該撮影用感光材料上に顕像化された画像及
    び画像外の部分の少なくとも一方を複数色に分解して濃
    度を測定すると共に測定した各色毎の濃度値を記憶する
    ことを繰り返し、 前記記憶した濃度値の所定期間毎の平均的な値に基づい
    て、前記画像形成装置の撮影感光材料用処理液の状態を
    判断する、 写真処理条件管理方法。
  2. 【請求項2】 プリント用感光材料をプリント感光材料
    用処理液に浸漬して処理する機能を備えた画像形成装置
    において、 未露光のプリント用感光材料を前記画像形成装置でプリ
    ント感光材料用処理液に浸漬させて処理させ、処理され
    たプリント用感光材料の濃度を複数色に分解して測定
    し、測定した濃度値を記憶することを定期的に繰り返
    し、 前記記憶した濃度値に基づいて、前記画像形成装置のプ
    リント感光材料用処理液の状態を判断する、 写真処理条件管理方法。
  3. 【請求項3】 プリント用感光材料をプリント感光材料
    用処理液に浸漬して処理する機能を備えた画像形成装置
    において、 原画像が所定の露光条件で露光され前記画像形成装置で
    プリント感光材料用処理液に浸漬されて処理されたプリ
    ント用感光材料に対し、該プリント用感光材料上に顕像
    化された画像の濃度を複数色に分解して測定し、測定し
    た各色毎の濃度値を、原画像の濃度値を各色毎に測定し
    た結果、及び原画像をプリント用感光材料に露光した際
    の露光条件と共に記憶することを繰り返し、 前記記憶したプリント用感光材料上の画像の濃度値、原
    画像の濃度値、及び露光条件に基づいて、前記画像形成
    装置のプリント感光材料用処理液の状態を判断する、 写真処理条件管理方法。
  4. 【請求項4】 撮影用感光材料を撮影感光材料用処理液
    に浸漬して処理する機能、撮影用感光材料に記録された
    原画像をプリント用感光材料に露光する機能、及びプリ
    ント用感光材料をプリント感光材料用処理液に浸漬して
    処理する機能を備えた画像形成装置において、 少なくとも一部に基準画像が露光された撮影用感光材料
    を撮影感光材料用処理液に浸漬して処理し、該撮影用感
    光材料上に顕像化された基準画像をプリント用感光材料
    に所定の露光条件で露光し、露光されたプリント用感光
    材料をプリント感光材料用処理液に浸漬して処理すると
    共に、前記撮影用感光材料上及びプリント用感光材料上
    に各々顕像化された基準画像の濃度を複数色に分解して
    測定し、測定した各基準画像の各色毎の濃度値及び前記
    所定の露光条件を記憶することを自動的に行わせ、 前記記憶した撮影用感光材料上の基準画像の濃度値に基
    づいて撮影感光材料用処理液の状態を判断すると共に、
    前記記憶したプリント用感光材料上の基準画像の濃度
    値、撮影用感光材料上の画像の濃度値、及び露光条件に
    基づいてプリント感光材料用処理液の状態を判断する、 写真処理条件管理方法。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、予め設定された標
    準露光条件で原画像をプリント用感光材料に露光する機
    能を備えており、 前記プリント感光材料用処理液の状態を、前記標準露光
    条件を用いてパラメータが求められたプリント感光材料
    処理液の状態を算出するための判定式と、プリント用感
    光材料上の画像の濃度値と、原画像又は撮影用感光材料
    上の基準画像の濃度値と、露光条件と、に基づいて判断
    すると共に、 前記標準露光条件が修正される毎に、変更された標準露
    光条件を用いて前記パラメータを変更する、 ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の写真処理
    条件管理方法。
  6. 【請求項6】 撮影感光材料用処理液の組成に影響する
    変量及び撮影感光材料用処理液の特性を表す変量の少な
    くとも1つを検出し、 前記検出した変量も用いて撮影感光材料用処理液の状態
    を判断する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項4記載の写真処理
    条件管理方法。
  7. 【請求項7】 プリント感光材料用処理液の組成に影響
    する変量及びプリント感光材料用処理液の特性を表す変
    量の少なくとも1つを検出し、前記検出した変量も用い
    てプリント感光材料用処理液の状態を判断すると共に、 プリント感光材料用処理液の状態が標準的な状態からず
    れていると判断した場合には、前記記憶した情報及び前
    記検出した変量に基づいて標準的な状態からのずれの原
    因を分析し、 分析結果に基づいて、プリント用感光材料に画像を露光
    する際の露光条件及びプリント感光材料用処理液の維持
    ・管理条件の少なくとも一方を変更する、 ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項記
    載の写真処理条件管理方法。
  8. 【請求項8】 感光材料を処理液に浸漬して処理する機
    能を備えた複数の画像形成装置の処理液の状態を表す状
    態データを定期的に収集し、 個々の画像形成装置の状態データと複数の画像形成装置
    の各々の状態データの平均的な値とを各々比較すること
    により、複数の画像形成装置の各々の処理液の状態を判
    断する、 画像形成装置の管理方法。
  9. 【請求項9】 原画像をプリント用感光材料に露光する
    機能、及びプリント用感光材料をプリント感光材料用処
    理液に浸漬して処理する機能を備えた複数の画像形成装
    置の各々を管理する画像形成装置の管理装置であって、 複数の画像形成装置の各々において、プリント用感光材
    料に原画像を露光しプリント感光材料用処理液に浸漬し
    て処理することによりプリント用感光材料上に顕像化さ
    れた画像の各色毎の濃度値、前記原画像の各色毎の濃度
    値、及び原画像をプリント用感光材料に露光した際の露
    光条件を受信する受信手段と、 複数の画像形成装置の各々から受信したプリント用感光
    材料上の画像濃度、原画像濃度及び露光条件を統計処理
    した値に基づいて露光条件の補正量を演算する演算手段
    と、 前記演算手段によって演算された補正量により各画像形
    成装置でプリント用感光材料に画像を露光する際の露光
    条件を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置の管理装置。
  10. 【請求項10】 画像が露光された感光材料を処理液に
    浸漬して処理する機能を各々備えた複数の画像形成装置
    の各々を管理する画像形成装置の管理装置であって、 複数の画像形成装置の各々で検出された、処理液の組成
    に影響する変量及び処理液の特性を表す変量の少なくと
    も一つ、及び処理した感光材料上に顕像化された画像の
    各色毎の濃度値と、を受信する受信手段と、 前記複数の画像形成装置の各々から受信した情報に基づ
    いて各画像形成装置の処理液の状態を判断する判断手段
    と、 前記判断手段により処理液の状態が標準的な状態からず
    れていると判断された画像形成装置が有った場合に、前
    記受信手段で受信した情報に基づいて標準的な状態から
    のずれの原因を分析する分析手段と、 前記分析手段による分析結果に基づいて、感光材料に画
    像を露光する際の露光条件の補正量及び処理液の維持・
    管理条件の変更内容の少なくとも一方を求める演算手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置の管理装置。
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