JPH1048296A - Ic検査装置 - Google Patents

Ic検査装置

Info

Publication number
JPH1048296A
JPH1048296A JP8224383A JP22438396A JPH1048296A JP H1048296 A JPH1048296 A JP H1048296A JP 8224383 A JP8224383 A JP 8224383A JP 22438396 A JP22438396 A JP 22438396A JP H1048296 A JPH1048296 A JP H1048296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
circuit
timing
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8224383A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Inagaki
孝次 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP8224383A priority Critical patent/JPH1048296A/ja
Publication of JPH1048296A publication Critical patent/JPH1048296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非同期動作を行うICに対しても柔軟な検査
を行う。 【解決手段】 同期動作の検査を行うには、タイミング
発生部10で発生させたタイミングに基づき、入力信号
発生部20で入力信号を発生させ、被検査IC5の入力
ピンに与える。これに応じて被検査IC5の出力ピンか
ら出力された出力信号を、出力信号比較部30において
所定の期待値と比較して一致するか否かを検査する。非
同期動作の検査を行うには、専用の検査回路を設計し、
この検査回路に対応する回路データファイルF4を、F
PGA素子などからなるプログラマブル論理回路50に
与えてソフトウエア的に検査回路をゲートアレイ上に構
築する。被検査IC5を動作させながら、必要な信号を
信号選択部60で抽出して、プログラマブル論理回路5
0上に構築された検査回路に与えて実機テストを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIC検査装置、特
に、ICの製造プロセスの最終工程において、個々のI
Cの良否判定を行うためのIC検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ICの製造プロセスの最終工程では、個
々のICについて、断線などの製造上の不良の有無を調
べるための検査が行われる。この検査には、一般に「I
Cテスタ」と呼ばれているIC検査装置が用いられる。
このIC検査装置は、被検査ICに対して所定の入力パ
ターンを与え、その結果として被検査ICから得られる
出力パターンが、期待どおりのものか否かを判定する機
能を有している。現在用いられている一般的なIC検査
装置は、所定の基準周期に同期したタイミングを発生さ
せるタイミング発生部を有しており、被検査ICに与え
る入力信号のタイミングや、被検査ICからの出力信号
を期待値と比較するタイミングは、タイミング発生部で
発生させたタイミングに同期したものとなる。タイミン
グ発生部では、各入出力ピンごとにそれぞれ位相のずれ
たタイミングを発生させることができるが、いずれも所
定の基準周期に同期したタイミングになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のIC検査装置では、所定の基準周期に同期したタイミ
ングで検査が行われるため、被検査ICが非同期動作を
行う場合には、正しい検査を行うことができない。たと
えば、互いに非同期な複数のクロック信号に基づいて動
作を行うICを検査する場合、第1のクロック信号を基
準周期にとると、検査はすべてこの第1のクロック信号
に同期した形で行われることになる。このため、第2の
クロック信号も、第1のクロック信号に同期させて取り
扱わざるを得ず、本来の正しい検査結果を得ることがで
きなくなる。たとえば、本来の非同期動作では、厳密な
タイミングが要求されない論理動作の場合であっても、
これを同期動作として取り扱った場合には、厳密なタイ
ミングで期待値との比較が行われることになり、良品I
Cであるにもかかわらず不良品と判定されるような事態
が生じることになる。
【0004】そこで本発明は、非同期動作を行うICに
対しても正しい検査を行うことができるIC検査装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態
様は、 所定の基準周期に同期したタイミングを発生させるタイ
ミング発生部と、タイミング発生部で発生させたタイミ
ングに同期した入力信号を発生させ、この入力信号を被
検査ICの入力ピンに与える入力信号発生部と、タイミ
ング発生部で発生させたタイミングに基づいて、被検査
ICの出力ピンから出力された出力信号を所定の期待値
と比較する出力信号比較部と、オペレータからの指示入
力に基づいて、タイミング発生部、入力信号発生部、出
力信号比較部に対して所定の制御信号を与え、被検査I
Cに対する検査を実行する制御部と、を備えるIC検査
装置において、更に、外部から与えられたプログラムに
基づいて、所望の論理動作を実行する論理回路を構成で
きるプログラマブル論理回路と、オペレータからの指示
入力に基づいて、入力信号発生部が発生させた入力信号
および被検査ICから出力された出力信号のうちの任意
の信号を選択してプログラマブル論理回路の入力端子に
与える信号選択部と、を設け、プログラマブル論理回路
の出力に基づいて、制御部が被検査ICの良否を判定で
きるように構成したものである。
【0006】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係るIC検査装置において、プログラマブル論
理回路として、FPGA(フィールド・プログラマブル
・ゲート・アレイ)素子を用いるようにしたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。はじめに、参考のために、従来の
一般的なIC検査装置の基本構成を図1のブロック図に
基づいて説明する。ここに示すIC検査装置100は、
入力パターンファイルF1、出力期待値ファイルF2、
テストコントロールファイルF3を用いて、被検査IC
5に対する良否検査を行う機能を有し、タイミング発生
部10、入力信号発生部20、出力信号比較部30、制
御部40を有する。
【0008】タイミング発生部10は、所定の基準周期
に同期したタイミングを発生させ、発生させたタイミン
グを入力信号発生部20および出力信号比較部30に与
えるえる機能を有する。入力信号発生部20は、このタ
イミングに同期した入力信号を発生させ、これを被検査
IC5の入力ピンに与える。被検査IC5は、この入力
ピンに与えられた入力信号に基づき、内部で所定の演算
処理を実行し、その結果を出力ピンに出力することにな
る。出力信号比較部30は、与えられたタイミングに基
づいて、被検査IC5の出力ピンに出力された出力信号
を取り込み、これを所定の期待値と比較する比較処理を
行い、その結果を制御部40に報告する。制御部40
は、各ファイルF1,F2,F3内のデータおよびオペ
レータからの指示入力に基づいて、タイミング発生部1
0、入力信号発生部20、出力信号比較部30に対して
所定の制御信号を与え、被検査IC5に対する検査処理
を統括制御する機能を有し、出力信号比較部30からの
報告に基づいて、被検査IC5に対する良否判定を行
う。
【0009】入力パターンファイルF1には、被検査I
C5の入力ピンに与えるべきいくつかの入力信号パター
ンが用意されている。この入力信号パターンは、“0”
または“1”の論理値の羅列からなり、これらの論理値
列を所定の基準周期Pで電気信号として表現すれば、た
とえば、図2に示すようなパターンX,Y,Zが得られ
ることになる。入力信号発生部20から被検査IC5の
各入力ピンに供給される入力信号は、このようなパター
ンになる。一方、出力期待値ファイルF2内の期待値
も、出力として期待されるべき“0”または“1”の論
理値の羅列からなり、これらの論理値列を所定の基準周
期Pで電気信号として表現すれば、やはり図2に示すよ
うなパターンになる。出力信号比較部30は、被検査I
C5の各出力ピンから得られる出力信号と、出力期待値
ファイルF2内の特定の期待値パターンとを比較し、一
致するか否かを判定することになる。
【0010】このIC検査装置100における検査は、
一定の基準周期Pに同期した形で行われるが、被検査I
C5の個々の入力ピンに与える入力信号のタイミング
(基準周期Pに対する位相)や、個々の出力ピンから出
力される出力信号に対する期待値との比較タイミング
は、各ピンごとに異なるタイミングを設定することがで
きる。タイミング発生部10は、このように各ピンごと
のタイミングを規定する信号を生成する働きをする。図
3に、タイミング発生部10が発生するタイミングの一
例を示す。この例では、3つのタイミングa,b,cが
例示されており、タイミングaに対して、タイミングb
は時間t1だけ遅延しており、タイミングcは時間t2
だけ遅延しているが、いずれも同じ基準周期Pを用いて
いる。
【0011】テストコントロールファイルF3は、この
IC検査装置100における検査処理を統括するための
情報が含まれている。すなわち、被検査IC5の個々の
入力ピンについて、入力パターンファイルF1内のどの
パターンをどのタイミングで与えるかを規定する情報
と、被検査IC5の個々の出力ピンについて、出力期待
値ファイルF2内のどのパターンとどのタイミングで比
較するかを規定する情報とが含まれている。たとえば、
被検査IC5の入力ピンNo.1に対しては、図2のパ
ターンYを図3のタイミングaで与え、入力ピンNo.
2に対しては、図2のパターンZを図3のタイミングc
で与え、入力ピンNo.3に対しては、図2のパターン
Xを図3のタイミングbで与える、という情報がテスト
コントロールファイルF3に含まれていた場合には、各
入力ピンNo.1〜3には、図4に示すような入力信号
が与えられることになる。
【0012】以上、従来の一般的なIC検査装置100
の基本構成および動作原理を簡単に説明したが、このよ
うな検査装置では、常に一定の基準周期Pに基づいた検
査が行われるため、被検査ICが非同期動作を行う場合
には、正しい検査を行うことができない。特定の用途に
利用されるICには、互いに非同期な複数の信号に基づ
いて動作を行うICも存在する。このような非同期IC
に対する検査を、従来のIC検査装置を用いて行う場
合、近似的な同期信号を用いた検査を行うしかなかっ
た。また、同期動作を行うICであっても、特定の信号
については厳密なタイミングが要求されないようなIC
も存在する。ところが、従来のIC検査装置では、この
ような曖昧なタイミングを定義した検査を行うことがで
きないので、厳密なタイミングによって期待値との比較
を行わざるを得ない。
【0013】本発明に係るIC検査装置は、上述した従
来の一般的なIC検査装置に、更に付加的な要素を追加
することにより、非同期動作を行うICや、厳密なタイ
ミングが要求されないような動作を行うICについて、
より柔軟な検査を行えるようにしたものである。
【0014】図5は、本発明に係るIC検査装置200
の基本構成を示すブロック図である。ここで、図1に示
す従来のIC検査装置100と同一の構成要素について
は同一符号を付して説明を省略する。IC検査装置20
0において新たに付加された構成要素は、プログラマブ
ル論理回路50と信号選択部60である。なお、このI
C検査装置200における制御部45は、従来のIC検
査装置100における制御部40の機能に、更に、プロ
グラマブル論理回路50および信号選択部60に対する
制御機能を付加したものである。
【0015】プログラマブル論理回路50は、外部から
与えられたプログラムに基づいて、所望の論理動作を実
行する論理回路を構成できる回路であり、具体的には、
FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲートアレ
イ)素子が用いられている。このFPGA素子は、ソフ
トウエアによって任意の論理回路を構成することができ
る汎用論理回路であり、オペレータの希望に応じた所望
の論理回路を構成することが可能になる。オペレータ
は、所望の論理回路を回路データファイルF4の形式で
記述すればよい。制御部45が、この回路データファイ
ルF4内のデータをプログラマブル論理回路50(FP
GA素子)へと書き込むことにより、FPGA素子がプ
ログラムされ、多数のゲートアレイによって、オペレー
タの所望どおりの論理回路が構築されることになる。も
ちろん、異なる回路データファイルF4を用意すれば、
FPGA素子内に構築される論理回路も異なるものとな
る。このように、プログラマブル論理回路50は、ソフ
トウエアによって自由にその内容を変更することが可能
な論理回路として機能する。
【0016】一方、信号選択部60は、入力信号発生部
20が発生した入力信号および被検査IC5から出力さ
れた出力信号のうち、プログラマブル論理回路50内に
構築された論理回路の動作に必要な信号を選択してプロ
グラマブル論理回路50へ与える機能を有する。オペレ
ータは、所望の回路を構築するための回路データファイ
ルF4を用意するとともに、この構築された回路に必要
な信号を選択するための指示を制御部45に与えておけ
ばよい。この選択指示は、制御部45から信号選択部6
0へと与えられ、信号選択部60は、この選択指示に基
づいて必要な信号の選択を行う。
【0017】このような構成をもったIC検査装置20
0は、従来のIC検査装置100と同様に、基準周期P
に同期した通常の検査を実行する機能と、プログラマブ
ル論理回路50および信号選択部60を用いた任意の検
査を実行する機能とを併せもつことになる。後者の任意
検査は、特定の被検査IC5に対して検査を行うための
専用の検査回路をプログラマブル論理回路50内に構築
し、この専用の検査回路に実質的な検査を実行させるも
のであり、いわば簡易的な実機テストが実行されること
になる。プログラマブル論理回路50内にどのような検
査回路を構築するかは、個々の被検査IC5について、
オペレータが決めることになり、信号選択部60に与え
る選択指示も、オペレータが決めることになる。プログ
ラマブル論理回路50には、信号選択部60を介して、
被検査IC5に与えられる入力信号と被検査IC5から
出力される出力信号とが与えられるので、プログラマブ
ル論理回路50内に構築すべき検査回路としては、これ
らの信号に基づいて、被検査IC5内の演算処理が正し
く行われているか否かを判断することができる回路であ
れば、どのような回路を用いてもかまわない。この検査
回路における良否の判断結果は、制御部45へ報告され
ることになり、最終的にオペレータに良否結果が提示さ
れる。
【0018】以上のように、本発明に係るIC検査装置
200によれば、必要に応じて、回路データファイルF
4を用意して、プログラマブル論理回路50内に専用の
検査回路を構築することができ、被検査IC5の動作検
証をこの専用の検査回路によって行うことが可能にな
る。プログラマブル論理回路50内に構築される専用の
検査回路は、タイミング発生部10で発生されるタイミ
ングとは無関係の回路となる。したがって、従来のIC
検査装置100のように一定の基準周期Pに支配される
ことはなく、非同期動作の検査や、厳密なタイミングを
要求されないような動作の検査を自由に行うことができ
るようになる。
【0019】
【実施例】続いて、図5に示すプログラマブル論理回路
50内に、具体的な検査回路を構築した実施例を述べ
る。ここでは、被検査IC5として、図6のタイミング
チャートに示すような動作を行うICを用いた例を示す
ことにする。このICは、2つのクロック信号K1,K
2に基づいて動作する回路であり、入力信号Tに基づい
て所定の演算処理を実行し、その結果として、出力信号
A,B,Cを出力する。ここで、両クロック信号K1,
K2は非同期であり、信号Aはクロック信号K1に同期
して出力され、信号BおよびCはクロック信号K2に同
期して出力される。
【0020】入力信号Tは動作開始を示すトリガー信号
として機能し、この入力信号Tが“H”から“L”に遷
移すると、まず、出力信号Aとして、クロック信号K1
に同期したパルス(周波数がクロック信号K1の1/2
のパルス)が所定の設定数(図示の例の場合は、設定数
=2)だけ出力される。出力信号Aとして、設定数だけ
のパルスが出力されると、出力信号Aは“L”の状態を
維持し、その後の最初のクロック信号K2の立上がりエ
ッジに同期して、所定のデータを示す出力信号Cが出力
される。また、出力信号Bとして、クロック信号K2に
同期して、図示のようなパルスが出力される。こうし
て、出力信号Bとして、クロック信号K2に同期したパ
ルスが所定の設定数(図示の例の場合は、設定数=2)
だけ出力されると、その後の最初のクロック信号K1の
立上がりエッジに同期して、再び出力信号Aが出力され
るようになる。同時に、出力信号Bは“H”に維持さ
れ、出力信号Cはデータの出力を休止する。
【0021】ここでは、上述した動作を所定の回数だけ
繰り返し実行する機能をもったICが、被検査IC5と
して選ばれた場合を考える。このICの出力信号は、2
つのクロック信号K1,K2に基づいて決定されるが、
両クロック信号は非同期であるため、所定の基準周期P
に基づいて一義的な動作タイミングを定めることはでき
ない。たとえば、出力信号Bにパルスが出現するタイミ
ングは、直前の出力信号Aのパルスのタイミングとクロ
ック信号K2のタイミングとによって変化することにな
り、出力信号Aにパルスが出現するタイミングは、直前
の出力信号Bのパルスのタイミングとクロック信号K1
のタイミングとによって変化することになる。
【0022】このような非同期動作を行うICに対し
て、従来のIC検査装置100を用いて検査を行うに
は、たとえば、図7のタイミングチャートに示すよう
に、一方のクロック信号K1を基準として、もう一方の
クロック信号K2をこの基準クロック信号K1に無理や
り同期させたクロック信号に置き換え、所定の基準周期
Pに同期させた状態での動作を検査するしかなかった。
このため、本来の非同期動作についての正しい検査を行
うことはできなかった。
【0023】本発明に係るIC検査装置200では、こ
のような非同期動作を行うICを被検査IC5として検
査を行う場合、プログラマブル論理回路50内に専用の
検査回路を構築し、この検査回路によって検査を行うよ
うにすればよい。図6のタイミングチャートに示される
ような動作を行うICを被検査IC5とする場合には、
専用検査回路として、たとえば、図8に示すような回路
を用意すればよい。この回路は、入力信号Tの“H”か
ら“L”への遷移を検出するためのスタート検出回路7
0と、出力信号A,Bのパルスをカウントする第1のカ
ウンタ71および第2のカウンタ72と、出力信号B,
Cに基づいて動作するフリップフロップ73と、を有し
ている。ここで、入力信号Tは、入力信号発生部20に
おいて発生される信号であり、出力信号A〜Cは、被検
査IC5から実際に出力される信号である。これらの各
信号は、信号選択部60によって選択され、プログラマ
ブル論理回路50へと与えられることになる。
【0024】スタート検出回路70は、信号Tが“H”
レベルを示している動作開始前の状態のときに、信号
A,B,Cが変化するか否かを監視する機能を有してお
り、もし動作開始前に信号A,B,Cに変化が生じた
ら、エラーを示す信号を多入力OR回路79に与える機
能を有する。また、信号Tが“L”レベルに遷移した
ら、スタート検出がなされた旨をステートマシン76に
報知する機能を有する。
【0025】一方、第1のカウンタ71の計数値は第1
の検査回路74に与えられ、正しい計数が行われている
か否かが検査される。同様に、第2のカウンタ72の計
数値は第2の検査回路75に与えられ、正しい計数が行
われているか否かが検査される。ステートマシン76
は、スタート検出回路70によってスタート検出がなさ
れると、第1の検査回路74および第2の検査回路75
に、それぞれの計数値が増加するべき正しい期間を伝え
る。たとえば、図6のタイミングチャートにおいて、信
号Aがパルスを出力している間は、第1のカウンタ71
の計数値が増加する正しい計数期間であり、信号Bがパ
ルスを出力している間は、第2のカウンタ72の計数値
が増加する正しい計数期間である。第1の検査回路74
および第2の検査回路75は、それぞれの正しい計数期
間以外の期間に計数値が変動した場合には、エラーを示
す信号を多入力OR回路79に与える機能を有する。
【0026】また、第1の検査回路74および第2の検
査回路75は、予め定められた設定数(この例では、設
定数=2)だけ計数値が増加したときに、その旨をステ
ートマシン76に報知する機能を有するとともに、設定
数を越えて計数値が増加した場合には、エラーを示す信
号を多入力OR回路79に与える機能を有する。ステー
トマシン76は、第1の検査回路74から「計数値が所
定の設定数に到達した旨の報知」を受けると、第2の検
査回路75に対して「正しい計数期間が開始したこと」
を伝え、逆に、第2の検査回路75から「計数値が所定
の設定数に到達した旨の報知」を受けると、第1の検査
回路74に対して「正しい計数期間が開始したこと」を
伝える。
【0027】データメモリ77には、出力信号Cの期待
値としてのデータが格納されており、第2のカウンタ7
2の計数値(データメモリ77に対するアドレスを示
す)に合わせて、対応する期待値をコンパレータ78に
出力する。コンパレータ78は、ステートマシン76か
らの指令に基づいて、データメモリ77から与えられる
期待値と、フリップフロップ73から与えられるデータ
とを比較し、結果が不一致の場合には、エラーを示す信
号を多入力OR回路79に与える。なお、不要なエラー
信号が出力されないように、コンパレータ78の出力
は、ステートマシン76から比較指令が与えられたとき
にのみ出力され、かつ、クロック信号K2(被検査IC
5を動作させるために外部から供給されたものをそのま
まプログラマブル論理回路5内に取り込んで用いればよ
い)に同期して出力される。
【0028】多入力OR回路79は、スタート検出回路
70、第1の検査回路74、第2の検査回路75、コン
パレータ78から、エラーを示す信号(“H”レベルの
論理信号)が出力された場合に、異常を示す信号Jを出
力する回路である。スタート検出回路70、第1の検査
回路74、第2の検査回路75、コンパレータ78は、
被検査IC5が正常に動作していると認められる場合に
は、“L”レベルの論理信号を出力するが、1回でもエ
ラーが認められた場合には、以後、“H”レベルの論理
信号を保持し続けるような回路になっている。したがっ
て、多入力OR回路79の出力信号Jは、被検査IC5
が正常動作していれば“L”レベルになるが、いずれか
の回路で1回でもエラーが認められると“H”レベルに
転じることになる。制御部45は、この信号Jに基づい
て、被検査IC5の良否判定を行うことができる。
【0029】この図8に示す検査回路は、ハードウエア
によって構築される回路ではなく、ソフトウエアによっ
てゲートアレイ上に構築される回路である。すなわち、
オペレータは、図6のタイミングチャートに示すような
動作をする被検査IC5に対して、図8に示すような検
査回路を設計し、このような検査回路に対応する回路デ
ータファイルF4を用意する。すると、この回路データ
ファイルF4に基づいて、プログラマブル論理回路50
がプログラムされ、ソフトウエア的に図8に示す検査回
路が構築されることになる。このとき、信号選択部60
に対しては、この図8に示す検査回路の動作に必要な信
号(信号T,A,B,C,K1,K2)を選択して、プ
ログラマブル論理回路50に与える動作を行うような設
定がなされる。なお、データメモリ77内に用意する期
待値データや、検査回路74,75に設定する設定数な
どの情報は、被検査IC5に対する設定信号をそのまま
利用してプログラマブル論理回路50内に取り込むよう
にしてもよいし、回路データファイルF4内に予め用意
するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るIC検査装置
によれば、プログラマブル論理回路を内部に設けて専用
の検査回路をソフトウエアによって構築できるようにし
たため、非同期動作を行うICや、厳密なタイミングが
要求されないようなICに対しても、自由度の高い正し
い検査を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一般的なIC検査装置の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すIC検査装置で利用される入力パタ
ーンの一例を示す図である。
【図3】図1に示すIC検査装置で利用されるタイミン
グの一例を示す図である。
【図4】図1に示すIC検査装置で利用される入力信号
の一例を示す図である。
【図5】本発明に係るIC検査装置の基本構成を示すブ
ロック図である。
【図6】一例として示した被検査ICの非同期動作を示
すタイミングチャートである。
【図7】図6のタイミングチャートで示される非同期動
作を、同期動作に置き換えたタイミングチャートであ
る。
【図8】図5に示すIC検査装置において、プログラマ
ブル論理回路50内にソフトウエアによって構築される
専用検査回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
5…被検査IC 10…タイミング発生部 20…入力信号発生部 30…出力信号比較部 40…制御部 45…制御部 50…プログラマブル論理回路 60…信号選択部 70…スタート検出回路 71…第1のカウンタ 72…第2のカウンタ 73…フリップフロップ 74…第1の検査回路 75…第2の検査回路 76…ステートマシン 77…データメモリ 78…コンパレータ 79…多入力OR回路 100…従来のIC検査装置 200…本発明に係るIC検査装置 A,B,C…出力信号 F1…入力パターンファイル F2…出力期待値ファイル F3…テストコントロールファイル F4…回路データファイル J…判定信号 K1,K2…クロック信号 P…基準周期 T…入力信号 XYZ…信号パターン abc…タイミング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準周期に同期したタイミングを
    発生させるタイミング発生部と、 前記タイミング発生部で発生させたタイミングに同期し
    た入力信号を発生させ、この入力信号を被検査ICの入
    力ピンに与える入力信号発生部と、 前記タイミング発生部で発生させたタイミングに基づい
    て、前記被検査ICの出力ピンから出力された出力信号
    を所定の期待値と比較する出力信号比較部と、 オペレータからの指示入力に基づいて、前記タイミング
    発生部、前記入力信号発生部、前記出力信号比較部に対
    して所定の制御信号を与え、前記被検査ICに対する検
    査を実行する制御部と、 を備えるIC検査装置において、更に、 外部から与えられたプログラムに基づいて、所望の論理
    動作を実行する論理回路を構成できるプログラマブル論
    理回路と、 オペレータからの指示入力に基づいて、前記入力信号発
    生部が発生させた入力信号および前記被検査ICから出
    力された出力信号のうちの任意の信号を選択して前記プ
    ログラマブル論理回路の入力端子に与える信号選択部
    と、 を設け、前記プログラマブル論理回路の出力に基づい
    て、前記制御部が被検査ICの良否を判定できるように
    構成したことを特徴とするIC検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のIC検査装置におい
    て、 プログラマブル論理回路として、FPGA(フィールド
    ・プログラマブル・ゲート・アレイ)素子を用いたこと
    を特徴とするIC検査装置。
JP8224383A 1996-08-07 1996-08-07 Ic検査装置 Pending JPH1048296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8224383A JPH1048296A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 Ic検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8224383A JPH1048296A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 Ic検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1048296A true JPH1048296A (ja) 1998-02-20

Family

ID=16812896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8224383A Pending JPH1048296A (ja) 1996-08-07 1996-08-07 Ic検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1048296A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162285A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Innotech Corp 半導体集積回路のテスト装置および方法
WO2009058932A3 (en) * 2007-10-30 2009-08-13 Teradyne Inc A method for testing in a reconfigurable tester
US8805636B2 (en) 2007-10-30 2014-08-12 Teradyne, Inc. Protocol aware digital channel apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162285A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Innotech Corp 半導体集積回路のテスト装置および方法
WO2009058932A3 (en) * 2007-10-30 2009-08-13 Teradyne Inc A method for testing in a reconfigurable tester
JP2011502316A (ja) * 2007-10-30 2011-01-20 テラダイン、 インコーポレイテッド 再構成可能なテスターでのテストのための方法
US8725489B2 (en) 2007-10-30 2014-05-13 Teradyne, Inc. Method for testing in a reconfigurable tester
US8805636B2 (en) 2007-10-30 2014-08-12 Teradyne, Inc. Protocol aware digital channel apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6327684B1 (en) Method of testing at-speed circuits having asynchronous clocks and controller for use therewith
KR100506777B1 (ko) 반도체 테스트 시스템을 위한 글리치 검출
JP4971557B2 (ja) 半導体集積回路
US20030070118A1 (en) Semiconductor integrated circuit with built-in test function
US20060236179A1 (en) Delay test method for large-scale integrated circuits
JPH05203708A (ja) 順序回路の縮退故障テスト方法
JPH1048296A (ja) Ic検査装置
US5570383A (en) Timing hazard detector accelerator
US6198700B1 (en) Method and apparatus for retiming test signals
JPH0792496B2 (ja) 集積回路試験装置
US20060001434A1 (en) Method of inspecting actual speed of semiconductor integrated circuit
US5771267A (en) Burn-in activity monitor
JPH11174126A (ja) 論理回路の組込み自己検査パターン発生装置およびパタ ーン選定方法
US10209299B2 (en) Test apparatus and testable asynchronous circuit
JP2000149593A (ja) Ic試験装置
JP2004325228A (ja) 遅延不良補正装置および画像形成装置
WO2011033564A1 (ja) プローブ回路、マルチプローブ回路、試験装置、および電子デバイス
JPH07287052A (ja) スキャンパスを有する論理集積回路
JPH09288136A (ja) Lcdインターフェース信号検査方法及び装置
JPH06109809A (ja) 半導体集積回路の試験装置
JP5426933B2 (ja) 半導体集積装置の故障検出方法
JP3240913B2 (ja) Ic試験装置
JP2002221557A (ja) バーンイン試験装置及び方法
JPH05281307A (ja) 半導体回路
JPH04271437A (ja) テストパタン生成方式