JPH1048086A - アンバランス測定装置 - Google Patents

アンバランス測定装置

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JPH1048086A
JPH1048086A JP9106219A JP10621997A JPH1048086A JP H1048086 A JPH1048086 A JP H1048086A JP 9106219 A JP9106219 A JP 9106219A JP 10621997 A JP10621997 A JP 10621997A JP H1048086 A JPH1048086 A JP H1048086A
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unbalance
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crankshaft
vibration
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JP9106219A
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Inventor
Harald Schoenfeld
シェーンフェルド ハラルド
Werner Kissel
キセル ウェルナー
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Carl Schenck AG
Original Assignee
Carl Schenck AG
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M1/00Testing static or dynamic balance of machines or structures
    • G01M1/14Determining imbalance
    • G01M1/16Determining imbalance by oscillating or rotating the body to be tested
    • G01M1/24Performing balancing on elastic shafts, e.g. for crankshafts

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Balance (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【架台】複数種類のクランク軸のアンバランスを測定す
る際に、クランク軸の軸支位置を軸支するために、軸受
け装置の段取り換えに時間を要していた。 【解決手段】振動架台11上に2個以上の軸受け装置3
0を配置する。各軸受け装置30は、種類の異なるクラ
ンク軸10に対し、それぞれ、最適な軸支位置を軸支す
ることのできる位置に配置されている。アンバランスを
測定するクランク軸10の種類に応じて、2個の軸受け
装置30を選択的に活性状態にし、その2個の軸受け装
置30によってクランク軸10を軸支する。残りの軸受
け装置30は非活性状態にする。 【効果】クランク軸の種類が変わった場合に、段取り換
えが簡単に行え、無差別な順序で供給される各種のクラ
ンク軸に対して、スムーズにアンバランス測定を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はロータを駆動する
装置と、ロータを回転可能に軸支するために振動架台上
に支持された軸受け装置と、アンバランス振動を捕捉す
る装置とを備えたクランク軸等のロータのアンバランス
を測定するアンバランス測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DE−OS4334244によれば、ク
ランク軸のためのアンバランス測定装置として、2個の
軸受け装置を備えたアンバランス測定装置が周知であ
る。このアンバランス測定装置では、2個の軸受け装置
は、1つの振動架台上に支持されていて、クランク軸を
軸支するための軸受けエレメントとして、ローラベアリ
ングを備えている。クランク軸は、1つの軸受け装置の
ジャーナル上に回転可能に軸支されて、クランク軸のク
ランクピンと組合って作動する駆動装置によって駆動さ
れる。この装置では、一方の軸受け装置は振動架台に固
定されている。そしてもう一方の軸受け装置は、長さの
異なるクランク軸に適合するように、振動架台上を、ク
ランク軸の軸方向に移動可能にされている。そして振動
架台上を軸受け装置が移動され、適当な位置に来ると、
固定用の脚によって、軸受け装置は振動架台上に固定さ
れる。
【0003】かかるアンバランス測定装置を、たとえば
4気筒、5気筒または6気筒のクランク軸用に段取り換
えするときには、移動可能な軸受け装置を移動させれば
よい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、振動架台上
で軸受け装置を移動させるには、その作業が煩雑な上
に、その作業に時間がかかるという欠点がある。それゆ
え、かかるアンバランス測定装置を用いて、多種類のク
ランク軸のアンバランスを測定するには、コストと時間
がかかりすぎる。
【0005】また、軸受け装置を移動させた後に、反り
のために生じる影響が無視できない。反りのために生じ
る影響は、クランク軸の場合、原則的に軸方向に存在す
る反りが、許容範囲にあるバランス公差よりも大きくな
りかねない。従って一般的に、クランク軸に最適の反り
を考慮して軸受け装置の位置を調整しても、反りによる
影響が無視できない場合が生じることがある。
【0006】そこでこの発明は、各種のロータ、特にク
ランク軸のアンバランス測定のために好適なアンバラン
ス測定装置を提供することである。より具体的には、被
測定体としてのロータの軸支位置が、ロータの種類によ
って異なっても、各ロータの最適な軸支位置を軸支して
アンバランス測定をすることができ、しかも異なる軸支
位置を支持する際に、煩雑な段取り換え作業等を必要と
しないアンバランス測定装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ある態様で
は、複数の軸支位置を備えたクランク軸(10)等の被
測定体としてのロータのアンバランスを測定するための
アンバランス測定装置であって、ロータを駆動するため
の装置(15,17)、振動架台(11)、その振動架
台(11)上に支持されたロータを回転可能に軸支する
ための軸受け装置(30)、およびアンバランス振動を
捕捉するための装置を備えたものにおいて、軸受け装置
(30)は振動架台(11)に2個以上支持されてお
り、各軸受け装置(30)は、ロータを回転可能に軸支
する軸支位置(活性状態)と、ロータを軸支しない非活
性化位置(非活性状態)とに変位可能にされており、ア
ンバランス測定をするロータの種類に応じて、ロータに
対して最適な軸支位置にある軸受け装置(30)を活性
化位置にする軸受け装置切換機構を設けたことを特徴と
するアンバランス測定装置である。
【0008】またこの発明は、別の態様では、いくつか
の軸支位置を備えたロータの、特にクランク軸(10)
のアンバランスを測定するためのアンバランス測定装置
が、ロータを駆動する装置(15,17)と、ロータを
回転可能に軸支するために振動架台(11)上に支持さ
れた軸受け装置(30)と、アンバランス振動を捕捉す
る装置とを備えていて、その際ロータを回転可能に軸支
するために、2個以上の軸受け装置(30)が振動架台
(11)に支持されており、さらに、ロータの軸支位置
と、ロータを回転可能に軸支するために、アンバランス
測定装置に付属する軸受け装置(30)との間の半径方
向の間隔を可変にする装置が備えられ、ロータを回転可
能に軸支するための2つの軸支位置が、ロータの軸支位
置から選択可能にされていて、ロータが選択された軸支
位置のみで、割り当てられた軸支装置(30)上に回転
可能に支持されるようにしたことを特徴とするアンバラ
ンス測定装置である。
【0009】さらにこの発明は、別の観点から見ると、
いくつかの軸支位置を持つロータ、特にクランク軸(1
0)のアンバランス測定およびアンバランス修正が可能
な装置であって、ロータを駆動する装置(15,17)
とロータの軸受け用として振動架台(11)上に支持さ
れた軸受け装置(30)と、アンバランス振動を捕捉す
るための装置と、アンバランス修正を実施するための装
置とを備えていて、この場合において、振動架台(1
1)には複数の軸受け装置(30)が支持されていて、
さらに、ロータの軸支位置と、これに付属する軸受け装
置(30)との間の半径方向の間隔を可変にするための
装置が備えられ、ロータを軸支するための2つの軸支位
置が、好ましくはロータの軸支位置から選択可能にされ
ていて、アンバランス測定の過程中は、ロータが選択さ
れた軸支位置のみで、割り当てられた軸受け装置(3
0)によって回転可能に支持され、その後のアンバラン
ス修正の過程中は、選択された軸支位置と割り当てられ
た軸受け装置(30)とが、ロータを支持するために活
性化されるようにしたことを特徴とするアンバランスの
測定および修正が可能な装置である。
【0010】上述の各装置において、少なくとも1つの
軸受け装置(30)は、いくつかの軸受けエレメントを
持つようにされていてもよい。また、上述の各装置にお
いて、軸受け装置(30)または少なくとも1つの軸受
けエレメントは、機械的、電気的または圧力媒体で作動
されて、好ましくは半径方向に移動可能にされていても
よい。
【0011】さらに上述の各装置において、半径方向に
軸受け装置または軸受けエレメントを運動させるため
に、軸受け装置(30)の少なくとも一部が弾性的に変
形可能にされていてもよい。さらに上述の各装置におい
て、弾性的に変形させるために、軸受け架台として形成
された軸受け装置が、機械的、電気的または圧力媒体で
作動されるようにしてもよい。
【0012】上述の各装置において、軸受け架台を作動
させるために、偏心装置が備えられていてもよい。上述
の各装置において、軸受け架台が、割り当てられた偏心
装置を備えていてもよい。各偏心装置は、共通の操縦軸
(45)上に配置されているのが好ましい。
【0013】さらに、操縦軸(45)はカム軸に作られ
ていてもよい。さらに、操縦軸(45)は偏心的に配置
された筒状断面(43)を持ち、その上に好ましくはボ
ールベアリングで、軸受け架台に旋回自在に担持された
側板(41)が配置されていてもよい。上述の軸受け架
台は、振動架台(11)の横梁(13,14)を作る2
個の棒状エレメント上に配置されており、棒状エレメン
ト間に操縦軸(45)が配置されているのが好ましい。
【0014】さらに、軸受け架台にはストッパ(50)
があって、このために軸受け架台の弾性的に変形可能な
範囲が、変形の発生後に架橋されるようにされているの
が好ましい。軸受け装置は、滑り軸受け、またはローラ
ベアリング(21,22)形状の軸受けエレメントと、
横梁(13,14)間の範囲にストッパ(50)が設け
られているのが好ましい。
【0015】さらに、弾性的に変形可能な範囲に双安定
性のばねエレメントが付属されていてもよい。さらに、
軸受け装置(30)の数は2個より多く、ロータの軸支
位置の数よりも少ないことが好ましい。この発明によれ
ば、コストのかかる装置の変更を必要とせずに、たとえ
ば4気筒、5気筒または6気筒のクランク軸を、最も簡
単な方法によって最適の軸支面、または軸支位置で軸支
することができる。その時々のクランク軸に最適な軸受
けを断念することなしに、複数種類のクランク軸に対し
て、順番にアンバランス測定が可能なように稼働させる
ことができる。換言すれば、無差別な順序で、タイプの
異なるクランク軸が与えられても、それをこの発明にか
かるアンバランス測定装置へ供給することができ、アン
バランス測定装置では各クランク軸のアンバランスを測
定することができる。さらには、測定したアンバランス
の修正をすることが可能である。
【0016】クランク軸のアンバランス測定では、最適
でない軸支位置でバランス測定を行うと、測定バランス
の質の低下を生じる。しかし、この発明にかかる装置で
は、かかる不具合を確実に阻止できる。軸受け装置をク
ランク軸の半径方向に可変にすることは、クランク軸の
アンバランスを修正する過程でも有利である。なぜなら
ば、アンバランス修正位置に密に隣接した軸受け装置が
活性化されて、その軸受け装置でクランク軸が軸支され
ると、アンバランス修正中において、クランク軸の安定
な支持が可能になるからである。
【0017】少なくとも1つの軸受け装置がいくつかの
軸受けエレメント、たとえば2個の滑り軸受け金物のブ
ッシュから成るように構成した場合には、半径方向の間
隔の変更が構造上簡単になる。測定すべきアンバランス
振動に関して、たとえばフレキシブルなホースを用いて
振動システムから簡単に切り離せる機械的、あるいは圧
力媒体で作動する調整装置があればさらに好都合であ
る。
【0018】この発明にかかる装置では、活性状態(ロ
ータを軸支した状態)と不活性状態(ロータを軸支しな
い状態)間にある軸受け装置の必要変位量は、1mm以
下でよい。従って、軸受けエレメントの付いた軸受け架
台の部分を弾性的に変形させることで、機械的に極めて
簡単に変位機構を実現することができる。たとえば、軸
受け架台の弾性的に変形可能な構成を、板ばね状に作る
ことができる。そしてこの板ばねを分離用の隙間に利用
することで、上記の変位機構を容易に実現することがで
きる。
【0019】また、軸受けエレメントから振動架台へ妨
害なしにアンバランス振動を伝達するには、伝達経路の
途中にストッパを入れて、これでもって弾性的に変形可
能な領域を、好ましくない弾性を排除する目的で架橋す
ればよい。好ましくない弾性の抑制をさらに有利にする
には、双安定なばねエレメントを組み込めばよい。軸受
け装置を半径方向に移動させるために、軸受け架台を弾
性的に変形させるには、偏心装置を介して衝撃を与える
ことでも可能である。偏心装置を用いると、各種の軸受
け装置の活性化と非活性化が、自動的に、容易に切換え
可能になる。活性化と非活性化との自動的な切換えのた
めには、たとえばただ1本の操縦軸上に、必要な数の偏
心装置を配置すればよい。そうすると、操縦軸を回すだ
けで、複数の軸受け装置の任意の組合わせを、活性化ま
たは非活性化できる。振動架台上の2つの横梁間に、操
縦軸を配置すると、コンパクトな組立てができる。
【0020】軸受け装置の数を、クランク軸の軸支位置
の数以下にすると、形態がさらに有利になる。この場
合、軸受け装置の数は、問題になるクランク軸のタイプ
を考慮して決定すればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明の一実施形態について詳細に説明をする。図1は、
この発明の一実施形態にかかるアンバランス測定装置の
図である。図示のアンバランス測定装置は、1〜7の7
つの軸支位置を備えた6気筒モータ用のクランク軸10
を軸支した図が示されている。
【0022】アンバランス測定装置には、振動架台11
が備えられており、振動架台11は、ばね12を介し
て、図外の機械ベッドに固定されている。振動架台11
は、2本の横梁13,14および支えを備えていて、支
えにより横梁13,14の端末が組合わされている。1
本の支え上には、クランク軸10の駆動装置が配置され
ている。駆動装置には、スピンドル16が備えられてお
り、スピンドル16はベルト駆動装置15に連結されて
いて、ベルト駆動装置15によって回転される。スピン
ドル16には位置決めピン17が配置されている。位置
決めピン17は、クランク軸10のフランジ18と係合
し、クランク軸10を回転させる。
【0023】アンバランス測定装置は、たとえば4気
筒,5気筒または6気筒の各クランク軸のアンバランス
の測定用に構成されたものである。次に、4気筒,5気
筒または6気筒のクランク軸を測定する場合の軸支位置
について、図2を参照して説明する。図2(A)は、4
気筒のクランク軸の軸支位置、(B)は5気筒のクラン
ク軸の軸支位置、(C)は6気筒のクランク軸の軸支位
置を示している。各場合において、三角形20が軸支位
置であり、通常、この位置に軸受け装置が配置される。
【0024】4気筒のクランク軸の場合には、クランク
軸の構造形式から、最適の軸支位置は、図2(A)に示
すように、フランジ18に隣接する軸支位置5と、クラ
ンク軸の他端の軸支位置1である。5気筒のクランク軸
では、最適の軸支位置は、図2(B)に示すように、軸
支位置5と軸支位置2である。
【0025】さらに、6気筒のクランク軸の場合は、最
適な軸支位置は、図2(C)に示すように、軸支位置6
および軸支位置2である。図2から明らかなとおり、4
気筒のクランク軸の軸支位置5は、フランジ18に隣接
する軸支位置である。5気筒のクランク軸の軸支位置5
および6気筒のクランク軸の軸支位置6は、フランジ1
8までの軸間距離が同じで、フランジ18に隣接する軸
支位置の次の軸支位置である。4気筒のクランク軸の端
末側の軸支位置1と、5気筒のクランク軸の軸支位置2
とは、フランジ18に対して同じ軸間距離を持った位置
になっている。
【0026】換言すれば、4気筒、5気筒または6気筒
のクランク軸という3種類の異なるタイプのクランク軸
を軸支する場合において、フランジ18に対する軸方向
の位置について見れば、一部の軸支位置は一致するもの
の、フランジ18に対する2個の軸方向の位置を、3種
類すべてのタイプのクランク軸に対して共通の軸支位置
として利用することはできない。この結果、上記3種類
の異なるクランク軸に対してアンバランスを測定する場
合には、全体として4つの、位置の異なる軸受け装置が
必要であると言える。
【0027】図3は、この発明の一実施形態にかかるア
ンバランス測定装置における軸受け装置の位置と、種類
の異なるクランク軸との関係を表わす図で、図2に対応
して示されている。図3においても、軸受け装置は、三
角形で示されている。図3(A)を参照して、4気筒の
クランク軸のアンバランス測定の場合には、4個の軸受
け装置のうちの2個、すなわち軸支位置5および軸支位
置1に配置された軸受け装置が、活性化(軸支状態)に
される。一方、軸支位置4に割り当てられた軸支位置は
非活性状態(軸支しない状態)にされる。また、一番右
側の軸受け装置は、クランク軸の軸支位置が割り当てら
れないので、活性状態であろうと、非活性状態であろう
と関係ないが、この実施例では非活性状態とされてい
る。
【0028】活性状態の軸受け装置は、クランク軸を軸
支するが、非活性状態では、軸受け装置の軸受けエレメ
ントは、クランク軸の軸支位置にある軸受け面に対して
所定の間隔を保っている。図3(B)を参照して、フラ
ンジ18に隣接した、軸支位置6の軸受け装置は非活性
状態であるが、軸支位置5の軸受け装置は活性状態であ
り、軸支位置2の軸受け装置も活性状態で、軸支位置1
の軸受け装置は非活性状態である。
【0029】図3(C)を参照して、フランジ18に隣
接した、軸支位置7の軸受け装置は非活性状態であり、
軸支位置6の軸受け装置は活性状態、軸支位置3の軸受
け装置は非活性状態、軸支位置2の軸受け装置は活性状
態である。従って、構造上の条件から見た最適の軸受け
からスタートするときには、3種類の異なるタイプのク
ランク軸には、4つの位置に配置された軸受け装置が必
要になる。
【0030】図1の装置は、上述の図3(C)に示した
図に対応する。図1の装置において、軸受け架台を軸方
向から見ると、図4に示す形になる。図4を参照して、
軸受け架台30は、振動架台11の2本の横梁13,1
4上を移動可能にガイドされていて、軸方向の一定位置
に来ると固定できる。しかし、軸受け架台30を、横梁
13,14に沿って軸方向に移動可能にせず、軸受け架
台30は、測定する3種類のクランク軸の軸支位置に合
わせて、横梁13,14上に固定されていてもよい。
【0031】軸受け架台30には、それぞれ、回転自在
に配置された2個のローラ状の軸受けエレメント(ロー
ラ)21,22が備えられている。そして軸受けエレメ
ント21,22上にクランク軸10が支持される。一対
のローラ21,22による軸受け構成に代えて、1つま
たは複数に分割された滑り軸受けを用いてもよい。軸受
け架台30は、ローラ21,22がクランク軸10の軸
受け面を支持する活性状態から、ローラ21,22が、
クランク軸10の軸受け面に対して1mmオーダの最小
距離を保った非活性状態へと切換えることができる。
【0032】図示の実施形態では、ローラ21,22の
僅かな変位は、軸受け架台30の変更範囲23を弾性的
に変形させることで実現されている。すなわち、軸受け
架台30を、たとえば鋼またはアルミニウムの板状をし
た金属製品で製作することにより実現されている。位置
の変更範囲23は、分離用の隙間24〜28によって形
成されたばねエレメント31〜34によって、軸受け架
台30の基礎部分29と結合しており、その際、ばねエ
レメント31,32または33,34は、2つの横梁と
軸支位置との間の対称線の両側に対称的に配置されてい
る。位置の変更範囲23は、ばねエレメント31〜34
が弾性変形することで、基礎部分29から離れたり、元
の位置へ戻ったりすることができる。
【0033】この位置の調節装置として、偏心装置40
が側板41に付けられている。偏心装置40は、その一
端が、横梁−軸支位置間の軸受け架台30の基礎部分2
9のローラベアリング42を介して、回転自在に偏心エ
レメント43上に配置され、さらにその他端は、分離用
の隙間24〜28の向こう側で、変更範囲23にある軸
受けピボット44の中で旋回自在に軸支されている。
【0034】偏心エレメント43は、操縦軸45上に設
けられていて、操縦軸45を回すと、側板41経由でば
ねで支持された軸受け架台30の変更部分23を移動さ
せることができる。偏心エレメント43は、円板状で、
断面形状が四角な操縦軸45の一部に取り付けられてい
る。軸受け架台30には、軸受けローラ21または22
から振動架台11までの振動の伝達経路に、さらにスト
ッパ50が設けられている。ストッパ50は、ばねエレ
メント31〜34による弾性変形による生じる好ましく
ない弾性を排除するものである。すなわち、軸受け架台
30が活性状態のときに、ばねエレメント31〜34の
領域の変形後に架橋される。
【0035】ストッパ50は、対称線の右と左に対称的
に、軸受けローラ21または22と、横梁−軸支位置間
の伝達経路に設けられている。変更範囲23の当り面5
1,52が、基礎部分29の当り面53,54に来て、
その結果ばねエレメント31〜34の弾性領域が架橋さ
れるように、左側24と右側25に分離用の隙間が配置
されている。2つの隙間24,25は、垂直方向に延び
ており、対称線まで或る距離を保って終わる断面によっ
て、奥行きがカットされている。この垂直に延びる断面
をU字形をした分離用の隙間26または27が包み込
み、U字状の隙間26と27は、別の隙間28によって
互いにつながれている。隙間26,27および28がこ
のように配置されているために、対称線の両側には、そ
れぞれ、2個のばねエレメント31,32および2個の
ばねエレメント33,34が、軸受け架台30に形成さ
れていて、これが弾性的に変形可能な領域を構成してい
る。
【0036】操縦軸45は、横梁13,14間に延び
て、これに偏心エレメント43が付属するために、いず
れの軸受け装置、または軸受け架台にも偏心装置43が
配置されることになっている。そして、操縦軸45を回
すと、その都度2つの軸受け架台30が、選択的に、図
3に図示したように活性状態にされ得る。すなわち、図
3および図4の軸支位置の番号を参照して述べれば、軸
支位置2,6に対応する2つの軸受け架台30、軸支位
置3,6に対応する2つの軸受け架台30、軸支位置
3,7に対応する2つの軸受け架台30が、それぞれ選
択的に活性状態にされ得る。
【0037】無差別な順序で供給される各種のクランク
軸に対して、この発明にかかるアンバランス測定装置で
アンバランス測定を実施するようにすれば、コストのか
かる装置の変更を必要とせずに、クランク軸のタイプに
応じて、一定の軸受け装置30を活性状態にするだけで
十分である。この場合の段取り換え、すなわちクランク
軸のタイプの認識と、一定の軸受け装置30の活性化
は、簡単な方法によって自動化できる。たとえば、上述
した実施形態においては、操縦軸45またはカム軸を、
モータ等の装置で回転させるだけでよく、操縦軸45ま
たはカム軸の回転の自動化は容易に実現できる。
【0038】アンバランス測定をするクランク軸のそれ
ぞれの軸支位置に対して、活性状態/非活性状態に切換
え可能な軸受け装置が組み込まれていると、アンバラン
ス測定装置で測定されたアンバランスを修正するため
に、クランク軸に対して穿孔またはフライス加工による
アンバランス修正を、装置上で簡単に実施することが可
能である。
【0039】すなわち、アンバランス測定過程で活性状
態にした軸受け装置に代えて、あるいはこの軸受け装置
に追加して、アンバランス修正過程では、アンバランス
修正位置の両側に最も隣接した位置の軸受け装置を活性
状態にすればよい。そうすると、アンバランス修正中
に、アンバランス修正位置の両側が軸受け装置で確実に
軸支され、軸受け装置で軸支されたクランク軸に対して
無理なくアンバランス修正のための穿孔またはフライス
加工を施すことができる。
【0040】アンバランス修正のための工具は、別の横
梁上を図示していない方法で横梁の軸方向に移動可能に
組み込むことができる。自動化の観点から見ると、偏心
調整装置の代わりに、使用可能な図示していない圧力媒
体で作動するか、または電気的な調整装置の使用が有利
である。これら調整装置を使用すると、ローラ軸受けの
代わりに、1つまたは多数に分かれた滑り軸受けを使用
することが可能になる。
【0041】以上の説明では、軸受け架台30をクラン
ク軸10の軸に対して径方向に変位させるのに、軸受け
装置30にばね状部分を組み込んだ構成を示したが、こ
れ以外の構成によって、軸受け装置30を上記径方向に
変位可能にしてもよい。要は、この発明は、次のような
構成を備えていればよい。アンバランス測定をするクラ
ンク軸等のロータが、複数種類ある場合に、測定対象と
なるロータの全ての軸支位置に対して、予め軸受け装置
を配置する。軸受け装置は測定架台上に固定されていれ
ばよい。そして各軸受け装置は、ロータの軸支位置を軸
支する活性状態と、ロータの軸支位置と僅かな距離だけ
離れた、ロータを軸支しない非活性状態とに、ロータの
径方向に変位可能な構成にする。
【0042】そして、アンバランス測定をするロータの
種類に応じて、最適な軸支位置に位置する少なくとも2
つの軸受け装置を活性状態にし、他の軸受け装置は非活
性状態にする。軸受け装置の上記選択的な活性状態/非
活性状態への切換えは、比較的簡単に行うことができ、
自動化に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるアンバランス測
定装置の図である。
【図2】4気筒,5気筒および6気筒のクランク軸の最
適な軸支位置を説明するための図である。
【図3】この発明の一実施形態にかかるアンバランス測
定装置において、4気筒,5気筒または6気筒のクラン
ク軸を軸支する場合の軸受け装置を説明するための図で
ある。
【図4】この発明の一実施形態にかかるアンバランス測
定装置の軸受け架台を軸方向から見た図である。
【符号の説明】
10 クランク軸 11 振動架台 12 ばね 13,14 横梁 15 ベルト駆動機構 16 スピンドル 17 位置決めピン 18 フランジ 21,22 軸受けエレメント 23 変更範囲 24,25,26,27,28 隙間 29 基礎部分 30 軸受け架台 31,32,33,34 ばねエレメント 40 偏心装置 41 側板 43 偏心エレメント 45 操縦軸 51,52,53,54 当り面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の軸支位置を備えたクランク軸(1
    0)等の被測定体としてのロータのアンバランスを測定
    するためのアンバランス測定装置であって、 ロータを駆動するための装置(15,17)、振動架台
    (11)、その振動架台(11)上に支持されたロータ
    を回転可能に軸支するための軸受け装置(30)、およ
    びアンバランス振動を捕捉するための装置を備えたもの
    において、 軸受け装置(30)は振動架台(11)に2個以上支持
    されており、各軸受け装置(30)は、ロータを回転可
    能に軸支する軸支位置(活性状態)と、ロータを軸支し
    ない非活性化位置(非活性状態)とに変位可能にされて
    おり、アンバランス測定をするロータの種類に応じて、
    ロータに対して最適な軸支位置にある軸受け装置(3
    0)を活性化位置にする軸受け装置切換機構を設けたこ
    とを特徴とするアンバランス測定装置。
JP9106219A 1996-04-23 1997-04-23 アンバランス測定装置 Pending JPH1048086A (ja)

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