JPH1047697A

JPH1047697A - 床暖房パネル

Info

Publication number: JPH1047697A
Application number: JP19987696A
Authority: JP
Inventors: Hikoki Tanooka; 彦己田野岡; Michiya Yagi; 道也八木
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1996-07-30
Filing date: 1996-07-30
Publication date: 1998-02-20

Abstract

(57)【要約】【課題】部屋の広さに合わせて、非加熱部を切断除去
して敷設することができ、異なる広さの部屋に対応して
敷設容易な床暖房パネルの提供であり、さらには、部分
的に凹むなどして異なる形状の暖房エリアを形成容易な
床暖房パネルの提供。【解決手段】矩形のパネル体１に温水パイプ２または
ヒーターを内蔵し、この温水パイプ２またはヒーターを
内蔵した部分を加熱部４に形成して成る床暖房パネルに
おいて、パネル体１の少なくとも一端部側を温水パイプ
２またはヒーターが内蔵されず、切断除去して敷設可能
な非加熱部５に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は床暖房パネルに関
し、より詳しくは、パネル体に温水パイプまたはヒータ
ーを内蔵して形成され、建物の床面に敷設して使用され
る床暖房パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の床暖房パネルとしては、図７に示
すようなものがある。この床暖房パネルは、長尺矩形の
パネル体１の略全面に温水パイプ２が内蔵され、この温
水パイプ２の両端部2aは、パネル体１の長手方向一端側
における端部裏面に突設して形成されている。

【０００３】このような床暖房パネルは、床面の暖房し
たい部分に複数枚並べた状態に敷設されて、矩形の暖房
エリアが形成される。そして、この暖房エリアの周囲に
は、発熱部を有しない通常の床材が敷設されるなどし
て、床面全体が施工される。また、一端側に突設された
温水パイプ２の両端部2aには、部屋の隅部などに設けら
れる分岐接続部より温水が供給されるように配管接続さ
れる。

【０００４】また、パネル体１内部にヒーターを内蔵す
る床暖房パネルの場合にも、略パネル体１全面にヒータ
ーを内蔵させているものが用いられている。

【０００５】そして、この場合においても、同様にヒー
ターの両端部が、パネル体１の長手方向一端側の端部裏
面に突設して形成されているものが用いられている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例にあっては、部屋が広い場合には、暖房機能を有
しない通常の床材を、部屋のサイズに合わせて切断して
敷設する必要があり、施工作業が煩雑になるものであっ
た。逆に、部屋が狭い場合には、床暖房パネルが長過ぎ
て入らないため施工できなくなり、このため、長さの異
なる床暖房パネルを別途準備する必要があるものであっ
た。

【０００７】また、たとえば家具等を置くスペースを考
慮して、暖房エリアを部分的に凹んだような形状に形成
するなど、任意の形状に形成したい場合には、それぞ
れ、異なる長さの床暖房パネルと通常の床材とを準備す
る必要があり、やはり施工作業が煩わしものであった。

【０００８】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的は、部屋の広さに
合わせて、非加熱部を切断除去して敷設することがで
き、異なる広さの部屋に対応して敷設容易な床暖房パネ
ルの提供であり、さらには、部分的に凹むなどして異な
る形状の暖房エリアを形成容易な床暖房パネルの提供に
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項１記載の発明は、矩形のパネル体１に温水パイプ２ま
たはヒーターを内蔵し、この温水パイプ２またはヒータ
ーを内蔵した部分を加熱部４に形成して成る床暖房パネ
ルにおいて、パネル体１の少なくとも一端部側を温水パ
イプ２またはヒーターが内蔵されず、切断除去して敷設
可能な非加熱部５に形成して成ることを特徴として構成
している。

【００１０】このような床暖房パネルは、部屋の床面の
大きさに合わせて非加熱部５を切断除去して、部屋の床
面の全面に敷設することができる。

【００１１】また、加熱部４の割合の異なるものを敷設
することによって、一部が凹んだ矩形状などのように、
任意の形状の暖房エリアを形成することができる。

【００１２】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、加熱部４を長手方向の中央部に配して成る
ことを特徴として構成している。

【００１３】このような床暖房パネルでは、両側の非加
熱部５のいずれか一方または両方を切断して、部屋の床
面の大きさに合わせることができる。

【００１４】請求項３記載の発明は、請求項１記載の発
明において、加熱部４を長手方向の一端部側に寄せて設
け、温水パイプ２またはヒーターの接続用の両端部を、
前記一端部に設けて成ることを特徴として構成してい
る。

【００１５】このような床暖房パネルでは、片側の非加
熱部５を切断して、部屋の床面の大きさに合わせること
ができる。また、温水パイプ２またはヒーターの接続用
の両端部が一端側に揃えられ、この揃えられた一端に、
温水供給部または電源からの接続を行うことができる。

【００１６】請求項４記載の発明は、請求項１ないし３
のいずれかに記載の発明において、温水パイプ４への配
管またはヒーターへの配線を収納する分岐通路６を、非
加熱部５内に、パネル体１を横切る方向に形成し、この
分岐通路６内に温水パイプ２またはヒーターの、接続用
の端部を延出させて成ることを特徴として構成してい
る。

【００１７】このような床暖房パネルでは、分岐通路６
内に温水供給部からの配管または電源からの配線を内蔵
させ、この配管または配線から分岐させて温水パイプ４
に温水を、またはヒーターに電力を供給することができ
る。

【００１８】

【発明の実施の形態】本発明の一つの実施の形態を添付
図を参照して以下に説明する。

【００１９】図１ないし図３は、この実施の形態におけ
る一つの床暖房パネルを、それぞれ示す平面図である。
また、図４は、図２に示した床暖房パネルを敷設した状
態を示す床面角部の平面図である。

【００２０】また、図５ないし図６は、上記いずれかの
床暖房パネルの敷設状態を示す床面全体の平面図であ
る。

【００２１】図１ないし図２に示すように、これらの床
暖房パネルは、長尺矩形のパネル体１に温水パイプ２を
内蔵し、この温水パイプ２を内蔵した部分を、温水が通
水されることによって加熱される加熱部４に形成してい
るものである。このパネル体１は、表面に木質の化粧表
面材を有し、内部に均熱板および断熱材等を有して成
り、温水が通水されることによって、表面を有効に温め
ることができるように形成されている。

【００２２】そして、図１に示すものは、パネル体１の
両端部を温水パイプ２が内蔵されず、切断除去して敷設
可能な非加熱部５に形成している。この場合、温水パイ
プ２の温水が出入りする両端部2aは、加熱部４左端にお
けるパネル体１裏面に突出させられ、この両端部に配管
接続されて温水が供給されるようになっている。

【００２３】また、図２に示すものは、上記した図１の
ものの左側の非加熱部５内部に、温水パイプ２への配管
７を収納する分岐通路６を、パネル体１を横切る方向に
形成し、この分岐通路６内に温水パイプ２の、接続用の
両端部2aを延出させている。なお、このような分岐通路
６は、内部を貫通する空洞または裏面部を切り欠いた状
態等に形成される。

【００２４】また、図３は加熱部４と非加熱部５との比
率の一例を示しており、（Ａ）ないし（Ｃ）のそれぞれ
は全長約３６００ｍｍに形成されている。そして、
（Ａ）のものは両端に非加熱部５を約３００ｍｍづつ確
保し、（Ｂ）のものは左側に約３００ｍｍ、右側に約１
５００ｍｍ確保し、（Ｃ）のものは左側に約３００ｍ
ｍ、右側に約２４００ｍｍ確保しているものである。

【００２５】このような床暖房パネルは、図４に示すよ
うに複数並行に、隙間なく並べられて部屋の床面全体に
敷設して使用される。この場合、分岐通路６内に、外部
設けられた温水発生ユニットなどの、温水供給部８から
の分岐用の配管７を内蔵させている。そして、この配管
７から分岐させて、個々の床暖房パネルの温水パイプ２
両端部2aを接続して、温水を供給するようにし、温水が
供給されて加温される床面全体を暖房エリア９としてい
る。したがって、従来のように、部屋の隅部などに設け
られる分岐接続部から、配管を長く個々の床暖房パネル
にそれぞれ接続することがなく、施工作業が容易なもの
になっている。

【００２６】また、上記の床暖房パネルは、略部屋の幅
に等しく形成されるものであって、たとえば、約３６０
０ｍｍ程度に形成すれば、６畳程度までの部屋の幅に対
応できるものである。

【００２７】また、以上のいずれの床暖房パネルにあっ
ても、加熱部４を長手方向の一端部側に寄せて設け、温
水パイプ２接続用の両端部2aを、前記一端部側に設けて
いるものである。このような床暖房パネルでは、通常
は、右側の非加熱部５を切断して、部屋の床面の大きさ
に合わせて使用される。また、温水パイプ２の接続用の
両端部2aが一端側に揃えられ、この揃えられた一端に、
温水供給部８からの接続を行うことができ、配管接続の
作業が容易になる利点があるのもである。

【００２８】なお、左側の非加熱部５も、分岐通路６に
供しない左端の部分は、場合によっては切断除去可能で
ある。また、この左側の非加熱部５をより長く形成し、
この左側の非加熱部５を部屋の幅に合わせて切断除去す
るように構成することも可能である。

【００２９】図５ないし図６は、以上のように加熱部４
と非加熱部５との比率が異なる床暖房パネルを用いて敷
設した状態を概略示す部屋の平面図であって、これらの
図には、加熱部４を隣合わせて敷設することによって形
成される暖房エリア９の形状が示されている。

【００３０】つまり、図５に示す場合は、加熱部４と非
加熱部５との比率が異なる床暖房パネルを使用すること
によって、（Ａ）〜（Ｃ）のような、種々異なる形状の
暖房エリア９を形成している。すなわち、（Ａ）のもの
では、長方形の角部が欠けた形状に暖房エリア９を形成
しており、（Ｂ）のものでは、階段状に欠けた暖房エリ
ア９を形成している。また、（Ｃ）のものでは、図３に
おける（Ｃ）のような、加熱部４が全長の約１／４の床
暖房パネルを用いて、小さい矩形の暖房エリア９を部屋
の対角線上に千鳥状に配している。

【００３１】また、図６に示す場合には、床面の形状が
長方形の角部を切り欠いた形状になっている部屋に対応
している。すなわち、切り欠かれて幅が短くなっている
部分に、非加熱部５を大きく形成した床暖房パネルを用
いて、この非加熱部５を部屋の床面の形状に合わせて切
断除去して使用している。そして、図中の矢印に示すよ
うに、この切断除去した非加熱部５を部屋の周辺に用
い、通常の暖房機能を有しない床材に転用しているので
ある。

【００３２】なお、以上に説明した床暖房パネルは、温
水パイプ４を内蔵するものであるが、温水パイプ２に代
えてヒーター線を内蔵する場合においても、全く同様に
構成することができて、部屋の床面の大きさに合わせて
非加熱部５を切断除去して、部屋の床面の全面に敷設す
ることができるとともに、加熱部４の割合の異なるもの
を敷設することによって、一部が凹んだ矩形状などのよ
うに、任意の形状の暖房エリアを形成することができ
る。

【００３３】

【発明の効果】請求項１記載の発明では、部屋の床面の
大きさに合わせて、一端または両端に形成される非加熱
部を切断除去して、部屋の床面の全面に敷設することが
できる。したがって、暖房機能を有しない通常の床材
を、別途準備して、この床材を切断したりする必要がな
く、施工作業が容易なものになっている。

【００３４】また、加熱部の割合の異なる床暖房パネル
を敷設することによって、一部が凹んだり、出っ張たり
した矩形状などのように、任意の形状に暖房エリアを形
成することができる。そして、このような暖房エリアの
凹んだ部分を、家具を配置するスペースに利用するなど
して、部屋の使用形態に合わせて任意の形状の暖房エリ
アを形成することができる。また、任意の形状の床面に
も自由に対応することができる。

【００３５】請求項２記載の発明では、両側の非加熱部
のいずれか一方または両方を切断して、部屋の床面の大
きさに合わせることができる。

【００３６】請求項３記載の発明では、片側の非加熱部
を切断して、部屋の床面の大きさに合わせることができ
る。また、温水パイプまたはヒーターの接続用の両端部
が一端側に揃えられ、この揃えられた一端に、温水供給
部または電源からの接続を行うことができる。したがっ
て、温水供給部または電源から配管または配線を、納ま
りよく配して作業を行うことができて、接続作業が容易
になっている。

【００３７】請求項４記載の発明では、分岐通路内に温
水供給部からの配管または電源からの配線を内蔵させる
ことができる。そして、この配管または配線から分岐さ
せて、温水パイプまたはヒーターに、温水または電力を
供給することができる。したがって、部屋の隅部などに
設けられる分岐接続部から、配管または配線を長く、個
々の床暖房パネルにそれぞれ接続することがなく、施工
作業が容易なものになっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における一つの床暖房パネ
ルを示す平面図である。

【図２】同上実施の形態における一つの床暖房パネルを
示す平面図である。

【図３】同上実施の形態における一つの床暖房パネルを
示す平面図である。

【図４】上記図２に示した床暖房パネルを敷設した状態
を示す床面角部の平面図である。

【図５】同上実施の形態における一つの床暖房パネルの
敷設状態を示す床面全体の平面図である。

【図６】同上実施の形態における一つの床暖房パネルの
敷設状態を示す床面全体の平面図である。

【図７】従来の床暖房パネルを示す平面図である。

【符号の説明】

１パネル体２温水パイプ４加熱部５非加熱部６分岐通路７配管８温水供給部９暖房エリア

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】矩形のパネル体に温水パイプまたはヒー
ターを内蔵し、この温水パイプまたはヒーターを内蔵し
た部分を加熱部に形成して成る床暖房パネルにおいて、
パネル体の少なくとも一端部側を温水パイプまたはヒー
ターが内蔵されず、切断除去して敷設可能な非加熱部に
形成して成ることを特徴とする床暖房パネル。
【請求項２】加熱部を長手方向の中央部に配して成る
ことを特徴とする請求項１記載の床暖房パネル。
【請求項３】加熱部を長手方向の一端部側に寄せて設
け、温水パイプまたはヒーターの入出用両端部を前記一
端部に設けて成ることを特徴とする請求項１記載の床暖
房パネル。
【請求項４】温水パイプへの配管またはヒーターへの
配線を収納する分岐通路を、非加熱部内に、パネル体を
横切る方向に形成し、この分岐通路内に温水パイプまた
はヒーターの、接続用の両端部を延出させて成ることを
特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の床暖房
パネル。