JPH1047587A - 配管の断熱部材とその施工方法 - Google Patents

配管の断熱部材とその施工方法

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JPH1047587A
JPH1047587A JP21670396A JP21670396A JPH1047587A JP H1047587 A JPH1047587 A JP H1047587A JP 21670396 A JP21670396 A JP 21670396A JP 21670396 A JP21670396 A JP 21670396A JP H1047587 A JPH1047587 A JP H1047587A
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JP
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heat insulating
wire mesh
pipe
insulating member
sheet
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JP21670396A
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Moriyuki Hatada
盛行 畑田
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SEIASU KK
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SEIASU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ容易に、しかも能率よく施工できる
ことに加えて、製造や運搬するときに、金網が絡まるの
を防止する。さらに、金網の腐食を有効に防止して、優
れた耐久性を実現する。 【解決手段】 配管の断熱部材は、配管4の表面に被着
される断熱材1と、この断熱材1の表面をカバーし、断
熱材1が配管4に巻き付けられた状態でラップ部分が結
束されて断熱材1を配管4に固定する金網2とを備え
る。断熱部材は、金網2の表面が、金網2を連結する連
結具の先で突き破ることのできるプラスチック製の薄膜
破損シート3で被覆されている。断熱材1が配管4に巻
き付けられた状態で、連結具の先で薄膜破損シート3を
突き破り、ラップ部分で金網2を絡ませて結束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として屋内配管
の断熱に使用される配管の断熱部材とその施工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】屋内には、水道の配管、排水用の配管、
給湯用の配管、冷暖房用の配管等が設けられる。これ等
全ての配管は、表面を断熱部材で被覆する必要がある。
それは、結露による水滴の付着と放熱とを防止し、さら
に凍結を防止するためである。
【0003】これ等の配管用の断熱部材として、断熱材
の表面に内側シートを接着したものが、例えば下記の公
報に記載されている。 実開昭55−113886号公報 実開昭55−165193号公報 実開昭57−89087号公報 実開昭59−1995号公報 実開昭60−79086号公報
【0004】これ等の公報に記載される配管の断熱部材
は、配管に巻き付け、糊シロの粘着層の剥離シートを除
去して糊シロを接着して配管に固定する。この構造の断
熱部材は、配管に巻き付けた状態で糊シロを接着するの
で、正確に固定するのに手間がかかる欠点がある。ま
た、いったん固定した後は、簡単に除去できない欠点が
ある。このため、水漏れ等の補修をするときに手間がか
かり、また、配管から除去した断熱材を再使用できない
欠点があった。
【0005】さらに、この構造の断熱部材は、経時的に
接着部分が剥離する欠点がある。とくに、加熱される配
管に固定されると、ほとんど例外なく糊シロが剥離して
しまう欠点がある。それは、糊シロの粘着層は、加熱さ
れると、接着力が著しく低下するからである。糊シロが
剥離されると、断熱材に隙間ができて、断熱性が著しく
低下する弊害がある。
【0006】さらに、糊シロを接着して施工する断熱部
材は、能率よく施工するのが難しく、施工コストが高く
なる欠点もある。とくに、隙間ができないように注意し
て施工すると、さらに手間がかかって能率よく施工でき
ない欠点がある。
【0007】この欠点は、実開昭62−59395号公
報に記載される断熱部材で解消できる。この公報に記載
される断熱部材は、脱着できる嵌合ホックで断熱材を配
管に巻き付けるようになっている。嵌合ホックは糊シロ
に比較して簡単に施工できる。さらに、嵌合ホックは、
これを外して、断熱シートを配管から簡単に取り外すこ
ともできる。さらに、特公昭59−45496号公報に
も、簡単に脱着できる配管の断熱部材が記載される。こ
の断熱部材は、表面のシート材の側縁に、ゴム製の嵌着
部を設けている。嵌着部を連結して配管に固定し、嵌着
部を外すと配管から取り外すことができる。これ等の公
報に記載される断熱部材は、配管から外して再使用でき
る特長がある。
【0008】しかしながら、これ等の公報に記載される
断熱部材は、嵌合ホックや嵌着部を介して配管に固定さ
れるので、太さが異なる配管に隙間なく密着して巻き付
けるのが難しい欠点がある。それは、嵌着部分が特定さ
れることが理由である。また、嵌着部分が劣化すると、
配管から外れやすい欠点もある。さらにまた、嵌着する
ために独特の形状に成形する必要があり、コストアップ
になる欠点もある。
【0009】本発明者は、この欠点を解決することを目
的に、図1に示す構造の配管の断熱部材を開発した。こ
の断熱部材は、ガラス繊維である断熱層1Aの表面を、
内側シート1Bと金網2で被覆したものである。
【0010】この構造の配管の断熱部材は、下記のよう
にして簡単に配管に巻き付けることができる。 図1に示すように断熱部材を配管に沿わせる。 断熱材1を配管4に巻き付ける。このとき、金網2
は円筒状に変形される。変形した金網2は、断熱材1を
配管4に巻き付けた状態に保持する。 さらに、確実に巻き付けるために、金網2の金属線
を、連結具であるハッカーで結束する。金網2を結束す
るには、図2と図3に示すように、金網2のラップ部分
において、金網2の金属線をハッカー6先端のフックを
引っかけ、ハッカー6を回転させると、金網2の金属線
が引っ張られてループ状に結束される。このようにし
て、金網2の端縁を、一定の間隔で結束して、金網2を
円筒形に連結する。この状態で、ひとつの断熱部材が配
管に固定される。
【0011】このように施工できる断熱部材は、施工が
極めて簡単で、従来の断熱部材とは比較にならないほど
能率よく迅速に施工できる。また、必要なときには簡単
に取り外しできる。さらに、接着材で接着するのではな
くて、金網が機械的に連結するので、加熱される配管等
に使用されても、連結部分が外れることがなく、長期間
にわたって配管を確実に断熱できる特長がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造の断熱部材は、製造し、梱包し、運搬し、施工すると
きに金網が絡まったり、あるいは引っかかって、分離す
るのに手間がかかる欠点がある。たとえば、複数枚の断
熱部材を積層して梱包するとき、表面の金網が絡まって
分離するのが難しくなったり、あるいは、箱に入れると
きにスムーズに滑らせて挿入できない欠点がある。ま
た、積層して現場に運搬すると、上下の断熱部材の金網
が絡まって分離するのに手間がかかることもある。さら
に、金網の一部が絡まって引っかかったときに、無理に
引っ張って強く分離すると、金網や断熱材の局部に力が
かかって変形してしまうことがある。金網を除くとこの
弊害は解消できるが、配管に簡単に結束できなくなる欠
点がある。
【0013】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、簡
単かつ容易に、しかも極めて能率よく施工できることに
加えて、製造や運搬するときに、金網が絡まるのを防止
できる配管の断熱部材を提供することにある。さらにま
た、本発明の他の重要な目的は、金網の腐食を有効に防
止して優れた耐久性も実現できる配管の断熱部材を提供
するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の配管の断熱部材
は、配管4の表面に被着される断熱材1と、この断熱材
1の表面をカバーし、断熱材1が配管4に巻き付けられ
た状態でラップ部分が結束されて断熱材1を配管4に固
定する金網2とを備える。さらに、本発明の断熱部材
は、金網2の表面を、金網2を連結する連結具の先で突
き破ることのできるプラスチック製の薄膜破損シート3
で被覆している。断熱材1が配管4に巻き付けられた状
態で、連結具の先で薄膜破損シート3を突き破って、ラ
ップ部分で金網2を絡ませて結束する。
【0015】さらに、請求項2に記載される配管の断熱
部材は、金網2の表面を被覆する薄膜破損シート3が、
プラスチックフィルムであり、この薄膜破損シート3が
接着剤で金網2の表面に接着されている。さらに、薄膜
破損シート3で被覆される金網2は、非接着状態で断熱
材1の表面に積層されている。非接着状態の金網2と断
熱材1との間に、金網2を結束する連結具の先端を挿入
できる挿入隙間7が生じることを特徴としている。
【0016】さらに、請求項3に記載される配管の断熱
部材は、金網2の表面を被覆する薄膜破損シート3が、
断熱材1の表面に塗布して成膜されたプラスチック層で
あることを特徴としている。
【0017】さらに、本発明の断熱部材の施工方法は、
表面を金網2で被覆している断熱材1を配管4に巻き付
け、金網2の側部をラップさせてラップ部の金網2を結
束して、金網2で断熱材1を配管4に固定する施工方法
を改良したものである。本発明の施工方法は、配管4に
連結する前工程で、断熱部材の金網2表面を、金網2を
連結する連結具の先で突き破ることのできるプラスチッ
ク製の薄膜破損シート3で被覆する。金網2と薄膜破損
シート3で被覆された断熱材1を配管4に巻き付け、そ
の後、連結具の先で薄膜破損シート3を突き破り、この
連結具で金網2のラップ部分を結束して、断熱部材を配
管4に固定する。
【0018】
【作用】本発明の配管の断熱部材は、金網の表面を薄膜
破損シートで被覆している。薄膜破損シートは、図4の
拡大断面図に示すように、金網2の表面を被覆し、金網
2が断熱部材から表出しないようにしている。この構造
の断熱部材は、薄膜破損シート3で表面を滑らかにでき
る。このため、断熱部材を積層しても、金網が絡まるこ
とはない。また、薄膜破損シートで表面を滑らかにでき
るので、スムーズに箱等に入れることができる。金網を
結束して断熱部材を配管に固定するときは、薄膜破損シ
ートに連結具の先端を挿入して、簡単に突き破ることが
できる。このため、連結具を使用して、金網をラップ部
で簡単に結束して確実に連結できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための断熱部材とその施工方法
を例示するものであって、本発明は断熱部材とその施工
方法を下記に特定しない。
【0020】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0021】図4と図5に示す配管の断熱部材は、断熱
材1の表面に金網2を張設し、さらに金網2の表面を薄
膜破損シート3で被覆している。断熱材1は、断熱層1
Aと、その表面を被覆している内側シート1Bとからな
る。
【0022】断熱層1Aには、無数の繊維材の集合体、
あるいは合成樹脂発泡体、または、これ等の積層体を使
用することができる。断熱層1Aは、円筒状の配管4の
表面に嵌着できるように、円筒を縦に2分割した形状に
成形している。無数の繊維材を集合した断熱材には、ガ
ラス繊維やロックウールを集合したものが使用できる。
合成樹脂発泡体の断熱材には、軟質または硬質のウレタ
ンフォーム等が使用できる。
【0023】断熱層1Aの断熱性は、材質と厚さとで決
定される。断熱層1Aが充分な断熱性を有するように、
断熱層1Aには、好ましくは、非圧縮状態における厚さ
が5mm〜50mmのものを使用する。
【0024】内側シート1Bは、断熱層1Aの表面に張
設されて輻射熱を遮断するシート材が使用される。した
がって、内側シート1Bには、輻射熱を効率よく反射す
るシート材が最適である。この内側シート1Bには、例
えば、基材シートの表面に金属を蒸着したシート材、基
材シートの表面に金属箔を接着したシート材、ガラス繊
維で補強された金属箔等が使用できる。金属箔を蒸着あ
るいは接着する基材シートには、合成樹脂シート、紙、
布、不織布等が使用できる。輻射熱を反射する内側シー
ト1Bは、断熱層1Aから放射される輻射熱を反射して
断熱性を改善することができる。また、内側シート1B
の外側表面で輻射熱を反射して、外部からの輻射熱を遮
断して断熱性を改善する。
【0025】さらに、内側シート1Bは、緊締される金
網2で、断熱層1Aを配管に巻き付ける緩衝材の役目も
する。この内側シート1Bは、断熱層1Aの外側表面の
全面を被覆すると共に、図5に示すように、一端を断熱
層1Aから突出させて隣接断熱部材締付部1aとする。
隣接断熱部材締付部1aは、隣接する断熱部材の端部に
巻き付けられるので、縦方向の一端に突出して設けられ
ている。隣接断熱部材締付部1aの幅は、通常10mm
〜100mm、好ましくは15mm〜80mmの範囲に
設計される。図5に示す断熱部材は、内側シート1Bで
断熱層1Aの外側全面を被覆している。ただ、内側シー
ト1Bは、かならずしも断熱部材の全面を被覆する必要
はない。図5の破線Aで示すよりも端は、隣接する断熱
部材の隣接断熱部材締付部1aで被覆される。このた
め、断熱層1Aの表面であって、隣接する断熱部材の隣
接断熱部材締付部1aに被覆される部分は、内側シート
1Bを省略することもできる。
【0026】さらに、図5に示す内側シート1Bは、2
分割した断熱層1Aの合わせ目を被覆するために、側縁
から突出してラツプ片1Cを設けている。ラツプ片1C
は、図6の断面図に示すように、断熱層1Aを配管に巻
き付けた状態で、内側シート1Bの側縁に重ね合わされ
る。ラツプ片1Cを内側シート1Bの上にラップさせた
状態で、ラツプ片1Cの端縁の金網2を図7と図8とに
示すように結束して緊締する。図6に示すように、内側
シート1Bの上に重ねられるラツプ片1Cの幅(W)
は、通常は10mm〜100mm、好ましくは15mm
〜80mmの範囲に設計される。
【0027】金網2は、内側シート1Bの外側に張設さ
れ、内側シート1Bを介して断熱層1Aを配管4に緊締
する。金網2は、内側シート1Bを緊締するので、内側
シート1Bの全面に張設される。ただ、隣接する断熱部
材の隣接断熱部材締付部1aで被覆される部分は、隣接
する断熱部材の金網2に緊締されるので、図5に示すよ
うに、隣接する断熱部材の隣接断熱部材締付部1aで緊
締される部分は金網2を省略することもできる。さら
に、金網2は、図6に示すように、内側シート1Bの両
側縁で内側に折り返されている。
【0028】金網2は、図7に示すように、針金を亀甲
状に編んだもの、あるいは、針金を碁盤格子状に編んだ
ものが使用できる。金網2には、手で簡単に折曲できる
程度のものを使用する。金網2の折曲性、言いかえる
と、どの程度の力で折曲できるかは、針金の太さと、編
目の大きさとで調整できる。針金は、通常、0.2mmφ
〜0.8mmφの範囲で調整される。編目は、対角線の長
さが3mm〜50mm、好ましくは5mm〜30mmのものが使
用される。
【0029】金網2の表面は、薄膜破損シート3で被覆
されている。薄膜破損シート3はプラスチック製の薄い
シートで、内側シート1Bの表面に密着されて金網2の
全表面を被覆している。薄膜破損シート3は、内側シー
ト1Bの全面に密着されて、内側シート1Bと薄膜破損
シート3とで金網2を挟着している。
【0030】薄膜破損シート3は接着剤で内側シート1
Bと金網2の表面に密着される。金網2は、内側シート
1Bに非接着状態で積層して、薄膜破損シート3で被覆
される。金網2が内側シート1Bに接着されない断熱部
材は、図9に示すように、金網2と内側シート1Bとの
間にできる挿入隙間7に、金網2の連結具であるハッカ
ー6の先端を挿入する。ハッカー6の先端を金網2の編
目に引っかけて、上下にラップされる金網2を結束して
連結する。ただ、内側シートの表面と薄膜破損シートに
熱可塑性のプラスチックを使用する場合は、接着剤を使
用することなく、薄膜破損シートを内側シートに加熱し
て溶着することもできる。
【0031】さらに、薄膜破損シートは、必ずしも、あ
らかじめシート状に成形されたプラスチックフィルムを
使用する必要はない。内側シートの表面に、液状ないし
糊状をしている未硬化のプラスチックを塗布し、これを
硬化させて内側シートと金網の表面に薄膜破損シートを
密着することもできる。
【0032】薄膜破損シート3は、連結具の先端を挿入
して簡単に突き破ることができる強度に設計される。薄
膜破損シート3の強度は、プラスチックの種類と、膜厚
で調整できる。薄膜破損シート3に、軟質塩化ビニルシ
ート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートを使
用する場合、その厚さは、たとえば、30μm〜500
μm、好ましくは、50μm〜200μm、さらに好ま
しくは、約100μmとする。
【0033】以上の構造の断熱部材は、下記のようにし
て製造される。 内側シート1Bの表面に、金網2と薄膜破損シート
3とを積層する。 内側シート1Bと薄膜破損シート3とを接着する。
この状態で、内側シート1Bと薄膜破損シート3とで金
網2が挟着されたシートが製作される。 金網2を挟着する内側シート1Bと薄膜破損シート
3を、円筒状に成形された断熱層1Aの表面に接着す
る。
【0034】以上のようにして製造された断熱部材は、
下記のようにして配管を断熱処理する。 図5に示すように、断熱層1Aの溝を配管4に沿わ
せる。 図10に示すように、二分割した断熱層1Aを合わ
せて、両方の断熱層1Aで配管4を挟む。 図11に示すように、断熱材1を配管4に巻き付
け、内側シート1Bのラップ片1Cを、内側シート1B
の表面に重ねる。 この状態で、図7に示すように、連結具であるハッ
カー6の先端で薄膜破損シート3を突き破り、ハッカー
6の先端を二重にラップされている金網2の編目に挿入
する。 ハッカー3の先端を金網2の編目に引っかける状態
で、ハッカー6を矢印で示すように回転させると、上下
にラップされる金網2は結束して連結される。 結束された金網2にはハッカー6を挿入している部
分にループ5ができる。此のループ5からハッカー6の
フックを引き抜くと、断熱部材は金網2に結束されて配
管4に巻き付けて固定される。 その後、図12に示すように、別の断熱部材を、先
に配管4に巻き付けた断熱部材の隣に位置させる。この
とき、隣接断熱部材締付部1aを、先に配管4に巻き付
けた断熱部材の端部を被覆できる位置に配設する。 金網2を変形して、断熱材1を配管4に巻き付け
る。このとき、隣接断熱部材締付部1aを、先に配管4
に巻き付けた断熱部材の端部に巻き付けて、隣接断熱部
材1aとの境界にできる隙間を閉塞する。再びハッカー
を使用し、ハッカーの先端で薄膜破損シート3を突き破
って、ハッカーで表面の金網2の金属線を局部的に結束
し、金網2で内側シート1Bを緊締する。
【0035】このようにして配管4に巻き付けた断熱部
材は、図13に示すように、隣接断熱部材締付部1a
を、隣接する断熱部材の端部に巻き付け、その表面を金
網2で緊締することによって、隣接する断熱部材との境
界を閉塞する。とくに、金網2で緊締される内側シート
1Bは、断熱層1Aを多少押し潰す状態で隣接する断熱
部材の表面に密着する。
【0036】以上の実施例の断熱部材は、断熱層を円筒
状に成形している。本発明の断熱部材は、図14に示す
ように、自由に変形できるマット状の断熱層1Aを使用
することもできる。この図の断熱部材は、断熱層1A
に、ガラス繊維やロックウール等の繊維材をマット状に
集合したもの、あるいは、軟質の合成樹脂発泡体を使用
している。この図の断熱部材は、図15と図16に示す
ように、配管4に巻き付けた後、薄膜破損シート3をハ
ッカー等の連結具の先端で突き破って金網2を結束して
配管4に固定できる。
【0037】さらに、本発明の断熱部材は、図17に示
すように、自由に変形できるマット状の断熱層1Aを使
用すると共に、内側シート1Bと金網2と薄膜破損シー
ト3を積層した積層材を断熱層1Aから突出させる構造
とすることもできる。この断熱部材は、図18に示すよ
うに、積層材の突出部をラップさせ、薄膜破損シート3
をハッカーの先端で突き破って、金網2を結束して配管
4に固定される。
【0038】
【発明の効果】本発明の断熱部材とその施工方法は、断
熱材の表面に設けた金網を結束して、簡単かつ容易に、
しかも極めて能率よく施工できるにもかかわらず、製
造、あるいは運搬するときには、表面の金網が絡まるの
を防止して能率よく処理できる特長がある。それは、本
発明の断熱部材が、金網の表面を、連結具の先で突き破
ることのできるプラスチック製の薄膜破損シートで被覆
しており、断熱材を配管に巻き付けた状態で、連結具の
先で薄膜破損シートを突き破って、ラップ部分の金網を
絡ませて結束できるからである。すなわち、本発明の断
熱部材とその施工方法は、金網を結束するときは、簡単
に連結具の先端で突き破ることはできるが、製造し、運
搬し、箱詰めするとき等においては、金網の表面を薄膜
破損シートで被覆しているので、この薄膜破損シートが
金網の引っかかりを有効に防止できる特長が実現され
る。
【0039】さらに、本発明の断熱部材は、金網の表面
を薄膜破損シートで被覆するので、金網が腐食するのも
効果的に防止でき、屋外や腐食しやすい環境で使用され
て優れた耐久性を実現する。
【0040】さらに、請求項2に記載される配管の断熱
部材は、金網を結束する連結具の先端を、金網と断熱材
との間に簡単に挿入できる特長がある。それは、断熱材
を被覆する金網が、非接着状態で断熱材の表面に積層さ
れているからである。金網と断熱材が接着されていない
断熱部材は、金網と断熱材との間にできる挿入隙間に、
金網の連結具の先端を容易に挿入することができる。し
たがって、この構造の断熱部材は、連結具の先端を簡単
に金網の編目に引っかけて、効率よく上下にラップされ
る金網を結束して連結でき、施工時間の短縮が実現され
る。
【0041】さらに、請求項3に記載される配管の断熱
部材は、少ない工程で、しかも簡単に、金網の表面を薄
膜被覆シートで被覆できる特長がある。それは、金網の
表面を被覆する薄膜被覆シートが、プラスチックを塗布
して成膜されているからである。塗布して成膜される薄
膜被覆シートは、凹凸のある金網の表面をきれいに被覆
できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者が先に開発した配管の断熱部材を広げ
て配管に沿わせる状態を示す斜視図
【図2】図1の断熱部材の金網をハッカーを使用して連
結する状態を示す平面図
【図3】図2の金網の連結状態を示す平面図
【図4】本発明の実施例にかかる断熱部材の断面図
【図5】本発明の実施例の断熱部材を広げて配管に沿わ
せる状態を示す斜視図
【図6】図5に示す断熱部材を配管に巻き付けた状態を
示す断面図
【図7】本発明の実施例にかかる断熱部材の金網をハッ
カーを使用して連結する状態を示す平面図
【図8】図7の金網がハッカーで連結された状態を示す
平面図
【図9】本発明の実施例にかかる金網と断熱材との挿入
隙間にハッカーの先端を挿入する状態を示す断面図
【図10】本発明の実施例にかかる断熱部材を配管に巻
き付ける状態を示す斜視図
【図11】本発明の実施例にかかる断熱部材を配管に巻
き付けた状態を示す斜視図
【図12】本発明の実施例にかかる断熱部材に隣接して
別の断熱部材を巻き付ける状態を示す斜視図
【図13】本発明の実施例にかかる隣接して断熱部材を
配管に巻き付けた状態を示す断面図
【図14】本発明の他の実施例にかかる配管の断熱部材
を示す斜視図
【図15】図14に示す断熱部材を配管に巻き付ける状
態を示す斜視図
【図16】図14に示す断熱部材を配管に巻き付けた状
態を示す斜視図
【図17】本発明の他の実施例にかかる断熱部材を平面
状に広げた状態を示す断面図
【図18】図17に示す断熱部材を配管に巻き付けた状
態を示す断面図本発明の
【符号の説明】
1…断熱材 1A…断熱層 1B…内
側シート 1C…ラップ片 1a…隣接断熱部材締付部 2…金網 3…薄膜破損シート 4…配管 5…ループ 6…ハッカー 7…挿入隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管(4)の表面に被着される断熱材(1)
    と、この断熱材(1)の表面をカバーし、断熱材(1)が配管
    (4)に巻き付けられた状態でラップ部分が結束されて断
    熱材(1)を配管(4)に固定する金網(2)とを備える配管の
    断熱部材において、 金網(2)の表面が、金網(2)を連結する連結具の先で突き
    破ることのできるプラスチック製の薄膜破損シート(3)
    で被覆されており、断熱材(1)が配管(4)に巻き付けられ
    た状態で、連結具の先で薄膜破損シート(3)が突き破ら
    れて、ラップ部分で金網(2)を絡ませて結束するように
    構成されてなることを特徴とする配管の断熱部材。
  2. 【請求項2】 金網(2)の表面を被覆する薄膜破損シー
    ト(3)が、プラスチックフィルムであり、この薄膜破損
    シート(3)は接着剤で金網(2)の表面に接着されており、
    この薄膜破損シート(3)で被覆される金網(2)は、非接着
    状態で断熱材(1)の表面に積層されており、 非接着状態の金網(2)と断熱材(1)との間に、金網(2)を
    結束する連結具の先端を挿入できる挿入隙間(7)が生じ
    ることを特徴とする請求項1に記載される配管の断熱部
    材。
  3. 【請求項3】 金網(2)の表面を被覆する薄膜破損シー
    ト(3)が、断熱材(1)の表面に塗布して成膜されたプラス
    チック層であることを特徴とする請求項1に記載される
    配管の断熱部材。
  4. 【請求項4】 表面が金網(2)で被覆される断熱材(1)を
    配管(4)に巻き付け、金網(2)の側部をラップさせてラッ
    プ部の金網(2)を結束して、金網(2)で断熱材(1)を配管
    (4)に固定する断熱部材の施工方法において、 断熱部材は、配管(4)に連結される前工程で、金網(2)の
    表面を、金網(2)を連結する連結具の先で突き破ること
    のできるプラスチック製の薄膜破損シート(3)で被覆
    し、 金網(2)と薄膜破損シート(3)で被覆された断熱材(1)を
    配管(4)に巻き付け、その後、連結具の先で薄膜破損シ
    ート(3)を突き破り、この連結具で金網(2)のラップ部分
    を結束して、断熱部材を配管(4)に固定することを特徴
    とする断熱部材の施工方法。
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