JPH0741995Y2 - 配管の断熱材 - Google Patents

配管の断熱材

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JPH0741995Y2
JPH0741995Y2 JP1990020815U JP2081590U JPH0741995Y2 JP H0741995 Y2 JPH0741995 Y2 JP H0741995Y2 JP 1990020815 U JP1990020815 U JP 1990020815U JP 2081590 U JP2081590 U JP 2081590U JP H0741995 Y2 JPH0741995 Y2 JP H0741995Y2
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JP
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heat insulating
insulating material
mat
pipe
sheet
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JP1990020815U
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JPH03112197U (ja
Inventor
盛行 畑田
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セイアス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、主として屋内配管の断熱に使用される配管
の断熱材に関する。
【従来の技術】
屋内には、水道の配管、排水用の配管、給湯用の配管、
冷暖房用の配管等が設けられる。これ等全ての配管は、
表面を断熱材で被覆する必要がある。それは、結露によ
る水滴の付着と放熱を防止するためである。 これ等の配管用の断熱材として、合成樹脂発泡体の表面
を合成樹脂シートで被覆したものが使用されている。こ
の断熱材は、合成樹脂発泡体を筒状に成形したもので、
配管を挟着できるように、縦に2分割されている。2分
割された合成樹脂発泡体を簡単に配管の表面に付着でき
るように、表面をシート材で被覆している。シート材は
糊シロが突出して設けられ、糊シロには粘着層が設けら
れている。 この断熱材は下記の状態で配管を断熱する。 2分割された合成樹脂発泡体で配管を挟み、合成樹
脂発泡体の内面に設けられた半円溝に配管を案内する。
この状態にあっては、糊シロの粘着層には剥離シートが
付着されている。 糊シロの粘着層に付着されていた剥離シートを除去
する。 2分割された合成樹脂発泡体を密着させる状態で、
糊シロを付着して、分割された合成樹脂発泡体を円柱状
に連結する。 さらに、ガラス繊維を成形した断熱材も使用されてい
る。この断熱材は、ガラス繊維を縦に2分割した円筒状
に成形されている。この断熱材は下記の状態で使用され
る。 ふたつの断熱材で配管を挟んで被覆する。 断熱材の表面にテープを捲く。 テープの表面に表面剤を塗布し、あるいは、別の表
面シートを接着して表面を被覆する。 ところで、円筒状の断熱材では、配管が曲がったエルボ
部分を断熱できない。屋内配線において、配管が曲がる
部分はたくさんあって、この部分の断熱に特別に成形さ
れた断熱材を使用している。 エルボの断熱には、円筒を90度折曲して2分割した形状
の断熱材を使用している。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、これ等の断熱材は、コストが高く、しかも、
施工に手間がかかる欠点がある。断熱材の製造コストが
高いのは、合成樹脂発泡体やガラス繊維を、配管の外系
に合わせた円筒状に成形することが理由である。 また、円筒状に成形された断熱材は、内径を配管の外形
に正確に合わせることが要求される。それは、配管と断
熱材との間に空気層ができると、空隙内で空気が対流し
て断熱特性が著しく低下することが理由である。このた
め、この構造の断熱材は、配管の太さに合わせて、種々
の形状の断熱材を使用する必要がある。 困ったことに、屋内配管には種々の太さのパイプが使用
されている。このため、断熱材も、配管に合わせて、太
いものから細いものまで、多くの種類のものを製造する
必要がある。このことが、製造コストと流通管理コスト
とを高くしている。また、施工業者も多くの種類の断熱
材を用意する必要があって著しく不便である。 従来から使用されている2種類の断熱材は、粘着層が設
けられたものが簡単に施工できる。しかしながら、実際
に屋内で施工する場合、この構造の断熱材も簡単に能率
よく施工することができない。それは、剥離シートを除
去した状態で、2分割された円筒状断面材を隙間なく密
着状態で糊シロを付着する必要があるからである。とく
に、屋内配管の断熱処理は、天井や床下などの狭くて作
業性の悪い所での仕事が多く、能率よく施工することが
極めて難しいのが実状である。 さらに、屋内配管には、エルボがいっぱいあって、この
部分の断熱処理に著しく手間がかかっているのが実状で
ある。配管の途中にエルボがあると、直線状の断熱材を
直線部分の長さに合わせて切断し、エルボの部分は特別
に成形された断熱材で被覆し、これ等の断熱材を隙間な
く接続する必要がある。非直線部分と直線部分の断熱材
を隙間なく接続しないと、この間に空隙ができて配管が
外部に表出して結露の原因となる。接続部分に隙間がで
きないように、直線部分の断熱材は長さを正確に切断す
る必要がある。この断熱材を短く切断すると隙間がで
き、長すぎると配管に固定できない。 このように、配管の非直線部分を断熱するには高度な技
術を要し、また、作業能率が低くなる欠点がある。 この考案はこれ等従来の断熱材の欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的は、安
価に多量生産できる配管の断熱材を提供するにある。 また、この考案の他の重要な目的は、簡単かつ容易に、
しかも、能率良く施工できる配管の断熱材を提供するに
ある。 さらにまた、この考案の他の重要な目的は、太さが異な
る配管を理想的な状態で断熱処理できる配管の断熱材を
提供するにある。
【課題を解決するための手段】
この考案の配管の断熱材は、前述の目的を達成するため
に、下記の構成を備えている。 (a) 断熱材Gは、マット材1と、シート材2と、金
網3とを備えている。 (b) マット材1は無数の繊維材の集合体、および/
または、合成樹脂発泡体で、自由に変形できる可撓性を
有する。 (c) マット材1は、所定の厚さを有し、かつ、所定
の幅の細長い形状に裁断されている。 (d) マット材1の表面をシート材2が被覆し、シー
ト材2の表面を金網3が被覆している。 (e) 金網3は、マット材1の幅よりも広く裁断され
ている。 (f) 金網3の両側がマット材の両側に沿って折り返
されて、金網3とシート材2とがマット材1に積層され
ている。 (g) マット材1を配管の表面に接触し、金網3を折
曲してシート材2とマット材1とで配管表面を被覆する
ように構成されている。
【作用】
この考案にかかる配管の断熱材は、第1図〜第3図に示
す工程で配管4を断熱する。 配管4の表面に平面状の断熱材Gを沿わせる(第1
図)。 断熱材Gの片側を配管4の表面に沿って折曲する。
折曲された断熱材Gは、金網3によって折曲状態に保持
される(第2図)。 さらに、別の片側を折曲して、断熱材G全体を配管
4の表面に巻き付ける(第3図)。この状態で、断熱材
Gの側縁は互いにラップされる。 このようにして使用される断熱材Gは、下記の工程で製
造される。 所定の厚さのあるマット材1を、所定の幅の細長い
形状に裁断する。マット材1には、ガラス繊維をマット
状に集合したもの、あるいは、独立気泡の軟質合成樹脂
発泡体が使用できる。 マット材1の表面に、シート材2を重ねる(第5
図)。シート材2の幅は、好ましくは、図に示すよう
に、マット材1の幅よりも多少広くする。 シート材2の表面に金網3を重ね、側縁をマット材
1の側縁に沿ってシート材2と一緒に折り返す(第6
図)。金網3の幅も、シート材2と同様に、マット材1
の幅よりは多少広く裁断されている。
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具体
化する為の配管の断熱材を例示するものであって、この
考案の断熱材は、構成部品の材質、形状、構造、配置を
下記の構造に特定するものでない。この考案の断熱材
は、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲に於て、種々
の変更が加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、
「実用新案登録請求の範囲の欄」、「従来の課題を解決
する為の手段の欄」および「作用効果の欄」に示される
部材に付記している。ただ、実用新案登録請求の範囲に
示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決し
てない。 第1図に示す配管の断熱材は、マット材1と、シート材
2と、金網3とを備えている。 マット材1には、無数の繊維材の集合体と合成樹脂発泡
体の何れか、あるいは、これ等の積層体を使用すること
ができる。マット材1は、使用時に配管4の表面に沿わ
せることができるように、自由に変形できる可撓性を有
する。 無数の繊維材を集合したマット材には、ガラス繊維を集
合したものが使用できる。合成樹脂発泡体のマット材に
は、軟質のウレタンフォームが使用できる。 マット材1の断熱性は、材質と厚さとで決定される。マ
ット材1が充分な断熱性を有するように、マット材1に
は、好ましくは、非圧縮状態における厚さが5mm〜50mm
のものを使用する。 マット材1は、所定の幅を有する細長い帯状に加工され
ている。マット材1の幅は、被覆する配管4の外径より
も長く調整される。断熱材Gは、第2図に示すように、
配管4の表面に側縁をラップさせた状態で固定されるか
らである。ただ、この考案の断熱材Gは、太さが異なる
配管4の表面を断熱処理することができる。従って、断
熱材Gの幅は、これが被覆する最大の配管4の外径より
も幅広に裁断される。例えば、断熱材Gが13mmφ、16mm
φ、25mmφの水道管を断熱する場合、その幅は、120mm
〜250mmの範囲に調整される。 シート材2は、マット材1の表面を被覆する状態で設け
られている。シート材2は、マット材1の表面に接着す
ることも可能であるが、必ずしも接着する必要はない。 シート材2をマット材1の表面に接着しない場合、第6
図に示すように、シート材2の側縁を折曲して、マット
材1から外れないようにする。この場合、シート材2に
保形性のあるものを使用し、あるいは、保形性のある金
網3でシート材2を折曲状態に保持する。 この明細書において「保形性」とは、一旦折曲した後
は、折曲した状態を保持する特性を意味するものとす
る。 保形性のあるシート材2には、紙の表面に金属箔を接着
したものが使用できる。金属箔にはアルミ箔や銅箔を使
用できる。金属箔を積層したシート材2は、赤外線等の
熱線を反射して断熱特性を改善することもできる。従っ
て、最適なシート材2は、紙や合成樹脂シートの表面に
金属箔を積層したシートである。金属箔を積層したシー
ト材2は、好ましくは、金属箔を外側に位置してマット
材1に積層する。 さらに、シート材2の表面を金網3が被覆している。金
網3は、断熱材Gを配管4に巻き付けた形状に保形す
る。従って、金網3には、針金を碁盤格子状に編んだも
の、あるいは、針金を亀甲状に編んだものが使用でき
る。金網3には、手で簡単に折曲できる程度のものを使
用する。金網3の折曲性、いいかえると、どの程度の力
で折曲できるかは、針金の太さと、編目の大きさとで調
整できる。針金は、通常、0.2mmφ〜1mmφの範囲で調整
される。編目は、対角線の長さが3mm〜50mm、好ましく
は5mm〜30mmのものが使用される。 第6図に示すように、シート材2と金網3とは、マット
材1の幅よりも多少広く裁断する。この断熱材Gは、シ
ート材2と金網3の側縁を折曲して、マット材1に積層
している。
【考案の効果】
この考案の配管の断熱材は、このように、平面状のマッ
ト材を所定の幅に裁断し、その表面にシート材と金網と
を重ねることによって簡単かつ容易に、しかも安価に多
量生産できる特長がある。それは、マット材を、従来の
配管断熱材のように、パイプの外形に合う円筒状に成形
する必要がないからである。 さらに、金網の両側をマット材に沿って折り返すことに
よって、金網でシート材を挟着してマット材に積層でき
ることも、製造コストを著しく低減して安価に能率よく
多量生産できることに効果がある。金網を折り返して積
層しているこの考案の断熱材は、金網とシート材とマッ
ト材とを接着して積層する必要がなく、簡単かつ容易
に、しかも迅速に多量生産できる特長がある。接着して
金網を積層すると、簡単に接着して剥がれないようにす
るのが難しい。金網が細い線材であるために、接着面積
を大きくできず、さらに表面が凹凸状になっているから
である。さらに、金網とシート材とマット材とを接着し
て積層したものは、接着材を塗布し、積層して押圧し、
その後硬化させるのに時間がかかる欠点がある。ところ
が、この考案の断熱材は金網を折り返すことによって、
極めて短時間に金網とシート材とをマット材に積層で
き、しかも積層した金網やシート材が剥がれることがな
い特長がある。 さらに、この考案の配管の断熱材は、施工が極めて簡単
で、従来の断熱材とは比較にならないほど能率よく迅速
に施工できる特長がある。それは、断熱材を配管の表面
にそって折曲することによって、金網の保形性によって
種々の形状の配管の表面に密着して固定できることが理
由である。 この状態で配管に固定できる断熱材は、片手で作業でき
るので、手を入れるスペースの少ない狭い空間に便利に
利用出来る特長がある。 さらにまた、この考案の配管の断熱材は、配管の非直線
部分も簡単に断熱処理できる特長がある。それは、直線
部分と非直線部分とを同じ断熱材で断熱処理できること
が理由である。すなわち、この考案の断熱材は、配管の
表面にそって折曲して密着できるので、配管が直線状で
あっても、また曲がっていても、その表面に沿わせるこ
とによって、簡単に固定できる特長がある。 さらにまた、この考案の配管の断熱材は、太さが異なる
配管の表面に密着して固定できる特長がある。それは、
従来の断熱材のように、予め円筒状に成形されたもので
なく、配管に固定するときに、配管の表面に沿わせて折
曲できるからである。 このため、この考案の配管の断熱材は、製造コストなら
びに施工コストの両方を著しく安価にでき、しかも、簡
単かつ容易に、しかも迅速に能率よく施工できる特長を
実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は断熱材を配管に巻き付ける状態を
示す斜視図、第4図ないし第6図は断熱材の製造工程を
示す斜視図および断面図である。 1……マット材、2……シート材、3……金網 4……配管、G……断熱材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の構成を有する配管の断熱材。 (a) 断熱材Gは、マット材1と、シート材2と、金
    網3とを備えている。 (b) マット材1は無数の繊維材の集合体、および/
    または、合成樹脂発泡体で、自由に変形できる可撓性を
    有する。 (c) マット材1は、所定の厚さを有し、かつ、所定
    の幅の細長い形状に裁断されている。 (d) マット材1の表面をシート材2が被覆し、シー
    ト材2の表面を金網3が被覆している。 (e) 金網3は、マット材1の幅よりも広く裁断され
    ている。 (f) 金網3の両側がマット材の両側に沿って折り返
    されて、金網3とシート材2とがマット材1に積層され
    ている。 (g) マット材1を配管の表面に接触し、金網3を折
    曲してシート材2とマット材1とで配管表面を被覆する
    ように構成されている。
JP1990020815U 1990-02-28 1990-02-28 配管の断熱材 Expired - Lifetime JPH0741995Y2 (ja)

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JPH03112197U JPH03112197U (ja) 1991-11-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54108416U (ja) * 1978-01-17 1979-07-31
JPS5842706U (ja) * 1981-09-18 1983-03-22 三菱電機株式会社 計測装置
US4433732A (en) * 1982-04-06 1984-02-28 Minnesota Mining And Manufacturing Company Cable tray protection system

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JPH03112197U (ja) 1991-11-15

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