JPH1114129A - フレキシブル空調ダクト - Google Patents

フレキシブル空調ダクト

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JPH1114129A
JPH1114129A JP9184319A JP18431997A JPH1114129A JP H1114129 A JPH1114129 A JP H1114129A JP 9184319 A JP9184319 A JP 9184319A JP 18431997 A JP18431997 A JP 18431997A JP H1114129 A JPH1114129 A JP H1114129A
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JP
Japan
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layer
resin layer
inner tube
conditioning duct
foamed resin
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Pending
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JP9184319A
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English (en)
Inventor
Akira Fujita
藤田  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Plastics Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Plastics Co Ltd filed Critical Kuraray Plastics Co Ltd
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Publication of JPH1114129A publication Critical patent/JPH1114129A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性、結露防止性、可撓性および吸音性を
併せ有し、さらにまた経済性に優れた空調ダクトを得る
こと。 【解決手段】 繊維層と螺旋状またはリング状の補強体
とからなる内管の外側に、発泡樹脂層を、該発泡樹脂層
の長方体の長辺二辺を接着して、筒状に被覆したフレキ
シブル空調ダクト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性、結露防止
性および吸音性を有し、管を小スペース化し、かつ、容
易に切断及び曲げ施工が可能で、さらに経済性に優れた
フレキシブル空調ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、断熱空調ダクトとしては、主に金
属配管の上にアルミ箔をラミネートしたグラスウールを
巻き、亀甲網で押さえつけたもの、または、グラスウー
ルを樹脂バインダーで固めた直管で、その表面にアルミ
箔を貼り付けたものが使用されている。しかし、これら
は可撓性がないため、可撓性が必要な部位では、施工の
効率化を計る目的でグラスウールを用いた可撓性ダクト
が用いられている(実公昭51−37214号、実開昭
59−122480号)。
【0003】
【発明が解決しようとする問題】しかしながら、金属配
管の上にグラスウールを巻き付けた場合、吸音性能は全
く期待できず、且つ断熱工事を専門業社によって後日施
す必要があるため、人手がかかりすぎ、また工期も長か
った。これらの問題に対し、グラスウールを樹脂バイン
ダーで固めたダクトは、吸音性能および工期短縮を可能
としたが、固められたダクトであるため可撓性がなく、
複雑な配管では何種類ものエルボで繋ぎながら施工しな
ければならなかった。また、実公昭51−37214
号、実開昭59−122480号のグラスウールを用い
た可撓性ダクトは、任意の長さにカットする場合、グラ
スウールが手に触れ作業性に問題があった。一方、特開
平5−149497号では、排水用に外面に繊維層を設
けた断熱ホースが提案されているが、排水目的であるた
め、ダクト内に伝播するファン音やモーター音を減衰さ
せる吸音性能に配慮無く、使用に耐えない。しかして、
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもの
であり、断熱性、結露防止性および吸音性を持ち、直線
配管と曲がり配管を兼用できる可撓性のある、且つ、任
意にカットしても作業性に問題のない空調ダクト、とく
に住宅用空調ダクトを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、繊維層と螺
旋状またはリング状の補強体とからなる内管の外側に、
発泡樹脂層を、該発泡樹脂層の長方体の長辺二辺を接着
して、筒状に被覆したフレキシブル空調ダクトを提供す
ることによって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面によって説明
する。図1は、本発明の一例である空調ダクトの一部断
面を含む平面図であり、内管の繊維層1は、通気可能な
帯状の熱融着性不織布であり、重なり部8を設けて螺旋
巻回されている。補強体2を、重なり部内に位置させて
該部位を熱融着して複合し内管とする。次に、発泡樹脂
層5、好ましくは吸音質層4および発泡樹脂層5のラミ
ネ−ト層、または吸音質層4、発泡樹脂層5および表皮
層6のラミネート層を内管外周とほぼ同じ長さに裁断
し、得られた長方体を、前記の繊維層1と補強体2から
なる内管3の外側に、長方体の長辺二辺7を筒状に被覆
し、熱融着接着によって空調ダクトが得られる。
【0006】本発明において、繊維層1の代表例として
は通気性のある織布または不織布があげられる。通気性
は、管内面で反射音が伝播するのを防ぎ、且つ吸音質層
4に音圧を透過して効率的に減衰させるため必要であ
る。繊維層1の繊維素材としてはポリエステル、ポリア
ミド、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン
等)、ポリアクリルニトリル、ポリビニルアルコール
(ビニロン)などが例示されるが、汎用性、通気性およ
び熱融着による成形性とを合わせて考えると、繊維径5
デニール以下、厚さ0.05〜0.5mm、目付量30
〜100g/m2 の熱融着性ポリエステルのスパンボン
ド不織布が好適である。また、この繊維層1は、吸音質
層4が経年劣化によって脆化飛散することも併せて防止
する。
【0007】補強体2としては、螺旋状またはリング状
で線状形態のあらゆる硬質材料、例えば鉄、鋼、ステン
レス、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポ
リエチレン、ポリエステル、ポリアミドなどが使用でき
るが、剛性、耐久性、経済性を併せて考えると、防錆処
理した芯径0.5〜2.0mmの硬鋼線が好適なものと
して挙げられる。図1において、補強体2は繊維層1の
重なり部8内に位置しているが、管内面に位置してもよ
いし、また管外面に位置してもよい。管内(外)面に位
置する場合は、補強体は管内(外)に接着によって固定
することが好ましい。
【0008】内管3は、幅10〜50mmの帯状に裁断
した繊維層1の熱融着性不織布を2〜20mmの重なり
幅で螺旋巻回し、その重なり部8の間に補強体2の高鋼
線を挟み込んで熱融着し、ピッチ10〜40mm間隔の
螺旋状補強体を有するものである。
【0009】吸音質層4としては、可塑性のあるあらゆ
る吸音材質があげられる。例えば連続気泡のポリウレタ
ン発泡体、連続気泡のPVC発泡体、ガラスウール、ロ
ックウール、アルミウールなどであるが、好適には軽量
で取り扱いの容易な発泡倍率が40〜60倍、厚さ1〜
30mmの連続気泡のポリウレタン発泡体である。
【0010】発泡樹脂層5としては、独立気泡樹脂層、
連続気泡樹脂層いずれも使用できるが、独立気泡樹脂層
5は空気遮断と断熱性の点から好適である。独立気泡樹
脂層としては、可塑性と気密性のあるものであれば、と
くに制限されるものではないが、例えば、ポリエチレン
発泡体、ポリプロピレン発泡体、PVC発泡体、ポリス
チレン発泡体、ポリウレタン発泡体などがあげられ、特
に可塑性に富み熱融着の容易な発泡倍率が20〜40
倍、厚さ1〜30mmのポリエチレン発泡体が好適であ
る。また、発泡樹脂層5としては、独立気泡樹脂層と連
続気泡樹脂層の二層からなり、かつ連続気泡樹脂層が内
側にあるものが、より優れた断熱性、吸音性を付与でき
るので好適である。
【0011】また、発泡樹脂層5として、連続気泡樹脂
層5を使用する場合は、表皮層6を設けることが断熱性
の点から好ましい。また表皮層6を設けることにより、
本発明の空調ダクトを施工する場合、裂傷防止効果があ
る。したがって、独立気泡樹脂層を使用する場合も表皮
層6を設けることが好ましい場合がある。また、エンボ
ス加工も同様にその有無は限定されるものではないが、
エンボス加工を施すことによって、発生した結露水を分
散して結露滴下を回避し、かつ空調ダクトを床上で引き
ずった時の抵抗を少なくする効果がある。また、本発明
において、発泡樹脂層を、該発泡樹脂層の長方体の長辺
二辺を接着して、筒状に被覆層として設けることによっ
て極めて簡単に目的とする経済性に優れた空調ダクトを
得ることができる。
【0012】本発明の代表例を示す図1において、吸音
質層4と独立気泡樹脂層5およびエンボス加工された表
皮層6は各々が貼り合わさっており、この複合体を幅約
100〜600mmに裁断した帯状の長方体の長辺二辺
7を熱融着接着によって、筒状に内管の外側に被覆し成
形した。これら各層の貼り合わせは熱融着接着による方
法が好適であるが、とくにこれに限定されるものではな
い。
【0013】繊維層1、補強体層2、吸音質層4、独立
気泡樹脂層5、表皮層6からなる本発明のダクトは、と
くに優れた断熱性、結露防止性、可撓性および吸音性を
有し、さらにかさ高さを押さえ、小スペース化すること
が可能である。また、任意にカットしても作業性に問題
のない、しかも経済性に極めて優れた空調ダクトであ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。 実施例1 図1に示すフレキシブル空調ダクトを次のような方法に
より得た。3デニールの熱融着性ポリエステル繊維を用
いた目付量70g/m2 のスパンボンド不織布を35m
m幅にスリットして内管用繊維層1とした。この内管用
繊維層(厚さ0.1mm)を重なり幅約10mmで螺旋
巻回し同時に重なり部8をノンフレームトーチで加熱し
て線径1.0mmの螺旋状の硬鋼線2を重なり部8のほ
ぼ中央に位置させて熱融着し内管3を成形した。次に、
厚さ6mm、発泡倍率40倍のポリエチレン発泡体(独
立気泡樹脂層)5に厚さ0.05mmのポリエチレンシ
ートを表皮6として貼り合わせ、その上から2mm角四
角錐パターンのエンボスを型押しし、さらにポリエチレ
ン発砲体面に、厚さ5mmで発泡倍率50倍の連続気泡
のポリウレタン発泡体(吸音質層4)をシート状態で積
層した。この積層体を、前記内管3の外周とほぼ同じ長
さにスリットして、帯状の長方体を得、次にこの長方体
をポリウレタン発泡体(吸音質層4)を内管側にして、
内管3を包み込む様に長辺二辺7を熱融着し内径125
mmの空調ダクトを得た。
【0015】吸音性能は、実施例1で得たダクトを1m
でカットして試料とし、試料の一端から音圧100db
のホワイトノイズを発し、1m先の他端の音圧を測定し
減衰量を比較した。この測定は、無響室内でおこなっ
た。その結果、減衰量は28であった。
【0016】結露防止性能は、ダクト外側環境を温度3
2℃・湿度80%、ダクト内側環境を温度10度・湿度
50%・風速2mとして6時間保持後の管表面温度と結
露の有無を調査した。その結果、結露の発生はなく、ま
た表面温度は30度を示した。
【0017】実施例1で得たダクトを管形状が保たれる
範囲で最も小さく曲げた時の円弧直径を測定し、最小曲
げ直径とした。その結果、最小曲げ直径は170mmを
示した。
【0018】
【発明の効果】本発明の空調ダクトは、空調配管におけ
る優れた断熱性と結露防止性を有し、さらに可撓性に富
むことによって配管の施工性も優れている。また優れた
吸音性能も有し、ダクト内を伝播するファンやモーター
等の機械音を吸収して快適な室空間を提供でき、さらに
また経済性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である管の一部断面を含む平面図
である。
【符号の説明】
1 繊維層 2 補強体 3 内管 4 吸音質層 5 発砲樹脂層 6 表皮層 7 長辺二辺 8 重なり部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維層と螺旋状またはリング状の補強体
    とからなる内管の外側に、発泡樹脂層を、該発泡樹脂層
    の長方体の長辺二辺を接着して、筒状に被覆したフレキ
    シブル空調ダクト。
  2. 【請求項2】 繊維層と発泡樹脂層の間に吸音質層が挟
    み込まれた請求項1記載のフレキシブル空調ダクト。
  3. 【請求項3】 発泡樹脂層が連続気泡層と独立気泡層の
    二層からなる請求項1または2記載のフレキシブル空調
    ダクト。
  4. 【請求項4】 発泡樹脂層が連続気泡層からなり、管表
    面に表皮を有する請求項1または2記載のフレキシブル
    空調ダクト。
  5. 【請求項5】 繊維層が帯状に裁断された織布または通
    気可能な不織布であり、線状の補強体と併せて螺旋巻回
    されて内管を構成する請求項1〜4のいずれかに記載の
    フレキシブル空調ダクト。
  6. 【請求項6】 発泡樹脂層の表面または表皮を有する発
    泡樹脂層にエンボス加工を施した請求項1〜5のいずれ
    かに記載のフレキシブル空調ダクト。
JP9184319A 1997-06-24 1997-06-24 フレキシブル空調ダクト Pending JPH1114129A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100968847B1 (ko) * 2008-06-02 2010-07-09 김재상 음소거기능을 가지며 사용이 간편한 일체형 후렉시블 닥트
JP2012112542A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Tigers Polymer Corp 可撓性の消音ダクト
JP2012159267A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Tigers Polymer Corp 可撓性の空調ダクト
JP2016035345A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 フジモリ産業株式会社 フレキシブルダクト
EP3675117B1 (en) * 2017-08-25 2022-02-23 Kyoraku Co., Ltd. Structure for vehicles and air conditioning duct for vehicles

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KR100968847B1 (ko) * 2008-06-02 2010-07-09 김재상 음소거기능을 가지며 사용이 간편한 일체형 후렉시블 닥트
JP2012112542A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Tigers Polymer Corp 可撓性の消音ダクト
JP2012159267A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Tigers Polymer Corp 可撓性の空調ダクト
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