JPH1047372A - ダイヤフラムスプリング - Google Patents

ダイヤフラムスプリング

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JPH1047372A
JPH1047372A JP8204880A JP20488096A JPH1047372A JP H1047372 A JPH1047372 A JP H1047372A JP 8204880 A JP8204880 A JP 8204880A JP 20488096 A JP20488096 A JP 20488096A JP H1047372 A JPH1047372 A JP H1047372A
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JP
Japan
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clutch
diaphragm spring
opposite
lever
pressure plate
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JP8204880A
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English (en)
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Hiroshi Teramae
寛志 寺前
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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Publication of JPH1047372A publication Critical patent/JPH1047372A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/72Features relating to cooling

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計製造が簡単で、しかも、クラッチ内部空
間への冷却空気供給機能を有するダイヤフラムスプリン
グを提供する。 【解決手段】 ダイヤフラムスプリング16は、プレッ
シャープレートを押圧してクラッチを連結するためのも
のであり、環状の弾性部と複数のレバー部31とを備え
ている。複数のレバー部31は、環状の弾性部の内周側
から半径方向内側に延びている。レバー部31の回転方
向側端面は、クラッチ側縁40が反対側縁41よりクラ
ッチ回転反対方向側に位置するような傾斜面になってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用などの摩
擦クラッチにおいて、クラッチの接続遮断動作を制御す
るために使用されるダイヤフラムスプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用摩擦クラッチ等では、
エンジンのフライホイール等の入力部に対してクラッチ
ディスク組立体の摩擦フェーシングをプレッシャープレ
ートで押し付けるようになっている。ダイヤフラムスプ
リングは、プレッシャープレートの背面側(摩擦フェー
シングと反対側)に配置されており、プレッシャプレー
トに押し付け力を与える付勢機構として作用する。
【0003】このようなダイヤフラムスプリングは、外
周側の環状部と、環状部分の内周から半径方向内方へ延
びる複数のレバー部とを備えている。言い換えれば、ダ
イヤフラムスプリングは、中心部に開口を備えるととも
に、その開口から放射状に延びる複数のスリット又は細
長い溝を備えており、全体として円板に近い形状を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなダイヤフラ
ムスプリングは、従来、クラッチディスク組立体を配置
したクラッチ内部空間の温度上昇を引き起こす原因とな
っている。すなわち、クラッチ内部空間は、前端がフラ
イホイールで閉鎖され、外周がフライホイールの筒状外
周部や環状のプレッシャープレートならびにそれらの間
の摩擦フェーシングによりほぼ閉鎖され、後端が、完全
にではないが、ダイヤフラムスプリングにより閉鎖され
ている。無論、内部空間はダイヤフラムスプリングの放
射状スリットを介して後方の外部空間と連通している
が、回転するダイヤフラムスプリングに遮断されクラッ
チ動作中に後方の外部空間から内部空間へ冷却空気を積
極的に供給することはできない。
【0005】従って、クラッチの動作中、摩擦フェーシ
ングの摩擦熱などにより内部空間の温度が過度に上昇す
る可能性があり、その結果、クラッチ各部の耐久性の低
下や動作不良が引き起こされる恐れがある。このような
不具合を解消するために、ダイヤフラムスプリングの各
レバー部を折り曲げ、クラッチ回転方向に対して傾斜さ
せることもできる。この構造では、折り曲げられた部分
が空気を掬い取るので、内部空間に対して強制的に空気
を供給できる。
【0006】ところが、折り曲げ部を設けると、レバー
部の弾性や剛性が大幅に変化する。従って、折り曲げ部
を備えていない一般的なダイヤフラムスプリングと同様
の特性を、折り曲げ部を備えているダイヤフラムスプリ
ングで得ようとする場合、その設計や製造に手間がかか
る。又、折り曲げ部を設けること自体、製造工程が複雑
化する原因となる。
【0007】本発明の目的は、設計製造が簡単で、しか
も、クラッチ内部空間への冷却空気供給機能を有するダ
イヤフラムスプリングを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダイヤ
フラムスプリングは、プレッシャープレートを押圧して
クラッチを連結するためのものであり、環状の弾性部と
複数のレバー部とを備えている。環状の弾性部は、プレ
ッシャープレートを押圧する。複数のレバー部は、環状
の弾性部の内周側から半径方向内側に延び、クラッチ回
転方向側の端面はクラッチ側縁が反対側縁よりクラッチ
回転反対方向側に位置するような傾斜面になっている。
【0009】このダイヤフラムスプリングがクラッチと
ともに回転すると、クラッチ回転方向側縁の傾斜面によ
って外部空間の比較的低温の空気がスムーズにクラッチ
内部空間に流入する。すなわち冷却空気の流量が増え、
クラッチ内部空間内のクラッチディスク組立体等が効果
的に冷却される。ここではダイヤフラムスプリングの端
面を傾斜面にするだけでよいため、構造が簡単である。
【0010】請求項2に記載のダイヤフラムスプリング
では、前記複数のレバー部のクラッチ回転反対方向側の
端面は、クラッチ側縁が反対側縁よりクラッチ回転反対
方向側に位置するような傾斜面になっている。この傾斜
面によりクラッチ外部の空気はスムーズにクラッチ内部
に流入する。すなわち冷却空気の流量が増え、クラッチ
内部空間内のクラッチディスク組立体等が効果的に冷却
される。
【0011】請求項3に記載のプレッシャープレートを
押圧してクラッチを連結するためのダイヤフラムスプリ
ングであって、ダイヤフラムスプリングは、プレッシャ
ープレートを押圧してクラッチを連結するためのもので
あり、環状の弾性部と複数のレバー部とを備えている。
環状の弾性部は、プレッシャープレートを押圧する。複
数のレバー部は、環状の弾性部の内周側から半径方向内
側に延び、クラッチ回転反対方向側の端面は、クラッチ
側縁が反対側縁よりクラッチ回転反対方向側に位置する
ような傾斜面になっている。この傾斜面によりクラッチ
外部の空気はスムーズにクラッチ内部に流入する。すな
わち冷却空気の流量が増え、クラッチ内部空間内のクラ
ッチディスク組立体等が効果的に冷却される。
【0012】請求項4に記載のダイヤフラムスプリング
はプレッシャープレートを押圧してクラッチを連結する
ためのものであり、第1ダイヤフラムスプリングと第2
ダイヤフラムスプリングとを備えている。第1ダイヤフ
ラムスプリングは、環状の第1弾性部と、環状の第1弾
性部から半径方向内側に延びる複数の第1レバー部を有
する。第2ダイヤフラムスプリングは、第1ダイヤフラ
ムスプリングのクラッチ側と反対側に重ねられて配置さ
れ、第1弾性部に対応する環状の第2弾性部と、環状の
第2弾性部から半径方向内側に延び第1レバー部に対し
て各々がクラッチ回転方向に変位して配置されている複
数の第2レバー部とを有する。
【0013】このダイヤフラムスプリングでは、第2レ
バー部が第1レバー部よりクラッチ回転方向に変位して
配置されており各レバーの回転方向側の端部と回転反対
方向の端部の両方が傾斜段部となるため、クラッチ外部
の空気はスムーズにクラッチ内部に流入する。すなわち
冷却空気の流量が増え、クラッチ内部空間内のクラッチ
ディスク組立体等が効果的に冷却される。
【0014】請求項5に記載のダイヤフラムスプリング
では、第1及び第2レバー部のクラッチ回転方向側端面
は、クラッチ側縁が反対側縁よりクラッチ回転反対方向
側に位置するような傾斜面になっている。請求項6に記
載のダイヤフラムスプリングでは、第1及び第2レバー
部のクラッチ回転反対方向側の端面は、クラッチ側縁が
反対側縁よりクラッチ回転反対方向側に位置するような
傾斜面になっている。
【0015】請求項7に記載のダイヤフラムスプリング
は、プレッシャープレートを押圧してクラッチを連結す
るためのものであり、環状の弾性部と複数のレバー部と
空気取り入れ部とを備えている。環状の弾性部は、プレ
ッシャープレートを押圧する。複数のレバー部は環状の
弾性部の内周側から半径方向内側に延び先端にレリーズ
装置係合部を有する。空気取り入れ部は、環状の弾性部
の内周側から半径方向内側に延びクラッチ回転方向側端
がレバー部のクラッチ側と反対側に位置する。
【0016】このダイヤフラムスプリングでは、空気取
り入れ部が外部空間の比較的低温の空気を掬い取り、そ
れにより、クラッチ外部空間の空気はダイヤフラムスプ
リングはクラッチ内部空間に強制的に供給される。すな
わち冷却空気の流量が増え、クラッチ内部空間内のクラ
ッチディスク組立体等が効果的に冷却される。請求項8
に記載のダイヤフラムスプリングでは、空気取り入れ部
はレバー部より半径方向長さが短い。そのため、空気取
り入れ部はダイヤフラムスプリングのレバーとしては機
能しない。言い換えると、空気取り入れ部によりダイヤ
フラムスプリングの特性が変化することがない。
【0017】請求項9に記載のダイヤフラムスプリング
では、空気取り入れ部はレバー部に対して全体が傾斜し
ている。
【0018】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明第1実施形態を採用したクラッチ装置の
断面図である。図1において、クラッチ装置は、フライ
ホイール1とクラッチディスク組立体2とクラッチカバ
ー組立体3を基本的な構成要素として備えている。
【0019】フライホイール1はエンジン(図示せず)
のクランク軸5の端部に固定されている。クラッチディ
スク組立体2は、外周部に摩擦フェーシング6を備えて
おり、内周部のスプラインハブ7がクラッチ出力軸(中
心線O−Oのみ図示)に連結している。クラッチディス
ク組立体2は、更に、スプラインハブ7の外向きフラン
ジ8の軸方向両側に配置された1対のサイドプレート9
や、サイドプレート9とハブフランジ8とをクラッチ回
転方向に連結するトーションスプリング10を備えてい
る。前記摩擦フェーシング6は、クッショニングプレー
ト11を介して一方のサイドプレート9(クラッチプレ
ート)に連結されている。
【0020】クラッチカバー組立体3は、プレッシャー
プレート15、ダイヤフラムスプリング16、クラッチ
カバー17を備えている。これらは、いずれも環状に延
びており、クラッチ軸(O−O)と同心に配置されてい
る。プレッシャープレート15は、摩擦フェーシング6
を挟んで、フライホイール1の摩擦面に対向している。
プレッシャープレート15は、外周に設けた突出部が連
結機構18を介して、フライホイール1及びクラッチカ
バー15に連結されている。
【0021】ダイヤフラムスプリング16はプレッシャ
ープレート15の後方(クラッチディスク組立体2と反
対側)に配置されており、外周部がプレッシャープレー
ト15の背面の環状突起に着座し、半径方向中間部が支
点機構20を介してクラッチカバー17に支持され、内
周部がレリーズベアリング21に連結している。クラッ
チカバー17は、フライホイール1の外周部に固定され
ており、プレッシャープレート15およびダイヤフラム
スプリング16の外周及び背面を覆っている。
【0022】以上の説明から明らかなように、クラッチ
ディスク組立体2はフライホイール1とダイヤフラムス
プリング16との間のクラッチ内部空間25に配置され
ている。内部空間25は、クラッチ軸方向前方がフライ
ホイール1により閉鎖され、外周が、フライホイール1
の外周筒状部やプレッシャープレート15及び摩擦フェ
ーシング6でほぼ閉鎖されている。前述のダイヤフラム
スプリング16は、内部空間25とその後方の外部空間
26との間に位置している。
【0023】図1のII−II矢視部分略図である図2にお
いて、ダイヤフラムスプリング16は、円周方向に連続
して延びる外周環状部30(弾性部)と、ダイヤフラム
スプリング16の内周から中心に向かって延びる複数の
レバー部31とを備えている。レバー部31はクラッチ
円周方向に等間隔を隔てて配置されており、隣接する2
個のレバー部31の間に、半径方向に延びるスリット3
2と、その外側端部に連続するほぼ矩形の開口33とが
形成されている。開口33は前述の支点機構20(図
1)の支持ピンを通すための部分で、各隅部が丸められ
ており、又、スリット32よりも円周方向の寸法が長
い。従って、各レバー部31は、環状部30に連結され
る根元部分がくびれた形状となっている。
【0024】図3は図2のIII −III 断面部分略図であ
る。図3に示す如く、各レバー部31は、内部空間25
に面する前面35と、外部空間26に面する後面36と
を有している。各レバー部31において、クラッチ回転
方向Rにおいて前方(回転方向)に位置する端面は第1
傾斜面37となっており、クラッチ回転方向Rにおいて
後方(回転反対方向)に位置する端面は第2傾斜面38
となっている。
【0025】第1傾斜面37は、前面35の回転方向前
方の縁40から後面36の回転方向前方の縁41まで延
びている。この第1傾斜面37は、加工工程において、
コインニング等の塑性加工により、回転方向Rに対して
傾斜した形状に成形されており、縁40が縁41よりも
回転方向後方に位置している。第2傾斜面38も同様に
成形されており、第1傾斜面37と平行又はほぼ平行な
方向に傾斜している。
【0026】動作を説明する。図1のクラッチ装置で
は、ダイヤフラムスプリング16の弾性付勢力によりプ
レッシャープレート15が摩擦フェーシング6をフライ
ホイール1に押し付けることによりクラッチが接続す
る。接続状態では、フライホイール1のトルクが摩擦フ
ェーシング6からクラッチディスク組立体2へ伝わり、
クラッチディスク組立体2からクラッチ出力軸に伝わ
る。
【0027】クラッチを遮断する場合、レリーズベアリ
ング21によりダイヤフラムスプリング16の内周端部
を押す。これによりダイヤフラムスプリング16が変形
してプレッシャープレート15への付勢力を解放し、こ
れにより、摩擦フェーシング6がフライホイール1に圧
接しなくなる。接続状態及び遮断状態のいずれにおいて
も、ダイヤフラムスプリング16はクラッチカバー17
やプレッシャープレート15と共に常に回転する。具体
的には、クラッチカバー17に固定された支持機構20
からダイヤフラムスプリング16にトルクが伝達され
る。図3において、ダイヤフラムスプリング16が回転
すると、各レバー部31は第1傾斜面37を先頭にして
回転方向Rに移動する。第1傾斜面37及び第2傾斜面
38は前述の如く傾斜しているので、外部空間26内の
比較的低温の空気がスリット32を通って内部空間25
に流入しやすい。すなわち冷却空気の流量が増え、その
結果、内部空間25内のクラッチディスク組立体2等が
効果的に冷却される。このダイヤフラムスプリング16
では、端面を傾斜面にするだけでよいため、構造が簡単
である。第2実施形態 次に別の実施形態を説明する。図4において、クラッチ
装置は、入力部材である筒状のフライホイールリング5
0と、出力部材であるハブ51と、フライホイールリン
グ50と出力ハブ51との間に、互いに交互に配置され
た複数の入力側及び出力側の摩擦板52、53と、フラ
イホイールリング50の後端に取り付けられたクラッチ
カバー組立体55とを備えている。フライホイールリン
グ50は、フライホイール90に固定されている。
【0028】入力側摩擦板52は外周部がフライホイー
ルリング50の内周にスプラインを介して連結してい
る。出力側摩擦板53は内周部が出力ハブ51の外周の
筒状部56の外周にスプラインを介して連結している。
出力ハブ51は内周のボス57がクラッチ出力軸(O−
O)に連結している。更に、出力ハブ51のフランジ7
2には開口73が設けてあり、外周の筒状部56には、
その内周面から外周のスプライン溝の底面まで延びる複
数の空気通路孔74が設けてある。フライホイールリン
グ50にも、内周のスプライン溝の底面から外周面まで
延びる複数の空気通路孔75が設けてある。
【0029】クラッチカバー組立体55は、フライホイ
ールリング50の先端に固定されたクラッチカバー60
と、最も後方に位置する入力側摩擦板52とクラッチカ
バー60との間に配置されたプレッシャプレート61
と、プレッシャプレート61とクラッチカバー60との
間に配置されたダイヤフラムスプリング組立体62とを
備えている。
【0030】ダイヤフラムスプリング組立体62は外周
部がプレッシャプレート61の背面の環状突起に着座
し、半径方向中間部が支点機構65を介してクラッチカ
バー60に支持され、内周部がその後方のレリーズベア
リング66に係合又は対向している。ダイヤフラムスプ
リング組立体62は2枚のダイヤフラムスプリング70
(第2ダイヤフラムスプリング)、71(第1ダイヤフ
ラムスプリング)を重ね合わせて構成されており、具体
的には次のように構成されている。
【0031】図5は図4のV−V矢視部分略図であり、
図6は図5のVI−VI断面部分略図である。図6から明ら
かなように、ダイヤフラムスプリング70、ダイヤフラ
ムスプリング71はそれぞれ図3のダイヤフラムスプリ
ング16と同様の形状を有している。レバー部31は、
内部空間25に面する前面35と、外部空間26に面す
る後面36とを有している。レバー部31は、クラッチ
回転方向Rにおいて前方に位置する端面が第1傾斜面3
7になっており、クラッチ回転方向Rにおいて後方に位
置する端面が第2傾斜面38となっている。各第1傾斜
面37は、前面35の回転方向前方の縁40から後面3
6の回転方向前方の縁41までのびている。この第1傾
斜面37は、加工工程において、コインニング等の塑性
加工により、回転方向Rに対して傾斜した形状に成形さ
れており、縁40が縁41よりも回転方向後方に位置し
ている。第2傾斜面38も同様に成形されており、第1
傾斜面37と平行又はほぼ平行な方向に傾斜している。
【0032】図6の構造では、ダイヤフラムスプリング
70のレバー部31(第2レバー部)は、半径方向内側
部(根元部分より幅の広い部分)がダイヤフラムスプリ
ング71のレバー部31(第1レバー部)の半径方向内
側部に対して回転方向R側にわずかにずれて配置されて
いる。ここでは、ダイヤフラムスプリング70のレバー
部31の半径方向内側部は根元部分から回転方向R側に
ずれて形成され、ダイヤフラムスプリング71のレバー
部31の半径方向内側部は根元部分から回転反対方向側
にずれて形成されている。ダイヤフラムスプリング70
のレバー部31の端面の縁とダイヤフラムスプリング7
1のレバー部31の端面の縁とは合わさっている。従っ
て、ダイヤフラムスプリング70、71の隣接する2個
の第1傾斜面37は比較的広い連続した傾斜面を形成し
ており、同様に、ダイヤフラムスプリング70、71の
隣接する2個の第2傾斜面38も比較的広い連続した傾
斜面を形成している。
【0033】この構造においても、ダイヤフラムスプリ
ング組立体62の回転に伴って、外部空間26内の冷却
空気が第1傾斜面37及び第2傾斜面38によりスムー
ズに内部空間25へ流入する。すなわち従来より冷却空
気の流量が増加する。又、このようにして内部空間25
へ供給された空気は、図4に示す開口73を通過した後
(又は開口73の手前から)、空気通路孔74、摩擦板
52と53との間の隙間、空気通路孔75を経てフライ
ホイールリング50の外側へ流れ、その間に摩擦板5
2、53などを冷却する。
【0034】図7の構造は図6の構造の変形例であり、
レバー部31の端面が91、92が傾斜しておらず、回
転方向Rと直角に延びている点が異なっている。この構
造でも、ダイヤフラムスプリング70のレバー部31は
ダイヤフラムスプリング71のレバー部31に対して、
図6の構造と同様に、回転方向にずれているので、隣接
する2個の第1端面91は、全体として、空気がスムー
ズに流入する傾斜段部を形成しており、隣接する2個の
第2端面92も、全体として、空気の流通を促進できる
傾斜段部を形成している。第3実施形態 更に別の実施形態を図8、9により説明する。この実施
形態は、図1に示すようなクラッチ装置に使用されるダ
イヤフラムスプリング80を対象としており、換言すれ
ば、1枚だけ単独で使用されるダイヤフラムスプリング
80を対象としている。レバー状の部分は2種類設けら
れており、レリーズベアリング21に係合させる必要の
あるレバー部81と、係合させる必要のない舌部82
(空気取り入れ部)とが設けてある。舌部82の数は少
なく、それぞれ、複数のレバー部81を挟んで円周方向
に分散した位置に配置されている。又、舌部82はレバ
ー部81よりもクラッチ半径方向長さは短く、その先端
はレリーズベアリング21と係合しない。
【0035】図8のIX−IX断面部分略図である図9の如
く、各舌部82は、外周側の環状部83に近い部分で捻
れて、全体が回転方向Rに対して傾斜しており、回転方
向前方の側端84が外部空間26内に入り込み、回転方
向後方の側端85が内部空間25内に位置している。レ
バー部81は捻れておらず、又、図3の第1傾斜面37
のような傾斜面は形成されていない。
【0036】この構造によると、舌部82により外部空
間26内の空気を内部空間25へ効果的に供給できる。
この構造では、前述の構造と異なり、舌部82を曲げる
ための工程が必要である。但し、舌部82はレリーズベ
アリング21と係合させる必要のない部分であり、又、
実際に係合しないので、舌部82の折り曲げがダイヤフ
ラムスプリング80のレリーズ特性に実質的な影響を及
ぼさない。従って、この構造でも、容易に、従来の構造
と同様の特性を得ることができる。
【0037】さらに、舌部82が複数箇所に設けられる
ことで、ダイヤフラムスプリング80のレバー剛性が低
下している。そのため、クッショニング部材がなくさら
にクラッチカバーの剛性が高いレース用クラッチなどに
このダイヤフラムスプリング80を用いると、半クラッ
チの操作が容易になる。このような観点に立つと、ダイ
ヤフラムスプリング80は、レバーの何本かを短くして
レバー剛性を下げるとともに、その不要になったレバー
を空気取り入れに利用したものと考えていも良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、設
計製造が簡単で、しかも、クラッチ内部空間への冷却空
気供給機能を有するダイヤフラムスプリングを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態におけるクラッチ装置の縦
断面図。
【図2】図1のダイヤフラムスプリングのII−II矢視部
分略図。
【図3】図2のIII −III 断面部分略図。
【図4】本発明の第2実施形態におけるクラッチ装置の
縦断面図。
【図5】図4のダイヤフラムスプリングのV−V矢視部
分略図。
【図6】図2のVI−VI断面部分略図。
【図7】第2実施形態の変形例の断面部分略図。
【図8】第3実施形態のの平面部分略図。
【図9】図8のIX−IX断面部分略図。
【符号の説明】
15 プレッシャープレート 16 ダイヤフラムスプリング 21 レリーズベアリング 25 内部空間 26 外部空間 30 環状部 31 レバー部 32 スリット 35 前面 36 後面 37 第1傾斜面 38 第2傾斜面 40 縁 41 縁 61 プレッシャプレート 62 ダイヤフラムスプリング組立体 70 ダイヤフラムスプリング 71 ダイヤフラムスプリング 80 ダイヤフラムスプリング 81 レバー部 82 舌部 83 環状部 84 側端 85 側端

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレッシャープレートを押圧してクラッチ
    を連結するためのダイヤフラムスプリングであって、 前記プレッシャープレートを押圧するための環状の弾性
    部と、 前記環状の弾性部の内周側から半径方向内側に延び、ク
    ラッチ回転方向側の端面はクラッチ側縁が反対側縁より
    クラッチ回転反対方向側に位置するような傾斜面になっ
    ている、複数のレバー部と、を備えたダイヤフラムスプ
    リング。
  2. 【請求項2】前記複数のレバー部のクラッチ回転反対方
    向側の端面は、クラッチ側縁が反対側縁よりクラッチ回
    転反対方向側に位置するような傾斜面になっている、請
    求項1に記載のダイヤフラムスプリング。
  3. 【請求項3】プレッシャープレートを押圧してクラッチ
    を連結するためのダイヤフラムスプリングであって、 前記プレッシャープレートを押圧するための環状の弾性
    部と、 前記環状の弾性部の内周側から半径方向内側に延び、ク
    ラッチ回転反対方向側の端面はクラッチ側縁が反対側縁
    よりクラッチ回転反対方向側に位置するような傾斜面に
    なっている、複数のレバー部と、を備えたダイヤフラム
    スプリング。
  4. 【請求項4】プレッシャープレートを押圧してクラッチ
    を連結するためのダイヤフラムスプリングであって、 環状の第1弾性部と、前記環状の第1弾性部から半径方
    向内側に延びる複数の第1レバー部を有する第1ダイヤ
    フラムスプリングと、 前記第1ダイヤフラムスプリングの前記クラッチ側と反
    対側に重ねられて配置され、前記第1弾性部に対応する
    環状の第2弾性部と、前記環状の第2弾性部から半径方
    向内側に延び前記第1レバー部に対して各々がクラッチ
    回転方向に変位して配置されている複数の第2レバー部
    とを有する第2ダイヤフラムスプリングと、を備えたダ
    イヤフラムスプリング。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2レバー部のクラッチ回転
    方向側の端面は、クラッチ側縁が反対側縁よりクラッチ
    回転反対方向側に位置するような傾斜面になっている、
    請求項4に記載のダイヤフラムスプリング。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2レバー部のクラッチ回転
    反対方向側の端面は、クラッチ側縁が反対側縁よりクラ
    ッチ回転反対方向側に位置するような傾斜面になってい
    る、請求項4または5に記載のダイヤフラムスプリン
    グ。
  7. 【請求項7】プレッシャープレートを押圧してクラッチ
    を連結するためのダイヤフラムスプリングであって、 前記プレッシャープレートを押圧するための環状の弾性
    部と、 前記環状の弾性部の内周側から半径方向内側に延び、先
    端にレリーズ装置係合部を有する複数のレバー部と、 前記環状の弾性部の内周側から半径方向内側に延び、ク
    ラッチ回転方向側端が前記レバー部の前記クラッチ側と
    反対側に位置する空気取り入れ部と、を備えたダイヤフ
    ラムスプリング。
  8. 【請求項8】前記空気取り入れ部は前記レバー部より半
    径方向長さが短い、請求項7に記載のダイヤフラムスプ
    リング。
  9. 【請求項9】前記空気取り入れ部は前記レバー部に対し
    て全体が傾斜している、請求項7または8に記載のダイ
    ヤフラムスプリング。
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