JPH104729A - 水田用農作業機の作業機部分昇降制御装置 - Google Patents

水田用農作業機の作業機部分昇降制御装置

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JPH104729A
JPH104729A JP17862096A JP17862096A JPH104729A JP H104729 A JPH104729 A JP H104729A JP 17862096 A JP17862096 A JP 17862096A JP 17862096 A JP17862096 A JP 17862096A JP H104729 A JPH104729 A JP H104729A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 田植機等の水田用農作業機における作業機部
分の昇降制御に関し、圃場条件に適した制御感度に補正
する。 【解決手段】 圃場表土面から受ける圧力に応じて前部
が上下動するように揺動自在に作業機部分に設けられて
いる接地体34,35,35が圃場表土面から受ける圧
力の総和から土壌の硬軟度を類推することができること
を利用し、上記圧力の総和を検出する全面圧センサ42
を設け、該全面圧センサの検出値に基づき、接地体の水
平面に対する角度の制御目標値を変更することにより圃
場条件に適した制御感度の補正を行う構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機等の水田用
農作業機の作業機部分昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走行車体に対し作業機部分が昇降可能に
装着されている水田用農作業機の作業機部分昇降制御装
置として、圃場表土面から受ける圧力に応じて前部が上
下動するように揺動自在に作業機部分に設けられている
接地体を備え、該接地体の水平面に対する角度(以下、
「向い角」とする)が所定の制御目標値に近づくように
走行車体に対し作業機部分を昇降させることにより、作
業機部分の対地高さを一定に維持する構成のものがあ
る。なお、接地体の向い角が大きいほど制御感度が敏感
になる。
【0003】一般的に、田植機においては、整地用フロ
ートが前記接地体として利用されている。作業機部分は
昇降リンク装置によって走行車体に支持されているが、
作業時には作業機部分の重量の一部がフロートによって
泥面上に受けられる。このため、圃場表土面が軟弱な場
合、フロートが全体的に泥中に沈み気味となってフロー
トが泥を左右両側に押すことにより、フロートの整地跡
が周囲よりも低くなって残るという問題がある。
【0004】そこで、フロートの整地跡の深さを測定
し、整地跡が深い場合は、土壌が軟弱であると判断し、
フロート向い角の制御目標値を大きめに補正することに
より昇降制御の感度を敏感し、フロートの泥押しを少な
くして整地性を向上させるように構成した作業機部分昇
降制御装置が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記作
業機部分昇降制御装置は、フロートの整地跡の深さを検
出する検出手段を別途設けなければならないので、その
検出手段の取付や配線等のために部品点数が多くなると
共に、フロートの後方に配設される検出手段が格納時等
に邪魔になるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の構成とした。すなわち、本発明にかか
る水田用農作業機の作業機部分昇降制御装置は、圃場表
土面から受ける圧力に応じて前部が上下動するように揺
動自在に作業機部分に設けられている接地体を備え、該
接地体の水平面に対する角度が所定の制御目標値に近づ
くように走行車体に対し作業機部分を昇降させる水田用
農作業機の作業機部分昇降制御装置において、前記接地
体が圃場表土面から受ける圧力の総和を検出する全面圧
センサを設け、該全面圧センサの検出値に基づいて前記
制御目標値を変更することにより、圃場表土面の硬軟度
に合った制御感度に補正する構成とした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施の一形態として、図面
に表された乗用田植機の植付部昇降制御装置について説
明する。この乗用田植機1は、走行車体2の後側に昇降
リンク装置3を介して作業機部分である植付部4が昇降
可能に装着されている。
【0008】走行車体2は、左右各一対の前輪2a,2
a及び後輪2b,2bを備えた四輪駆動車両で、機体の
前部に配したミッションケース5の背面部から後方に延
ばして設けたメインフレーム6の上にエンジン7が搭載
されている。エンジン7の回転動力は、油圧式無段変速
装置(HST)8を経由してミッションケース5内のト
ランスミッションに伝達され、そこから前輪2a,2
a、後輪2b,2b、及び植付部4の各駆動部に伝達さ
れる。
【0009】エンジン7の上側には操縦席10が設置さ
れ、その前方にハンドル11が設けられている。ハンド
ル11の右側にはミッションケース5内のトランスミッ
ションを切り替えるチェンジレバー12が、ハンドル1
1の左側には油圧式無段変速装置8を操作する走行レバ
ー13が、エンジン7の左側には植付部4への伝動の入
切と植付部4のポジションを設定する植付・ポジション
レバー14が、ハンドル11の下側近傍には植付部4を
昇降させる指操作式のフィンガアップレバー15がそれ
ぞれ設けられている。また、エンジン7の右側には、後
記昇降制御感度を調節する感度調節ダイヤル16a、制
御状態をチェックするチェックランプ16b等を具備す
るコントロールボックス16が設けられている。
【0010】前記走行レバー13のレバーガイド13a
は、図6(a)に示すようにレバーガイド13aはクラ
ンク状で、中立位置Nを挟んで前側が前進操作域F、後
側が後進操作域Bとなっている。走行レバー13の操作
位置を走行レバー位置センサ13bで検出し、それに応
じて油圧式無段変速装置8の斜板角度を変え速度調節す
る。走行レバー13が中立位置Nにある時は速度が零
で、走行レバー13を前進操作域Fに操作すると中立位
置Nからの距離に応じた速度の前進速となり、後進操作
域Bに操作すると中立位置Nからの距離に応じた速度の
後進速となる。また、走行レバー13が後進操作域Bに
操作されると、バック検出センサ13cがONになり、
後述する如く植付部4を上昇させるようになっている。
【0011】昇降リンク装置3は平行リンク構成であっ
て、1本の上リンク20及び左右一対の下リンク21,
21を備えている。これらリンク20,21,21は、
その基部側がメインフレーム6の後端部に立設したリン
クベースフレーム22に回動自在に取り付けられ、その
先端側に連結枠23が枢結されている。連結枠23には
植付部4をローリング自在に連結するローリング軸23
aが設けられている。メインフレーム6に固着した支持
部材と上リンク20に一体形成したスイングアーム24
の先端部との間に昇降用油圧シリンダ25が介装されて
おり、該シリンダを油圧で伸縮させることにより、上リ
ンク20が上下に回動し、連結枠23に装着した植付部
4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。上リンク20の回動
角度はリンクセンサ26に検出される。
【0012】上リンク20と連結枠23の連結部には、
植付部4が左右軸回りに所定の範囲内で回動することを
許容するピッチング機構27が構成されている。具体的
には、連結枠23に形成された長穴23b(下リンク2
1,21の連結ピン21a,21aを中心とする円弧状
をしている)に上リンク20側の遊嵌ピン20aが遊嵌
し、上リンク20の中間部と連結枠23の上端部との間
に設けたスプリング28によって連結枠23の上端側を
前方に引っ張っている。よって、植付部4は連結ピン2
1a,21aを支点とし長穴23bの範囲内で回動自在
であり、植付部4が圃場表土面から受ける反力に応じて
植付部4の姿勢が変化するようになっている。すなわ
ち、圃場表土面から受ける反力が小さく、植付部4を下
側に回動させようとするモーメントの方がそれに対抗す
るスプリング28の張力によるモーメントよりも大きい
ときは、長穴23bの前端部に遊嵌ピン20aが係合す
る姿勢になる。その状態から、圃場表土面から受ける反
力が大きくなり、植付部4を下側に回動させようとする
モーメントとそれに対抗するスプリング28の張力によ
るモーメントとが釣り合うと、長穴23bの中間部に遊
嵌ピン20aが係合する姿勢になる。さらに、圃場表土
面から受ける反力が一定以上であると、長穴23bの後
端部に遊嵌ピン20aが係合する姿勢になる。ピッチン
グ機構による植付部の回動範囲の角度θは3度程度であ
って、植付部4のピッチング角度は植付部ピッチングセ
ンサ29に検出される。
【0013】植付部4は6条植えの構成となっていて、
フレームを兼ねる伝動ケース30に、6条分の苗を載せ
ておく苗載台31と、該苗載台上の苗を圃場面に植え付
ける6組の植付装置32,…等が組み付けられている。
植付部4の下側には整地用のセンターフロート34及び
サイドフロート35,35が設けられ、これらフロート
を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると各
フロートが泥面を整地しつつ滑走する。
【0014】接地体である各フロート34,35,35
は、左右横向きに配したフロート支持パイプ37に固着
されているフロート支持アーム38,…の後端部に、圃
場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように揺動
自在に取り付けられている。フロート支持パイプ37は
伝動ケース30に回動自在に支持されており、植付深さ
調節レバー39を操作してフロート支持パイプ37を回
動させると、フロートの取付高さが変わり、苗の植付深
さが調節される。植付深さ調節レバー39は、該レバー
に固着の係合片40を伝動ケース30に固定して設けた
レバーガイド41の凹部41a,…に係合させることに
より、複数段階の位置に選択的に固定される。
【0015】伝動ケース30に固着のフレーム30aに
取り付けたフロート全面圧センサ42の検出アーム42
aが前記レバーガイド41の一端に連結されており、全
フロート34,35,35が圃場表土面から受ける圧力
の総和(以下、「フロート全面圧」とする)が、このフ
ロート全面圧センサ42にレバーガイド41の歪み量と
して検出される。
【0016】また、伝動ケースに固着のフレーム30b
に平行リンク44,45がピン44a,45aにて上下
に回動自在に枢支され、その平行リンク44,45の先
端部に縦リンク46が枢結されて、平行リンク機構を構
成している。そして、平行リンクの上側リンク44の先
端部に天秤アーム48が回動自在に取り付けられ、該天
秤アームの後端部とセンターフロート34の前部上面と
が連結リンク49を介して連結されている。植付深さ調
節レバー39に後端部が連結された連動ロッド50の前
端部が上側リンク44の基部に一体に設けたアーム51
に連結され、植付深さ調節レバー39の回動操作に連動
して平行リンク44,45が回動するようになっている
ため、植付深さを変えると、フロート取付高さの変化分
に相当するだけ天秤アーム48の支点位置が変動する。
【0017】天秤アーム48の前端部には、フロートを
圃場の泥面に接地させた状態においてセンターフロート
34の前部を下向きに付勢するスプリング53が繋がれ
ている。このスプリング53の張力を接地圧調節ワイヤ
54によって調節することにより、センターフロート3
4の前部の接地圧が変えられる。
【0018】縦リンク46の上端部にはフロート向い角
センサ55が取り付けられ、その検出アーム55aが連
結ロッド56を介して天秤アーム48の前部に連結され
ている。これにより、センターフロート34の向い角が
フロート向い角センサ55に検出される。
【0019】植付作業時には、フロート34,35,3
5が接地する位置へ植付部4を下降させ、植付部4の各
駆動部を駆動させつつ、前輪2a,2a及び後輪2b,
2bを回転して機体を進行させると、フロート34,3
5,35によって整地された泥面に植付装置32,…が
苗を植付ける。機体旋回時には、植付部4を最上位置ま
で上昇させて植付部4が地面や畦に接触しないようにす
る。走行時や運搬時等には、植付部4を適当高さに上昇
させる。
【0020】これらの植付部4の昇降は昇降制御装置に
よって制御する。昇降制御装置は図5に示す構成で、バ
ック検出センサ13c、植付・ポジションレバー14、
フィンガアップレバー15、感度調節ダイヤル16a、
リンクセンサ26、植付部ピッチングセンサ29、フロ
ート全面圧センサ42、及びフロート向い角センサ55
からの情報が制御装置60に送信され、それらの情報に
基づいて昇降用油圧シリンダ25の制御バルブ61に出
力指令を出す。
【0021】図7に示すように、植付・ポジションレバ
ー14の操作位置には「ポジション」と「自動」と「植
える」とがあり、植付・ポジションレバー14を「ポジ
ション」の範囲内に操作するとその位置に応じた高さに
植付部4を昇降させるポジション制御モードとなり、
「自動」に操作すると植付部4の対地高さを一定に維持
する対地制御モードとなる。また、「ポジション」では
植付部4の駆動が切れ、「自動」及び「植える」では植
付部4の駆動が入りになる。
【0022】ポジション制御モードにおいては、リンク
センサ26によって植付部4の位置を監視しつつ、植付
・ポジションレバー14の位置に応じた高さとなるよう
植付部4の昇降を制御する。
【0023】対地制御モードにおいては、フロート向い
角センサ55に検出される実際のフロート向い角αが感
度調節ダイヤル16aによって設定される制御目標値に
近づくように制御する。例えば、表土面が高くなってい
るところでは、センターフロート34の前部が押し上げ
られ、フロート向い角が小さく検出される。すると、油
圧シリンダ25を突出作動させるように制御バルブ61
に出力指令を出し、植付部4を上昇させる。また、表土
面が低くなっているところでは、センターフロート34
の前部が下がるので、向い角が大きく検出される。する
と、油圧シリンダ25を収縮作動させるように制御バル
ブ61に出力指令を出し、植付部4を下降させる。この
ように、圃場表土面の高低に応じて植付部4の対地高さ
を制御することにより、苗の植付深さが一定に維持され
る。
【0024】この対地制御中、フロート全面圧センサ4
2のピーク値を記憶しておき、ピーク値が現れる時間間
隔が一定以内である状態が数回連続したならば、制御感
度を鈍感にする。上記のような状態は、フロート全面圧
が周期的に変動している状態であり、ハンチングに発展
するおそれがある。そこで、フロート全面圧が所定の周
期で変動していると判断されたならば、制御感度を鈍感
にしてハンチングを未然に防ぐのである。また、フロー
ト全面圧センサ42の値が移動平均値の(+)側から
(−)側、或は(−)側から(+)側へ変わる回数をカ
ウントし、所定時間(例えば10秒)内における回数が
一定数以上であれば、フロート全面圧が周期的に変動し
ていると判断し、制御感度を鈍感するようにしてもよ
い。
【0025】フロート全面圧センサ42に検出されるフ
ロート全面圧が一定値を超えると、フロート向い角の制
御目標値を感度調節ダイヤル16aによって設定されて
いる値よりも大きな値に補正し、制御感度を敏感にす
る。フロート全面圧が大きいということは、フロートが
沈み気味であり、土壌が軟弱であることを意味してい
る。土壌が軟弱な場合は、センターフロート34の応答
性が鈍感になるので、その分を制御感度を敏感にするこ
とによって補償し、土壌条件に応じた適正な制御を行
う。
【0026】なお、フロート全面圧が増加傾向にある時
は制御感度を敏感にし、減少傾向にある時は制御感度を
鈍感にするよう構成にすれば、今後予想されるフロート
の浮沈に対し事前に対処することができ、より正確な昇
降制御を行える。
【0027】植付・ポジションレバー14の操作位置が
「自動」である状態で、フィンガアップレバー15を
「上げ」に操作すると植付部4が作業位置から最上位置
へ上昇し、「下げ」に操作すると植付部4が最上位置か
ら作業位置へ下降する。また、植付・ポジションレバー
14の操作位置が「自動」である状態で、バック検出セ
ンサ13cがONになると、作業位置にある植付部4が
最上位置へ上昇する。
【0028】植付部4が上げ位置から作業位置へ下降す
るときには、下降の勢いによってフロート全面圧が一時
的に大きくなる。そこで、旋回等のため植付部を一旦上
昇させたのち作業位置へ下降させる場合、接地後所定時
間内はフロート全面圧センサ42の値は無視し、旋回直
前に記憶されている制御感度で制御を行うようにするの
が好ましい。
【0029】また、制御中、所定時間(例えば10秒)
内における植付部ピッチングセンサ29値の最大値と最
小値の差を算出し、その差が所定値以上である場合はフ
ロート全面圧に基づく昇降制御を行い、その差が所定値
以下である場合はフロート向い角に基づく昇降制御を行
うのが好ましい。
【0030】上記植付部ピッチング角度による制御モー
ドの切り替えに関し、旋回等のため植付部を一旦上昇さ
せたのち作業位置へ下降させた場合は、旋回前の制御モ
ードで昇降制御を行う。
【0031】次に、この昇降制御装置の自己チェック機
能について説明する。植付・ポジションレバー14の位
置を検出するセンサが断線した場合、チェックランプ1
6bを点滅させると共に、植付・ポジションレバー14
が「自動」に操作されているものとして制御する。これ
により、フィンガアップレバー15により植付部4の昇
降を可能とすると共に、機体後進時に植付部4を自動的
に上昇させる機能が損なわれないようにしている。
【0032】リンクセンサ26が断線した場合、ポジシ
ョン制御を禁止すると共に、フィンガアップレバー15
の操作による植付部4の上昇と機体後進による植付部4
の自動上昇については、上昇出力を開始して所定時間
(例えば10秒)が経過すると上昇出力を停止するよう
にする。リンクセンサ26が断線すると、植付部4の位
置を把握できないので、そのまま植付部4を昇降させる
と非常に危険である。しかしながら、植付部4の昇降機
能を完全に停止させてしまっては作業を継続することが
できない。そこで、タイマによって所定時間だけ上昇出
力が出るように構成することにより、一時的に作業を継
続できるようにしているのである。
【0033】フロート向い角センサ55は図8に示す配
線となっている。同図において、フロート向い角センサ
55がA部で断線した場合、またはB部とC部でショー
トした場合は、マイコン(CPU)で検出される電圧が
通常のフロート向い角センサ55の検出範囲よりも大き
くなる。このため、この部分の異常を知ることができ
る。
【0034】ファンガアップレバー15は、図9に示す
ように、植付部4を上昇させる上げスイッチ15aと植
付部4を下降させる下げスイッチ15bが内蔵されてい
て、ファンガアップレバー15を一方向に操作すると上
げスイッチ15aがONになり、他方向に操作すると下
げスイッチ15bがONになる構成となっている。すな
わち、ファンガアップレバー15を操作しても一方のス
イッチしかONにならないのであるが、片方のスイッチ
が何らかの原因によってONになってしまうと、他方に
操作した時に両方のスイッチがONになることがある。
よって、両方のスイッチ15a,15bが同時にONの
場合は、異常が発生したと判断する。
【0035】走行レバー位置センサ13bによる走行レ
バー13の検出位置が前進操作域Fであるにもかかわら
ず、バック検出センサ13cがONである場合、或は走
行レバー位置センサ13bによる走行レバー13の検出
位置が後進操作域Bであるにもかかわらず、バック検出
センサ13cがOFFである場合、どちらかのセンサが
異常であるので、チェックランプ16bを点滅させて異
常を知らせる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる水
田用農作業機の作業機部分昇降制御装置は、接地体が表
土面から受ける圧力の総和は土壌の硬軟度合いによって
変わることを利用し、接地体が表土面から受ける圧力の
総和に基づいて接地体の水平面に対する角度の制御目標
値を変更することにより、土壌状況に合った適正な制御
感度で作業機部分の昇降制御を行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】乗用田植機の平面図である。
【図3】植付部の側面図である。
【図4】接地体の支持部の側面図である。
【図5】昇降制御装置のブロック図である。
【図6】走行レバーとレバーガイドの(a)平面図、及
び(b)側面断面図である。
【図7】植付・ポジションレバーの操作位置を示す図で
ある。
【図8】フロート向い角センサの配線図である。
【図9】フィンガアップレバーの配線図である。
【符号の説明】
1 乗用田植機(水田用農作業機) 2 走行車体 3 昇降リンク装置 4 植付部(作業機部分) 14 植付・ポジションレバー 34 センターフロート(接地体) 35 サイドフロート(接地体) 42 フロート全面圧センサ 55 フロート向い角センサ 60 制御装置 61 制御バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場表土面から受ける圧力に応じて前部
    が上下動するように揺動自在に作業機部分に設けられて
    いる接地体を備え、該接地体の水平面に対する角度が所
    定の制御目標値に近づくように走行車体に対し作業機部
    分を昇降させる水田用農作業機の作業機部分昇降制御装
    置において、前記接地体が圃場表土面から受ける圧力の
    総和を検出する全面圧センサを設け、該全面圧センサの
    検出値に基づいて前記制御目標値を変更するように構成
    したことを特徴とする水田用農作業機の作業機部分昇降
    制御装置。
JP17862096A 1996-06-18 1996-06-18 水田用農作業機の作業機部分昇降制御装置 Expired - Fee Related JP3586977B2 (ja)

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