JPH1046824A - ガラス窓の吊り込み治具 - Google Patents

ガラス窓の吊り込み治具

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JPH1046824A
JPH1046824A JP20804296A JP20804296A JPH1046824A JP H1046824 A JPH1046824 A JP H1046824A JP 20804296 A JP20804296 A JP 20804296A JP 20804296 A JP20804296 A JP 20804296A JP H1046824 A JPH1046824 A JP H1046824A
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JP
Japan
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jig
glass window
suction cup
jig member
suction
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JP20804296A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Terao
文孝 寺尾
Tatsuo Murayama
達雄 村山
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス窓を確実に保持して吊り込むと同時に、
構造体へのガラス窓の取り付け作業を容易とするガラス
窓の吊り込み治具を提供する。 【解決手段】第1治具部材22及び第2治具部材24の
下端部の間に配置したガラス窓Gに対して、両面(一方
及び他方)のガラス面G1 、G2 を挟むように第1吸盤
34A及び第2吸盤34Bを吸着保持しているので、第
1治具部材22の吊設部26に連結している揚重装置4
bが上昇動作を行うと、ガラス窓Gを確実に吊り込むこ
とができる。また、構造体のガラス窓を取り付ける位置
側に第2治具部材24を向けてガラス窓Gを吊り込む
と、ガラス窓Gを取り付ける段階で第2治具部材24を
第1治具部材22から脱却することにより、取り付け位
置に干渉する部材が存在せず、ガラス窓Gの取り付け作
業を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス窓の吊り
込み治具に係り、特に、ガラスをアルミサッシュ等で枠
組みしてなるカーテンウォールを構造体の高所まで吊り
込む外壁カーテンウォール工法に使用すると好適なガラ
ス窓の吊り込み治具に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁カーテンウォール工法を行う際に、
複数枚のカーテンウォールを構造体の高所位置まで同時
に吊り上げることが可能な装置として、特開平7−91
072号公報に記載した外壁カーテンウォール吊り込み
装置が知られている。
【0003】この装置は、図9に示すように、構造体の
外壁に沿って昇降する枠組ボックス2内に吊り込み装置
4を配設している。この吊り込み装置4は、二本の平行
な直線ビーム4aと、これら直線ビーム4aに沿って自
走する複数のホイスト4bとを備えており、各ホイスト
4bにはフック6が連結されている。
【0004】そして、複数枚のカーテンウォールCW
は、その上部に固定した係合部材8をフック6に係合さ
せることにより自走式ホイスト4bに吊り込まれてい
る。なお、各カーテンウォールCWは、枠組ボックス2
の下部に配設したガイドアーム10により振れが防止さ
れている。この装置を使用することにより、複数枚のカ
ーテンウォールを同時に吊り上げるのでタイムスケジュ
ールを短縮でき、しかも風に煽られにくく、安全性を高
くして外壁カーテンウォールを吊り上げることができ
る。
【0005】ところで、この装置は、ガラスをアルミサ
ッシュ等で枠組みしてなるカーテンウォールを構造体に
取り付ける際にも使用することができ、その際には、ア
ルミサッシュの上部に係合部材8を固定し、それぞれの
係合部材8にホイスト4bに連結しているフック6に係
合すると、上記と同様の効果を得ることができる。
【0006】しかし、上記装置は、カーテンウォールを
構造体に取り付ける際に、係合部材8に係合しているフ
ック6が構造体の一部、例えば無目枠と干渉して作業の
邪魔になるので、取り付け作業に多くの手間と時間が費
やされる。そのため、せっかく複数枚のカーテンウォー
ルを同時に吊り上げることによってタイムスケジュール
の短縮化を図っても、工期全体を短縮することができな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前述したフッ
ク6を使用せずに、下端部に吸盤を備えた係合部材をホ
イスト4bに連結し、構造体の無目枠と対向しないガラ
スの外側を向く面に前記吸盤を吸着し、この吸盤の吸着
力によりガラス窓を吸着保持して吊り込む方法が考えら
れる。この吸盤を備えた係合部材を使用すると、ガラス
窓を構造体に取り付ける際に、構造体の無目枠に干渉す
る部材がないので、取り付け作業の手間と時間を削減す
ることができる。
【0008】しかしながら、上述した吸盤は何等かの原
因により吸着力が低下する場合があり、ガラス窓の吊り
込み安全性の面で問題がある。そこで、この発明は上記
事情に鑑みてなされたものであり、ガラス窓を確実に吸
着保持して吊り込むと同時に、構造体へのガラス窓の取
り付け作業を容易とするガラス窓の吊り込み治具を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のガラス窓の吊り込み治具は、揚重装
置と連結する吊設部を上部に形成し、下端部に第1吸盤
を配設した第1治具部材と、この第1治具部材の一部に
回動自在に連結し、且つ第1治具部材に着脱自在とした
治具連結部を上部に形成し、下端部に前記第1吸盤と対
向する第2吸盤を配設した第2治具部材とを備え、前記
第1及び第2治具部材の下端部の間にガラス窓を配置
し、当該ガラス窓の一方のガラス面に前記第1吸盤を吸
着し、この第1吸盤を吸着した位置に対して逆側の他方
のガラス面に前記第2吸盤を吸着する治具である。
【0010】この請求項1記載の発明によると、第1治
具部材及び第2治具部材の下端部の間に配置したガラス
窓に対して、両面(一方及び他方)のガラス面を挟むよ
うに第1吸盤及び第2吸盤を吸着保持しているので、第
1治具部材の吊設部に連結している揚重装置が上昇動作
を行うと、ガラス窓は確実に吊り込まれる。
【0011】また、構造体のガラス窓を取り付ける位置
側に第2治具部材を向けてガラス窓を吊り込むと、ガラ
ス窓を取り付ける段階で第2治具部材を第1治具部材か
ら脱却することにより、取り付け位置に干渉する部材が
存在しなくなる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のガラス窓の吊り込み治具において、前記第1治具部
材を、L字状に屈曲形成して屈曲内側が下方を向き、上
部の腕の端部に前記吊設部を形成し、下部の腕の下端部
に前記第1吸盤を配設した構造とし、前記第2治具部材
を、L字状に屈曲形成して屈曲内側が下方を向き、上部
の腕の端部に前記治具連結部を形成し、下部の腕の下端
部に前記第2吸盤を配設した構造とする治具である。
【0013】この請求項2記載の発明によると、揚重装
置が上昇動作を行うと、第1治具部材は吊設部付近を回
転中心とした一方のガラス面に向かう方向の回転力が働
き、この第1治具部材の回転力に抗するように、第2治
具部材は治具連結部付近を回転中心とした他方のガラス
面に向かう方向の回転力が働く。これにより、第1治具
部材は第1吸盤をガラス窓の一方のガラス面側に押圧
し、第2治具部材も第2吸盤をガラス窓の他方のガラス
面側に押圧してガラス窓を挟持する力が作用する。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のガラス窓の吊り込み治具において、前記第2
吸盤が前記ガラス窓に吸着する方向に沿って前記第2治
具部材が移動可能となるように、前記第1治具部材に対
して前記治具連結部をスライド自在に連結した治具であ
る。
【0015】この請求項3記載の発明によると、第2吸
盤がガラス窓に吸着するために吸盤厚みが減少していく
ときに、作業員が何等補助を行わなくても第2吸盤の吸
着面とガラス面とが互いに平行に近接していき確実に吸
着動作を行うことができる。
【0016】さらに、請求項4記載の発明は、請求項1
乃至3の何れかに記載のガラス窓の吊り込み治具におい
て、前記第1吸盤及び第2吸盤に、前記ガラス窓に対す
る吸着力が低下したことを知らせる異常警報手段を設け
た。
【0017】この請求項4記載の発明によると、第1吸
盤及び第2吸盤がガラス窓に吸着する際に、所定の吸着
力が発生していないことを異常警報手段により判断する
ことができるので、ガラス窓を吊り込む前に、第1吸盤
及び第2吸盤の正常作動の確認が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガラス窓の吊り込
み治具の一実施形態について、図面に基づいて説明す
る。なお、図9に示した構成と同一構成箇所には、同一
符号を付してその説明を省略する。
【0019】図1及び図2は、ホイスト(揚重装置)4
bの下端部に着脱自在に連結する吊り込み治具20を示
すもので、第1治具部材22と第2治具部材24とで構
成されており、アルミサッシュASを枠体としたガラス
窓Gを吊り込むことが可能な治具である。
【0020】すなわち、第1治具部材22は、横断面矩
形状の鋼板等によりL字状に屈曲して形成した部材であ
り、屈曲内側を下方に向けて短辺部(上部の腕)22a
が長辺部(下部の腕)22bより上部に位置している。
そして、短辺部22aの端部には、ホイスト4bの下端
部に装着したマスタリング12と着脱自在に連結する吊
設部26が設けられている。この吊設部26は、短辺部
22aの端部にボルト26a、26bによって固定され
た一対の連結板28a、28bと、連結板28a、28
bに形成した貫通孔を通過してマスタリング12に係合
するトグルピン30とを備えている。なお、マスタリン
グ12に係合する符号14で示す部材はシャックルであ
る。
【0021】そして、長辺部22bの下端部には、この
長辺部22b及び短辺部22aとで略コ字状を形成する
ように吸盤固定部32aが連結しており、この吸盤固定
部32aには、Uボルト32a1 に係止された状態で第
1吸盤34Aが固定されている。
【0022】この第1吸盤34Aは、図1の右側を向く
吸着面34Aaと、吸引ホース36と接続する吸気口3
4Abとを備えており、吸着面34Aaをガラス窓Gの
一方のガラス面G1 に当接し、吸引ホース36に接続し
た吸引ポンプ(図示せず)を駆動することにより、吸着
面34Aaとガラス窓Gの一方のガラス面G1 の間の空
間を負圧状態として所定の吸着力を発生し、ガラス窓G
を吸着保持する。ここで、第1吸盤34Aには、ガラス
窓Gへの不完全な装着や、第1吸盤34A自体に傷や異
物が存在しているために吸引ポンプを駆動しても所定の
吸着力が発生しない場合に、音を発することによって異
常を作業員に知らせる異常ブザー(異常警報手段)が内
蔵されている。なお、第1吸盤34Aが所定の吸着力で
ガラス窓Gを吸着保持した時点で、吸気口34Abから
吸引ホース36を取り外す。
【0023】また、長辺部22bの上下方向の中央部に
は、図3にも示すように、板幅方向に突出する下部落下
防止用突起38、上部落下防止突起40が、上下方向に
所定の間隔T4 を設けて固定されている。そして、長辺
部22bの上下方向中央部には、第2治具部材24の長
辺部24bが前述した上部及び下部落下防止用突起3
8、40の間に位置して直交配置される。
【0024】第2治具部材24は、図1に示すように、
横断面矩形状の鋼板等によりL字状に屈曲して形成した
部材であり、屈曲内側を下方に向けて長辺部(上部の
腕)24bが短辺部(下部の腕)24aより上部に位置
している。そして、長辺部24bの端部には、第1治具
部材22の長辺部22bに、すなわち、下部及び上部落
下防止用突起38、40を設けた位置で着脱自在に連結
する治具連結部42が形成されている。
【0025】この治具連結部42は、図4にも示すよう
に、所定間隔T1 をあけて長辺部22bの側面に固定し
た一対の保持板42a、42bと、長辺部24bの先端
部に位置する一方の保持板42aにボルト42cを介し
て連結し、ボルト42cの軸を回転軸として長辺部24
bに沿って回転するかんぬき部材42dと、他方の保持
板42bに固定され、前記かんぬき部材42dの先端部
が嵌まり込むかんぬき受部42eとで構成されている。
そして、一対の保持板42a、42bの板厚は、前述し
た第1治具部材22の長辺部22bの板厚と同一寸法T
2 に設定されている。
【0026】また、第2治具部材24の短辺部24aの
下端部には、図1に示すように、長辺部24bと平行に
延在する吸盤固定部32bが連結している。この吸盤固
定部32bは、第1治具部材22の下端部に設けた吸盤
固定部32aとガラス窓Gを挟んで対向している。そし
て、この吸盤固定部32bには、Uボルト32b2 に係
止された状態で第2吸盤34Bが固定されている。この
第2吸盤34Bは、図1の左側を向く吸着面34Ba
と、吸引ホース36と接続する吸気口34Bbとを備え
ており、吸着面34Baをガラス窓Gの他方のガラス面
2 に当接し、吸引ホース36に接続した吸引ポンプ
(図示せず)を駆動させることにより、吸着面34Ba
と他方のガラス面G2 の間の空間を負圧状態として所定
の吸着力を発生し、ガラス窓Gを吸着保持する。ここ
で、第2吸盤34Bにも、第1吸盤34Aと同様に、吸
引ポンプを駆動しても所定の吸着力が発生しない場合
に、音を発する異常ブザー(異常警報手段)が内蔵され
ている。なお、第2吸盤34Bが所定の吸着力でガラス
窓Gを吸着保持した時点で、吸気口34Bbから吸引ホ
ース36を取り外す。
【0027】ここで、前述した一対の保持板42a、4
2bの間隔T1 は、第1治具部材22の長辺部22bの
板幅T3 より大きな寸法に設定されている。すなわち、
1−T3 =ΔTの寸法差(隙間)を有している。つま
り、第2治具部材24は、第2吸盤34Bがガラス窓G
の他方のガラス面G2 に吸着する際に吸盤厚みが減少し
て図1の矢印A方向に移動するが、一対の保持板42
a、42bは、前述した隙間ΔTを設けて第1治具部材
22の長辺部22bを挟み込みながら第2治具部材24
の矢印A方向の移動を許容している。
【0028】また、この隙間ΔTは、若し、第2吸盤3
4Bが吸着力の低下によってガラス窓Gの他方のガラス
面G2 から離間し、第2治具部材24が図1の矢印B方
向に移動しても、第2吸盤34BがアルミサッシュAS
のフレーム幅T4 以上に移動する前に、左側の保持板4
2aが第1治具部材22の長辺部22bに当接する長さ
に設定されている。
【0029】次に、本実施形態の吊り込み治具20を使
用したガラス窓Gの吊り込み手順を、図1、図5から図
7を参照して作用効果を記載しながら説明する。先ず、
図9で示した構造体の外壁に沿って昇降する枠組みボッ
クス2内に、構造体の上部に吊り上げるべき複数のガラ
ス窓Gを載せる。そして、図5に示すように、構造体に
対して外側を向くガラス窓Gの一方のガラス面G1 上部
に第1治具部材22の第1吸盤34Aを対向させ、一方
のガラス面G1 に吸着面34Aaを当接する。そして、
吸気口34Abに吸引ホース36の一端部を接続し、こ
の吸引ホース36の他端部に接続した吸引ポンプを駆動
することにより、一方のガラス面G1 に第1吸盤34A
を吸着させる。
【0030】次に、図6に示すように、第1吸盤34A
を吸着した一方のガラス面G1 と反対側となるガラス窓
Gの他方のガラス面G2 の上部位置に,第2治具部材2
4の第2吸盤34Bを対向させていき、図7に示すよう
に、他方のガラス面G2 に吸着面34Baを当接すると
ともに、連結部42の左側の保持板42aを下部落下防
止用突起38上に載せる。そして、かんぬき部材42d
を矢印C方向に回転し、その先端部をかんぬき受け部4
2e内に係合することにより第1治具部材22及び第2
治具部材24を連結する。
【0031】そして、吸気口34Bbに吸引ホース36
の一端部を接続し、この吸引ホース36の他端部に接続
した吸引ポンプを駆動することにより、他方のガラス面
2に第2吸盤34Bを吸着させる。このとき、第2吸
盤34Bが吸着する際に吸盤厚みが減少していくと、一
対の保持板42a、42bは前述した隙間ΔTを設けて
第1治具部材22の長辺部22bを挟み込んでおり,そ
の隙間ΔT分だけ第2治具部材24が矢印Aの水平方向
にスライド移動していくので、作業員が何等補助を行わ
なくても他方のガラス面G2 及び吸着面34Baが互い
に平行に近接していくので、確実に吸着動作を行うこと
ができる。
【0032】次に、図1に示すように、ホイスト4bの
下端部に装着しているマスタリング12に、第1治具部
材22の吊設部26を対応させる。そして、吊設部26
の連結板28a、28b及びマスタリング12にトグル
ピン30を係合する。
【0033】そして、ホイスト4bの上昇により吊り込
み治具20を上方に移動していくと、第1吸盤34Aに
よってガラス窓Gの一方のガラス面G1 が吸着保持さ
れ、その第1吸盤34Aの吸着位置と対向する他方のガ
ラス面G2 が第2吸盤34Bによって吸着保持されてガ
ラス窓Gが吊り込まれる。このように、ガラス窓Gを両
ガラス面G1 、G2 から吸着保持しているので、ガラス
窓Gを確実に吊り込むことができる。
【0034】また、ホイスト4bが上昇すると、第1治
具部材22に吊設部26付近を回転中心とした反時計回
りの回転力が働き、この第1治具部材22の回転力に抗
するように、第2治具部材22に治具連結部42付近を
回転中心とした時計回りの回転力が働く。これにより、
第1治具部材22は第1吸盤34Aをガラス窓G側に押
圧し、第2治具部材22も第2吸盤34Bをガラス窓側
に押圧し、ガラス窓Gを挟持する力も作用するので、さ
らに確実にガラス窓Gを吊り込むことができる。
【0035】また、若し、ガラス窓Gを吊り込んでいる
ときに、第2吸盤34Bが何等かの原因により吸着力が
低下してガラス窓Gの他方のガラス面G2 から離間し、
第2治具部材24が図1の矢印B方向に移動しても、第
2吸盤34BがアルミサッシュASのフレーム幅T4
上に移動する前に、左側の保持板42aが第1治具部材
22の長辺部22bに当接するように、一対の保持板4
2a、42bの間隔T 1 と、第1治具部材22の長辺部
22bの板幅T3 との寸法差(T1 −T3 =ΔT:隙
間)を設定しているので、安全性を高めてガラス窓Gを
吊り込むことができる。
【0036】そして、第1及び第2吸盤34A,34B
がガラス窓Gに吸着する際に、所定の吸着力が発生しな
いと異常ブザーが警報を発するので、ガラス窓Gを吊り
込む前に、第1及び第2吸盤34A、34Bの正常作動
を確認することができる。
【0037】また、図8は、下地鉄骨46の外壁側に固
定した目地枠48に、吊り込み治具20により吊り込ん
だガラス窓Gを取り付ける様子を示したものであるが、
この際には、ガラス窓Gの下端部を下側の無目枠48上
に載置したときに、第2吸盤34Bの他方のガラス面G
2 への吸着保持を解除し、治具連結部42のかんぬき部
材42dを逆側に回転して第2治具部材24を第1治具
部材22から取り外す。
【0038】これにより、作業員Wが室内側からガラス
窓Gを無目枠48側に引き込む動作を行う際に、無目枠
48に干渉する部材がガラス窓Gの上部に存在しないの
で、取り付け作業を容易に行うことができる。これによ
り、目地枠48へのガラス窓Gの取り付け作業も簡単に
行うことができる。
【0039】なお、本実施形態では、図9に示した枠組
みボックス2内にガラス窓吊り込み治具20を配設し、
ガラス窓Gを吊り込む作業について説明したが、本発明
の要旨がこれに限定されるものではなく、クレーン等の
揚重装置に本実施形態の吊り込み治具20を連結して
も、同様の作用効果を得ることができる。
【0040】また、本実施形態の第1吸盤34A、第2
吸盤34Bは、吸引ホース36を介して吸引ポンプを接
続し、吸引ポンプの駆動によって吸着力を発生するよう
にしたが、この構造に限定されるものではなく、例えば
吸引ポンプを内蔵した吸盤を使用しても、同様の作用効
果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のガラス窓の吊り込み治具によると、第1治具部材
及び第2治具部材の下端部の間に配置したガラス窓に対
して、両面(一方及び他方)のガラス面を挟むように第
1吸盤及び第2吸盤を吸着保持しているので、第1治具
部材の吊設部に連結している揚重装置が上昇動作を行う
と、ガラス窓を確実に吊り込むことができる。
【0042】また、構造体のガラス窓を取り付ける位置
側に第2治具部材を向けてガラス窓を吊り込むと、ガラ
ス窓を取り付ける段階で第2治具部材を第1治具部材か
ら脱却することにより、取り付け位置に干渉する部材が
存在しないので、ガラス窓の取り付け作業を容易に行う
ことができる。
【0043】また、請求項2記載のガラス窓の吊り込み
治具によると、請求項1記載の効果を得ることができる
とともに、揚重装置が上昇動作を行うと、第1治具部材
に吊設部付近を回転中心とした一方のガラス面側に向か
う回転力が働き、この第1治具部材の回転力に抗するよ
うに、第2治具部材に治具連結部付近を回転中心とした
他方のガラス面側に向かう回転力が働く。これにより、
第1治具部材は第1吸盤をガラス窓の一方のガラス面側
に押圧し、第2治具部材も第2吸盤をガラス窓の他方の
ガラス面側に押圧してガラス窓を挟持する力が作用する
ので、さらに確実にガラス窓を確実に吊り込むことがで
きる。
【0044】また、請求項3記載のガラス窓の吊り込み
治具によると、請求項1又は2記載の効果を得ることが
できるとともに、第2吸盤がガラス窓に吸着する方向に
沿って第2治具部材が移動可能となるように、第1治具
部材に対して前記治具連結部をスライド自在に連結した
ので、第2吸盤がガラス窓に吸着するために吸盤厚みが
減少していくときに、作業員が何等補助を行わなくても
第2吸盤の吸着面とガラス面とが互いに平行に近接して
いき確実に吸着動作を行うことができる。
【0045】さらに、請求項4記載のガラス窓の吊り込
み治具によると、請求項1、2、3の何れかの効果を得
ることができるとともに、第1吸盤及び第2吸盤がガラ
ス窓に吸着する際に、所定の吸着力が発生していないこ
とを異常警報手段により判断することができるので、ガ
ラス窓を吊り込む前に、第1吸盤及び第2吸盤の正常作
動を常に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス窓を吸着保持している本発明の吊り込み
治具を示す正面図である。
【図2】吊り込み治具を示す側面図である。
【図3】第2治具部材の治具連結部を回動自在に支持す
る第1治具部材の下部の腕の構造を示す図である。
【図4】第2治具部材の治具連結部を示す平面図であ
る。
【図5】ガラス窓の一方のガラス面に第1治具部材の第
1吸盤を吸着する状態を示す図である。
【図6】ガラス窓の他方のガラス面に第2治具部材の第
2吸盤を吸着する状態を示す図である。
【図7】治具連結部により第2治具部材を第1治具部材
に回動自在に連結する状態を示す図である。
【図8】本発明の吊り込み治具を使用して吊り上げたガ
ラス窓を構造体の取り付け位置に取り付ける状態を示す
図である。
【図9】従来の吊り込み治具を備えたカーテンウォール
の吊り込み装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
4b ホイスト(揚重装置) 20 吊り込み治具 22 第1治具部材 22a 短辺部(第1治具部材の上部の腕) 22b 長辺部(第1治具部材の下部の腕) 24 第2治具部材 24a 短辺部(第2治具部材の下部の腕) 24b 長辺部(第2治具部材の上部の腕) 26 吊設部 34A 第1吸盤 34B 第2吸盤 42 治具連結部 G ガラス窓 G1 一方のガラス面 G2 他方のガラス面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚重装置と連結する吊設部を上部に形成
    し、下端部に第1吸盤を配設した第1治具部材と、この
    第1治具部材の一部に回動自在に連結し、且つ前記第1
    治具部材に着脱自在とした治具連結部を上部に形成し、
    下端部に前記第1吸盤と対向する第2吸盤を配設した第
    2治具部材とを備え、 前記第1及び第2治具部材の下端部の間に配置したガラ
    ス窓に、このガラス窓の一方のガラス面に前記第1吸盤
    を吸着し、この第1吸盤を吸着した位置に対して逆側の
    他方のガラス面に前記第2吸盤を吸着したことを特徴と
    するガラス窓の吊り込み治具。
  2. 【請求項2】 前記第1治具部材を、L字状に屈曲形成
    して屈曲内側が下方を向き、上部の腕の端部に前記吊設
    部を形成し、下部の腕の下端部に前記第1吸盤を配設し
    た構造とし、 前記第2治具部材を、L字状に屈曲形成して屈曲内側が
    下方を向き、上部の腕の端部に前記治具連結部を形成
    し、下部の腕の下端部に前記第2吸盤を配設した構造と
    することを特徴とする請求項1記載のガラス窓の吊り込
    み治具。
  3. 【請求項3】 前記第2吸盤が前記ガラス窓に吸着する
    方向に沿って前記第2治具部材が移動可能となるよう
    に、前記第1治具部材に対して前記治具連結部をスライ
    ド自在に連結したことを特徴とする請求項1又は2記載
    のガラス窓の吊り込み治具。
  4. 【請求項4】 前記第1吸盤及び第2吸盤に、前記ガラ
    ス窓に対する吸着力が低下したことを知らせる異常警報
    手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載のガラス窓の吊り込み治具。
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