JPH1046223A - 熱風管の補修構造 - Google Patents

熱風管の補修構造

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JPH1046223A
JPH1046223A JP20345396A JP20345396A JPH1046223A JP H1046223 A JPH1046223 A JP H1046223A JP 20345396 A JP20345396 A JP 20345396A JP 20345396 A JP20345396 A JP 20345396A JP H1046223 A JPH1046223 A JP H1046223A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 鉄皮に応力腐食割れによる亀裂が発生して
いる高炉用熱風炉付設の熱風管を、応力腐食割れによる
再度の亀裂発生や亀裂の潜在進展による鉄皮噴破等の危
険性を伴わない形態で補修できると共に、補修後の耐用
期間が飛躍的に延長する熱風管の補修構造を提供する。 【解決手段】 亀裂発生部を含む区間両端のフランジ5
に両側縁を夫々全周にわたり溶接されて該区間を全周被
覆する新鉄皮2Aと、新旧両鉄皮2A、2間に設けられた間
隙層3とを有し、前記溶接部が残留応力除去焼鈍を施さ
れてなる、または、前記間隙層が耐酸キャスタブルを充
填されもしくは熱風管1内部の高温空気と同圧もしくは
それ以上の圧力を持つ空気を常に供給されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱風管の補修構造
に関し、詳しくは、高炉用熱風炉に接続され応力腐食割
れにより外周の鉄皮に亀裂が発生している熱風管の補修
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉用熱風炉は通常 800℃から1400℃で
かつ最高7kg/cm2程度の高温・高圧空気を高炉へ供給す
るための設備であり、図4に示すように、基本的には一
対の竪型の燃焼室6と蓄熱室7とが互いの頂部を連結管
30で連結されて単体をなし、この単体を燃焼室6に接続
される熱風管1で複数並列に結合して全体が構成されて
いる。この熱風炉で生成された高温・高圧空気は熱風管
1から混冷管8に導かれ、別途図示しない送風機から冷
風管10を経て供給される冷風と混合されて温度調節され
た後、水平管9を通って高炉に届けられる。
【0003】熱風炉単体についてみると、図5に示すよ
うに、燃焼室6下部に燃料ガス弁33および燃焼空気弁34
が、中段に熱風管1に通じる熱風弁32が、また蓄熱室7
下部に冷風弁35および煙道弁36が、夫々接続され、蓄熱
室7の大部分がチェッカーレンガ31で内張りされてい
る。そこでは、まず燃料ガス弁33を介して燃料ガスを、
また燃焼空気弁34を介して空気を燃焼室6へ導入してガ
スを燃焼し、熱風を発生させ、その熱風を蓄熱室7のチ
ェッカーレンガ31の隙間へ通して熱風の顕熱をチェッカ
ーレンガ31へ伝熱させながら煙道弁36を介して排気し
(燃焼過程)、次いで、蓄熱室7のチェッカーレンガ31
へ十分に熱が蓄熱完了したところで、図示のない送風機
から冷風弁35を介して蓄熱室7へ冷風を圧送導入し、チ
ェッカーレンガ31に蓄熱された熱を冷風へ伝えて高温空
気とし、この高温空気を熱風弁32を介して熱風管1へ圧
送する(送風過程)というサイクルで運転がなされる。
【0004】熱風炉は図4に示したように、かかる単体
が複数並列に結合されて全体をなすので、前記燃焼・送
風のサイクルを各単体間で適当にずらして運転すること
により、全体として常時高温・高圧空気を熱風管1に送
り込むことができる。熱風管1には上述のように通常 8
00〜1400℃の高温空気が流されているが、この高温空気
は燃焼室6および蓄熱室7を経由して流れるために、こ
れら室内で燃焼中に発生し滞留していたNOx ガスを含
んでいる。
【0005】熱風管1の鉄皮内面には通常、耐火物(レ
ンガあるいはキャスタブル)によるライニングが施され
ているのであるが、経時的にレンガ目地あるいはキャス
タブル本体に亀裂等が生じ、かかる亀裂等を通じてNO
x ガスを含んだ空気が鉄皮内面に接触するようになる。
鉄皮内面は鉄皮外面の大気温度の影響を受けて 100℃以
下となるため不可避的に結露が生じ、これにNOx ガス
が溶解して結露が強酸性水と化す。一方、鉄皮には製作
時の曲げ、溶接などにより残留応力が発生しており、ま
た送風内圧もかかっているため、強酸性結露水による腐
食環境下で応力腐食割れによる亀裂が発生し、高温空気
の漏風などのトラブルの原因となっている。
【0006】通常の鉄皮亀裂の補修は、亀裂部をガウジ
ング・溶接肉盛りする、あるいは当て板を溶接する、等
により行われるが、これらの方法では溶接部に残留応力
が発生するため、通常よりも腐食されやすい状況にある
熱風管では、補修箇所から新たな応力腐食割れが発生す
るといった問題があり、補修後1年程度で再補修が必要
となる。
【0007】このような応力腐食割れによる亀裂を生じ
た鉄皮の補修技術、とくにその再発生防止を企図した補
修技術に関し、特開平8−3715号公報では、応力腐食割
れにより発生した亀裂を溶接補修した後に当て板で補強
する際の補修構造として、鉄皮と当て板との間に耐酸性
塗膜層あるいは耐酸性充填層を介在させてなる構造が提
案されている。
【0008】一方において、応力腐食割れの原因の一つ
である、鉄皮内面での結露を防ぐ方法として、鉄皮を外
面から保温する、という方法も考えられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】鉄皮と当て板との間に
耐酸性塗膜層あるいは耐酸性充填層を介在させた前記補
修構造によれば、鉄皮亀裂部に再度応力腐食割れで亀裂
が発生したときに、当て板に強酸性結露水が接触するこ
とを防止できるので、当て板の応力腐食割れが阻止され
て、補強部材としての寿命が延長するという長所がある
が、当て板と鉄皮との溶接による内部応力の発生は防ぐ
ことができず、当て板の周縁部での応力腐食割れによる
亀裂が発生し、補強後1年から数年程度で再補修が必要
になるという欠点がある。
【0010】また、鉄皮を外面から保温して鉄皮内面で
の結露を防ぐ前記方法によれば、実際の鉄皮内面での結
露状態および亀裂の進展状況を確認できないため、万が
一亀裂が進行していたときに、内圧による鉄皮の噴破等
の重大なトラブルが発生するまで気がつかないといった
危険性がある。本発明は、このような従来技術の問題に
鑑み、当て板と鉄皮との溶接残留応力起因の応力腐食割
れによる再度の亀裂発生を好適に防止でき、さらには亀
裂の潜在進展による鉄皮噴破等の危険性を伴わない形態
で鉄皮を保温し鉄皮内部の結露を防止できる熱風管の補
修構造を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らの経験では、
既設の高炉用熱風炉の熱風管の中で、使用開始以来10年
以上経過しても鉄皮に応力腐食割れによる亀裂が発生し
ていない例もある。この亀裂未発生の熱風管の製作条件
を詳細に検討した結果、 1.鉄皮内面に耐酸キャスタブルがコーティングされて
いる。
【0012】2.製作当時、鉄皮の溶接部に残留応力除
去焼鈍が施されている。という点で亀裂既発生の熱風管
とは異なっていることを知見した。鉄材に応力腐食割れ
が発生するには、その鉄材が、(1) 腐食環境にある、
(2)引張応力を受けている、(3) 硝酸塩中での割れ感受
性が高い、という3条件が全て重なることが必要である
が、上記亀裂未発生の熱風管は、このうち(1) および
(2) の条件を除去されていたといえる。
【0013】本発明は、かかる貴重な知見に基づき、鋭
意検討を重ねて完成されたものであり、その特徴とする
ところは以下の通りである。第1の発明は、外周が応力
腐食割れによる亀裂発生部を含む旧鉄皮で覆われ既設の
フランジで長手方向に区分された熱風管の補修構造であ
って、亀裂発生部を含む区間両端のフランジに両側縁を
夫々全周にわたり溶接されて該区間を全周被覆する新鉄
皮と、新旧両鉄皮間に設けられた間隙層とを有し、前記
溶接部が残留応力除去焼鈍を施されてなることを特徴と
する熱風管の補修構造である。
【0014】第2の発明は、外周が応力腐食割れによる
亀裂発生部を含む旧鉄皮で覆われ既設のフランジで長手
方向に区分された熱風管の補修構造であって、亀裂発生
部を含む区間両端のフランジに両側縁を夫々全周にわた
り溶接されて該区間を全周被覆する新鉄皮と、新旧両鉄
皮間に設けられた間隙層とを有し、該間隙層が耐酸キャ
スタブルを充填されてなることを特徴とする熱風管の補
修構造である。
【0015】第3の発明は、外周が応力腐食割れによる
亀裂発生部を含む旧鉄皮で覆われ既設のフランジで長手
方向に区分された熱風管の補修構造であって、亀裂発生
部を含む区間両端のフランジに両側縁を夫々全周にわた
り溶接されて該区間を全周被覆する新鉄皮と、新旧両鉄
皮間に設けられた間隙層とを有し、該間隙層が熱風管内
部の高温空気と同圧もしくはそれ以上の圧力を持つ空気
を常に供給されてなることを特徴とする熱風管の補修構
造である。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の熱風管の補修構造
を示し、(a)は断面図、(b)は(a)のAA矢視図
である。図1において、1は熱風管、2は既設の旧鉄
皮、2Aは新しく外殻とした新鉄皮、3は間隙層、4は内
部レンガ、5は既設のフランジである。図1に示すよう
に、本発明の熱風管の補修構造は、外周が応力腐食割れ
による亀裂発生部を含む旧鉄皮2で覆われ既設のフラン
ジ5で長手方向に区分された熱風管1の補修構造であっ
て、亀裂発生部を含む区間両端のフランジ5に両側縁を
夫々全周にわたり溶接されて該区間を全周被覆する新鉄
皮2Aと、新旧両鉄皮2A、2間に設けられた間隙層3とを
有することを基本の要件とする。
【0017】このように、新鉄皮2Aを旧鉄皮2に直にで
はなく間隙層3を介して既設のフランジ5に溶接接続す
ることにより、旧鉄皮2に溶接残留応力を発生させない
でこれを新鉄皮2Aで被覆できるから、応力腐食割れの原
因の一つを回避できる。またこれにより、熱風管1の内
圧保持のための構造部材としての役割を、亀裂が発生し
ている旧鉄皮2から健全な新鉄皮2Aへと移すことがで
き、将来的に熱風管1の旧鉄皮2に応力腐食割れが進行
して亀裂が拡大したとしても、新鉄皮2Aによってさらに
外側を保護されているので、鉄皮噴破が生じる可能性を
大幅に低下させることができる。
【0018】また、間隙層3は断熱層として働き、旧鉄
皮2内面を結露温度以上に維持して旧鉄皮2内部での強
酸性水の生成を防ぎ、旧鉄皮2の応力腐食割れのさらな
る進行を妨げる効果がある。新鉄皮2Aとしては、熱風炉
の炉内圧に十分耐えうる強度を持つ部材を選定し、この
部材が亀裂発生部を含む旧鉄皮2を間隙層3を介して全
周被覆する形で、この部材の両側縁を、被覆対象の旧鉄
皮2の存在区間両端に既設のフランジ5に夫々全周溶接
することにより、前記補修構造を実現できる。
【0019】前記間隙層3の間隙は5mm以上とるのが好
ましい。これを5mm未満として設計すると、新旧鉄皮2
A、2に熱変形などが生じたときに間隙層3がなくなっ
て本発明の効果を得難いためである。この間隙(層の厚
み)は機能上からは上限に制約がないが、補修施工上は
フランジ5の外径などで制約を受ける。第1の発明は、
上記した基本要件に加えて、フランジ5と新鉄皮2Aとの
溶接部が残留応力除去焼鈍されたものであることを要旨
とする。
【0020】新鉄皮2Aを設けただけでは旧鉄皮2の亀裂
から熱風管1内部の高温空気が間隙層3に侵入し、新鉄
皮2A内面に強酸性の結露を生じる可能性があるので、フ
ランジ5と新鉄皮2Aとの溶接部を焼鈍により残留応力除
去をしておく。これにより新鉄皮2Aの応力腐食割れが回
避できる。第2の発明は、上記した基本要件に加えて、
間隙層3が、耐酸キャスタブルを充填されていることを
要旨とする。
【0021】上述したように、熱風管1内部の高温空気
雰囲気における耐酸キャスタブルの有用性については実
績があり、この構造により、新鉄皮2A自身および新鉄皮
2Aと既設のフランジ5との溶接部が腐食環境に曝されな
い状況をつくることができる。また、同時に旧鉄皮2の
外周部も耐酸キャスタブルでライニングされることにな
るため、これが断熱層となって旧鉄皮2を結露温度以上
に維持してそこでの強酸性水の生成が妨げられるので、
応力腐食割れによる新たな亀裂の進展が抑制されること
が期待される。
【0022】第3の発明は、上記した基本要件に加え
て、間隙層3が、熱風管1の内部の高温空気と同圧もし
くはそれ以上の圧力のガスを常に供給されていることを
要旨とする。これにより、新鉄皮2A内面と炉内NOx
含んだ空気との接触が妨げられ、新鉄皮2Aの応力腐食割
れが防止できると共に、間隙層3に供給されるガスが断
熱層となって旧鉄皮2を結露温度以上に維持してそこで
の強酸性水の生成が妨げられるので、応力腐食割れによ
る新たな亀裂の進展が抑制されると期待される。
【0023】間隙層3に供給するガスとしては空気が使
用でき、その供給方法としては、例えば図4の冷風管10
等の高炉への送風経路を分岐してその送風ガスの一部を
供給する方法、または、別途専用の空気圧縮機を設けて
そこから供給する方法のいずれでも採用可能である。後
者の場合、熱風管1の内圧を検知しながら流量、圧力を
制御するのが好ましい。
【0024】第1〜第3の発明は、相互間で鉄皮の応力
腐食割れ防止効果の程度に大きな差異はなく、補修工事
時の諸条件により適宜選択すればよい。
【0025】
【実施例】
<実施例1>送風量 6800Nm3/min、熱風管内部温度1400
℃、圧力 5.5kg/cm2の高炉操業において、設備仕様とし
て、外径 3.1m、鉄皮厚み14mm、内部レンガ厚み 700mm
の熱風管を接続した熱風炉を使用していたが、稼働後1
年で熱風管に応力腐食割れによる鉄皮亀裂が発生した。
【0026】そこで、図1に示した形態で、炭素鋼(SM
400 )のプレート(厚さ14mm)を、旧鉄皮2の外殻用の
新鉄皮2Aとして、新旧両鉄皮間に間隙50mmの間隙層3を
とってフランジ5(旧鉄皮2に既設)に溶接固定した
後、休風工事にて新鉄皮2Aとフランジ5との溶接部全体
にわたり、電気ヒータを用いて 610±30℃×3時間の条
件で焼鈍を実施した。
【0027】この補修後現在まで2年経過しているが、
新鉄皮2Aに応力腐食割れによる鉄皮亀裂は発生していな
い。 <実施例2>実施例1と同様の設備・操業条件の高炉用
熱風炉の熱風管において、実施例1と同様に稼働後1年
で熱風管に応力腐食割れによる鉄皮亀裂が発生した。
【0028】そこで、図1に示した形態で、炭素鋼(SM
400 )のプレート(厚さ14mm)を、旧鉄皮2の外殻用の
新鉄皮2Aとして、新旧両鉄皮間に間隙50mmの間隙層3を
とってフランジ5(旧鉄皮2に既設)に溶接固定した
後、間隙層3に、アルミナ、シリカを骨材とした水ガラ
ス系の耐酸キャスタブルを、予め新鉄皮2Aに開けておい
た注入孔から注入して充填した。
【0029】この補修後現在まで2年経過しているが、
新鉄皮2Aに応力腐食割れによる亀裂は発生していない。 <実施例3>実施例1と同様の設備・操業条件の高炉用
熱風炉の熱風管において、実施例1と同様に稼働後1年
で熱風管に応力腐食割れによる鉄皮亀裂が発生した。
【0030】そこで、図1に示した形態で、炭素鋼(SM
400 )のプレート(厚さ14mm)を、旧鉄皮2の外殻用の
新鉄皮2Aとして、新旧両鉄皮間に間隙50mmの間隙層3を
とってフランジ5(旧鉄皮2に既設)に溶接固定し、間
隙層3へのガス供給系として、図2に示すように、間隙
層3に直通するバルブ13付き分岐管12を植設したヘッダ
11を冷風管10より分岐させて設け、冷風管10内の冷風の
一部を間隙層3内に供給するようにした。なお、図2に
おいて、21はエキスパンションであり、前掲の図4、図
5および図1と同一または相当部分にはこれと同じ符号
を付し、説明を省略する。
【0031】冷風管10内の冷風はチェッカーレンガ31
(図5参照)を通過しないので、熱風に比べるとわずか
ながら圧力が高い状態にあるから、本発明を適用するの
に好適である。この補修後現在まで2年経過している
が、新鉄皮2に応力腐食割れによる亀裂は発生していな
い。 <実施例4>実施例1と同様の設備・操業条件の高炉用
熱風炉の熱風管において、実施例1と同様に稼働後1年
で熱風管に応力腐食割れによる鉄皮亀裂が発生した。
【0032】そこで、図1に示した形態で、炭素鋼(SM
400 )のプレート(厚さ14mm)を、旧鉄皮2の外殻用の
新鉄皮2Aとして、新旧両鉄皮間に間隙50mmの間隙層3を
とってフランジ5(旧鉄皮2に既設)に溶接固定し、間
隙層3へのガス供給系として、図3に示すように、間隙
層3に直通するバルブ13付き分岐管12を植設したヘッダ
11と該ヘッダ11に専用に送気する空気圧縮機14とを設
け、熱風管1内の高温・高圧空気の圧力(P1 とする)
とヘッダ11内の空気圧力(P2 とする)とを圧力センサ
15a、圧力計15bで夫々測定し、制御装置16を用いてP
2 がP1 〜P1 +0.02kg/cm2の圧力範囲内に収まるよう
に流量調整弁17および空気圧縮機14駆動用のモータ18を
制御しながら、ヘッダ11内の空気を間隙層3内に導くよ
うにした。なお、図3において、19はセンサケーブル、
20は制御ケーブルであり、図3と同一または相当部分に
はこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0033】この補修後現在まで2年経過しているが、
新鉄皮2Aに応力腐食割れによる亀裂は発生していない。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、鉄皮に応力腐食割れに
よる亀裂が発生している高炉用熱風炉付設の熱風管を、
応力腐食割れによる再度の亀裂発生や亀裂の潜在進展に
よる鉄皮噴破等の危険性を伴わない形態で補修できると
共に、補修後の耐用期間が飛躍的に延長するという格段
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱風管の補修構造を示し、(a)は断
面図、(b)は(a)のAA矢視図である。
【図2】実施例3における間隙層へのガス供給系の構成
図である。
【図3】実施例4における間隙層へのガス供給系の構成
図である。
【図4】高炉用熱風炉の全体図である。
【図5】熱風炉単体の構成図である。
【符号の説明】
1 熱風管 2 旧鉄皮 2A 新鉄皮 3 間隙層 4 内部レンガ 5 フランジ 6 燃焼室 7 蓄熱室 8 混冷管 9 水平管 10 冷風管 11 ヘッダ 12 分岐管 13 バルブ 14 空気圧縮機 15 圧力センサ 16 制御装置 17 流量調整弁 18 モータ 19 センサケーブル 20 制御ケーブル 21 エキスパンション 30 連結管 31 チェッカーレンガ 32 熱風弁 33 燃料ガス弁 34 燃焼空気弁 35 冷風弁 36 煙道弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周が応力腐食割れによる亀裂発生部を
    含む旧鉄皮で覆われ既設のフランジで長手方向に区分さ
    れた熱風管の補修構造であって、亀裂発生部を含む区間
    両端のフランジに両側縁を夫々全周にわたり溶接されて
    該区間を全周被覆する新鉄皮と、新旧両鉄皮間に設けら
    れた間隙層とを有し、前記溶接部が残留応力除去焼鈍を
    施されてなることを特徴とする熱風管の補修構造。
  2. 【請求項2】 外周が応力腐食割れによる亀裂発生部を
    含む旧鉄皮で覆われ既設のフランジで長手方向に区分さ
    れた熱風管の補修構造であって、亀裂発生部を含む区間
    両端のフランジに両側縁を夫々全周にわたり溶接されて
    該区間を全周被覆する新鉄皮と、新旧両鉄皮間に設けら
    れた間隙層とを有し、該間隙層が耐酸キャスタブルを充
    填されてなることを特徴とする熱風管の補修構造。
  3. 【請求項3】 外周が応力腐食割れによる亀裂発生部を
    含む旧鉄皮で覆われ既設のフランジで長手方向に区分さ
    れた熱風管の補修構造であって、亀裂発生部を含む区間
    両端のフランジに両側縁を夫々全周にわたり溶接されて
    該区間を全周被覆する新鉄皮と、新旧両鉄皮間に設けら
    れた間隙層とを有し、該間隙層が熱風管内部の高温空気
    と同圧もしくはそれ以上の圧力を持つ空気を常に供給さ
    れてなることを特徴とする熱風管の補修構造。
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