JP3684202B2 - 高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高炉の炉体を改修する際に、炉床内に残留物を残したまま改修作業を行うための高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高炉の炉体の改修においては、操業再開後の立ち上がりを早め、早期に定常操業に移行できるようにすること、短時間に改修を終えることによって他の生産工程に与える影響を少なくすること、及び改修費を低減すること等を考慮し、炉床部に残留物である高温の溶銑及びコークスを封じ込めたまま炉体上部の改修や損傷部分の補修が行われている。この際、炉床内に残存する高温の残留物からの輻射熱やガス流を遮断し、炉体上部での改修作業を行い易い作業環境を整える必要がある。
このために、従来、高温のコークス中に冷却配管を埋設すると共に、コークス上にコンクリート製の仕切板を設ける方法が提案されている。しかし、冷却配管での冷却効果が高温の残留物に十分行きわたらず、設置した仕切板が熱割れを起こして高温の残留物からCOガス等の有害ガスが洩れて作業雰囲気を害する等の問題があり、また、冷却配管をコークスへ埋設する作業も極めて困難であった。
【0003】
この問題を解決するため、特開昭57−2809号公報に記載の高炉シャフト部の改修作業用炉内シール構造においては、高温の残留物上に形成したスラグ質の粉粒状物の断熱層と、この断熱層上に形成したコンクリート製仕切板と、粉粒状物の断熱層内に埋設され、炉体外に連通する炉内雰囲気調整用配管(炉内発生ガスの吸引除去用配管及び不活性ガスの吹き込み用配管)とを備えた形態のものが提案されている。
また、同様な技術として、特開昭57−16108号公報に記載の高炉シャフト部改修作業用炉内シール構造においては、高温の残留物上にスラグ質粉粒状物の断熱層を形成し、その断熱層の上に鋼製シール板の周縁を炉体鉄皮に溶接固着して設けたり、必要に応じて、この鋼製シール板の上に流し込み材料による別の断熱層を形成した形態のものが提案されている。また、スラグ質粉粒状物の断熱層内にガス抜きパイプを埋設して高温残留物から発生する有害ガスを炉体外へ放出することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のシール構造においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
特開昭57−2809号公報に記載のものでは、高温残留物上に形成したスラグ質粉粒状物の断熱層は厚さや強度によっては、熱割れを起こす恐れがあり、また、断熱層の敷設密度によっては、有害ガスを完全にシールすることはできなかった。
また、特開昭57−16108号公報に記載のものでは、炉体鉄皮の内面には溶損した内容物が付着しており、鋼製シール板を炉体鉄皮に溶接固着するためには、この付着物を撤去するのに相当の時間が必要となり、改修工程上の問題となり、しかも、高温で有害ガスの環境下での付着物の撤去は、極めて過酷で危険な作業となっていた。
また、ガス抜きパイプや不活性ガスの吹き込み用配管を配設することにより、有害ガスに対する作業環境はある程度は改善されているが、高炉炉体は直径が数十mもあることから、有害なガスを完全にシールしたり、炉体外に完全に排出することは不可能で、結局、作業する炉体内に有害ガスが残留し、安全な炉内環境とは言えなかった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、改修期間上の問題もなく、有害なガスを炉内から完全に排出して安全な炉内環境にできる高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法は、炉床内に残留物を残したまま炉体を改修するに際し、炉体の羽口の直上レベルに、炉体上部の改修物を含む異物が炉床に落下することを防止する仮設デッキを配設すると共に、羽口の直下レベルに、残留物から発生する熱及び炉床ガス(ガス)を遮蔽するシール板を配設し、シール板と仮設デッキとの間に洩れた炉床ガスを、羽口から吹き込むパージガスにより換気する。これによって、シール板により炉床ガスの大半をシールすることができると共に、シール板と仮設デッキとの間の狭い空間に洩れた有害な炉床ガスをパージガスにより確実に換気することができる。本発明に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法において、シール板の下方の炉床ガスを、不活性ガス又は空気でパージして炉体外に排出することもできる。これによって、シール板から洩れる有害な炉床ガスの量を大幅に減らすことができる。
【0007】
前記目的に沿う本発明に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置は、炉床内に残留物を残したまま炉体を改修するに際し、炉内環境を改善する装置であって、炉体の羽口の直上レベルに設けられ、炉体上部の改修物を含む異物が炉床に落下することを防止する仮設デッキと、羽口の直下レベルに設けられ、残留物から発生する熱及び炉床ガスを遮蔽するシール板と、シール板と仮設デッキとの間に洩れた炉床ガスをパージガスにより換気するガス換気手段とを備えている。これによって、シール板により炉床ガスの大半をシールすることができると共に、シール板から洩れたシール板と仮設デッキとの間の狭い空間の有害な炉床ガスを、ガス換気手段を用いてパージガスにより確実に換気することができる。
【0008】
本発明に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置において、シール板の下方の炉床ガスをパージするための不活性ガスを供給する不活性ガス供給配管と、炉床ガスを放出する排気管とをシール板に近接して放射状に配設することもできる。これによって、シール板の下から洩れる有害な炉床ガスの量を大幅に減らすことができると共に、不活性ガス供給配管及び排気管を放射状に配設しているので、不活性ガス供給配管から供給される不活性ガスを介して、炉床ガスを排気管に排出し易くなる。
本発明に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置において、シール板は、下から上に、セラミックファイバー、鋼板、断熱ボード、及び不定形耐火物を順次積層して構成することもできる。これによって、耐熱性、耐シール性、強度及び組立、分解作業性に優れたものに形成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置の構成図、図2(A)、(B)はそれぞれ、付着物が無い場合、付着物が有る場合の炉体の羽口回りの配置図、図3は本発明の一実施の形態に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置のシール板の構成図、図4は同高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置のガスパージ手段の構成図である。
【0010】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置10(以下、単に炉内環境の改善装置と呼ぶ)は、高炉の炉床11内に残留物である高温の残銑12及びコークス13を残したまま炉体14を改修する際に、炉内環境を改善するために使用する装置である。
図1及び図2(A)に示すように、炉内環境の改善装置10は、炉体14の羽口15の直上レベルに設けられ、上部炉体の改修物等の異物が炉床11に落下することを防止する仮設デッキ16と、羽口15の直下レベルに設けられ、残銑12及びコークス13から発生する炉床ガス(COガスを含む)17及び熱を遮蔽するシール板18と、シール板18を介して漏れたシール板18と仮設デッキ16との間の炉床ガス17をパージガスの一例である空気19により換気するガス換気手段の一例である送風機20とを備えている。以下、これらについて詳しく説明する。
【0011】
図1及び図2(A)、(B)には明示していないが、シール板18、18aの外周部21は羽口15の直下レベルに位置する煉瓦22又は煉瓦22の内側に付着した付着物23(主として銑鉄)に固定するようになっている。
図3に示すように、シール板18(18aも同じ)は下から上に、セラミックファイバー24、鋼板25、断熱ボード26、及び不定形耐火物27を順次積層した構造となっており、厚さtは200〜500mm程度としている。
【0012】
セラミックファイバー24は20〜40mm程度の厚さを有しており、赤熱し、炎上するコークス13の火を抑える目的で設けられている。
鋼板25は1mm程度の厚さを有しており、シール板18を組立時にセラミックファイバー24の上を歩行する際、セラミックファイバー24の損傷を防止するために設けられている。
断熱ボード26は50mm程度の厚さを有しており、不定形耐火物27の吹き付け作業時に、足元を火傷から防止するために設けられている。
不定形耐火物27は200mm程度の厚さを有しており、炉内上部の補修作業に対する断熱と、ある程度のガスシールとを目的として設けられている。
【0013】
仮設デッキ16、16aは、炉内への搬入及び搬出を考慮して平面視して分割構造となっており、形鋼や縞鋼板等により構成されて、炉内で溶接又はボルトにより一体構造としている。図2(A)、(B)に示すように、仮設デッキ16、16aの半径方向の外側の下面は、シール板18、18a上に配置される複数の支持ブラケット31、31a上に載置されている。図2(A)に示すように、羽口15の直上レベルの位置にある煉瓦29の内側に付着物が無い場合には、仮設デッキ16の外縁部28の上面と煉瓦29との隙間は、リング状で分割式のシートカバープレート16b及びシートカバープレート16bを覆うゴム製、ビニール製のカバーシート16cにより塞がれており、仮設デッキ16の下方の炉床ガス17が仮設デッキ16の上方の炉内に洩れないようになっている。また、図2(B)に示すように、羽口15の直上レベルの位置にある煉瓦29の内側に付着物30が有る場合にも、仮設デッキ16aの外縁部28と付着物30(主として銑鉄)との隙間は、シートカバープレート及びカバーシート(図示せず)より塞がれている。
【0014】
図2(A)、(B)に示すように、仮設デッキ16(16a)、シール板18(18a)、付着物23、30及び羽口15との位置関係は、A(羽口15の先端部の外径)=700〜1100mm、B(羽口15の内側下端又は付着物23の上端からシール板18又は18aの上面までの距離)=20〜200mm、C(羽口15の中心から仮設デッキ16又は16aの下面までの距離)=400〜600mm、D(羽口15の中心からシール板18又は18aの上面までの距離)=370〜750mmとしている。また、付着物23、30の厚さa1 、a2 はそれぞれ、a1 =50〜200mm、a2 =100〜300mmでも対応が可能である。
【0015】
図1及び図2(A)(図2(B)も同じ)に示すように、シール板18(18a)の下方の残銑12及びコークス13から発生する炉床ガス17は、シール板18(18a)自体、シール板18aと付着物23との隙間、付着物23自体、付着物23と煉瓦22との隙間を介して、シール板18(18a)と仮設デッキ16との間に洩れることがある。この洩れた炉床ガス17が、さらに仮設デッキ16を介して仮設デッキ16の上方に洩れるのを防止するため、送風機20により羽口15からシール板18と仮設デッキ16との間に空気19を吹き込むことによって、炉床ガス17を空気19で換気することができる。送風機20は鋳床32上の炉体14回りに設けられた作業デッキ33上に配置されている。
【0016】
図1及び図4に示すように、炉内環境の改善装置10は、シール板18の下方で発生する高温の炉床ガス17を不活性ガスの一例である窒素ガス(N2 ガス)34によりパージして、炉床ガス17中に含まれる有害なCOガスを炉体14外に排出するガスパージ手段39を備えている。ガスパージ手段39において、窒素ガス34は、鋳床32上に設けた窒素ボンベ35と、窒素ボンベ35に接続された耐熱性のフレキシブルホース36、37及びフレキシブルホース37の上流側で分岐して接続された耐熱性のフレキシブルホース38を介してシール板18の下方に供給されている。
【0017】
図1及び図4に示すように、フレキシブルホース38は羽口15を挿通して設けられており、シール板18の中心部を貫通して設けられた窒素吹き込みノズル40の上端部に接続されている。窒素吹き込みノズル40はパイプからなっており、窒素吹き込みノズル40のシール板18より下方の先端部には、窒素ガス34をコークス13内に吹き込むための多数のノズル孔が形成されている。
【0018】
図4に示すように、フレキシブルホース36、37には、羽口15を挿通すると共に、シール板18の外周部21を貫通して炉床11内に配置された供給配管41、42が接続されており、供給配管41、42にはコークス13上に水平配置された円弧状の供給ヘッダー43、44がそれぞれ接続されている。供給ヘッダー43、44はそれぞれ、窒素吹き込みノズル40を挟んで対向して(1/4)円内に配置されており、供給ヘッダー43、44にはそれぞれ、先端の開口から窒素ガス34をコークス13内に吹き込む2本の窒素ガス供給配管(不活性ガス供給配管の一例)45、46が放射状に接続されている。
【0019】
図4に示すように、供給ヘッダー43、44と略同様に、窒素吹き込みノズル40を挟んで対向して、供給ヘッダー43、44間の(1/4)円内には、排気ヘッダー47、48がコークス13上に設けられており、排気ヘッダー47、48にはそれぞれ、先端の開口からコークス13内の炉床ガス17を窒素ガス34と共に、吸引する2本の排気管49、50がコークス13上に放射状に接続されている。排気ヘッダー47、48には、供給配管41、42と同様の放出配管51、52が接続されており、放出配管51、52の先端でCOガスを燃焼させるようになっており、符号59はCOガスが燃焼する際の燃焼炎を表している。2本の排気管49、50を設置したが、状況に応じて、増減することも可能である。
【0020】
図1中の符号53は鉱石受金物を、符号54は鉱石受解体用の上部仮設デッキを、符号55は解体煉瓦を、符号56は煉瓦解体用の下部仮設デッキを、符号57は出銑口煉瓦を、符号57aは出銑口を表している。また、図4中の符号58はフレキシブルホース37に設けられたマノメータを表しており、マノメータ58によって窒素ガス34の供給圧をチェックしている。
【0021】
次いで、本発明の一実施の形態に係る炉内環境の改善装置10の形成方法及び炉内環境の改善方法について、図を参照しながら説明する。
(1)吹き卸された高炉の炉床11内の残留物(残銑12及びコークス13)によって発生するCOガスを含む炉床ガス17を、送風機20により空気19を炉内に吹き込みながら換気する。
(2)図4に示すように、コークス13上に供給ヘッダー43、44及び窒素ガス供給配管45、46と、排気ヘッダー47、48及び排気管49、50を配置する。
【0022】
(3)排気ヘッダー47、48に放出配管51、52を接続し、一方、供給ヘッダー43、44に供給配管41、42を接続し、さらに供給配管41、42と窒素ボンベ35とをフレキシブルホース36、37を介して接続する。
(4)前記(2)、(3)と並行して、窒素吹き込みノズル40の先端側をコークス13内に埋め込む。
(5)図2に示すように、供給ヘッダー43、44及び窒素ガス供給配管45、46と、排気ヘッダー47、48及び排気管49、50との上方にシール板18を形成する。
【0023】
(6)図4に示すように、窒素吹き込みノズル40とフレキシブルホース38を接続し、窒素ボンベ35を開いて、コークス13内に窒素ガス34を吹き込む。これにより、シール板18の下方のCOガスを含む炉床ガス17は放出配管51、52を介して炉体14外で燃焼させる。
(7)図2に示すように、羽口15の直上レベルに仮設デッキ16を形成する。
(8)図1に示すように、補修箇所に応じて、上部仮設デッキ54、下部仮設デッキ56又は仮設デッキ16を用いて炉体14の所定の補修(改修)作業を行う。この補修作業の際、送風機20を運転すると共に、窒素ボンベ35からコークス13内に窒素ガス34を吹き込む。
【0024】
前記実施の形態においては、シール板18の下方のCOガスを含む炉床ガス17をパージしたが、これに限定されず、例えば、シール板18の下方の炉床ガス17の上方への洩れが少量の場合には、送風機20による換気で充分であるので、シール板18の下方の炉床ガス17を窒素ガス34でパージする必要はない。
不活性ガスとして窒素ガス34を用いたが、これに限定されず、その他の不活性ガスを使用しても構わないし、空気でパージしてもよい。
シール板18は、下から上に順番に、セラミックファイバー24、鋼板25、断熱ボード26、及び不定形耐火物27を積層した構造としたが、これに限定されず、耐熱性、耐シール性、強度及び組立、分解作業性等を考慮して、適宜決定することができる。
ガス換気手段として送風機20を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、誘引ブロワーを使用して、シール板18と仮設デッキ16との間の炉床ガス17を吸引して排出することもできる。また、押し込みと吸引を併用すると、換気効率はさらに高まる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法、及び請求項3〜5記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置においては、シール板により炉床ガスの大半をシールすることができると共に、シール板と仮設デッキとの間の狭い空間に洩れた有害な炉床ガスをパージガスにより確実に換気することができる。従って、改修の工程上の問題もなく、安全な炉内環境となるように有害な炉床ガスを炉内から完全に排出できるので、改修費用が大幅に軽減され、しかも安全な改修作業が可能となる。
【0026】
特に、請求項2記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法、及び請求項4記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置においては、シール板の下から洩れる有害な炉床ガスの量を大幅に減らすことができるので、さらに安全な改修作業が可能となる。
特に、請求項4記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置においては、不活性ガス供給配管及び排気管を放射状に配設しているので、不活性ガス供給配管から供給される不活性ガスを介して、炉床ガスを排気管に排出し易くなるため、安全性が向上する。
請求項5記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置においては、シール板は所要の目的で複数の材料を積層して形成しているので、耐熱性、耐シール性、強度及び組立、分解作業性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置の構成図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、付着物が無い場合、付着物が有る場合の炉体の羽口回りの配置図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置のシール板の構成図である。
【図4】同高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置のガスパージ手段の構成図である。
【符号の説明】
10:高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置、11:炉床、12:残銑、13:コークス、14:炉体、15:羽口、16、16a:仮設デッキ、16b:シートカバープレート、16c:カバーシート、17:炉床ガス、18、18a:シール板、19:空気(パージガス)、20:送風機(ガス換気手段)、21:外周部、22:煉瓦、23:付着物、24:セラミックファイバー、25:鋼板、26:断熱ボード、27:不定形耐火物、28:外縁部、29:煉瓦、30:付着物、31、31a:支持ブラケット、32:鋳床、33:作業デッキ、34:窒素ガス(不活性ガス)、35:窒素ボンベ、36〜38:フレキシブルホース、39:ガスパージ手段、40:窒素吹き込みノズル、41、42:供給配管、43、44:供給ヘッダー、45、46:窒素ガス供給配管、47、48:排気ヘッダー、49、50:排気管、51、52:放出配管、53:鉱石受金物、54:上部仮設デッキ、55:解体煉瓦、56:下部仮設デッキ、57:出銑口煉瓦、57a:出銑口、58:マノメータ、59:燃焼炎
Claims (5)
- 炉床内に残留物を残したまま炉体を改修するに際し、該炉体の羽口の直上レベルに、炉体上部の改修物を含む異物が前記炉床に落下することを防止する仮設デッキを配設すると共に、前記羽口の直下レベルに、前記残留物から発生する熱及び炉床ガスを遮蔽するシール板を配設し、前記シール板と前記仮設デッキとの間に洩れた前記炉床ガスを、前記羽口から吹き込むパージガスにより換気することを特徴とする高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法。
- 請求項1記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法において、前記シール板の下方の前記炉床ガスを、不活性ガス又は空気でパージして前記炉体外に排出することを特徴とする高炉炉体改修時の炉内環境の改善方法。
- 炉床内に残留物を残したまま炉体を改修するに際し、炉内環境を改善する装置であって、
前記炉体の羽口の直上レベルに設けられ、炉体上部の改修物を含む異物が前記炉床に落下することを防止する仮設デッキと、
前記羽口の直下レベルに設けられ、前記残留物から発生する熱及び炉床ガスを遮蔽するシール板と、
前記シール板と前記仮設デッキとの間に洩れた前記炉床ガスをパージガスにより換気するガス換気手段とを備えたことを特徴とする高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置。 - 請求項3記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置において、前記シール板の下方の前記炉床ガスをパージするための不活性ガスを供給する不活性ガス供給配管と、前記炉床ガスを放出する排気管とを前記シール板に近接して放射状に配設したことを特徴とする高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置。
- 請求項3又は4記載の高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置において、前記シール板は、下から上に、セラミックファイバー、鋼板、断熱ボード、及び不定形耐火物を順次積層して構成されていることを特徴とする高炉炉体改修時の炉内環境の改善装置。
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