JPH1045762A - オキソテトラヒドロインドリジン誘導体の製造法 - Google Patents

オキソテトラヒドロインドリジン誘導体の製造法

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JPH1045762A
JPH1045762A JP9109279A JP10927997A JPH1045762A JP H1045762 A JPH1045762 A JP H1045762A JP 9109279 A JP9109279 A JP 9109279A JP 10927997 A JP10927997 A JP 10927997A JP H1045762 A JPH1045762 A JP H1045762A
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compound
solvent
reaction
group
formula
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JP9109279A
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English (en)
Inventor
Shinji Kanbara
新治 神原
Kazuaki Kanai
和昭 金井
Shigeru Noguchi
滋 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化合物(7)の工業的製法の提供。 【解決手段】 次の反応式に従い、化合物(5)に溶媒
中ルイス酸の存在下にエチレングリコールを反応させて
化合物(6)を得、次いでこれに溶媒中金属アルコキシ
ドの存在下に炭酸ジエステルを反応させて化合物(7)
を製造する方法(R1 、R6 はC1-6アルキル基等、R
5 はH又はC1-5アルキル基)。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗腫瘍剤として有用
なカンプトテシン誘導体(特開平6−87746号参
照)を製造するための中間体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式(a)に示す化合物(以下、化合
物(a)と省略する。また他の番号の式の化合物につい
ても同様に省略する。)である、(1S,9S)−1−
アミノ−9−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ
−9−ヒドロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ
[de]ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ
[1,2−b]キノリン−10,13(9H,15H)
−ジオンは優れた抗腫瘍作用を有し、抗腫瘍剤として有
用な化合物である(特開平6−87746号参照)。
【0003】
【化4】
【0004】この化合物は、例えば、8−アミノ−6−
フルオロ−5−メチル−2−トリフルオロアセチルアミ
ノ−1−テトラロンと(4S)−4−エチル−7,8−
ジヒドロ−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ[3,4−
f]インドリジン−3,6,10−(4H)トリオンと
の反応を経由する下記の合成経路により得ることができ
る(特開平6−87746号参照)。
【0005】
【化5】
【0006】そして、この重要な製造中間体の一つであ
る(4S)−4−アルキル−7,8−ジヒドロ−4−ヒ
ドロキシ−1H−ピラノ[3,4−f]インドリジン−
3,6,10−(4H)−トリオン(化合物(10))
は、例えば次の反応式に従って製造できることが知られ
ている(J.Med.Chem.,554(198
0))。
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基
を示し、R2 、R3 、R4 及びR6 はそれぞれ炭素数1
〜6のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示
し、R5は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を示
し、R5aは炭素数1〜5のアルキル基を示す。また、式
中、括弧内の反応は、化合物(7)においてR5 が水素
原子のときにアルキル化して化合物(7a)を得る反応
である。)
【0009】上記の反応式中、6−シアノ−1,1−
(エチレンジオキシ)−7−[(アルコキシカルボニ
ル)−アルキル]−5−オキソ−Δ6(8)−テトラヒ
ドロインドリジン(7)の製造法はWani等(J.M
ed.Chem.,554(1980))によって報告
されている。
【0010】Wani等の方法のケタール化反応は、p
−トルエンスルホン酸を触媒とし、溶媒にトルエンを使
用してエチレングリコールと共沸脱水下に行なわれてい
る。しかしこの反応では、溶媒の使用量がケトン体
(5)に対し、80倍量程度を2回使用し、更に反応時
間は20時間を要しており、操作性も煩雑である。更
に、カルボニル化反応では、溶媒にトルエンを用い、塩
基として危険試薬とされる水素化金属を用いている。更
に、工程中に滴下工程があり、また、反応中に結晶が析
出し、撹拌が困難になるという問題もあった。この様に
Wani等の方法は反応時間が長い、操作性が悪い、危
険試薬を使用する等の問題点があり、より工業的に優れ
た製法の開発が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、カンプトテシン誘導体(a)の工業的製法に有用な
合成中間体である6−シアノ−1,1−(エチレンジオ
キシ)−7−[(アルコキシカルボニル)−アルキル]
−5−オキソ−Δ6(8)−テトラヒドロインドリジン
(7)を短時間かつ簡便で得る方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者はこれらの問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、ケタール化反応においては触媒にルイス酸を用いる
ことにより、溶媒の使用量が減少し、また、反応時間も
1時間程度で完結すること、また、ケタール化反応に続
くカルボニル化反応では、塩基としてより安全性の高い
金属アルコキシドを用いることにより、滴下工程を省略
することができ、安全性、操作性を大幅に改善できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】本発明方法は次の反応式で表される。
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R1 、R5 及びR6 は前記と同
じ。)
【0016】すなわち、本発明は式(5)で表される化
合物に溶媒中、ルイス酸の存在下エチレングリコールを
反応させて式(6)で表される化合物を得、次いでこれ
に溶媒中金属アルコキシドの存在下に炭酸ジエステルを
反応させることを特徴とする式(7)で表される化合物
の製造方法を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において原料として用いら
れる化合物(5)は、前記の方法によって製造してもよ
いが、次の反応式で示される方法によって製造するの
が、反応時間が大幅に短縮され、かつそのほとんどをワ
ンポットで反応させることも可能であることから工業的
に有利である。
【0018】
【化8】
【0019】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記
と同じ。)
【0020】すなわち、化合物(5)は、化合物(1)
に、酸触媒の存在下にオルトギ酸エステルを反応させて
化合物(2)とした後、極性溶媒中、塩基の存在下にα
−シアノアセトアミドを反応させて化合物(3)又はそ
の塩とし、次いでアクリル酸エステルを反応させて化合
物(4)を得、次いで脱炭酸することにより得られる。
【0021】上記2つの反応式中、R1 は炭素数1〜6
のアルキル基を示し、その例としてはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基等
が挙げられる。また、R2 、R3 、R4 及びR6 はそれ
ぞれ炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアラル
キル基を示すが、そのアルキル基の例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル
基が挙げられるが、このフェニル基はハロゲン原子、炭
素数1〜6のアルキル基及びニトロ基よりなる群から選
ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよい。アラ
ルキル基としては先に例示したアルキル基が上記のフェ
ニル基で置換されたものでよく、例えばベンジル基、置
換ベンジル基、フェネチル基、置換フェネチル基等を挙
げることができる。
【0022】このうち、R1 としては、メチル基又はn
−プロピル基がより好ましく、特にメチル基が好まし
い。またR2 、R3 、R4 及びR6 としてはメチル基又
はエチル基がより好ましい。
【0023】ここで化合物(1)は、O.S.,Col
l.Vol.1,238(1958)に記載されている
方法、例えばアセトン等のケトン類にシュウ酸ジエステ
ルを反応させることにより製造できる。
【0024】この化合物(1)を先ずエノールエーテル
化して化合物(2)とするのであるが、このエノールエ
ーテル化は化合物(1)に酸触媒の存在下オルトギ酸エ
ステルを反応させることにより行なわれる。ここで使用
される酸触媒としては、塩化アンモニウムよりも強い酸
が好ましく、かかる酸を用いることにより反応が速やか
に終了し、反応時間が短縮される。より好ましい酸とし
ては水を含まないものであり、メタンスルホン酸やトル
エンスルホン酸程度及びこれ以上の強さの酸が更に好ま
しい。具体的には、硫酸;メタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸のスルホン酸類;三フッ化ホウ素エーテ
ル錯体、塩化アルミニウム等のルイス酸類;塩化カルシ
ウム等の酸性無機塩類;アンバーリスト等の酸性樹脂;
モントモリロナイトに代表される珪藻土類等を使用する
ことができる。このうち、メタンスルホン酸及びp−ト
ルエンスルホン酸が更に好ましく、p−トルエンスルホ
ン酸が特に好ましい。これら酸触媒の使用量は、化合物
(1)に対して0.005〜0.1当量(モル)の範囲
が好ましく、0.01当量程度がより好ましい。
【0025】用いられるオルトギ酸エステルとしてはオ
ルトギ酸C1-6アルキルエステル、オルトギ酸アリール
エステル、オルトギ酸アラルキルエステル、例えばオル
トギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルトギ酸n−プロ
ピル、オルトギ酸イソプロピル、オルトギ酸n−ブチル
等が挙げられるが、特にオルトギ酸エチルが好ましい。
オルトギ酸エステルの使用量は、化合物(1)に対して
1〜10当量(モル)の範囲が好ましく、1.1当量程
度が特に好ましい。
【0026】この反応はアルコール溶媒中で行なうのが
好ましく、エタノール溶媒中で行なうのが特に好まし
い。溶媒の使用量は、化合物(1)に対して1倍〜50
倍(体積/重量)の範囲が好ましく、特に2倍程度が好
ましい。反応温度は、室温〜60℃の範囲でよいが、4
5℃程度で行なうのが特に好ましい。エノールエーテル
化は0.5時間〜数日間で進行するが、通常は1時間程
度で完結する。
【0027】得られた化合物(2)の環化反応は、化合
物(2)に極性溶媒中、塩基の存在下でα−シアノアセ
トアミドを反応させることにより行なわれる。
【0028】ここで使用される極性溶媒は、反応に不活
性な極性溶媒であれば特に制限はないが、好ましくは水
を含まないものである。例えば、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン等のスルホキシド類;ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等
のアミド類;ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の
リン酸アミド類を使用すればよい。このうち、ジメチル
スルホキシドが特に好ましい。溶媒の使用量は、化合物
(2)に対して5倍〜50倍(体積/重量)の範囲が好
ましく、10倍程度が特に好ましい。
【0029】使用される塩基は、特に制限はないが、例
えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム等の水酸化アルカリ化合物;炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等の炭酸アルカリ化合物が好ましい。このう
ち、炭酸カリウムが特に好ましい。塩基の使用量は、化
合物(2)に対して1〜5当量が好ましいが、より好ま
しくは1.5〜2当量である。
【0030】この反応は室温〜95℃までの温度、より
好ましくは70℃程度で、1〜24時間、より好ましく
は3時間程度で充分である。
【0031】生成する化合物(3)は、反応液中に遊離
塩基の形態及び/又は塩の形態で存在する。化合物
(3)を単離する場合には、アクリル酸エステルによる
環化反応を進行させるために塩基を添加する必要があ
る。しかし、化合物(3)を単離することなくアクリル
酸エステルを反応させる場合には、反応液中に塩基が共
存するか又は化合物(3)が塩の形態で存在するので、
新たに塩基を添加することなくアクリル酸エステルのみ
を添加して反応させればよい。すなわち化合物(2)と
α−シアノアセトアミドとの反応混合液にアクリル酸エ
ステルを添加し、反応温度や反応時間は先と同様にして
反応を継続するのが好ましい。従って、反応温度は室温
〜95℃、特に70℃程度が好ましく、反応時間は3〜
24時間、特に6時間程度が好ましい。なお、ここで用
いられるアクリル酸エステルとしては、アクリル酸C
1-6アルキルエステル、アクリル酸アリールエステル、
アクリル酸アラルキルエステル、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アク
リル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル等が挙げら
れ、アクリル酸メチルが特に好ましい。アクリル酸エス
テルの使用量は、化合物(2)に対して3〜20当量
(モル)の範囲が好ましく、6当量程度が特に好まし
い。
【0032】また、この反応における化合物(1)から
化合物(4)を得るすべての反応工程は連続的に実施す
ることができ、いわゆるワンポットの反応として実施で
きる。
【0033】化合物(5)をエチレンケタール化して化
合物(6)とする反応は、例えば化合物(5)を溶媒及
びルイス酸と混合して行なえばよい。
【0034】ここで使用される溶媒は、アルコール類を
除き、特に制限はないが、好ましくは水と混和しないも
のである。例えば、クロロホルム、ジクロロメタン等の
塩素系溶媒、ベンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒、
アセトニトリル、ニトロメタン等の溶媒を使用すればよ
が、アセトニトリルが特に好ましい。溶媒の使用量は化
合物(5)に対して10倍〜100倍(体積/重量)の
範囲が好ましく、15倍程度が特に好ましい。
【0035】使用されるルイス酸は、特に制限はないが
例えば、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム、四塩化チ
タン、四塩化スズ等が好ましく、三フッ化ホウ素がより
好ましい。三フッ化ホウ素はエーテル錯体として用いる
のが特に好ましい。ルイス酸の使用量は、化合物(5)
に対して5〜50当量(モル)の範囲が好ましく、20
当量程度が特に好ましい。
【0036】反応温度は、室温〜80℃の範囲が好まし
いが、通常は50℃程度で反応は進行する。反応時間
は、0.5〜5時間でよいが、通常は1時間程度で反応
は完結する。
【0037】得られた化合物(6)をカルボニル化して
化合物(7)とする反応は、例えば化合物(6)を溶
媒、金属アルコキシド、及びと炭酸エステルと混合して
行なえばよい。
【0038】用いられる炭酸ジエステルとしては炭酸ジ
1-6アルキルエステル、炭酸ジアリールエステル、炭
酸ジアラルキルエステルが挙げられ、具体的には炭酸ジ
メチル、炭酸ジエチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジイソプ
ロピル、炭酸ジブチル等が挙げられるが、炭酸ジエチル
が特に好ましい。
【0039】ここで使用される溶媒は、反応に対して不
活性であれば特に制限はないが、好ましくは水を含まな
いものである。例えば、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、ジグ
ライム、トリグライム等のエーテル系溶媒が挙げられ、
このうちエーテル系溶媒がより好ましく、ジオキサン又
はジメトキシエタンが特に好ましい。溶媒の使用量は化
合物(6)に対して5倍〜50倍(体積/重量)の範囲
が好ましく、10倍程度が特に好ましい。
【0040】使用される金属アルコキシドは、特に制限
はないが、例えば、ナトリウムメトキシド、カリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシ
ド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムt−ブトキシ
ド等のアルカリ金属アルコキシド類を例示することがで
き、このうちカリウムt−ブトキシド又はナトリウムエ
トキシドが特に好ましい。金属アルコキシドの使用量
は、化合物(6)に対して1〜5当量(モル)が好まし
く、1.5当量程度が特に好ましい。
【0041】炭酸ジエステルの使用量は、化合物(6)
に対して1〜10当量(モル)の範囲が好ましく、3当
量程度が特に好ましい。
【0042】反応温度は、50〜120℃で進行する
が、通常は95℃で充分に進行する。反応時間は、1〜
10時間で進行するが、通常は2時間程度で充分に完結
する。
【0043】
【実施例】次に、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0044】[製造例1] エチル(2−エトキシ−4
−オキソ)−ペント−2−エノレート アセトピルビン酸エチル(1)は、文献記載の方法
(O.S.,Coll.Vol.1,238(195
8))に従って製造した。アセトピルビン酸エチル
(1)100mgにエタノール0.2ml、オルトギ酸
エチル107mgを加え、ついで、メタンスルホン酸
0.001mlを加え、外温55℃にて2時間撹拌し、
標記の化合物を得た。本品は単離精製はしていないが、
ガスクロマトグラフィーで93%の純度を示した。
【0045】[製造例2] エチル(2−エトキシ−4
−オキソ)−ペント−2−エノレート アセトピルビン酸エチル(1)100mgにエタノール
0.2ml、オルトギ酸エチル107mgを加え、つい
で、硫酸0.001mlを加え、外温55℃にて1時間
撹拌し、標記の化合物を得た。本品は単離精製はしてい
ないが、ガスクロマトグラフィーで89%の純度を示し
た。
【0046】[製造例3] エチル(2−エトキシ−4
−オキソ)−ペント−2−エノレート アセトピルビン酸エチル(1)100mgにエタノール
0.2ml、オルトギ酸エチル107mgを加え、つい
で、ピリジニウムp−トルエンスルホン酸2mgを加
え、外温55℃にて6時間撹拌し、標記の化合物を得
た。本品は単離精製はしていないが、ガスクロマトグラ
フィーで99%の純度を示した。
【0047】[製造例4] エチル(2−エトキシ−4
−オキソ)−ペント−2−エノレート アセトピルビン酸エチル(1)100mgにエタノール
0.2ml、オルトギ酸エチル107mgを加え、つい
で、三フッ化ホウ素エーテル錯塩0.001mlを加
え、外温55℃にて0.5時間撹拌し、標記の化合物を
得た。本品は単離精製はしていないが、ガスクロマトグ
ラフィーで99%の純度を示した。
【0048】[製造例5] エチル(2−エトキシ−4
−オキソ)−ペント−2−エノレート アセトピルビン酸エチル(1)100mgにエタノール
0.2ml、オルトギ酸エチル107mgを加え、つい
で、塩化カルシウム1mgを加え、外温55℃にて1時
間撹拌し、標記の化合物を得た。本品は単離精製はして
いないが、ガスクロマトグラフィーで96%の純度を示
した。
【0049】[製造例6] エチル(2−エトキシ−4
−オキソ)−ペント−2−エノレート アセトピルビン酸エチル(1)100mgにエタノール
0.2ml、オルトギ酸エチル107mgを加え、つい
で、アンバーリスト15(酸性樹脂)5mgを加え、外
温55℃にて2時間撹拌し、標記化合物を得た。本品は
単離精製はしていないが、ガスクロマトグラフィーで9
7%の純度を示した。
【0050】[製造例7] 2−(メトキシカルボニ
ル)−6−シアノ−7−メチル−1,5−ジオキソ−Δ
6(8)−テトラヒドロインドリジン エタノール125mlにナトリウムエトキシド14.2
gを溶解させ、シュウ酸ジエチル25mlとアセトン1
3.5mlの混液を20分かけて滴下後、室温にて3時
間撹拌した。反応終了後、水を加え、エタノールを減圧
下留去し、クロロホルムにて抽出。クロロホルム層は、
水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒
を留去しアセトピルビン酸エチル(1)を得た(O.
S.,Coll.Vol.1,238(1958))。
得られたアセトピルビン酸エチル(1)にオルトギ酸エ
チル33.7ml、エタノール50ml、p−トルエン
スルホン酸0.4gを加え、内温42から44℃にて1
時間撹拌したのち、α−シアノアセトアミド15.6
g、炭酸カリウム25.4g、ジメチルスルホキシド2
50mlを加え、内温68から71℃にて3時間撹拌
後、アクリル酸メチル99mlを加え、内温68から7
0℃にて更に6時間撹拌した。反応終了後、反応液を水
2リットルに注加し、よく撹拌した後、濃塩酸35ml
にて酸性とした。析出した結晶を濾過したのち、水、次
いでメタノールにて洗浄し、得られた粗晶をメタノール
200mlにて加熱下にスラリーとして撹拌した後濾過
し、減圧乾燥を行なって標記の化合物17.6gを得
た。
【0051】[製造例8] 6−シアノ−7−メチル−
1,5−ジオキソ−Δ6(8)−テトラヒドロインドリ
ジン 製造例7で得られた化合物10.0gに酢酸90mlと
濃塩酸90mlを加え、外温120℃にて2.5時間攪
拌した。反応終了後、溶媒を減圧下に留去し、残留物に
水を加えて析出した結晶を濾取して集め、これを水洗し
て乾燥し、標記の化合物6.8gを得た。更に濾過母液
を減圧留去し、析出した結晶を濾取して集めて水洗を行
い、乾燥して標記の化合物0.7g(合計7.5g)を
得た。
【0052】[実施例1] 6−シアノ−1,1−(エ
チレンジオキシ)−7−メチル−5−オキソ−Δ6
(8)−テトラヒドロインドリジン 製造例8で得られたケトン(5)7.5gにアセトニト
リル100ml、エチレングリコール30mlを加え、
溶解した後、三フッ化ホウ素エーテル錯塩10mlを加
え、外温50℃にて1時間撹拌した。反応終了後、活性
炭1.0gを加え、30分撹拌した後、活性炭を濾過し
た。濾液は減圧留去し,析出した結晶にメタノールとイ
ソプロピルエーテルの混液を加え、スラリー撹拌を行な
って結晶を濾取した後乾燥し標記物質6.4gを得た。
【0053】[実施例2] 6−シアノ−1,1−(エ
チレンジオキシ)−7−[(エトキシカルボニル)−メ
チル]−5−オキソ−Δ6(8)−テトラヒドロインド
リジン 実施例1で得られた化合物(6)300mgにジメトキ
シエタン3ml、炭酸ジエチル0.4mlを加え、つい
で、カリウムt−ブトキシド220mgを加え、窒素気
流下、外温95℃にて2時間撹拌した。反応終了後、反
応液を水に注加し、酢酸を加え、クロロホルムにて抽出
した。クロロホルム層は飽和重曹水に洗浄後、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し、減圧留去した。得られた残査をク
ロロホルム−イソプロピルエーテルにて再結晶し、標記
の化合物330mgを得た。
【0054】[実施例3] 6−シアノ−1,1−(エ
チレンジオキシ)−7−[(エトキシカルボニル)−メ
チル]−5−オキソ−Δ6(8)−テトラヒドロインド
リジン 実施例1で得られた化合物(6)300mgにジメトキ
シエタン3ml、炭酸ジエチル0.4mlを加え、つい
で、ナトリウムエトキシド130mgを加え、窒素気流
下、外温95℃にて4時間撹拌した。反応終了後、反応
液を水に注加して酢酸を加え、クロロホルムにて抽出し
た。クロロホルム層は飽和重曹水に洗浄後、硫酸マグネ
シウムにて乾燥して減圧留去した。得られた残査をクロ
ロホルム−イソプロピルエーテルにて再結晶し、標記の
化合物210mgを得た。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば抗腫瘍剤として有用なカ
ンプトテシン誘導体(a)の製造中間体として有用な化
合物(7)が安全かつ容易に製造できる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(5) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜6のアルキル基を示す。)で
    表される化合物に溶媒中、ルイス酸の存在下エチレング
    リコールを反応させて式(6) 【化2】 (式中、R1 は前記と同じ。)で表される化合物を得、
    次いでこれに溶媒中、金属アルコキシドの存在下炭酸ジ
    エステルを反応させることを特徴とする式(7) 【化3】 (式中、R5 は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基
    を示し、R6 は炭素数1〜6のアルキル基、アリール基
    又はアラルキル基を示す。)で表される化合物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ルイス酸が三フッ化ホウ素である請求項
    1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 式(5)で表される化合物を溶解する溶
    媒がアセトニトリルである請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属アルコキシドがカリウムt−ブトキ
    シド又はナトリウムエトキシドである請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 式(6)で表される化合物を溶解する溶
    媒がエーテル系溶媒である請求項1〜4のいずれか1項
    記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 式(6)で表される化合物を溶解する溶
    媒がジオキサン又はジメトキシエタンである請求項1〜
    5のいずれか1項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 R1 がメチル基である請求項1〜6のい
    ずれか1項記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 R1 がプロピル基である請求項1〜6の
    いずれか1項記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 R5 が水素原子である請求項1〜8のい
    ずれか1項記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 R5 がエチル基である請求項1〜8の
    いずれか1項記載の製造方法。
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