JPH1045646A - 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 - Google Patents

1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法

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JPH1045646A
JPH1045646A JP8220499A JP22049996A JPH1045646A JP H1045646 A JPH1045646 A JP H1045646A JP 8220499 A JP8220499 A JP 8220499A JP 22049996 A JP22049996 A JP 22049996A JP H1045646 A JPH1045646 A JP H1045646A
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reaction
catalyst
dialkyl
copper
chromium
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JP8220499A
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Hiroshi Ito
伊藤  博
Yasuhisa Yoshida
安久 吉田
Mikiro Nakazawa
幹郎 中澤
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New Japan Chemical Co Ltd
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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅−クロム触媒の耐久性を向上させることに
より、生産性に優れ、工業的に実用性のある1,4−シ
クロヘキサンジメタノールの製造プロセスを確立する。 【構成】 固定床連続反応を適用し、テレフタル酸ジア
ルキルをルテニウム担持成型触媒の存在下に核水素化し
て1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルを
得、次いで、得られた1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸ジアルキルを銅−クロム成型触媒の存在下に水素化
して1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造するに
際し、銅−クロム成型触媒として、その比表面積が10
m2/g以上であって、20m2/g未満である銅−ク
ロム成型触媒を適用する。テレフタル酸ジアルキルとし
ては、テレフタル酸ジメチルが推奨される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール(以下「CHDM」と略記する。)
の製造方法に関する。CHDMは、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂及びポリカーボネート樹脂等のジオー
ル成分として適用することにより、これらの樹脂の耐熱
性、透明性、耐候性及び成型性の向上等に有効である。
特にPETの改質に有用な化合物として注目されてい
る。
【0002】
【従来の技術】CHDMの製造方法としては、固定床連
続反応において、テレフタル酸ジアルキルをルテニウム
担持成型触媒の存在下、90〜240℃、5〜150kg
/cm2Gで核水素化して1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸ジアルキルを得、次いで、得られた1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸ジアルキルのエステル基の水素化
を銅−クロム成型触媒の存在下、200〜300℃、5
0〜180kg/cm2Gの条件で水素化して目的とするCH
DMを製造する二段水素化法が知られている(特開平6
−192146号)。
【0003】更に、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアルキルのエステル基の水素化を比表面積が20〜
40m2/gで、細孔容積が0.20〜0.24ml/g
の銅−クロム成型触媒を用い、120〜220℃、50
〜400kg/cm2Gの条件下で水素化してCHDMを製造
する方法が知られている(米国特許第5030771
号)。
【0004】しかしながら、これらの方法では、使用さ
れる銅−クロム成型触媒の圧壊強度の保持率が低く、触
媒活性の持続性も悪いために触媒寿命が短く、固定床装
置から成型触媒を抜き出したり、所定の触媒を充填する
操作が短期間で必要となる。その結果、非定常操作が頻
繁となって生産性が低下し、工業的に不利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアル
キルのエステル基の水素化反応において使用する銅−ク
ロム成型触媒の耐久性を向上させることにより、生産性
に優れ、工業的に実用性のあるCHDMの製造プロセス
を確立することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、テレフタル酸ジアルキル
の核水素化反応及び1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジアルキルのエステル基の水素化反応を固定床連続反
応装置にて行うに当たり、当該水素化反応で使用する銅
−クロム成型触媒として特定の比表面積を有する触媒を
選択することにより、触媒の寿命を飛躍的に改善できる
ことを見い出し、かかる知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0007】即ち、本発明に係るCHDMの製造方法
は、固定床連続反応を適用し、テレフタル酸ジアルキル
をルテニウム担持成型触媒の存在下に核水素化して1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルを得(前段
反応)、次いで、得られた1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸ジアルキルを銅−クロム成型触媒の存在下に水
素化して1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造す
る(後段反応)に際し、銅−クロム成型触媒の比表面積
が10m2/g以上であって、20m2/g未満であるこ
とを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る固定床連続反応用の
装置としては、前段反応塔、後段反応塔ともに単塔式の
反応器であっても良いし、更には内径の小さい複数の反
応器を並列にセットした多管式の反応器であっても良
い。
【0009】[前段反応]出発原料であるテレフタル酸
ジアルキルは、テレフタル酸を酸成分とし、炭素数が1
〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状の脂肪族アルコール又
は炭素数5〜10の脂環式アルコールをアルコール成分
として常法に従ってエステル化して得られるジエステル
である。
【0010】当該アルコール成分としては、1級、2級
及び3級アルコールのいずれも使用できるが、1級及び
2級アルコールが好ましく、より具体的には、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノー
ル、n−ブタノール、iso−ブタノール、n−ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、n−オクタノール、2−エ
チルヘキサノール、n−デカノール及びラウリルアルコ
ールが例示される。
【0011】即ち、テレフタル酸ジアルキルとして、具
体的には、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチ
ル、テレフタル酸ジ(n−プロピル)、テレフタル酸ジ
(n−ブチル)及びテレフタル酸ジ(2−エチルヘキシ
ル)が例示され、なかでもメタノールをアルコール成分
として製造され、工業的に入手容易なテレフタル酸ジメ
チルが最も好ましい。
【0012】ルテニウム担持成型触媒としては、公知の
ルテニウム担持触媒の成型物が用いられる。このとき、
担体としてはアルミナ、カーボン、シリカ、チタニア、
マグネシア及びジルコニア等が例示され、特にアルミナ
が好ましい。
【0013】ルテニウムの担持量は、担体に対して0.
05〜10重量%が推奨され、特に0.1〜5重量%が
好ましい。0.05重量%未満では活性が非常に低く実
際的でなく、10重量%を越えて担持したとしても価格
が高くなるばかりで触媒活性がそれほど向上せず、しか
も担持ルテニウムの剥離現象が顕著となり合理的ではな
い。
【0014】これらの成型触媒は、そのまま用いること
もできるが、使用する前に還元処理等の適当な活性化処
理を常法に従って施した後に反応に供することもでき
る。
【0015】ルテニウム担持成型触媒の形状は、特に限
定されないが、工業的に入手が容易な円柱状のものが通
常使用される。又、そのサイズは、使用する反応器の内
径により有効なサイズが決定されるが、通常は円柱状で
直径2〜6mm、高さ2〜6mmの範囲のものが好ましい。
【0016】当該前段反応は、一般に水素分圧が高いほ
ど容易に進行するが、必要以上に高圧となると特殊な耐
圧設備が必要となって経済的ではなく、実用的には5〜
150kg/cm2G、特に10〜100kg/cm2Gの範囲が
好ましい。
【0017】反応温度としては、80〜200℃が推奨
され、特に90〜160℃が好ましい。80℃未満では
反応速度が極端に遅くなり、一方、200℃を越えると
副反応が優先し、いずれの場合も実用性に欠ける。
【0018】本反応は、溶媒を用いなくても実施できる
が、原料のテレフタル酸ジアルキルの融点が高くて取り
扱いが煩雑な場合や反応熱の除去を容易にするために
は、溶媒を使用することが好ましい。
【0019】反応溶媒の種類としては、本反応に悪影響
を与えない限り特に限定されず、具体的には本反応の原
料のテレフタル酸ジアルキルに対応する1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸ジアルキルやアルコール類が例示
され、特に1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアル
キルを用いることが最も好ましい。
【0020】ここで、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸ジアルキルとしては、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸ジエチル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジプ
ロピルなど、前段反応の生成物が例示される。
【0021】又、アルコール類としては、原料テレフタ
ル酸ジアルキルを構成するアルコールが好ましく、具体
的にはメタノール、エタノール、n−プロパノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、
n−ヘキサノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール等が
例示される。
【0022】反応溶媒の使用量は、適宜選択され、系中
のテレフタル酸ジアルキルの濃度が5〜80重量%、好
ましくは10〜50重量%となるように調整される。5
重量%未満では生産性が悪く、80重量%以上では溶解
度の面で問題となる。
【0023】前段反応に係る固定床水素化反応の形態と
しては、前記成型触媒を充填した固定床反応装置の上部
又は下部から水素ガスとともに原料を供給する流下法又
は上昇法のいずれの方式でも良い。
【0024】原料であるテレフタル酸ジアルキルの送液
速度(Fsub/V、Fsubとは基質の供給速度を表し、V
は反応装置の容量を表す。)としては、基質換算で0.
1〜5h-1が推奨され、特に0.2〜3h-1が好まし
い。
【0025】又、水素の供給速度としては、反応条件下
での空塔ガス線速度で1〜40cm/sが推奨され、特に2
〜20cm/sが好ましい。
【0026】かくして得られる1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸ジアルキルは、後段反応の原料として後段
反応塔に供される。
【0027】[後段反応]後段反応であるエステル基の
水素化用触媒は、銅−クロム成型触媒であって、10m
2/g以上、20m2/g未満の比表面積を有する。比表
面積が10m2/g未満の触媒では実用的な反応速度は
得られず、20m2/g以上の触媒では圧壊強度が低
く、反応中において所定の触媒強度が得られない。当該
触媒は、成型時の打錠強度を通常よりも高めることによ
って製造される。尚、当該触媒の細孔容積としては、
0.10ml/g以上、0.20ml/g未満の範囲が例示
される。
【0028】更に、本発明に係る触媒は、その耐久性
(圧壊強度及び触媒活性維持)向上のために、助触媒と
してバリウムやマンガンの酸化物を含有するものであっ
ても良い。更に、触媒強度保持のために各種バインダー
を添加して成型処理したものでも良い。
【0029】具体的には、通常、いわゆるアドキンス型
の銅−クロム成型触媒が例示され、更に、酸化バリウム
や酸化マンガン等の助触媒を含む多元系の銅−クロム成
型触媒が好ましい。このとき、バリウムやマンガンの含
有比率としては、酸化物として0.5〜5重量%が例示
される。
【0030】反応スタート時の急激な発熱の制御や触媒
活性を効果的に発現させるためには、所定の銅−クロム
成型触媒に対し、予備還元処理を常法に従って施すこと
は有効である。
【0031】銅−クロム成型触媒の形状は、特に限定さ
れないが、工業的に入手が容易な円柱状のものが推奨さ
れる。又、そのサイズは、使用する反応器の内径により
有効なサイズが決定されるが、通常は円柱状で直径2〜
6mm、高さ2〜6mmの範囲のものが好ましい。
【0032】後段の水素化条件は、原料となる1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルの種類によって
適宜選択し得るが、一般的には次のような条件が提示で
きる。
【0033】反応温度は、225〜280℃、好ましく
は240〜265℃の範囲である。225℃未満では反
応速度が遅く、しかも高沸点のエステル化合物の副生が
顕著である。一方、280℃を越えると分解反応や縮合
反応が顕著となり、いずれの場合も実用性に乏しい。
【0034】当該後段反応は、一般に水素分圧が高いほ
ど容易に進行する。しかしながら、実用的には185〜
300kg/cm2Gを選択し、特に200〜250kg/cm2
Gの圧力範囲にすることが好ましい。185kg/cm2
未満では実用的な反応速度が得られにくく、300kg/c
m2Gを越える高圧では特殊な耐圧設備が必要となって経
済的ではない。
【0035】反応溶媒は、通常、必要としない。これ
は、原料となる1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジ
アルキルが、通常、液体であることによる。但し、1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルの融点が高
くて取り扱いが困難な場合や、反応熱の除去を容易にす
るために適当な溶媒を使用することも出来る。
【0036】反応溶媒の種類は、特に限定されず、原料
エステルを溶解し反応に不活性なものであれば良いが、
前段反応の原料であるテレフタル酸ジアルキルを構成す
るアルコール成分と同種類のアルコール類が好んで用い
られる。
【0037】当該アルコール類としては、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、
n−ブタノール、iso−ブタノール、n−ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、n−オクタノール、2−エチ
ルヘキサノール等が例示される。特に、後段反応の原料
が1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルである
場合における反応溶媒としては、メタノールが推奨され
る。
【0038】溶媒の使用量は、適宜選択され、系中の
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルの濃度
が5〜80重量%、好ましくは10〜50重量%となる
ように調整される。5重量%未満では生産性が悪く、8
0重量%以上では溶解度の面で問題となる。
【0039】後段の固定床水素化反応の形態としては、
前記成型触媒を充填した固定床反応装置の上部又は下部
から水素ガスとともに原料を供給する流下法又は上昇法
のいずれの方式でも良い。
【0040】1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジア
ルキルの送液速度(Fsub/V)としては、基質換算で
0.1〜5h-1の範囲が推奨され、特に、0.2〜2h
-1が好ましい。
【0041】水素の供給速度としては、反応条件下での
空塔ガス線速度で1〜40cm/sが推奨され、特に2〜
20cm/sの範囲が好ましい。
【0042】かくして得られるCHDMは、蒸留など従
来公知の方法により精製される。
【0043】
【実施例】以下に、実施例を掲げて本発明を詳しく説明
する。尚、各例における比表面積は、BET法により測
定した。又、細孔容積は、水銀圧入法により測定した。
更に、触媒の横方向の圧壊強度は、(株)木屋製作所製
デジタル硬度計(KHT−20型)を用いて測定した。
【0044】実施例1 (前段反応)内径20mm、長さ1mの固定床反応装置
(容量0.314L)に円筒状(直径3.2mm×高さ
3.2mm)の0.5%Ru/アルミナ担持触媒360g
を充填した。この装置にテレフタル酸ジメチル30重量
%と1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル70
重量%からなる溶液を500ml/h(Fsub/V=0.
5h-1)の送液速度で反応塔の上部から水素ガス1.4
Nm3/h(反応条件下の空筒ガス線速度=4cm/s)と
ともに供給し、160℃、50kg/cm2Gの条件下で核
水素化反応を連続的に行った。この固定床連続核水素化
反応で10時間後に得られる反応粗液の組成をガスクロ
マトグラフィーにより測定したところ、次のとおりであ
った。
【0045】 1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル 94.5 重量% 低沸点物 2.4 4−ヒドロキシメチルシクロヘキサンカルボン酸メチル 2.7 テレフタル酸ジメチル 0.3 高沸点物 0.1
【0046】(後段反応)内径20mm、長さ1mの固定
床反応装置(容量0.314L)にバリウム及びマンガ
ンを含む円筒状(直径3.5mm×高さ3.5mm)の銅−
クロム酸化物成型触媒(酸化銅40重量%、酸化クロム
45重量%、酸化バリウム2.9重量%、酸化マンガン
2.1重量%、比表面積15.1m2/g、細孔容積
0.14ml/g)499gを充填し、水素/窒素混合ガ
スにて加熱下に予備還元処理を行った。
【0047】前記予備活性化処理後、前記前段反応で得
られた核水素化粗物を260L/h(Fsub/V=0.
83h-1)の送液速度で240℃、205kg/cm2Gの
条件下、反応塔の上部から水素ガス7.4Nm3/h
(反応条件下の空筒ガス線速度=線速度6cm/s)と共
に供給してエステル基の水素化反応を連続的に行った。
【0048】この固定床連続反応によるエステル基の水
素化反応で10時間後、1.5ヶ月後及び3ヶ月後に得
られるそれぞれの反応粗液の組成をガスクロマトグラフ
ィーにより測定した。更に使用した銅−クロム成型触媒
の圧壊強度の経時変化も併せて測定した。得られた結果
を第1表に示す。
【0049】実施例2 核水素化粗物の送液速度を400L/h(Fsub/V=
1.27h-1)とし、反応温度を265℃とした以外は
実施例1の後段反応と同様にしてエステル基の水素化反
応を連続的に行った。得られた結果を第1表に示す。
【0050】比較例1 比表面積が29.5m2/g(細孔容積0.22ml/
g)の銅−クロム酸化物成型触媒(酸化銅42重量%、
酸化クロム42重量%、酸化バリウム2.9重量%、酸
化マンガン3.1重量%)455gを充填した以外は、
実施例1の後段反応と同様にして核水素化物のエステル
基の水素化反応を連続的に行った。得られた結果を第1
表に示す。
【0051】比較例2 比表面積が9.2m2/g(細孔容積0.09ml/g)
の銅−クロム酸化物成型触媒(酸化銅43重量%、酸化
クロム43重量%、酸化バリウム1.9重量%、酸化マ
ンガン2.1重量%)507gを充填した以外は、実施
例1の後段反応と同様にして核水素化物のエステル基の
水素化反応を連続的に行った。得られた結果を第1表に
示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明の方法を適用することにより、後
段の水素化反応において適用される銅−クロム触媒の耐
久性が大幅に改善され、目的とする1,4−シクロヘキ
サンジメタノールを収率良く、高い生産性で工業的に製
造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定床連続反応を適用し、テレフタル酸
    ジアルキルをルテニウム担持成型触媒の存在下に核水素
    化して1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキル
    を得、次いで、得られた1,4−シクロヘキサンジカル
    ボン酸ジアルキルを銅−クロム成型触媒の存在下に水素
    化して1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する
    に際し、銅−クロム成型触媒の比表面積が10m2/g
    以上であって、20m2/g未満であることを特徴とす
    る1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法。
  2. 【請求項2】 銅−クロム成型触媒の存在下における水
    素化条件が、225〜280℃及び185〜300kg/
    cm2Gである請求項1に記載の1,4−シクロヘキサン
    ジメタノールの製造方法。
  3. 【請求項3】 テレフタル酸ジアルキルが、テレフタル
    酸ジメチルである請求項1又は請求項2に記載の1,4
    −シクロヘキサンジメタノールの製造方法。
JP8220499A 1996-08-01 1996-08-01 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 Pending JPH1045646A (ja)

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