JPH1045550A - 口腔衛生増進用組成物 - Google Patents
口腔衛生増進用組成物Info
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Abstract
活性を効果的に抑制し、牛胆または熊胆自体を含有する
組成物比べて貯蔵安定性等が改善され、人体にも安全で
ある口腔衛生増進用組成物を提供することを目的として
いる。 【解決手段】 本発明は歯周炎症の原因物質として知ら
れている膠原酵素の活性抑制に優れた効果のあるウルソ
デスオキシコール酸及びケノデスオキシコール酸から選
択される1種以上の成分を有効成分として含有する口腔
衛生増進用組成物。
Description
成物に関し、より詳細には、歯周炎症の原因物質として
知られている膠原酵素(collagenase)の活性を抑制す
るに優れた効果のあるウルソデスオキシコール酸及びケ
ノデスオキシコール酸から選択される1種以上の成分を
有効成分として含有することを特徴とする歯周病疾患及
び虫歯を効果的に予防及び治療することのできる口腔衛
生増進用組成物に関するものである。
織に現れる各種口腔疾患は口腔に存在する数多い細菌か
らなるプラークにより引き起こされ、これに対する臨床
的、病理的重要性は広く研究されており、さらにアレキ
サンドル(Aleander A. G. J Periodent, 42. 21-28, 1
971)、アシィ(Ash, M. M., J. Periodontol, 35, 42
4, 1964)等の多くの研究者らによって確認されたこと
がある。
定の役割を果たす電解物質及び他の構成成分等の独特の
混合物質として、この唾液の中には多様な酵素等が含有
されているが、これらの中でメタロプロティナーゼ(me
talloproteinase)を包含する一部唾液酵素の上昇され
た酵素活性が歯周疾患を病んでいる患者から見つけられ
ているので、唾液酵素は歯周疾患の予防及び治療観点か
ら重要な研究対象となっており、一般的に唾液腺、血
清、白血球、上皮細胞、口腔細菌等がかかる酵素の生成
に関与しているものと知られている。
素は結合組織を分解するのに重要に作用し、健康な口腔
では不活性化された状態で存在する反面、歯周疾患患者
には活性化された状態で存在する。従って、この膠原酵
素を不活性化させるのが歯周疾患の治療に重要に作用す
るとの認識下に膠原酵素の抑制能を有する物質の開発が
要求されてきた。
s Gmelinの胆嚢)と熊胆(fel ursi, Selenarctos thib
etanus G. Cuvier等の胆嚢)は動物性薬剤として、漢方
においては陣痛、利胆、鎮静、鎮痙、消炎等の効果と慢
性肝炎、咽喉腫等に対する治療効果等を有するものと知
られてきた。大韓民国公開特許公報第93-11992号及び93
-11993号においては牛胆嚢汁と塩とを混合して高温で焼
成させ作った牛胆塩、グリココール酸及びタウロコール
酸等を含有する牛胆(牛胆嚢)汁と塩とを混合焼成して
製造した口腔衛生剤を適用することによって、プラーク
除去効果及び歯周疾患予防、治療効果を提供しようとし
た。しかし、牛胆及び熊胆は動物性生薬として多様な成
分を含有しているので製品適用時に安定性が不良であ
り、保管状態によって原料自体の変質可能性も多く、薬
効の均一性を維持しがたい問題点を有していた。
デスオキシコール酸及びケノデスオキシコール酸から選
択される1種以上の成分を有効成分として含有する口腔
衛生増進用組成物が提供される。つまり、本発明者ら
は、上記問題点を改善するとともに、歯周疾患発生の原
因を根本的に除去して歯周疾患を予防しようと集中的な
研究を行い、その結果、熊胆の主成分であるウルソデス
オキシコール酸及びケノデスオキシコール酸から選択さ
れる1種以上の成分を有効成分として含有する組成物
が、歯周疾患の発生原因物質といえる膠原酵素の活性を
効果的に抑制し、牛胆または熊胆自体を含有する組成物
比べて貯蔵安定性等が顕著に改善され、人体にも安全で
あるとの事実を確認することにより、本発明を完成する
に至った。
成分であるウルソデスオキシコール酸及びケノデスオキ
シコール酸は、それぞれ単独または混合して使用するこ
とができる。ウルソデスオキシコール酸とケノデスオキ
シコール酸は互いに相応に代替して使用できる成分であ
るので、これらを混合して使用する場合、両成分の混合
比は特別に制限されず、一般的にはウルソデスオキシコ
ール酸とケノデスオキシコール酸を、重量基準に10
0:1〜1:100の比で混合するのが好ましい。
スオキシコール酸とケノデスオキシコール酸をそれぞれ
単独または混合物として、組成物の総重量に対し0.0
2〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.6重量%
含有するのがよい。ウルソデスオキシコール酸とケノデ
スオキシコール酸との混合物を使用する場合にも、混合
物の使用量は、いずれかの成分一つを単独で使用する場
合と同様にすることによって、単独で使用した場合と実
質的に同等の効果を示すことができる。これらの有効成
分は、0.02重量%未満で使用する場合には、歯肉炎
予防効果が微弱であるので所期の目的達成が難しく、
1.0重量%を超える量で使用する場合には含量の増加
による効能の比例的な上昇を示さないので好ましくな
い。
殺菌効果に優れプラーク除去及び歯周疾患予防、治療効
果に優れた成分であるトリクロサン(triclosan)を含
有させることにより、歯肉炎緩和効果とプラーク形成抑
制効果を上昇させることができる。本発明の組成物にト
リクロサンを包含させる場合、ウルソデスオキシコール
酸、ケノデスオキシコール酸又はこれらの混合物は、全
体組成物の総重量に対し0.01〜1.00重量%、好
ましくは0.02〜0.6重量%含有され、トリクロサ
ンの添加量は全体組成物の総重量に対し0.0001重
量%〜1.0重量%、特には0.001〜0.300重
量%が好ましい。トリクロサンを0.0001重量%未
満の量で添加する場合には目的とする所期の上昇効果が
微弱であり、1.00重量%を超える量で使用する場合
には混合による上昇効果が期待できないので好ましくな
い。
って補助薬効剤としてフッ化ナトリウム、フッ化リン酸
ナトリウム、フルオロアミン、フッ化スズ(II)等のよ
うなフッ素化合物、竹塩、クロルヘキシジン、トラネキ
サム酸、アラントイン類、カプロン酸類、酵素類及び黄
柏抽出物、桔梗抽出物、荊芥抽出物、梔子抽出物、甘草
抽出物、サンキナリア抽出物(Sanguinaria radix extr
act)等のような生薬抽出物を単独又は2種以上混合し
て含有することができ、使用する物質の種類は製造しよ
うとする組成物によって適切に選択することができる。
特に、補助薬効剤として竹塩、黄柏抽出物、桔梗抽出
物、荊芥抽出物及びフッ素化合物を一定比率で混合して
使用するのが好ましいが、この時各補助成分の含量は、
竹塩の場合に全体組成物に対し1.0〜5.0重量%使
用し、3種の生薬抽出物の場合に同一基準にその総量が
0.01〜5.0重量%となるように使用し、フッ素化
合物の場合に本発明の属する技術分野において通常適用
される適切な量、具体的には全体組成物基準に0.1〜
1.0重量%で使用することができる。補助薬効成分を
好ましい使用含量未満で使用すると、期待する効果に及
ばないので所期の目的達成が難しく、超過使用する歯磨
の状態が不良となる問題点があり、好ましくない。
は使用目的による通常的に使用される研磨剤、湿潤剤、
結合剤、発泡剤、甘味剤、防腐剤、医薬成分、香料、酸
度調整剤、増白剤等の添加剤を使用して歯磨、口腔清浄
剤、チューインガム、口腔マッサージクリーム等の形態
で製造することができる。ここで、歯磨とは錬歯磨、粉
歯磨及び浸潤歯磨等の歯磨のすべて意味する。本発明に
よる組成物を歯磨の形態で製造する場合は、上記有効成
分以外に歯磨を構成する通常的な成分、例えば研磨剤、
湿潤剤、結合剤、発泡剤、甘味剤、香料、酸度調整剤、
増白剤等を含有させてもよい。
ウム2水和物、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、含水アル
ミナ、カオリン、重曹等を単独又は2種以上混合して使
用することができる。この場合、これら物質を組成物全
体に対して20〜60重量%で使用することができる。
湿潤剤としてはグリセリン、ソルビトール、非結晶性ソ
ルビット液、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、キシリトール等を単独又は2種以上混合して使
用することができる。この場合、これら物質を組成物全
体に対し20〜60重量%で使用し、好ましくはグリセ
リンまたは非結晶性ソルビット液とプロピレングリコー
ルまたはポリエチレングリコールとを10:1〜1:1
の重量比で配合して組成物の総重量を基準に20〜50
重量%の比で使用することができる。
ガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボ
キシビニルポリマー、アルギン酸ナトリウム、ミツガム
(bee gum)、ラポナイト等を単独又は2種以上混合し
て使用することができる。この場合、これらの成分を
0.1〜3.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量
%の比で使用することができる。発泡剤としてはラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム等
の陰イオン界面活性剤及びソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレン系縮合高分子物質等を単独又は2
種以上混合して使用することができる。この場合、これ
ら物質を0.5〜5.0重量%、好ましくは0.5〜
3.5重量%の比で使用することができる。
スパルテーム、ソーマチン、スクラロース、グリチルリ
チン酸等を単独又は2種以上混合して使用することがで
きる。この場合、これら物質を0.05〜0.5重量%
の比で使用し、防腐剤としてはパラオキシ安息香酸エス
テル及び安息香酸ナトリウム等を単独又は2種以上混合
して使用することができる。その他に香料としてははっ
か油、スペアミント油、メントール、カルボン等を適当
量配合して使用し、好ましくはこれらを一定比率で混合
した香料にアニス油を適当量添加して使用するのがよ
く、酸度調整剤としてはリン酸、リン酸ナトリウム、ク
エン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナト
リウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム等を単独又は2種以
上混合して使用することができる。これらを利用して適
当な酸度、即ちpH5〜8の範囲で調整する。増白剤と
しては酸化チタン等をあげることができ、0.1〜2重
量%範囲で使用することが好ましい。
形態に製造する場合は次のような方法で製造することが
できる。口腔清浄剤組成物は通常アルコール部と精製水
部に分けることができ、各種成分を溶解の容易な部にそ
れぞれ溶解して形成された二つの相を混合して製造す
る。この時、口腔清浄剤製品に使用する時清涼感を与
え、水に溶けない香料や防腐剤等を溶かす役割のためエ
タノールが使用されるが、一般的にエタノールの含量が
高い程香料の発散力はよくなるものの、使用しすぎると
苦みがあり、口腔粘膜を刺激するので、1〜30.0重
量%、好ましくは2.0〜20重量%範囲で使用するこ
とができる。
れる成分としては殺菌剤、酵素、抗プラスミン剤等の薬
効剤以外にも可溶化剤、湿潤剤、香料、甘味剤、防腐剤
等が挙げられる。殺菌剤としては抗生剤、陽イオン性界
面活性剤及び4級アンモニウム化合物等が使用できる
が、但し、抗生剤は過敏反応及び細菌の耐性が生ずる問
題のため、十分な事前検討が必要である。酵素類として
はプラークの主成分であるデキストラナーゼ、飲食物の
残り物中澱粉及びその他口腔内粘着性多糖類物質を分解
するグルコアミラーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラー
ゼ、口腔内細菌によって嫌気的に分解され有機酸を生成
し、歯牙表面を溶解させ、虫歯の原因となるぶどう糖を
酸化させることによって過酸化水素を作るグルコースオ
キシダーゼ及び細菌細胞壁に直接作用して細胞壁を破壊
することによって殺菌効果を有するリゾチーム等を1種
以上混合して0.1〜100,000単位/g製品で使
用することができる。抗プラスミン剤は歯茎炎症と出血
を抑制して歯周疾患を予防する目的で使用されるもので
あってトラネキサム酸、アミノカプロン酸等を1種以
上、それぞれ0.05〜0.30重量%で使用すること
ができる。
としてはラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルサルコシン
酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン系縮合高分子物質、
高級アルキル硫酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステ
ルのポリオキシエチレン誘導体、好ましくはラウリル硫
酸ナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレン系縮合高分子物
質等を単独又は2種以上混合して使用することができ
る。この場合、これら物質を0.1〜3.0重量%、好
ましくは0.5〜3.0重量%含量で使用することがで
きる。
るためには湿潤剤を使用し、その例としてはグリセリ
ン、ソルビトール、非結晶性ソルビット液、プロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール等
が挙げられ、この中で好ましいのはグリセリン、非結晶
性ソルビット液、キシリトールである。湿潤剤の使用量
は一般的に2.0〜40.0重量%であり、好ましくは
3.0〜20重量%である。
味剤を使用するが、香料としてははっか油、スペアミン
ト、L−メントール、ユーカリプトスまたはメチルサリ
チレート等を0.1〜1.0重量%で使用することがで
きる。甘味剤としてはラクトース、ソルビトール、アス
パルテーム、サッカリンナトリウム等が使用でき、この
中でもサッカリンナトリウムは通常0.001〜0.1
重量%で使用する。
ウム塩、パラオキシ安息香酸エステル、クレゾール及び
ホルマリン等を単独又は2種以上混合して使用すること
ができる。この場合、これら物質を0.05〜0.15
重量%含量で使用することができ、好ましいのは安息香
酸、安息香酸ナトリウム塩、パラオキシ安息香酸メチル
またはプロピルエステルである。その他に本発明による
口腔清浄剤組成物は、さらに緩衝剤、色素、塩化ナトリ
ウム等が含有できる。この中で口腔清浄剤組成物の酸度
(pH)の調整のための緩衝剤としては主に第一リン酸
ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリ
ウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハ
ク酸ナトリウム、酒石酸及び酒石酸ナトリウム、好まし
くは第一リン酸ナトリウム及び第三リン酸ナトリウム等
を単独又は2種以上混合して使用することができる。口
腔清浄剤組成物の商品的価値を高め、使用目的に適合す
るため色素を使用することもできるが、主に食用色素を
使用することが好ましい。塩化ナトリウムは一般的に歯
茎の炎症緩和及び殺菌等の目的で3〜35重量%範囲で
使用することができる。本発明の主たる有効成分は、ウ
ルソデスオキシコール酸及びケノデスオキシコール酸と
して説明したが、これらの酸の存在しうる誘導体、例え
ばナトリウム塩のような塩、ジアセテートのアシレート
も均等物として本発明に含まれることを理解すべきであ
る。それらの誘導体の使用量は、対応する原料酸の記述
から容易に算出できるであろう。
さらに具体的に説明する。しかし、これらの実施例は本
発明の理解を助けるためのものであり、本発明の範囲が
これらの実施例に限定されるものではない。
よる実施例1〜6の歯磨組成物及び比較例1〜4の歯磨
組成物を下記表1に記載の組成比(重量%)で製造し
た。これら歯磨組成物の製造順序は、湿潤成分のソルビ
トールとグリセリンにカルボキシメチルセルロースナト
リウム、サッカリンナトリウム、パラオキシ安息香酸エ
ステル等の粉末成分を分散させ、精製水で稀釈させた
後、混合機で1次混合した。混合液に第二リン酸カルシ
ウム2水和物等の研磨剤と医薬成分を投入して混合した
後、最後に発泡剤であるアルキル硫酸ナトリウム、安定
剤類、香料成分を加えて真空状態で混合することによっ
て歯磨組成物を製造した。
による実施例7〜12及び比較例5〜8の口腔清浄剤組
成物を、下記表2に記載の組成比(重量%)で通常の方
法によって製造した。即ち、溶剤であるエタノール可溶
化剤を完全に溶解した後、香料を入れて十分に撹拌し、
これを予め製造しておいた精製水部(精製水に湿潤剤及
びその他の成分を溶解した後)に撹拌しながら添加して
溶液を完全に可溶化させた後、通常の方法で濾過するこ
とによって口腔清浄剤組成物を製造した。
発明による実施例13〜19及び比較例9〜11の歯磨
組成物を下記表3に記載の成分及び組成比(重量%)で
通常の方法によって製造した。即ち、まず湿潤成分のソ
ルビトールとグリセリンにカルボキシメチルセルロース
ナトリウム、サッカリンナトリウム、防腐剤であるパラ
オキシ安息香酸エステル等の粉末成分を分散させ、精製
水で稀釈した後、混合機で1次混合した。混合液に第二
リン酸カルシウム2水和物等の研磨剤と医薬成分を投入
して混合した後、最後に発泡剤であるラウリル硫酸ナト
リウム、安定剤類、香料成分を加えて真空状態で混合す
ることによって歯磨組成物を製造した。
成物の有効成分であるウルソデスオキシコール酸及びケ
ノデスオキシコール酸を含有した種々の物質の膠原酵素
活性抑制能を比較するため、下記記載の通り実験した。 1)実験対象 ウルソデスオキシコール酸、ケノデスオキシコール酸、
牛胆塩、竹塩、食塩、厚朴、黄柏、桔梗、荊芥、甘草、
当帰、カモマイル、没薬、緑茶、蒲公英、金銀花、升麻 2)実験方法 試験管に2%濃度のアゾコール(azocol)溶液100
μlを添加した後、緩衝溶液(0.05M Tris HCl, 1m
M CaCl2, pH 7.8)190μlを添加した。
で添加した。 ・ウルソデスオキシコール酸(10%エタノール溶
液)、ケノデスオキシコール酸(10%エタノール溶
液)は最終濃度が0.02%となるように添加、 ・牛胆塩、竹塩、食塩は上記緩衝溶液に溶かして最終濃
度が2.0%となるように添加、 ・厚朴、黄柏、桔梗、荊芥、甘草、当帰、カモマイル、
没薬、緑茶、蒲公英、金銀花、升麻は30%エタノール
抽出物状態で最終濃度が0.1%となるように添加。
l添加した後、37℃恒温器で18時間放置した(別途
に膠原酵素10、100、200μl添加して標準活性
度曲線を作成した)。 試験管を5分間遠心分離した。 試験管より上澄液を取ってセル(cell)に添加し、分
光光度計を利用して540nmにおいての吸光度を測定
した後、標準活性度曲線を利用して実験群の活性度を確
認した。 3)結果 原料別膠原酵素活性抑制効果を表4に、ウルソデスオキ
シコール酸及びケノデスオキシコール酸の濃度及び混合
比率別膠原酵素活性抑制効果を表5に示す。
膠原酵素活性の抑制効果面においてウルソデスオキシコ
ール酸とケノデスオキシコール酸は他の生薬抽出物に比
べて優れており、その効能は0.01%から現れ0.6
%において最大値を示し、その以上の含量においては何
の増加も示さなかった。さらに、ウルソデスオキシコー
ル酸及びケノデスオキシコール酸を混合して適用する場
合、混合した全体含量による効能はそれぞれの原料が有
する効能と類似した。
成物の有効成分であるウルソデスオキシコール酸、ケノ
デスオキシコール酸及びトリクロサンのプラーク形成抑
制能を比較するため、下記記載の通り実験した。 1)実験対象 ウルソデスオキシコール酸、ケノデスオキシコール酸、
トリクロサン 2)実験方法 実験菌株(Streptococcus mutans 10449, type C)を
培地(brain-heart infusion agar)において培養し、
この菌を白金耳でTHB(Todd Hewitt Broth)に接種
して37℃で15時間培養した。
定した。 ガラス棒をスクロースを包含する培地が入っている試
験管に入れ、実験対象物質を一定濃度で添加した後、実
験菌株を添加して37℃で24時間培養した。 培養後ガラス棒を用心深く持ち出して37℃で一日間
乾燥した後、最終重量を測定した。対照群は実験物質を
添加しない試験群とする。
次のような式により計算した。
ウルソデスオキシコール酸またはケノデスオキシコール
酸またはこれらの混合物をトリクロサンと適定比率で混
合した場合にプラーク形成抑制効果がはるかに上昇する
ものと示された。
1〜4の歯磨組成物に対し、次のようにプラーク形成抑
制効果及び歯肉炎症形成抑制効果を実験し、その結果を
表7及び8にそれぞれ示した。 1)実験方法 被験者を選別した後、口腔検診に対する説明をする。
し被験者10名ずつを無作為分配し、正しいくちすすぎ
方法を教育した後に口腔検診を実施し、プラーク指数
(Quigley-Hein Index modified by Turesky)及び歯肉
炎指数(Gingival Bleeding Index, Loe Silness Inde
x)を測定する。 実験群全歯牙に対しスケーリングを実施する。
和物40%、グリセリン25%、ラウリル硫酸ナトリウ
ム1.5%、サッカリンナトリウム0.1%、パラオキ
シ安息香酸エステル0.1%、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム1%、精製水を加えて100%)歯磨を
約2週間使わせた後口腔検診を実施し、この時のプラー
ク指数及び歯肉指数を初期値とする。
し、くちすすぎは平常と同様の方法で1日3回4週間実
施せしめた後、口腔検診を2週及び4週目に実施し、プ
ラーク指数及び歯肉炎指数を点数化する。 実験群の初期値と4週後の点数を比較し、それぞれT
−testで統計的有意性を検定する。
1〜6及び比較例1〜4の歯磨組成物を4週間使わせた
後、プラーク指数を測定し、統計的に有意差検定をした
結果、プラーク形成抑制効果においては実施例1〜6及
び比較例1〜3の組成物において、使用前に比べ使用後
に有意な効果のあることが確認できた。しかし、実施例
1〜5及び比較例1〜2の組成物の間においては有意な
効果差が確認できず、実施例6及び比較例3においては
実施例1〜5及び比較例1〜2と比較して有意差が確認
でき、実施例6と比較例3の間においては有意差が見い
だせなかった。従って、ウルソデスオキシコール酸及び
/またはケノデスオキシコール酸は、プラーク形成の抑
制においては特別に影響しないものと思われ、生薬成分
と混合して使用される場合にも効能の上昇または阻害作
用を示さないものと見られる。
磨組成物を4週間使わせた後、歯肉指数を測定して統計
的に有意差検定をした結果を示した表8から確認できる
ように、歯肉炎緩和効果においては実施例1〜6及び比
較例2〜3の組成物において使用前に比べ使用後に有意
な効果を示しており、実施例6及び比較例3に比べより
良好な歯肉炎症緩和効果を示している。さらに、ウルソ
デスオキシコール酸を基準にみると、その使用含量が
0.01重量%から歯肉炎症緩和効果が現れ、0.02
重量%以上からウルソデスオキシコール酸を含有しない
比較例4に対し有意な効果を示すものと確認された反
面、1.0重量%を超過する場合は(比較例2)使用含
量に比例した効能の上昇がないものと示された。
またはケノデスオキシコール酸は優れた歯肉炎症の緩和
効果を示すものと思われ、かかる目的で使用する場合、
これらは0.02〜1.00重量%、好ましくは0.0
2〜0.6重量%の範囲で使用すべきものと判断され、
竹塩を含有した数種の生薬成分と混合して適用すること
によって歯肉炎症緩和に対する上昇効果が発揮されるこ
とを確認した。
例5〜8の口腔清浄剤組成物に対し、上記実験例3の説
明と同様の方式でプラーク形成抑制効果及び歯肉炎症形
成抑制効果を実験し、その結果を表9及び10にそれぞ
れ示した。
に、実施例7〜12及び比較例5〜8の口腔清浄剤組成
物を4週間使わせた後、プラーク指数及び歯肉指数を測
定し、統計的に有意差検定をした結果、歯磨組成物の場
合と同様の現象を示したので、ウルソデスオキシコール
酸及び/またはケノデスオキシコール酸は口腔清浄剤組
成物の有効成分として使用される場合にも、プラーク形
成の抑制において特別に影響しない反面、優れた歯肉炎
症の緩和効果を示すものと思われ、かかる目的で使用す
る場合、これらは0.02〜1.00重量%、好ましく
は0.02〜0.6重量%の範囲で使用すべきものであ
り、竹塩を含有した数種の生薬成分と混合して適用する
ことによって歯肉炎症緩和に対する上昇効果が発揮され
ることを確認した。
較例9〜11の歯磨組成物に対し、実験例3と同様の方
法でプラーク形成抑制効果及び歯肉炎症形成抑制効果を
実験し、その結果を表11及び12にそれぞれ示した。
例13〜19及び比較例9〜11の歯磨組成物を4週間
使わせた後、プラーク指数を測定し、統計的に有意差検
定をした結果、プラーク形成抑制効果において実施例1
3〜19及び比較例9〜11の組成物において、使用前
に比べ使用後に有意な効果のあることが確認できた。ウ
ルソデスオキシコール酸またはケノデスオキシコール酸
またはこれらの混合物0.01〜1.00重量%とトリ
クロサン0.0001〜1.0000重量%を混合した
歯磨処方においてプラーク形成抑制効果が良好であるも
のと示された。特に実施例17と比較例10からわかる
ように、トリクロサンの単独使用よりウルソデスオキシ
コール酸を一定比率で混用使用するのがプラーク形成抑
制効果がはるかによいものと示された。
1の歯磨組成物を4週間使わせた後、歯肉指数を測定し
て統計的に有意差検定をした結果を示した表12から確
認できるように、歯肉炎緩和効果においては実施例13
〜19及び比較例10〜11の組成物において、使用前
に比べ使用後に有意な効果のあることが確認でき、ウル
ソデスオキシコール酸またはケノデスオキシコール酸ま
たはこれらの混合物0.01〜1.00重量%とトリク
ロサン0.0001〜1.0000重量%を混合した歯
磨処方において歯肉炎症緩和、治療効果が良好であるも
のと示された。特に実施例17と比較例10からわかる
ように、トリクロサンの単独使用よりウルソデスオキシ
コール酸を一定比率で混用使用した実施例の歯磨が、歯
肉炎症緩和効果においてもプラーク形成抑制効果のよう
に効果がはるかによいものと示された。
ルソデスオキシコール酸及びケノデスオキシコール酸
は、歯周炎誘発因子である膠原酵素に対する不活性化能
が優れているので、これらを口腔衛生増進用組成物、例
えば歯磨組成物、口腔清浄剤組成物、チューインガム、
口腔マッサージクリーム等に適用される場合、これらの
組成物は卓越した歯肉炎症緩和効果を示すことが確認で
きた。
るトリクロサンをさらに包含させることによって、上昇
された歯肉炎緩和効果と共に卓越したフラグ形成抑制効
果が提供できる。さらに、このような優れた効果のある
本発明の口腔衛生増進用組成物は動物性生薬である牛胆
または熊胆自体を使用しないので、保管状態による原料
の変質可能性が少なく貯蔵安定性が優れており、人体に
対する安定性も優れて便利に使用できる利点を有する。
Claims (13)
- 【請求項1】 ウルソデスオキシコール酸及びケノデス
オキシコール酸から選択される1種以上の成分を有効成
分として含有することを特徴とする口腔衛生増進用組成
物。 - 【請求項2】 ウルソデスオキシコール酸及びケノデス
オキシコール酸から選択される1種以上の成分を、組成
物の総重量に対し0.02〜1.0重量%含有する請求
項1記載の組成物。 - 【請求項3】 ウルソデスオキシコール酸及びケノデス
オキシコール酸から選択される1種以上の成分を、組成
物の総重量に対し0.02〜0.6重量%含有する請求
項2記載の組成物。 - 【請求項4】 ウルソデスオキシコール酸とケノデスオ
キシコール酸を、100:1〜1:100の重量比で混
合して使用する請求項1記載の組成物。 - 【請求項5】 さらにトリクロサンを含有する請求項1
記載の組成物。 - 【請求項6】 組成物の総重量に対しウルソデスオキシ
コール酸及びケノデスオキシコール酸から選択される1
種以上の成分0.01〜1.0重量%とトリクロサン
0.0001〜1.0重量%とを含有する請求項5記載
の組成物。 - 【請求項7】 組成物の総重量に対しウルソデスオキシ
コール酸及びケノデスオキシコール酸から選択される1
種以上の成分0.02〜0.6重量%とトリクロサン
0.001〜0.300重量%とを含有する請求項6記
載の組成物。 - 【請求項8】 補助薬効剤としてフッ化ナトリウム、フ
ッ化リン酸ナトリウム、フルオロアミン、フッ化スズ
(II)、クロルヘキシジン、竹塩、トラネキサム酸、ア
ラントイン類、カプロン酸類、酵素類、黄柏抽出物、桔
梗抽出物、荊芥抽出物、梔子抽出物、甘草抽出物、サン
キナリア抽出物から選択される1種以上を含有する請求
項1記載の組成物。 - 【請求項9】 組成物の総重量に対し竹塩を1.0〜
5.0重量%含有し、黄柏抽出物、桔梗抽出物及び荊芥
抽出物をその総量が0.01〜5.0重量%となるよう
に含有し、フッ素化合物を0.1〜1.0重量%含有す
る請求項8記載の組成物。 - 【請求項10】 歯磨形態である請求項1記載の組成
物。 - 【請求項11】 口腔清浄剤形態である請求項1記載の
組成物。 - 【請求項12】 チューインガム形態である請求項1記
載の組成物。 - 【請求項13】 口腔マッサージクリーム形態である請
求項1記載の組成物。
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