JPH1045066A - ワーク保持装置 - Google Patents

ワーク保持装置

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JPH1045066A
JPH1045066A JP8200495A JP20049596A JPH1045066A JP H1045066 A JPH1045066 A JP H1045066A JP 8200495 A JP8200495 A JP 8200495A JP 20049596 A JP20049596 A JP 20049596A JP H1045066 A JPH1045066 A JP H1045066A
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JP
Japan
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door
work
support member
holding device
work holding
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8200495A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Ito
伸晃 伊藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH1045066A publication Critical patent/JPH1045066A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余計な応力や変形が生じることなくワークと
してのドア1を車体としてのボディー7に精度良く取付
けるのに用いられる簡易かつ低コストのワーク保持装置
を提供する。 【解決手段】 ドア1を該ドアの重心よりも上方のピン
11のまわりで回動可能に支持する支持部材15と、該
支持部材15を上下方向に移動調整可能なサブシリンダ
14とを有するワーク保持装置10であり、支持部材1
5の回動に対して抵抗力を付与する回動規制部材18が
設けられる。また、支持部材15を水平方向に移動し得
るスライド機構部19、および該スライド機構部19が
設けられる支持プレート2を上下方向に移動し得るメイ
ンシリンダ6を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用ド
アのボディーへの取付け工程等で用いられるワーク保持
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な車両の組立工程にあっては、車
体組立工程で取り付けられたドアは、塗装工程を終えて
から、トリム(艤装)工程の最初に一旦取外され、イン
スト等の各種トリム部品の取付けを行った後、再度ボデ
ィーに取付けている。
【0003】このドアのボディーへの取付けには、例え
ば図3に示すようなワーク保持装置50が用いられてい
る。このワーク保持装置50では、支持プレート2上に
3つのサブシリンダ53が設けられており、これらのサ
ブシリンダ53により上下移動可能なガイド部材54の
上に載置されるようにしてドア1が保持される。図中符
号「55」は側方ガイドである。支持プレート2はメイ
ンシリンダ6により全体的に昇降可能となっており、一
方、前記サブシリンダ53は、ドア1の高さの微調整を
司っている。
【0004】そして、ドア1をボディー7に取付ける場
合には、ワーク保持装置50ごとボディー7に近付ける
と該ワーク保持装置の端部がボディー7に干渉すること
となるのでこれを回避するため、ドア1のみを図中に示
す矢印A方向にスライドさせている。次いで、連結部材
であるヒンジ8の取付け座面をドア1の取付け面に当接
させネジ締結することにより、ドア1の取付けが完了す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドアとボデ
ィーとの高さが不一致の場合には、上記のネジ締結によ
りヒンジ8に余計な応力が発生して変形が起こり、ドア
を元の正規の位置に納めることができなくなるので、ド
ア取付け時の位置安定化のためには、ドアとボディーと
の高さを一致させる必要がある。
【0006】しかしながら、実際には前記高さの一致は
困難である。すなわち、ドア1を図3のA方向に移動さ
せた場合には、ドア1がスライド移動するに伴ってその
重心位置が移動することとなり、図3に示すB方向に傾
きが発生してボディー7に対する取付け位置がずれると
いう問題があった。したがって、そのままドア1の取付
けを行うと、ヒンジ8に余計な応力や変形が発生する虞
れがある。一方、このドアの傾きを抑えて精度向上を図
るためには、サブシリンダ53の個々の複雑な制御が必
要となる。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、本発明の目的は、余計な応力や変
形が生じることなくワークを車体に精度良く取付けるの
に用いることができる簡易かつ低コストのワーク保持装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、ワークを車体に取付けるた
めに該ワークを車体に対して所定の位置および姿勢に保
持するワーク保持装置において、ワークを該ワークの重
心よりも上方の点のまわりで回動可能に支持する支持部
材と、該支持部材を上下方向に移動し得る上下移動手段
とを有することを特徴とするワーク保持装置である。か
かる発明では、ワークを支持部材にセットすることによ
り該ワークは安定的に吊り下げ支持される。次いで、該
ワークを支持部材ごと車体に向けて近付け、吊り下げ支
持されたワークを回動させて傾きを調整すると共に、上
下移動手段により高さ方向位置を調整しつつ、ワークを
車体に対して所定の位置および姿勢に保持する。そして
連結させるための部材をワークの所定の取付け面に正確
に当接させ該ワークを車体に取付ける。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項2記
載のワーク保持装置において、前記支持部材の回動に対
して抵抗力を付与する回動規制部材を有することを特徴
とする。かかる発明では、支持部材が過度に回動しない
ように規制される。
【0010】請求項3に記載の発明は、上記請求項2記
載のワーク保持装置において、前記支持部材を水平方向
に移動し得る水平移動手段を有することを特徴とする。
かかる発明では、支持部材により支持された状態でワー
クが車体に向けて近接離反移動される。
【0011】請求項4に記載の発明は、上記請求項4記
載のワーク保持装置において、前記水平移動手段が設け
られる支持体を上下方向に移動し得る支持体昇降手段を
有することを特徴とする。かかる発明では、車種が変わ
った場合に、その車種に応じてワークを取り付ける高さ
が調整される。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、請求項毎に次のような
効果を奏する。請求項1に記載の発明では、ワークを安
定的に吊り下げ支持することができると共に、ワークの
高さ方向および回動方向を複雑な制御によらずに容易に
微調整することが可能となり、連結させるための部材を
ワークの所定の取付け面に正確に当接させることができ
る。したがって、余計な応力や変形が生じることなくワ
ークを精度良く車体に取り付けることが可能となる。ま
た、高さ方向の調整を一つの上下移動手段で行うことが
できるため、設備コストの低減が図られる。
【0013】請求項2に記載の発明では、支持部材が過
度に回動してしまう事態を回避することができる。これ
により、ワークの位置および姿勢の調整が容易となるだ
けでなく、ワークがずれたり車体などにぶつかったりす
る虞れもなくなる。
【0014】請求項3に記載の発明では、ワークを支持
部材により支持した状態のままで、車体に向けて近接離
反移動させることができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、車種が変わっ
た場合でも、その車種毎にワークを取り付ける高さを調
整することができ、複数の車種に対して対応可能とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るワ
ーク保持装置を車体と共に示す斜視図、図2は図1のC
方向から見たドアおよび車体を示す側面図であり、図3
に示す部材と共通する部材には同一の符号を付してあ
る。
【0017】図1に示すワーク保持装置10は、ワーク
としての自動車用ドア1を車体としてのボディー7に取
付けるために、ドア1をボディー7に対して所定の位置
および姿勢に保持するワーク保持装置である。
【0018】ワーク保持装置10は、ドア1を支持する
支持部材15を有しており、支持部材15は曲げ加工さ
れた丸あるいは角の棒材を使用している。この支持部材
15は、およそ逆U字状を呈する吊り部16と、L字状
を呈する端面ガイド部17とが溶接などにより接合され
て構成されている。
【0019】吊り部16の下端は水平方向に直角に折り
曲げられており、受け部16aが形成されている。ドア
1は、この受け部16aの上に載置される。また、吊り
部16の鉛直方向に伸延する部分は、ドア1の背面に当
接してガイドする機能をも果たしている。
【0020】一方、端面ガイド部17の端部も直角に折
り曲げられて当接部17aを形成しており、ドア1の解
放側端面1aが当接部17aに当接されることにより、
ドア1のボディー7に対し水平方向の位置決めが可能と
なっている。なお、当接部17aの先端を、端面ガイド
部17が略コの字状となる方向にさらに直角に折り曲げ
て、ドア1の正面側への倒れを防止する構成とすること
も可能である。
【0021】本実施形態では、支持部材15は、その上
端水平部分の中央において、ピン11のまわりで回動可
能に支持される。したがって、受け部16aの上に載置
されるドア1の重心よりも上方で該ドアが支持され、す
なわち該ドアを図2に示すD方向に回動可能な状態で、
安定的に吊り下げ支持することができる。なお支持部材
15は、上記のような曲げ加工された棒材を使用したも
のに限定されることなく、ドア1を吊り下げ支持するこ
とができる構造であれば、例えばL字状に折り曲げられ
た板材を使用することも可能である。
【0022】ピン11はブラケット12により水平に支
持されており、このブラケット12は、上下移動手段と
してのサブシリンダ14を介して、支柱13に取り付け
られる。つまり、サブシリンダ14により、ブラケット
12およびピン11と共に、支持部材15を上下方向に
移動させることができる構成となっている。
【0023】サブシリンダ14は、図示のように、逆U
字状の吊り部16の鉛直方向に伸延する部分の間に配置
されており、このサブシリンダ14と吊り部16との間
には、回動規制部材18が設けられる。回動規制部材1
8は、例えばコイルばねなどの弾性部材から構成され
る。したがって、支持部材15のピン11のまわりの回
動に対して抵抗力が付与され、支持部材15が過度に回
動してしまう事態が回避されるようになっている。これ
により、ドア1の位置および姿勢の調整が容易となるだ
けでなく、ドア1の位置がずれたりボディー7などにぶ
つかったりする虞れもなくなる。なお、回動規制部材1
8は、上記弾性部材に限られることなく、例えば空気ダ
ンパや、弾性部材およびダンパ部材を組み合わせたショ
ックアブソーバを使用することも可能である。また、回
動規制部材18の配置箇所は任意であり、例えばピン1
1の周囲にねじりコイルばねを配置する構成とすること
もできる。
【0024】前記支柱13は、水平移動手段としてのス
ライド機構部19の上面に立設されており、このスライ
ド機構部19は、例えば、支持体としての支持プレート
2に固定される図示しないガイドレールに沿って移動可
能とされることにより、支持プレート2に対して水平方
向に移動し得るように構成されている。これにより、ド
ア1を支持部材15により支持した状態のままで、ボデ
ィー7に向けて近接離反移動(図2に示すE方向)させ
ることができる。したがって、スライド機構部19によ
り、ヒンジ8の取付け座面をドア1の取付け面1bに当
接させ、ボルト22および図示しないナットによりネジ
締結することが可能となっている。
【0025】支持プレート2は、支持体昇降手段として
のメインシリンダ6により全体的に上下方向に移動可能
に構成されている。これにより、製造ラインのドアの取
付け工程を流れる車種が変わった場合に、その車種毎に
ドア1を取り付ける高さを調整することができ、複数の
車種に対して対応可能となっている。
【0026】一方、前記サブシリンダ14は、ドア1の
高さ方向について微調整できる構成とされており、部品
や作業のばらつきを吸収することが可能である。具体的
には、ドア重量等とサブシリンダ14による反力とがバ
ランスするように設定する。これにより、見かけ上のド
ア重量を軽減してフローティング状態とし、ドア1の高
さ方向(図2に示すF方向)について容易に微調整する
ことができる。
【0027】また、メインシリンダ6はベースプレート
20上に設置される。このベースプレート20の下面に
は、全方向フリーに移動できるキャスタ21が4箇所設
置されており、装置全体の設置箇所の移動が可能となっ
ている。
【0028】次に、本実施形態の作用を説明する。ワー
ク保持装置10を使用してドア1をボディー7に取り付
ける場合には、先ず、ドア1の解放側端面1aが当接部
17aに当接するようにして、該ドア1を支持部材15
の受け部16aの上に載置しセットする。
【0029】ドア1を支持部材15にセットした後、サ
ブシリンダ14を作動させてドア1をフローティング状
態とした上で、スライド機構部19により、ドア1を支
持部材15ごとボディー7に向けて近付ける。
【0030】次いで、吊り下げ支持されたドア1を図2
のD方向に僅かに回動させて傾きを調整すると共に、図
2に示すF方向僅かに移動させての高さ方向位置を調整
しつつ、ヒンジ8の取付け座面をドア1の所定の取付け
面に当接させる。そして、ボルト22および図示しない
ナットによりヒンジ8の取付け座面をドア1に締結し
て、ドア1をボディー7に取付ける。
【0031】このように本実施形態によれば、ドア1を
安定的に吊り下げ支持することができると共に、ドア1
の高さ方向および回動方向を複雑な制御によらずに容易
に微調整することが可能となり、ヒンジ8の取付け座面
をドア1の所定の取付け面に正確に当接させることがで
きる。したがって、ヒンジ8に余計な応力を発生させる
ことなくドア1を精度良くボディー7に取り付けること
が可能となり、ヒンジ8が変形してドア1を正規の位置
に納めることができなくなるような事態を確実に回避す
ることができる。
【0032】また、高さ方向の調整を一つのサブシリン
ダ14で行うことができるため、設備コストの低減が図
られる。
【0033】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、種々変形する
ことができる。たとえば、上述した実施形態では、ドア
を車体に取り付けるのに用いられるワーク保持装置10
について説明したが、本発明はドア以外の他のワークの
取付けにも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るワーク保持装置を車
体と共に示す斜視図である。
【図2】 図1のC方向から見たドアおよび車体を示す
側面図である。
【図3】 従来のワーク保持装置を車体と共に示す側面
図である。
【符号の説明】
1…ドア(ワーク)、 2…支持プレート(支持体)、 6…メインシリンダ(支持体昇降手段)、 7…ボディー(車体)、 8…ヒンジ、 10,50…ワーク保持装置、 11…ピン、 14…サブシリンダ(上下移動手段)、 15…支持部材、 18…回動規制部材、 19…スライド機構部(水平移動手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを車体に取付けるために該ワーク
    を車体に対して所定の位置および姿勢に保持するワーク
    保持装置において、 ワークを該ワークの重心よりも上方の点のまわりで回動
    可能に支持する支持部材と、 該支持部材を上下方向に移動し得る上下移動手段とを有
    することを特徴とするワーク保持装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材の回動に対して抵抗力を付
    与する回動規制部材を有することを特徴とする請求項2
    記載のワーク保持装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材を水平方向に移動し得る水
    平移動手段を有することを特徴とする請求項2記載のワ
    ーク保持装置。
  4. 【請求項4】 前記水平移動手段が設けられる支持体を
    上下方向に移動し得る支持体昇降手段を有することを特
    徴とする請求項4記載のワーク保持装置。
JP8200495A 1996-07-30 1996-07-30 ワーク保持装置 Withdrawn JPH1045066A (ja)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007