JPS5814084Y2 - 自動車の車高調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の車高調整装置に関するものである。

車輪を支持するハウジングを車体部材に取付けられたス
トランドダンパーにて弾力的に支持したストランド型懸
架装置におＬ・ては、ストランドダンパ一部に設けられ
るコイルスプリングによす車高が決まるので、製品によ
る車高のバラツキがあり、又スプリングが使用中へ夕っ
て来ると車高の変化を来たす。

又車両重量の異なる車種では同一のストランドダンパー
を用Ｌ・ると車高が異ってしまうので、それぞれに適合
するストランドダンパーを準備する必要があった。

本考案は上記従来の問題に対処しようとするもので、以
下附図実施例につき説明する。

第１図にお（・て１は車輪、２は該車輪を支持するハウ
ジング１′とホイールエプロン（車体部材）３間に取付
けられたストラットダンパー、４はコイルスプリングで
ある。

本考案では該ストランドダンパー２と車体固定部材間に
介装されるコイルスプリング４のロアシート５をストラ
ンドダンパー２に対して上下移動調整可能なるよう構成
したものである。

即ち本考案におち・ては、第２図に示すようにストラッ
トダンパー２の外周に固定部材６を溶接等により固着す
る。

該固定部材６には複数のボルト７が上方に向けて突出す
るよう溶接等により固着され、該複数のボルト７にはそ
れぞれナンド８が螺合されている。

一方ストラントダンパー２に上、下指動可能なるよう嵌
挿されたロアシート５の底面部には上記ボルト７が貫通
する穴５ａが複数個設けられ、紋穴５ａにボルト７先端
部が嵌挿した状態にお（・てナンド８がロアシート５の
下面に当接し、該ナンド８にてロアシート５を支持する
構成となってＬ゛る。

従ってロアシート５を支持するナンド８をまわしボルト
７に対する高さを変更調整することによりロアシート５
の高さを調整することができる。

以上のように本考案によればストランドダンパーに固着
された固定部材にコイルスプリングのロアシートを上下
移動調整可能なる如く支持させる構成をとることにより
コイルスプリングのバネ力を該ロアシートの上下方向移
動調整にて変え、車高を容易に調整することができるも
ので、特に単一種の懸架装置を車両重量の異なる多車種
に適用させることができる点極めて効果的なるものであ
る。

更に本考案ではロアシートの支持調整機構の構成部材は
、単純なる平板材よりなるｌｌｆｆｌ部材、ボルト及び
ナンド等、非常に単純で一般にどこででも容易に人手で
きる部品ばかりであり、これらを溶接、螺合等簡単なる
手段にて組合せただけであるので、構造簡単で且つ極め
て安価であるばかりか、調整操作も非常に簡単、容易で
ある等、実用上多大の効果をもたらし得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す懸架装置部の正面図、第
２図は第１図Ａ部の拡大−半断面図である。 １・・・・・・車輪、１′・・・・・・・・ウジング、
２・・・・・・ストランドダンパー ３・・・・・・ホ
イールエプロン、４・・・・・・コイルスプリング、５
・・・・・・ロアシート、６・・・・・・固定部材、７
、７’・・・・・ボルト、８・・・・・・ナンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輪を支持するハウジングを車体部材に取付けたストラ
   ンドダンパーにて弾力的に支持するストランド型懸架装
   置にお（・て、該ストランドダンパーと車体固定部材間
   に介装されるコイルスプリングのロアシートをストラン
   ドダンパーに上下摺動可能に嵌挿し、ストランドダンパ
   ー外周に固定部材を固着し、該固定部材に複数のボルト
   を上方に向けて突出させて固定し、該ボルトにそれぞれ
   ナンドを螺合し、上記ロアシートに設けた穴に該ボルト
   先端が貫通した状態でナンドがロアシート下面に当接し
   て該ロアシートを支持する構成としたことを特徴とする
   自動車の車高調整装置。