JPH1044474A - カラーレジストレーション調整方法およびカラープリンタ - Google Patents

カラーレジストレーション調整方法およびカラープリンタ

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JPH1044474A
JPH1044474A JP20992996A JP20992996A JPH1044474A JP H1044474 A JPH1044474 A JP H1044474A JP 20992996 A JP20992996 A JP 20992996A JP 20992996 A JP20992996 A JP 20992996A JP H1044474 A JPH1044474 A JP H1044474A
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JP
Japan
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line head
color
block selection
selection time
printer
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Application number
JP20992996A
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English (en)
Inventor
Masafumi Kamata
雅史 鎌田
Atsuyuki Ninomiya
敬幸 二宮
Kazuhiko Morimura
和彦 森村
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各色のラインヘッドの印字ズレを補正するこ
とにより、カラーレジストレーションのズレを減少させ
ることを可能としたカラーレジストレーション調整方法
およびカラープリンタを提供する。 【解決手段】 ヒートブロック選択時間TbをCPU側
から設定するためのヒートブロック選択時間レジスタ9
6を各色毎に持たせ、各色のサーマルラインヘッドの傾
き基準角θからのズレ角に応じてTbを計算して上記ヒ
ートブロック選択時間レジスタ96に設定することによ
り、各色のサーマルラインヘッドの印字ズレを補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー印字用のラ
インヘッドを用いたときのカラーレジストレーション調
整方法およびカラープリンタに関するものである。
【0002】更に詳述すると、本発明は、例えばインク
ジェット方式等のサーマルラインヘッドを複数本用いた
ページプリンタ等の、カラーレジストレーション調整方
法およびカラープリンタに関するものである。
【0003】
【従来の技術】複数本のラインヘッドを用いたプリンタ
の一例として、サーマルラインヘッドを複数用いたカラ
ーページプリンタが知られている。この種のカラープリ
ンタでは、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの4
色のサーマルラインヘッドを備えている。
【0004】図5は、長さL(例えばA4用紙たて用な
らば約8インチ),分解能X(例えば600dpi(ド
ット/インチ))のサーマルラインヘッドを4本有し、
各サーマルラインヘッドがそれぞれブラック・シアン・
マゼンタ・イエローのインクを吐出する、主走査方向分
解能X×副走査方向分解能Yを持つフルカラーラインプ
リンタの制御系を示すブロック図である。
【0005】図5において、50はデータ/制御信号発
生部であり、ホストコンピュータから送られる画像信号
に基づいてデータ信号および制御信号を次段のブロック
へ出力する。7(7B,7C,7M,7Y)は記録媒体
にインクを吐出して画像を記録するサーマルラインヘッ
ド、8(8B,8C,8M,8Y)はサーマルラインヘ
ッド7を駆動するラインヘッドドライバ、9はデータ/
制御信号発生部50からの制御信号により、ラインヘッ
ドドライバ8へのイメージデータの転送とヒートパルス
信号の発生を行うラインヘッドコントローラである。
【0006】ラインフィードモータドライバ10とライ
ンフィードモータ11は、データ/制御信号発生部50
から供給される制御信号によって記録媒体の副走査方向
移動を行う制御系である。
【0007】図6は、ラインヘッドコントローラ9およ
びラインヘッドドライバ8をより詳しく示した図であ
る。ただし、ラインヘッドコントローラ9は説明の簡略
化のため、1色分のみ示してある。ここで、91はライ
ンフィードモータ11の駆動に同期してサーマルライン
ヘッド7を駆動するパルスを発生させるヒートパルス発
生部、92はデータ/制御信号発生部1に含まれている
RAM/DMAコントローラを介してRAM(図示せ
ず)に格納されたイメージデータを受信するイメージデ
ータラッチ、93はイメージデータラッチ92のデータ
に開始ノズルのオフセットを付加した後パラレル/シリ
アル変換してラインヘッドドライバ8へシリアル送信す
るパラレル/シリアル変換部、94は印字開始ノズルを
設定するオフセット設定レジスタ、95は後述するヒー
トブロックを選択するヒートブロック選択部、81はシ
リアルデータをシリアル/パラレル変換するシリアル/
パラレル変換部、82はシリアル/パラレル変換部81
の出力とヒートパルス発生部91からのヒートパルスと
の論理積をとるゲート部、83はゲート部82の出力と
ヒートブロック選択部95からのヒートブロック選択信
号によりサーマルラインヘッド7に電流を供給するトラ
ンジスタアレイ部である。
【0008】この際、サーマルラインヘッド7は以下の
理由により、N個のブロックに分割されて駆動される。
【0009】1) 長さL=8インチ、分解能X=60
0dpiのサーマルラインヘッドの場合、ノズル数は各
サーマルラインヘッド当たり4800あり、それが4本
あるため、一度にヒートするノズル数が19200と非
常に多く、全てのノズルを同時にヒートするには大容量
の電源が必要になる。
【0010】2) 同様の理由で、大電流が短時間に流
れるため、電源からラインヘッドドライバまでの間やラ
インヘッドドライバからサーマルラインヘッドまでの間
で大きな電圧降下が発生し、インクの吐出精度(液滴の
大きさの安定性、吐出速度安定性等)が低下する。
【0011】3) また同様の理由で、各ノズルへのイ
ンクの供給が追い付かなくなる。
【0012】ヒートブロック選択部95は上記N個のヒ
ートブロックを選択するヒートブロック選択信号を、基
準クロックClockと、ヒートパルス発生部91から
のタイミング信号であるヒートトリガ信号とに基づいて
発生する。また逆に言えば、ヒートパルス発生部91か
らのヒートパルス信号は、ヒートブロック選択部95か
らのヒートブロック選択信号をトリガとして発生され
る。
【0013】次に、図7の(A),(B)および(C)
を用いて、N個のブロック分割駆動方法について説明す
る。本図は説明の簡略化のため、サーマルラインヘッド
1本のみについて、副走査速度、ブロックヒートパルス
タイミングとの関係を示している。図中の7はサーマル
ラインヘッド(図4参照)であり、N個(N=8)のブ
ロックに分割されている。12は副走査方向(図の上方
向)に移動する記録媒体である。
【0014】サーマルラインヘッド7は副走査方向に垂
直な位置に対して、最初のブロック0は上流に最終ブロ
ックN−1は下流になるよう、図7(A)のように僅か
に角度θだけ傾けてある。但し、図7では説明の容易化
のため角度を強調して描いてある。ここで、もし全ての
ブロックを同時にヒートすれば、主走査方向の直線は図
7(B)のようにθ傾いて印字されてしまう。そこで実
際には、ブロック0をヒートしてから所定の時間間隔T
bの後ブロック1を、それからまたTbの後ブロック2
をヒートする、というように順次Tbという時間間隔毎
にブロックN−1までヒートしていく。
【0015】L,N,Tbとθ及び副走査速度Vvの間
に以下の式1の関係が成り立っていれば、図7(C)の
ように主走査方向の直線は、各ブロック毎にはθだけ傾
くが、全体としてはほぼ副走査方向に垂直な直線として
印字することができる。
【0016】
【数1】 Vv×Tb = (L/N)×sinθ …(式1) 図8は、上記のヒートトリガ信号と、ヒートパルス信号
とヒートブロック選択信号の関係を示したタイミングチ
ャートである。
【0017】また、副走査速度Vvと副走査方向の分解
能Y、ノズルの吐出周波数Fの間には、次に示す式2の
関係がある。
【0018】
【数2】 Vv = F/Y …(式2) したがって、式1と式2から、θは次の式3を用いて求
められる。
【0019】
【数3】 θ = arcsin((Tb×N×F)/(Y×L)) …(式3) ただし、Tbはインクを吐出するのに十分なエネルギー
をサーマルラインヘッドの各ノズルに供給する長さ、す
なわちTh以上なくてはならず、かつTb×NはN個の
ブロック全てをヒートする時間であるが、この値が吐出
周期T(=1/F)を超えてはならない。
【0020】例えば、Th=20μs、Y=600dp
i、F=2kHz、Tb=40μs、L=8inch、
N=8のプリンタの場合では、θ=0.00764°≒
0.46′となる。
【0021】複数のサーマルラインヘッドは副走査方向
に順に並んでいるので、印字媒体上の同一の位置に複数
の色を重ねるためには各サーマルラインヘッドに対し副
走査方向のサーマルラインヘッド間距離に応じた印字デ
ータを転送する必要がある。例えば、サーマルラインヘ
ッドの間隔が1インチ、副走査方向分解能Yが600d
piである場合、ある位置にイエローとマゼンタを重ね
てレッドにしようとすると、まずイエローを印字した後
に1インチ副走査方向に印字媒体を移動させ、マゼンタ
を印字する。つまりイエローを印字するタイミングにお
いては、マゼンタの印字データは600ドット分(60
0ラスタ分)手前のデータである必要がある。
【0022】次に、レジストレーション調整について説
明する。
【0023】レジストレーション調整とは、異なるサー
マルラインヘッドによって吐出されるインク滴の着弾位
置のズレを小さくすることであり、副走査方向の調整、
主走査方向の調整及び回転方向の調整がある。一般的に
はズレ量をドット径の1/2以下にしないと画像劣化が
発生する。
【0024】副走査方向のズレの発生原因はサーマルラ
インヘッドの取り付け誤差や印字媒体の送りムラであ
り、調整方法としては、取り付け部に調整機能を設けた
り各サーマルラインヘッドをヒートするタイミングを可
変にしたりすることなどがある。
【0025】主走査方向のズレの発生原因はサーマルラ
インヘッドの取り付け誤差が主で、調整方法としては、
取り付け部に調整機構を設けることで合わせ込むことが
可能であるが、サーマルラインヘッドの印字可能幅が印
字に必要な長さよりも長いもの(ドット数が最大印字幅
分よりも十分多いもの)であれば、印字開始ノズルにオ
フセットを持たせることで各サーマルヘッド間の取り付
け誤差を補正してレジストレーションのズレを低減する
ことができる。
【0026】回転方向のズレの発生原因もサーマルライ
ンヘッドの取り付け誤差が主であり、調整方法として
は、取り付け部に調整機構を設けることでサーマルライ
ンヘッドの傾き角を基準角θに合わせ込むことが可能で
ある。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにサーマルラインヘッドの傾き基準角θの値は非
常に小さく、許容される公差はさらに小さい。なぜなら
ば、このθに誤差があると主走査方向の直線が副走査方
向に垂直な直線として印字できないばかりか、図5のよ
うな複数のサーマルラインヘッドをもつフルカラープリ
ンタでカラーレジストレーションのズレを発生し、結果
として画像品位の低下を引き起こすからである。
【0028】従来例で示した、Y=600dpi、F=
2kHz、Tb=40μs、L=8inch、N=8の
プリンタの場合では、θ≒0.46′に対して、各色の
サーマルラインヘッドの取り付け角を±1/4ドット分
の誤差の範囲、すなわち約0.34′から約0.57′
の間にしないと、各色のドットのズレが1/2ドット以
上となる可能性が生じ画像品位が低下する。
【0029】しかしながら、サーマルラインヘッドの傾
き角θをこのレベルで機械的に合わせ込むことは非常に
困難であり、そのためにはサーマルラインヘッド及びそ
の支持部材の加工精度を高くするか、またはθ微調整機
構を組み込む必要があるため、コストの上昇を招いてい
た。
【0030】よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、
各色のラインヘッドの印字ズレを補正することにより、
カラーレジストレーションのズレを減少させることを可
能としたカラーレジストレーション調整方法およびカラ
ープリンタを提供することにある。
【0031】本発明のその他の目的は、ラインヘッドの
取り付け公差を緩和することにより、部品コスト及び調
整コストが削減できるカラーレジストレーション調整方
法およびカラープリンタを提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るカラーレジストレーション調整方法
は、複数本のカラー印字用ラインヘッドを用いて、該ラ
インヘッドそれぞれを複数のブロックに分け、記録媒体
の副走査速度に対応して該ブロックを順次駆動すること
により印字を行うに際して、前記ラインヘッドの取り付
け回転角と基準角との差に応じて前記ブロックを順次駆
動するタイミングを可変設定するものである。ここで、
前記ラインヘッドとして、カラーインクを吐出させるた
めのサーマルラインヘッドを用いる。そして、前記記録
媒体の副走査速度に対応してヒートブロックを順次加熱
することにより印字を行うに際して、前記サーマルライ
ンヘッドの取り付け回転角と基準角度との差に応じて前
記ヒートブロックを順次加熱するタイミングを可変設定
する。すなわち、前記サーマルラインヘッドとして、イ
エロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各インクを吐出
させるラインヘッドを用いる。
【0033】また、カラープリンタの組み立て時に、前
記サーマルラインヘッドの取り付け誤差をそれぞれ測定
してブロック選択時間を予め計算しておき、該ブロック
選択時間に基づいて前記ヒートブロックを順次加熱する
のが好適である。このときには、予め計算された前記ブ
ロック選択時間を不揮発性メモリに格納しておき、前記
カラープリンタの電源投入時に、各色毎のブロック選択
時間レジスタにストアする。
【0034】本発明に係るカラープリンタは、複数本の
カラー印字用ラインヘッドを備えたカラープリンタにお
いて、前記ラインヘッドの取り付け回転角と基準角との
差に応じて、前記ラインヘッドを構成するN個(Nは正
の整数)のブロックを順次駆動する手段を具備したもの
である。ここで、前記ブロックを順次駆動するタイミン
グを記憶するために、ブロック選択時間レジスタを備え
た構成とするのが好適である。このとき、予め計算され
たブロック選択時間を不揮発性メモリに格納しておき、
当該ラインプリンタの電源投入時に、各色毎の前記ブロ
ック選択時間レジスタにストアするものとする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の一形態を説明する。
【0036】図1は、本発明を適用したインクジェット
プリンタの一部を示すブロック図である。
【0037】図2は、図1に示したラインヘッドコント
ローラおよびラインヘッドドライバを含むインクジェッ
トプリンタ全体の構成を示すブロック図である。この図
2に示したインクジェットプリンタは、長さL(例えば
A4用紙たて用ならば約8インチ),分解能X(例えば
600dpi(ドット/インチ))のサーマルラインヘ
ッドを4本有し、各サーマルラインヘッドがそれぞれブ
ラック・シアン・マゼンタ・イエローのインクを吐出す
る、主走査方向分解能X×副走査方向分解能Yを持つフ
ルカラーラインプリンタである。
【0038】まず、図2を参照して、本プリンタの全体
的な構成を説明する。
【0039】1は本プリンタの動作制御及びデータ処理
を実行するCPU、2はCPU1の制御プログラムやフ
ォント処理のための各種データを格納するROM、3は
各種データを一時格納するためのRAM、4はホストコ
ンピュータ等の外部機器(不図示)との間で通信制御を
行い外部機器から送られてくるデータを取り込むための
データ受信部、5はデータ受信部4からのデータのRA
M3へのDMA転送と、RAM3に格納されたイメージ
データのラインヘッドコントローラ9へのDMA転送、
及びCPU1からのRAM3へのアクセスを制御するD
MA/RAMコントローラ、6はプリンタ固有のパラメ
ータを格納するEEPROMなどの不揮発性メモリ、7
(7B,7C,7M,7Y)は記録媒体にインクを吐出
して画像を記録するサーマルラインヘッド、8(8B,
8C,8M,8Y)はサーマルラインヘッド7を駆動す
るラインヘッドドライバ、9はCPU1からの制御信号
により、ラインヘッドドライバ8へのイメージデータの
転送とヒートパルス信号の発生を行うラインヘッドコン
トローラである。
【0040】ラインフィードモータドライバ10とライ
ンフィードモータ11は、CPU1から供給される制御
信号よって記録媒体の副走査方向移動を行う制御系であ
る。
【0041】図1はラインヘッドコントローラ9および
ラインヘッドドライバ8をより詳しく示した図である。
ただし、ラインヘッドコントローラ9は説明の簡略化の
ため、1色分のみ示してある。ラインヘッドコントロー
ラ9において、91はラインフィードモータの駆動に同
期してサーマルラインヘッド7を駆動するパルスを発生
させるヒートパルス発生部、92はRAM/DMAコン
トローラ5を介してRAM3に格納されたイメージデー
タを受信するイメージデータラッチ、93はイメージデ
ータラッチ92のデータに開始ノズルのオフセットを付
加した後パラレル/シリアル変換してラインヘッドドラ
イバ8へシリアル送信するパラレル/シリアル変換部、
94は印字開始ノズルを設定するオフセット設定レジス
タ、95は後述するヒートブロックを選択するヒートブ
ロック選択部、96は本実施例に特有なヒートブロック
選択時間設定レジスタ(後に詳述する)である。
【0042】また、ラインヘッドドライバ8において、
81はシリアルデータをシリアル/パラレル変換するシ
リアル/パラレル変換部、82はシリアル/パラレル変
換部81の出力とヒートパルス発生部91からのヒート
パルスとの論理積をとるゲート部、83(0,1,2,
・・・,N−1)はゲート部82の出力とヒートブロッ
ク選択部95からのヒートブロック選択信号によりサー
マルラインヘッド7に電流を供給するトランジスタアレ
イ部である。
【0043】次に、図1および図2を参照して、本プリ
ンタの概略的動作を説明する。
【0044】データ受信部4によって入力されたデータ
は、RAM/DMAコントローラ5を介してRAM3に
一時格納され、ROM2に格納してあるプログラムに従
ってCPU1によりコマンド,イメージデータ,文字コ
ードの解析が行われる。入力されたデータはその後CP
U1により印字データに変換され、順次RAM3に格納
される。1ページ分の印字データの展開が終了するか、
もしくは外部機器のホストコンピュータより印字命令が
入力された時点で、ラインフィードモータドライバ10
によりラインフィードモータ11が駆動され、RAM3
に格納されている印字データがRAM/DMAコントロ
ーラ5及びラインヘッドコントローラ9のパラレル/シ
リアル変換部93を介してラインヘッドドライバ8のシ
リアル/パラレル変換部81に転送される。1ライン分
の印字データの転送が終了し、ラインフィードモータ1
1が所定の回転を行った時点で、ラインヘッドコントロ
ーラ9のヒートパルス発生部91からヒートパルス信号
がラインヘッドドライバ8のゲート部82に送られ、ト
ランジスタアレイ部83が駆動されてサーマルラインヘ
ッド7がヒートされインクを吐出する。
【0045】この際、サーマルラインヘッド7は以下の
理由により、N個(N=8)のブロックに分割されて駆
動される。
【0046】1) 長さL=8インチ、分解能X=60
0dpiのサーマルラインヘッドの場合、ノズル数は各
サーマルラインヘッド当たり4800あり、それが4本
あるため、一度にヒートするノズル数が19200と非
常に多く、全てのノズルを同時にヒートするには大容量
の電源が必要になる。
【0047】2) 同様の理由で、大電流が短時間に流
れるため、電源からラインヘッドドライバまでの間やラ
インヘッドドライバからサーマルラインヘッドまでの間
で大きな電圧降下が発生し、インクの吐出精度(液滴の
大きさの安定性、吐出速度安定性等)が低下する。
【0048】3) また同様の理由で、各ノズルへのイ
ンクの供給が追い付かなくなる。
【0049】ヒートブロック選択部95は上記N個のヒ
ートブロックを選択するヒートブロック選択信号を、基
準クロックClockと、ヒートパルス発生部91から
のタイミング信号であるヒートトリガ信号とに基づいて
発生する。また逆に言えば、ヒートパルス発生部91か
らのヒートパルス信号は、ヒートブロック選択部95か
らのヒートブロック選択信号をトリガして発生される。
【0050】図3は、本プリンタによる印字ずれの低減
効果を示す図である。この図3も図7と同様に、説明の
容易化のため、サーマルラインヘッドの回転角度を強調
して描いている。
【0051】図1に関して述べた通り、本プリンタでは
図6に示した従来例に対し、各サーマルラインヘッド7
のブロック選択時間Tbx(ただしxは各サーマルライ
ンヘッドを示す)をCPUから設定するブロック選択時
間設定レジスタ96が追加されている。
【0052】ここで、上記ブロック選択時間Tbxの設
定方法を述べる。
【0053】既述の式3に示す通り、サーマルラインヘ
ッド7の傾きの基準角θは、
【0054】
【数4】 θ = arcsin((Tb×N×F)/(Y×L)) …(式4) で与えられるが、実際には取り付け誤差がある。この取
り付け誤差をΔθxとすると、各サーマルラインヘッド
の取り付け角はθ+Δθxとなり、主走査方向の直線は
副走査方向に垂直な直線として印字することができなく
なる。
【0055】各サーマルラインヘッド7の取り付け誤差
Δθxが同程度であれば、回転方向のカラーレジストレ
ーションのズレは小さく、単に主走査方向の直線の副走
査方向に対する直交度が悪くなるだけで、上記従来例の
ようにθが約5.7′程度であれば現実的には支障がな
い。すなわち、人間が視覚的に直交度の悪さを検出でき
ない程度である。
【0056】しかしながら、各サーマルラインヘッド7
の取り付け誤差Δθxの差が大きい場合、例えば図3
(A)に示すようにイエローのサーマルラインヘッドの
取り付け誤差ΔθYが0.3′、マゼンタのサーマルラ
インヘッドの取り付け誤差ΔθCが−0.3′あるとき
は、図3(B)に示す通りカラーレジストレーションの
ズレが大きく、イエローとマゼンタによって作られるレ
ッド以外にイエローとマゼンタが見えてしまい視覚的に
問題となるため、何らかの補正が必要となる。
【0057】そこで、取り付け角がθ+Δθxの場合に
直交度を改善するには、上記の式4(=式3)を用いて
ブロック選択時間Tbxを求めればよい。すなわち、
【0058】
【数5】 Tbx=((Y×L)sin(θ+Δθx))/(N×F) …式(5) から計算できる。例えば、上記例のように、イエローの
サーマルラインヘッドの取り付け誤差ΔθYが0.
3′、マゼンタのサーマルラインヘッドの取り付け誤差
ΔθCが−0.3′あるときは、イエローのサーマルラ
インヘッドのブロック選択時間Tbyが約66μs、マ
ゼンタのセーマルラインヘッドのブロック選択時間Tb
cが約14μsとなる。
【0059】しかしながら、従来例で述べた通り、ブロ
ック選択時間Tbxの取り得る値には限界がある。下限
は、印字ノズルのヒートパルス幅Thであり、上限は吐
出周期Tをブロック数Nで割った値となる。上記従来例
では、下限20μs(=Th)、上限62.5μs(=
T/N=500μs/8)である。したがって、補正可
能な取り付け角の範囲は、式4より、約0.23′から
約0.72′の間となる。
【0060】また、カラーレジストレーションの許容ズ
レ量を1/2ドット分とすれば、補正可能な取り付け角
の範囲は、約0.12′から約0.83′の間にまで広
げることができる。図3(C)は補正後のレッドの印字
状態であり、カラーレジストレーションの改善が見られ
る。
【0061】ここで、ヒートトリガ信号,イエローのヒ
ートパルス信号及びヒートブロック選択信号,マゼンタ
のヒートパルス信号及びヒートブロック選択信号の関係
は図4のタイミングチャートに示した通りである。
【0062】また、以上述べた上述した回転方向のカラ
ーレジストレーション調整は、例えば、カラーページプ
リンタを工場から出荷する際に、各サーマルラインヘッ
ドの取り付け誤差Δθxを測定してブロック選択時間T
bxを計算し、各色毎のブロック選択時間レジスタに設
定すべき値を予め不揮発性メモリに格納しておき、カラ
ーページプリンタの電源オン時に毎回各色毎のブロック
選択時間レジスタに設定すればよい。
【0063】以上説明した通り、ヒートブロック選択時
間TbをCPU側から設定するためのヒートブロック選
択時間レジスタを各色毎に持たせ、各色のサーマルライ
ンヘッドの傾き基準角θからのズレ角に応じてTbを計
算して上記ヒートブロック選択時間レジスタに設定する
ことにより、各色のサーマルラインヘッドの印字ズレを
補正することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
色のサーマルラインヘッドの印字ズレを補正し、その結
果としてカラーレジストレーションのズレを減少させる
ことが可能となる。また、サーマルラインヘッドの取り
付け公差が緩和されるため、部品コスト及び調整コスト
が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、サーマルラ
インプリンタのラインヘッドドライバとラインヘッドコ
ントローラを示すブロック図である。
【図2】本発明を適用したインクジェットプリンタの全
体的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による印字ズレ低減
効果を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態によるヒートトリガ
信号,ヒートパルス信号及びヒートブロック選択信号の
関係を示すタイミング図である。
【図5】従来例から知られているラインプリンタを示す
ブロック図である。
【図6】図5に示したプリンタのラインヘッドドライバ
とラインヘッドコントローラを示すブロック図である。
【図7】副走査方向とヒートブロックの位置関係を示す
図である。
【図8】従来から知られているヒートトリガ信号とヒー
トパルス信号とヒートブロック選択信号との関係を示す
タイミング図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 データ受信部 5 RAM/DMAコントローラ 6 不揮発性メモリ 7 サーマルラインヘッド 8 ラインヘッドドライバ 9 ラインヘッドコントローラ 10 ラインフィードドライバ 11 ラインフィードモータ 12 記録媒体 81 シリアル/パラレル変換部 82 ゲート部 83 トランジスタアレイ部 91 ヒートパルス発生部 92 イメージデータラッチ 93 パラレル/シリアル変換部 94 オフセット設定レジスタ 95 ヒートブロック選択部 96 ヒートブロック選択時間設定レジスタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のカラー印字用ラインヘッドを用
    いて、該ラインヘッドそれぞれを複数のブロックに分
    け、記録媒体の副走査速度に対応して該ブロックを順次
    駆動することにより印字を行うに際して、 前記ラインヘッドの取り付け回転角と基準角との差に応
    じて前記ブロックを順次駆動するタイミングを可変設定
    することを特徴とするカラーレジストレーション調整方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ラインヘッドと
    して、カラーインクを吐出させるためのサーマルライン
    ヘッドを用いることを特徴とするカラーレジストレーシ
    ョン調整方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記記録媒体の副走
    査速度に対応してヒートブロックを順次加熱することに
    より印字を行うに際して、前記サーマルラインヘッドの
    取り付け回転角と基準角度との差に応じて前記ヒートブ
    ロックを順次加熱するタイミングを可変設定することを
    特徴とするカラーレジストレーション調整方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記サーマルライン
    ヘッドとして、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
    の各インクを吐出させるラインヘッドを用いることを特
    徴とするカラーレジストレーション調整方法。
  5. 【請求項5】 請求項2において、カラープリンタの組
    み立て時に、前記サーマルラインヘッドの取り付け誤差
    をそれぞれ測定してブロック選択時間を予め計算してお
    き、該ブロック選択時間に基づいて前記ヒートブロック
    を順次加熱することを特徴とするカラーレジストレーシ
    ョン調整方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、予め計算された前記
    ブロック選択時間を不揮発性メモリに格納しておき、前
    記カラープリンタの電源投入時に、各色毎のブロック選
    択時間レジスタにストアすることを特徴とするカラーレ
    ジストレーション調整方法。
  7. 【請求項7】 複数本のカラー印字用ラインヘッドを備
    えたカラープリンタにおいて、 前記ラインヘッドの取り付け回転角と基準角との差に応
    じて、前記ラインヘッドを構成するN個(Nは正の整
    数)のブロックを順次駆動する手段を具備したことを特
    徴とするカラープリンタ。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記ブロックを順次
    駆動するタイミングを記憶するために、ブロック選択時
    間レジスタを備えたことを特徴とするカラープリンタ。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記ラインヘッドと
    して、カラーインクを吐出させるためのサーマルライン
    ヘッドを備えたことを特徴とするカラープリンタ。
  10. 【請求項10】 請求項8において、予め計算されたブ
    ロック選択時間を不揮発性メモリに格納しておき、当該
    ラインプリンタの電源投入時に、各色毎の前記ブロック
    選択時間レジスタにストアすることを特徴とするカラー
    プリンタ。
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