JPH1044231A - 延伸フィルムの厚み調整方法 - Google Patents

延伸フィルムの厚み調整方法

Info

Publication number
JPH1044231A
JPH1044231A JP8201745A JP20174596A JPH1044231A JP H1044231 A JPH1044231 A JP H1044231A JP 8201745 A JP8201745 A JP 8201745A JP 20174596 A JP20174596 A JP 20174596A JP H1044231 A JPH1044231 A JP H1044231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thickness
film
measurement position
stretched film
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8201745A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeya Nohira
剛也 野平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP8201745A priority Critical patent/JPH1044231A/ja
Publication of JPH1044231A publication Critical patent/JPH1044231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/07Flat, e.g. panels
    • B29C48/08Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92009Measured parameter
    • B29C2948/92114Dimensions
    • B29C2948/92152Thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92323Location or phase of measurement
    • B29C2948/92438Conveying, transporting or storage of articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92504Controlled parameter
    • B29C2948/92609Dimensions
    • B29C2948/92647Thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92819Location or phase of control
    • B29C2948/92857Extrusion unit
    • B29C2948/92904Die; Nozzle zone

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み調整装置に対応する厚み測定位置を検出
し、自動修正しつつ厚み調整する延伸フィルムの厚み調
整方法。 【解決手段】 成形ダイの幅方向に厚み調整装置を複数
個配置し、延伸フィルムの幅方向の該厚み調整装置に対
応する各測定位置で厚み測定器により厚みを測定し、各
厚み調整装置により延伸フィルムの厚みを調節する延伸
フィルムの厚み調製方法において、冷却ロールから離れ
た後の延伸前の未延伸フィルムの幅方向の厚みを測定す
ると共に、未延伸フィルムの厚み測定値とこの未延伸フ
ィルムの厚み測定値の測定時から工程遅れ時間だけ遅れ
た前記延伸フィルムの厚み測定値との幅方向の所定幅間
の相互相関関数値によって、各厚み調整装置に対応する
延伸フィルムの厚みの各測定位置を検出し、該測定位置
を修正する延伸フィルムの厚み調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂製の延伸フ
ィルム(膜厚により「シート」と言われることがある
が、本発明では「フィルム」と総称する)を製造するに
あたって、その厚さを長手(機械)方向および幅方向の
全面に亙って均一化するために用いられる延伸フィルム
の厚み調整方法に関するもので、更に詳しくは、フィル
ムの幅方向の厚さ分布を、複数個の厚み調整装置によっ
て調整しつつ延伸フィルムを製造する延伸フィルムの製
造工程において、延伸フィルムの幅方向の厚さ分布を調
整する延伸フィルムの厚み調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、前述の溶融樹脂をフィルム状に押
し出し成形する成形ダイの幅方向に所定数のリップ間樹
脂流量を調整する厚み調整装置を並設し、これに対応す
る延伸フィルムの幅方向の各測定位置でその厚みを測定
して厚み調整する2軸延伸ポリエステルフィルム等の延
伸フィルムの厚み調整方法としては、立ち上げ時各厚み
調整装置と延伸フィルムの幅方向の厚さの各測定位置と
の対応付けを行い、その対応付けした位置は、経時変化
せず一定であるとして、当初設定した測定位置のデータ
ーに基づいて厚み調整を行っていた。
【0003】しかし、上述の延伸フィルムの製造工程に
おいては、各厚み調整装置に対応する延伸後のフィルム
厚さの各測定位置は、フィルムのばたつきや延伸工程で
の変化等から経時的に微妙にずれてしまうことがあるた
め、制御点(測定位置)と操作点(厚み調整装置)がず
れてしまい、制御精度が上がらず、厚み斑を十分に制御
することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来の厚
み調整方法において、厚み調整装置によって厚みが全面
に亙って高精度に制御された均一な延伸フィルムを形成
するためには、延伸フィルムの厚さデータ、例えば測定
された延伸フィルムの厚さに異常があった測定位置等の
データから、この測定位置に対応する第何番目の厚み調
整装置をどの位操作すればよいかということが明確でな
いと、適正な延伸フィルムの厚み調整ができない。この
ため、厚み調整装置に対応する延伸フィルムの厚みの幅
方向の測定位置を常に精度良く割り付け設定しなければ
ならない。
【0005】近年、コンピュータ利用による厚さ監視及
び制御システムが発達しているが、この場合でも上述の
厚み調整装置と厚み測定位置の対応位置精度が延伸フィ
ルムの厚さ制御精度に大きな影響を及ぼす。そこで、熟
練と経験とにより人手により適宜部分的に修正を入れて
いるのが現状であり、時に大量の規格外のものが発生す
る問題があった。本発明は、かかる現状に鑑みてなされ
たもので、厚み調整装置に対応する厚み測定位置を検出
し、自動修正しつつ厚み調整する延伸フィルムの厚み調
整方法を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、以下の本
発明により達成される。すなわち、本発明は、溶融され
た樹脂を成形ダイよりフィルム状に押し出し、冷却ロー
ルを介して移送し、次いで延伸して延伸フィルムを製造
するに際し、成形ダイの幅方向に所定幅の樹脂吐出量を
調整する厚み調整装置を複数個配置し、延伸フィルムの
幅方向の該厚み調整装置に対応する各測定位置で厚み測
定器により厚みを測定し、各測定位置での測定値に基づ
いてこれに対応する各厚み調整装置により延伸フィルム
の厚みを調節する延伸フィルムの厚み調製方法におい
て、冷却ロールから離れた後の延伸前の未延伸フィルム
の幅方向の各測定位置で厚み測定器によりその厚みを測
定すると共に、未延伸フィルムの厚み測定値とこの未延
伸フィルムの厚み測定値の測定時から工程遅れ時間だけ
遅れた前記延伸フィルムの厚み測定値との幅方向の所定
幅間の相互相関関数値によって、各厚み調整装置に対応
する延伸フィルムの厚みの各測定位置を検出し、該測定
位置を修正しながら厚み制御を行うことを特徴とする延
伸フィルムの厚み調整方法である。
【0007】本発明は、上記の通り、未延伸フィルムの
厚みを測定して、これと延伸フィルムの厚み測定値との
相関をとることにより各厚み調整装置に対応する延伸フ
ィルムの厚み測定位置を定常運転を乱すことなく検出
し、目的の測定位置の自動修正を実現したものである。
本発明は、上記構成から明らかな通り、厚み調整装置と
未延伸フィルムの厚みの測定位置の位置関係が銘柄変更
等の条件変更の無い限り安定している、厚み調整装置と
未延伸フィルムの厚みの測定位置が近く、その間には延
伸等の測定位置を乱すものが無い製造工程を対象として
いる。通常の2軸延伸ポリエステルフィルム等の延伸フ
ィルムの製造工程ではこの条件が満足され、実用上十分
な結果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】上述の本発明において、上記条件
が満足されず、厚み調整装置と未延伸フィルムの厚みの
測定位置の対応関係の変動が実用上無視できない延伸フ
ィルムの製造工程、或は更に高精度が要求される場合に
は、演算処理面及び装置面で不利ではあるが、上記構成
に加えて、更に厚み調整装置の操作量とこの操作量より
工程遅れ時間だけ遅れた未延伸フィルムの厚み測定値と
の幅方向の所定幅間の相互相関関数値によって各厚み調
整装置に対応する未延伸フィルムの幅方向の厚みの測定
位置を検出し、この検出された厚み調整装置に対応する
未延伸フィルムの各測定位置及び前記未延伸フィルムの
各測定位置に対応する前記延伸フィルムの各測定位置に
基づいて、厚み調整装置に対応する延伸フィルムの各測
定位置を検出する構成が好ましい。この構成により、未
延伸フィルムの厚み測定位置で変動が生じても、常に良
好な制御が可能である。
【0009】ところで、上記の位置関係の変動は通常非
常にゆっくりしているので、本発明おいては、前記測定
位置の検出を所定の周期で全厚み調整装置について行
い、所定周期で間欠的に測定位置の修正をする構成で、
実用上充分な結果が得られる。このようにすると、高速
の演算処理が必要ないので、比較的安価なシステムで実
現できる利点がある。
【0010】以上の本発明は、上述の位置関係が大きく
変動し、人手による修正では前述の問題が時に発生する
延伸が2軸延伸のプロセスの場合に特に顕著な効果を奏
する。なお、本発明は、押出し成形される延伸フィルム
に広く適用できるものであることは、その趣旨から明ら
かである。かかる延伸フィルムの代表例としては、ポリ
エステル等の熱可塑性合成樹脂からなるフィルムが挙げ
られる。以下、本発明を2軸延伸ポリエステルフィルム
の製造工程に適用した実施例に基づいて更に詳細に説明
する。
【0011】
【実施例】図1は、実施例の2軸延伸ポリエステルフィ
ルムの製造工程とその厚み調整システムの概略説明図、
図2は厚み調整装置の操作量変化とこれに伴う未延伸フ
ィルム及び延伸フィルムの厚み変化の関係を説明するグ
ラフである。図示の通り、本例の2軸延伸ポリエステル
フィルムは、溶融されたポリエステル樹脂が幅方向に所
定数の厚み調整装置CHを並設した成形ダイから連続的
にフィルム状に押し出され、冷却ロールにて冷却固化し
た後、延伸装置によって機械方向とこれに直交する幅方
向の2軸に延伸され、巻取機の巻き取りロールに巻き取
られ、連続製造される。
【0012】この工程において、延伸フィルムの厚み調
整システムの基本構成は、公知のものと同様に、以下の
ように構成されている。すなわち、2軸延伸された後の
延伸フィルムの厚みを、幅方向に走査式厚さ計の測定ヘ
ッドを往復移動させて測定し、各厚み調整装置CHに対
応して予め定められた各測定位置のそれぞれの厚さ測定
値をコントローラに取り込み、コントローラでそれぞれ
に制御演算を施して得た各々の制御出力を、対応する厚
み量調整装置CHに出力し、厚さ制御を行うように構成
されている。なお、本例では、コントローラはコンピュ
ータで構成し、厚さ計には市販のγ線厚さ計を用いてい
る。また、厚み調整装置CHにはカートリッジヒーター
を用い、成形ダイの所定幅間のリップ間樹脂流量を樹脂
温度を変えることによりその間のフィルム厚みを調整す
るようにしている。
【0013】このシステムによる厚み調整は、以下の手
順でなされる。ところで、各厚み調整装置CHの操作量
とこれに対応する未延伸フィルム、延伸フィルムの幅方
向の厚み分布には、図2に示すように、i番目の厚み調
整装置CHiの操作量Y(i)が変化するとそれに対応する
未延伸フィルム、延伸フィルムの幅方向の測定位置iを
中心にした厚み分布変化が生ずる対応関係がある。そこ
で、先ず各厚み調整装置CHとこれに対応する延伸フィ
ルムの厚みの各測定位置との対応位置関係を把握する。
これは、ある厚み調整装置CHを操作することによって
変化した延伸フィルムの図2に示すような幅方向の厚み
分布を測定し、そのピーク位置を当該厚み調整装置CH
に対応する測定位置とすることによって行われ、所定幅
隔たった最低2台の厚み調整装置CHを操作することに
より各厚み調整装置CHとこれに対応する延伸フィルム
の幅方向の各測定位置とを対応付けすることができる。
【0014】なお、本例では、図示の如く、冷却ドラム
によって冷却固化した後で延伸前の未延伸フィルムの工
程に延伸フィルムの厚み測定と同様の走査式厚さ計を設
け、その厚みを測定して利用できるようにしている。こ
の未延伸フィルムの各厚み調整装置CHに対応する厚み
分布の関係は図2に示すように前述の延伸フィルムと同
様であり、この幅方向の測定位置の対応付けは、前述の
延伸フィルムの厚み測定位置と厚み調整装置CHの対応
付けと同様にしてそれと同時に行う。
【0015】ところで、オンラインでのこの対応付け換
言すれば各厚み調整装置CHに対応する各厚みの測定位
置の検出は以下のようにして行う。コントローラによる
各厚さ制御を行うことによって各厚み調整装置CHへの
制御出力が変化し、これに従って厚み調整装置CHの操
作量が変化し、これにより未延伸フィルムの厚さを変化
させ、その後延伸フィルムの厚さを変化させ、その厚さ
を調整する。このとき、対応する各制御出力、操作量の
各変化量と未延伸フィルム、延伸フィルムの各厚み変化
量には前述の図2に示すようなはっきりとした相関関係
があり、これらの幅方向の相互相関関数値を求めること
によって各厚み調整装置とこれに対応する各フィルムの
厚みの測定位置との対応位置関係を追従することがで
き、前述のようにして当初対応付けした各厚み調整装置
に対する延伸フィルムの測定位置を修正しながら制御を
行うことによって、全面で厚みの均一性がより一層高精
度な延伸フィルムを安定して製造することができる。
【0016】ところで、上記相互相関関数値は次のよう
にして求める。ある時点t0での各厚み調整装置CHへの
コントローラからの各制御出力Y(n)(nは1〜Nの整
数で、各厚み調整装置の設置順番)をコントローラのメ
モリーに記憶保持する。冷却ドラムの回転スピードか
ら、厚み調整装置CHから未延伸フィルムの厚み計の測
定位置までフィルムが移動する時間すなわち工程遅れ時
間t1を算出しておき、該時点t0からこの未延伸フィルム
の工程遅れ時間t1だけ経過した後の時点(t0+t1)での未
延伸フィルムの厚みT1(i)(iは幅方向の測定点で、
1〜Iの整数)を全幅に亘って測定し、記憶する。同様
に未延伸フィルムの厚み計の測定位置と延伸後の延伸フ
ィルムの厚み計の測定位置との間のフィルム走行時間す
なわち工程遅れ時間t2を算出しておき、未延伸フィルム
の厚み測定時点(t0+t1)からこの延伸フィルムの工程遅
れ時間t2だけ経過後の時点(t0+t1+t2)での延伸フィルム
の厚みT2(j)(jは幅方向の測定点で、1〜Jの整
数)を全幅に亘って測定し、記憶する。
【0017】コントローラには、以下の測定位置検出手
段のプログラムが収納され、記憶したこれらの測定値等
を用いて、各厚み調整装置CHに対応する延伸フィルム
の厚みの幅方向の測定位置iを検出し、修正するように
なっている。未延伸フィルムの対応する厚み測定位置の
検出は、以下のように行なわれる。すなわち、n番目の
厚み調整装置Chnへの制御出力Y(n)とこれに対応する
未延伸フィルムの測定位置iを中心とした所定幅Mの厚
み分布T1(i+j)との部分的な幅方向の相互相関関数値
ΦY、T1(i+k)(但し、kは測定位置iに対する幅方向の
偏差)を所定の各偏差kについて下記式により求める。
【0018】
【数1】
【0019】上式で、jは相関関数を計算する測定位置
iを中心とした所定幅Mの間の測定位置数で、−mから
+mまでの整数でm=0が測定位置iとなる。[j]は
jが隣接の厚み調整装置に対応する領域になるある数を
越えると1ずつ増減することを示す。avは各変数の幅
方向の平均値を示す。偏差kは測定位置iを中心にして
過去の変動範囲を参考に適当な間隔でこれをカバーする
ように選ぶ。また、相関関数を求める該所定幅Mは、こ
の偏差kの範囲で相関関数が十分な精度で得られるよう
に選定する。なお、(1C)式の和Σは、jについてー
mから+mまで積算する。
【0020】そして、偏差kを変えた時のこの相互相関
関数ΦY、T1(i+k)の関数値が最大となる位置(i+k)を厚
み調整装置CHnに測定時時点で対応する未延伸フィル
ムの厚み測定の測定位置iであるとして、測定位置iを
それまでの位置からkだけ移動した位置へ修正する。
【0021】延伸フィルムの対応する厚み測定位置の検
出は、以下のように行なわれる。すなわち、この修正後
の測定位置iにおける未延伸フィルムの厚みT1(i)と
延伸後の延伸フィルムの厚みT2(i)との相互相関関数
ΦT1、T2(i+p)(但し、pは延伸フィルムの測定位置i
に対する幅方向の偏差)を所定の各偏差pについて前記
と同様に下記式により求める。
【0022】
【数2】
【0023】上式で、jは相関関数を計算する測定位置
iを中心とした所定幅Mの間の測定位置数で、−mから
+mまでの整数でm=0が測定位置iとなる。avは各
変数の幅方向の平均値を示す。偏差pは延伸フィルムの
測定位置iを中心にして過去の変動範囲を参考に適当な
間隔でこれをカバーするように選ぶ。なお、(2C)式
の和Σは、jについてーmから+mまで積算する。
【0024】そして、前述の未延伸フィルムの測定位置
の場合と同様に、偏差pを変えた時のこの相互相関関数
ΦT1、T2(i+p)の関数値が最大となる位置(i+p)を修正さ
れた未延伸フィルムの厚み測定の測定位置iすなわち厚
み調整装置CHnに測定時時点で対応する延伸フィルム
の測定位置iであるとして、延伸フィルムの厚みの測定
位置iをそれまでの位置からpだけ移動した位置へ修正
する。
【0025】以上のようにして、所定周期で各厚み調整
装置に対応する延伸フィルムの厚みの幅方向の測定位置
を検出して修正しつつ厚さ制御を行うことによって、厚
み調整装置とこれに対応する厚み測定位置が常に正しい
位置関係で厚さ制御を行えるため、経時的に安定した高
精度の厚み調整が行えるものである。なお、厚み調整装
置と未延伸フィルムの厚み測定位置が近く、その間で測
定位置の変動が無視出来る場合には、未延伸フィルムと
延伸フィルムの厚みの相互相関関数による測定のみでよ
いことは、本発明の趣旨から明らかである。
【0026】また、本例では測定位置の変動は非常にゆ
っくりしていること、計算処理が簡単になること等から
厚み計の幅方向の走査遅れを無視している。必要な場合
は、この点の補正が必要である。本例では、通常コント
ローラの制御出力と厚み調整装置の操作量出力が比例関
係にあることから、検出の必要がなく、それだけ構成が
簡単で安価となる、厚み調整装置の操作量出力に代えて
コントローラからの制御出力を用いて相互相関関数を求
める構成としているが、厚み調整装置で何等かの処理が
加えられる場合には操作量出力を用いる必要がある。
【0027】以上の構成による実プロセスでの制御例を
以下に説明する。適用したフィルム製造プロセスの概要
は以下の通りである。30台の厚み調整装置すなわちカ
ートリッジヒータCH1、CH2、・・・CH30を全幅に
亘って並設した成形ダイより溶融された樹脂がフィルム
状に押し出され、幅1000mmの未延伸フィルムが形
成され、次いでこの未延伸フィルムが幅方向と機械方向
の2軸に延伸されて幅3000mmの延伸フィルムが製
造される製造プロセスである。このプロセスの本測定の
銘柄のポリエステルフィルムの立ち上げ当初のカートリ
ッジヒータCH1〜CH30と各フィルムの幅方向の厚み
測定位置との対応関係は、カートリッジヒータCH1
CH30の操作量を所定量変えてその時の厚み変化から検
出する人手による検出方法で検出したところ、幅方向の
中心のカートリッジヒータCH15に対応する未延伸フィ
ルムの測定位置は幅方向の中心の一端具体的には左端か
ら500mm、延伸フィルムの測定位置は同じく幅方向
の中心の左端から1500mmの位置であった。
【0028】以下、この幅方向中心位置の対応関係の検
出を例に説明する。カートリッジヒータCH15に対応す
る未延伸フィルムの測定位置i(15)の検出は、前述の
(1C)式の相互相関関数ΦY、T1(i(15)+k)により行な
う。ところで、前述したように未延伸フィルムにおいて
は対応関係が問題になる程変動することは殆どないため
このカートリッジヒータと未延伸フィルムの対応関係は
当初のままとしてよいことが多く、本プロセスでもこの
点を確認しており、この制御例においてもこの対応関係
の検出、修正は行なわなかった。しかし、この対応関係
の変動も絶無ではなく、各厚み調整装置に対応すると未
延伸フィルムの幅方向の厚み測定位置を検出し、修正し
ながら制御を行うことが好ましい。
【0029】ちなみに、本制御例のデータから後にその
ときの相互相関関数ΦY、T1(i(15)+k)を計算した結果も
最大位置は500mmの位置で、変動の無いことが確認
された。なお、この相互相関関数をとる幅Mとしては、
未延伸フィルムの幅において500mmの位置を中心に
未延伸フィルム位置においてカートリッジヒータ2本分
程度、本プロセスにおいては60mmで実用上問題なか
った。
【0030】中心のカートリッジヒータCH15すなわち
未延伸フィルムの幅方向の中心測定位置に対応する延伸
フィルムの幅方向の測定位置の検出は、前述の相互相関
関数ΦT1、T2(i(15)+p)により行う。当初の対応測定値
位置は左端から1500mmの位置であったが、ある運
転時間経過後にこの相互相関関数ΦT1、T2(i(15)+p)の
最大となる位置すなわち対応測定位置は左端から150
7mmの位置となった。そしてその次の制御タイミング
からカートリッジヒータCH15に対応する延伸フィルム
の厚みデータとして測定位置が1507mmの厚さデー
タを用いて厚み制御が行なわれた。なお、本例では該相
互相関関数を計算する幅は、延伸フィルムの1500m
mの位置を中心に180mmの幅で行なったが、実用上
問題なかった。
【0031】他のカートリッジヒータにおいても同様な
制御が行なわれ、全体として厚みの均一性の向上した延
伸フィルムが得られた。具体的には、本プロセスにおい
て、この測定位置の修正を行わない従来の厚み調整方法
に比べて上述の本発明の厚み調整方法では厚み偏差の最
大と最小値の差にして20%程度改善した。
【0032】なお、上記の対応測定位置の検出は、必ず
しも全厚み調整装置について行う必要はない。上述の中
心部及び両端と中心の中間部等の如くその操作量が干渉
しない程度に隔たった複数の厚み調整装置について検出
し、その他の厚み調整装置については検出した測定位置
の間をその間の厚み調整装置に均等配分する方法等でも
よい。後者の方法で実用上十分な結果が得られており、
処理が簡単になる等の面から後者が好ましい。
【0033】
【発明の効果】以上、本発明によれば、各厚み調整装置
に対してこれに常に正しくに対応する延伸フィルムの幅
方向の厚み測定位置での測定値がそのコントローラにフ
ィードバックできるため高精度の厚みを有するフィルム
を経時的にも安定して製造することができる。このよう
に本発明は、延伸フィルムの品質向上、生産性向上に大
きな寄与をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例の2軸延伸ポリエステルフィル
ムの製造工程及びその厚み調整システムの説明図であ
る。
【図2】図2は、厚み調整装置の操作量と未延伸フィル
ム、延伸フィルムの厚み変化のフィルム幅方向の厚み変
化の関係の説明図である。
【符号の説明】
CH 厚み調整装置(カートリッジヒータ) △Y 制御出力の変動値 △T1 未延伸フィルムの厚み変動値 △T2 延伸フィルムの厚み変動値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融された樹脂を成形ダイよりフィルム
    状に押し出し、冷却ロールを介して移送し、次いで延伸
    して延伸フィルムを製造するに際し、成形ダイの幅方向
    に所定幅の樹脂吐出量を調整する厚み調整装置を複数個
    配置し、延伸フィルムの幅方向の該厚み調整装置に対応
    する各測定位置で厚み測定器により厚みを測定し、各測
    定位置での測定値に基づいてこれに対応する各厚み調整
    装置により延伸フィルムの厚みを調節する延伸フィルム
    の厚み調製方法において、冷却ロールから離れた後の延
    伸前の未延伸フィルムの幅方向の各測定位置で厚み測定
    器によりその厚みを測定すると共に、未延伸フィルムの
    厚み測定値とこの未延伸フィルムの厚み測定値の測定時
    から工程遅れ時間だけ遅れた前記延伸フィルムの厚み測
    定値との幅方向の所定幅間の相互相関関数値によって、
    各厚み調整装置に対応する延伸フィルムの厚みの各測定
    位置を検出し、該測定位置を修正しながら厚み制御を行
    うことを特徴とする延伸フィルムの厚み調整方法。
  2. 【請求項2】 更に厚み調整装置の操作量とこの操作量
    より工程遅れ時間だけ遅れた未延伸フィルムの厚み測定
    値との幅方向の所定幅間の相互相関関数値によって各厚
    み調整装置に対応する未延伸フィルムの幅方向の厚みの
    測定位置を検出し、この検出された厚み調整装置に対応
    する未延伸フィルムの各測定位置及び前記未延伸フィル
    ムの各測定位置に対応する前記延伸フィルムの各測定位
    置に基づいて、厚み調整装置に対応する延伸フィルムの
    各測定位置を検出する請求項1記載の延伸フィルムの厚
    み調整方法。
  3. 【請求項3】 前記測定位置の検出を所定の周期で全厚
    み調整装置について行い、測定位置の修正をする請求項
    1または請求項2記載の延伸フィルムの厚み調整方法。
  4. 【請求項4】 前記延伸が2軸延伸である請求項1〜請
    求項3記載のいずれかの延伸フィルムの厚み調整方法。
JP8201745A 1996-07-31 1996-07-31 延伸フィルムの厚み調整方法 Pending JPH1044231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8201745A JPH1044231A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 延伸フィルムの厚み調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8201745A JPH1044231A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 延伸フィルムの厚み調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1044231A true JPH1044231A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16446247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8201745A Pending JPH1044231A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 延伸フィルムの厚み調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1044231A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063927A1 (ja) * 2005-11-30 2007-06-07 Toray Industries, Inc. シートの製造方法およびシートの製造装置
CN101954734A (zh) * 2009-07-13 2011-01-26 霍索卡瓦阿尔彼股份公司 用于拉伸的吹塑薄膜的厚度调节方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007063927A1 (ja) * 2005-11-30 2007-06-07 Toray Industries, Inc. シートの製造方法およびシートの製造装置
US7813829B2 (en) 2005-11-30 2010-10-12 Toray Industries, Inc. Sheet manufacturing method and sheet manufacturing device
CN101954734A (zh) * 2009-07-13 2011-01-26 霍索卡瓦阿尔彼股份公司 用于拉伸的吹塑薄膜的厚度调节方法
CN101954734B (zh) * 2009-07-13 2014-12-03 霍索卡瓦阿尔彼股份公司 用于拉伸的吹塑薄膜的厚度调节方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970002260B1 (ko) 시이트재의 두께를 제어하기 위한 방법과 시이트 재를 횡단하여 두께분포와 두께를 조정하기 위한 장치 사이에서 대응관계를 감시하기 위한 방법
JP3828950B2 (ja) 2軸延伸フィルム上のダイボルト対応位置算出方法および同算出方法を用いた2軸延伸フィルムの厚さ制御方法
SU995702A3 (ru) Способ регулировани толщины пленки на установке получени пленки методом выдувани с экструдером
EP0035356B1 (en) Method and apparatus for controlling the thickness of a film product
JPH1044231A (ja) 延伸フィルムの厚み調整方法
US7751923B2 (en) Method for control of the thickness of extruded film
JP2001030339A (ja) フィルムの巻取方法
JP3932711B2 (ja) フイルム製造装置
JP3260581B2 (ja) シート状物の厚みプロフィール制御装置
JP2001030340A (ja) フィルムの厚さ制御装置及び制御方法
JP2002037490A (ja) フィルムロール巻形状測定器
JP2002028972A (ja) フィルムロールの製造方法
US20060244167A1 (en) Method and device for control of the thickness of extruded film
US6045251A (en) Sheet profile control method for bank formation
JP2945749B2 (ja) フィルムシートのプロファイル制御方法
JP2002086539A (ja) シートの製造方法
JPS6225083B2 (ja)
JP2005031005A (ja) フィルムロールの形状測定方法
JPH09323351A (ja) フィルムの厚み調整方法
JP3252036B2 (ja) プラスチツクフイルムのプロフアイル制御方法
JPH11207804A (ja) フィルム厚み制御装置及び制御方法
JPH07329147A (ja) 口金間隙調整方法および口金
JPH07285164A (ja) 熱可塑性樹脂用押出機の押出量算出方法
JP2006001290A (ja) 2軸延伸フィルムの厚さ制御方法
JP2002187196A (ja) フィルム厚みの制御方法