JP2001030340A - フィルムの厚さ制御装置及び制御方法 - Google Patents

フィルムの厚さ制御装置及び制御方法

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JP2001030340A
JP2001030340A JP11204390A JP20439099A JP2001030340A JP 2001030340 A JP2001030340 A JP 2001030340A JP 11204390 A JP11204390 A JP 11204390A JP 20439099 A JP20439099 A JP 20439099A JP 2001030340 A JP2001030340 A JP 2001030340A
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stretched film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの厚さプロフィールを的確に制御で
き、良好な巻き姿のフィルムロールを得ることのできる
フィルムの厚さ制御装置とその制御方法を提供する。 【解決手段】 溶融熱可塑性樹脂からフィルム(9)を成
型するダイ(1)の全幅に渡って配設され、かつ所定幅毎
にフィルム(9)の厚さを調整する複数の調整ユニット群
からなる調整手段(2)と、フィルム(9)の幅方向における
少なくとも該各調整ユニットに対応する各測定点でフィ
ルム(9)の厚さを測定する厚さ計(4)及び(6)と、所定の
周期で測定された各厚さ測定値と予め設定された各目標
値とから各調整ユニットを制御する制御手段(6)とを備
え、製造される延伸フィルム(9b)の厚さを該目標値に制
御するようにしたフィルムの厚さ制御装置において、目
標値に所定の管理範囲を持たせ、延伸フィルム(9b)の厚
さプロファイルを管理囲内で微量に変動させることを特
徴とするフィルムの厚さ制御装置とその制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂
からなるフィルムの製造工程におけるフィルムの厚さを
制御するための装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レンなどの熱可塑性樹脂から成るフィルムの製造工程に
おいて、フィルムの幅方向の厚さを所定のプロフィール
たとえば全幅均一厚さに制御することが要求される。こ
のフィルムの厚さ調整は、溶融したポリマーを押出成形
するための広幅ダイの全幅に渡って配置された厚さ調整
手段群により行われる。なお、該厚さ調整手段群は、広
幅のダイ温度を制御するためのヒーター群、溶融ポリマ
ーの吐出間隙を調整するためのギャップ調整具群などの
要素を含んで構成される。また、これらのヒーター、ギ
ャップ調整具などを含む厚さ調整手段は、広幅ダイの全
幅に渡って一定の区画毎にそれぞれ配置されている。し
たがって、フィルムの厚さ調整は、下流側の各測定点で
測定した製品フィルム(通常は二軸延伸後のフィルム)
の各厚さに基づいて、前記の厚さ調整手段群をそれぞれ
制御し、広幅のダイの全幅に渡ってそれぞれのポリマー
吐出量を調整して、所望のフィルム厚さに制御する多点
厚さ制御手段によるのが一般的である。なお、このよう
な多点厚さ制御方法は、例えば特開平7−108586
号公報等に提案されているように公知の制御方法であ
る。
【0003】前述の多点厚さ制御手段によるフィルム厚
さのプロフィールを制御する方法は、ダイから吐出され
た広幅のポリマーを二軸延伸して二軸延伸フィルムとし
た後、二軸延伸フィルムの厚さを測定し、これを目標と
する厚さプロフィールに近づけるように制御されるもの
である。しかしながら、例え二軸延伸後のフィルム厚さ
が管理値以内に制御されていても、ロール状に積層され
て巻き取られたフィルムでは、積層されることによっ
て、その厚薄斑が積算されるという事態が生じる。も
し、このような厚薄斑の積算が生じると、巻かれたロー
ルの幅方向の特定個所において、前述の多点厚さ制御手
段では制御しきれない巻きこぶや巻きしわが発生すると
いう問題を惹起する。
【0004】そこで、二軸延伸フィルムの厚さプロフィ
ールを一定時間測定し、測定したデータを積算すること
で、ロール状に巻かれたフィルムの幅方向の各厚さプロ
フィールを求めることによって、これらの巻きこぶや巻
きしわを予測して制御することが考えられる。しかしな
がら、フィルムの製造工程においては、幅方向だけでは
なく縦方向にもフィルムの厚薄斑が生じ、また、フィル
ムの走行のばたつきやフィルムの幅方向での製造環境
(温度、湿度、気圧など)の変動などの予想が困難な製
造条件の変化も生じる。更には、フィルムの厚さを測定
するための厚さ計の測定精度などの測定器側の影響も加
味されるため、フィルムロールに巻こぶや巻しわを形成
するような二軸延伸フィルムの厚薄斑を検出すること自
体も困難である。
【0005】また、このような厚薄斑が例え検出できた
としても、フィルムの厚さを調節するために、ダイの幅
方向を一定の区間毎に区分されて配設された厚さ調整手
段群の配置間隔が問題となる。すなわち、調整手段群が
設けられた各区間を基本単位としてダイの幅方向のフィ
ルム厚さを狙い通りに制御するために、該基本単位区間
より狭い区間(間隔)でフィルム厚さを調整すること
は、基本的に極めて困難である。このため、厚さ調整手
段の配置間隔に起因する厚薄斑が依然として残り、この
厚薄斑の中で特に大きいものが巻こぶを形成することが
多かった。
【0006】そのため、巻き取ったフィルムのロールを
巻き取り方向にスリットする際に、オシレーション(os
cillation)と呼ばれる操作を行いながらスリットする
ことで、巻こぶの影響を取り除くことが行われる。しか
しながら、このようなオシレーションを行っても、大き
な巻こぶの影響は十分に取り除く事はできず、スリット
後の製品の外観に、巻しわが入ったり、巻こぶが残った
ままだったりすることが多かった。また、本質的にスリ
ットが終わらないと製品ロールの外観に影響を与えるよ
うな欠点が有るかどうか分からなかったため、対策を取
るまでに時間がかかり、大きなロスを出すことが多かっ
た。
【0007】なお、これら延伸フィルムをロール状に巻
いた時の巻こぶ、巻しわ等の巻き形状不良は、例えば磁
気記録媒体の支持体に用いた場合に磁気層を塗布する際
の塗布斑や磁気記録再生時のエラーとなったり、磁気層
を塗布後にスリットしたときに幅方向で長手方向に差が
できて、きれいに巻き取ることができなかったりする問
題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる現状に
鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は「フィルムの厚さプロフィールを的確に制御で
き、巻こぶ、巻しわなどのない良好な巻き姿のフィルム
ロールを得ることのできる、フィルムの厚さ制御装置と
その制御方法とを提供する」ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために鋭意研究した結果、フィルムの厚さ自動
制御における目標値に所定の管理幅を持たせ、厚さプロ
ファイルを目標管理範囲内で、フィルムの厚さを微量に
変動させることによって巻き姿の良好なフィルムを製造
できる事を見出し、なされたものである。
【0010】ここに、本発明のフィルムの厚さ制御装置
として、「熱可塑性樹脂をフィルム状に吐出するダイの
全幅に渡って該全幅を複数の区間に区分して配設され、
かつ吐出された該熱可塑性樹脂の厚さ及び/又は吐出量
を各区間毎にそれぞれ調整自在の調整手段と、該調整手
段によって厚さがそれぞれ調整された前記熱可塑性樹脂
を延伸してなる延伸フィルムに関し、厚さが調整された
各区間に対応する未延伸及び/又は延伸フィルムのそれ
ぞれの厚さを測定するための未延伸フィルム用及び/又
は延伸フィルム用厚さ計と、該厚さ計によって所定のサ
ンプリング周期で前記の各区間毎に測定された未延伸及
び/又は延伸フィルムの前記の各厚さ測定値に対して、
予め設定された各厚さ管理範囲内で、吐出される熱可塑
性樹脂の各区間毎の厚さ及び/又は吐出量を微量に制御
する手段とを含むことを特徴とするフィルムの厚さ制御
装置」が提供される。
【0011】また、本発明のフィルムの厚さ制御方法と
して、「熱可塑性樹脂を吐出するダイの全吐出幅に渡っ
て、該全吐出幅を複数の区間に区分し、該ダイからフィ
ルム状に吐出される該熱可塑性樹脂の厚さ及び/又は吐
出量を区分された該各区間毎に調整自在とし、フィルム
状に吐出された該熱可塑性樹脂を延伸して延伸フィルム
とする際に、未延伸及び/又は延伸フィルムの厚みを前
記の各区間毎に対応させてそれぞれ測定し、測定した未
延伸及び/又は延伸フィルムの各厚みを設定された厚さ
管理範囲内で吐出された熱可塑性樹脂の各区間毎の厚さ
及び/又は吐出量を微量に変動させることを特徴とする
フィルムの厚さ制御方法」が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。ここで、図1は本発
明を実施する製膜工程を模式的に例示した模式工程図で
ある。図1において、1は熱可塑性合成樹脂(以下、
「ポリマー」と称する。)をフィルム状に吐出するダ
イ、2は熱可塑樹脂の吐出量を調整するための調整手
段、3は冷却ドラム、4は未延伸フィルム用厚み計、5
はフィルムの延伸装置、6は延伸フィルム用厚み計、7
はフィルムロール、8は制御手段、そして9はフィルム
(なお、未延伸フィルムを9a、延伸フィルムを9bと
それぞれ表わす。)をそれぞれ示す。
【0013】以上のように構成される本発明のフィルム
の製造工程において、フィルム用ポリマーは押出機(図
示せず)より溶融押出しされ、ダイ1に供給される。な
お、溶融ポリマーを吐出するダイ1の全幅に渡って、所
定幅の区間毎に複数個に区分したポリマーの吐出量を調
節するための調節手段2が設けられている。そして、該
調節手段2によって各区間毎にポリマーの吐出量を調整
することによって、ダイ1の全幅にわたってポリマーの
吐出量分布を調整することができ、これによってダイ1
から吐出されるフィルム9の厚さプロフィール(フィル
ムの幅方向の厚み分布)を調整することができる。な
お、前記の調整手段2は、ダイ1の各区画毎にポリマー
吐出量を操作量出力に応じて調整できるものであれば特
に制限する必要はない。しかしながら、操作性、保全
性、ダイ1の構造の簡易化という点で、各区画毎に伝熱
量を調節自在のヒーター群を用いて、ダイ1のリップ温
度を変化させることによってポリマー流量を変化させる
温度調整方式が好ましい。
【0014】以上に述べたように、溶融ポリマーは、調
整手段2によって各区間毎にその吐出量が制御されなが
ら、ダイ1よりからフィルム状に吐出され、冷却ドラム
3によって冷却固化され、未延伸フィルム9aとなる。
そして、冷却固化された未延伸フィルム9aは、延伸装
置5によって、走行方向と幅方向とへ二軸に延伸され、
延伸フィルム9bとなり、フィルムロール7として巻取
装置(図示せず)によって巻き取られる。なお、フィル
ム9の層構成としては、単層フィルムであっても、或い
は2層以上のフィルムが積層された複層フィルムであっ
ても良い。この場合、フィルム9の構成が2層以上であ
れば、各層のフィルムを構成するポリマーは、ダイ1の
上流で合流された後、ダイ1より押し出しても良い。ま
た、特開昭63−120629号公報等で提案されてい
る従来技術のように、ダイ1に複数のポリマー通路を形
成し、複数のポリマーを該通路に合流させて開口部に導
き、ポリマーを複層に積層したフィルム状にし、これを
押し出す複合ダイを用いても良い。
【0015】次に、前記の延伸装置5によって延伸され
る前の未延伸フィルム9aの厚さは、前記の調整手段2
によってポリマー吐出量が調整される各区間に対応する
各測定点毎に、未延伸フィルム9aの幅方向に走査しな
がら、未延伸フィルム用厚さ計4によってそれぞれ測定
される。また、前記の延伸装置5によって延伸された二
軸延伸フィルム9bの厚さは、未延伸フィルム用厚さ計
4と同様に延伸フィルム9bの幅方向に走査しながら、
延伸フィルム用厚さ計6によって少なくともヒータに対
応する各測定点でそれぞれ測定される。
【0016】なお、未延伸フィルム用厚さ計4或いは延
伸フィルム用厚さ計6としては、フィルム9の厚みを要
求される精度で正確に測定することができれば特に限定
する必要はない。このような未延伸フィルム用厚さ計4
としては、例えばオンラインでの測定精度、管理の容易
さから赤外線透過型厚さ計を用いることができる。しか
しながら、着色フィルムなど赤外線を透過しないフィル
ムの場合、着色の影響を受けない放射線透過型厚さ計等
を用いることが好ましい。また、延伸フィルム用厚さ計
6としては、オンラインでの測定精度の面から放射線透
過型厚さ計を用いるのが好ましい。前記のようにして未
延伸フィルム用厚さ計4及び延伸フィルム用厚さ計6に
より各測定点で測定された厚さデータは、フィルム9の
幅方向の各測定点の位置データと共に、フィルム9の厚
さ制御用データとして制御手段8に入力される。
【0017】次に、図2(本発明の制御系の実施形態を
例示したブロック線図)を参照しながら、本発明の制御
装置とその制御方法について以下に詳細に説明する。こ
こで、図2は、ダイ1の全幅に渡って区分された各区間
毎に厚さ及び/又は吐出量を調整する調整手段2を制御
するための制御系を例示している。なお、該図2に例示
した制御系において、調整手段2は複数に区分された各
区間にそれぞれ設けられた調整ユニット群(例えば、温
度調整方式では、伝熱量を調節自在のヒーター群が相当
する)からなる。したがって、調整手段2を制御するこ
と、即ち該調整ユニット群を制御することによって、ダ
イ1の全区間(全幅)に渡って、区分された各区間毎に
フィルム9の厚さ及び/又は吐出量を調整することがで
きる。つまり、制御手段8によって該調整ユニット群を
それぞれ個別制御及び/又はグループ制御することで、
ダイ1の全幅に渡ってフィルムの厚みプロファイルを目
的とする値に制御することができる。なお、以下の説明
においては、制御手段8によって該調整ユニット群(調
整手段2)をそれぞれ個別制御する場合に関してのみ記
述する。しかしながら、該調整ユニット群(調整手段
2)を各グループに分けて、該グループ毎にグループ制
御する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0018】本発明では、前記の制御手段8によってダ
イ1の全幅に渡って区分された各区間毎にポリマーの厚
さ及び/又は吐出量を調整する前記の調整ユニット群
(調整手段2)を制御する。そして、これによってダイ
1から吐出されたフィルム9の厚みプロファイルを目標
とするプロファイル通りに制御することができる。な
お、該制御手段8は、具体的には制御用入出力信号を演
算処理する制御プログラムが組み込まれたコンピュータ
や該コンピュータからの指令に基づいて作動する制御機
器などの付帯設備を含んで構成される。
【0019】この場合、前記の制御手段8には、前記の
未延伸フィルム用厚さ計4及び延伸フィルム用厚さ計6
によって、所定のサンプリング周期で前記の各区間毎に
測定された未延伸フィルム9a及び延伸フィルム9bの
厚さ測定値が制御用データとして入力される。その際、
制御手段8の基本構成としては、図2に示すように、延
伸フィルム9bの厚さ制御手段81と、未延伸フィルム
9aの厚さ制御手段82と、微量出力演算制御手段83
と、これらを延伸フィルム厚さの制御結果により切り替
える制御方式切替手段84とを含んで構成される。
【0020】ここで、前記の延伸フィルム9bの厚さ制
御手段81は、更に延伸フィルム9b用の比較部81a
と延伸フィルム用の演算制御部81bとを含んで構成さ
れる。このとき、前者の比較部81aは、前記の調整手
段2を構成する調整ユニット群(調整手段2)のそれぞ
れ対応する各測定点で、予め目標として設定された各目
標延伸厚さ値に対して、延伸フィルム用厚さ計6により
測定された各厚さ測定値とを比較して、それぞれの偏差
(本発明においては、この偏差を「延伸偏差」と称す
る)を求める役割を果たす。また、後者の演算制御部8
1bは、予め設定された所定の制御動作に基いて、求め
た各偏差から調整手段2の各調整ユニットを制御するた
めの操作出力を演算して求める役割を果たす。
【0021】更に、未延伸フィルムの厚さ制御手段82
も、未延伸フィルム9a用の比較部82aと未延伸フィ
ルム9a用の演算制御部82bとを含んで構成される。
このとき、前者の比較部82aは、前記の調整ユニット
群(調整手段2)のそれぞれに対応する各測定点で、予
め目標として設定された各目標未延伸厚さ値に対して、
未延伸フィルム用厚さ計4により測定された各厚さ測定
値とを比較して、それぞれの偏差(本発明においては、
この偏差を「未延伸偏差」と称する)を求める役割を果
たす。また、後者の演算制御部82bは、予め設定され
た所定の制御動作に基いて、求められた各偏差から調整
手段2を制御するための操作出力を演算して求める役割
を果たす。
【0022】ところで、本発明は、「未延伸及び/又は
延伸フィルムの厚さ測定値に対して、各目標厚さ値毎に
設定された厚さ管理範囲内で、基準となる各目標厚さ値
を微量に変動させ、前記のダイから吐出される前記熱可
塑性樹脂の厚さ及び/又は吐出量を前記の各区間毎に微
量に変動させて制御する」ことを特徴とする。
【0023】これを具現化するために、本発明は微量出
力演算制御手段83を具備する。この微量出力演算制御
手段83は、延伸フィルム9bの厚さが予め設定された
厚み管理範囲(上下限値)から外れないように、延伸フ
ィルム用及び未延伸フィルム用の比較部81a及び82
aによって求められた各延伸偏差及び各未延伸偏差か
ら、微量な操作出力が出されるよう演算して制御出力値
を求める役割を果たす。なお、図2に例示した本発明の
実施形態では、前記の各延伸偏差が判定手段84aに予
め設定された基準値以上である場合には、延伸フィルム
9bの厚さ測定値に基いてそれぞれ制御し、各延伸偏差
が判定手段84aに予め設定された基準値未満になると
未延伸フィルム9aの厚さ測定値に基いた調整手段2の
制御へと制御方式切替手段84によって切り替え制御さ
れる。
【0024】ここで、前記の制御方式切替手段84につ
いて簡単に説明すると、該制御方式切替手段84は、判
定手段84aと切替手段84bとからなる。このとき、
前者の判定手段84aは、前述の延伸偏差の値と、該判
定手段84aに予め設定された基準値とから、未延伸フ
ィルムの厚さ制御手段82又は延伸フィルムの厚さ制御
手段81の何れの制御方式に切り替えるかを判定する役
割を果たす。また、後者の切替手段84bは、該判定手
段84aからの切替信号(判定信号)に呼応して、調整
手段2への操作出力を延伸フィルム9bの厚さ制御手段
81からの操作出力、或いは未延伸フィルムの厚さ制御
手段82からの操作出力の何れかへ切り替える役割を果
たす。その際同時に、該切替手段84bは、切り替える
制御手段81又は82に呼応して、微量出力演算制御手
段83からの操作出力を未延伸偏差に基づく微量操作出
力、或いは延伸偏差に基づく微量操作出力の何れかへ切
り替える役割を果たす。すなわち、図2の実施形態で
は、延伸偏差が判定手段84aに予め設定された基準値
以上の場合は、延伸フィルム9bの制御手段81に基く
微量操作出力に、それ未満の場合には未延伸フィルム9
aの制御手段82に基く微量操作出力に切り替えるよう
になっている。
【0025】以上に述べたようにして、微量出力演算制
御手段83からの操作出力は、延伸フィルム9bの厚さ
制御手段81に基く微量操作出力、又は未延伸フィルム
厚さ9aの制御手段82に基く微量操作出力へ切り替え
られる。この場合、微量出力演算制御手段83からの微
量操作出力を延伸フィルム9bの厚さ制御手段81から
の操作出力、又は未延伸フィルム厚さ9aの制御手段8
2からの操作出力へ単に加算又は減算して重畳すると、
最終的に目標とする延伸フィルム9bの厚みプロファイ
ルの管理範囲の上下限値から外れる恐れがある。
【0026】このため、微量出力演算制御手段83から
の微量操作出力に関しては、判定手段84aに予め目標
値の管理範囲(上下限値)を設定する。そして、設定さ
れた目標値の管理範囲(上下限値)より延伸偏差が外れ
ることが予想される場合には、制御方式切替手段84に
よって、重畳された微量操作出力が出ないように制御
し、目標値の管理範囲内である場合にのみ重畳された微
量操作出力が出されるように演算制御する。すなわち、
延伸フィルム9bの厚さ制御手段81又は未延伸フィル
ム9aの厚さ制御手段82からの何れかの操作出力のみ
で制御する。なお、微量出力演算制御手段83から微量
な操作出力を出す周期は必ずしも図2に示す制御ループ
の制御周期と同期する必要はなく、ランダム及び/又は
予め設定された周期パタンに基いてより微量に変動させ
て操作出力を出した方が、経験則からフィルムロール7
の外径形状が良好なことが判っている。このことから、
制御する偏差が管理範囲値から外れないレベルであれ
ば、出力周期を短くすることが好ましい。
【0027】なお、本発明は、ダイ1で成形可能な熱可
塑性樹脂からなるフィルムに広く適用でき、これらの樹
脂の代表的な例としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルなど
が挙げられ、これらの共重合体混合体であっても、他の
添加剤などが含有されたものであってもよい。
【0028】以下、上述の図1のフィルム製造工程によ
り製膜した製膜の実施例により、本発明の制御方法を詳
細に説明する。
【0029】
【実施例】原料ポリマーとして、ポリエチレンテレフタ
レートのペレットを用い、これを170℃で3時間乾燥
した後、押出機に供給して溶融押出してダイ1へ供給
し、280℃でダイ1からフィルム状に吐出した。この
ようにしてダイ1から吐出させた溶融ポリマーを、20
℃に保たれた冷却ドラム3に静電ワイヤ(図示せず)に
より静電荷を印加しながら冷却ドラム3に巻き付けるこ
とにより冷却固化し、未延伸フィルム9aとした。次い
で、この未延伸フィルム9aを、延伸装置5で、以下の
ように二軸延伸した。
【0030】すなわち、先ず加熱ロール(図示せず)に
接触させて、前記の未延伸フィルム9aを80℃に加熱
した後、縦延伸装置(図示せず)で長手方向(走行方
向)に3.6倍に延伸し、直ちに20℃まで冷却した。
続いて、横方向(幅方向)にテンター式横延伸装置(図
示せず)を用いて、90℃で4.2倍に二軸延伸して延
伸フィルム9bとした後、更に120℃で熱処理を施
し、室温まで冷却した。その後、延伸フィルム9bの両
端部分をカットした後、巻取装置(図示せず)で巻き取
り、フィルムロール7を得た。なお、ダイ1に設けたポ
リマーの厚さと吐出量を調整するために、先ずダイ1の
リップ厚さによって、吐出されるポリマーが予め全幅に
所定の厚みプロファイルとなるように調整した。そし
て、調整ユニット群(調整手段2)として、ダイ1の全
幅に渡って複数に区分された区間毎に温度調整が自在の
ヒーター群を配設して、ポリマーの吐出量を調節する前
述のポリマー温度調整方式のものを用いた。また、未延
伸フィルム9aの厚さ計4としては、ポリエステルフィ
ルムを測定するために、5.8μmの波長の赤外線透過
率を厚さに換算する方式の公知の赤外線透過型膜厚計を
用いた。更に、延伸フィルム9bの厚さ計6としては、
公知の放射線透過型厚さ計(β線厚さ計)を用いた。
【0031】そして、前記の図1に示した製膜工程にお
いて、各制御方式の効果を確認するため、以下のように
フィルムを製造した。すなわち、制御手段8は最初(1
本目)のフィルムロール7のサンプルを採取する際、制
御方式切替手段84を停止して、立ち上がりから延伸フ
ィルム9b用の厚さ計6による各測定データとそれに対
する各目標値との延伸偏差に基く延伸フィルム9bの厚
さ制御手段81のみによるフィードバック制御を行っ
た。そして、良好な制御状態で、一時間に渡って製膜を
行ない、フィルムロール7のサンプルを作成した。
【0032】次いで、2本目のフィルムロール7のサン
プルとして、未延伸フィルム9aの厚さ制御手段82を
作動させ、同時に制御方式切替手段84をも作動させ
た。なお、延伸フィルム9bの厚さプロファイルとして
は全幅に渡って均一な厚さ分布を有するフラットな厚み
プロファイルを採用し、各目標値(基準値)としては全
幅に渡って厚さが同一値である4.8μmを採用した。
この時、延伸後のフィルム製品の規格として、延伸フィ
ルム9bの厚さ変動分が上下限でそれぞれ5%づつ許容
されると考え、目標値(基準値)の管理範囲として、4.
68(4.8-0.12)μm〜4.92(4.8+0.12)μmを採用した。
【0033】このようにして、製膜機の立ち上げから最
初のフィルムロール7のサンプルの取得までの延伸フィ
ルム9bの厚さ制御手段81による厚さ制御において
は、制御動作は全て延伸偏差に操作ゲインを乗ずるもの
を出力に加えて行くPI制御により、延伸フィルム9b
の全幅における厚さのバラツキ[%]が5%以下になる
ように制御を行い、その製品規格のバラツキの5%以内
の延伸フィルム9bが得られるよう調整を行った。な
お、前記のバラツキ[%]は、(厚さ最大値−厚さ最小
値)/厚さ平均値×100[%]で求めた。
【0034】しかしながら、この状態では、延伸フィル
ム用厚さ計6で測定しきれない厚薄斑が積層する事によ
って、巻取装置(図示せず)で巻かれたフィルムロール
7に巻こぶや巻しわが入る状況であった。なお、本発明
においては、このような巻こぶや巻しわの生じ易さを具
体的に評価するための指数として、「一定の時間内に巻
き取られたフィルムロール7の全幅における巻径の変化
分」を採用し、この巻径の変化分が大きくなるほど巻こ
ぶや巻しわが発生し易いものとした。
【0035】この巻径の変化分を本実施例の2本目のフ
ィルムロール7に関して評価するために、前記の制御状
態で80m/minの製膜ライン速度で1時間に渡って
安定した制御状態の下に製膜して延伸フィルム9bのフ
ィルムロール7をサンプルとして採取し、その外径を巻
径測定器を用いて測定した。その結果、2本目のフィル
ムロール7の全幅における巻き径の変化分は450μm
であった。
【0036】次に、3本目のフィルムロール7のサンプ
ルは、微量出力の効果を確認するため、制御方式切替手
段84を生かして微量出力を加えて制御を行ったときの
ものを採取した。一例を挙げれば、この製膜条件におい
て調整ユニット(ヒーター)の出力の変化に対する厚さ
の変化の割合を0.15μm/%とすると、例えば偏差
が+0.1μmの点において出力の変化分として−0.
13%〜1.47%の間でランダムに演算されて出力さ
れるようにした。この例では、前述のようにランダムに
微量出力を重畳させたが、必ずしもランダムに微量出力
を重畳させる必要はなく、例えばヒーター1本おきに交
互にプラス、マイナスというように周期的な微量出力を
出しても巻形状改善効果が認められる。
【0037】この時、微量出力が出される周期は図2に
示す制御ループの周期であった。このようにすることに
よって、厚み規格内に入るように管理された延伸フィル
ムを製造することができ、更には、フィルムロール7の
形状も2本目のフィルムロール7のサンプルより良化し
た。なお、この時の巻き径の変化分は300μmと良好
なものになっていた。
【0038】更に、4本目のフィルムロール7のサンプ
ルは、3本目のフィルムロール7のサンプルに対して微
量出力の周期を1/3にし、他は3本目のフィルムロー
ル7のサンプル採取時と同じ条件とした。この時の巻き
径の変化分は210μmとなり、さらに良化した。
【0039】5本目のサンプルは、延伸後の延伸偏差を
見て微量出力しなければならない必要性はないので、未
延伸フィルム9aの厚さ制御手段82を加えた制御で製
膜し、未延伸フィルム9aの厚さ制御手段82により制
御されている状態下で以下のように採取した。しかしな
がら、延伸フィルム9bが良好な厚さプロフィールパタ
ンを示す時の未延伸フィルム9aの厚さプロフィールパ
タンは、延伸フィルム9bの場合と異なり、必ずしも全
幅において均一すなわちフラットにはならない。
【0040】そこで、未延伸フィルム9aの目標値は、
以下のようにして求め、設定した。すなわち、最初のフ
ィルムロール7のサンプルの際に未延伸フィルム9aの
厚さプロフィールを測定し、このデータを制御手段8に
取り込み、この厚さプロフィールデータから未延伸フィ
ルム9aの厚さプロフィールの目標値を設定した。設定
方法としては、延伸フィルムの厚さプロフィールが良好
となる部分に対応する未延伸フィルムの厚さプロフィー
ルに対して、製品化される幅部分について、細かい幅方
向のパタンを修正するために、その厚さプロフィールを
移動平均したものをそのまま用いる方法により求めた厚
さプロフィールを目標値とした。なお、この場合、前述
の厚さプロフィールを移動平均したものをそのまま用い
る方法の他に、厚さプロファイルに過去の良好なパタン
を少し変更してマッチングするようにしたものを用いる
方法、その厚さプロフィールを関数近似してその関数を
用いる方法などがある。また、所定の目標値の管理範囲
としては、目標値を求めた範囲における平均厚さの5
%、本実施例においては、平均厚さが72.6μmであ
ったのでその±2.5%を目標値の管理範囲として設定
した。
【0041】そして、制御動作は全てこうして求めた目
標値と測定された未延伸フィルム9aの厚さ測定値との
未延伸偏差に操作ゲインを乗じ加えてゆくPI制御とし、
微量操作出力も4本目のフィルムロール7のサンプルを
採取したときと同様の制御を行なった。この厚さ制御に
より、幅方向に巻き形状がさらに良好でなおかつ長手方
向にどこをとってみても、幅方向厚さ斑が製品規格内の
延伸フィルムロール7を得ることができた。評価のた
め、前述と同様にこの制御状態で延伸フィルム9bを8
0m/minの製膜ライン速度で1時間に渡って製膜し
てフィルムロール7のサンプルを作製し、これを前述と
同様に外径測定器を用いて測定したところ、その巻き径
の変化分は150μmで、大きく改善された。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、フィルムの厚さプロフ
ィールを的確に制御でき、巻こぶ、巻しわなどのない良
好な巻き姿のフィルムロールを得ることのできる、フィ
ルムの厚さ制御装置とその制御方法とを提供できるとい
う極めて顕著な効果を奏する。また、本発明はポリマー
をフィルム状に押し出してフィルムを製造する製膜工程
において、延伸フィルムの膜厚の均一化に大きな効果を
有し、これによって全体として製膜工程の安定化による
生産性向上及び製品フィルムの品質向上等に大きな効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する製膜工程を模式的に例示した
模式工程図である。
【図2】本発明の制御手段の実施形態を例示したブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 調整手段 3 冷却ドラム 4 未延伸フィルムの厚さ計 5 延伸装置 6 延伸フィルムの厚さ計 7 フィルムロール 8 制御手段 9 フィルム 9a 未延伸フィルム 9b 延伸フィルム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂をフィルム状に吐出するダ
    イの全幅に渡って該全幅を複数の区間に区分して配設さ
    れ、かつ吐出された該熱可塑性樹脂の厚さ及び/又は吐
    出量を各区間毎にそれぞれ調整自在の調整手段と、 該調整手段によって厚さがそれぞれ調整された前記熱可
    塑性樹脂を延伸してなる延伸フィルムに関し、厚さが調
    整された各区間に対応する未延伸及び/又は延伸フィル
    ムのそれぞれの厚さを測定するための未延伸フィルム用
    及び/又は延伸フィルム用厚さ計と、 該厚さ計によって所定のサンプリング周期で前記の少な
    くとも各区間毎に測定された未延伸及び/又は延伸フィ
    ルムの前記の各厚さ測定値に対して、予め設定された各
    厚さ管理範囲内で、吐出される熱可塑性樹脂の各区間毎
    の厚さ及び/又は吐出量を微量に変動させて制御する手
    段とを含むことを特徴とするフィルムの厚さ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルムの厚さ制御装置
    において、 前記の制御手段が延伸フィルムの厚さ制御手段と、未延
    伸フィルム厚さの制御手段と、微量出力演算制御手段
    と、制御方式切替手段とを含み、その際前記の延伸フィ
    ルム厚さの制御手段は、予め設定された各目標延伸厚さ
    値と、この各値に対して延伸フィルム用厚さ計により測
    定された各厚さ測定値とからその各偏差(各延伸偏差)
    を求め、予め設定された所定の制御動作に基いて、求め
    られた該各偏差から前記の調整手段を制御するための操
    作出力を演算して求めて延伸フィルムの幅方向の厚さ分
    布を目標通りに制御する制御手段であり、 前記の未延伸フィルムの厚さ制御手段は、予め設定され
    た各目標未延伸厚さ値と、この各値に対して未延伸フィ
    ルム用厚さ計により測定された各厚さ測定値とからその
    各偏差(各未延伸偏差)を求め、予め設定された所定の
    制御動作に基いて、求められた該各偏差から前記の調整
    手段を制御するための操作出力を演算して求めて未延伸
    フィルムの幅方向の厚さ分布を目標通りに制御する制御
    手段であり、 前記の微量出力演算制御手段は、延伸後のフィルムの各
    厚さ測定値が予め設定された各厚み管理範囲から外れな
    いように、前記の各延伸偏差及び/又は各未延伸偏差か
    ら、延伸フィルムの各厚さが管理範囲値内で微量な厚さ
    となるように操作出力(微量操作出力もしくは周期操作
    出力)を演算し、該微量操作出力によって前記の延伸フ
    ィルムが微量な各厚さ分布を有するように前記の調整手
    段を制御する手段であり、そして前記の制御方式切替手
    段は、前記の延伸偏差が予め設定された設定基準に対応
    して、前記の延伸フィルムの厚さ制御手段、又は前記の
    未延伸フィルムの厚さ制御手段の何れかの制御手段に切
    り替える手段であることを特徴とするフィルムの厚さ制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフィルムの厚さ制御装置
    において、 前記の制御方式切替手段が、前記の延伸偏差が予め設定
    された基準値に対して、該延伸偏差が基準値以上である
    か、該延伸偏差が基準値未満であるかを判定する判定手
    段を備え、該延伸偏差が基準値未満の場合には前記の未
    延伸偏差に基く未延伸フィルムの厚さ制御手段へ、また
    延伸偏差が基準値以上の場合には前記の延伸偏差に基く
    延伸フィルムの厚さ制御手段へと該判定手段からの切替
    信号に基いて切り替える切替手段を備えたことを特徴と
    するフィルムの厚さ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフィルムの厚さ制御装置
    において、 前記の制御方式切替手段が、延伸偏差が前記の判定手段
    に予め目標として設定された目標値の厚さ管理範囲(上
    下限値)より外れると予想される場合に、制御方式切替
    手段によって微量操作出力を出さずに、未延伸フィルム
    又は延伸フィルムの厚さ制御手段からの操作出力を出す
    ことによって、目標値の管理範囲内である場合にのみ微
    量操作出力が出されるように、前記の微量出力演算制御
    手段の微量操作出力を切り替える手段であることを特徴
    とするフィルムの厚さ制御装置。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂を吐出するダイの全吐出幅
    に渡って、該全吐出幅を複数の区間に区分し、該ダイか
    らフィルム状に吐出される該熱可塑性樹脂の厚さ及び/
    又は吐出量を区分された該各区間毎に調整自在とし、 フィルム状に吐出された該熱可塑性樹脂を延伸して延伸
    フィルムとする際に、未延伸及び/又は延伸フィルムの
    厚みを前記の各区間毎に対応させてそれぞれ測定し、 測定した未延伸及び/又は延伸フィルムの各厚みを設定
    された厚さ管理範囲内で吐出された熱可塑性樹脂の各区
    間毎の厚さ及び/又は吐出量を微量に変動させることを
    特徴とするフィルムの厚さ制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のフィルムの厚さ制御方法
    において、延伸されるフィルムが二軸延伸フィルムであ
    ることを特徴とするフィルムの厚さ制御方法。
  7. 【請求項7】 二軸延伸フィルムの製造過程において未
    延伸厚さを測定できる厚さ計を有し、測定した厚さを用
    いてフィルムの厚さ制御を行えることを特徴とする請求
    項5又は6に記載のフィルムの厚さ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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