JPH07329147A - 口金間隙調整方法および口金 - Google Patents

口金間隙調整方法および口金

Info

Publication number
JPH07329147A
JPH07329147A JP6124966A JP12496694A JPH07329147A JP H07329147 A JPH07329147 A JP H07329147A JP 6124966 A JP6124966 A JP 6124966A JP 12496694 A JP12496694 A JP 12496694A JP H07329147 A JPH07329147 A JP H07329147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
adjusting
load
die
mouthpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6124966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3402340B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Endo
義和 遠藤
Yuji Yoshimura
裕司 吉村
Masaharu Toyama
正治 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP12496694A priority Critical patent/JP3402340B2/ja
Publication of JPH07329147A publication Critical patent/JPH07329147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3402340B2 publication Critical patent/JP3402340B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92009Measured parameter
    • B29C2948/92114Dimensions
    • B29C2948/92152Thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92323Location or phase of measurement
    • B29C2948/92438Conveying, transporting or storage of articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92504Controlled parameter
    • B29C2948/92609Dimensions
    • B29C2948/92647Thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92819Location or phase of control
    • B29C2948/92857Extrusion unit
    • B29C2948/92904Die; Nozzle zone

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 予め目標として定めたフィルム厚さと、成形
中のフィルム厚さとを設定誤差範囲内に調整した後、ま
たは同時に、隣り合うボルトの荷重の差が設定荷重差限
界を越えるものに対し、調整部にかける荷重を分散させ
ることで口金間隙の調整能力を高める。 【構成】 間隙から押し出して成形される樹脂薄肉体の
厚さFtiを、樹脂薄肉体の幅方向の複数箇所で測定し、
各測定値に基づき、樹脂薄肉体の厚さが予め設定した目
標厚さFiとの差に基づく所定誤差Δe範囲内となるよう
に、口金に及ぼす荷重Pi を複数の調整手段で変更する
口金間隙調整方法。成形される樹脂薄肉体の厚さ誤差|
i−Fti| が、所定誤差Δe 範囲内となるように口金
の間隙を調整した後、口金に及ぼす隣接した調整手段の
荷重の差ΔPiが所定上限値ΔPmaxを越えた場合に、調
整手段が口金に及ぼす荷重を補正し、荷重の差を所定上
限値内に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートやフィルム等を
押出成形する際に使用する口金間隙調整方法および口金
に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂薄肉体、例えば、熱可塑性樹脂から
なるシートやフィルム等(以下、単に「フィルム」とい
う)を成形する際に使用する口金は、少なくとも一方が
可動の2つの向かい合うリップ間に形成される間隙から
前記樹脂を押し出してフィルムに成形している。この口
金においては、幅方向に複数設けた調整ボルトによっ
て、可動リップの背面を押して向かい合うリップ間に形
成される間隙を調整している。
【0003】このとき、従来は、各調整ボルトが可動リ
ップの背面を押す荷重Pi(i=1………nまでの自然
数で、iは各調整ボルトの位置を示す)と、この荷重P
iによる前記間隙の変化、したがって口金の間隙から押
し出されるフィルムの幅方向における厚さとが線形的に
対応するとの仮定の下に、目標フィルム厚さFiと成形
されたフィルムの実測厚さFtiとの差ΔFが、可能な限
り小さくなるように各調整ボルトの荷重Piを変更して
間隙調整を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記口金に
おいては、各調整ボルトで可動リップの背面を押した場
合、この荷重は周辺の他の調整ボルトの位置まで影響
し、各調整ボルトの位置で得られる間隙形状は、各調整
ボルトの荷重から計算される変位から単純な重ね合わせ
で線形的に求められるものでないことが確認されている
(特公昭60-50133号公報)。
【0005】本発明者らが前記口金に関して行った実験
結果とその解析とによれば、隣接する調整ボルト間にお
ける荷重差が過剰に大きくなった状況においては、隣接
する調整ボルト間の荷重差をより大きくしても、間隙の
形状がこの荷重差に追従できなくなる。このため、口金
においては、間隙の形状変化に与える荷重の影響が小さ
くなり、間隙の調整能力が低下する事実が確認された。
【0006】また、荷重差が大きな状態では、制御可能
範囲の限界付近まで荷重を設定して使用することが多く
制御性に乏しい状態となっており、フィルム厚みの修正
可能範囲を著しく狭めている。更に、特公昭60-50133号
公報に開示された口金間隙調整方法は、個々の口金毎に
各ボルトに所定荷重を作用させて予めリップの変位量を
測定しておかなければならず、現実の使用を考慮したと
きには必ずしも満足すべき方法とは言えなかった。
【0007】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、口金形状を変更することなく適用でき、制御
性に優れた口金間隙調整方法および口金を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の口金間隙調整方法によれば、間隙から押し出し
て成形される樹脂薄肉体の厚さを、該樹脂薄肉体の幅方
向の複数箇所で測定し、各測定値に基づき、前記樹脂薄
肉体の厚さが予め設定した目標厚さとの差に基づく所定
誤差範囲内となるように、前記口金に及ぼす荷重を複数
の調整手段で変更し、前記口金に形成された間隙の間隔
を調整する口金間隙調整方法において、成形される前記
樹脂薄肉体の厚さ誤差が、前記所定誤差範囲内となるよ
うに前記口金の間隙を調整した後、前記口金に及ぼす隣
接した前記調整手段の荷重の差が所定上限値を越えた場
合に、当該調整手段が前記口金に及ぼす荷重を補正し、
荷重の差を前記所定上限値内に調整する構成としたもの
である。
【0009】好ましくは、前記調整手段が前記口金に及
ぼす荷重を前記所定上限値内に調整する操作を繰り返
す。また好ましくは、前記口金に及ぼす荷重の差を前記
所定上限値内に調整するときに、荷重を調整する前記調
整手段の両側に位置する他の調整手段が前記口金に及ぼ
す荷重を調整要素に入れる。
【0010】また、上記目的を達成するため本発明の口
金によれば、間隙を形成する第一および第二のリップ
と、前記間隙に沿って複数設けられ、少なくとも前記一
方のリップに作用する荷重を変更して前記リップ間に形
成される間隙の間隔を調整する調整手段とを備え、前記
間隙から合成樹脂を押し出して樹脂薄肉体を成形する口
金において、前記各調整手段を加熱源を内蔵した加熱部
材としたものである。
【0011】好ましくは、前記各加熱部材に荷重検出手
段を取り付ける。また好ましくは、前記複数の加熱部材
を、前記間隙の幅方向に沿って等間隔に設ける。更に好
ましくは、前記加熱部材をヒータを内蔵したヒートボル
トとし、前記ヒータによって加熱されるヒートボルトの
熱変位を利用して少なくとも前記一方のリップに作用す
る荷重を変更する。
【0012】
【作用】口金に及ぼす隣接した調整手段の荷重の差ΔP
iを所定上限値ΔPmax内に調整すると、荷重の増大に対
する間隙形状の追従性が向上する。このため、口金にお
いては、間隙の形状制御範囲が増大し、間隙の調整能力
が増大する。このとき、調整手段が口金に及ぼす荷重を
所定上限値内に調整する操作を繰り返すと、間隙の調整
能力が一層向上し、成形される樹脂薄肉体の厚さ精度が
向上する。
【0013】また、口金に及ぼす荷重の差を前記所定上
限値内に調整するときに、荷重を調整する前記調整手段
の両側に位置する他の調整手段が前記口金に及ぼす荷重
を調整要素に入れると、単一の調整手段で荷重を調整す
る場合に比べて、口金に及ぼす荷重が分散されて平均化
される。一方、口金は、各加熱部材に荷重検出手段を設
けると、加熱部材が口金に及ぼす荷重がモニタされる。
【0014】また、複数の加熱部材を、間隙の幅方向に
沿って等間隔に設けると、各加熱部材が口金に及ぼす荷
重が幅方向に沿って均等に検出される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図8に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明の口金間隙調整
方法を適用した口金を組み込んだフィルム成形装置(以
下、単に「成形装置」という)1の概略構成を示すもの
で、成形装置1は、押出機2、口金3、延伸機4、厚さ
計5及び巻取機6を備えており、制御装置(ECU)7
によって作動が制御されている。
【0016】成形装置1においては、押出機2から押し
出され、口金3によってシート状に成形されたフィルム
8は、延伸機4で延伸処理を施した後、巻取機6に巻き
取られる。ここで、押出機2、延伸機4、厚さ計5及び
巻取機6は、成形装置において使用されている既存のも
のである。また、厚さ計5は、成形されたフィルム8の
厚さを幅方向の複数箇所で測定し、その結果を制御装置
7に出力する。さらに、口金3によって成形されたフィ
ルム8は、複数のガイドローラ9によって延伸機4へ案
内され、幅方向の横延伸処理および長手方向の縦延伸処
理がそれぞれ施される。
【0017】一方、制御装置7は、入・出力インターフ
ェイスのほか、演算処理,計時,信号処理および記憶等
の機能を備えた、例えば、パーソナルコンピュータが使
用される。また、制御装置7には、成形するフィルム8
の予め設定した目標厚さFi,許容成形誤差Δe,後述す
る荷重差の上限値ΔPmaxや補正荷重Pciの計算式f
(Pci)等が記憶されている。
【0018】口金3は、フィルム8を成形する際に使用
するダイで、図2及び図3に示すように、押出機2から
押し出されてくる熱可塑性の合成樹脂が流れるマニホー
ルド3a並びに上リップ3bと下リップ3cとを有して
おり、両リップ3b,3c間に形成される間隙Sから合
成樹脂が押し出されてフィルム8が成形される。熱可塑
性の合成樹脂としては、例えば、ポリプロピレン,ポリ
エチレンテレフタレート,ナイロン,ポリフェニレンサ
ルファイド等が使用できる。また、口金3は、幅方向に
複数のヒートボルト31が等間隔に設けられている。
【0019】ヒートボルト31は、図示しないヒータで
加熱,冷却されており、図3に示すように、下端を上リ
ップ3bの上縁に当接させて上部が口金3のフランジ3
dにねじ止めされている。各ヒートボルト31は、図1
に示すように、制御装置7によって作動が制御される電
源33から前記ヒータに電圧が印加されて熱変位する。
これにより、口金3は、上リップ3bが押し下げられ
て、間隙Sの間隔が調整される。
【0020】以上の説明において、調整要素を荷重Pi
としたが、ヒートボルトの熱膨張により発生する荷重
は、ヒートボルトに与える電力より求まるもので、以下
の文中における「電力」とはヒートボルトに与える電力
を指し、上記の「荷重」と同義とする。ここで、電力P
iは、図2に示す口金3において、左端のヒートボルト
31の位置をi=1としてP1とし、以下、P2,P3
4………と表す。
【0021】尚、iが各ヒートボルト31の上記した位
置を表すことは以下の説明においても同様である。次
に、以上のように構成される口金3における本発明の口
金間隙調整方法を図4を参照して説明する。先ず、延伸
機4で延伸処理が施されたフィルム8の厚さFtiを幅方
向の複数箇所で測定する(ステップS10)。ステップ
S10においては、制御装置7が、厚さ計5から出力さ
れる厚さ信号に基づいて、フィルム8の幅方向における
複数箇所の厚さFtiを求める。
【0022】次に、制御装置7が、測定されたフィルム
8の各厚さFtiに基づき、目標厚さFiとこれらの各値
との差の絶対値である成形誤差(=|Fi−Fti|)を
演算し、各演算結果を許容成形誤差Δe との大小関係を
比較する(ステップS11)。この比較は、成形誤差
(=|Fi−Fti|)が許容成形誤差Δe以下であるか否
か(|Fi−Fti|≦Δe?)に基づいて行う。
【0023】このとき、許容成形誤差Δeは、成形する
フィルムの仕様に基づき、目標厚さの数%程度に設定す
る。ステップS11における比較結果が否定(No)の
場合は、成形誤差が許容成形誤差Δeよりも大きい場合
である。よって、制御装置7は、許容成形誤差Δeを上
回る第i番目の位置のヒートボルト31が口金3の上リ
ップ3bを押し下げている荷重を修正する(ステップS
12)。ステップS12の修正操作において、制御装置
7は、電源33に修正信号を出力し、ヒートボルト31
の前記ヒータに印加されている電圧を修正するか、通電
時間を修正する。この修正操作が終了すると、制御装置
7は、再度ステップS10に戻り、成形誤差が許容成形
誤差Δe内に収まるまで、修正操作を繰り返す。
【0024】一方、ステップS11の比較結果が肯定
(Yes)の場合は、成形誤差が許容成形誤差Δe より
も小さい場合である。したがって、次のステップに進
み、制御装置7は、各ヒートボルト31に与えられてい
る電力Pi を読み込む(ステップS13)。次に、制御
装置7は、隣接するヒートボルト31の電力Piと電力
i+1,Pi-1との電力差ΔPiを算出する(ステップS1
4)。
【0025】次いで、算出した全ての電力差ΔPi を、
予め制御装置7に記憶させた電力差の上限値ΔPmax
の間で大小関係を判別する(ステップS15)。この判
別は、電力差ΔPiが上限値ΔPmax以下であるか否かに
基づいて行う。ここで、電力差の上限値ΔPmax は、実
験又は解析より求めた条件に基づいて決定する。
【0026】ステップS15における判別結果が全てY
esの場合、口金3は、間隙Sが複数のヒートボルト3
1によって適正な状態に保持されている。したがって、
口金3は、調整の必要はなく、間隙Sが適正な状態に保
持されるようにステップ10に戻って上記ステップを繰
り返す。一方、ステップS15における判別結果がNo
となったヒートボルト31においては、隣接するヒート
ボルト31間の電力差ΔPiが上限値ΔPmaxを越え、第
i番目の位置のヒートボルト31が口金3の上リップ3
b上縁を押す電力Pi が過大な状態にある。そして、こ
の状態においては、第i番目の位置のヒートボルト31
における電力Piを変化させても間隙Sは変化せず、電
力差ΔPiが上限値ΔPmax以下となるように調整する必
要がある。
【0027】したがって、ヒートボルト31の電力Pi
を変化させるために、補正電力Pciを算出する(ステッ
プS16)。この補正電力Pciの算出は、予め制御装置
7に記憶させた次の計算式f(Pci)による。 f(Pci)=ki-1・Pi-1+ki・Pi+ki+1・Pi+1 ここで、ki はヒートボルト31の電力係数で、第i番
目の両側に位置するヒートボルト31の電力をも計算
(調整)要素としたのは、口金3に及ぼす電力を分散さ
せて平均化するためである。
【0028】次に、求めた補正電力Pciに基づき、第i
番目のヒートボルト31が口金3に及ぼす電力を補正す
る(ステップS17)。この電力補正においては、制御
装置7が、電源33から第i番目のヒートボルト31の
前記ヒータに印加する電圧又は通電時間を修正する。そ
して、この電力補正が終了すると、制御装置7は、再度
ステップS13以降のステップを繰り返し、電力差ΔP
iが上限値ΔPmax以下となるように調整する。
【0029】ここで、本発明の口金間隙調整方法を適用
した口金3を用いた成形装置1において、熱可塑性の合
成樹脂としてポリプロピレンを使用してフィルム8を成
形した結果を図5乃至図8を参照して説明する。この成
形に際し、補正電力Pciの計算式f(Pci)において、
ヒートボルト31の電力係数を、それぞれki-1=0.1
65,ki=0.67,ki+1=0.165とした。
【0030】図5は、ステップS11においてフィルム
8の成形誤差が許容成形誤差Δe よりも小さく(|Fi
−Fti|≦Δe)、ステップS17の電力補正前の状態
において、間隙Sに沿って設けた複数のヒートボルト3
1のそれぞれのヒータに通電した単位時間当たりの平均
電力(%)を示す図である。図中、横軸が、左端をi=
1としたヒートボルト31の位置を示す。また、図6
は、図5の条件に設定してから、一定時間(1〜1.5時
間)経過後に成形されたフィルム8の幅方向における厚
さ分布(μm)を示す。
【0031】一方、図7は、ステップS17において電
力値を変更した後の図5と同一条件における平均電力
(%)を、また、図8は図7の条件に設定後、本発明を
使用し図6と同一時間経過後に成形されたフィルム8の
幅方向における厚さ分布(μm)を示す。従って、図
5,6に示す結果と図7,8に示す結果との比較から明
らかなように、フィルムの成形に際して、成形誤差を許
容成形誤差Δe 以下に設定すると共に、隣接するヒート
ボルト31間で電力差ΔPi を予め設定した上限値ΔP
max以下となるように調整すると、口金3の間隙Sが適
正に調整される。このため、図6および図8から明らか
なように、図6では成形誤差の最大値がT1(=0.3μ
m)であったのに対し、図8ではT2(=0.1μm)と
フィルムの目標厚さに近く成形されており、成形される
フィルムの厚さ精度が全体的に向上することが分かっ
た。
【0032】尚、上記実施例においては、調整手段とし
てヒートボルトを使用したが、本発明における目的に合
致したものであれば特に限定はなく、例えば、サーボモ
ータや空気モータ等のアクチュエータやダイボルトを使
用することも可能である。また、調整手段の荷重を変化
させる要素としては、通電時間や電圧以外の条件、例え
ば、ダイボルトの回転角やヒータ温度としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば口金形状を変更することなく適用でき、口金間隙
の調整範囲を狭めることがなく、しかも口金に及ぼす隣
接した調整手段の電力の差ΔPiを所定上限値ΔPmax
に調整するので、荷重の増大に対する間隙形状の追従性
が向上する。このため、口金においては、間隙の形状制
御範囲が増大し、間隙の形状変化に与える荷重の影響が
大きくなり、間隙の調整能力が増大する。
【0034】このとき、調整手段が口金に及ぼす荷重を
所定上限値内に調整する操作を繰り返すと、間隙の調整
能力が一層向上し、成形される樹脂薄肉体の厚さ精度が
向上する。また、口金に及ぼす荷重の差を前記所定上限
値内に調整するときに、荷重を調整する前記調整手段の
両側に位置する他の調整手段が前記口金に及ぼす荷重を
調整要素に入れると、単一の調整手段で荷重を調整する
場合に比べて、口金に及ぼす荷重が分散されて平均化さ
れる。
【0035】一方、口金は、各加熱部材に与える電力若
しくは荷重検出手段より、加熱部材が口金に及ぼす荷重
を簡単にモニタすることができる。また、複数の加熱部
材を、間隙の幅方向に沿って等間隔に設けると、各加熱
部材が口金に及ぼす荷重を幅方向に沿って均等に検出で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の口金間隙調整方法を適用した口金を組
み込んだフィルム成形装置の概略構成図である。
【図2】図1のフィルム成形装置に組み込んだ口金の斜
視図である。
【図3】図2の口金の断面図である。
【図4】本発明の口金間隙調整方法を説明するフローチ
ャートである。
【図5】図1のフィルム成形装置を用いて樹脂フィルム
を成形したときの、本発明の口金間隙調整方法において
電力補正を行わない場合の各ヒートボルトに通電した単
位時間当たりの平均電力(%)を示す電力分布図であ
る。
【図6】図5に示す条件の下で成形された樹脂フィルム
の幅方向における厚さ分布図である。
【図7】図5の条件に加えて電力補正を行った場合にお
ける単位時間当たりの平均電力(%)を示す電力分布図
である。
【図8】図7に示す条件の下で成形された樹脂フィルム
の幅方向における厚さ分布図である。
【符号の説明】
1 フィルム成形装置 2 押出機 3 口金 3a マニホールド 3b 上リップ 3c 下リップ 4 延伸機 5 厚さ計 6 巻取機 7 制御装置(ECU) 8 フィルム(樹脂薄肉体) 9 ガイドローラ 31 ヒートボルト(調整手段) 33 電源 S 間隙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙から押し出して成形される樹脂薄肉
    体の厚さを、該樹脂薄肉体の幅方向の複数箇所で測定
    し、各測定値に基づき、前記樹脂薄肉体の厚さが予め設
    定した目標厚さとの差に基づく所定誤差範囲内となるよ
    うに、前記口金に及ぼす荷重を複数の調整手段で変更
    し、前記口金に形成された間隙の間隔を調整する口金間
    隙調整方法において、 成形される前記樹脂薄肉体の厚さ誤差が、前記所定誤差
    範囲内となるように前記口金の間隙を調整した後、 前記口金に及ぼす隣接した前記調整手段の荷重の差が所
    定上限値を越えた場合に、当該調整手段が前記口金に及
    ぼす荷重を補正し、荷重の差を前記所定上限値内に調整
    することを特徴とする口金間隙調整方法。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が前記口金に及ぼす荷重を
    前記所定上限値内に調整する操作が繰り返される、請求
    項1の口金間隙調整方法。
  3. 【請求項3】 前記口金に及ぼす荷重の差を前記所定上
    限値内に調整するときに、荷重を調整する前記調整手段
    の両側に位置する他の調整手段が前記口金に及ぼす荷重
    を調整要素に入れる、請求項2の口金間隙調整方法。
  4. 【請求項4】 間隙を形成する第一および第二のリップ
    と、前記間隙に沿って複数設けられ、少なくとも前記一
    方のリップに作用する荷重を変更して前記リップ間に形
    成される間隙の間隔を調整する調整手段とを備え、前記
    間隙から合成樹脂を押し出して樹脂薄肉体を成形する口
    金において、前記各調整手段が加熱源を内蔵した加熱部
    材であることを特徴とする口金。
  5. 【請求項5】 前記各加熱部材に荷重検出手段が取り付
    けられている、請求項4の口金。
  6. 【請求項6】 前記複数の加熱部材は、前記間隙の幅方
    向に沿って等間隔に設けられている、請求項4の口金。
  7. 【請求項7】 前記加熱部材が、ヒータを内蔵したヒー
    トボルトで、前記ヒータによって加熱されるヒートボル
    トの熱変位を利用して少なくとも前記一方のリップに作
    用する荷重を変更する、請求項4の口金。
JP12496694A 1994-06-07 1994-06-07 口金間隙調整方法および樹脂薄肉体の製造方法および成形装置 Expired - Fee Related JP3402340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12496694A JP3402340B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 口金間隙調整方法および樹脂薄肉体の製造方法および成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12496694A JP3402340B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 口金間隙調整方法および樹脂薄肉体の製造方法および成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07329147A true JPH07329147A (ja) 1995-12-19
JP3402340B2 JP3402340B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=14898629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12496694A Expired - Fee Related JP3402340B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 口金間隙調整方法および樹脂薄肉体の製造方法および成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3402340B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1987942A2 (en) 2000-09-21 2008-11-05 Toray Industries Inc. A sheet obtained by extruding and molding a raw material
CN103128125A (zh) * 2013-03-14 2013-06-05 绍兴市力博电气有限公司 一种调整连续挤压工作间隙的方法
WO2020094635A1 (de) * 2018-11-06 2020-05-14 Windmöller & Hölscher Kg Verfahren und vorrichtung für die kontrolle eines dickenprofils einer folienbahn
CN112912227A (zh) * 2018-11-06 2021-06-04 温德默勒及霍乐沙两合公司 平膜机上调节薄膜幅材用出口喷嘴缝隙调节机构校准方法
US11964418B2 (en) 2018-11-06 2024-04-23 Windmöller & Hölscher Kg Adjusting device and method for controlling an exit thickness of a nozzle exit gap of a flat film machine

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1987942A2 (en) 2000-09-21 2008-11-05 Toray Industries Inc. A sheet obtained by extruding and molding a raw material
CN103128125A (zh) * 2013-03-14 2013-06-05 绍兴市力博电气有限公司 一种调整连续挤压工作间隙的方法
CN103128125B (zh) * 2013-03-14 2015-04-29 绍兴市力博电气有限公司 一种调整连续挤压工作间隙的方法
WO2020094635A1 (de) * 2018-11-06 2020-05-14 Windmöller & Hölscher Kg Verfahren und vorrichtung für die kontrolle eines dickenprofils einer folienbahn
CN112912227A (zh) * 2018-11-06 2021-06-04 温德默勒及霍乐沙两合公司 平膜机上调节薄膜幅材用出口喷嘴缝隙调节机构校准方法
CN112930255A (zh) * 2018-11-06 2021-06-08 温德默勒及霍乐沙两合公司 用于监控薄膜幅材厚度轮廓的方法和装置
US11964419B2 (en) 2018-11-06 2024-04-23 Windmöller & Hölscher Kg Method and device for controlling a thickness profile of a film web
US11964418B2 (en) 2018-11-06 2024-04-23 Windmöller & Hölscher Kg Adjusting device and method for controlling an exit thickness of a nozzle exit gap of a flat film machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3402340B2 (ja) 2003-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3828950B2 (ja) 2軸延伸フィルム上のダイボルト対応位置算出方法および同算出方法を用いた2軸延伸フィルムの厚さ制御方法
NO155918B (no) Fremgangsmaate for styring av folietykkelsen for en slangeformet folie, fremstilt i et folieblaase-ekstruderingsanlegg
SU1132802A3 (ru) Способ регулировани толщины пленки
JPS6050133B2 (ja) 口金隙間調整方法
JPS6317024A (ja) 熱可塑性樹脂フイルム類の製造方法
GB1065518A (en) Method and apparatus for stretching a web
JP2609540B2 (ja) 非干渉制御型tダイギャップ制御装置
JP3402340B2 (ja) 口金間隙調整方法および樹脂薄肉体の製造方法および成形装置
JPS63118226A (ja) 連続押出し成形フィルムのロールを製造する方法
JPH0550372B2 (ja)
CN108016027B (zh) 一种bopp双向拉伸系统的控制方法
JP3784659B2 (ja) 押出成形機の温度制御装置及び温度制御方法
JP3874943B2 (ja) フィルムの厚み制御装置
JP3631636B2 (ja) フィルムの巻取方法
JP3696969B2 (ja) バンク成形におけるシートプロファイルの制御方法
JP3675940B2 (ja) 複合式自動フラットダイの制御方法
JPH11207804A (ja) フィルム厚み制御装置及び制御方法
JP2554149B2 (ja) プラスチックシートのプロフイル制御方法
JP3260581B2 (ja) シート状物の厚みプロフィール制御装置
JP3838831B2 (ja) 熱間圧延機のセットアップ方法
JP3924229B2 (ja) プラスチック成形装置における厚みプロファイル制御方法
JPH1044231A (ja) 延伸フィルムの厚み調整方法
JP2002187196A (ja) フィルム厚みの制御方法
JPH0524814B2 (ja)
JP2629334B2 (ja) 射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees