JPH1044036A - 研削加工装置 - Google Patents

研削加工装置

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JPH1044036A
JPH1044036A JP20230596A JP20230596A JPH1044036A JP H1044036 A JPH1044036 A JP H1044036A JP 20230596 A JP20230596 A JP 20230596A JP 20230596 A JP20230596 A JP 20230596A JP H1044036 A JPH1044036 A JP H1044036A
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JP
Japan
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electrode
grinding
electrode plate
grindstone
outer peripheral
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JP20230596A
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English (en)
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Junji Niigata
順治 新潟
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Riken Seiko Co Ltd
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Riken Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ELID研削法を適用した研削加工装置にお
いて、装置本体から電極板を取り外すことなく電極面に
付着した汚れを除去するようにした研削加工装置を提供
する。 【解決手段】 砥石を回転させながらワークを研削する
と共に砥石と所定の間隔を存して電極板を対向配置し、
これら両者間に研削液を供給しながら通電して砥石の目
詰まりを解消する研削加工装置において、電極板32を
砥石23と前記間隔を存して移動させる駆動手段33
と、電極板32の砥石23と対向する電極面32bの汚
れを払拭するブラシ34と、ブラシ34を駆動する駆動
手段35とを備えた構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脆性材料を超精密
に研削可能な研削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脆性材料を超精密に研削して鏡面研削を
可能とする研削法として電解インプロセスドレッシング
(Electrolytic In-process Dressing)研削法(以下
「ELID研削法」という)が提案されている。このE
LID研削法は、微細粒子を有するメタルボンド砥石を
用いて脆性材料を能率的に、且つ安定的に鏡面に創成す
ることが可能で、1μm以下の超微粒砥石が使用され
る。
【0003】メタルボンド砥石としては、例えば、鋳鉄
ファイバボンドダイアモンド(CastIron Fiber Bonded-
Diamnd)砥石(以下「CIFB-D砥石」という)がある。こ
のCIFB-D砥石は、鋳鉄ファイバの基材に粒径1μm以下
の微細なダイアモンドの砥粒とカーボニル鉄粉とを混合
して成形焼結した繊維強化複合材の一種で、砥粒は、強
い結合力により保持され、セラミックス等の硬い脆性材
料を研削することが可能である。
【0004】ところで、メタルボンド砥石は、超微細砥
粒であるために目詰まりが発生し、この目詰まりを解消
するために、砥石表面の砥粒を取り巻くボンド(結合
材)だけを取り除き、砥粒の切れ刃を露出させるドレッ
シングが必要である。このドレッシングを、水溶性研削
液を使用して電気的に行う方法が電解ドレッシングとい
われ、更に、研削中に電解ドレッシングを行うものが電
解インプロセスドレッシング(ELID)といわれる。
この電解インプロセスドレッシングは、導電性を有する
鋳鉄をボンド材とするメタルボンド砥石を使用し、砥石
の研削面と僅かな間隙を存して電極板を対向配置し、こ
の間隙に研削液を供給しながらこれら砥石と電極板間に
通電して行われる。
【0005】図8及び図9にELID研削法を適用した
研削加工装置の概要を示す。図8及び図9において、研
削加工装置1は、回転軸2、この回転軸2の先端に固定
されたメタルボンド砥石(以下単に「砥石」という)
3、この砥石3の端面3a、外周面3bと夫々僅かな間
隙を存して対向配置された電極板4、5、砥石3の本体
部外周面3cに摺接するブラシ6、砥石3の端面3a、
外周面3bと電極板4、5との間に研削液(純水))を
供給するノズル7、及び正極端子がブラシ6に、負極端
子が電極板4、5に接続されて砥石3の端面3a、外周
面3bと電極板4、5との間に研削液を介して通電する
電源8等により構成されている。
【0006】図8に示すように支持手段10にワーク1
1を固定し、回転軸2により砥石3を回転させながら端
面3aをワーク11に圧接させると共に、砥石3の端面
3a、外周面3bと電極板4、5との間に研削液を供給
し、電源8により通電する。砥石3は、回転に伴いワー
ク11を研削する。砥石3は、ワーク11を研削するに
伴い目詰まりを起こすが、研削液と電極板4、5とによ
り電解ドレッシングされ、目詰まりが解消される。これ
により連続的にワーク11の研削加工を行うことができ
る。
【0007】また、図9に示すように砥石3の外周面3
bに支持手段12により矢印のようにワーク13を水平
面内(又は、垂直面内)で揺動させながら圧接させ、ワ
ーク13を球面、或いは非球面に研削加工する。そし
て、研削に伴い目詰まりした砥石3の外周面3bは、研
削液と電極板5とにより電解ドレッシングされ、目詰ま
りが解消される。これにより連続的にワーク13の研削
加工を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記ELID研削方法
による研削加工装置は、電極板4、5の砥石3と対向す
る面が汚れ、これに伴い通電電流量が低下するために、
電極板4、5を定期的(1回/日)に取り外して清浄す
る必要がある。しかしながら、電極板4、5と砥石3の
端面3a、外周面3bは、約 0.1〜0.15 mmと僅かな間
隙を存して対向配置するために、これらの電極板4、5
を取り外して汚れを落とし、再度装着する際に砥石3の
端面3a、外周面3bとの間の間隙を取り外す前の元の
間隙に正確に設定することが困難である。このため、装
着に手間がかかり作業能率が著しく低下する。また、電
解条件が微妙に変化してしまうためにELID効果にバ
ラツキができ研削加工精度に影響する等の問題がある。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、ELID研削法を適用した研削加工装置において、
装置本体から電極板を取り外すことなく電極面に付着し
た汚れを除去するようにした研削加工装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、砥石を回転させながらワークを
研削すると共に前記砥石と所定の間隔を存して電極板を
対向配置し、これら両者間に研削液を供給しながら通電
して前記砥石の目詰まりを解消する研削加工装置におい
て、前記電極板を前記砥石と前記間隔を存して移動させ
る駆動手段と、前記電極板の前記砥石と対向する電極面
の汚れを払拭するブラシと、前記ブラシを駆動する駆動
手段とを備えた構成としたものである。
【0011】砥石の研削加工に伴い対向する電極面にゴ
ミ等の不純物が付着して汚れ、通電状態が悪くなる。電
極板は、砥石に対して移動され、良好な電極面が研削面
と対向する。一方、不純物が付着して汚れて電極面は、
ブラシにより払拭されて綺麗な面とされる。これにより
砥石と対向する電極面を常時良好に維持することがで
き、電極板を装置から取り外すことなく長期間に亘り使
用することができる。
【0012】請求項2の発明では、前記電極板は、円板
状をなし、電極面の一部が前記砥石と対向して設けら
れ、回転される構成としたものである。電極板は、円板
とされ、且つ回転させることにより、電極面の砥石と対
向する面を簡単に変えることができる。請求項3の発明
では、前記電極板は、電極面が前記砥石の外周面に対応
する凹曲面に形成され、前記外周面と離隔対向して配置
され回転及び軸方向に移動自在に設けられた支持部材の
外周面に周方向に沿って複数設けられ、前記支持部材の
軸方向の移動及び間欠的な回転により、順次交代される
構成としたものである。
【0013】使用中の電極板の電極面が汚れたときに、
支持部材を砥石の外周面に対して軸方向に移動させて砥
石からずらし、次いで、所定量回動させて隣の電極板を
使用可能とし、支持部材を軸方向に元の位置まで戻して
当該電極部材の電極面を砥石の外周面に対向させる。前
記電極面が汚れて交代された電極部材は、電極面がブラ
シにより払拭されて汚れが除去される。このようにして
間欠的に電極部材を交代させる。
【0014】請求項4では、前記電極板は、電極面が前
記砥石の外周面に対応する凹曲面をなして前記砥石の軸
方向に沿う長い形状とされ、前記砥石の軸方向に移動さ
れる構成としたものである。砥石の外周面と対向する電
極面が汚れて来たときに、電極部材を研削面に対して所
定量移動させ、綺麗な電極面を砥石の外周面に対向させ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を実施例
1、実施例2、実施例3により説明する。 (実施例1)図1において研削加工装置20は、フレー
ム21に砥石の回転軸22が水平、且つ回転自在に軸支
されており、当該回転軸22の一端に円盤状の砥石23
が装着されている。また、回転軸22の他端は、図示し
ない駆動装置に連結されて回転駆動される。砥石23
は、メタルボンド砥石で、端面23a、外周面23bが
夫々研削面とされている。
【0016】図1乃至図3に示すように電極板制御装置
30は、研削加工装置20と一体的に構成されており、
フレーム31がフレーム21に固定されている。電極板
制御装置30は、電極板32、この電極板32を回転さ
せる駆動部33、電極板32の電極面清掃用のブラシ3
4、このブラシ34を回転させる駆動部35(図2)、
駆動部33及び35を支持するフレーム36、このフレ
ーム36をフレーム31に水平に且つ進退可能に支持す
る送り機構37(図2、図3)等により構成されてい
る。
【0017】図1に示すように駆動部33の回転軸41
は、砥石23の回転軸22の一側に平行且つ水平に配置
され、フレーム36に絶縁性を有する例えば、セラミッ
ク軸受42により回転自在に支持されている。また、回
転軸41とフレーム36との間には絶縁性を有するゴム
シール部材が装着されている。回転軸41の軸心には研
削液を供給するための孔41aが設けられている。回転
軸41の後部にはスリップリング43、ギヤ44が装着
固定されており、後端には孔41aに連通する回り継手
45が取り付けられている。回転軸41は、鉄部材によ
り構成されており、スリップリング43と電気的に接続
されている。このため回転軸41は、セラミック軸受4
2によりフレーム36と電気的に絶縁されている。回り
継手45は、図示しないホースを介して研削液供給部に
接続される。
【0018】この回転軸41の前部は、フレーム31に
設けられた孔31aを僅かな間隙で遊貫しており、先端
に電極板32が着脱可能に装着されている。この電極板
32は、円板状の厚板とされ、内部に放射状に小孔32
aが多数設けられており、各小孔32aの基端は、回転
軸41の孔41aに連通され、各先端は、外周面近傍の
内面(以下「電極面」という)32bに開口している。
【0019】図2に示すように駆動用モータ46は、フ
レーム36に回転軸41の後部に配設されており、回転
軸に固定されたギヤ47が回転軸41のギヤ44と噛合
している。また、フレーム36には回転軸41のスリッ
プリング43と直交してブラシ48が装着されており、
先端面がスリップリング43の外周面に当接して電気的
に接続されている。このブラシ48は、電線49を介し
て電源(図示せず)の負極に接続される。砥石23(図
1)の回転軸22は、スリップリング24、ブラシ及び
電線(共に図示せず)を介して前記電源の正極に、電極
板32は、負極に接続される。そして、砥石23は、前
記電源の正極に接続される。
【0020】図2に示すように清掃用ブラシ34の駆動
部35の回転軸50は、電極板32の回転軸41の下側
に当該回転軸41と平行且つ水平に配置され、軸受51
によりフレーム36に回転自在に支持されている。駆動
用モータ52は、回転軸50の後方に配置され、フレー
ム36に固定されている。このモータ52の回転軸は、
カップリング53を介して回転軸50の後端に接続され
ている。回転軸50の前部は、フレーム31に設けられ
た孔31bを僅かな間隙を存して遊貫し、先端に清掃用
のブラシ34が固定されている。ブラシ34は、円板に
例えば、ナイロン繊維が植毛されて形成されており、そ
の外径が電極板32の外周から回転軸41の外周面まで
の長さ程度とされている。そして、ブラシ34は、毛先
がナイロンの弾性により電極板32の電極面32bに適
度な押圧力で圧接している。
【0021】図1及び図3に示すように送り機構37
は、フレーム31とフレーム36との間に設けられてお
り、2本のスライドレール60、60、送りねじ61、
送りねじ61と螺合するナット62、駆動用モータ63
等により構成されている。図3に示すようにスライドレ
ール60、60は、上下に所定の間隔を存して水平に且
つフレーム36と平行に配置されてフレーム31に固定
されている。そして、これらのスライドレール60、6
0にフレーム36が水平に摺動可能に装着されている。
図1に示すように駆動用モータ63は、スライドレール
60、60の後方且つこれらの間に水平に配置されてフ
レーム31に固定されている。ナット62は、スライド
レール60、60の間に水平に摺動可能に配置され、一
側部がフレーム36に固定されている。送りねじ61
は、ナット62に螺合し、基端が駆動用モータ63の回
転軸に固定されている。そして、送り機構37は、モー
タ63の回転によりフレーム36を水平に前後方向に駆
動する。これにより図1の矢印A又はB方向に電極板3
2が、砥石23に対して進退可能とされる。
【0022】電極板32を駆動する駆動用モータ46、
ブラシ34を駆動する駆動用モータ52及び送り機構3
7の駆動用モータ63は、図示しない制御装置により制
御される。尚、制御装置としては、例えば、精密旋盤装
置を制御するNC装置を利用しても良い。精密NC旋盤
装置にELID研削法を付加することにより、研削加
工、ラップ加工をELID研削加工の1工程で対応する
ことが可能であり、高精度研削を高能率に、安定的に実
現、自動化することが可能である。そこで、このNC制
御装置を利用して前記各モータを制御するようにしても
良い。また、送り機構37の駆動用モータ63として、
例えば、パルスモータを使用することにより、電極32
の位置決め制御等を良好に行うことが可能である。
【0023】以下に作用を説明する。図1おいて、砥石
23により研削を開始する前に、送り機構37によりフ
レーム36を矢印B方向に後退させ、電極板32を2点
鎖線で示す所定位置位置まで移動させる。そして、電極
板32の電極面32bを砥石23の端面23aと所定の
間隙を存して対向させる。次いで、回転軸41の孔41
aに研削液を供給し、電極板32の各孔32aから電極
面32bと砥石23の端面23aとの間に供給すると共
に、前記電源を投入する。この電源から出力される電流
は、スリップリング24、回転軸22、砥石23、研削
液、電極32、回転軸41、スリップリング43、ブラ
シ48、電線49、電源の経路で流れ電解ドレッシング
が開始される。
【0024】また、駆動用モータ46により電極板32
を回転させ、駆動用モータ52により清掃用のブラシ3
4を回転させる。電極板32は、回転に伴い電極面32
bの砥石23の端面23aと対向する部位が変化する。
また、ブラシ34は、回転に伴い電極面32bを擦り、
当該電極面32bに付着しているゴミ等を払い落とす。
【0025】この状態で回転軸22を所定の回転速度で
駆動し、砥石23を回転させてワーク(図示せず)の研
削加工を開始する。ワークの研削加工に伴い目詰まりし
た砥石23の端面23aは、研削液により電解ドレッシ
ングされ、目詰まりが解消される。電極板32は、電極
面32bの砥石23と対向する部位が電解ドレッシング
伴いゴミ(不純物)が付着して汚れてくる。しかしなが
ら、電極板32は、回転し、ブラシ34により電極面3
2bに付着しているゴミが払拭される。この結果、電極
面32bは、常時良好な状態に維持される。これにより
電極板32を取り外すことなく長時間に亘り研削加工を
行うことができる。
【0026】ところで、従来電極板の手入即ち、電極面
に付着したゴミの払拭は、1日1回程度である。従っ
て、電極板32は、低速回転例えば、1回/分程度、或
いは、これ以下の回転速度でも十分である。また、電極
板32は、連続的に回転させる必要もなく、間欠的に回
転させるようにしてもよい。従って、ブラシ34は、電
極板32の回転に応じて回転させるようにしてもよい。
即ち、電極板32を連続的に回転させる場合にはブラシ
34も連続的に回転させ、電極板32を間欠的に回転さ
せる場合には、回転させた分に応じてブラシ34を回転
させて払拭した後、次に電極板32が回転するまでの間
ブラシ34回転を停止させるようにしても良い。要する
に、電極面32bの砥石23の端面23aと対向する部
位を常に払拭して良好な面にすればよい。これにより電
極板32を装置から取り外すことなく長期間に亘り使用
することができる。
【0027】尚、上記実施例では、回転軸41の孔41
aから電極板32の多数の孔32aを通して電極面32
bと砥石23との間に研削液を供給するようにしたがこ
れに限るものではなく、従来と同様にノズルを設けて研
削液を供給するようにしてもよい。このようにノズルを
別に設けた方が回転軸41、電極板32の構造を簡単に
することができる。 (実施例2)実施例2は、砥石23の外周面23bの電
解ドレッシングを行うための電極板とこの電極板の電極
面の汚れを払拭する清掃ブラシに関するものである。図
4及び図5に示すように電極板を支持する電極ホルダ6
5は、砥石23の一側方に配置されている。この電極ホ
ルダ65は、円板状をなし、外周面に周方向に複数例え
ば、4枚の電極板66〜69が等間隔で固定されてい
る。電極板66〜69は、電極面66a〜69aが砥石
23の外周面23bの外径に応じた凹曲面とされ、当該
外周面23bと所定の間隔を存して対向可能とされてい
る。
【0028】電極ホルダ65は、砥石23の回転軸22
と平行に配置された回転軸70の先端に固定されてい
る。回転軸70は、間欠的に所定の角度回転し、更に図
5の矢印Cで示す軸方向に所定距離進退可能とされてい
る。この回転軸70は、図示しない駆動機構により所定
のタイミングで回転及び進退駆動される。そして、回転
軸70は、前述したように4枚の電極板66〜69が電
極ホルダ65の外周面に等間隔で設けられている場合に
は、90°づつ図4の矢印D方向に回転する。また、電
極ホルダ65は、図5の実線で示す位置において電極板
66〜69の電極面66a〜69aが外周面23bと対
向可能とされ、2点鎖線で示す位置において外周面23
bから僅かに外れるようになっている。
【0029】ブラシ71は、円板状のホルダ72の外周
面に全周面に亘りナイロン繊維が植毛されて形成されて
いる。このブラシ71は、図4及び図5に示すように電
極ホルダ65が砥石23の外周面23bと対向する位置
において、現在外周面23bと対向していない電極板例
えば、現在外周面23bと対向して使用している電極板
66の隣に位置し、次に使用される電極板67の電極面
67aに弾性的に圧接するようになっている。このブラ
シ71は、ホルダ72が電極ホルダ65の回転軸70と
平行に配置されている回転軸73の先端に固定されてい
る。この回転軸73は、図示しない駆動機構により回転
駆動される。
【0030】以下に作用を説明する。図4及び図5に示
すように例えば、電極板66の電極面66aを砥石23
の外周面23bと対向させて配置し、これらの間に図示
しないノズルから研削液を供給する。そして、砥石23
から研削液を介して電極面66aに通電し、電解ドレッ
シングを行う。この状態で砥石23を回転させて外周面
23bによりワーク(図示せず)を研削加工する。一
方、ブラシ71は、次に使用する電極板67の電極面6
7aを払拭して付着しているゴミを除去する。尚、ブラ
シ71は、電極面67aに付着しているゴミを取り除い
た後、停止させても良い。
【0031】電極板66を適当な時間使用した後、砥石
23の回転を停止し、回転軸70を図5の矢印C方向に
突き出して電極ホルダ65を砥石23から外し、次い
で、図4の矢印D方向に90°回転させ、再び後退させ
て電極板67の電極面67aを砥石23の外周面23b
に対向させる。このようにして電極ホルダ65を間欠的
に矢印D方向に回動させて、ゴミ等を払拭した電極板を
使用する。これにより長期間に亘り電極板66〜69を
装置から取り外すことなく使用することができる。 (実施例3)実施例3は、砥石23の外周面23bの電
極板の形状を示す。図6及び図7に示すように、電極板
75は、棒状をなし、一側面75aが電極面(以下「電
極面75a」という)とされている。この電極面75a
は、図6に示すように外周面23bと対応する凹曲面と
されており、所定の間隔を存して外周面23bと対向可
能とされている。この電極板75は、砥石23の側方に
回転軸41と平行に配置され、図示しない駆動機構によ
り軸方向に移動可能とされている。
【0032】この電極板75は、図7に示すように例え
ば、電極面75aの先端近傍から外周面23bに対向さ
せて使用し、順次矢印E方向に移動させる。これによ
り、電極板75は、電極面75aの良好な面が外周面2
3bと対向することとなる。そして、電極面75aの先
端部から基端部まで全長に亘り使用した後、当該電極板
75を取り外し、付着している汚れを払拭する。
【0033】尚、例えば、図示のように砥石23の端面
23aと対向させて円板状のブラシ80を配置し、図示
しない回転機構により回転軸81を回転させて電極面7
5aの汚れを払拭するようにしてもよい。この場合電極
板75を軸方向に往復動させる。これにより電極板75
を装置から取り外すことなく繰り返し使用することがで
きる。
【0034】或いは、砥石23を挟んで両側に歯ブラシ
状のブラシを配置し、電極板75を軸方向に往復動させ
ることにより、装置から取り外すことなく繰り返し使用
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の本発明で
は、電極板は、砥石に対して移動され、良好な電極面が
研削面と対向する。一方、電極板は、砥石の研削加工に
伴い電極面に付着したゴミ等の不純物がブラシにより払
拭される。これにより、砥石と対向する電極面を常時良
好な状態に維持することができ、電極板を装置から取り
外すことなく長期間に亘り使用することができ、作業能
率の大幅な向上が図られると共に、研削加工条件を一定
に維持することができ、加工精度の向上が図られる。
【0036】請求項2の発明では、電極板を円板として
回転させることにより、電極面の砥石との対向面を簡単
に、且つ連続的に変えることができる。また、装置の構
成が簡単となる。請求項3の発明では、砥石の外周面と
対向する電極板の電極面が汚れたときに、順次隣の電極
板と交代し、汚れた電極板の電極面をブラシで払拭する
ようにしたので、常時良好な電極面を維持することがで
きる。
【0037】請求項4の発明では、砥石の外周面と対向
する電極面が汚れて来たときに、電極部材を砥石に対し
て所定量移動させることで、良好な電極面を砥石に簡単
に対向させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ELID研削法を適用した本発明に係る研削加
工装置の第1実施例を示す要部切欠平面図である。
【図2】図1の要部切欠側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】本発明に係る研削加工装置の砥石と電極板及び
清掃用のブラシの第2実施例の概要を示す端面図であ
る。
【図5】図4の矢線V−Vに沿う断面図である。
【図6】本発明に係る研削加工装置の砥石と電極板の第
3実施例の概要を示す端面図である。
【図7】図6の一部切欠側面図である。
【図8】ELID研削法の概要を示し、砥石の端面によ
る研削加工を示す説明図である。
【図9】ELID研削法の概要を示し、砥石の外周面に
よる研削加工を示す説明図である。
【符号の説明】
20 研削加工装置 21、31、36 フレーム 22、41、50、70、73 回転軸 23 砥石 30 電極板制御装置 32、66〜69、75 電極板 33、35 駆動部 37 送り機構 34、71、80 ブラシ 46、52、63 駆動用モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石を回転させながらワークを研削する
    と共に前記砥石と所定の間隔を存して電極板を対向配置
    し、これら両者間に研削液を供給しながら通電して前記
    砥石の目詰まりを解消する研削加工装置において、 前記電極板を前記砥石と前記間隔を存して移動させる駆
    動手段と、 前記電極板の前記砥石と対向する電極面の汚れを払拭す
    るブラシと、 前記ブラシを駆動する駆動手段とを備えたことを特徴と
    する研削加工装置。
  2. 【請求項2】 前記電極板は、円板状をなし、電極面の
    一部が前記砥石と対向して設けられ、回転されることを
    特徴とする請求項1記載の研削加工装置。
  3. 【請求項3】 前記電極板は、電極面が前記砥石の外周
    面に対応する凹曲面に形成され、前記外周面と離隔対向
    して配置され回転及び軸方向に移動自在に設けられた支
    持部材の外周面に周方向に沿って複数設けられ、前記支
    持部材の軸方向の移動及び間欠的な回転により、順次交
    代されることを特徴とする請求項1記載の研削加工装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電極板は、電極面が前記砥石の外周
    面に対応する凹曲面をなして前記砥石の軸方向に沿う長
    い形状とされ、前記砥石の軸方向に移動されることを特
    徴とする請求項1記載の研削加工装置。
JP20230596A 1996-07-31 1996-07-31 研削加工装置 Pending JPH1044036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004069478A3 (en) * 2003-02-07 2004-11-25 Koninkl Philips Electronics Nv Grinding machine

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