JP5457708B2 - 研削加工方法及び研削加工装置 - Google Patents

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本発明は、研削加工方法及び研削加工装置に関し、特にメタルボンド砥石を回転させてワークを研削すると共にメタルボンド砥石を電解ドレッシングする研削加工方法及び研削加工装置に関する。
例えば、鉄系材料を超精密に研削する鏡面研削を可能にする研削法として電解インプロセスドレッシング研削法(以下「ELID研削法」という)がある。このELID研削法は、微細な砥粒を鋳鉄等の導電性を有するボンド材によって結合したメタルボンド砥石を使用し、研削中にメタルボンド砥石を電解ドレッシングする研削加工方法であって、メタルボンド砥石の研削面に電解ドレッシング用電極の電極面を対向配置し、このメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に水性クーラント等の導電性を有する研削液を供給しながらメタルボンド砥石と電解ドレッシング電極との間に通電して砥石表面のボンド材だけを取り除き砥粒の切れ刃を露出させる電解ドレッシングを行う。
このELID研削法による研削加工装置は、メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を供給しながらメタルボンド砥石と電解ドレッシング電極間に通電して電気分解による電解ドレッシングを行うことから、メタルボンド砥石と対向する電解ドレッシング用電極の電極面が汚れ、特に研削液に溶解する炭酸カルシウムや水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の絶縁性を有する析出物、いわゆるスケールが電極面に付着する。絶縁性を有するスケールが電極面に付着すると電気抵抗が増加して通電電流量が低下するために電解効率が悪化し、電解ドレッシング性能が低下して研削性能の低下を招き、加工品質及び加工作業効率の低下を招く要因となることから電解ドレッシング用電極を定期的に取り外して清浄する必要がある。
しかしながら、サンドペーパ等で電解ドレッシング用電極の電極面を磨く清浄作業は厄介で多くの作業時間を要し、かつ電極面の研磨にバラツキや変形、微細な傷などが生じることが懸念される。更に、メタルボンド砥石の研削面と電解ドレッシング用電極の電極面は僅かな高精度の間隙が要求されることから、電解ドレッシング用電極を取り外して清浄した後再び装着する際に、メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間隙を高精度に設定することは困難である。このため、電解ドレッシング用電極の装着には多くの作業時間がかかり作業能率が著しく低下する。また、電極の研磨のバラツキ、発傷や電解ドレッシング用電極の装着精度等により電解ドレッシングの条件が微妙に変化して、電解ドレッシング効果にバラツキが発生して研削加工精度に影響を及ぼすことが懸念される。
一方、電解ドレッシング用電極を清浄する機能を備えた研削加工装置として特許文献1がある。特許文献1に開示される研削加工装置は、対向するメタルボンド砥石の研削面と電解ドレッシング砥石の電極面との間隙を保持した状態で電解ドレッシング用電極を移動させる駆動手段と、電解ドレッシング用電極の電極面の汚れを払拭するブラシを駆動する駆動手段を備え、メタルボンド砥石の研削面と電解ドレッシング用電極の電極面との間隙を保持した状態で電解ドレッシング用電極を移動させて、電解ドレッシング用電極の電極面をブラシにより払拭する。
特開平10−44036号公報
上記特許文献1に記載された研削加工装置によると、メタルボンド砥石の研削面と電解ドレッシング用電極の電極面との間隙を保持した状態で汚れた電解ドレッシング用電極の電極面をブラシにより払拭することから、清浄後のメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間隙が容易に維持できる。
しかし、スケールが強固に付着した電極面をブラシによりに払拭してスケールを除去することは多くの作業時間を要するばかりでなく、完全に除去することは極めて困難である。更に、メタルボンド砥石の研削面との間隙を保持した状態で電解ドレッシング用電極を移動させる駆動手段、ブラシを駆動する駆動手段等を備えることから、研削加工装置の構成が複雑になると共に、研削加工装置のメンテナンスが複雑になる。
かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、容易かつ確実に電解ドレッシング用電極に付着したスケール等の汚れの除去が得られ、メンテナンスの簡素化が可能な研削加工方法及び研削加工装置を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の研削加工方法は、回転してワークを研削加工する砥粒を導電性のボンド材によって結合したメタルボンド砥石と、該メタルボンド砥石の研削面と研削液を介在させる間隔を隔てて電極面が対向する電解ドレッシング用電極と、上記メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を介在してメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極を通電する電源とを備え、回転するメタルボンド砥石でワークを研削すると共に研削液の存在下で回転するメタルボンド砥石及び電解ドレッシング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加してメタルボンド砥石を電解ドレッシングしつつ、加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークを研削する研削加工サイクルを有し、上記非加工時間は、上記ワークと上記メタルボンド砥石の離間距離により開始が判断され、上記非加工時間において研削液存在下で回転するメタルボンド砥石と共に電解ドレッシング用電極の極性を反転して電解ドレッシング用電極を清浄することを特徴とする。
これによると、加工時における電解ドレッシングに伴いメタルボンド砥石と対向する電解ドレッシング用電極の電極面には研削液に溶解する炭酸カルシウム等のスケールが僅かずつ付着するが、非加工時間において研削液存在下で回転するメタルボンド砥石に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加することにより電解ドレッシング電極の電極面に付着したスケールがイオンとなって研削液に再び溶解する、いわゆる逆電解クリーニングによって電解ドレッシング用電極の電極面の発傷を伴うことなく全面に亘り均一に、かつ効率的にスケール等が除去され、良好に清浄される。
従って、加工時におけるメタルボンド砥石の電解ドレッシングに要する通電電流量が確保されて電解効率が保持されて良好に電解ドレッシングされたメタルボンド砥石による研削性能が維持され、研削加工品質の向上が図れると共に加工時間の短縮が可能になり、研削加工サイクルの効率化がえられる。また、加工時における電解ドレッシングのための電源から電解ドレッシング用電極及びメタリボンド砥石に供給する電圧を、非加工時間に極性反転して電解ドレッシング用電極及びメタルボンド砥石に供給することで簡単に電解ドレッシング用電極の清浄が得られる。
請求項2に記載の研削加工方法は、回転してワークを研削加工する砥粒を導電性のボンド材によって結合したメタルボンド砥石と、該メタルボンド砥石の研削面と研削液を介在させる間隔を隔てて電極面が対向する電解ドレッシング用電極と、上記メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を介在してメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極を通電する電源とを備え、回転するメタルボンド砥石でワークを研削すると共に研削液の存在下で回転するメタルボンド砥石及び電解ドレッシング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加してメタルボンド砥石を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークを研削する研削加工サイクルを有し、上記非加工時間は、上記ワークと上記メタルボンド砥石の離間距離により開始が判断され、上記非加工時間においてメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極とを離間せしめ、電解ドレッシング用電極及び該電解ドレッシング用電極の電極面と研削液存在下で電極面が対向するクリーニング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加して電解ドレッシング用電極を清浄することを特徴とする。
これによると、非加工時間においてメタルボンド砥石から電解ドレッシング用電極を離間し、電解ドレッシング用電極の電極面と研削液存在下でクリーニング用電極を対向し、クリーニング用電極に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加することにより電解ドレッシング用電極の電極面の発傷を伴うことなく全面に亘り均一に、かつ効率的にスケール等が除去され、良好に清浄される。
従って、加工時におけるメタルボンド砥石の電解ドレッシングに要する通電電流量が確保されて電解効率が保持されて良好に電解ドレッシングされたメタルボンド砥石による研削性能が維持され、研削加工品質の向上が図れると共に加工時間の短縮が可能になり、研削加工サイクルの効率化がえられる。また、研削液の存在下で対向するクリーニング用電極に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加することで簡単に電解ドレッシング用電極の清浄が得られ、研削加工装置の構成が複雑になることがなく、また厄介なメンテナンスを招くことがない。
請求項に記載の研削加工装置は、回転してワークを研削加工する砥粒を導電性のボンド材によって結合したメタルボンド砥石と、該メタルボンド砥石の研削面と研削液を介在させる間隔を隔てて電極面が対向する電解ドレッシング用電極と、上記メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を介在してメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極を通電する電源とを備え、回転するメタルボンド砥石でワークを研削すると共にメタルボンド砥石及び電解ドレッシング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加してメタルボンド砥石を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークを研削する研削加工サイクルを有する研削加工装置において、上記非加工時間は、上記ワークと上記メタルボンド砥石の離間距離により開始が判断され、上記非加工時間において研削液存在下で回転するメタルボンド砥石に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加して電解ドレッシング用電極を清浄することを特徴とする。
これによると、非加工時間において研削液存在下で回転するメタルボンド砥石に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加することにより電解ドレッシング電極の電極面に付着したスケールが電極面の発傷を伴うことなく全面に亘り均一に除去され、良好に清浄される。
従って、加工時におけるメタルボンド砥石の電解ドレッシングに要する通電電流量が確保されて電解効率が保持されて、良好に電解ドレッシングされたメタルボンド砥石による研削性能が維持され、研削加工品質の向上が図れると共に加工時間の短縮が可能になり、研削加工サイクルの効率化がえられる。また、電解ドレッシングにおける電源から電解ドレッシング用電極及びメタリボンド砥石に極性反転して電解ドレッシング用電極及びメタルボンド砥石に供給することで簡単な構成で電解ドレッシング用電極の清浄が得られ、研削加工装置の構成が複雑になることがなく、また厄介なメンテナンスを招くことがない。
本発明によると、研削液存在下で回転するメタルボンド砥石に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加することによ解ドレッシング電極の電極面に付着したスケールが研削液に再び溶解することで、電解ドレッシング用電極の電極面が発傷することなく全面に亘り均一にスケール等が除去され良好に電極面が清浄される。
或いは、研削液存在下で対向するクリーニング用電極に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加することによ解ドレッシング電極の電極面に付着したスケールが研削液に再び溶解することで、電解ドレッシング用電極の電極面が発傷することなく全面に亘り均一にスケール等が除去され良好に清浄される。
従って、メタルボンド砥石の電解ドレッシングに要する通電電流量が確保されて電解効率が保持されて良好な電解ドレッシングが得られてメタルボンド砥石による研削性能が維持され、研削加工品質の向上が図れると研削加工サイクルの短縮が可能になる。また、研削加工装置の構成が複雑になることがなく、また厄介なメンテナンスを招くことがない。
第1実施の形態に係る研削加工装置の概要を模式的に示す図である。 図1の研削加工装置の電解ドレッシング用電極洗浄の概要を模式的に示す図である。 研削加工サイクルのタイムチャートである。 第2実施の形態に係る研削加工装置の概要を模式的に示す図である。 図3の研削加工装置の電解ドレッシング用電極洗浄の概要を模式的に示す図である。 研削加工サイクルのタイムチャートである。
(第1実施の形態)
本発明による第1実施の形態をエンジンのカムシャフト等の軸状のワークWの外周面を研削する場合を例に、図1乃至図3を参照して説明する。図1は研削加工装置の概略を模式的に示す図であり、図2は電解ドレッシング用電極の洗浄の概要を模式的に示す図で、図3は研削加工装置による研削加工サイクルのタイムチャートである。
研削加工装置1は、図示しないフレーム等の装置本体に支持された回転軸2によって回転駆動されるメタルボンド砥石3、このメタルボンド砥石3の研削面となる外周面3aと間隙を介して電極面5aが対向配置された電解ドレッシング用電極5、メタルボンド砥石3の外周面3aと電解ドレッシング用電極5の電極面5aとの間に導電性を有する水性クーラント等の研削液を供給するノズル6を備えた研削液供給手段、メタルボンド砥石3及び電解ドレッシング用電極5に接続されてメタルボンド砥石3と電解ドレッシング用電極5との間に研削液を介在して通電する電源10、及びワークWを回転自在に保持する図示しないワーク保持軸を備え、回転するメタルボンド砥石3でワークWを研削すると共にメタルボンド砥石3を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークWを研削する研削加工サイクルを有する。
回転軸2に固定されるメタルボンド砥石3は、例えば、ダイヤモンド、CBN(立方晶窒化硼素)、結晶質の酸化アルミニウム、炭化珪素等の微細な砥粒を青銅や鋳鉄からなる導電性を有するボンド材によって結合して構成され、研削面となる外周面3aを備えた円柱状に形成される。
電解ドレッシング用電極5は、導電性に優れた例えば鉄製からなるブロック状であって、先端面に断面円弧状の電極面5aが形成される。この電極面5aはメタルボンド砥石3の外周面3aと対向する長い矩形で、かつメタルボンド砥石3の外周面3aとの間に研削液の介在を許容する隙間、例えば0.3〜5mm程度の間隙が形成される円筒内周面状に形成される。
電源10の陽極及び陰極負は、それぞれ配線11a、11bを介して極性反転スイッチ12の第1入力端子12a及び第2入力端子12bに接続される。一方、極性反転スイッチ12の第1出力端子12c及び第4出力端子12fがそれぞれ配線11c、11fによりメタルボンド砥石3を支持する回転軸2に接続され、第2出力端子12d及び第3出力端子12eが配線11d、11eを介して電解ドレッシング用電極5に接続される。
ここで、図1に示すように極性反転スイッチ12が第1入力端子12aと第1出力端子12c、及び第2入力端子12bと第3出力端子12eが接続する電解ドレッシング状態において、電源10の陽極が配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3に接続され、陰極が配線11b及び11eを介して電解ドレッシング用電極5に接続されてメタルボンド砥石3と電解ドレッシング用電極5との間に研削液を介して通電される。即ち、電解ドレッシング用電極5に陰極となる様に電圧が印加され、メタルボンド砥石3に陽極となる様に電圧が印加される。
一方、図2に示すように極性反転スイッチ12が第1入力端子12aと第2出力端子12d、第2入力端子12bと第4出力端子12fを接続する電極洗浄状態において、電源10の陽極が配線11a及び11dを介して電解ドレッシング用電極5に接続され、陰極負が配線11b及び11fを介してメタルボンド砥石3に接続されてメタルボンド砥石3と電解ドレッシング用電極5との間に研削液を介して通電される。即ち、電解ドレッシング用電極5に陽極となる様に印加され、メタルボンド砥石3に陰極となる様に印加される。
以下、作用を説明する。メタルボンド砥石3により研削を開始する前に、電解ドレッシング用電極3を移動させ、電解ドレッシング用電極5の電極面5aをメタルボンド砥石3の外周面3aと所定の間隙、例えば0.3〜5mm程度を有して対向する電解ドレッシング位置に保持する。そして、ワークWをワーク保持軸にクランプ保持して研削加工装置1にセットする。
一方、極性反転スイッチ12は、図1に示すように電解ドレッシング状態であって、第1入力端子12aと第1出力端子12c、及び第2入力端子12bと第3出力端子12eが接続され、電源10の陽極が配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3に接続され、陰極が配線11b及び11eを介して電解ドレッシング用電極5に接続される。
次いで、研削液供給手段のノズル6から対向するメタルボンド砥石3の外周面3aと電解ドレッシング用電極5の電極面5aとの間に研削液を供給すると共に電源を投入する。これにより加工時間が開始し電源10から出力される電流は配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3、研削液、電解ドレッシング用電極5、配線11e、11b、電源10の経路で流れ、電解ドレッシングが開始すると共に回転軸2が所定の回転速度で駆動し、メタルボンド砥石3を回転させると共にワークWをメタルボンド砥石3に圧接及び回転させて研削加工を開始する。ワークWの研削加工に伴いメタルボンド砥石3の研削面となる外周面3aは、この対向するメタルボンド砥石3の外周面3aと電解ドレッシング用電極5の電極面5aとの間に介在する研削液により電解ドレッシングされて目詰まりが解消される。即ち、研削中に亘り電解ドレッシング用電極5の電極5aとメタルボンド砥石3の外周面3aとの間に導電性の研削液が存在し、電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3間に通電することで電解ドレッシング用電極5に極となる様に印加され、メタルボンド砥石3に極となる様に印加されてメタルボンド砥石3の外周面3aが電解ドレッシングされる。
この加工時間に亘り回転するメタルボンド砥石3によるワークWの研削及び研削液存在下における電解ドレッシング用電極5によるメタルボンド砥石3の電解ドレッシングが続行される。ここで、電解ドレッシングに伴いメタルボンド砥石3の外周面3aと対向する電解ドレッシング用電極5の電極面5aには研削液に溶解する炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のスケールが析出されて僅かずつ付着する。
ワークWの研削に伴いワークWを回転支持するワーク保持軸がメタルボンド砥石3を回転自在に支持する回転軸2に接近し、予め設定された離間距離に達するとメタルボンド砥石3によるワークWの研削終了が検知され、加工時間が終了して非加工時間となる。非加工時間においてワーク保持軸が回転軸2から離反してメタルボンド砥石3からワークWを離間させ、研削加工したワークWをワーク保持軸から取り外し搬出し、かつ次の研削加工すべきワークWを搬入してワーク保持軸に装着する。
一方、ワークWの研削終了が検知されると、非加工時間においてワークWの搬出及び搬入動作と並行して極性反転スイッチ12を図2に示す電極洗浄状態に切り換えると共にメタルボンド砥石3の回転速度を低下させる。極性反転スイッチ12の切り換えにより、電源10の陽極が配線11a及び11dを介して電解ドレッシング用電極に接続されて電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加され、陰極が配線11b及び11fを介してメタルボンド砥石3に接続されてメタルボンド砥石3に陰極となる様に印加される。
これにより、メタルボンド砥石3が極となると共に炭酸カルシウム等のスケールが付着した電解ドレッシング用電極5が極となり、かつメタルボンド砥石3が低速で回転することから対向するメタルボンド砥石3と電解ドレッシング用電極5の電極面5aとの間にノズル6から供給される研削液が十分に保持され、電解ドレッシング用電極5の電極面5aに付着した炭酸カルシウム等のスケールが効率的にイオンとなって研削液に再び溶解する、いわゆる逆電解クリーニングによって電解ドレッシング用電極5の電極面5aからスケール等の汚れが除去されて電極面5aが洗浄される。
この電解ドレッシング用電極5の電極面5aに付着したスケール等の洗浄は、電解ドレッシング用電極5に劣化が発生前でスケールの付着が極めて少なく、逆電解クリーニングにより極めて短時間で電極面5aが発傷することなく全面に亘り均一にスケール等が除去され、ワークWの搬入及び搬出等の非加工時間内に設定することはできる。この電解ドレッシング用電極5の洗浄に要する時間は予めシミュレーションや実験に基づいて設定することができる。
電解ドレッシング用電極5の洗浄が終了すると、次の加工時間となり極性反転スイッチ12を電解ドレッシング状態に切り換え、電源10の陽極が配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3に接続し、陰極が配線11b及び11eを介して電解ドレッシング用電極5に接続して上記のように再びワークWの研削が開始され、同様にこれら回転するメタルボンド砥石3でワークWを研削すると共にメタルボンド砥石3を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間におけるワークWの搬入、搬出及び電解ドレッシング用電極5の洗浄等を繰り返して連続的に順次ワークWを研削する。この研削加工サイクルにおけるタイムチャートを図3に示す。
従って、本実施の形態によると、スケール付着が極めて少ない電解ドレッシング用電極5がスケールの付着等により劣化発生前に、電源10から電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3に供給する電圧を、極性反転して電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3に供給して電解ドレッシング用電極5の洗浄を行うことから、電解ドレッシング用電極5の劣化発生前に電極面5aに付着したスケール等が確実に除去される。これにより、メタルボンド砥石3の電解ドレッシングに要する通電電流量が確保されて電解効率が保持されて良好な電解ドレッシングが得られ、電解ドレッシングされた目詰まり等のない良好なメタルボンド砥石3による研削性能が維持され、研削加工品質の向上が図れると加工サイクルの短縮が可能になる。
また、電解ドレッシング用電極5とメタルボンド砥石3との相対位置を保持した状態で、電解ドレッシングにおける電源10から電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3に供給する電圧を、極性反転して電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3に供給する簡単な構成で電解ドレッシング用電極5の洗浄を行うことから、既存の研削加工装置に極性反転スイッチ12等を付加する簡単な変更で構成することが可能であり、研削加工装置の構成が複雑になることがなく、また厄介なメンテナンスを招くことがない。
(第2実施の形態)
本発明による第2実施の形態を軸状のワークWの外周面を研削する場合を例に図4乃至図6を参照して説明する。図4は研削加工装置の概略を模式的に示す図であり、図5は電解ドレッシング用電極清浄の概要を模式的に示す図、図6は研削加工装置による研削加工サイクルのタイムチャートである。なお、各図において図1及び図2と対応する部位には同一符号を付することで該部の詳細な説明は省略する。
研削加工装置1は、第1実施の形態と同様にフレーム等の装置本体に支持された回転軸2によって回転駆動されるメタルボンド砥石3、電解ドレッシング用電極5、ノズル6を備えた研削液供給手段、電源10、ワークWを回転自在にクランプ保持するワーク保持軸を備え、更にクリーニング用電極20、電解ドレッシング用電極5及びノズル6を電解ドレッシング位置と電極クリーニング位置との間で移動する電解ドレッシング用電極移動手段16、及びクリーニング用電極20を退避位置と電極クリーニング位置との間で移動するクリーニング用電極移動手段21を備え、回転するメタルボンド砥石3でワークWを研削すると共にメタルボンド砥石3を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークWを研削する研削加工サイクルを有する。
電解ドレッシング用電極5及び研削液供給手段のノズル6は共に、電解ドレッシング用電極移動手段16によって図4に示すように電解ドレッシング用電極5の電極面5aがメタルボンド砥石3の外周面3aとの間に研削液の介在を許容する隙間が形成される電解ドレッシング位置と、図5に示すようにメタルボンド砥石5から離間した電極クリーニング位置との間で接離移動可能に支持される。
クリーニング用電極20は、ブロック状の導電性部材であって、先端面に断面円弧状の電極面20aが形成される。この電極面20aは電解ドレッシング用電極5の電極面5aと対向可能な長い矩形で、かつ電解ドレッシング用電極5の電極面5aと電極面20aが対向した際に電解ドレッシング用電極5の電極面5aと電極面20aの間に研削液が均等に介在する隙間が形成される円筒内周面状に形成される。
クリーニング用電極20は、クリーニング用電極移動手段21に支持されて、図5に示すようにメタルボンド砥石3から離間した電極クリーニング位置における電解ドレッシング用電極5とメタルボンド砥石3との間に挿入されて電極ドレッシング用電極5の電極面5aと電極面20aが研削液の介在を許容する隙間を介して対向する電極クリーニング位置と、図4に示すようにメタルボンド砥石3及び電解ドレッシング用電極5の間から退避する退避位置との間で移動する。
電源10の陽極及び陰極はそれぞれ配線11a、11bを介して極性反転スイッチ12の第1入力端子12a及び第2入力端子12bに接続され、極性反転スイッチ12の第1出力端子12c及び第4出力端子12fがそれぞれ配線11c、11fによりメタルボンド砥石3を支持する回転軸2に接続され、第2出力端子12d及び第3出力端子12eが配線11d、11eを介して電解ドレッシング用電極5に接続される。また、電源10の陰極は配線13aを介してクリーニング電極用スイッチ15の入力端子15aに接続され、電極クリーニング電極用スイッチ15の出力端子15bが配線13bを介してクリーニング用電極20に接続される。
ここで、図4に示すように極性反転スイッチ12が砥石ドレッシング状態において、第1入力端子12aと第1出力端子12c、及び第2入力端子12bと第3出力端子12eを接続すると、電源10の陽極が配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3に接続され、陰極が配線11b及び11eを介して電解ドレッシング用電極3に接続されてメタルボンド砥石3と電解ドレッシング用電極5との間に研削液を介して通電される。
一方、図5に示すように極性反転スイッチ12が電極洗浄状態で第1入力端子12aと第2出力端子12d、第2入力端子12bと第4出力端子12fを接続すると、電源10の陽極が配線11a及び11dを介して電解ドレッシング用電極5に接続され、陰極が配線11b及び11fを介してメタルボンド砥石3に接続される。
また、図5に示すようにクリーニング電極用スイッチ15の入力端子15aと出力端子15bを接続する電極洗浄状態において電源10の陰極が配線15a、15bを介してクリーニング用電極20に接続され、図4に示す砥石ドレッシング状態で入力端子15aと出力端子15bが非接続状態になる。
以下、作用を説明する。メタルボンド砥石3により研削を開始する前に、電解ドレッシング用電極5を電解ドレッシング位置に移動させ、電解ドレッシング用電極5の電極面5aをメタルボンド砥石3の外周面3aと所定の間隙を有して対向させる。そして、ワークWをワーク保持軸にワークWを保持させてワークWをセットする。
更に、極性反転スイッチ12は、図4に示すように砥石ドレッシング状態であって、第1入力端子12aと第1出力端子12c、及び第2入力端子12bと第3出力端子12eが接続され、電源10の陽極が配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3に接続され、陰極が配線11b及び11eを介して電解ドレッシング用電極5に接続される。一方、クリーニング電極用スイッチ15は砥石ドレッシング状態で入力端子15aと出力端子15bが非接続状態に維持され、クリーニング用電極20は退避位置に維持される。
次いで、研削液供給手段のノズル6から対向するメタルボンド砥石3の外周面3aと電解ドレッシング用電極5の電極面5aとの間に研削液を供給すると共に電源を投入する。これにより加工時間が開始し電源10から出力される電流は配線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3、研削液、電解ドレッシング用電極5、配線11e、11b、電源10の経路で流れ、電解ドレッシングが開始すると共に回転軸2が所定の回転速度で駆動し、メタルボンド砥石3を回転させると共にワークWをメタルボンド砥石3に圧接及び回転させて研削加工を開始する。ワークWの研削加工に伴いメタルボンド砥石3の研削面となる外周面3aは、この対向するメタルボンド砥石3の外周面3aと電解ドレッシング用電極5の電極面5aとの間に介在する研削液により電解ドレッシングされて目詰まりが解消される。即ち、研削中に亘り電解ドレッシング用電極5の電極面5aとメタルボンド砥石3の外周面3aとの間に導電性の研削液が存在し、電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3間に通電することで電解ドレッシング用電極5に極となる様に電圧が印加され、メタルボンド砥石3に極となる様に電圧が印加されてメタルボンド砥石3の外周面3aが電解ドレッシングされる。
研削加工中に亘り回転するメタルボンド砥石3によるワークWの研削加工及び研削液存在下における電解ドレッシング用電極5による電解ドレッシングが続行される。ここで、電解ドレッシングに伴いメタルボンド砥石3の外周面3aと対向する電解ドレッシング用電極5の電極面5aには研削液に溶解する炭酸カルシウム等のスケールが析出されて僅かずつ付着する。
ワークWの研削に伴いワークWを回転支持するワーク保持軸がメタルボンド砥石3を回転自在に支持する回転軸2に接近し、予め設定された離間距離に達するとメタルボンド砥石3によるワークWの研削終了が検知され、加工時間が終了して非加工時間となる。非加工時間においてワーク保持軸が回転軸2から離反してメタルボンド砥石3からワークWを離間させ、研削したワークWをワーク保持軸から取り外し搬出し、かつ次の研削すべきワークWを搬入してワーク保持軸に装着する。
一方、ワークWの研削終了が検知されると、非加工時間においてワークWの搬出及び搬入動作と並行して、図5に示すように電解ドレッシング用電極5及び研削液供給手段のノズル6が電解クリーニング位置に移動し、かつクリーニング用電極20が退避位置から離間したメタルボンド砥石3と電解ドレッシング用電極5との間に挿入されて電極ドレッシング用電極5の電極面5aと電極面20aが研削液の介在を許容する隙間を介して対向する電極クリーニング位置に移動する。
このクリーニング用電極20の電解クリーニング位置への移動と同期して極性反転スイッチ12及びクリーニング電極用スイッチ15を図5に示す電極洗浄状態に切り換える。
極性反転スイッチ12の切り換えにより、電源10の陽極が電線11a及び11dを介して電解ドレッシング用電極5に接続されて電解ドレッシング用電極5に陽極となる様に電圧が印加され、陰極が電線11b及び11fを介してメタルボンド砥石3に接続されてメタルボンド砥石3に陰極となる様に印加される。一方、クリーニング電極用スイッチ15の切り換えにより電源10の陰極が配線13a、13bを介して電極クリーニング用電極20に接続されてクリーニング用電極20に陰極となる様に印加される。
これにより、電極面に5aにスケールが付着した電解ドレッシング用電極5が極となると共にクリーニング用電極20が陰極となり、電解ドレッシング用電極5の電極面5aの付着したスケールが効率的にイオンとなって研削液に再び溶解する、いわゆる逆電解クリーニングによって電解ドレッシング用電極5の電極面5aからスケール等の汚れが除去されて電極面5aが洗浄される。
この電解ドレッシング用電極5の電極面5aに付着したスケール等の洗浄は、電解ドレッシング用電極5に劣化発生前でスケールの付着が極めて少なく、逆電解クリーニングにより極めて短時間で電極面5aが発傷することなく全面に亘り均一にスケール等が除去され、ワークWの搬入及び搬出等の非加工時間内に設定することはできる。この電解ドレッシング用電極5の洗浄に要する時間は予めシミュレーションや実験に基づいて設定することができる。
予め設定された電解ドレッシング用電極5の清浄時間が経過し、電解ドレッシング用電極5の清浄の終了が検知されると、クリーニング用電極20がクリーニング位置から退避位置に復帰し、メタルボンド砥石3及びノズル6が図4に示す電解ドレッシング位置に移動して次の加工時間となる。この加工時間において上記と同様に極性反転スイッチ12を砥石ドレッシング状態に切り換え、電源10の陽極が電線11a及び11cを介してメタルボンド砥石3に接続し、陰極が電線11b及び11eを介して電解ドレッシング用電極3に接続される。また、クリーニング電極用スイッチ15の入力端子15aと出力端子15bが非接続状態に切り換わり、再びワークWの研削が開始され、同様にこれら回転するメタルボンド砥石3でワークWを研削すると共にメタルボンド砥石3を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間におけるワークWの搬入、搬出及び電解ドレッシング用電極5の洗浄等を繰り返して連続的に順次ワークWを研削する。この研削加工サイクルにおけるタイムチャートを図6に示す。
従って、本実施の形態によると、スケールの付着が極めて少ない電解ドレッシング用電極5の劣化発生前に、電解ドレッシングにおける電源10から電解ドレッシング用電極5及びメタボンド砥石3に供給する電圧を極性反転して電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3に供給することで、電解ドレッシング用電極5の電極面5aに付着したスケールが除去され、メタルボンド砥石3の電解ドレッシングに要する通電電流が確保されて電解効率が保持されて良好な電解ドレッシングが得られて、電解ドレッシングされた目詰まり等のない良好なメタルボンド砥石3による研削性能が維持され、研削加工品質の向上が図れると研削加工サイクルの短縮が可能になる。
更に、電解ドレッシング用電極5にクリーニング用電極20を対向配置し、電解ドレッシングにおける電源10から電解ドレッシング用電極5及びメタリボンド砥石3に供給する電圧を、極性反転して電解ドレッシング用電極5及びメタルボンド砥石3に供給し、クリーニング用電極20により電解ドレッシング用電極5の洗浄を行うことから、既存の研削加工装置に極性反転スイッチ12及びクリーニング用電極20を付加する簡単な変更で可能であり、研削加工装置の構成が複雑になることがなく、またメンテナンスが厄介になることもない。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記各実施の形態ではワークWを研削加工する毎に電解ドレッシング用電極5を洗浄したが、研削加工時間を計測する加工時間計測手段を設けて研削加工時間を計測して、予め設定された閾値に研削加工時間が達したとき、或いは予め設定された研削加工回数毎に電解ドレッシング用電極5を洗浄することもできる。また、電解ドレッシング用電極5に絶縁性を有するスケールが電極面に付着すると電気抵抗が増加して通電電流量が低下するために電解効率が悪化して電解ドレッシング性能が低下して研削加工時間が増大することから、ワークWあたり研削加工時間を計測して、予め設定された閾値にワークWあたりの研削加工時間が達したときに電解ドレッシング用電極5を洗浄することもできる。
1 研削加工装置
3 メタルボンド砥石
3a 外周面(研削面)
5 電解ドレッシング用電極
5a 電極面
12 極性反転スイッチ
15 クリーニング電極用スイッチ
16 電解ドレッシング用電極移動手段
20 クリーニング用電極
20a 電極面
21 クリーニング用電極移動手段

Claims (3)

  1. 回転してワークを研削加工する砥粒を導電性のボンド材によって結合したメタルボンド砥石と、該メタルボンド砥石の研削面と研削液を介在させる間隔を隔てて電極面が対向する電解ドレッシング用電極と、上記メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を介在してメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極を通電する電源とを備え、
    回転するメタルボンド砥石でワークを研削すると共に研削液の存在下で回転するメタルボンド砥石及び電解ドレッシング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加してメタルボンド砥石を電解ドレッシングしつつ、加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークを研削する研削加工サイクルを有し、
    上記非加工時間は、上記ワークと上記メタルボンド砥石の離間距離により開始が判断され、
    上記非加工時間において研削液存在下で回転するメタルボンド砥石と共に電解ドレッシング用電極の極性を反転して電解ドレッシング用電極を清浄することを特徴とする研削加工方法。
  2. 回転してワークを研削加工する砥粒を導電性のボンド材によって結合したメタルボンド砥石と、該メタルボンド砥石の研削面と研削液を介在させる間隔を隔てて電極面が対向する電解ドレッシング用電極と、上記メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を介在してメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極を通電する電源とを備え、
    回転するメタルボンド砥石でワークを研削すると共に研削液の存在下で回転するメタルボンド砥石及び電解ドレッシング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加してメタルボンド砥石を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークを研削する研削加工サイクルを有し、
    上記非加工時間は、上記ワークと上記メタルボンド砥石の離間距離により開始が判断され、
    上記非加工時間においてメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極とを離間せしめ、電解ドレッシング用電極及び該電解ドレッシング用電極の電極面と研削液存在下で電極面が対向するクリーニング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加して電解ドレッシング用電極を清浄することを特徴とする研削加工方法。
  3. 回転してワークを研削加工する砥粒を導電性のボンド材によって結合したメタルボンド砥石と、該メタルボンド砥石の研削面と研削液を介在させる間隔を隔てて電極面が対向する電解ドレッシング用電極と、上記メタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極との間に研削液を介在してメタルボンド砥石と電解ドレッシング用電極を通電する電源とを備え、回転するメタルボンド砥石でワークを研削すると共にメタルボンド砥石及び電解ドレッシング用電極にそれぞれ陽極及び陰極となる様に印加してメタルボンド砥石を電解ドレッシングする加工時間と非加工時間とを繰り返して連続的に順次ワークを研削する研削加工サイクルを有する研削加工装置において、
    上記非加工時間は、上記ワークと上記メタルボンド砥石の離間距離により開始が判断され、
    上記非加工時間において研削液存在下で回転するメタルボンド砥石に陰極となる様に印加すると共に電解ドレッシング用電極に陽極となる様に印加して電解ドレッシング用電極を清浄することを特徴とする研削装置。
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