JPH1043991A - ボールねじ装置 - Google Patents

ボールねじ装置

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Publication number
JPH1043991A
JPH1043991A JP21667996A JP21667996A JPH1043991A JP H1043991 A JPH1043991 A JP H1043991A JP 21667996 A JP21667996 A JP 21667996A JP 21667996 A JP21667996 A JP 21667996A JP H1043991 A JPH1043991 A JP H1043991A
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JP
Japan
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coolant
screw shaft
cooling liquid
jacket
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP21667996A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Kanai
英一 金井
Noboru Yamamoto
昇 山本
Yoshiharu Takada
芳治 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ねじ軸の長さを極力短くして、工作機械全体の
小型化を実現し、また、ねじ軸の剛性を極力向上させ、
モータ軸換算イナーシャを極力低下させること。 【解決手段】冷却液流通孔56bが形成されたねじ軸5
6の一方の端部56mに第1連通開口部56vを形成
し、他方の端部56n側に第2連通開口部56wを形成
し、サーボモータユニット40の駆動軸41と、ねじ軸
56の端部56mとをカップリング部材31を介して動
力伝達自在に直列接続し、冷却液RKの受渡しを行い得
る冷却液供給ジャケット部62を第2連通開口部56w
に設置し、冷却液RKの受取りを行い得る冷却液回収ジ
ャケット部63をカップリング部材31に設置し、カッ
プリング部材31に、第1連通開口部56vと冷却液回
収ジャケット部63との間で冷却液RKが流通自在とな
る形で流通孔32を設けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等においてテ
ーブル等の送り装置として用いられるボールねじ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マシニングセンタなどの工作機械
には、テーブル、コラム、主軸ヘッド等の送り装置とし
てボールねじ装置が採用されている。このようなボール
ねじ装置においては、そのねじ軸が摩擦熱等を受けて熱
変位することを防止するため、該ねじ軸を冷却液により
冷却し得る冷却機能を有しているものが広く使用されて
いる。以下、前記冷却機能を有した従来のボールねじ装
置の一例を図4に従って説明する。なお、図4は従来の
ボールねじ装置の一例を示した側面(一部断面)図であ
る。
【0003】ボールねじ装置550は、図4に示すよう
に、工作機械のベース側等に形成された2つのブラケッ
ト500、510間に軸回転自在に軸支されたねじ軸5
60を有しており、該ねじ軸560には、前記ベース側
等に対して移動駆動させるべきテーブル等に取付固定さ
れたボールナット570が、該ねじ軸560の軸回転に
より該ねじ軸560に沿って、該ねじ軸560の伸延方
向に移動駆動自在な形で螺合して設けられている。な
お、ねじ軸560の内部には、該ねじ軸560の伸延方
向に沿って伸延した形の冷却液流通孔560bが形成さ
れている。また、ボールねじ装置550は、駆動軸41
0を軸回転駆動自在に備えたサーボモータユニット40
0を有しており、前記ねじ軸560の端部560m側
と、駆動軸410とがカップリング部材310を介して
動力伝達自在に直列接続されている。更に、ねじ軸56
0に対しては冷却液供給ジャケット部620が、前記ね
じ軸560の端部560n側(即ち、サーボモータユニ
ット400の接続側とは反対側)において、冷却液RK
を冷却液流通孔560bに供給受渡し自在な形で設置さ
れている。また、ねじ軸560に対しては冷却液回収ジ
ャケット部630が、前記冷却液供給ジャケット部62
0よりもサーボモータユニット400側の位置、即ち、
ねじ軸560の途中の位置において、冷却液RKを冷却
液流通孔560bから回収受取自在な形で設置されてい
る。
【0004】即ち、ねじ軸560に対して冷却液RKを
供給又は回収するジャケット部620、630等は、前
記サーボモータユニット400の接続側とは反対側にお
いては、前記ねじ軸560の端部560nに容易に設置
できるが、前記サーボモータユニット400の接続側に
おいては、該ねじ軸560と前記駆動軸410とを接続
している構造上、ジャケット部620、630等をねじ
軸560の端部560mに設置することが困難であっ
た。そのため、上述したように冷却液供給ジャケット部
620等を、ねじ軸560の途中の位置に設置してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ねじ軸56
0の途中の位置にジャケット部620等を設置するため
には、その設置スペースを確保するため、該ジャケット
部620等の設置スペース分、ねじ軸560の長さを長
く形成しておく必要が生じる。しかし、ねじ軸が長けれ
ば長いほど、その分、工作機械全体の寸法が長くなり都
合が悪い。また、ねじ軸が長ければ長いほど、その剛性
が低下し、モータ軸換算イナーシャが大きくなるという
不都合があった。
【0006】そこで本発明は上記事情に鑑み、ねじ軸の
長さを極力短くして、工作機械全体の小型化を実現し、
また、ねじ軸の剛性を極力向上させ、モータ軸換算イナ
ーシャを極力低下させることができ、好都合なボールね
じ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、ベース部
(2、13)に対して、移送部(7、12、17)を、
該ベース部(2、13)に対して移動駆動自在に設置す
るのに用いるボールねじ装置(55)において、直線状
に伸延したねじ軸(56)を、前記ベース部(2、1
3)により軸回転自在に軸支され得る形で有し、前記ね
じ軸(56)に、前記移送部(7、12、17)に対し
て取付固定し得るボールナット(57)を、前記ねじ軸
(56)の軸回転により該ねじ軸(56)に沿って、該
ねじ軸(56)の伸延方向に移動駆動自在な形で螺合し
て設け、前記ねじ軸(56)の内部に、該ねじ軸(5
6)の伸延方向に沿って伸延した形の冷却液流通孔(5
6b)を形成し、前記ねじ軸(56)の一方の端部(5
6m)に第1連通開口部(56v)を、前記冷却液流通
孔(56b)と前記ねじ軸(56)の外部との間を冷却
液(RK)を流通自在に連通した形で形成し、前記ねじ
軸(56)の他方の端部(56n)側に第2連通開口部
(56w)を、前記冷却液流通孔(56b)と前記ねじ
軸(56)の外部との間を冷却液(RK)を流通自在に
連通した形で形成し、駆動軸(41)を軸回転駆動自在
に備えた駆動ユニット(40)を有し、前記ねじ軸(5
6)の前記一方の端部(56m)と、前記駆動軸(4
1)とをカップリング部材(31)を介して動力伝達自
在に直列接続し、冷却液(RK)を供給自在な冷却液供
給手段(70)及び、使用後の冷却液(RK)を回収自
在な冷却液回収手段(71)を有し、前記冷却液供給手
段(70)及び前記冷却液回収手段(71)は、冷却液
(RK)の受渡し又は冷却液(RK)の受取りを行い得
るジャケット部(62、63)をそれぞれ有し、前記ジ
ャケット部(62、63)のうち一方のジャケット部
(62)を、前記第2連通開口部(56w)に設置し、
前記ジャケット部(62、63)のうち他方のジャケッ
ト部(63)を、前記カップリング部材(31)に設置
し、前記カップリング部材(31)に、前記一方の端部
(56m)の前記第1連通開口部(56v)と前記他方
のジャケット部(63)との間で冷却液(RK)が流通
自在となる形で流通手段(32)を設けて構成される。
【0008】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0009】
【作用】上記した構成により本発明では、ねじ軸(5
6)の一方の端部(56m)側に設置されるジャケット
部(63)が、該ねじ軸(56)と駆動軸(41)との
接続部位に存在するカップリング部材(31)に設置さ
れる。また、ジャケット部(63)をカップリング部材
(31)に設置するので、ねじ軸(56)や駆動軸(4
1)等に、該ジャケット部(63)を設置するためのス
ペースを別個に確保しなくても済む。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明によるボールねじ装置の一例を示し
た側面(一部断面)図、図2は、図1に示したボールね
じ装置が採用されたマシニングセンタを示した全体斜視
図、図3は、冷却液の流通系統等を示した図である。
【0011】マシニングセンタ1が、図2に示すように
水平な床面上に設置されている。マシニングセンタ1
は、前記床面上に載置設置されたベース2を有してお
り、ベース2上には第1フレーム3が支持されている。
第1フレーム3上には、互いに平行な1対の第1レール
5、5が水平なx軸方向である図の矢印A、B方向に沿
って敷設されており、この1対の第1レール5、5上に
は複数のすべり軸受6を介してテーブルユニット7が矢
印A、B方向、即ちx軸方向に摺動自在に支持されてい
る。また、ベース2には適宜なブラケット50A、51
Aが、前記1対の第1レール5、5間に配置形成されて
おり、これらブラケット50A、51Aには、本発明の
一例であるボールねじ装置55A(詳しい構成は後述)
が設置されている。即ち、該ボールねじ装置55Aによ
り、前記テーブルユニット7は前記ベース2に対して矢
印A、B方向に移動駆動自在になっている(この移動駆
動の仕組みは後述)。
【0012】また、前記1対の第1レール5、5より、
図2における紙面右方には、前記ベース2上に第2フレ
ーム9が支持されており、第2フレーム9上には、互い
に平行な一対の第2レール10、10が、前記x軸に直
角でかつ水平なz軸方向である図の矢印E、F方向に沿
って敷設されている。この一対の第2レール10、10
上には複数のすべり軸受11を介してコラム12が矢印
E、F方向、即ちy軸方向に摺動自在に支持されてい
る。また、ベース2には適宜なブラケット50B、51
B(図2では50Bのみ図に現われている)が、前記一
対の第2レール10、10間に配置形成されており、こ
れらブラケット50B、51Bには、本発明の一例であ
るボールねじ装置55B(詳しい構成は後述)が設置さ
れている。即ち、該ボールねじ装置55Bにより、前記
コラム12はベース2に対して矢印E、F方向に移動駆
動自在になっている(この移動駆動の仕組みは後述)。
【0013】コラム12は、本体フレーム13を前記複
数のすべり軸受11上に支持された形で有しており、本
体フレーム13のうち、矢印E方向に面した側、即ち前
記テーブルユニット7に面した側には、図の矢印A、B
方向に並列した形で互いに平行な一対の移動用レール1
5、15が鉛直なy軸方向(従って前記x軸及びz軸方
向と直角な方向)である図の矢印C、D方向に沿って敷
設されている。この一対の移動用レール15、15には
複数のすべり軸受16を介してヘッドストック17が矢
印C、D方向、即ちy軸方向に摺動自在に設けられてい
る。また、本体フレーム13には適宜なブラケット50
C、51Cが、前記一対の移動用レール15、15間に
配置形成されており、これらブラケット50C、51C
には、本発明の一例であるボールねじ装置55C(詳し
い構成は後述)が設置されている。即ち、該ボールねじ
装置55Cにより、前記ヘッドストック17は本体フレ
ーム13に対して矢印C、D方向に移動駆動自在になっ
ている(この移動駆動の仕組みは後述)。また、ヘッド
ストック17には主軸ヘッド19が、矢印E方向に突出
した形で設けられている。この主軸ヘッド19の矢印E
側には、図示しない主軸が、前記ヘッドストック17側
に設けられた図示しない駆動モータ等を介して、矢印
E、F方向の軸心CT1を中心に図の矢印J、K方向に
軸回転駆動自在に支持され、該主軸には、ドリルやフラ
イス等の工具が着脱自在になっている。
【0014】次に、上述したボールねじ装置55A、5
5B、55Cについて、その構成等を詳しく説明する。
なお本実施例では、これらボールねじ装置55A、55
B、55Cは同一の構成を有しているので、特定或いは
区別せずに総称して「ボールねじ装置55」と記述し、
構成を説明する。また、ボールねじ装置55が設置され
ているブラケット50A、50B、50C、51A、5
1B、51Cの形状の相違については、ボールねじ装置
55の構成と無関係なので、以下、ボールねじ装置55
の構成の説明においては、ブラケット50A、50B、
50Cは、総称して「ブラケット50」と記述し、ブラ
ケット51A、51B、51Cは「ブラケット51」と
記述することにする。
【0015】即ち、ボールねじ装置55は、図1に示す
ようにブラケット50、51により、玉軸受60、61
を介して軸支されたねじ軸56を有しており、ねじ軸5
6は、直線方向である図1の矢印V、W方向(なお、こ
の方向はボールねじ装置55Aの場合には矢印A、B方
向、ボールねじ装置55Bの場合には矢印E、F方向、
ボールねじ装置55Cの場合には矢印C、D方向に相当
する)に伸延した略棒状に形成されている。ねじ軸56
は、その矢印V、W方向に伸延した軸心CT2を中心に
図1の矢印P、Q方向に軸回転自在となっている。ねじ
軸56の外周表面側には、前記玉軸受60、61間に挾
まれた中央部位において螺刻部56aが形成されてお
り、ねじ軸56には、該螺刻部56aにおいて公知のボ
ールナット57が多数のボールを介して螺合されてい
る。また、ボールナット57には移送部(即ち、ボール
ねじ装置55Aの場合にはテーブルユニット7、ボール
ねじ装置55Bの場合にはコラム12、ボールねじ装置
55Cの場合にはヘッドストック17に相当する)が取
付固定されており、従ってねじ軸56の矢印P、Q方向
の軸回転により、ボールナット57及びこれに取付固定
された前記移送部が、該ねじ軸56に沿って、図の矢印
V、W方向に移動駆動され得るようになっている。ま
た、ねじ軸56の内部には、図の矢印V、W方向に伸延
した形の冷却液流通孔56bが形成されており、該ねじ
軸56の矢印V側の端部56m及び、矢印W側の端部5
6nには、前記冷却液流通孔56bとねじ軸56の外部
との間を矢印V、W方向に連通した形で第1連通開口部
56v及び第2連通開口部56wがそれぞれ形成されて
いる。なお、ねじ軸56の端部56mは前記玉軸受61
よりも矢印V側の位置に、端部56nは前記玉軸受60
よりも矢印W側の位置にそれぞれ配置されている。
【0016】一方、ボールねじ装置55は、ブラケット
51側に設置された形で所定のサーボモータユニット4
0を有しており、該サーボモータユニット40は駆動軸
41を軸回転駆動自在に有している(なお、図2におい
ては、便宜上、各ボールねじ装置55A、55B、55
Cのサーボモータユニット40は省略して示されてい
る)。即ち、この駆動軸41は図の矢印W方向に突出し
た形で配置されており、従って該駆動軸41の矢印W側
の端部41aと前記ねじ軸56の端部56mとは、同心
状に、かつ互いに対向して配置されている。また、駆動
軸41の端部41a側と、ねじ軸56の端部56m側と
は、リジッドカップリング用のカップリング部材31に
よって、動力伝達自在に直列接続されている。即ち、カ
ップリング部材31は、矢印V、W方向に伸延した基本
的に円筒状に形成されており、該カップリング部材31
の内部31aには、その両側から前記駆動軸41の端部
41a側と、前記ねじ軸56の端部56m側が挿入さ
れ、カップリング部材31と駆動軸41の間及び、カッ
プリング部材31とねじ軸56の間は適宜な固定手段に
より固定されている。つまり、サーボモータユニット4
0を運転し、駆動軸41を軸回転駆動することにより、
カップリング部材31を介して接続されたねじ軸56が
矢印P、Q方向に軸回転駆動され、その結果、ボールナ
ット57に取付固定された上述した移送部(即ち、テー
ブルユニット7、コラム12、ヘッドストック17)
が、ねじ軸56を軸支しているブラケット50、51側
(即ち、ベース2又は本体フレーム13)に対して矢印
V、W方向(従って、ボールねじ装置55Aの場合には
矢印A、B方向、ボールねじ装置55Bの場合には矢印
E、F方向、ボールねじ装置55Cの場合には矢印C、
D方向)に移動駆動され得るようになっている。なお、
ブラケット51とサーボモータユニット40の間には、
これらを接続する形でハウジング部材42が、例えば該
ブラケット51と一体的な形で設けられており、ハウジ
ング部材42は矢印V、W方向に伸延した略円筒状に形
成されている。このハウジング部材42により、ねじ軸
56と駆動軸41の接続部位及びカップリング部材31
などが包囲されている。
【0017】また、ねじ軸56の端部56n側の第2連
通開口部56wに対しては冷却液供給ジャケット部62
が設置されている。即ち、冷却液供給ジャケット部62
は、ねじ軸56の端部56nを覆う形のキャップ形状に
形成された流入側シーリング部材65を、例えば前記ブ
ラケット50と一体的に形成された形で有しており、流
入側シーリング部材65の内側には環形状のオイルシー
ル66が適宜な固定部材66aを介して固定されてい
る。また、オイルシール66の環内側には、前記ねじ軸
56の端部56n側が矢印V、W方向に挿入貫通された
状態になっている。流入側シーリング部材65の内側の
うち、オイルシール66よりも矢印W側は内部空間65
aとなっており、該内部空間65aは、前記冷却液流通
孔56bと前記第2連通開口部56wを介して連通して
いる。なお、オイルシール66により、内部空間65a
内の冷却液RK等が、流入側シーリング部材65とねじ
軸56の間を通って外部に洩れるようなことは防止され
ている。また、流入側シーリング部材65には管継ぎ手
である冷却液パイプ接続部67が設けられており、冷却
液パイプ接続部67には後述する冷却液パイプ35Aが
接続自在になっている。即ち、流入側シーリング部材6
5の内部空間65aと、冷却液パイプ接続部67を介し
て接続された冷却液パイプ35Aの内部とは、該流入側
シーリング部材65を貫通した形で、従って冷却液RK
が流通自在な形で連通している。
【0018】ところで、上述したカップリング部材31
の内部31aにおいては、駆動軸41の端部41aとね
じ軸56の端部56mとの間に矢印V、W方向の隙間を
形成した形で隙間空間41bが形成されている。また、
カップリング部材31には、該カップリング部材31の
内周側と外周側を放射方向に貫通する形で複数の流通キ
リ穴32aが設けられており、これら流通キリ穴32a
は、カップリング部材31の内部31aにおいては、前
記隙間空間41bの位置に対応して開口している。従っ
て、これら隙間空間41bと流通キリ穴32aは互いに
連通しており、これらは1つの流通孔32を形成してい
る。一方、カップリング部材31には、冷却液回収ジャ
ケット部63が設置されている。冷却液回収ジャケット
部63は、前記ハウジング部材42の内側に設けられた
円環状の基部44を有しており、基部44は前記カップ
リング部材31をその内側に包囲した形で配置されてい
る。この基部44の内周側には環形状の第1オイルシー
ル45及び第2オイルシール46が適宜な固定部材45
a、46aを介して固定されており、第1オイルシール
45及び第2オイルシール46の環内側には、前記カッ
プリング部材31が挿入貫通された状態になっている。
なお、第1オイルシール45は、カップリング部材31
の外周側における前記複数の流通キリ穴32aの開口部
32bの位置よりも矢印V側に、第2オイルシール46
は、これら開口部32bの位置よりも矢印W側に配置さ
れている。これら第1オイルシール45と第2オイルシ
ール46の間には、これらオイルシール45、46及
び、基部44、カップリング部材31により囲まれた冷
却液溜り空間47が、該基部44内周に沿って(従って
カップリング部材31の外周に沿って)円環状に形成さ
れている。なお、オイルシール45、46により、冷却
液溜り空間47内の冷却液RK等が、基部44とカップ
リング部材31の間を通って外部に洩れるようなことは
防止されている。また、ハウジング部材42及び基部4
4には管継ぎ手用接続部49が設けられており、接続部
49には後述する冷却液パイプ35Bを接続自在になっ
ている。即ち、基部44の内側の冷却液溜り空間47と
接続部49を介して接続された冷却液パイプ35Bの内
部とは、該基部44及びハウジング部材42を貫通した
形で、従って冷却液RKが流通自在な形で連通してい
る。
【0019】更に、ボールねじ装置55には、前記冷却
液供給ジャケット部62に接続された形の冷却液供給ユ
ニット70aが設けられており、冷却液供給ユニット7
0aは冷却液供給ジャケット部62に対して冷却液RK
を供給自在になっている。なお、これら冷却液供給ジャ
ケット部62及び冷却液供給ユニット70aは、ねじ軸
56に対して冷却液RKを供給自在な冷却液供給手段7
0を構成している。また、ボールねじ装置55には、前
記冷却液回収ジャケット部63に接続された形の冷却液
回収ユニット71aが設けられており、冷却液回収ユニ
ット71aは冷却液回収ジャケット部63より冷却液R
Kを回収自在になっている。なお、これら冷却液回収ジ
ャケット部63及び冷却液回収ユニット71aは、ねじ
軸56から冷却液RKを回収自在な冷却液回収手段71
を構成している。
【0020】以下、冷却液供給手段70と冷却液回収手
段71の構成を図3を参照して詳細に説明する。冷却液
供給手段70の冷却液供給ユニット70a及び冷却液回
収手段71の冷却液回収ユニット71aは、図3に示す
ように、これら両ユニット70a、71aの間で共用と
なった、冷却液タンク21、チラーユニット22、ポン
プ23を有している。即ち、冷却液タンク21は、冷却
液RKを保持し得るようになっており、チラーユニット
22は、該冷却液タンク21に保持されている冷却液R
Kを冷却し得るようになっている。また、ポンプ23に
は、冷却液供給ユニット70aのみの構成要素となった
形で冷却液パイプ35Aが接続されており、従って、ポ
ンプ23は、前記冷却液タンク21に保持されていた冷
却液RKを取り出して冷却液パイプ35Aに圧送供給し
得るようになっている。更に、前記冷却液タンク21に
は、冷却液回収ユニット71aのみの構成要素となった
形で冷却液パイプ35Bが接続されており、従って、冷
却液パイプ35Bを介して輸送されてきた冷却液RK
は、冷却液タンク21に供給される形で回収されるよう
になっている。冷却液供給ユニット70a及び冷却液回
収ユニット71aは以上のように構成されている。
【0021】また、冷却液供給ユニット70aの冷却液
パイプ35Aのうちポンプ23とは反対側は、前記冷却
液供給ジャケット部62の冷却液パイプ接続部67に接
続されており、冷却液回収ユニット71aの冷却液パイ
プ35Bのうち冷却液タンク21とは反対側は、前記冷
却液回収ジャケット部63の接続部49に接続されてい
る。なお具体的には、本実施例では、冷却液パイプ35
Aのうちポンプ23とは反対側は三股に分岐し、これら
分岐先がボールねじ装置55A、55B、55Cそれぞ
れの冷却液パイプ接続部67に接続された状態になって
いる(つまり、冷却液供給ユニット70aは、冷却液タ
ンク21、チラーユニット22、ポンプ23と、冷却液
パイプ35Aのうち分岐点までの部分が、ボールねじ装
置55A、55B、55C間で共用となっている)。ま
た、冷却液パイプ35Bのうち冷却液タンク21とは反
対側は三股に分岐し、これら分岐先がボールねじ装置5
5A、55B、55Cそれぞれの接続部49に接続され
た状態になっている(つまり、冷却液回収ユニット71
aは、冷却液タンク21、チラーユニット22、ポンプ
23と、冷却液パイプ35Bのうち分岐点までの部分
が、ボールねじ装置55A、55B、55C間で共用と
なっている)。
【0022】マシニングセンタ1及びボールねじ装置5
5A、55B、55Cは、以上のように構成されている
ので、該マシニングセンタ1によりワーク加工作業を行
う際には、テーブルユニット7に加工対象となるワーク
(図示せず)を搭載しておき、またヘッドストック17
の主軸ヘッド19の主軸(図示せず)に適宜な工具(図
示せず)を装着しておき、前記ヘッドストック17側に
設けられた図示しない駆動モータ等を介して前記主軸を
図の矢印J、K方向に軸回転駆動させて前記装着された
工具を回転駆動させ、それと共に、テーブルユニット7
をベース2に対して矢印A、B方向に移動駆動させ、コ
ラム12をベース2に対して矢印E、F方向に移動駆動
させ、ヘッドストック17をコラム12の本体フレーム
13に対して矢印C、D方向に移動駆動させることによ
り、前記テーブルユニット7に搭載されたワークと、前
記主軸ヘッド19の主軸に装着された工具とのx、y、
z三次元座標上の相対位置関係を適宜変化させるように
して加工作業を進める。また、これらテーブルユニット
7、コラム12、ヘッドストック17の移動駆動は、ボ
ールねじ装置55A、55B、55Cによってそれぞれ
なされる。即ち、各ボールねじ装置55A、55B、5
5Cにおいては、サーボモータユニット40を運転し、
これに接続されたねじ軸56を図1の矢印P、Q方向に
軸回転駆動させて、ボールナット57を図1の矢印V、
W方向に移動駆動させるようにする。その結果、ボール
ナット57に取付固定された移送部、即ちボールねじ装
置55Aではテーブルユニット7、ボールねじ装置55
Bではコラム12、ボールねじ装置55Cではヘッドス
トック17は、矢印V、W方向、即ちテーブルユニット
7では矢印A、B方向、コラム12では矢印E、F方
向、ヘッドストック17では矢印C、D方向にそれぞれ
移動駆動されるようになる。
【0023】一方、各ボールねじ装置55A、55B、
55Cでは、冷却液RKを介したねじ軸56の冷却が行
われる。即ち、冷却液供給手段70において、ポンプ2
3を運転して、冷却液タンク21に保持されていた冷却
液RKを取り出して冷却液パイプ35Aに圧送供給し、
更に該冷却液RKを前記冷却液パイプ35Aに接続され
た冷却液供給ジャケット部62に供給する。冷却液供給
ジャケット部62に供給される冷却液RKは、まず冷却
液パイプ35Aから冷却液パイプ接続部67を介して、
流入側シーリング部材65の内部空間65aに流入する
形で供給され、その後、該内部空間65aと連通したね
じ軸56の第2連通開口部56wを介して冷却液流通孔
56bに流入供給される。また、冷却液流通孔56bに
供給された冷却液RKは該冷却液流通孔56bを図3の
矢印V方向に流動しながら前記ねじ軸56を冷却し、冷
却液回収ジャケット部63側で冷却液回収手段71によ
り回収される。即ち、冷却液流通孔56bを図3の矢印
V方向に流動した冷却液RKは、ねじ軸56の第1連通
開口部56vを介してカップリング部材31の流通孔3
2に流入し、更に該流通孔32を通ってカップリング部
材31の外側の冷却液溜り空間47に流入し、該冷却液
溜り空間47に連通した接続部49に流出する。その
後、この冷却液回収ジャケット部63の接続部49に接
続された冷却液パイプ35Bに流入し、該冷却液パイプ
35Bにより輸送される形で冷却液タンク21に供給さ
れる形で回収される。冷却液タンク21に回収された冷
却液RKは、チラーユニット22によって冷却された
後、再び上述したように、ポンプ23によって各ボール
ねじ装置55A、55B、55C側に圧送供給され、各
ねじ軸56の冷却に使用される。
【0024】以上のように本実施例による各ボールねじ
装置55A、55B、55Cでは、ねじ軸56の矢印V
側に設置されるべき冷却液回収ジャケット部63等のジ
ャケット部を、従来のようにねじ軸の途中の位置に設置
することなく、ねじ軸56と駆動軸41との接続部位に
存在するカップリング部材31に設置している。従っ
て、ねじ軸56や駆動軸41等に、このようなジャケッ
ト部を設置するための、図1の矢印V、W方向における
スペースを別個に確保する必要が無く、その分、ねじ軸
56等の長さを極力短くすることができ、マシニングセ
ンタ1全体の小型化が実現する。また、ねじ軸56の長
さを極力短くすることができるので、該ねじ軸56の剛
性を極力向上させ、モータ軸換算イナーシャを極力低下
させることができ好都合である。また上述したように、
ねじ軸56の途中の位置にジャケット部を設置しないの
で、該ねじ軸56の途中の位置には、冷却液流通孔56
bと該ねじ軸56の外部とを連通させるための穴(キリ
穴等)を設けなくても済む。従って、ねじ軸56におけ
る有効断面積を低下させず、その分、該ねじ軸56の剛
性を低下させずに済むので更に好都合である。また、冷
却液RKは冷却液流通孔56bを流動して、カップリン
グ部材31の位置、従ってねじ軸56と駆動軸41との
接続部位まで供給されるので、ブラケット50、51に
おける玉軸受60、61の熱除去は勿論のこと、サーボ
モータユニット40におけるアンバランストルク発生時
のモータ熱等が駆動軸41を通ってきても、この熱がね
じ軸56まで伝達するのを極力防止できるので好都合で
ある。
【0025】なお、カップリング部材31に流通キリ穴
32aが設けられるので、その分、この流通キリ穴32
aがないものに比べてカップリング部材31における剛
性、伝達トルクが低下する。しかし、カップリング部材
31はその構造上、その外径をより大きく設定すること
が容易であるので、上記問題には、カップリング部材3
1の外径を必要な程度にまで大きく設定することで容易
に対処できる(しかし、カップリング部材は、従来型と
同様の大きさをもつものを採用しても、剛性、伝達トル
クが十分であるという試験結果が出ている。)。
【0026】なお上述した実施例では、ねじ軸56のう
ちサーボモータユニット40側に、冷却液回収ジャケッ
ト部63を設置し、サーボモータユニット40とは反対
側に、冷却液供給ジャケット部62を設置した。つま
り、サーボモータユニット40側で冷却液RKの回収を
行い、サーボモータユニット40とは反対側で冷却液R
Kの供給を行うようにした。しかし、冷却液RKの供
給、回収の位置は逆になっていてもよく、例えば、サー
ボモータユニット40とは反対側のジャケット部62か
ら冷却液RKの回収を行い、サーボモータユニット40
側のジャケット部63から冷却液RKの供給を行っても
よい。また上述した実施例では、冷却液RKを採用した
が、冷却液としては、その他の油をベース或いは水をベ
ースとした液等を採用することも可能である。
【0027】また上述した実施例では、ボールねじ装置
55A、55B、55Cは、図3に示すように、冷却液
パイプ35A、35Bの間で並列に接続されているが、
別の実施例として、ボールねじ装置55A、55B、5
5Cを冷却液パイプ35A、35Bの間で直列に接続し
てもよい。例えば、冷却液パイプ35Aのうちポンプ2
3と反対側はボールねじ装置55Aの冷却液供給ジャケ
ット部62にだけ接続し、ボールねじ装置55Aの冷却
液回収ジャケット部63とボールねじ装置55Bの冷却
液供給ジャケット部62を別の冷却液パイプで接続し、
ボールねじ装置55Bの冷却液回収ジャケット部63と
ボールねじ装置55Cの冷却液供給ジャケット部62を
更に別の冷却液パイプで接続し、冷却液パイプ35Bの
うち冷却液タンク21と反対側をボールねじ装置55C
の冷却液回収ジャケット部63にだけ接続するようにし
てもよい。但しこの場合、ボールねじ装置55Aに対す
る冷却液供給手段70は、冷却液タンク21、チラーユ
ニット22、ポンプ23、冷却液パイプ35Aから構成
され、ボールねじ装置55Aに対する冷却液回収手段7
1は、冷却液タンク21、チラーユニット22、ポンプ
23、冷却液パイプ35Bのほかに、ボールねじ装置5
5B、55C及び、ボールねじ装置55A、55B間の
冷却液パイプ、ボールねじ装置55B、55C間の冷却
液パイプから構成されるようになる。また、ボールねじ
装置55Bに対する冷却液供給手段70は、冷却液タン
ク21、チラーユニット22、ポンプ23、冷却液パイ
プ35Aのほかに、ボールねじ装置55A及び、ボール
ねじ装置55A、55B間の冷却液パイプから構成さ
れ、ボールねじ装置55Bに対する冷却液回収手段71
は、冷却液タンク21、チラーユニット22、ポンプ2
3、冷却液パイプ35Bのほかに、ボールねじ装置55
C及び、ボールねじ装置55B、55C間の冷却液パイ
プから構成されるようになる。また、ボールねじ装置5
5Cに対する冷却液供給手段70は、冷却液タンク2
1、チラーユニット22、ポンプ23、冷却液パイプ3
5Aのほかに、ボールねじ装置55A、55B及び、ボ
ールねじ装置55A、55B間の冷却液パイプ、ボール
ねじ装置55B、55C間の冷却液パイプから構成さ
れ、ボールねじ装置55Cに対する冷却液回収手段71
は、冷却液タンク21、チラーユニット22、ポンプ2
3、冷却液パイプ35Bから構成されるようになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ベース
2、本体フレーム13等のベース部に対して、テーブル
ユニット7、コラム12、ヘッドストック17等の移送
部を、該ベース部に対して移動駆動自在に設置するのに
用いるボールねじ装置において、直線状に伸延したねじ
軸56等のねじ軸を、前記ベース部により軸回転自在に
軸支され得る形で有し、前記ねじ軸に、前記移送部に対
して取付固定し得るボールナット57等のボールナット
を、前記ねじ軸の軸回転により該ねじ軸に沿って、該ね
じ軸の伸延方向に移動駆動自在な形で螺合して設け、前
記ねじ軸の内部に、該ねじ軸の伸延方向に沿って伸延し
た形の冷却液流通孔56b等の冷却液流通孔を形成し、
前記ねじ軸の端部56m等の一方の端部に第1連通開口
部56v等の第1連通開口部を、前記冷却液流通孔と前
記ねじ軸の外部との間を冷却液RK等の冷却液を流通自
在に連通した形で形成し、前記ねじ軸の端部56n等の
他方の端部側に第2連通開口部56w等の第2連通開口
部を、前記冷却液流通孔と前記ねじ軸の外部との間を冷
却液を流通自在に連通した形で形成し、駆動軸41等の
駆動軸を軸回転駆動自在に備えたサーボモータユニット
40等の駆動ユニットを有し、前記ねじ軸の前記一方の
端部と、前記駆動軸とをカップリング部材31等のカッ
プリング部材を介して動力伝達自在に直列接続し、冷却
液を供給自在な冷却液供給手段70等の冷却液供給手段
及び、使用後の冷却液を回収自在な冷却液回収手段71
等の冷却液回収手段を有し、前記冷却液供給手段及び前
記冷却液回収手段は、冷却液の受渡し又は冷却液の受取
りを行い得る冷却液供給ジャケット部62、冷却液回収
ジャケット部63等のジャケット部をそれぞれ有し、前
記ジャケット部のうち一方のジャケット部を、前記第2
連通開口部に設置し、前記ジャケット部のうち他方のジ
ャケット部を、前記カップリング部材に設置し、前記カ
ップリング部材に、前記一方の端部の前記第1連通開口
部と前記他方のジャケット部との間で冷却液が流通自在
となる形で流通孔32等の流通手段を設けて構成され
る。即ち、ねじ軸の前記一方の端部側に設置されるジャ
ケット部が、該ねじ軸と駆動軸との接続部位に存在する
カップリング部材に設置されるので、該ジャケット部
を、従来のようにねじ軸の途中の位置に設置する必要は
ない。また、ジャケット部をカップリング部材に設置す
るので、ねじ軸や駆動軸等に、該ジャケット部を設置す
るためのスペースを別個に確保しなくても済む。つま
り、ねじ軸等の長さを極力短くすることができるので、
その分、工作機械全体の小型化が実現する。また、ねじ
軸の長さを極力短くすることができるので、該ねじ軸の
剛性を極力向上させ、モータ軸換算イナーシャを極力低
下させることができ好都合である。更に、ねじ軸の途中
の位置にジャケット部を設置する必要がないので、該ね
じ軸の冷却液流通孔と、該ねじ軸の外部(即ちジャケッ
ト部の位置)とを、該ねじ軸の放射方向に連通させる形
の穴(キリ穴)を、ねじ軸の途中の位置に形成しなくて
も済む。従って、ねじ軸における有効断面積を低下させ
ず、その分、該ねじ軸の剛性を低下させずに済むので好
都合である。また本発明では、冷却液はカップリング部
材の位置、従ってねじ軸と駆動軸との接続部位まで供給
されるので、駆動ユニット側のサポート(例えば本実施
例でのブラケット51における玉軸受61)の熱除去及
び、アンバランストルク発生時のモータ熱等がねじ軸に
伝達するのを極力防止でき好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるボールねじ装置の一例を
示した側面(一部断面)図である。
【図2】図2は、図1に示したボールねじ装置が採用さ
れたマシニングセンタを示した全体斜視図である。
【図3】図3は、冷却液の流通系統等を示した図であ
る。
【図4】図4は、従来のボールねじ装置の一例を示した
側面(一部断面)図である。
【符号の説明】
2……ベース部(ベース) 7……移送部(テーブルユニット) 12……移送部(コラム) 13……ベース部(本体フレーム) 17……移送部(ヘッドストック) 31……カップリング部材 32……流通手段(流通孔) 40……駆動ユニット(サーボモータユニット) 41……駆動軸 55……ボールねじ装置 56……ねじ軸 56b……冷却液流通孔 56m……一方の端部(端部) 56n……他方の端部(端部) 56v……第1連通開口部 56w……第2連通開口部 57……ボールナット 62……ジャケット部(冷却液供給ジャケット部) 63……ジャケット部(冷却液回収ジャケット部) 70……冷却液供給手段 71……冷却液回収手段 RK……冷却液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース部に対して、移送部を、該ベース部
    に対して移動駆動自在に設置するのに用いるボールねじ
    装置において、 直線状に伸延したねじ軸を、前記ベース部により軸回転
    自在に軸支され得る形で有し、 前記ねじ軸に、前記移送部に対して取付固定し得るボー
    ルナットを、前記ねじ軸の軸回転により該ねじ軸に沿っ
    て、該ねじ軸の伸延方向に移動駆動自在な形で螺合して
    設け、 前記ねじ軸の内部に、該ねじ軸の伸延方向に沿って伸延
    した形の冷却液流通孔を形成し、 前記ねじ軸の一方の端部に第1連通開口部を、前記冷却
    液流通孔と前記ねじ軸の外部との間を冷却液を流通自在
    に連通した形で形成し、 前記ねじ軸の他方の端部側に第2連通開口部を、前記冷
    却液流通孔と前記ねじ軸の外部との間を冷却液を流通自
    在に連通した形で形成し、 駆動軸を軸回転駆動自在に備えた駆動ユニットを有し、 前記ねじ軸の前記一方の端部と、前記駆動軸とをカップ
    リング部材を介して動力伝達自在に直列接続し、 冷却液を供給自在な冷却液供給手段及び、使用後の冷却
    液を回収自在な冷却液回収手段を有し、 前記冷却液供給手段及び前記冷却液回収手段は、冷却液
    の受渡し又は冷却液の受取りを行い得るジャケット部を
    それぞれ有し、 前記ジャケット部のうち一方のジャケット部を、前記第
    2連通開口部に設置し、 前記ジャケット部のうち他方のジャケット部を、前記カ
    ップリング部材に設置し、 前記カップリング部材に、前記一方の端部の前記第1連
    通開口部と前記他方のジャケット部との間で冷却液が流
    通自在となる形で流通手段を設けて構成したボールねじ
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1207008A1 (en) * 2000-11-14 2002-05-22 Ecoreg Ltd. Cooler for machine tool
JP2005133764A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Makino Milling Mach Co Ltd 送り軸装置
JP2012132563A (ja) * 2007-08-24 2012-07-12 Kokusai Keisokki Kk 直動アクチュエータ及び機械試験機
CN115070486A (zh) * 2022-08-22 2022-09-20 上海航天壹亘智能科技有限公司 带有冷却机构的滚珠丝杠装置及高精度数控机床

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