JPH0398701A - タレット刃物台とそれを用いたツイン旋盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は新規なタレット旋盤の刃物台とそれを用いたツ
イン旋盤に関するもので、ミーリング、ドリリング、タ
ッピング機能をも備え、複雑な複合加工が可能なマシニ
ングセンタに匹敵するＮＣ旋盤の開発を目的とする。

【従来の技術と解決しようとする課題】従来のＮＧ旋盤
によるタッピングはタッパーという大型ホルダを必要と
したために、そのタレット取付面に隣接する工具やワー
クに大きく干渉するためツーリングに制限があった。 また、ミーリングユニットにおいても、タレットの外側
からの駆動方式であるのでスペースが大きくなり，通常
１２角タレットの場合であっても、１個とびに取付けな
いと工具干渉を起こすし、クラッチ部に切粉等が付着し
，確実な連結が困難であった．そのため，クラッチ部の
ないミーリングユニットが多く、その場合は使用しない
工具もすべて回転しており、危険であり，エネルギーロ
スも大きかった． 更に、回転工具駆動力の伝達は、軸回転であり，振動の
発生，機械効率に難点があり、高速切削が困難であった
． 最近になって２基の旋盤をドッキングして加工能率の向
上を図ることが提案され、例えば、実開昭６２−１８４
９５９号、特開昭６３−１６２１０１号，特開昭６３−
２７２４０３号などにその例がみられる．しかしながら
、上述のようにタレット旋盤の刃物台自体に種々の欠点
があり，２台を合わせても複雑な複合加工を十分にこな
し得る能力を持つに至っていないのが現状である．

【課題を解決するための手段１ 本発明は以上のようなタレット刃物台の構造に根本的な
検討を加え，従来にない回転工具ホルダへの邸動伝達手
段を開発して，上記諸欠点を解決した。 その構造上の特徴は刃物台本体（１）に支持された固定
パイプ（３）及びその外周で先端にタレット（２）を有
する旋回スピンドル（４）からなるタレット旋回系と、
刃物台本体後方に取付けたサーボモータ（５）とそのシ
ンクロプーリ（６），　　タレット（２）内部で前記固
定パイプ（３）先端に固定されたタレット半径方向のス
ライドシャフト軸受（７）に設けたシンクロプーリ（８
）及び前記固定パイプ（３）内部に設けたシンクロベル
ト（９）とからなる回転工具邸動系と、　タレット（２
）の各取付面に取付けた回転工具ホルダ（１０）の回転
軸（１１）先端のホルダ側クラッチ（ｌ２）に対向する
本体側クラッチ（１３）を先端に有するスライドシャフ
ト（工４）と，その後端と連結する前記固定パイプ先端
に固定された油圧シリンダ（ｌ５）とからなる回転工具
クラッチ系を設けたことにある． 上記タレット刃物台２基と主軸台２基を主軸対向型に配
置したツイン旋盤やこれらを主軸並列型に配置したツイ
ン旋盤は、これらに隣接してワーク搬送テーブルやオー
トローダを配置してコンパクトな加工セルが形成される
． 【作用】 回転工具の回転麿動にサーボモータを採用したために主
軸のＺ軸送り系サーボモータとの同期制御でリジッドタ
ップ加工が可能になり，従来のタッパが不要となった 回転工具ホルダへはシンクロプーりとシンクロベルト伝
動とし，かつクラッチ層構をタレット内蔵としたので、
振動発生、機械効率が改善され、大馬力のサーボモータ
と太い強力な旋同スピンドルの採用で本格的ミーリング
を可能とした。 それに伴って回転工具ホルダが小型となり，タレットの
１２角すべてにａ１可能で複雑な加工の連続作業を可能
とした。また，クラッチ機構のタレット内蔵によりクラ
ッチの汚染もなく、使用する工具のみの駆動が可能で機
械効率が向上した。 以上のような作用をもたらす刃物台を備えた旋盤を右勝
手、左勝手に２基１対を配置することでコンパクトな加
工セルが形或できた。

【実施例１ 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。 第１図はタレット刃物台の縦断面図、第２図及び第３図
は主軸対向型ツイン旋盤であって，第２図は平面略図，
第３図は正面略図である。第４図及び第５図は主＠並列
型ツイン旋盤であって、第４図は平面轄図，第５図は正
面図である。 この図から明らかなように，本発明のタレット刃物台の
タレット旋回系は、刃物台本体（１）の中央を横に貫通
する大径の固定パイプ（３）があり、その外周に旋回ス
ピンドル（４）がベアリング支持され、先端にタレット
（２）のベースが取付けられている。　タレット（２）
の旋回は旋回ギヤ（Ｉ６）への動力伝達による。 回転工具駆動系には従来の軸伝動と全く異質のベルト伝
動を採用したことにある。すなわち、刃物台本体（１）
の後方に取付けたサーボモータ（５）とそのシンクロプ
ーリ（６）、タレット（２）内部で前記固定パイプ（３
）先端に固定されたタレット半径方向のスライドシャフ
ト軸受（７）に設けたシンクロプーリ（８）及び前記固
定パイプ（３）内部に設けたシンクロベルト（９）とか
らなる。この場合，　５．５ｋｖのＡＣサーボモータを
採用している． 回転工具クラッチ系も刃物台の外側にある従来のものと
異なり．すべて刃物台の内側、すなわち、タレット（２
）のベース内部に収納し、　しかもただ１つのクラッチ
機構を設けただけで各回転工具ホルダ（１０）とドッキ
ングする形体にしたことを特徴とする．すなわち、タレ
ット（２）の各取付面に取付けた回転工具ホルダ（１０
）の回転＠（１１）先端のホルダ側クラッチ（１２）に
対向する本体側クラッチ（１３）を先端に有するスライ
ドシャフＩ−（１４）と、その後端と連結する前記固定
パイプ先端に固定された油圧シリンダ（１５）とからな
る。スライドシャフト（１４）はスライドシャフト軸受
（７）と、　この鳩合スプラインで上下方向に移動可能
に軸支され、圧縮スプリング（１７）で常にクラッチ（
１２）に対してクラッチ（１３）がクランプするよう下
方へ押圧している。スライドシャフト（１４）の上端は
油圧シリンダ（１５）のピストン（１８）と連結され、
クラッチアンクランプ用に用いられている。油圧シリン
ダ（１５）への油圧配管（１９）はシンクロベルト（９
）と同様に固定パイプ（３）内を挿通して刃物台本体（
１）外部の油圧系統へ接続している。 第１図に示す例では，」二方の同転工具ホルダ（１０）
はＸ軸用ミーリングホルダであり，下方の回転工具ホル
ダ（１０）はＺ軸用ミーリングホルダである。ホルダ内
の動力伝達機構においては上はホルダ回ｖＡ軸（１１）
に設けた平歯車、下はべベルａＳを用いたギヤ伝動で極
めてコンパクトにまとめられている．したがって，タレ
ットの１２角取付面からの突出部の容積が小さく，例え
ば後述する第５図のレイアウト図にみられるように回転
工具ホルダ（１０）間の工具干渉のないすっきりした形
状となるのである。 各回転工具ホルダ（１０）にはホルダ側クラッチ（】２
）があるだけでクラッチ壜構は前述のようシこ１つのみ
、ベルト伝動のシンクロプーリ（８）とスプライン軸の
スライドシャフト（ｌ４）先端の本体側クラッチ（Ｉ３
）だけであり，圧縮スプリング（１７）によるクランプ
，油圧シリンダ（１５）によるアンクランプの簡単なも
のであるから、　タレット（２）内部に十分納まり，切
粉等による汚染もなく確実な作動が約束される。 本発明のタレント刃物台は以上のような構造であるから
、これを用いた旋盤は、もちろん１台でかなりな複合加
工がこなせるが，これを２台合体させたツイン旋盤にす
ると、多機能のマシニングセンタに匹敵する複雑な加工
のできる工作機械となる．　第２図及び第３図はその一
例であり、左勝手旋盤（２０）と右勝手旋盤（３０）と
を主軸対向型に設置したものである． 各旋盤には本発明のタレント刃物台（２１）（３１）と
主軸台（２２）　（３２）　．　Ｎ　Ｇ装置及び制御盤
（２３）　（３３）及び油圧ユニット及び冷却装置（２
４）　（３４）を備え、左側にワーク搬送テーブル（４
０）を配置する。そして、第２図の主軸線（Ｚ）上に第
３図に示すオートロー？（４１）の支柱（４２）とレー
ル（４３）を設けて、これら左勝手旋盤（２０）、右勝
手旋盤（３０）及びワーク搬送テーブル（４０）　ｒ！
ｊをオートローダ（４１）が移動走行してワークの受渡
しをする．ワークの加工に際しては，第２図から明らか
なように、左勝手旋盤（２０）のタレット刃物台（２１
）はＸ１方向に、主軸台（２２）はＺ■方向にそれぞれ
移動する。右勝手旋盤（３０）もそれぞれＸ２方向、ｚ
２方向に移動する。 第４図及び第５図に示すツイン旋盤は、主軸台（２２）
　（３２）を２台共に正面へ向けて主軸並列型としたも
ので、ワークの加工形体に合致するよう別のレイアウト
であって、目的は主軸対向型と同じである。左右各旋盤
のタレット刃物台（２１）（３１）と主軸台（２２）　
（３２）も、それぞれＸ１，　Ｘ，及び２１，　２２方
向へ移動してワークの加工をする。 第５図に各種の回転ホルダを搭載したタレット刃物台を
示しているが、回転工具ホルダ（１０）が工具干渉なし
に取付けられているところが明らかであり、ツイン旋盤
全体が極めてコンパクトな加工セルとなっている。 クロベルト、油圧シリンダによるクラッチアンクランプ
の総合機構により、多種類の回転工具をタレットに工具
干渉なしにコンパクトに取付けることができ，ミーリン
グ、ドリリング，タッピング機能を備えたＮＧ自動旋盤
用として好適なものとなっている。また、太いスピンド
ルと強力なサーボモータとにより、強力なミーリング加
工が可能で従来のマシニングセンタに相当する能力の旋
盤に仕上げることができる。 本発明のタレット刃物台の採用によりツイン旋盤のコン
パクトな加工セルとなり，材料搬入力）ら部品完戊まで
の旋削加工はもちろん複雑なミーリング，ドリリング、
タツピング加工等力Ｓ連統的１こ無人状態で行なうこと
ができる。特にミーリング機能を旋盤の刃物台に付加さ
せること力〜容易となり、マシニングセンタ等の設備が
省略できる．マシニングセンタの省略とその機能の一体
イヒレこより設備のスペース効率が上がり、別の設備の
増強が可能となる。ツイン旋盤として一体化されている
ため，レイアウト変更時には一度に移設が可能である．
単体でレイアウトされていると再び面倒な中心合わせを
必要とするが、その必要がなくなり、簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はタレット刃物台の縦断面図、第２図及び第３図
は主軸対向型ツイン旋盤であって、第２図は平面略図、
第３図は正面略図である。第４図及び第５図は主軸並列
型ツイン旋盤であって、第４図は平面略図、第５図は正
面図である。 （１）刃物台本体　　　　（２）タレット（３）固定パ
イプ　　　　（４）旋回スピンドル（５）サーボモータ
　　　（６）　（８）シンクロプーリ（７）スライドシ
ャフト軸受 （９）シンクロベルト　　（１０）回転工具ホル，ダ（
１１）ホルダ回転軸　　（１２）ホルダ側クラッチ（ｌ
３）本体側クラッチ　（１４）スライドシャフト（１５
）油圧シリンダ　　（１６）旋回ギヤ（ｌ７〉圧縮スプ
リング　（１８）ピストン（１９）油圧配管 （３０）右勝手旋盤 （２２）　（３２）主軸台 （２０）左勝手旋盤 （２１）　（３１）タレット刃物台 （４１）オートローダ 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　刃物台本体（１）に支持された固定パイプ（３）及
   びその外周で先端にタレット（２）を有する旋回スピン
   ドル（４）からなるタレット旋回系、刃物台本体後方に
   取付けたサーボモータ（５）とそのシンクロプーリ（６
   ）、タレット（２）内部で前記固定パイプ（３）先端に
   固定されたタレット半径方向のスライドシャフト軸受（
   ７）に設けたシンクロプーリ（８）及び前記固定パイプ
   （３）内部に設けたシンクロベルト（９）とからなる回
   転工具駆動系、タレット（２）の各取付面に取付けた回
   転工具ホルダ（１０）の回転軸（１１）先端のホルダ側
   クラッチ（１２）に対向する本体側クラッチ（１３）を
   先端に有するスライドシャフト（１４）と、その後端と
   連結する前記固定パイプ先端に固定された油圧シリンダ
   （１５）とからなる回転工具クラッチ系を設けたことを
   特徴とするタレット刃物台。 ２　請求項１記載のタレット刃物台２基と主軸台２基を
   主軸対向型に配置したことを特徴とするツイン旋盤。 ３　請求項１記載のタレット刃物台２基と主軸台２基を
   主軸並列型に配置したことを特徴とするツイン旋盤。